アカメが斬る!零

ページ名:アカメが斬る_零

登録日:2015/02/26 (曜日) 00:50:24
更新日:2024/01/12 Fri 10:40:52NEW!
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アカメが斬る! 鬱展開 漫画 グロ ビッグガンガン タカヒロ スピンオフ 前日譚 スクウェア・エニックス アカメが斬る!零 戸流ケイ



斬った数だけ、幸せが生まれると


私達は信じていた──。






【概要】

月刊ビッグガンガンにて連載されていた漫画。キャッチコピーは『「アカメが斬る!」衝撃の前日譚!!』。
月刊ガンガンJOKERにて連載中の漫画『アカメが斬る!』の数年前を描いた外伝作品。
原作は本伝と同じくつよきす真剣で私を恋しなさい!のシナリオライター・タカヒロ。作画担当は『六花の勇者』のコミカライズを手がけた戸流ケイ。
既刊は全10巻。


なお本編『アカメが斬る!』は2014年7月から全24話2クールでTVアニメが放映され、17話『追憶を斬る』と22話『妹を斬る』にて本作の場面の一部が描かれた。



【あらすじ】

誕生から千年…栄華を享受してきた帝国は中央政治の腐敗により、各地に反国家思想の持ち主を抱えていた。
国の諜報機関はこれを憂慮し暗殺専門部隊の設立を計画。人員は兵器として育てられた無垢な子供達である。
帝国に売られた少女アカメは、その計画によって妹のクロメと引き離され、一流の暗殺者へと育ちつつあった。帝国の正義を信じて疑わずに……。
そんなアカメと仲間達を、過酷な運命が待ち受ける──。



【作風】

本伝のヒロイン・アカメが帝国の暗殺部隊に所属していた頃を描いた前日譚。
帝国の暗殺部隊と彼等を狙う革命軍の刺客の裏稼業同士の戦闘が描かれるダークファンタジー。


タカヒロ氏曰く「アカメの過去話は絶対にやりたかったが、相当長くなりそうなので、スピンオフで一つの物語として作らせて欲しい」と担当にお願いして企画がスタートしたとのこと。


本伝同様に敵味方問わず容赦なく命を落とす展開であり、凄惨な描写も多い
特に帝国側が舞台となるために、腐敗した体制の闇がより色濃く描かれており、本伝以上に陰惨な部分もある。
さらに本伝にて「アカメと共に育った仲間は殆ど死んでしまった」と明言されているため、全滅がほぼ確定している。
ただし、原作者の得意とする個性溢れる魅力的なキャラクターや明るいコメディ作風による読み易さもまた健在であり、暗くなりすぎることはない。
また、本伝の数年前が舞台ということで、既に死んでしまったキャラクター達も一部登場する。


最大の特徴は本伝とは違い感情豊かで未熟なアカメの姿であり、どのようにして本伝の彼女になったのか、そして何を感じて帝国を離反するに至ったのかが注目される所だろう。



【主要登場人物】

◆暗殺部隊
反乱分子の掃討を主任務とした政府直属の部隊。年頃の少年少女で構成されている。
実力選定試験の上位7名で構成された精鋭部隊と、劇薬によって能力の底上げを図るその他の部隊に分けられる。


《精鋭部隊》

  • アカメ

アカメ本伝のヒロインであり本作の主人公。
腰まで届く黒髪に赤い瞳が特徴的な少女。キルランクはNo.7。
基本的に寡黙で無表情な本伝とは違い、年頃の少女らしく表情豊か。
可愛らしい服に照れたり自分からイタズラを仕掛けたりと本伝とは違った姿を見ることができる。
ただし無類の肉好きはこの頃から変わらない模様。
キルランクはNo.7だが、No.3であるコルネリアを超えるスピードを持ち、剣術もかなりの腕前を誇る。
しかし、標的が知人であることに戸惑い隙を見せたり、仲間の死を受け入れられず現実逃避するなど精神面では未熟な部分が見受けられる。
本伝でもお馴染みの口癖「葬る」はゴズキの指導のもと、この頃に身に付けたメンタル制御術。


使用するのは日本刀型の臣具"桐一文字"。村雨ほどの致死性はないが、呪いにより斬った傷口を治癒不能にする。
派手さこそないものの強力な能力であり、優れた剣術を持つアカメと相性が良い。


本伝のアカメについてはこちらを参照。



  • ナハシュ

目つきの鋭い美形の少年。
チームの司令塔的存在で、現場での作戦立案や指揮を担当。仲間からは「チーフ」と呼ばれ、強く信頼されている。
自分にも他人にも厳しいストイックな性格で、仲間を"雑魚"呼ばわりするが、愛はある(らしい)。暇な時には読書をしていることが多い。
因みに、調合したマイシャンプーを愛用しており、他人が勝手に使用するとキレる。
暗殺部隊随一の実力者であり、伝説の暗殺者であるババラからも逸材と称されている。
洞察力や勘も鋭く、チェルシーの変身した梟を怪しみ、その威圧感で彼女を怯えさせた。


使用するのは剣の臣具"水竜の剣"。使用者を3分間のみ超強化する能力を持つが、使用時には激痛が伴い、さらに能力使用後には急激な疲労に襲われてしまう。
間違いなく作中一性能が低い残念な扱いの難しい武器だが、素の実力が高く、判断力に優れたナハシュはこれを上手く使いこなしている。



  • コルネリア

真面目でしっかりとした性格の少女。キルランクはNo.3。
チームのお姉さん的存在であり、女子力が高く家事も得意。仲間からも「コル姉」と呼ばれ慕われているが、本人は誰かに甘えたいとも思っている。
気持ちの切り替えが早く、標的が知人であったとしても躊躇いなく手にかける。
自身の高い身長を少し気にしており、戦闘スタイルからリーチが長い方がいいと割り切りつつも、ツクシやポニィが可愛らしい服を着るのを羨ましがってもいる。


使用するのは手甲の臣具"粉砕王"。文字通り装着者に対象を一撃で粉砕する怪力をもたらすが、使い方を誤ると自身もダメージをうける。
相手を直接叩く以外にも巨大な瓦礫を投げ飛ばす、拳圧で相手を吹き飛ばすといった使い方も可能。



  • ガイ

体の所々に傷のある筋肉質の少年。
単純明快な性格で一本気。頭はあまり良い方ではないが、実力は高く戦闘では頼れる男。
女好きで、金が入るとよく遊郭に行き女を買っているが、ほぼ毎回延長料金を踏み倒しては制裁を食らっている。
コルネリアに好意を寄せ猛烈なアタックを繰り返しているが、上記のこともあり毎回あしらわれている。


使用するのは鎧の臣具"レイアースーツ"。土を操作する能力を持ち、地中に潜ることも可能。無から土を生成することは出来ず、装着者への負担も相当に大きい。
戦闘では地中からの奇襲を得意とするほか、その能力を活かして岩石を砕いて鉱石を採取し、資金の足しにすることも。



  • ポニィ

明るく元気な少女。キルランクはNo.4。
快活な性格であり、よく寝てよく食べてよく遊び、そして任務でもよく殺す。
身体能力は抜群だが、「頭を使って戦え」と言われて頭突きを使用したり、言葉を間違えて覚えていたりするお馬鹿キャラ。
ゴズキを盲信して実の父親の様に慕っており、彼に褒められることが何よりの原動力となっている。


使用するのは布の臣具"ヨクトボトムス"。腰と足首に装着することで、加速能力と脚力増強を得ることが出来る。
増価値は高くないので使用者の強さが必要だが、身体能力の高いポニィは特級危険種を一撃で仕留める威力の蹴りを放っている。



  • グリーン

眼鏡を掛けた理知的な少年。
趣味は化石集めの頭脳派で、なるべく死にそうにないポジションを狙いにいくフシがある三枚目。
修業時代のある日、アカメのワキを見て妙な感覚が湧き上がり、それ以降時々見ていたが、次第にアカメ自身を気にするようになった。
ただし、アカメ以外のワキにはドキッとしないらしく、本人曰く「僕が好きなのはワキではなくアカメなんだ」。
上記のことだけ見るとちょっとアレだが、アカメへの想いは少年らしい純情なものであり、彼女のことをよく気にかけている。
本伝ではアカメの恋愛模様は描かれていないため、今後どうなるのかが注目されている。


使用するのは鞭の臣具"サイドワインダー"。持ち主の意のままに動く能力を持つが、クセが強すぎて操作性に難がある。
武器の性質上殺傷能力が低いので、物影からの奇襲や仲間の援護といった使用方法がよく見られる。



  • ツクシ

ほんわかした雰囲気の少女。キルランクはNo.6。
アカメの親友であり、チームの癒やし系。小柄ながらもかなりの巨乳の持ち主で、ガイ曰く「キルランクはNo.6だが胸は1位」。
心優しい性格で暗殺者としては未熟な面も多いが、自分の仕事で誰かが幸せになるなら……と考えており、殺しはきっちりやる。
ポニィ同様ゴズキを信じきっており、大変懐いている。


使用するのは銃の臣具"プロメテウス"。弾を曲射したり跳ねさせたりと様々な撃ち方が可能。
連続で使用すると精度が落ちてくるので使用タイミングが重要。
現時点での使いやすい臣具No.1候補。



  • ゴズキ

帝国所属の殺し屋で、かつて皇拳寺羅刹四鬼の一人だった男。
暗殺部隊の教育係を務め、8年もの間アカメ達に特殊訓練を施し、一流の暗殺者に仕立て上げた。
自身を父と呼ばせ、飴と鞭で子供達を盲信させているが、アカメが他の子ほどに自身を信用していないことにも気づいている。
子供達に洗脳教育を施した張本人であり、任務に失敗した者は切り捨てる非情さもあるが、彼等への情が無いわけではなく、初めて殉職者が出た際には空を仰ぎ想いを馳せた。


本伝に登場する羅刹四鬼の一人メズの実の父親であり、彼女とアカメ達はいわば義兄弟にあたる。


使用するのは日本刀型の帝具"一斬必殺"村雨。相手の体に傷の一つもつければそこから呪毒が広がり、心臓を即座に機能停止させる必殺の帝具。
元羅刹四鬼だけあって実力は高く、肉体操作を駆使して戦う姿は自他共に認める"化物"であり、必殺の帝具と合わさることで脅威の戦闘力を見せる。
本伝読者の「羅刹四鬼が帝具を使ったらかなり強いのでは」という考えを体現したキャラ。


アニメ版『アカメが斬る!』にも17話『追憶を斬る』にて少しだけ登場。演じたのは西凛太郎氏。



《その他の部隊》

  • クロメ

黒髪に黒い瞳の少女。キルランクはNo.8。
アカメの妹であり、実力選定試験では彼女と共に※優秀な成績を収めたが、ゴズキが指導出来る限界が7人であったこと、兄弟姉妹を同じ部隊に入れないという彼の方針から最愛の姉と引き離されることになる。
現時点では本伝ほどに病んでいる様子はなく、劇薬の副作用に苦しみながらも、アカメとの再会を願い過酷な日々に必死に耐えている。……結末を知っているとかなり遣る瀬無いが。
帝具"死者行軍"八房はまだ所持しておらず、武器は日本刀を使用している。


※ただし、あくまでアカメがクロメを庇いながら試験を進めた結果であり、逆にクロメがいなければアカメはさらに優秀な成績を収めていた可能性もある。



  • ナタラ

穏やかな雰囲気の少年。
本伝にてクロメの一番のお気に入りの骸人形であるナタラの在りし日の姿。
クロメの所属する班のリーダー的な存在。戦闘では唯一の男性として率先して敵地に飛び込み、日常でも他の班員のことをよく気に掛けている。
本伝では青龍偃月刀の臣具"トリシュラ"を使用するが、現時点では所持しておらず、薙刀の様な武器を使用する。



  • ギン

長い銀髪を後ろで纏めた少女。キルランクはNo.10。
他人をよく"ボンクラ"呼ばわりするなど口が悪い。気の強い性格だが、初めての実戦を前にして緊張で震えたり、味方を咄嗟にフォローするといった一面もある。
戦果をあげることで精鋭部隊へ転属することを目指している。
武器は巨大な包丁の様な刀を使用する。



  • ウーミン

眼鏡を掛けた少女。
見た目の通り真面目な性格であり、口調も丁寧。囚人相手の訓練に嫌気がさし、早く実戦に出ることを望んでいる。
その性格故か攻撃の行儀が良くワンパターンになりがち。
武器は日本刀を使用する。



  • レムス

カチューシャをつけた小柄な少女。
おっとりした性格で、語尾に"〜"の付くのんびりとした話し方をする。
殺しに対して未だに戸惑いがあり、囚人相手の訓練でも一撃で仕留められないことが多い。
武器は日本刀を使用する。





◆暗殺結社オールベルグ
革命軍が暗殺部隊への刺客として雇った暗殺者集団。裏の世界では伝説とまで謳われる組織だが、雇うには巨額の金を必要とする。


  • ババラ=オールベルグ

オールベルグの御意見番である小柄な老婆。
見た目によらず非常に高い実力を持つ凄腕の暗殺者。その名は組織と共に半ば伝説と化しており、聞いただけで怖気付く者もいるほど。
指導者としても優秀であり、タエコを一流の暗殺者として育てたほか、新人であるチェルシーの教官も担当した。
説教しつつ自慢に流れるクセがあり、その際には「ワシが若くてより美しかった頃は……」と入るのがお約束。
因みに食事はハンバーガーしか摂らないらしい。


戦闘では二振りの短刀を使用し、飛ぶ斬撃や俊敏でアクロバティックな動きで相手を圧倒する。歳を重ねただけあって判断力や洞察力に優れており、勘も鋭い。



  • タエコ

オールベルグの一員である物静かな少女。
赤ん坊の頃からオールベルグに暗殺者として育てられ、若いながらもかなりの実力を持つ。
幼い頃から自身を指導してくれたババラを慕っているが、その生い立ちから"友達"といった存在に無縁であったため、憧れている素振りを見せる。
旅館の風呂場で出会ったコルネリアと互いの正体を知らずに親しくなるが……。
そのコルネリアによると、雰囲気がアカメに少し似ているらしい。


武器はオールベルグ特製の猛毒を塗った日本刀を使用。卓越した剣術による接近戦、口の含み針、筋肉の硬化、話術による思考誘導と様々な手段を利用して標的を仕留める。



  • チェルシー

リボンの付いたヘッドホンと口に咥えた飴が特徴的な少女。
本伝にてナイトレイドの追加メンバーとして登場した暗殺の達人の新米時代。
小悪魔的な言動や飄々とした性格は相変わらずだが、本伝と比べると落ち着きがなく、調子に乗ってミスを犯すなど未熟な面が多々ある。
新米であるため教官のババラにこき使われており、特に基礎体力の低さを指摘されている。
ただし、逆を言えば暗殺に関しては既に注意することが少ないレベルだということでもある。


使用するのは化粧品型の帝具"変身自在"ガイアファンデーション。使用者をあらゆる動植物に変身させることが出来る。
作中では偵察や尾行といった情報収集でババラとタエコをサポートしている。







【臣具】

過去の兵器である※"帝具"をいつまでも超えることが出来ないのは恥であるとして、六百年前の皇帝の命令により作られた兵器達。
しかし、結果出来上がったのは性能は高いものの帝具には及ばないものであった為、皮肉もこめて"臣具"と呼ばれるようになった。
当時の皇帝によって失敗作として封印されていたが、暗殺部隊の武具として使用するためにゴズキが国の秘蔵庫から持ち出した。


因みに帝具の中で一番地味で残念と評判の"二挺大斧"ベルヴァークは一撃の威力が大砲並みであり、投擲すると相手を自動追尾する能力を持っている。
臣具の中でも高性能との声が高い"プロメテウス"があくまで弾の軌道を変えるだけであり、さらに連続して使用すると精度が落ちることを考えると帝具の強力さがよく分かる。


※千年前に帝国を築いた始皇帝が国を永続的に守っていくために作らせた全48種類の武具。詳しくは本伝の記事を参照。






追記、修正宜しくお願いします。


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  • 1巻があれだったから2巻のゴズキがポニィの死に思うところがあることに驚いた -- 名無しさん (2015-02-26 15:04:16)
  • 完結したらこっちもアニメ化して欲しいな。革命後にナジェンダがウェイブとランに過去語りする形で。 -- 名無しさん (2015-04-06 10:44:28)
  • ジャモおじさんにもっと頑張って欲しかったなぁ。ギンのとこは良かったんだけどw -- 名無しさん (2015-08-08 03:20:02)
  • 次回はついにアカメもメラ様に手籠めにされてしまうのだろうか…まさか本遍で恋愛にあんま絡まないのってこの時にそっちの世界に目覚めてしまったからじゃ… -- 名無しさん (2016-10-30 17:03:10)
  • アカメの貞操が大ピンチ。本編以上にアニメ化無理そうだな、メラ様がヤりたい放題すぎて -- 名無しさん (2017-02-14 16:17:58)

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