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更新日:2024/01/18 Thu 13:44:39NEW!
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eco エミルクロニクルオンライン ロア イリスと記憶の書架 物語 なんでもクエストカウンター
さあ、みなさん
行く人、来る人、お暇な人
是非是非足を止めて
お聞きになってくださいな
ロアとはMMORPG『エミルクロニクルオンライン(ECO)』に登場する種族のひとつ。
フシギなたまごから漏れ出した想いの力によって誕生した新たな種族。
アルマモンスターと同じく、人ならざるものが人の姿を得たものたちだが、その根幹は『物語』
物語を聞いた人々のイメージが集積し、カタチを得たものである。
本来はアクロニアに存在しない物語であるため、知識や常識などで大なり小なり異なっている。
(例えばほとんどのロアは猫を知っている)
容姿こそ人間と大差なく、れっきとした一個人としての人格を有しているが、本質的に行動や思考を自身の原典に縛られている。
また、人々のイメージを拠り所としているため記憶している人間がいなくなるか、物語の履行不能、アイデンティティの崩壊などで存在が維持できなくなり消滅してしまう。
それを防ぐには、誰か個人の魂に紐付けしなければならないが、本来非常に負担が高く、特に何体も収容すると主人側がロア化してしまう可能性もある。
身体のどこかに『LORE』と数字の刻印がある。
チェンジギミックによって武器に変化できるが性能は最低で、強化に失敗するとパートナーごとロストする。
ただし耐久が削れないという若干のメリットはある。
モチーフとなったのは現実に存在する童話、小説、偉人など多岐にわたる。
2016年3月末のアップデートにて、その時点でアナザーエンシェントアークに『アナザー』が実装されていた6人のロアを皮切りにキャラクターボイスが設定された。
当初は「どうせ新人声優のキャリアアップなんでしょ」とお通夜ムードだったが、発表されるとあまりにもガチなラインナップに湧き上がった。
◆盟約の吸血鬼
昔むかしあるところに、小さな街がありました。
小さな街には大きなお屋敷があり、そのお屋敷には、なんと吸血鬼が住んでいたのです。
昔むかしのずーっと昔から吸血鬼はお屋敷に住んでおり、いつから住み始めたかなんて街の人は誰ひとり知りません。
吸血鬼は、毎夜毎夜街を歩いては出逢った街の人や動物たちの血をすすっていきました。
街の人たちは吸血鬼が恐ろしくて、夜は外を出歩くことができませんでした。
誰もが困り果て、諦めていた時、勇敢な若者が立ち上がり吸血鬼を退治する事にしました。
若者は昼間にお屋敷をすっぽり黒い布で覆うと中で眠っている吸血鬼に
「吸血鬼さん、もう夜ですよ」
と嘘をつきました。
若者の声に起こされた吸血鬼は外がすっかり暗くなっている事に気づいてお屋敷の外へ出ます。
「今だ!」
若者が一気に黒い布をひっぺがすと吸血鬼は太陽の光を浴びてすっかり消えてしまいました。
街の人たちは吸血鬼がいなくなったことを喜んでお祭りをしました。
お祭りは夜まで続きました。
夜になっても街の人たちが騒いでいる事に気付いた街の近くの魔物たちは
「しめしめ、あの邪魔な吸血鬼がいなくなったんだな」
とほくそ笑み、その夜のうちに街を襲って滅ぼしてしまいました。
「人間はなんて馬鹿なのでしょう」
真夜中に生き返った吸血鬼は何もなくなった街をみて悲しみました。
実は昔、街の人と約束をして血をもらう代わりに魔物から街を守っていたのです。
すっかり人を嫌いになった吸血鬼は、今日も空腹を満たすために人を探して夜をさまようのです。
おしまい♪
◎アルカード・ロア
cv.金元寿子
「わたくしの事、忘れたりしたら許しませんわよ?ま、何度忘れてもその度に意地でも思い出させてさしあげますわ」
一言性格:気高いお嬢様
好きなもの:血、夜、高級そうなもの
嫌いなもの:太陽
趣味:紅茶、使い魔の作成
刻印:首筋左後部
ダウンタウンに現れた第一のロア。
容姿はワインレッドの髪をツインテールにした赤目の少女。
原典の通り気高い吸血鬼の姫。血を吸う相手にもそれなりの気品を要求する。
そのため普段は使い魔の蝙蝠に血を吸わせ、そこから間接的に吸血する。
プライドは高いながらも面倒見がよく世話焼き。紅茶は飲むのも淹れるのも好き。またこう見えて怪力。
約束を守ることを何よりも善しとし、それは自身にも適用される。
ダウンタウン潜伏中はこっそり盗んだポップコーンの代金をきちんと置いておくなど筋も通す。
趣味は映画観賞。特にホラー物を好む。
髪の毛から使い魔の蝙蝠を作成できるが、なぜか助平な性格で主人のスカートの中を覗いては踏み潰されている。
オリジナルになったのはブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』
名前はドラキュラ(Dracula)の逆読み(Alucard)
小型化した際は軍服風のワンピースを着ている。エメラルドグリーンのカラータイツは賛否両論。
◆燐火の蛇姫
むかーしむかし、そのまた昔。
ある島にお姫さまが住んでいました。
島はお姫さまのものだったのですが、そこの島にはたくさんのお宝が埋まっており、
人々はなんとか手に入れたいと腐心していました。
ある時、宝を欲した若者が島に訪れると、お姫さまに見初められてしまったのです。
これはチャンス!と思った若者はお姫さまに嘘をつきました。
「私もあなたが好きになってしまったのですが、私めのような者がお姫さまに堂々と寄り添うなど無礼千万、せめて、一目の付かぬ隣の小島で然るべき時に結ばれましょう」
若者の言葉にすっかり舞い上がったお姫さまは、来る日も来る日も小島で若者が来るのを待っていました。
しかし、いつまで経っても若者は小島を訪れません。
気になったお姫さまが元いた島に戻ると、そこには仲間と共にあちこちに穴を掘り、宝を好き勝手に掘り出しては売って金持ちになった若者の姿がありました。
騙されたことに気付いたお姫さまは怒りのあまり大蛇の姿に化けました。
お姫様は蛇の化身だったのです。
大蛇は逃げる若者を追って人間たちが掘った横穴に入り込み、怒りの炎で人間たちを燃やし尽くしたのです。
残された者たちはお姫さまの怒りを鎮めるために、三日三晩祈り続け、やっと炎を消す事が出来たそうです。
おしまい♪
◎清姫・ロア
cv.村川梨衣
「そうですよー。どうせ私は、地雷女ですよー……うぅっ」
一言性格:やきもちやき
好きなもの:信じてくれる人、嘘をつかない人
嫌いなもの:嘘
趣味:妄想
刻印:左前腕
モーグに現れた第二のロア。
容姿は黒髪ロングにミニスカ振袖の少女。
素直で気立てのよい美少女なのだが、惚れっぽくまた思い込みが激しい。
恋心を利用され裏切られた物語が原典のため、リア充カップルに嫉妬することもしばしば。
女子力を高めようと努力する気概はあるのだが、ふとしたことでネガティブスイッチが入ると勝手に悪い方へとドツボに嵌っていく。
ただ根が素直なので誠心誠意を以て接すれば誤解を解くことはできなくもない。
わりとだらしない。自覚はあるので惚れた相手に見せまいとはしているがドジっ子でもあるので隙は多い。
オリジナルになったのは和歌山県に伝わる『安珍・清姫伝説』
安珍がやむなく嘘をついたのに対し、こちらは完全に若者の自業自得。
ちなみに地下の宝と蛇の吐く炎はモーグに埋まる石炭を暗喩している。
小型化した際はセーラー服を着用。イメクラとか言ってはいけない。
◆輪廻の魔女
むかーしむかし、そのまた昔。
とある人里離れた森の奥、
そこにどんな病をも治す常若のりんごがあるという伝承がありました。
しかし森の中へは誰一人と入ろうとしません。
森の中には悪い魔女が住んでおり、人を迷わせては2度と帰さぬと伝え聞いていたからです。
ある時勇敢な3人兄弟が常若のりんごを探して森に入りました。
歩けど歩けど木しかなく次第に辺りは暗くなっていきました。
兄弟が困り果てているとそこになんと魔女が現れました。
怯える兄弟に魔女は言いました。
「夜の森は危ないから私の家に泊まっておいきなさい」
兄弟はおそるおそる魔女の後をついていきました。
しばらく歩くと泉がありました。
魔女は水を兄弟に勧めます。
一番上のお兄さんは
「こんな美味しい水は飲んだことが無い!」
と、すっかり魔女を信じました。
しばらく歩くと畑がありました。
魔女は苺を兄弟に勧めます。
二番目のお兄さんは
「こんな美味しい苺は食べたことが無い!」
と、すっかり魔女を信じました。
魔女は家につくと今度は3つのりんごを兄弟に渡しました。
「疲れを癒したいなら、この常若のりんごを食べなさい」
しかし末っ子は水と苺でお腹がいっぱいになってりんごを食べることが出来ません。
末っ子の分のりんごはお兄さんたちが争うようにぺろりと平らげてしまいました。
すると、2人はあっという間に眠ってしまったのです。
揺すっても起きない2人を不思議に思った末っ子は魔女の様子を見に行きました。
魔女は人がすっぽり入るほどとても大きな鍋をかまどにかけていました。
「本物の常若のりんごをあんな子供たちに渡すわけが無い」
それを見ていた末っ子は
「やっぱり悪い魔女なんだ。さっきのりんごは毒りんごでお兄さんたちはだまされたんだ!」
と意を決します。
末っ子は、かまどの前に立つ魔女にそろりそろりと近付いて魔女をかまどに突き飛ばしたのでした。
魔女は焼かれて死んでしまいました。
末っ子は魔法が解けて目覚めた兄弟と一緒に魔女が隠していた常若のりんごを腕いっぱいに持ち帰り末永く幸せに暮らしましたとさ。
おしまい♪
◎ル・フェイ・ロア
cv.白石涼子
「りんごは素敵よ。生でよし、煮てよし、焼いてよし。私、これで生きていけるわ♪」
一言性格:お姉さん
好きなもの:りんご、無垢な人、ふるめかしいもの
嫌いなもの:塩辛いもの
趣味:妙薬作り、薬草栽培
刻印:右上腕
ファーイーストに現れた第三のロア。
容姿は金髪を後ろで輪状に編んだスレンダーな美女。
博識で節度ある優しさを理解している人格者。アクロニアには存在しない独自の魔法を使う。
呑気なファーイーストの気風もあってか短期間で『りんご売りのフェイ姉さん』と慕われている。
自分が『悪い魔女の物語』が具現化した存在であることを理解しており、筋書きに抗おうと試みながらもどこかで諦観していた。
筋書きを変えてくれた冒険者にはとても感謝しており、自分の力で出来る限り仕えると誓っている。
実力はロアの中でも上位。さすがに終焉の具現であるルチフェロには敵わないが時間稼ぎ程度はできる。
オリジナルになったのはケルト神話に登場する『モーガン・ル・フェイ』
妖精ではなく魔女に貶められた後の姿。
小型化した際は旅人風。小さいことが悔やまれる良デザイン。
◆仔猫の神様
むかーしむかし、そのまた昔。
とある農家の大旦那様が病に倒れ、そのままぽっくり亡くなってしまいました。
大旦那様には3人のこどもがいました。
3人のこどもはそれぞれ大旦那様の遺産を1つずつもらうことにしました。
長男は麦引き小屋を、
次男は山羊を、
そして一番末のこどもは、可愛がっていた猫をもらいました。
気まぐれにしか狩りをしない猫を選んだ末っ子を、上の兄弟たちは馬鹿にします。
それでも末っ子は可愛い猫をもらえたことに満足してのんびりと日々を過ごしていました。
しかしあまりにのんびりしていたものですから、次第に貧しくなりついには食うにも困る暮らしになってしまいました。
貧しい生活が続くある日の夜、末っ子の夢の中に猫の耳を生やした不思議な少女が現れ言いました。
明日の朝、家の横にある土を掘り返してごらんなさい。
きっといい事がありますよ。
翌日、末っ子がその通りに地面を掘るとこんこんと水が沸き、立派な井戸になりました。
あくる日の夜の夢にも、再びあの少女が現れました。
明日の朝、猫がとって来た薬草を煎じて、町の大地主のもとに持っていってごらんなさい。
きっといい事がありますよ。
翌日目が覚めると、枕元には数種類の薬草と、得意げな顔をした猫が座っていました。
末っ子は夢の話を信じ、薬草を煎じて大地主の屋敷へ持って行きました。
煎じた薬草を差し出すと、大地主は喜んで受け取り。
寝たきりの父に飲ませました。
すると、みるみるうちに元気取り戻し、末っ子はとても感謝され、町で一番大きなお屋敷と、畑をもらいました。
その日の夜にも夢の中に少女が現れたので、末っ子は少女にお礼を言いました。
すると少女は、今まで大切にしてくれたお礼です。と言い、猫に姿を変え走りさっていきました。
翌日から末っ子は、これまで以上に猫を大切にし、末永くし幸せに暮らしました。
猫のありがたさを知った末っ子は猫の素晴らしさを皆に伝え、町の皆が猫を大切にするようになったのです。
その後その町では時々、猫の耳を生やした少女が現れ皆に可愛がられていたそうです。
おしまい♪
◎バステト・ロア
cv.門脇舞以
「猫、可愛いからもっと崇めて?可愛がって?抱っこして?ひざまずいて?ふふふ……」
一言性格:寡黙
好きなもの:猫、ふわふわしているもの
嫌いなもの:猫をないがしろにする人、しつこい人
趣味:猫の素晴らしさを広める事、ひなたぼっこ
刻印:右前腕
トンカに現れた第四のロア。
容姿はエジプト風の装飾が付いたシスター服のネコミミ少女。
大切にされた事で恩返しをした猫の物語が具現化したロア。
しかしアクロニアではキカイ戦争時代にほとんどの猫は絶滅し、伝説の動物に成り果ててしまっている。
そのため猫を思い出してもらおうとモニュメントを勝手に作ってちょっとした騒動を起こした。
性格は猫そのもの。基本的な価値観は猫のそれと、猫を布教するのに有益かどうかで決まる。
一応並の常識はあるので、ボケ倒しになる他のロアと比べるとそれ以外では比較的まとも。あくまで比較的だが。
ロア全員にあだ名を付けていて、ある程度序列がある。フェイ姐さんとは魔女と猫ということもあって懐いている。
手に持っている猫のパペットは攻撃時に巨大化する。
オリジナルになったのはグリム童話『長靴をはいた猫』
名前はエジプトで信仰された猫頭の女神バステトに由来する。
小型化した際はカジュアルな服装に着替え、耳もあらわになる。
◆海賊の宝物
むかーしむかし、そのまた昔。
世界は貧富の差が激しく、人々が自分の生き方を選べなかった時代が長く続いていました。
そんな時代に閉塞感を感じたとある高貴な生まれの子供はある時思い切って自分の生まれた屋敷を飛び出しました。
「この世界はもっと広いはず!」
子供は友人たちの助けを借りて大きな船を作りました。
そして仲間たちと共に大海原へ旅立ったのです。
子供は海賊になりました。
海賊は海を冒険しては新しい島や大陸を発見し、世界の地図をどんどんと広くしていきました。
旅をしていると珍しい宝や魔物の噂を聞くこともありました。
そうすると海賊は誰よりも速く船を走らせ誰より先に新しい景色を見たのでした。
時に海賊は悪徳商人の大きな商船を襲うこともありました。
金銀財宝を掠め取り平民たちに配っては街を豊かにしてたくさんの人に感謝されるようになりました。
ある時、海賊は施しをした街の老人からお礼にと
「手に入れたものを自由へ導く虹色に輝く素晴らしい宝」
の話を聞きました。
海賊は今までたくさんの冒険をしましたがそんな宝物の話は見たことも聞いたこともありません。
見たこともない宝が欲しくて居ても立ってもいられずに海賊はたくさんの荷物を船へ積み込むと大海原の彼方へ旅立っていきました。
海賊は知りませんでした。
老人が語った宝を既に自分が持っていたことを。
その宝の名前が「好奇心」という目に見えないものであったことを。
海賊は今もどこかで宝を探し求めて冒険し続けているのです。
おしまい♪
◎キャプテンキッド・ロア
cv.佐倉綾音
「ひゃっふーーー♪撃って撃って撃ちまくるわ♪」
一言性格:能天気
好きなもの:銃、冒険、体を動かす事
嫌いなもの:難しい事
趣味:銃のお手入れ
刻印:左脇腹後部
南ウテナ開拓地に現れた第五のロア
容姿はピンクの髪に海賊帽とコートがトレードマークの少女。
嵐で遭難して仲間とはぐれたと思い込んでおり、当たり前のように海に出ようとしている。
しかしアクロニアでは古き民のインスマウスとの盟約で海に入ることができず、また船もないため存在基盤が揺らぎ一度は消滅しかけた。
しかし本質が『海賊』ではなく『冒険を欲する好奇心』にあることを思いだし、消滅を免れる。
以降は飛空庭を新たな船の代わりにしようと画策している。
テンプレートなアホの子。「みね撃ち」と言って受付嬢たちに馬鹿扱いされている。
しかし海賊の船長として必要な知識や技能は豊富で、裁縫も得意。情も深く、また元はお嬢様だったので礼儀作法も覚えている。
オリジナルになったのは実在の海賊『ウィリアム=キャプテン・キッド』
名前そのままに女性として登場している。
余談だが、開発当初は水着の布面積が今より小さくセクシーで、下乳が見えていたらしい。
小型化した際はスチームパンク調のドレス。スリットがセクシーだが小さくなって結果とんとん。
実装当時は目のハイライトが左右同じだったが今は修正されている。
◆傾国の妖女
むかーしむかし、そのまた昔。
さる異国の地に見るものが皆振り返るような、絶世の美女がおりました。
その女は明るく、気立てもよくいつも人々の人気者でした。
常に笑顔をわすれず、困っている人には手を差し伸べ沢山の人の手助けをしていました。
助けを必要とする人がいれば東へ西へ、国中の人々を助け楽をさせているうちに、人は怠ける事を覚え、彼女が去った土地からは働く人が減っていきました。
働く人は瞬く間にいなくなり気づいたときには女はいずこかへ消えうせ、国の産業はみるみるうちに衰退しました。
女はその様子を見ると心底楽しそうにほくそ笑みました。
女の善意は緩やかに国を滅ぼすための作戦だったのです。
女は最後の仕上げと、九つの尾をもつ狐に姿を変え、国の中心に向かいます。
辿り着いたその土地で、一仕事終えたとばかりに欠伸をし、自らを殺生石という、瘴気を撒き散らす石に姿を変え、長い眠りに付きました。
殺生石からは絶えず瘴気が溢れ少しずつ、少しずつ回りの土地を枯れさせ、ついには国中の土地が不毛の荒野に成り果ててしまいました。
そこに異国より、高尚な僧侶が現れ荒れ果てた土地を見て、悲しみに暮れせめてこの石だけでもと、石に御札を貼り、眠りに付いた狐ごと石を砕きました。
国を滅ぼすほどの親切を振りまいた魔物はこうして最後を迎えました。
おしまい♪
◎玉藻・ロア
cv.佐藤聡美
「もー身長のことは言わないでよぉ。ちょっと気にしてるんだからっ!」
一言性格:世話焼き
好きなもの:頼りにされること、世話を焼く事
嫌いなもの:人に迷惑をかけてしまう事
趣味:尻尾の手入れ、もふもふすること
刻印:左太股
アイアンサウスに現れた第六のロア。
容姿はアジアンなワンピースで銀髪の九尾っ子。
国を滅ぼした悪女の物語から生まれたとは思えないほど素直ないい子。
多芸多才の完璧超人で、自称すーぱーお手伝いさん。ただし身長(推定130cm強。耳除く)のことは気にしている。
フェイ姉さん同様に自分がロアという自覚があり、いつか国を滅ぼすことになると危惧し、抵抗を試みていた。
幸いにもアイアンサウスの住人は怠けと一切無縁な気性だったため、影響はそこまでなかったが。
非常にテンションが高く、軽い。しかしこれは悲観癖の裏返しでもある。
また、普段の攻撃では使用しない鞭をお仕置きのために取り出すなどSっ気もあり、いつの間にか手綱を握られている。
オリジナルになったのは日本三大悪妖怪の一角、白面金毛九尾狐の化生『玉藻御前』
リアルでも銀髪ロリ巨乳のおねえちゃん属性に傾国された冒険者多数の魔性の妖女。
小型化した際は誰かの依頼で黒のナース服。イメクラその2。
くじのタイトルから察するに看守がモチーフ。
◆恋慕の人魚姫
むかーしむかし、そのまた昔。
水辺にはたくさんの精霊がおりました。
その中に、一際美しい歌声で涼やかに歌を歌う人魚がおりました。
人魚はあまりに綺麗な歌声をしておりましたから、一躍人気者となったのです。
しかし、人気者には不運がつきもの。
その歌声を我が物にしようと次々人魚を捕らえようとする不届きものが現れたのです。
そこへ1人の勇敢な若者が現れ、人々を説得し、人魚を魔の手から助けました。
人魚は自分を助けてくれた人間にすっかり恋をしました。
彼に再び会いたくて、人魚は歌を歌い続けました。
歌声は人を呼ぶ声になり、人魚の歌が響く水辺では次々船が水の中に招かれるように沈んでいくようになりました。
人魚はその中に、彼が居ないか捜すようになりました。
しかし、いつまで経っても彼は人魚の前に現れませんでした。
人への興味、憧れが募りに募った人魚は、強過ぎる想いのあまりに人の姿を手に入れました。
手に入れた2本の足で人魚は助けてくれた若者を捜します。
そして、ついに出逢った2人は恋に落ちました。
若者との結婚前夜、運命とは無情なことに、人魚は人魚の姿に戻ってしまいます。
さらには過ぎた行いのツケが回り、泡となって海に帰っていきました。
その後彼女が住んでいた川のほとりでは多くの船が沈みました。
船が沈むときには、必ず美しい少女の歌声が聞こえたそうです。
おしまい♪
◎ローレライ・ロア
cv.大空直美
「今夜の献立はヒレスープですよ。何のヒレかは……乙女の秘密です」
一言性格:マイペース
好きなもの:人間の世界を観察する事、知識を吸収すること、ますたーを観察する事
嫌いなもの:ますたーと離れる事、一人になる事
趣味:人間についての知識を増やすこと
刻印:うなじ
アップタウンで紙芝居の最中に具現化した第七のロア。
容姿は青髪にチューブトップの人魚。身長(というか全長)は全人型パートナー中トップ
きよぴーとは別ベクトルに惚れっぽい性格。シナリオ状そうなっていると言えばそれまでだが。
何を考えているのか誰にも分からない。本人にもたぶん分からない。
マイペースというよりはむしろ無軌道な性格。言動も脈絡がないし含蓄があるようでない。
しかしますたーには一図で、その精神性は非常に純粋。
どういう原理で浮いているのかは本人も不明。
ヒレは取ってもすぐ生えてくるらしい。本人は気にしてないが子供に見せると泣かれるとか。
オリジナルになったのはアンデルセン童話の『人魚姫』をはじめとした水精の伝説。
名前の由来はライン川の乙女こと『ローレライ』
小型化した際はしっぽを残しつつ足が映え、念願のぱんつが拝める。
◆賢者の黄金
むかーしむかし、そのまた昔。
世界にはなんと魔法が存在しませんでした。
世界は武力と権力と富で動いていたのです。
ある王国は金を生み出せたものに褒美を授けると言いました。
人々は競うように、石を金へ変えるため、錬金術師になりました。
でも、いつまで経っても金を作れる者は現れません。
そんな折、天才錬金術師の噂が流れ始めました。
天才錬金術師は国のために街外れで日夜研究に没頭する好奇心旺盛な若者でした。
人造人間を作り出し、日がな連れ歩いては人々を驚かせていたのです。
天才錬金術師は「賢者の石」と呼ばれる、金を作るために必要な道具を作り出す理論を生み出したと言うのです。
噂は噂を呼び、たくさんの貴族の子女たちが天才錬金術師の元を訪れ、弟子になりました。
しかし、その錬金術師の弟子になったものは、誰一人と帰らなかったのです。
あるものは研究に没頭しているから帰らないのだと言い、あるものは錬金術師が賢者の石の材料に人間を使っているのだと言いました。
また、賢者の石なんてものは嘘で誰も金など生み出せないとさえ言われました。
噂が大きくなり、また金を欲した王国は、天才錬金術師の屋敷を訪れ、「虚偽を流布した」という名目で天才錬金術師を追い詰め石と技術を没収しようとしたのです。
「そんなに欲しいというのであれば金などくれてやる」
追い詰められた錬金術師は手にした賢者の石を飲み込むと自身の身体を黄金に変えてしまいました。
それから錬金術師の弟子たちは続々と戻ってくるようになりました。
ただ、誰一人と「黄金を作ろうとしていた気持ち」を覚えているものはいませんでした。
きっと賢者の石の材料は弟子たちから集めた気持ちだったのだろうと誰かが噂をしました。
しばらくして王国は錬金術師が残した黄金でわずかに栄えましたが、そう長くは続かず没落して滅んでしまいました。
おしまい♪
◎パラケルスス・ロア
cv.折笠富美子
「真理の探究とは、すなわち仮説とその検証の積み重ねに他ならないのだぞ?」
一言性格:天才肌
好きなもの:甘いもの、不可思議なもの、家族
嫌いなもの:早寝早起き
趣味:読書、学術、ホムンクルスを可愛がる
刻印:下腹部
アップタウンに居を構える第八のロア。
容姿は学者然としたワンピースにマント、そして貴重な眼鏡枠。
自分達ロアとは何者か、またどうして自分達は生み出されたのかということを探究している。
そのため受付嬢と組んで一芝居うつことになる。
錬金術師の物語の具現だけあって単純な知性はロア一番。
ただし時々高笑いをしたり、頭が良すぎて常人には理解できない言動も多々ある。
自身の創作した人造生命のホムンクルスを娘と呼び可愛がっている。
紙芝居屋アイリスを母、他のロアを姉君と呼ぶなどロアの関係者を家族に見立てている。
オリジナルになったのは実在の錬金術師『テオフラストゥス・フィリップス・アウレオルス・ボムバストゥス・フォン・ホーエンハイム』
キッドに引き続き女性となっての登場。
小型化した際は学者というより学生寄りになる。眼鏡はモノクルにチェンジ。
◆月夜の狼
むかーしむかし、そのまた昔。
林業と農業が盛んな街がありました。
順調に発展している街であるときを境に、畑の作物があらされる事件が発生します。
街で一番重要な農作物を荒らされると生活が出来ない。
困った住民達は犯人を見つけるべく、夜通しで見回りを始めます。
ある夜、街の兵士が見回りをしていると、畑を荒らしている大きな狼を見つけます。
その狼はなんと、二本足で歩く人狼、人一人ではとても太刀打ちできない魔物でした。
兵士は急いで逃げ帰り、その事を街の人々に伝えます。
そんな恐ろしい魔物は放っておけない、と人々は知恵を出し合い狼を罠にかけ、打ち倒す計画を立てました。
夜、満月の明かりを頼りに人狼が姿を現れ、いつものように畑を荒らし、作物を食い散らかして居たところ、急に眠気が襲ってきてその場でぐうぐうと寝てしまいました。
その畑の作物には、住民が作った眠り薬が塗ってあったのです。人狼は手足を縛られ、住民達はそれを囲みます。
さてこれから討ち取ろう、というときに一人の住民が、最後に話くらい聞いてやろうと、人狼を起こしてしまいます。
目を覚ました人狼は街の人たちに向かって言います。
「お前達が、木を切り森を壊してしまったせいで、森から動物が居なくなってしまった。
お前達のせいで、仲間も皆苦しい思いをしてる、森を返してくれ。」
街が出来る前は、狼に姿を変える事ができる民族が、森に住んでいたというのです。
過ちに気づいた人々は、街を大きくする事を止め、森を無くしてしまった変わりに人狼達に食べ物を提供すると約束しました。
そうして、両者の問題は解決しお互いを尊重しあい、時には助け合って2つの種族は仲良く暮らしていきました。
おしまい♪
……一人の住民が、最後に話くらい聞いてやろうと、人狼を起こしてしまいます。
目を覚ました狼は月を見ると再び凶暴になり、罠を引きちぎり街の人たちを襲い始めました。
ああ、何という事でしょう。
魔性の月に魅せられた狼に人が敵うはずも無かったのです。
そうして街の人たちをぺろりと丸呑みにした狼は今日も月の下で人間が、獲物が来るのを心待ちにしているのです。
この狼はもうとめられない、空に月が、魔性の月が輝き続ける限り。
おしまい……
くすくすくすくすくすくすくす
◎ワーウルフ・ロア
cv.前野智昭
「自分が狼の姿になって、疑問が確信に変わった時……迷惑をかけないよう自分から捕まろうと思ったんだ」
一言性格:真面目
好きなもの:自然、散歩、仕事
嫌いなもの:にんじん
趣味:早朝の散歩、読書
刻印:左目と耳の間
ファーイーストに現れた第九のロア。
容姿は長髪を結んだ素朴な青年。唯一の男性ロア。
記憶が曖昧でリュカと名乗り逗留していた。
寡黙で真面目な性格のため、フェイ姉さんに続きすんなり受け入れてもらっていた。
パラケルススとの一件でロアを生み出すのを休止した紙芝居屋アイリス意外の誰かに作られたロア。
物語の最後も血生臭い形に改変がなされている。
腕力に優れまた器用でもあるので力仕事や野良仕事全般が得意。
真面目すぎるほど真面目でそういう意味では不器用な性格。狼だけどわんこ属性。
オリジナルになったのは東欧に伝わる『人狼伝説』
他人にかけれる警戒スキルを持ち、黒一点で性格も無難にまとまっていたためロアの中でもかなり人気。
小型化した際はタキシードに着替える。すぐ横の姉と妹の要望らしい。
◆契約の悪魔
むかーしむかし、そのまた昔。
強欲な魔術師がおりました。
魔術師は己の欲望を叶える為だけに魔術を学び、ある時悪魔に願いを叶えてもらう術を見つけました。
魔術師が魔方陣を描くとその中から悪魔が現れます。
魔術師は大層喜び、こう言いました。
「悪魔よ、私のありとあらゆる望みを叶えて欲しい」
それに悪魔はこう応えます。
「構わないけれど、そこまで大きな望みなら代償に魂を頂きます」
それを聞いた魔術師は
「魂なんか渡せるかそれ以外ならなんでもするぞ。他に何か無いのか」
と魔術師は言います。
「それなら、貴方の知識を頂きましょう、それと引き換えに一つ、願いを叶えます。」
悪魔を呼び出した今、もうそんなものは必要ないと、悪魔との取引に応じます。
そして、取引の結果いくら使っても無くならない金貨の山を手に入れた魔術師は、欲望の限りを尽くします。
しかし時を経ると共に、お金を使う事にも飽きてきてしまいます。
すると魔術師は悪魔に
「尽きる事のない娯楽が欲しい」
と、言いました。
悪魔は快く承諾し、代わりに魔術師の記憶を求めました。
全てを手に入れ、今が楽しければそれでいい。
そう思った魔術師は、自らの記憶を差し出します。
取引の結果、終わらない娯楽を手に入れた魔術師は、時を忘れて遊びふけります。
そして長い年月を経たある日、ついに魔術師にも寿命が訪れます。
幸せの絶頂にいる魔術師は、
「こんなところで死にたくない」
と、言い悪魔に無限の命を求めます。
悪魔は、それなら代償にと、魔術師の魂を求めました。
記憶をなくした魔術師は、魂を渡したくないと言った事も忘れ、今の幸せが続くならと喜んで魂を差し出します。
すると悪魔は、
「それが欲しかったの」
と言い、魂を自ら用意した檻に閉じ込めてしまいました。
幸せだった空間には肉体だけが取り残され、魂は何も無い檻の中。
檻を見つめて悪魔は言いました。
「馬鹿な人。欲張らずに小さな代償で小さな願いを叶え続ければ豊かな一生が送れたかもしれないのに」
そう呟いて、どこかへ飛び去っていきました。
魔術師の魂は永遠に自由を得られず悪魔のおもちゃにされてしまいました。
……おしまい。
くすくすくすくすくす
◎メフィストフェレス・ロア
cv.悠木碧
「タダで何かを手放すのは、単純に私の趣味ではない、という事よ」
一言性格:きまぐれ
好きなもの:謎かけ、謎解き、人をからかう事
嫌いなもの:退屈
趣味:紅茶、昼寝、推理小説
刻印:右脛
何でもクエストカウンターに立ち寄った第十のロア。
容姿はインバネスとネグリジェを組み合わせた風のワンピースで、御伴の悪魔機甲ファウストにいつも腰かけている。
まさしく古典に登場する悪魔のような性格で、持って回った煙に巻くような話し方をする。
ロアに共通して根っこの部分は善良なのがまだ救いだが。
退屈を紛らわすためであれば労力を惜しまず、自分の仕組んだ謎に四苦八苦する姿を見るのが好き。
誠意のある人間には好意的。逆に器が小さい相手への対応は只でさえ難解な要求に意地の悪さが混ざる。
姿こそ少女だが設定上はかなり高齢。おばさんと呼ぶとキレる。
何を思ったかアイリスが高所恐怖症に設定したため高いところが苦手で普段の尊大さはかけらもなくなる。
オリジナルになったのは欧州に伝わる『ファウスト伝説』に登場する悪魔『メフィストフェレス』
悪魔機甲ファウストの中身はファウスト博士の魂と思われる。
小型化した際はツインテールの魔法少女風に。BBA無理すんな。
◆終幕の魔王
むかーしむかし、あるところにとてもとても愚かな人間がおりました。
愚かな人間は勇猛果敢で怖いもの知らず、好奇心旺盛でお人よし、どんな事件も解決し人々から感謝されていました。
ちやほやもてはやされるそのおろかな人間をある人は“勇者”と呼びました。
勇者は更に調子に乗って身の程知らずな事柄にも首を突っ込むようになったのです。
そうしてとうとう、ついに身の程知らずの断罪を受ける時がやってきました。
勇者の前に絶対無敵の魔王が現れたのです!
魔王には……魔法も化学も、剣も鉄砲も加護も呪いも、効きません。
逃げ出した勇者を魔王はどこまでも追い続けます♪
勇者が泣き叫んでもだぁれも助けてくれません。
もうここまで追ってこないだろうと逃げ疲れて立ち止まるとそこは真っ暗闇でした。
「自分からここに来るなんて」
声が聞こえて暗闇に目を凝らすとそこにいたのは魔王でした。
勇者は自ら魔王のいる地獄に飛び込んでしまったのです。
後悔してももう遅いです♪
勇者は魔王に倒されてしまいましたとさ♪
……おしまい♪
くすくす、くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす♪
◎ルチフェロ・ロア
cv.小清水亜美
「わたしは魔王、あなたの敵。あなたの物語に幕を下ろすためにここに生まれてきたの」
一言性格:物分りがいい
好きなもの:アイリスのお話、もらったおもちゃ
嫌いなもの:こぜりあい
趣味:おさんぽ、むにむにすること
刻印:額
アイリス・ロアが紙芝居屋アイリスと冒険者を消去するために生み出した第十一のロア。
容姿は真紅のドレスを纏い、竜骨を背に負う小柄な少女。
紙芝居屋アイリスに悟られぬように紙芝居を使わずに物語を流布したため、容姿のイメージが不十分で想定より幼くなってしまった。
しかし『物語の終わりそのものである魔王』という存在理由から、ロアに対してはその活動を停止させる絶対的な権限を持つ。
本来は『戦争などの悲劇に優しい幕引きをもたらす』ための存在。
そのためまだ終わるべきでない物語に関しては寛容。
自分の役割に忠実だが、かなりの天然。また外見相応の精神年齢。
将来は本来予定されていたグラマラスな魔王になると宣言している。
オリジナルになったのはキリスト教の堕天使『ルシファー』
ルチフェロはルシファーのイタリア読み。
小型化した際は秋物の私服。はたらくまおーさま。
この格好で、華奢だが胸はかなりあることが発覚した。
◆想送の流れ星
むかーしむかし、そのまた昔。
ごく普通の街にごく普通の女の子がおりました。
女の子は一人ぼっちでしたが、何にもさびしくありません。
大切なものに囲まれていたからです。
あるとき、女の子はかごの中にたくさんのお弁当を詰めて、街の外の森へ遊びに行きました。
森の中に女の子が入ると誰かが泣く声がします。
おなかをすかせた子供がえーんえーんと泣くのです。
女の子は自分のお弁当をみんな子供にあげてしまいました。
ごく普通の女の子は優しい子で、困っている人に自分の持ち物を惜しみなく与えてしまいます。
皆は女の子に感謝しますが、いつしか女の子は何一つとして大切なものを持っていない自分に気が付きました。
夜になって、そこでようやく女の子はとてもさびしくなったのです。
皆を助ける事ができて嬉しかったけれど、自分は本当に一人ぼっちになってしまったからです。
満天の星が輝く丘の上で女の子は声を上げて泣きました。
するとどうでしょう。
満天の星空からあまたの星々が丘の上に降り注いだのです。
きらきら宝石のように輝く虹色の星にはたくさんの笑顔が映っていました。
女の子が助けた人たちは、みんながみんな、幸せそうでした。
そして、みんながみんな、女の子に感謝をしていました。
みんなの「ありがとう」の想いを思い出して、女の子は心の中がとても温かくなりました。
みんなの「ありがとう」の声は遠く遠くはなれていても、女の子の耳に届きました。
その時、降り注いだ星々から、キラキラと光があふれて、女の子を包みました。
お母さんが作ってくれたドレスとお父さんが買ってくれた履物、おばあさんから譲り受けた髪留めとおじいさんが編んだかご。
他の誰かに与えてしまったけれど、それと同じくらい、いえ、それ以上の感謝の気持ちが、星となって女の子の所に帰ってきたのです。
気が付けば、すてきな衣装や、花のたくさん詰まったかごが女の子の身を包んでいました。
たくさんの思い出に囲まれて、女の子はずっと、ずーっと幸せに暮らしましたとさ。
おしまい♪
◎ステラ・ロア
cv.佐藤利奈
「あなたにはハッピーエンドが似合います。あたし、信じてますから、あなたも信じてください」
一言性格:積極的
好きなもの:思い出の詰まったもの、澄んだ星空
嫌いなもの:救いのない結末
刻印:胸
ロアの物語を一度還元するために具現化した、第十二のロア。
容姿はクリスマス要素の入った天使。
アクロニアに伝わる思い出星の物語から誕生した。
ルチフェロとはある種表裏一体の存在。
人の想いに強い興味を持ち、積極的に関わりを持とうとする。
具現化する以前から関心があり、実体を得た今はアルバイトを通して気になっていた様々な体験をしている。
こう見えてダジャレ好き。ただし言うのを見られるのは恥ずかしいらしい。
オリジナルになったのはグリム童話『星の銀貨』
小型化した際はサンタ服にチェンジ。バイト衣装のひとつらしい。
◆記憶の書架
◎紙芝居屋アイリス
各地に出没する紙芝居屋。
大きなシルクハットにマジシャン風のレオタード姿の女性。
人を食ったような軽くふわふわした性格で、出自は自分自身でもわかっていない。
それもそのはずで、彼女の正体はマイマイ島近海に沈んでいたイリス博士のメモが想いの力で具現化した、ロアのような存在。
イリス博士が過去に絆の樹の種を介して垣間見た異世界の物語をロアとして生み出すことが存在理由であり、そのために各地で興行していた。
パラケルススに諭されてからは不幸なロアを生み出さないように自粛し、なんでもクエストカウンターに居候している。
イリスと記憶の書架内ではわからないが、本質的な性格はイリス博士と変わらない。
イリスと記憶の書架クリア特典。最後の選択肢で人とロア両方を選ぶと茶色の書架と一緒に入手可能。
◎アイリス・ロア
アクロニア各地で興行していた紙芝居屋アイリスと、彼女が訪れた後で事件が起きるという噂から生まれたイレギュラーなロア。
容姿は紙芝居屋アイリスと同じで、服が黒に、瞳が金に変わっている。
紙芝居屋アイリス以上にロアを生み出すことに執着しており、若干狂気的。
イリス博士がどういう意図で想いの力の研究をしていたかに触れてからは和解した。
イリスと記憶の書架クリア特典。格シナリオでロア寄りに選択していくと黒の書架と一緒に入手可能。
◎イリス・ロア
cv.南條愛乃
※AAAに登場するのがイリス・ロア/イリス・アナザーであるためここに記述
紙芝居屋アイリスが生前のイリス博士の姿になったもの。
イリスと記憶の書架クリア特典。各シナリオで人間寄りに選択していくと白の書架と一緒に入手可能。
上記の三人は外見以外性能はすべて同じ。
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▷ コメント欄
- ロアの話は、後半あたりが特に泣けてくる。ちょっと涙腺に来ますよ、っと。 -- 名無しさん (2016-01-11 11:05:02)
- でも、お高いんでしょう? -- 名無しさん (2016-01-11 15:31:48)
- まさかECOの項目ができてるとは -- 名無しさん (2016-01-11 23:06:11)
- CVが豪華すぎるうえに外れがまったくない。残り半分に期待できるレベル -- 名無しさん (2016-05-04 20:44:45)
- ロアCV、全員出揃いましたよ~♪ -- (2016-12-23 11:44:05)
- もう二度と会えない・・・ -- 名無しさん (2018-07-04 23:23:14)
- ↑なげくことはない! 彼女たちのうち一部はきっと、別世界(FGO)で鯖として生まれ変わったのさきっと! 清姫とか錬金術師とか狐娘とか! だから、FGOをプレイして、彼らを迎えたら、大切に育ててあげようZE!b -- 名無しさん (2018-07-05 07:35:40)
- 気持ち悪すぎるコメントやめろ、久々に真性のやつみたわ -- 名無しさん (2020-10-02 15:01:26)
- 型月厨ってほんどこにでも沸くな マジでゴキブリそのもの -- 名無しさん (2021-10-03 17:20:32)
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