サラブレッド

ページ名:サラブレッド

作成日:2015/06/12 Fri 20:06:23
更新日:2024/01/15 Mon 10:32:53NEW!
所要時間:約 22 分で読めます



タグ一覧
競走馬 サラブレッド 競馬 英国面 デリケート 種牡馬 乗馬 ガラスの脚 予後不良 車両 軽種 軽種馬 馬のf1カー 経済動物 血統




サラブレッドとは、の品種の一つである。
まあ要するに、「競走馬」と言われるのはたいていこいつらである。


(ばんえい競馬などサラブレッドを用いない競馬も存在する。)


概要


イギリス原産の軽種馬。
アラブ馬や現地の馬などから速く走れるものを選び出し、交配させ続けることによって生み出された。
サラブレッドといえば「競走馬」とすぐに思いつくように、レースで勝つことを目的として改良された品種であり、
筋肉の中でも特に走るための部位が発達している。
そのため、蹴られると蹄鉄補正もあって異常なまでに痛い。ぶっちゃけ打撲ならいい方で、蹴られた場所によっては内臓破裂で死に至る。


中型馬と言えど、標準サイズでも体高160〜170cm、体重500kgになる。初めて見ると、その大きさと筋肉の美しさに圧倒されること間違い無し。


速く走る為だけに生まれてきた馬


先述の通りサラブレッドはイギリスで生み出された馬である。この点で「もしや」と思った方は正しい。
実はこのサラブレッドも英国面の申し子とも言うべき要素を抱えている。


サラブレッドは「レースで勝つため」に改良された馬である。すなわち、足が速けりゃなんでもいいのである。
言ってしまえば「速さに全ステ振り」で改良を重ねてきた馬たちであり、競走馬としての能力以外は1ミリも考えていない。
英国面は馬にも容赦がなかった。


例えばサラブレッドは馬の中でもかなり大柄な部類であり、尚且つ脚も長い。
これはぶっちゃけ「脚が長けりゃ同じ歩幅でもより速く走れるから」である。
速く走るために脚が長くなったが、この一方で脚の耐久力はガラスとも言われるほどに低い。
何かあるとすぐ腱が腫れあがり、最悪骨が砕けてしまう。
更に怪我の治癒力も人間等と比べて非常に低く、他の動物であれば何とか回復できる程度の怪我でも致命傷になってしまうのだ。
定期的に走らないと心身共に弱りやすい馬にとってはただの骨折でも即命に関わり、骨が治る前に上手く歩けないストレス等で急速に体調を崩してしまう。人間のようにギプスを巻いて大人しく療養している訳にも勿論いかない。
その為、ちょっと転倒しただけに見えた競走馬がその後数時間経たずに安楽死処分という話も決して大げさなものではない。
馬主やファンの意向で治療が試みられた例もあるが、命を長らえることができたのはごく一部で、
大抵はいたずらに苦しみを長引かせただけの結果に終わっている。
それを差し引いてもサラブレッドはとにかく肉体的に脆弱で、速さのために体力すらも削られている。


また、困ったことに気性も極めて荒い。
これはゲームで言われるところの「勝負根性」に由来しており、要するに競争を好む強気な馬の方が
レースでも結果を残すことが多いからである。
そうした馬を選び抜いて交配させた結果、現代のサラブレッドは他の品種とは一線を画すほどに
扱いづらい馬となってしまっている。


「速く走ること」については他の品種じゃ相手にならないくらいの高スペックではあるが、
それ以外は(大抵のサラブレッドは)微妙……というか「てんでダメ」である。
乗用馬としては気性の荒さで乗り手や調教師を困らせるし、
脆弱でデリケートな体は普段のお世話を担当する厩務員に対しても負担を強いる結果となる。
このことから、サラブレッドが乗り物に例えられるときは、F1をはじめとするレーシングカーのようだ*1と評する向きもある。
(但しサラブレッドも生物であり、やたらタフな奴や温厚で人間にもフレンドリーな性格の奴もいることを書き加えておく)


「特定の目的に全ステを振ったために致命的な難を抱えてしまう」という点では、
まさに英国面の申し子の一つとも言える品種でもある。


だが「ステイヤー」、長距離走を得意とする馬にはスタミナも求められる。人間のマラソン選手と同じ。
イギリス競馬も古典では長距離レースを重視していたため、スタミナや持久力を重視されていた。
速いだけじゃ一流のサラブレッドでは無いのよ。


なお、気性や体質などの問題で競走馬としてデビューできなかったり、
成績が乏しく引退後の受け入れ先が無かったサラブレッドの大半は馬肉にされる運命である。
受け入れられる牧場や乗馬クラブにも限界があり、馬主が養うにも維持費が馬鹿にならないためだ。
しかし肉が硬く食用に適しているとは言い難いため、加工食品やペットの餌にされる場合が多いとか。
競走馬もまた「経済動物」。ロマンの裏には現実がある。
「負けたら馬刺し」等の野次はあらゆる意味で不適切なのでやめようね。
現在は引退馬を支援する活動も広がっている。1頭でも多く救いたいと思った方は、(胡散臭い組織に当たらないよう念入りに下調べを行った上で)そういった活動に寄付してみるのもいいだろう。



三大始祖


サラブレッドの語源は「Thorough」+「bred」で、「徹底的に管理・改良された品種」というような意味をもつ。
その血統は厳格に管理されており、現代のサラブレッドの父親をどんどん遡っていく(父系を辿る)と
「ダーレーアラビアン」「ゴドルフィンアラビアン」「バイアリーターク」のいずれかに必ず突き当たる。
そのため彼らはサラブレッドの「三大始祖」といわれる。


ダーレーアラビアン

1700年頃にシリアで生まれた馬で、おそらくアラブ種だろうといわれている。
もともとは遊牧民が所有していたのだが、そこからイギリス人のダーレー氏に売却され種牡馬として供用された。
この際なんらかのトラブルがあったようで、アン女王に抗議文が送り付けられたという逸話が残る。


現代のサラブレッドの大半は本馬の父系に属する。詳しくは後述。


ゴドルフィンアラビアン

1720年代に生まれた馬。たぶん。
なにせ資料が少なく、他の2頭に比べて謎が多い。
名前もゴドルフィン伯爵が所有していたアラブ種ということからの後付けであり、バルブ種説をとる場合*2
ゴドルフィンバルブと書かれる。


グリマルキンという名の猫と仲が良かったことが有名。
ゆえに猫好き遺伝子*3の始祖などといわれたりもする。


バイアリーターク

1680年前後に生まれた馬。
名前のとおりターク種と言いたいところだが、現代に残る肖像画は明らかにアラブ種の特徴を持っており、
トルコ生まれのアラブ種という説もある。


軍馬*4として活躍した後、競走馬に転身し勝利を挙げている。
なお、三大始祖の中で実際にレースに出走したのは本馬だけだったりする。


三大始祖と書きはしたが、これは「父系が現代にまで繋がっているのは3頭のみ」ということであり、
牝馬の父として現代まで血を繋げている牡馬はほかにも存在する。
有名どころとしては、ダーレーアラビアン以前の時代の種牡馬であるダーシーズホワイトタークや
芦毛*5遺伝子の始祖であるオルコックアラビアンなんかがいる。


名馬の生産方法


競走馬の歴史はすなわち品種改良の歴史であり、速い馬を生産するための試みが数多く行われてきた。
ここではその一部を紹介する。
なお、諸々の不正防止のために人工受精は禁止されている。どの牡馬がどの牝馬と交配し生まれた子なのかはっきりと確認できた馬でなければ、競走馬として認められない。現代の遺伝子技術をもってしても、血統を正確に解析するのは困難を極めるためである。


インブリード

日本語では近親交配。
競走馬として卓越した実績を残したご先祖様の血を濃く受け継がせようという試みであり、
共通の祖先を持った馬どうしをかけ合わせて馬を作る。
特に4×3のクロス*6は「奇跡の血量」と呼ばれ、多くの名馬をターフに送り出してきた。
逆に言うと4×3がギリギリで、3×3を上回るのはリスクが高すぎるとされることが多い(エルコンドルパサーはノーザンダンサーの3×4と近親交配である事は有名)。


結局のところ、インブリードの有用性について遺伝学的な根拠は乏しいのだが、
特定の能力に長けた馬の血を濃くすることで、生まれる馬の能力的傾向をある程度定められるのは確かであり
歴史に残るような名馬が数多く生み出された一方で、健康面・気性面・繁殖面に問題を抱える例も多い。
著名なのは資産家兼馬産家マルセル・ブサックが生み出したコロネーション(トウルビヨンの2×2*7)という馬で、
競走馬としては優秀だったものの近親交配の影響か先天的に繁殖能力がなく、子孫を残せなかった。とはいえ同配合の全妹が普通に仔作りして牝系を21世紀現在まで繋いでいる事から、「インブリードのせいだけではないのでは?」という疑問の声もあるが。また内国産でも同じく2×2のワイズメアリーと言うケースも存在*8し、究極なものになると父と娘の子の1×2*9と言う狂った配合ケースも存在する。


さらに、特定の血が極端に濃いこと、同様の血統を持つ馬を多く作ることが合わさると
産駒たちが繁殖牝馬の確保に苦労する「血の袋小路」に陥り、結果セントサイモンの悲劇のように、一気に父系が衰退したというのはありふれた話である*10


この方法は「人間のあやまち」であり、いつか必ず「血の警告」を呼ぶのである。


アウトブリード

インブリードとは逆に、共通の祖先を一切もたないようにして馬を作るもの。
もっとも、サラブレッド自体が3大始祖から始まるというくらいの閉塞した血統構成なので、
遡って5代前程度を基準とすることが多い。


健康な馬が多く生まれるとされる一方、血統構成から馬の本質を推測することが困難であるためか、
真価を発揮するまで時間を要したり、あるいは何の特徴もない平凡な馬になってしまうケースもしばしば見られる。


だが、「砂糖をどんどん注ぎ足す」様なインブリードより、「砂糖にをちょっと混ぜる」様なアウトブリードこそがサラブレッドの歴史に活路を開いてきたのである。
意外な血統から名馬が生まれる様は「突然変異」*11と呼ばれ、しばしば競馬界を湧かせてきた。


ニックス

相性のいい馬どうしの組み合わせ。
ぶっちゃけてしまえば生産者の試行錯誤を通して定義される経験則で、科学的根拠を見出すことは難しいものも多い。
日本では「父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン」の配合が活躍馬を次々と輩出し注目を集めた。
最近では「父ディープインパクト、母の父ストームキャット」が有名か。


代表的な名馬


フライングチルダーズ

サラブレッドの歴史上最初の名馬ともいわれる怪物。
競走馬としては8戦全勝で、1マイルを1分で走破したという伝説が残っている。ほんまかいな。
ちなみに現在のJRAレコードは1分30秒くらいである。ぜってえ嘘だわ


ダーレーアラビアンの仔なのだが、この馬自身のサイアーライン(父系)はもう残っていない。
しかし、この馬の弟であるというだけの理由で種牡馬になったバートレットチルダーズのラインから
後述のエクリプスが生まれ、ダーレーアラビアンのサイアーラインを確立することに成功している。
ある意味サラブレッドの血統を決定づけた存在といえるかもしれない。


マッチェム

サラブレッドが血統的に未だ確定しない頃に生まれた、原初の大種牡馬。
ゴドルフィンアラビアンのサイアーラインを大きく広げた一頭。
……しかし、今では僅かな父系しか残っていない。
主な子孫に20世紀前半のアメリカ最強馬・ビッグレッドことマンノウォー。近年だとそのマンノウォーの子孫でアメリカの金看板を守り抜いたティズナウがいる。
日本で有名な子孫は天皇賞馬ヒカルタカイ。近年だと直線番長カルストンライトオやサニングデールが子孫である。


ヘロド

マッチェムの10個下。バイアリータークのサイアーラインである。
とにかくとんでもない種牡馬であり、自身がリーディングサイアー8回、息子のハイフライヤーが13回、孫のサーピーターティズルが10回と
一時期は走るサラブレッド=ヘロドの仔とまで言われた。
しかしまあ、当時の馬産規模でそんなことになったら近親交配の問題が出てくるのは自明であり、
父系はあっという間に廃れて先細りとなってしまった。
現在でも一応残ってはいるが、障害馬としてだったり中小牧場で開店休業状態だったりとこれから活躍する気配はない。
父系としては風前の灯である。むしろ断絶してないだけ御の字である。
とはいえ一度は世界を席巻した実績は伊達ではなく、現代のサラブレッドに流れる血の2割はヘロド由来の物とも言われている。
主な子孫に盲目の英雄レキシントン、斜行して凱旋門賞連覇を棒に振ったサガス、アメリカの金看板を奪った男アルカングがいる。
日本だと幻の馬トキノミノル、皇帝シンボリルドルフとその産駒である奇跡の帝王トウカイテイオー、メジロの執念の結実メジロマックイーン、バカ逃げ野郎一号ダイタクヘリオスらが有名。
余談になるが、ドリームジャーニーオルフェーヴル兄弟やゴールドシップの母父がメジロマックイーンである。


エクリプス

サラブレッドが雑種からひとつの品種へと発展していく中で誕生した、当時の究極点。ダーレーアラビアンのサイアーラインである。
競走馬としては圧倒的な強さを誇り、"Eclipse first, the rest nowhere唯一抜きん出て並ぶ者なし."ということわざの元にもなったほど。
走っている姿はさながら猛獣だったとか。
種牡馬としてはヘロドやその子孫に押されていたが、ヘロドの父系が血の閉塞を起こしたころに爆発的に勢力を広げた。
現在残っている種牡馬の9割は父系を遡るとエクリプスに行きつく。すげえ。
ノーザンダンサーもサンデーサイレンスもブライアンズタイムもトニービンもミスタープロスペクターもみーんなエクリプスの子孫なのである。とんでもねぇなこの馬。


ポテイトーズ

エクリプスの最高傑作である伝説の珍名馬
ヘロド系に押されていたエクリプスの系統を繋いだのは彼とその代表産駒ワキシーであり、血統表を遡ってエクリプスに向かうとほぼ確実にこの親子を通過する。すげえ。
名前は厩務員が美味しかった食材の名前をうろおぼえで書いたものが由来とされており、その綴り「Potoooooooo*12」のインパクトは現在でも語り草となっている。
実際当時からこの名前はネタにされていたようで、彼の産駒は野菜や穀物に因んだ名前を付けられる事が多かった。
代表産駒のワキシーもトウモロコシの品種「ワキシーコーン」から取られている。
つまり現在の種牡馬の9割はジャガイモとトウモロコシの血を引いている事に…。


キンチェム

「ハンガリーの奇跡」と讃えられる伝説的名牝。
汽車輸送しかできない時代に欧州全域を転戦し、54戦54勝というダビスタも真っ青な実績を残した。
歴史的名馬=手に負えないレベルの暴れん坊というのが世間の相場である中、この馬は心優しく温厚な性格であり、
人間でも嫌になるほどの長距離移動を苦もなくこなす度量も備えていた。*13
好きサラブレッドの代表格としても知られ、遠征中に親友の猫が行方不明になった際には2時間も泣き続けてその場を動かず、
いざ猫が見つかったら何事もなかったように汽車に乗り込んだという逸話がある。
厩務員を務めたフランキー氏との仲良しぶりも有名で、寒さに震える彼に自らの馬衣を掛けてあげることさえあったり等、
ほっこりさせるエピソードには事欠かない。
一方、馬どうしになるとわりと喧嘩っ早いタイプだったようで、引退の原因はまさかの喧嘩による怪我であった。
繁殖牝馬としても非常に優秀で、5頭の産駒はいずれも競走・繁殖で活躍。
17代後の子孫キャメロットは英国クラシック2冠馬となり、その血の優秀さを改めて知らしめた。


セントサイモン

煮えたぎる機関車という異名をとった名馬。ちなみにこのあだ名は褒め言葉ではない。
凶暴で猫を投げ殺すような気性、超長距離を走り抜けても余力たっぷりの類稀なる身体能力を持っていた。
種牡馬としてもこの類稀な身体能力と凶暴さ、裏返すと烈しい闘争本能を伝え、圧倒的大勢力を作り上げたが、
ヘロドと同じ運命をたどり一気に衰退。それでもこの頃には輸出入がある程度活発化していたため、
それなりに勢力を残すことはできた
また、途中で牝馬を挟んでいるため父系でこそないものの、実は後述のネアルコに血統が合流しており、子孫自体は今でも元気に世界中で走り回っている
現代のサラブレッドの気性難はこいつの先祖返りなんじゃないかという疑惑が浮上する事も
ちなみに実は血統書が間違っていた疑惑があり、血統書上はエクリプス系だが遺伝子的にはヘロド系だったという検査結果が出された事もある。
つまりもしかしたら密かにヘロドの父系を受け継いでいた可能性もあるのだが、だからどうしたと言われたら何も返せないのが哀しい。
主な子孫にリボーら。日本だと最強の戦士シンザン、バカ逃げ野郎二号メジロパーマー、超晩成逃げ馬タップダンスシチーが有名。


ネアルコ

イタリアの名伯楽、フェデリコ・テシオが生んだ傑作。なお「スタミナが足りない」とのことで本人の評価はそこまででもなかった模様
競走馬としてはミラノ、パリ大賞典などで勝利し、14戦14勝の大記録をあげた。
イギリスで種牡馬入りすると、後述のナスルーラのほか、ノーザンダンサーの父に当たるニアークティック、サンデーサイレンスとブライアンズタイムの高祖父に当たるロイヤルチャージャーなどを産駒として輩出。近代競馬の血統を塗り替えてみせた。
これらの血統はネイティヴダンサーの系列にも母系として入っていることが多いので、現代のすべてのサラブレッドに彼の血が流れていると言っても過言ではない。


ナスルーラ

圧倒的なスピードとクソみたいな気性を持ち合わせた馬。現役時代は前述の要素のせいで大レースでやらかしたりしたため、
当時の競馬の中心である英国からアメリカに売り飛ばされてしまった。
その後に欧州に残した子供たちが大爆発してリーディングを獲得。アメリカに渡ってからの産駒も大暴れ。
大西洋を股にかけてリーディングを獲得する種牡馬は今となっては珍しくないが、彼がその先駆けとなったのであった。
余談になるが、ダビスタではナスルーラの近親交配(インブリード)が発生すると牧場長が嫌がるセリフを吐く。
これはナスルーラに気性難で扱いにくい馬になりやすくなる因子が設定されているせいである。
主な子孫にミルリーフ、ボールドルーラーら。日本だと最強短距離馬サクラバクシンオーや天馬トウショウボーイ、大井から来た平成三強イナリワンがいる。


ネイティヴダンサー

現役時代は白黒テレビに映える芦毛の馬体で「グレイゴースト」の異名を取ったお茶の間の人気者。ケンタッキーダービー2着以外は全勝し、22戦21勝というとんでもない戦績を残す。
種牡馬としても抜群の実績を残し、子孫たちが大いに活躍。エタンやレイズアネイティヴを輩出している。何故か孫の代で覚醒する事に定評がある。
主な子孫に下記のミスタープロスペクターとその子孫たちがいる。
芦毛の怪物オグリキャップも、ネイティヴダンサーの直系の子孫にあたる。
また、結構な猫好きだったらしい。現地で猫との間に子供を作ったなんて噂が流れるほどだったとか。


ミスタープロスペクター

短距離でレコードを更新した経験はあるが、結局G1どころか重賞未勝利
しかし種牡馬入りするとその潜在的なスピードを引き継ぐ馬を輩出しまくり、ノーザンダンサーと並ぶ20世紀最大の種牡馬の1頭に。
中でも孫のドバイミレニアムの系統は4代連続で初年度産駒がG1勝ちという前代未聞の記録を打ち立てて伝説となった。玄孫のG1勝利までたった19年である。
普通に競走馬としても種牡馬としても一流の成績を残してるのに、この親父と息子に挟まれてるせいでいまいち影が薄いシーキングザゴールドは泣いていい。
その血統は世界に広がり、いまやノーザンダンサー系に次ぐ世界2位の大勢力を築き上げている。
血統はノーザンダンサーの父系と母系を逆にしたような形になっているのが特徴。
日本においては、まず90年代に輸入されたアフリートが桜花賞馬プリモディーネやJBCスプリント馬スターリングローズらを輩出し堅実に勢力を築き直系を残した所から始まり、
その後海外から輸入されたキングマンボ系馬が猛威を振るい主流となり、怪鳥エルコンドルパサー、最強の大王キングカメハメハ、閃光の切れ味エイシンフラッシュといったスーパーホースが存在。
特にキングカメハメハは、種牡馬としても大当たりし後継にも恵まれたことで、後述のサンデーサイレンスと共に日本2大勢力として定着した。
加えて、7世代の産駒を遺して夭逝してしまったエンドスウィープも、スイープトウショウやラインクラフト、アドマイヤムーンといったG1馬を輩出し、ラストクロップのアドマイヤムーンから直系も残っている。他にも、同馬産駒のスウェプトオーヴァーボードが日本に導入され、こちらもレッドファルクスやオメガパフュームを輩出。
このように、ノーザンダンサーを差し置いてヘイルトゥリーズン大国というガラパゴス血統の日本競馬においても、ミスプロの血は一際強い存在感を示し続けている。
余談だが、同期にダート2400にていまだに更新されていない大レコードを叩き出した馬のような何か2代目“ビッグ・レッド”こと三冠馬セクレタリアトがいる。


ノーザンダンサー

今となっては世界の主流血脈の殆どが彼の子孫になっているトンデモ種牡馬。
ナスルーラ、ネイティヴダンサーの子孫じゃなかったら後はセントサイモンかターントゥの系統かな?っていうレベルである。
競走馬としてもカナダ産としては規格外の大暴れだったが、その競走実績は種牡馬実績の前に霞む。
また、厳しい気候風土のカナダに適応したノーザンダンサーの血はいかなるクソ環境にも耐えうる強靭な適応性を生み出した。高温多湿で土地も狭い日本に順応できたサラブレッドが産み出されたのは彼のおかげでもある。
全盛期は彼の血の一滴>1カラットのダイヤと呼ばれるほどに種付け料が高騰。それに伴い産駒の価格も暴騰。
資産の投機先にでもなったかのような有り様であった。人間の巨大な欲望が彼の血の世界侵略を可能にしたのだ
主な子孫に最後の英国三冠馬ニジンスキーや、欧州の覇者ガリレオ・フランケル親子。日本だと下記のノーザンテーストの他、ニジンスキー産駒のスーパーカーことマルゼンスキー、世紀末覇王テイエムオペラオーに最強の二番手メイショウドトウ、ダートの伝説クロフネ、根性の二冠馬メイショウサムソン、世界王者を破った戴冠者サトノクラウンなんかがいる。
フィクションでも『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の一部登場馬には彼の子孫という設定が存在していた。
詳しくは項目参照。


ノーザンテースト

ノーザンダンサー産駒であり、社台グループの礎を築いた名種牡馬。
生まれはカナダだが、日本の社台グループによって引退後の輸入を前提として買われる。
フランスでの競走成績は良くも悪くも普通のG1馬で、見栄えはやヤギに例えられるほど酷かったが、
種牡馬としては「クズを出さない」安定感と「三度変わる」と称されたほどの成長力を伝え、生産者の信頼を勝ち取った。
三冠馬オルフェーヴルはこの馬の4×3インブリード(奇跡の血量)を持っていることで有名。
主な子孫はダイナガリバー、アンバーシャダイ、ギャロップダイナら。
ちなみに曾祖父のネイティヴダンサー同様か猫好きだった事でも知られている。さすがに子作りはしていない(はず)。


ヘイルトゥリーズン

8か月で18戦の超過密ローテをこなし、アメリカで2歳チャンピオンとして将来有望な馬だったが、故障のため無念の引退。
種牡馬入り後は多数の活躍馬を輩出し、大種牡馬として名をはせた。
さて、この馬の代表産駒にはヘイローロベルトがいる。
前者は後に下記のサンデーサイレンスを輩出。日本での活躍ぶりは言わずもがな。
当時の最強馬ブリガディアジェラードの連勝を止めた後者は、種牡馬入り後には日本に輸入されたリアルシャダイやブライアンズタイムを輩出。
さらにグラスワンダーやシンボリクリスエスもロベルトの直系に当たる。
…おわかりいただけただろうか、現代日本競馬の主要馬には大抵この馬の血が入っているのである。


サンデーサイレンス

日本競馬を一変させ、社台グループの天下を決定付けた歴史的大種牡馬。
ターントゥの系統としては今一番勢いがある……と思う。
競走馬時代はキチ〇イ呼ばわりされるレベルの気性と引き換えに得た勝負根性と柔軟で小器用に立ち回れる身体を武器に大暴れ。日本のオグリキャップを思わせる生い立ちやあらゆる意味で対照的なライバルとの名勝負の数々から今でも多くのファンから人気を集めている。
アメリカ馬産界では血統的魅力の乏しさからほぼ需要がなかったが、日本に渡って以降の種牡馬としての活躍は驚異的の一言。そして、産駒達もまた種牡馬として大暴れ。瞬く間にノーザンテースト系をも押しのけ、日本競馬の血統を支配した。
そのせいで日本ではノーザンダンサー系の影が極めて薄い。世界でもこんなにノーザンダンサーが弱い地域は日本くらいのものである。
主な子孫は、輝石の資質フジキセキ、異次元の逃亡者サイレンススズカ、黄金旅程ステイゴールド、日本総大将スペシャルウィーク、超高速の粒子アグネスタキオン、ダートの巨星ゴールドアリュール、反逆の血ハーツクライ、復活の巨漢ダイワメジャー、そして英雄ディープインパクトなど、誰もがどっかで名前を聞いたことのあるようなスーパーホース揃い。
詳しくは個別項目へ。


ブライアンズタイム

日高に降臨した最強の代打種牡馬。
アメリカの芝チャンピオンだった兄*14、サンシャインフォーエヴァーの代わりに輸入されたのだが(彼自身も立派なG1馬ではある)、初年度から三冠馬ナリタブライアンを出すなど大成功を収め、あっという間に日本のロベルト系の頂点へと登り詰めた。
ちなみに兄の方は種牡馬としては失敗している。下剋上とはこのことか。
更に種牡馬としては28歳で死ぬ寸前まで現役で種付けしていたというサンデーサイレンスとは別ベクトルで驚異的な活躍をしている。
というかそのサンデーサイレンスの曾孫に産ませた仔がGII勝ってたりする。サンデーサイレンスの方が年下なのに。
主な子孫は上述したナリタブライアンの他、撃墜王マヤノトップガン、フロックでも何でもない二冠馬サニーブライアン、南関東の星フリオーソ、カントリー牧場久々のダービー馬タニノギムレットとその娘で64年ぶりのダービー牝馬ウオッカなど。


トニービン

生まれはアイルランド、育ちはイタリア、引退後は日本という流浪の馬。
血統がめちゃくちゃ地味だったせいで50万円という中古車並みの値段でアイルランドからイタリアに売り飛ばされてしまったが、その評判に反して大活躍。
イタリア調教馬としては27年ぶりに凱旋門賞を制し、一気に国民的英雄になった。
ラストランの第8回ジャパンカップでタマモクロスオグリキャップらと対戦するもレース中に骨折し無念の5着となる(1着馬はアメリカのペイザバトラー)。
しかしラストランの無念もなんのその、日本で種牡馬として多数の個性派を送り出し、サンデーサイレンスやブライアンズタイムと並び称されるほどの素晴らしい実績を残した。
馬主は50万が10億に化けたこの馬がもたらした利益をもとにサッカークラブを所有し、かの中田英寿を獲得したことで有名。
主な子孫は府中の鬼ジャングルポケット、ダービーへの片道切符ウイニングチケット、マイルの女王ノースフライト、女帝エアグルーヴなど。


フィクションの名馬


ミドリマキバオー

漫画みどりのマキバオー』(週刊少年ジャンプ)の主人公。白い奇跡と呼ばれた超小柄なロバ……サラブレッド。これでもダービー馬。
父タマーキン(トニービン)なので、血統的には多分ナスルーラの子孫。というかウイニングチケットにそっくりの超良血である。
スパルタ調教師に鍛えられたのはミホノブルボン、最終話での重傷からの生還はミホノブルボンの祖父ミルリーフが元ネタか。
詳しくは項目参照。


カスケード

マキバオーのライバル。漆黒の馬体が特徴のイケメンである。
父サンデーサイデンス、母父ダンキチ(ダンチヒ)なのであまり距離はもたなそうな感じだが、世代の頂点として活躍し凱旋門賞にも挑戦するなど、
マキバオーのライバルとして常に一歩先を歩んだ。
詳しくは項目参照。


ヒノデマキバオー

漫画『たいようのマキバオー』の主人公。ミドリマキバオーの甥っ子にあたる。見てくれは母マキバコや伯父ミドリマキバオーそっくり。
当初は生まれついての脚部不安もあり、高知競馬場で毎週のように出走することで話題をさらう客寄せパンダのポジションであったが、
自分を乗りこなすために特訓した相方騎手の存在や様々な出会いと経験を経て頭角を現し、地方競馬最強格として世界に挑むまでになった。
ちなみに母のマキバコは父サンデーサイデンス、母ミドリコ(桜花賞馬)であり、作中最強馬ブリッツの全姉にして秋華賞馬。
父のタマブクロスもモデルがタマモクロスなら実績馬であり、脚部不安や彼の兄たちの不振、そして物理的に乗りづらい小柄過ぎる体形*15がなかったら高知に行くような血統ではない。
その当初の境遇はやはりハルウララ、またフェブラリーステークスでの勝利は岩手のメイセイオペラ、海外遠征を多数行った所は北海道のコスモバルクや船橋のアジュディミツオーがモデルか。
またこれは偶然だが、『たいよう』開始後リアルの高知競馬を日本各地を駆け巡り救った馬「グランシュヴァリエ」(元中央馬)は「サンデーサイレンスの孫で脚に傷を抱えたダービー馬の仔」なんて本馬と微妙に相似・対称した経歴を持っていたり。


シルフィード

漫画『風のシルフィード』(週刊少年マガジン)の主人公。若いのに真っ白な芦毛がトレードマーク。
自分を産んだ後力尽きた母は桜花賞馬だが父は未出走馬、馬産老舗だが北海道に押され衰退の千葉の貧乏牧場出身とハードな環境ながら、出身牧場主の息子森川駿と共に成長。騎手になった駿と共にG1馬になり当時未開の領域だった海外へも挑んだ。
凄まじい末脚で一気に追い込むスタイルで勝ち鞍はステイヤーよりだが、先行策や逃げで勝つこともあった。また終盤では凱旋門賞前片目を失明するも、(現実でも隻眼で走った馬がいたためか)遠征を続行している。
なお、駿はG1騎乗可能勝利数を満たしていない状態で日本ダービーから主戦に挑む無茶を行い、彼の同期もろくに勝ててないのに有馬記念に抜擢と、ある意味馬よりありえない事をやっていたり。
父は伝染性馬貧血で処分されかけたクモワカの初仔ツキサクラの、最期は鉄の女ことトリプティクのエピソードを引いている。


マルス

『風のシルフィード』の次作『蒼き神話マルス』の主人公。シルフィードのライバルマキシマムと同じサイアーライン。
彼の父ヘルメス(一応天皇賞馬*16)が極度の近親交配(インブリード)のせいでロクに走れず*17
サイアーラインが不人気になった*18という割と無茶な設定が一部で有名*19
父の教訓からアウトブリードの配合をするが、父から虚弱体質はしっかり引き継いだ模様。
しかし祖父譲りの異常なまでの闘志と優れた競争能力を武器に活躍した。


アルフィー

漫画『優駿の門』(週刊少年チャンピオン)の初代主人公。父サンデーサイレンス、母サクラハツユキ、母父パーソロンという結構な良血だったが、
臆病すぎて競争ができず地方送りにされたという馬。
人間側の主人公である騎手光優馬によって臆病さを改善すると、サイレンススズカみたいなアホほどの快速っぷりでクラシックを蹂躙するが……。
ちなみにこの優駿の門という作品、巡り巡って2020馬術編が出来るくらい色々続編があるが、レース描写がむっちゃくちゃである。
二代目のボムクレイジー(父グリーングラス。『優駿の門 チャンプ』·『優駿の門2020馬術』·『優駿の門 ムンク』主役馬達の父親)に変わってからは次第にエスカレートしていく。
作者は他にも現実の競馬を題材にした漫画を幾つか手掛けている人で、本作後サクラハツユキの史実産駒で偶然にもアルフィーと同血統・毛色なサクラケイザンオーとその半兄サクラエイコウオーも漫画にしているので、風のシルフィードとマルスよりはリアルっぽいが、
そっちはそっちでノリで実在の競走馬が日本語を喋ったり、テレパシーで人間に語りかけたり、絵本を描いたり、断崖絶壁から身投げしようとしたりする漫画なので、現実的かと言われると……。


なので実はマキバオーが(馬が人間と会話できる点を除けば)一番まともっぽいなんて意見があったりする。


ストライクイーグル

漫画『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』(週刊少年サンデー)でメインとなる馬で、舞台となる渡会牧場から久々に生まれたG1馬。ノーザンダンサーの曾孫で、父「ダイゴアンバー」のモデルはノーザンテーストの子「アンバーシャダイ」。
作品のメインが牧場の人間模様のため他の競馬漫画に比べて比較的出番は少な目だが要所要所でレースが描かれ、スロースターターな面や故障の多さに(主に周囲の人々や競争相手が)悩まされながらステイヤーの才を発揮、有馬記念優勝で有終の美を飾った。
レースがサブよりな分、どうしてもレース展開を盛ってしまいやすい他の競馬ものよりリアルかも知れない。


ギンシャリボーイ

JRAが製作協力した短編CGアニメ『JAPAN WORLD CUP』シリーズの顔である歴史的名馬。
変幻自在の脚質とスシウォークと呼ばれる独特の走法を武器に無敗で三冠を制し、新設されたばかりの国際G1レース「JAPAN WORLD CUP」に出場する。
このシリーズはマルチエンドになっており、どの馬が勝つのかは毎回変わるのだが、2以降の設定では彼が第1回と第2回を連覇したのが正史とされている。
ちなみにレース描写は最早リアルがどうとか言う次元を超越している
そもそも出走馬の過半数が真っ当な馬の形していない時点で…。



比喩表現としてのサラブレッド

「政界のサラブレッド」などの様に人に対する比喩として使われるパターン。
主に家柄が良い、親がその界隈で優れた人であるなど、血統が優れていることを比喩する。


馬以外の動物に使うこともあり、大体純血種などの希少な血統に使われていたりする。
わりと汎用性が高く、こちらの意味で使われている光景を目にする事も多い。
むしろ馬に対してこちらの意味で使えないのが地味に不便だったり。




追記・修正は速さとスタミナ、持久力、いかなるクソ環境にも耐えうる強靭な適応性を得てからお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)

[#include(name=テンプレ3)]


  • なんかイギリス批判がしたいがための項目って感じだな… -- 名無しさん (2015-06-12 20:34:43)
  • もっと他に書くことないんかい -- 名無しさん (2015-06-12 21:10:11)
  • ↑アニメや漫画におけるサラブレッド(親が特定の業界で一流の選手で、その子供もまた一流の選手である)あたりなら追記とかしても面白そうだけど… -- 名無しさん (2015-06-12 21:32:55)
  • なんで本来の一芸特化型からエリート同士の掛け合わせの産物みたいな意味になったんだろ? -- 名無しさん (2015-06-13 11:16:16)
  • こいつみたいに種馬になりたいと思った時期があるが、あるネット小説を見て、気が変わった。 -- 名無しさん (2015-06-13 11:48:25)
  • 日本在来馬はポニー!騎馬隊は創作!とか言われてた頃はネットとかで『サラブレッドで騎馬隊作れば最強!』とか言われてたなあ…実際にやったら戦場まで辿り着けんが -- 名無しさん (2015-06-13 15:31:49)
  • ↑6イギリス被れ乙。戦争向きの馬って転んでも大丈夫な馬とかになるのかね? -- 名無しさん (2015-06-13 16:06:06)
  • ノーザンダンサーとか、マキバオーとかアニヲタ的話題になるサラブレッドについて追記すんのもいいか。 -- 名無しさん (2015-06-13 18:54:54)
  • 優駿の門は勝負より馬に関わる人々の人情劇の方がメインだし、レースだけが競馬の全てではあるまいに -- 名無しさん (2020-07-07 18:30:01)
  • 牡馬があちこちに仔を作るという恰好になる事からサイアーラインが扱いやすいのはなんとなく分かるんだけども、サラブレッドの生産上サイアーラインが続く事を重視する意味って他に何か実用的な意味はあるのかな -- 名無しさん (2021-05-01 06:48:00)
  • ちなみに競馬で負けた馬は肉にされるというのは真っ赤なデマ。食用の馬と違ってサラブレッドの肉は硬くて食えたもんじゃない。 -- 名無しさん (2021-05-01 08:21:29)
  • ↑ ハマノパレード事件の存在から分かる様に競走馬として育てられたサラブレッドの肉でも食肉として通用しない訳ではないはず(薬殺したら食用に供せないから予後不良の診断後に一晩放置して屠殺、という部分がファン心理的な所で拒否されて予後不良時のルールが整備された、という流れのはず) -- 名無しさん (2021-05-03 11:38:11)
  • 太らせて喰えばいいだけだからな。「勝っても運が悪いと食われる」 -- 名無しさん (2021-05-14 02:22:55)
  • 競走馬に足の故障や病気とかが多いイメージがあったが、そういう出生だからだったか…。 -- 名無しさん (2021-07-11 09:23:40)
  • お皿の上に食パンが乗せてあれば、これがほんとのサラブレッド -- 名無しさん (2021-07-11 10:38:40)
  • 「著名な競走馬と似た響きの名前は使えない」らしいのにノーザントーストは実在するという謎。こちらもノーザンダンサーの子孫なのに…… -- 名無しさん (2021-07-16 00:27:41)
  • こうしてみるとアグネスタキオンって典型的なサラブレッドだったんだなぁ。 -- 名無しさん (2021-07-25 00:52:48)
  • ざっと触れただけだから探せばあるかも知れないが、「無名血統の馬が天下を取る!」って話が意外にないもんだな…。どの漫画の馬もどっかで名馬の血を引いてるし。 -- 名無しさん (2021-08-12 22:57:05)
  • 地味な部類でボムクレイジ―のサンデー時代に時代遅れ血統だけど、それでも父G1種牡馬だからなあ -- 名無しさん (2021-09-08 09:41:44)
  • ↑10遺伝子を繋ぐという意味では父系でも母系でも同じだからまったく意味はない。けど、生産者的には良血の仔は高く売れるので意味なくはない -- 名無しさん (2022-02-05 21:41:34)
  • ↑3 現実の競馬を考えるとやっぱそんなの起こらねえってなるしねえ。そもそも現実で有名血統の子供で目が出ないのが一杯いる世界なのでわざわざ無名血統を持ってくる必要もないというか、有名血統でないサラブレッドなんていないというか。 -- 名無しさん (2022-05-17 23:20:03)
  • オグリキャップが漫画過ぎて漫画にできないのもあるのでは>無名血統 -- 名無しさん (2023-08-26 10:16:20)

#comment

*1 当然ではあるが、レーシングカーは何よりスピードをもとめられる自動車である。乗り心地はドライバーが運転できる最低限度のレベルに過ぎない上に、頑丈さもレース距離を走り切れる程度でしかない。そう考えると、この表現も十分的を射ていると言えるだろう。
*2 サラブレッドの血統台帳である「ジェネラルスタッドブック」にはバルブ種で登録されている
*3 キンチェムやノーザンテースト等、猫と仲がよいサラブレッドは古今東西結構いる
*4 世界史好きにはおなじみの「ボイン川の戦い」に参戦し、武功を立てた記録が残る
*5 いわゆる「白っぽい」毛色
*6 一方の4代前祖先ともう一方の3大前祖先が同じ
*7 父の父と母の父が両方トウルビヨンという馬。言ってしまえば腹違いの兄妹どうしの婚姻。
*8 父キタサンブラック(=父がディープインパクトの全兄ブラックタイド)、母アオイスカーレット(母父ディープインパクト)と
*9 リトルジャスミンの1994(=トドロキヒホウとの1×2)。こちらは手違いでの種付けだった。
*10 日高連合が対社台の最終兵器として導入した名馬ラムタラが日本で流行っていたノーザンダンサーの血統だった為極端な近親交配になる恐れから制限されたケースも有名
*11 当然ながら遺伝学的な現象ではなく、「当初の期待値を遥かに超えてきた」くらいの意味合い。
*12 読み方はoが8つ並んでいる事から「pot+eight+o's」。実際「Pot-8-Os」と表記される場合もある。
*13 しかも当時は飛行機などあるわけないので汽車と船を乗り継ぐ長旅である。だがキンチェムは汽車の旅は好きだったようだ。
*14 正確には、全姉妹である母×同じ父から生まれた「ほぼ兄弟」
*15 実際作中でも主戦騎手以外で彼を乗りこなせるのは伯父と母それぞれの主戦騎手、ジャガーすら乗りこなす超人騎手だけであり、デビュー時最大の難関は「ヒノデマキバオーに乗れる騎手がいない」だった(本編での騎手も騎乗するまでに猛特訓を重ねている)。
*16 春か秋かは不明
*17 なぜこんな虚弱体質になるほど危険なインブリードを行ったかといえば、特徴的な蒼い瞳が産駒に受け継がれていない→本当に強い馬を作るにはあの眼を遺伝させるべきでは?→近親交配DA!という悪魔的発想に至ったかららしい。コロネーションの例を鑑みるべきだったのでは……。
*18 一応、他にもマキシマムが重篤な骨折で引退したことや、マキシマム以外の産駒が怪我で引退することが多いということが語られてはいるが……。
*19 そもそもマキシマムはダービーを勝ったマックスハートや、本作の[[ラスボス]]を輩出するなど優れた種牡馬であり、病弱で怪我に弱いという設定と齟齬を起こしかけている。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧