登録日:2016/08/24 Wed 19:48:46
更新日:2024/01/26 Fri 10:42:12NEW!
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スーパー戦隊シリーズ 救急戦隊ゴーゴーファイブ 災魔一族 悪の組織 壊滅組織項目 戦隊悪役 敵組織 悪魔 カード バラバラの家族 スーパー戦隊悪の組織項目 サイマ獣 毒親育ち 家族 チームワーク皆無 大魔女グランディーヌ 災魔四兄弟←実は五兄弟
※推奨BGM:救急戦隊ゴーゴーファイブ
緊急通報!
首都に巨大な竜巻が発生!中心部分に高エネルギー反応を確認!!
あれは…まさか…!
我等は闇の世界の支配者、災魔一族!
愚かなる人間どもよ。破壊と恐怖でこの星を覆い尽くしてくれるわ!!
救急戦隊ゴーゴーファイブ・第2話!
竜巻く災魔一族!
このままじゃ、墜落する!!
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災魔一族とは、スーパー戦隊シリーズ第23作『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する敵組織である。
【概要】
愚かなる人間ども、今日からお前達の支配者となる!
天空にグランドクロスが完成する時、愛と平和に代わり、破壊と恐怖がこの星を覆い尽くすであろう。フハハハハハ……!!
これまでに数多くの惑星を滅ぼしてきた、破壊そのものを目的とする宇宙最強の悪魔の一族。
各惑星が十字の配列となるグランドクロスによりマイナスエネルギーが満ち溢れたその時、巽モンドの仮説通りに1999年の日本に突如として現れ、
第1話では尖兵として岩石災魔獣・マグマゴレムを地上に送り込んで地上を混乱に陥れ、第2話では居城の魔宮サイマパラディコを北極に出現させ、長男ジルフィーザが上記のように人類に宣戦布告した。
以後は様々な能力を持つ怪人・サイマ獣を地上に送り込み、ゴーゴーファイブ達と戦いを繰り広げていく。
構成員の名前は西洋の神話・伝承に登場する精霊などから取られている。
【組織体制】
「一族」という名前の通り、大魔女グランディーヌの子供であり部下でもある四兄弟が指揮を執っているのが特徴。
この組織構造は、父のモンド博士の指示を受けて戦う巽兄弟ことゴーゴーファイブと類似しているが、
両者の家族像はおよそ正反対であり、内部の関係性は全くといっていいほど異なる。
- 巽兄弟は時には喧嘩もするが、互いを信頼する固い絆で結ばれている。
- かたや災魔兄弟は母の降臨という共通の目的はあれど、互いを見下しており協力しようとせず、結束力は皆無。
また、親と子の関係についても、
- 10年もの間、勝手に家から出て行ってたため、子供達とあまりうまく接せない場面(というより彼らからあまり信用されていない)が多くみられるモンドであるが、マトイ達それぞれのことを一番よく知っていて的確なアドバイスを与える。また、彼らのためなら、命も惜しまず前線に出る聖人。
- 子供達から忠誠を誓われている母親である大魔女グランディーヌだが、子供はいつか親を裏切るものと考えており、自らの野望のための駒としてしか見ていない。
といった具合に、見事に対になっている。
【構成員】
族長
- 大魔女グランディーヌ
声:山田美穂
災魔一族の長で兄弟達の母親である魔女。地球を支配し、全宇宙をも支配する唯一の存在になる事を目論んでいる。
「子供はいつか親を裏切るもの」という持論を持っており、母親らしくない冷酷非情な言動が目立つが、この背景には真の長男である闇王ギルが生まれた直後にグランディーヌを殺そうとした事が起因している。
そういった点もあってか子ども達からは支配者のように扱われ、恐怖の対象となっている。
第25話にてグランドクロスが完全に近づいた際に、司祭サイマ獣・ハレルヤンの儀式により復活の儀式が執り行われたが、モンドの捨て身の行動により儀式は中断。
結果下半身などが不完全な形態で復活してしまった。
その後は組織の司令官ポジションとして君臨したが、度重なる子ども達の作戦失敗、更には冥王の星が砕け散る事態に発展し、「期待を裏切り続けおって…!もはや冥王などいらぬ!」子供たちに失望して彼らの前から姿を消した。
しかし地球へ降り注いでいたマイナスエネルギーの量は彼女の復活に十分な量に達しており、彼女は人知れず大地の底でマイナスエネルギーを蓄え続け、第48話にて遂に完全復活を成し遂げた。
サイマパラディコに侵入してきたゴーレッドのVモードパンチを受けて居城ごと爆死したかに見えたが、巨大化して地上に降り立ち、地上への攻撃を仕掛けた。
その後はマックスビクトリーロボのマックスノバの連射を受けてマイナスエネルギーごと消滅した。
だが……。
災魔四兄弟
災魔一族の幹部に相当する大魔女の子息。
全員が母親を愛し、まだ目覚めていない母を迎え入れる為に破壊の限りを尽くす。
誰も見た目が似ていないが、これは兄妹全員が多種族の父親との間に生まれた事に影響している。
使用されるサイマ獣は各々の属性に合わせた個体を差し向け、それぞれが異なる作戦を用いて地上を攻撃している。
本編中では4兄弟だが、Vシネマにてジルフィーザの実兄であるギルが登場し、実は五兄弟であることが判明した。
- 冥王ジルフィーザ
声:中村大樹
災魔一族の長男(実際は次男)で、一族内の最高司令官を務める。
黄金の体と巨大な翼、胸部にも付いた顔面が特徴の悪魔めいた姿。
使用するサイマ獣は天属性で、竜巻や雷といった自然現象、電脳や囮作戦などの策略を駆使した戦法を得意としている。
槍を装備しており、胸に宿す星のマークは冥王の地位(最高司令官)を現している。
名前の由来は風の精霊シルフィードから。
人類に対しては冷酷な態度だが、実の家族に対しては(特に復活後は顕著だが)愛情を持って接しており、コボルダを「母上に忠誠を誓う、愚かだが愛しい弟」、ディーナスを「俺の美しい妹」と彼らが命を落とした際には嘆き悲しんでいた。
第21話にて時代が冥王から龍の血を引く者へ移行する可能性に焦り、またグールを見殺しにしたジーンを突き刺して巨大化再生させグランドライナーを窮地に追い込んだものの、マックスライナーの登場により2体とも失う事態となった。
だが第22話では三魔闘士の魂を一つに合わせて合成獣キマイラーを誕生させるも敗退。
最終的に自ら巨大化して決戦を挑みグランドライナーを撃破、代わって出撃したビクトリーロボも追い込むも弟や妹の立てた死亡フラグマックスビクトリーロボの前に敗れ去ってしまった。
その後は第47話にて、寄生虫パラサイトが吸った生命エネルギーと我が身を投げ打ったディーナスにより復活を遂げ、更に完全復活を果たしたグランディーヌと共に新たな一歩を踏み出すはずだった。
ところがゴーゴーファイブとの戦闘の過程で母の魔力に操られてゴーゴーファイブごとコボルダを撃ち殺し、終いには彼らを焼き尽くすべく自身の体を火炎地獄の媒体とされ、文字通り母親の捨て駒として利用し尽くされてしまった。
最期は駆け付けたマトイに災魔空間から抜けだす方法を教え、彼らの兄弟愛を羨みながら燃え尽きていった。
しかし……。
CVを務めた中村氏は過去に『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』でレッドレンジャー/ジェイソン・リー・スコット(第1期)の吹き替えを担当した経験の持ち主。
- 獣男爵コボルダ
声:乃村健次
力押しの作戦を好む災魔一族の次男(実際は三男)。
藍色の身体に頭部と肩から延びる大きな角が特徴の鬼のような姿を持つ。
家族随一の怪力を生かした刺股にも似た棍棒による力任せな戦法が得意で、使用する地属性のサイマ獣もまたコボルダ同様地震や格闘技といった力押しの戦法を得意としている。
名前の由来はゴブリンのドイツ語表記であるコボルトから。
粗暴な言動が目立つ直情的な性格で悪く言えば脳筋。
だが家族への情愛はジルフィーザに負けず劣らずで、その強さはジルフィーザがマックスビクトリーロボに敗れ去った際には信じられぬとサイマパラディコの柱に棒をぶつけ、 グランドクロスの儀式の失敗の際にはグランディーヌが消滅したと思い込み大声で号泣。
そしてサラマンデスが自分たちを踏み台にすることを告白した後にはディーナスと共にジルフィーザ復活に奔走するほど。
その一方で文武両道な兄妹の陰に隠れがちなのがコンプレックスで、 いつかは母親に認められて冥王になることを夢見ている。
そんな中、第48話にて母から「ゴーゴーファイブを倒した暁には冥王の座を与える」と約束され、地霊砲を装備してゴーゴーファイブ達に攻撃を仕掛けるが、
手柄を取る事に焦ってジルフィーザの助言を押しのけて作戦を強行した末、母に操られたジルフィーザにゴーゴーファイブもろとも地霊砲の一撃を喰らい、兄の腕の中で爆死する最期を迎えた。
- 邪霊姫ディーナス
演:平沢草
災魔一族の3番目(実際は4番目)で長女。
銀色の蛇を模したデザインの兜とビキニアーマー、パンツスーツに似た長ズボンを着用し、背中に一対の大翼を備えた美女。
人間態に変装したスパイ作戦や人間の心理につけ込む作戦を得意としており一族の参謀のような役割を担っている。
使用するサイマ獣は水属性で、ディーナスと同様に人間の心理につけ込む作戦を得意とした狡猾なサイマ獣揃い。
名前の由来は水の精霊ウンディーネと、ローマ神話の女神ヴィーナスから。
性格は典型的な女王様タイプ。
サディスティックな言動と敵味方問わず常に高圧的な態度が目立つが、自分より頭脳面で劣るコボルダには目上の兄としてきちんと顔を立てるなど家族間での身分はわきまえている。
他方、ジルフィーザに対しては本心から尊敬の念を抱いており、第47話でジルフィーザが復活した際には他の誰よりも喜んでいた他、当のジルフィーザ本人も自身を慕うディーナスを溺愛していた模様。
しかし弟のサラマンデスに対しては疎ましく感じている節があったのか、何かとキツく接していた。
第47話では寄生虫パラサイトでゴーレッド=マトイの生命エネルギーを奪い、ジルフィーザを復活させる作戦に出るも、戦闘の過程でマトイに寄生していた雄のパラサイトが分離し作戦が失敗しかけたその時、
彼の身代りになって攻撃を受け満身創痍となったところに自身の体に雄のパラサイトを寄生させ、ジルフィーザに自分の生命エネルギーを捧げて消滅した。
- 童鬼ドロップ
声:闇村悠之介(宮村優子の別名義)
龍族の血を引く災魔一族の末子。
火の属性を司っている赤ん坊だが、秘めたる力は強大で自力での浮遊、火炎放射、ビームや念力で攻撃する事も可能。
火属性のサイマ獣カードを出現させる力も持っており、彼らはドロップ以外の相手の命令は聞かないばかりか攻撃を加える事もある。
しかし実力は折り紙つきで、第11~12話に登場した火炎サイマ獣・ヘルゲロスはマグマゴレムとの連携攻撃でビクトリーロボを敗北に追い込んだ実績を上げている。
第15話でゴーゴーファイブと初対面時に巽マツリからは「可愛い」と言われた。
第25話からは繭の中で眠り続け、第26話では繭から離れた魂が人間の形となり、繭と融合することで成長体であるサラマンデスへと姿を変えた。
- 龍皇子/龍冥王サラマンデス
声:緑川光
第26話から登場したドロップの成長体。名前の由来は火の精霊サラマンダーから。
繭から孵った後はグランディーヌから「幼名はこの日限りで捨てよ」とサラマンデスの名を賜り、母の右腕としてゴーゴーファイブ達に立ちはだかる。
冥王の力を受け継いでいる影響か、少なくとも当初は母から贔屓されていた。
なお第26話ではゴーピンクの呼びかけにとどめを刺すのを躊躇しているが、改心フラグの名残だったのだろうか。
戦闘では双刃の槍と火炎等を駆使した魔力で戦い、また冥王の力を使って「災魔空間(サイマゾーン)」と呼ばれる特殊空間を作り出し、サイマ獣に10万倍の力を付与し、太陽光を遮断することでマックスビクトリーロボとビクトリーロボをエネルギーダウンさせる能力も持つ。
性格は高慢で非常にプライドと自惚れが強い。
当初は兄や姉を敬う素振りを見せていたものの内心では見下しており、徐々に言動にも現れるようになる。
更には死神戦士サイマ獣・タナトスのカードに細工を加えて女性に極端に弱くなる特性を付与するなど、自身を優位に立たせたいが為に作戦の妨害行為にまで及んだ。
そのため末弟が母から贔屓されていたことも相まってコボルダやディーナスからは非常に反感を買っていた。
しかし度重なる作戦の失敗に伴って次第に信用が失われ、無限連鎖サイマ獣を用いた作戦が失敗に終わった事で完全に見放され、起死回生の手段としてピエールから亡霊サイマ獣の巣窟である幽魔地獄への鍵を受け取り、ゴーゴーファイブを引きずりこむことで彼らに決戦を仕掛けた。
だが幽界衛兵災魔カオスの杖が破壊されたことで幽魔サイマ獣はサラマンデス達に襲い掛かる。
サラマンデスは鍵を使って脱出を試みたがグランディーヌはゴーゴーファイブ達を倒すために鍵と門を破壊し、結果サラマンデスとカオスは幽魔地獄に閉じ込められ、捨て駒にされてしまう。
母からの信用を失い、その母の捨て駒とされてしまったが、それでも彼は母を恨まずに「こうなったのも全部ゴーゴーファイブのせいだ!」とボヤき、小物臭を漂わせた。
第43話では災魔の大魔法書を読んで幽魔地獄からの脱出方法を特定したピエールにより、幽魔サイマ獣を食らうことで力とする方法が提案され、体を乗っ取られるリスクを物ともせず、幽魔サイマ獣達を次々と吸い込んでその肉体は禍々しく変貌し、幽魔王サラマンデスとして地上への脱出を果たした。
「大魔女グランディーヌすら超えた!」と豪語し、巨大化してブレイバーソードを素手で腐食させ、更にグランドライナーを戦闘不能に追い込んだ。
だが災魔ツリーに取り込まれた少女の母親の涙によりツリーからのエネルギー供給が途絶えて戦況が傾き、最期はビクトリーマーズのマーズフレアを受けて今度こそ敗退。
結果的に人間の親子の絆を起点として敗退する最期を迎えた。ところが……。
- 闇王ギル
声:大友龍三郎
Vシネマ『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』に登場した、災魔一族の真の長男。
生後すぐにグランディーヌの命を狙った事で闇地獄に落とされたが、その闇地獄の支配者として君臨していた。
最終的に敗退はしたが、死ぬ直前に自身の血が付いた剣を投げて暗闇獣を復活させた。
その他の構成員
声:松野太紀
ハエをモチーフとした災魔一族の執事。
呪術に長けており主に災魔カードを用いたサイマ獣の誕生や巨大化再生を担当し、戦闘では銃を仕込んだ杖を使用する。
本作のギャグ担当で最強サイマ獣の卵を盗られたりとドジな一面もあるが、サイマ獣の誕生から魔術書の解読による幽魔地獄からの脱出など、魔術の実力は高いため有能な一面も見せる。
ドロップの子守り担当でもあり、サラマンデスになってもなお彼の事を溺愛していた。
最終話では爆発のあおりを受けて商店に激突して気絶した。その後はVシネマ『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』にて再登場。
ロンダーズ囚人の殺人ボクサー・ボリバルと協力し、最終的に彼と合体して合成災魔ボリピエールとなったが、ビクトリーロボ、タイムロボα、ブイレックスの合体技『プレッシャープロミネンス』に敗北。
ボリバルは圧縮冷凍され、自身は消滅する形での最期を迎えた。
実はキャラソン持ちで、本編中で度々流れていた。
タンゴ調のメロディが印象的……というより、当時大流行していた「だんご3兄弟」をイメージしていたと思われる。
- 幽界衛兵災魔カオス
声:岸野幸正
第42~43話に登場した幽魔地獄の門番。
ピエールが持つ鍵が無いと幽魔地獄には出入り出来ない為、基本的にサイマパラディコに姿を現す事は無い。
サラマンデスが来る所ではないと言いつつも、彼の覚悟を察して作戦に協力した。
手にした錫杖光線を発射し、幽魔地獄へワープする能力を持つ。
第43話では災魔ツリーの効果でサラマンデスと共に巨大化したが、グランドファイヤーの身代りとなって敗退した。
- 使い魔インプス
戦闘員に相当する全身タイツの小悪魔。「チキチキ~!」という鳴き声が特徴。
マシンガン内蔵の剣を装備しており、第35話ではディーナス配下の女性インプスも登場した。
彼らもピエールのカードによる巨大化が可能。
愛嬌もあり、ピエール指揮の元ゴレムカード捜索に駆り出されたりと雑用も請け負う。
サイマ獣
悪の魔力よ!ここに集い、闇の世界より我らがサイマ獣を生み出すのだ!アミアス・アミアス・アミディーヌ!
「今週の怪人」枠。
4兄弟達が持つ各々の属性の災魔カードをサイマパラディコ内の悪魔の像に投げ込み、ピエールが上記の呪文を唱えてマイナスエネルギーと融合させて生み出す。
等身大で倒された後は、
闇の世界の力よ、最後の力を!アミアス・アミアス・アミクロス、災魔復活!
死せるサイマ獣は、ピエールの再生カードにより巨大な死霊として復活する。巨大災魔獣は破壊本能のみに従い、1万倍の力を発揮するのだ!
と、死んで砕けたサイマ獣の肉片に再生カードを投げ刺した後に上記の呪文を唱え、1万倍の力を発揮する巨大化形態へと再生を果たす。
巨大化後はマイナスエネルギーの塊である死霊と化し、強大なプラスエネルギーをぶつけて相殺する形でないと倒せない。
カード切れを起こしてしまったため、第45話の夢幻サイマ獣・バハムーを最後に登場しなくなった。
大魔女の祈りよ!更なる力を!アミアス・アミアス・アミゴレム、災魔転生!
ゴレムカードは、死せるサイマ獣の肉体を分子レベルで再構成し、さらに強力な能力を加えて生き返らせるのだ!
再生カードの代わりに、倒されたマグマゴレムの破片から誕生したゴレムカードを使用することで誕生するサイマ獣。
カードには鎧などの絵柄が書かれており、サイマ獣に更なる能力を付与して強化する仕組みとなっている。
通常の巨大サイマ獣と違って実体を持つ肉体であり、プラスエネルギー以外でも討伐は可能だが、能力が上がっているためビクトリーロボは敗北に追い込まれてしまった。
だがそれ以降は実弾による火力強化を果たしたグランドライナーに倒されるようになった。
強力な相手ではあるがカードに限りがあるため、劇中では再生マグマゴレムに再生されたヘルゲロスとカードを使用して復活した4体のサイマ獣、合計5体しか登場していない。
第37~39話に登場したサイマ獣。
ピエールの家系に代々伝わる無限連鎖カードを災魔カードと共に使用することで誕生する。
見た目は胸に「∞」のマークがつくだけでそれ以外の差異は無いが、一度受けた技や武器はカードに記録され、2回目以降は同じ技が完全に無効化される厄介な能力を持っている。
サイマ獣が倒されてしまっても体内から無限連鎖カードが排出される仕組みとなっており、それを回収することで他のサイマ獣に同じ能力を付与することが可能で
最終的に相手の手数が減るにつれて攻撃が通らなくなる、無敵のサイマ獣が誕生することを実現した。
第39話ではサラマンデスの精鋭である龍戦士サイマ獣・リザーデスに無限連鎖カードと龍族の血液によるドーピング、更に災魔空間という万全の態勢を期し
ゴーゴーファイブ達の攻撃を何度も弾き返し、巨大戦でパワーを出せないビクトリーロボとライナーボーイを窮地に追い込んだ。
だが、ビクトリーマーズがビクトリーロボのブレイバーソードを使用する形で「既に技がインプットされたロボットでも別の装備を使えば耐性がない」である事が判明し、
最終的にリザーデスは致命傷を負った状態で太陽に投げ込まれ、サラマンデスの信用と共に無限連鎖カードごと燃やし尽くされた。
【その他戦力】
- [[冥界魔闘士>冥界魔闘士(救急戦隊ゴーゴーファイブ)]]
声:石井隆夫(ゾード&キマイラー)、齋藤龍吾(グール)、緒方文興(ジーン)
第19話~21話に登場した剣技に秀でたゾード、腕っ節に秀でたグール、スピードに秀でたジーンで構成される三体の災魔戦士。
ジルフィーザが持つ「冥界のデッキ」に収められている秘蔵の災魔カードから誕生する
元々はサイマ獣が生息する闇より深い世界に住んでおり、たった1体でもサイマ獣を遥かに上回る力を有している。
ゴーゴーファイブ達を完敗に追い込んだ末に第20話にてゾード、第21話にて残りの2名も敗退したが、第22話では3体全員の魂が合体した合成獣・キマイラーとしても登場した。
最終的にゴーゴーファイブ達に倒され、爆発四散しない状態で倒れこんだ後の消息は判明していない。
※キマイラーの状態では巨大化せず終いだった。一説によるとジルフィーザの糧にされたとも言われている。
巨大化カードも冥界のデッキに収納されている影響か、ピエールではなくジルフィーザが巨大化を担当する。
更にゾード、ジーンは、巨大になると異様な姿に変貌している。
- 暗黒小惑星グランデ
第30話にて災魔一族が秘密裏に呼び寄せた、マイナスエネルギーを帯びた小惑星。
破壊にはマックスノヴァ20発分のエネルギーが必要になるほどの頑丈さを誇る。
地球に衝突させることで膨大なマイナスエネルギーを発生させ、グランディーヌの完全復活を目論んだ。
だが、サラマンデスが破壊したはずのグランデの観測データは第29話の終盤にて既に漏えいしており、その存在はゴーゴーファイブ達に筒抜けとなった。
実は生物としても稼働が可能で、モグールボムによる爆破を目論んだビートルマーズに襲い掛かったが、ビクトリーマーズにより、カウントが止まってしまったボムを突き刺す捨て身の作戦が決行。
地球の引力圏に到達する前に爆発四散し、新たな大魔女降臨の作戦は潰えることとなった。
- 災魔ツリー
聖夜の樹よ!幽魔ツリーとなり、人間の魂を力のエキスに変えよ!
第43話に登場した、球根樹のカードを樹に投げ込んで上記の呪文を唱えることで誕生する災魔のクリスマスツリー。
触手で捕まえた人間を果実として、その生命を魂のエキスとしてサラマンデスに捧げて無限にエネルギーを供給する効果がある。
だがツリーに取り込まれた少女の母親の涙により魂のエキスの供給が途絶え、サラマンデスが倒されたことで取り込まれた人間もツリーも元に戻った。
第46話に登場した「ビッグ」の愛称で親しまれている首都消防局の人型消火ロボットだが、災魔カードが無くなったピエールに目をつけられて彼の意のままに操られてしまう。
見た目の変化は無いものの、ピエールの魔力により巨大化して、全身に内蔵された火器で街中を破壊して回る破壊兵器と化した。
しかし早期に元のサイズに戻り、正気に戻すべく解析を試みたが修復は不可能であり、消防局との協議の結果解体処分が決定。
ビッグを一体のロボットとして見ているナガレと相棒として見るショウとの間に確執が生まれ、ショウは正気に戻る事を信じたが、
無情にもビッグは人間への無差別攻撃を始め、石油タンクローリーへの攻撃を止めるべく、ゴーブルーとゴーグリーンの攻撃により爆発四散、完全に大破してしまった。
- 災魔寄生虫パラサイト
第46話の終盤にてマトイの首に取り付き、第47話にてマトイの生命エネルギーを吸収した魔界の寄生虫。
サソリに似た外見が特徴。
対象とした相手に取り付いた雄が生命エネルギーを吸収し、ディーナス達の持つ雌にエネルギーを供給する能力を持ち
この効果により、ディーナスはジルフィーザ復活の儀式を行い、そして成功しジルフィーザは蘇った。
復活は完全なものではないため、ディーナス達はマトイの生命エネルギーを吸い尽くすことで完全復活につなげる作戦を展開した。
だが、マトイ以外四名の一斉射撃によりジルフィーザの胸のパラサイト(雌)が集中攻撃を受け、吸収したエネルギーはマトイへ逆流。
マトイに寄生していたパラサイト(雄)は分離し、エネルギーの供給が止まったジルフィーザは苦しみ出す事態に発展。
事態を重く見たコボルダとディーナスは自分達のエネルギーを使うことを提案。その末にディーナスはジルフィーザの身代りになってゴーゴーファイブ達の攻撃を受け、
満身創痍となった彼女はパラサイト(雄)を自身の体に寄生させ、ジルフィーザに自らの生命エネルギーを捧げて消滅した。
※以下、終盤の展開
第48話にて完全に消滅したと思われていた大魔女グランディーヌはその肉体を離れ、第49話にてエネルギー体として地球全土を包みこんでいた事が判明。
そしてサラマンデスが遺した結晶体がグランディーヌの魔力によりサラマンデス復活の布石となり、更にはジルフィーザが理性を失った状態で復活。
母親に捨て駒にされてもなお、母に就き従うサラマンデスは心を取り戻しかけたジルフィーザを処刑し、
まだ心が残っていると判断したグランディーヌは彼らを終末の破壊獣とすべく
自身の魔力で彼らを破壊神ジルフィーザⅡ、破壊神サラマンデスドラゴンへと変化させ、ゴーゴーファイブ達に決戦を挑んだ。
その場に残っていたゴーブルーとゴーグリーンはグランドライナーとビクトリーマーズで応戦するも苦戦。
ゴーレッドもマックスビクトリーロボで駆けつけ最終話を迎えたがサイマ獣の最大・最強形態である彼らの前にはなす術もなく、
ガスが漏れたビルから避難した子供達の盾となって彼らの攻撃を受け、マックスビクトリーロボが大破しバラバラに。
更に夜明けと共に活動を再開した二大破壊神を迎撃すべく残った二体のロボットを稼働したが、それぞれ片腕を破壊されてそのまま戦闘不能となってしまった。
これによりゴーゴーファイブは全てのロボット兵器を失い対抗する手段を失ったかに見えたが、
巽博士が残した最後の希望『マックスビクトリーロボ・ブラックバージョン』(本編ではこの名称は呼称されず)が登場。
この機体には搭乗者の精神波を伝達することで動力を強化するシステムがあり、
必殺技であるマックスビクトリープロミネンスで二大破壊神は撃破され、彼らのダメージが自身に逆流する形で地球を包んでいたグランディーヌも消滅。
妾が負けるはずがぁ……!
こうしてグランディーヌは完全に滅び去り、ここに災魔一族による全宇宙を支配する野望は打ち砕かれた。
Wiki篭りの魔力よ!ここに集い、我らが項目を追記・修正するのだ!
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▷ コメント欄
- グランディーヌの考え方って、その始まりがギルが生まれる前か後かで見方が変わるよな どっちにせよ、特撮界でもワースト狙えるレベルの母親ではあるが -- 名無しさん (2016-08-24 20:03:14)
- ↑ニンニンジャーの有明の方とは逆だよねえ -- 名無しさん (2016-08-24 20:41:40)
- ↑ 家族仲の良さだと、バラノイアとも対照的だよね。 みんな仲良かった -- 名無しさん (2016-08-24 22:29:27)
- 仲いいと聞いて真っ先に思いつくのはバンドーラ一味(こっちも息子がいた) -- 名無しさん (2016-08-24 22:41:26)
- ↑息子が親不孝者だったけどね -- 名無しさん (2016-08-24 22:43:51)
- 後のヨゴシマクリタインも自分の子供に情すら向けてないどころか無能扱い、部下も躊躇なく捨て駒にしてたのも共通してる -- 名無しさん (2016-08-24 23:00:02)
- イカすデザインのモンスターが多い。路線的にはマジレンジャーのインフェルシアに近いもんを感じる。 -- 名無しさん (2016-08-24 23:33:38)
- ジルフィーザは冥王の地位を奪われることを恐れ、ドロップを無意識で殺害しようとしたことがあったな。その反省からか、サラマンデスに成長したドロップと再会した際には、愛情を見せたけど、サラマンデスに刺されることに… -- 名無しさん (2016-08-24 23:51:43)
- サラマンデス初登場の時にマツリとフラグっぽいものがあったのにその後の展開に全く関係無かったね・・・・末っ子同士なのに -- 名無しさん (2016-08-24 23:58:38)
- 災魔と巽一家、どちらも親が片方かけている状態だったから、双方の父と母は何か因縁やらがあるんじゃないかと思ったけど、最終回前後に巽一家の母親が出てきて驚いた記憶がある -- 名無しさん (2016-08-25 00:45:18)
- 戦隊ではないがマザーメルザードはどうだろうか? -- 名無しさん (2016-08-25 12:35:40)
- ジルフィーザは最終的に和解出来そうだったのに殺された上に死体を母親の寄代にされたりと歴代戦隊の幹部でも特に哀れな扱いだよね・・・・ -- 名無しさん (2016-08-25 14:29:40)
- みんな手ごわいし、作中で何度も力の入った敗北・苦戦描写があって怖かった。そのぶん、知恵と勇気と気合で必死に乗り切るゴーゴーファイブがかっこよかった。 -- 名無しさん (2016-08-25 16:56:57)
- 災魔が襲ってくるときや優勢な時のBGMがトラウマ -- 名無しさん (2016-08-25 16:58:59)
- レスキュー隊と悪魔の戦いという一見繋がりの無さそうな組み合わせを上手く掛け合わせてくれた一族 -- 名無しさん (2016-08-25 19:31:15)
- 放送当時が、カードゲームブームだったからか、スーパー戦隊シリーズ初のカード系キャラクターたち。その初めてが、敵側だったことは驚きだけど。 -- 名無しさん (2016-08-25 21:08:50)
- ピエールが復活して、ゴセイジャーとカード対決したら面白そうなのに。 -- 名無しさん (2016-08-25 21:10:53)
- 狙ったかどうかは分からないが、次作の敵組織もファミリーだった。 -- 名無しさん (2016-08-25 21:43:50)- 全体通すとつくづくジルフィーザ一人が割を食っているな(パワーレンジャーではいい終わり方をした分救いがあるが)。ギルが叛逆さえしなければ、どうなったやら -- (2016-08-25 21:56:00)
- 80「マイナスエネルギーと聞いて」 -- 名無しさん (2016-08-26 18:25:52)
- ↑ファイバード「同じく」 -- 名無しさん (2016-08-26 22:49:32)
- グランディーヌの夫=ジルフィーザたちの父親は登場せずか。 -- 名無しさん (2016-08-27 12:03:16)
- まさしくもって子は親を選べないの典型 -- 名無しさん (2016-08-27 20:14:39)
- 1話で怪人だけ登場して、2話から幹部たち本格登場という珍しいパターン(番宣でチラっと出てたけど) -- 名無しさん (2016-09-03 20:56:29)
- そういえば牙鬼幻月も家族を道具として扱うヤツだったね -- 名無しさん (2016-10-27 20:38:49)
- グランディーヌとマルチーワが対になってるのが因果かな、演じた方の年齢が当時は20代だと思うある意味ギャップが凄いな -- 名無しさん (2016-11-07 15:41:11)
- コボルダの最期のセリフがねぇ・・・ -- 名無しさん (2016-11-08 20:20:38)
- パワーレンジャー版のジルフィーザは破壊神にされて倒されるまでは同じだけど、ゴーレッドを地獄の道連れにしようとしたグランディーヌの怨霊を自ら討って、自分と周囲を利用してきた報いを受けさせゴーレッドを救うという救いのある最期を迎えられている -- (2016-11-13 18:56:49)
- 最近だと壇正宗だな。奴も周りを商品価値でしか見てないドクズ親父だし -- 名無しさん (2017-07-14 12:46:17)
- 結局一番の敗因はグランディーヌとザラマンデスだよな。最初はジルフィーザを中心に多少諍いがあってもそれなりに仲良くやってた兄弟が、グランディーヌとザラマンデスの台頭で一気にバラバラになったし。まあ失踪した父親の突然の帰宅で亀裂が生じた巽ファミリーが、家族としての絆を取り戻していくことの対比なんだろうけど -- 名無しさん (2019-02-13 07:31:04)
- ドロップの頃からジルフィーザが危惧するほど異様に偏愛していたグランディーヌだが、もしかしたらどこか自分と似通った部分があるドロップにシンパシーを抱いてのかもしれんね。あるいは本気で自分の後継者にするつもりだったのかもしれんが、そんなザラマンデスばかり目にかけたせいで敗北するんだから皮肉だよな -- 名無しさん (2019-02-13 07:34:50)
- リザーデス戦でビクトリープロミネンス自体はパワーを出せずに防がれたので、無限連鎖カードには記録されてないぞ。 -- 名無しさん (2020-01-08 21:56:31)
- ジルフィーザが自分を操っていた弟を昔の名前で呼んで縋る姿はあまりにも可哀想すぎて見てられなかった… -- 名無しさん (2020-07-08 20:28:45)
- ↑しかも、その後、二人揃ってグランディーヌの操り人形に....( パワーレンジャー版みたいなラストを迎えて欲しかったような..。)、そーいえば、闇王 ギルは、赤子の頃に母のグランディーヌに牙を向いたけど...グランディーヌの「外道と非情さを見抜いて襲った」のか、はたまた、ギルの「この行動」が原因でグランディーヌはあの非情さになったのか...。 -- 名無しさん (2020-07-08 21:59:44)
- ホラーな再生怪人 -- 名無しさん (2020-07-08 23:00:26)
- 20年後のリュウソウジャーにて久々に女性ボスが登場。緑川光ボイスの幹部やピエール並に間抜けな幹部もいるという -- 名無しさん (2020-07-12 19:36:36)
- グランディーヌ「見ろ!子供たちがゴミのようだ!」(海外版) -- 名無しさん (2022-06-07 23:19:44)
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