無垢の祈り

ページ名:無垢の祈り

登録日:2016/10/20 Thu 12:55:00
更新日:2024/01/29 Mon 11:05:25NEW!
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みんな、殺されちゃえばいいのに










「無垢の祈り」とは平山夢明著のホラー短編集「独白するユニバーサル横メルカトル」に収録された短編であり、同名の日本映画である。



※CAUTION

この先はエロ・グロ表現が多数ありますので耐性のない方・未成年の方の閲覧はご遠慮ください











【概要】


原作の短編集は「このミステリーがすごい!」2007年版において国内第1位に選出されたもの。
その中に収録された本作の内容は端的に言えば「児童虐待&連続殺人」であり、題材からしてかなりえげつないものである。


内容が内容のため実写化は著しく困難だと思われていたが、亀井亨監督により原作を最大限尊重する形で実写映画化された。
しかし原作者曰く「もう少し手加減しないと観て死ぬ人が出るなと思った」と言われるほど原作の描写を尊重した結果まず間違いなく映倫は通らない作品になった。
そのため完全自主製作映画という体で制作されている(実際は商業映画と遜色ない体制で制作された為画面や内容に自主映画特有の安っぽさは感じられない)
上映館の確保にはだいぶ苦心したようで、現在でも観れる館はかなり限られている(渡邊文樹作品ほどではないが)
内容が内容だけにソフト化も難しいとのことなので、興味を持ったアニヲタ諸氏は多少無理をしても劇場鑑賞を勧めたい。
ロードムービー的に撮影された工業地帯の景観や貧困家庭のリアル、何よりラストの「祈り」など、単なるエログロ作品とは一線を画した強いメッセージが詰まった作品である。


完成までに苦心しただけあって作品内容の評価はおしなべて高く、日本初上映となった「カナザワ映画祭」ではかなりの好評を得た。
グロ描写に定評のある「進撃の巨人」の諌山創氏も本作を鑑賞し「噂にたがわぬ強烈さでした」とブログに綴っている。
また上映館でも作品の評判と話題性の高さから上映期間の延長が重ねられている。



【登場人物】


  • フミ

演:福田美姫
主人公の女子小学生。学校ではいじめに遭い、母は新興宗教にドはまりしておかしくなり、義父からは■■■されている。
そのどこにも逃げ場のない絶望感から、遂には近所を騒がせる連続殺人犯に対して「ある希望」を持つが……
原作では顔をボコボコにされ「オバケ」と呼ばれているが、映画ではごく普通のかわいい少女である。そのせいで危ない描写が更に危なくなっているが


  • カオル

演:下村愛
主人公の母。主人公同様に夫から虐待を受け、救いを求めるように新興宗教へとすがっている。
作中では同じように虐待されているフミの一番の理解者であるが……。


  • クスオ

「やっぱ、まだ狭いな」



演:BBゴロー
主人公の義父。ドス黒い狂気でフミの家庭の頂点に君臨し、フミに対してあんなことこんなことをドラえもんみたいにヤっている毒親。
BBゴロー氏の熱演により映画では原作以上に狂気に満ちた様子が生々しく描かれている。


  • 骨無しチキン

演:Sakoi
主人公が住む町の界隈を騒がせる連続殺人犯。殺した相手の骨を一切残していかないのが信条。
彼による「解体」シーンは普通の商業映画ではまず流せないであろう過激なものである。



その他、原作者自身がフミに接触する刑事・ムトウ役として出演している。



【あらすじ】


学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女フミ。家に帰っても、日常化した義父の虐待が日を追うごとに酷くなり安息の時間もない。
母親は、夫の暴力から精神の逃げ場を作るべく、新興宗教にいっそうのめり込んでいく。誰も助けてくれない




――フミは永遠に続く絶望の中で生きている。




そんなある日、自分の住む町の界隈で起こる連続殺人事件を知ったフミは、殺害現場を巡る小さな旅を始める。
そしてフミは「ある人」に向けて、メッセージを残した――。


ここまでは公式サイトにも掲載されている。それ以上の詳細なあらすじは














あまりに過激なので実際に原作を読むか劇場で観るかしてください。















【余談】


  • 宗教絡みは面倒なのか、新興宗教に関する描写は映画ではかなり端折られている。
  • (性)虐待描写は主演の女の子のことも考え、「人形」を見立てに使うことで直接的な描写を回避している。
  • また主演の女の子には意味をわからないようにして脚本を作り、意味がわからないように演技させるなど後々影響を与えないよう最大限の配慮を行って撮影されている。
  • 原作ではクライマックスで「間に合った」が、映画版では「間に合っていない」それがそのままラストの差に繋がり、映画版はある意味原作よりも壮絶で悲惨な終わり方となっている。
  • ラストの描写及びエンドロールから考察すると、どうやらフミの生死及びその後は……。
  • ただし、映画の終盤で、隣家に住む女を外から傍観するフミの場面をよーく見直す(聞き直す)と、フミの生死及びその後について考察する手助けになるかもしれない(救われるとは言っていない...)。





追記・修正は主演の女の子が健やかに成長するよう無垢に祈ってからお願いします。



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  • この小説って、どこが評価されたの? -- 名無しさん (2016-10-20 15:52:14)
  • 『震える舌』や『この子が七つのお祝いに』が通ってコレが駄目なのか やっぱ基準は厳しくなっているのかな -- 名無しさん (2016-10-21 00:03:33)
  • 女の子と殺人鬼が出会う原作のラストは、どん詰まりの中なのに爽快さあって不思議な感じだった。 -- 名無し (2016-10-21 17:47:21)
  • 今年でたテラフォーマーズの小説書いたのも原作者の人だよね。項目読んでて色々と雰囲気の類似性を感じた -- 名無しさん (2016-10-21 18:40:45)
  • この流れでΩの聖餐も映像化はよ -- 名無し (2016-10-21 22:43:49)
  • ↑Ωの聖餐いいよね。グロはグロなんだが嫌な感じのない短編だし -- 名無しさん (2016-10-22 00:51:33)
  • ↑「オムレツ」の表現だけでr-18待った無しな気が… -- 名無しさん (2017-03-14 13:06:00)
  • 原作では「間に合った」おかげで希望というか救いがあったけど、映画版で「間に合っていない」なら相当悲惨だよなあ… -- 名無しさん (2017-10-02 12:40:27)
  • 「ドラえもんみたいに」ドラえもんに謝れwww -- 名無しさん (2017-10-17 00:21:50)
  • 「オムレツ」はむしろ汚い音だけで済ませられるからいいんじゃないかな。死体処理とか料理が大変そう。 -- 名無しさん (2020-03-03 14:15:29)
  • 小説版ですらhappyendなのにbadendにしましょうと決定した人はある意味すごい -- 名無しさん (2022-05-07 10:56:23)

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