登録日:2014/10/26 Sun 23:46:20
更新日:2023/12/21 Thu 13:21:38NEW!
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WIXOSS ルリグ リメンバ ピルルク 占い 天使 貧乳
悪い相が出てますよ
CV 葵井歌菜
【概要】
TVアニメselector infected WIXOSSには登場せず、そのスピンオフ「peeping analyze」オリジナルのルリグ。
掲載誌ウルトラジャンプにレベル0~4カード一式が付録となり、一般パックの汎用カードを集めることでデッキを組むことも可能である(ピルルクの構築済みデッキを買うのも手)
後に公式サイトのポイント交換キャンペーンのカードとして再録され、そちらは箔押し加工となっている。
また、peeping analyzeの一巻にレベル5、二巻に新効果を得たレベル4のカードが付属している(初版限定)
その後、一般パックにも関連カードやレベル5の再録版などが収録されている。
カード名は全て共通の冠詞として《星占の巫女》が付く。読み方は「せいせん」ではなく「せんせい」なので間違えないようにしよう。
また、レベル1以上では名前の後に英語の時間帯を表す言葉が付く。
ルリグとしてはタマ以来2体目となる白のルリグだが、グロウコストに青を要求されるのが大きな特徴である。
レベル0以外のリメンバにはピルルクとの互換性があり、ピルルク限定のカードも使える。
というか漫画限定のカードであるゆえか、リメンバ限定のカードは当初存在せずピルルク限定のカードを使用した白青混色での運用が基本となる。
レベル5にもルリグタイプにピルルクが付いている当たり、恐らく限定カードが増えることは無いと予想されていたが、2016年5月に待望の専用シグニを手に入れ、ピルルクとは大きく違ったデッキ構成も可能となった。
相手を凍結させ、その凍結したカードによってアドバンテージの獲得をすることが得意戦法。
凍結という効果の関係から、相手をじわじわと長期戦で弱らせていく戦法をとることになりやすいだろう。
(ちなみにピルルクの得意戦術は手札のピーピングとハンデス)
カードスペックはこちら。
なおリメンバのイラストはpeeping analyzeの作者、鈴木マナツによる描き下ろしである。
レベル0
《星占の巫女 リメンバ》
色 白/グロウコスト 白(0)/ルリグタイプ 《リメンバ》/リミット 0
ゲームスタート時に使用するリメンバ。ルリグタイプにピルルクを持っていない。
グロウ先という意味で基本的にピルルクのレベル0の下位互換だったりするが、そもそもレベル0の状態で戦うことは皆無なのでそれほど気にする必要はない。
余談だが本ゲームのデザイナーのヤソこと八十岡翔太はこのカードを何故か他のレベル0ルリグより高得点で評価を付けていたりする。理由は不明であるが、もしかしたらお気に入りなのかもしれない。
通常版の他、CHANxCOによるデフォルメイラストやJ.C.STAFFによるイラストのもの、ブースターパック数カートンに1枚封入された最高レアリティ「???」である「リメンバ」も存在する。引き当てたらラッキーですよ!
レベル1
《星占の巫女 リメンバ・モーニ》
色 白/グロウコスト 白(0)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 2
ここからルリグタイプにピルルクが追加される。バニラなので特に語ることは無い、いわば白いピルルク。
レベル2
《星占の巫女 リメンバ・ヌーン》
色 白/グロウコスト 青(1)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 5
同じくここまではバニラなので特に能力は持っていない。
しかし、優秀な青の手札交換スペルと「羅石アンモライト」のコンボで盤面を素早く揃えつつ速攻をかける【2止めリメンバ】という地雷デッキも存在している。
(ピルルクでない理由は、青速攻へのメタカード「全身全霊」対策のため)
レベル3
《星占の巫女 リメンバ・ドウン》
色 白/グロウコスト 白(1)・青(1)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 7
【出】:対戦相手のレベル2以下のシグニ1体を凍結する。
ここから能力を持ち始める。ノーコストで相手のシグニを凍結できるため、攻撃の手を遅らせたり、ミカガミやローザリを初めとするダウンして効果を発揮するレベル1シグニを封じるのに有効。
あくまでも凍結するだけの為、ダウンができないことは注意。
また、《コードアート D・T・P》などと組み合わせることによって、アドバンテージを稼ぐことができる。
登場時に追加コストを払ってハンデスができる《コード ピルルク・Γ》やバニラのピルルクを使うかはデッキタイプやカラーによって決めるとよい。
レベル4
《星占の巫女 リメンバ・ナイト》
色 白/グロウコスト 白(1)・青(2)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 11
【常】:対戦相手のルリグの【起】を使用するためのコストは無(1)増える
【出】:対戦相手のシグニを1体凍結する
【起】[無][無] 手札から白または青のシグニを1枚捨てる:シグニ1体を凍結する
【起】[ダウン]:対戦相手の凍結状態のシグニ1体をバニッシュする
ルリグが強力な能力を持ち、ここで止めることも多くなってくるレベル4では4つの能力を持っている。
まずはレベル3と同様に出現時の凍結効果。対象のレベル制限がなくなったため、より狙える範囲が増している。
この効果と《コードアート A・C・G》等を組み合わせることによって相手の次のターンの行動を大きく制限することができたり、凶悪な耐性を持つみんな大好き《先駆の大天使 アークゲイン》を凍結し後述の効果でバニッシュするなどの布石に使える。
起動効果は二つあり、凍結させる効果の方はコストがかなり重いが何度でも使えるので役に立つ時もあるだろう。・・・多分。
もう一つのほうは、ルリグアタックを放棄する代わりにノーコストで使えるバニッシュ効果。確実に1点1点取っていくリメンバのデッキにとってこの効果はかなり便利。じわじわと追い詰めていけるだろう。
最後の効果は、相手に依存するものの、起動効果を持つレベル4以上のルリグは多いため想像以上に凶悪な効果。特に性質上起動効果を連発する《コード ピルルク・Ω》や起動効果が強力な《火鳥風月 遊月・肆》等には非常に厭らしい。
《星占の巫女 リメンバ・ミッドナイト》
色 白/グロウコスト 白(1)・青(2)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 11
【常】:あなたの【クロス】を持つシグニ1体が場に出るたび、対戦相手のシグニ1体を凍結する。この効果は1ターンに一度しか発動しない
【常】:あなたのシグニが【ヘブン】したとき、カードを1枚引く
【起】[ダウン]:対戦相手は自分の凍結状態のシグニ1体につき、手札を1枚捨てる。この能力はあなたの場にクロス状態のシグニがある場合にしか使用できない
漫画第二巻に付属したもう1枚のレベル4。
【クロス】シグニに依存するが、各種凍結に必要なコストが大幅に下がっている。
爆発力・妨害力はナイト、コストのかからなさはミッドナイトといったところか。
ブースターパック8弾に登場した「コードアートH・I」と合わせることで1ターンに2枚凍結が可能になる。
《星占の巫女 リメンバ・トワイライト》
色 白/グロウコスト 白(1)・青(1)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 12
能力を持たないバニラのリメンバ。ブースターパックに収録された。
そのぶんリミットやグロウコストが軽く、レベル4シグニを並べたり低コストでレベル5に繋ぎやすくなる。
レベル5
《星占の巫女 リメンバ・デッドナイト》
色 白/グロウコスト 白(1)・青(2)/ルリグタイプ 《リメンバ/ピルルク》/リミット 12
【グロウ】あなたの場のルリグが名前に《リメンバ》を含む
【常】:対戦相手の凍結状態であるシグニは能力を失う。
【起】エクシード1:対戦相手のシグニ1体を凍結する。すでにそのシグニが凍結状態である場合、凍結する代わりにバニッシュする。
【起】エクシード2:対戦相手の凍結状態のシグニ1体につき、あなたはカードを1枚引く。この能力は1ターンに一度しか使用できない。
peeping analyze第一巻付録カード。後にブースターパックに新イラストで再録された。
グロウ条件としてルリグ名が「リメンバ」を含んでいる必要がある為、ピルルク各種からはグロウできないので注意が必要。
但し似たような関係であると花代と遊月とは違い、このカードはルリグタイプに引き続いてピルルクを持っている。
効果についてだが、全ての能力が非常に強くシナジーしておりレベル4と比較して、かなり凶悪なものとなっているといえるだろう。
とりあえず何かしらの手段で相手のシグニが凍結状態になった瞬間、相手のシグニは効果を失うため耐性などはほぼ意味を成さなくなる(WIXOSSはテキストに追加した効果は無効化されるとその効果も失うというルールである為)
エクシード1はノーコストで凍結を行える上、バニッシュまで可能と何かと応用が効きやすい。使用回数こそ制限があるものの非常に優秀な効果である。
回数制限がある為連発はここぞ、という時に控え、何かしらでバニッシュと凍結の役割を分けて使用回数を絞ると使い易い。
エクシード2の方はエナコスト無しで最大3枚手札を増やせるためサーバントを引き込んで守りを固めたり攻めるカードを引っ張ってきたりと、こちらも優秀である。
凍結とA・C・Gで相手をがんじがらめにした上で攻めれば、勝利を引き込めるだろう。
また、変わったところでは《手弾 アヤボン》なんかとも相性が良い。リメンバに足りない打撃力を補ってくれ、自然とエクシードでルリグトラッシュを肥やせるからだ。当然のことながら《FREEZE THROUGH》といったカードなどとの破壊力も高い。
そして《ピルルク》のルリグタイプを持っているが故の《ロック・ユー》なんかでの相手の妨害も使える。
デッドナイトという非常に不吉な名に恥じない、いろいろと恐ろしいルリグである。
- アーツ&スペル
《クリスタル・ブレイク》
ではなく、リメンバが使用することで追加効果を発揮できる事実上の専用アーツ。
対戦相手の凍結状態のルリグ2体までをバニッシュできる(リメンバ以外が使うと1体のみ)
凍結手段には困らないリメンバなのでバニッシュ手段としては強力だが、激戦区の青・白アーツ枠を1枚割くか?となると微妙な1枚でもある。
なお、リメンバ専用カードではあるがイラストは鈴木マナツ氏ではなくbomi氏が担当。
《デッド・スプラッシュ》
「やだやだ、ねぇ、出して!ねぇ、お願いですからぁ!」
黒のアーツ。元々はブースター3弾スプレッドセレクターに収録されたもの。
トラッシュから黒のルリグを召喚する効果を持つ。
黒のカードとしての性能はまずまずであるものの、白・青であるリメンバとの相性は良くない。というか白相手だとコストが軽くなる、白メタとしての1枚である。
が、2015年5-6月度のWIXOSS PARTY優勝賞品として、リメンバが描かれた特別版が配布された。
後述のコミカライズ作者である鈴木マナツ氏入魂の一枚であり、リメンバの本性やその末路を思うと「ざまぁ」の一言に尽きること請け合い。
《アイス・フィンガー》
黒のスペル。
青と黒の2色をコストとする代わりに、相手シグニの無条件バニッシュと2枚ドローという強力な効果を発揮できる。
例によってリメンバは全く関係ない効果だが、イラストはピルルク渾身のアイス・フィンガーがリメンバの土手っ腹に直撃しているバイオレンスなもの。
リメンバのやったことやピルルクたんの被害を思うと「やったぜ」の一言に尽きること請け合い。
他にも効果はリメンバに直接関係はないが、ゼノ・マルチプル(再録版)やラッキー・スリー、ゲット・アウトなどのカードにもリメンバが描かれている。
(これらのイラスト担当は鈴木氏ではない)
- シグニ
《羅星 ホロスコープ》
……上と違いフレーバーテキストは本当にこのとおりである。ホアッチャーッ!とかは言わないが。
それはさておき、ついに登場したリメンバ専用の白のシグニ。レベル4。
クラスはこれまで愛用してきた電機ではなく、サシェ専用であった「宇宙」
ホロスコープとは占星術に使う星座図のことであり、占いが得意なリメンバらしいセレクトと言える。WIXOSS最大のおっぱいの持ち主のサシェとWIXOSSワーストのド貧乳なリメンバで両極端。
性能はアタック時に凍結状態の相手シグニを手札に戻すというもの。
さらっと書いているが「アタック時に相手シグニを除去」するシグニは殆ど存在しない。
アタック時、つまり相手のアーツ終了後に自分の目の前を開けてライフを直接狙えるのは、このゲームではかなり強力な効果であり、凍結という条件もリメンバにとっては息をするように発揮可能。
ひたすら相手を凍結して盤面をこじ開けてダメージを叩き込む、リメンバ初にして間違いなくエース級性能を持つ専用シグニ。
これもイラストは鈴木マナツ氏。加工のない通常版のほか、キラ加工とサイン箔押しが施されたシークレット版が存在する。
氏曰く「リメンバの手下だが裏切る気満々」「どことなく『あの子』に似ている」とのこと。絆もクソもないリメンバらしいっちゃらしい。
【selector infected WIXOSS -peeping analyze-】
主人公である水嶋清衣のルリグ。
占いを得意としており、服装も古代のシャーマン染みた露出度の高い恰好をしている。
体型はかなりの痩身で、時折アバラまで浮いている。更に言うとWIXOSSシリーズ全ルリグでも屈指の貧乳。
交通事故によって昏睡状態に陥った坂口歩美という少女が、親友の清衣にWIXOSSを勧める為プレゼントするつもりだったデッキの中に入っており、坂口の母の手によって清衣に渡されたことで出会った。
そのまま「坂口を救う」という願いを叶えるべく清衣は夢限少女の座を目指してセレクターバトルに身を投じていく。
マスターである清衣のことは「清衣ちゃん」と呼び、いじめに遭った経験から孤独を好みがちだった清衣もその明るい性格に次第に心を開いていき、お互いの関係性は良好。
最終的には坂口と並ぶ『友達』として認められることになった。
常に清衣に笑顔を向け、ひたむきに接してくれる優しいルリグ。
だが、その笑顔は彼女が夢限少女に近づくに連れて、意味深なものになっていく。
そして共に勝ち続けて遂に夢限少女の達成条件を満たし、宣誓の儀式を終えて白い空間に飛ばされた清衣がセレクターバトルのゲームマスターである繭から突きつけられたのは想像だにしていなかった真実だった。
ルリグ、セレクター、そして夢限少女の真実。
それは夢限少女となったセレクターとルリグの精神は入れ替わり、ルリグはセレクターの願いを自らの力で叶えなければならないということ。
そしてセレクターは、ルリグとなってカードに閉じ込められてしまうということ。
セレクターになれたおかげで坂口が助かるなら、また笑って過ごしてくれるなら、それで十分
私はどうなったっていい
ところが清衣はリメンバの事情にも理解を示し、恨み言の一つも漏らさなかった。
むしろ、他の誰かを陥れるくらいなら永久にカードに閉じ込められることを選ぶと宣言。
因みに、繭によるとこれまでセレクターは全員ルリグに騙されたことを知ると悲観して憤ってきたそうだが、自分からセレクターバトル参加を拒否した者は清衣が初めてだったらしい。
こんなのは、坂口の好きなウィクロスじゃない
私は外の世界に出る為に誰かを騙すなんて、絶対にしない
二人の『友達』が笑って過ごしてくれるなら、自分はどうなっても構わないと断言。
自分の代わりに人生を送るリメンバに対しても変わらぬ信頼を寄せ、坂口を救ってくれる望みを託していた。
そして、その切実な願いは『友達』であるリメンバの手によって叶えられる……。
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ゲームへの参加を拒む清衣に対し、繭は「特別」と称して現実世界の光景を見せる。
坂口が眠り続ける薄暗い病室の中で、自分と同じ姿をしたリメンバは眠り続ける坂口の呼吸器に手をかけ……
ちょっと細工しておきましたから、誰にも邪魔されませんよ
ゆっくり
休 ん で く だ さ い ね
そう告げるとリメンバは坂口の呼吸器を外し、その場を去っていった。
「友達」の行為に動揺し泣き叫ぶ清衣がそれを見ているとも知らず、心拍が停止した坂口を振り返ることもなく――。
こうして、確かに坂口歩美は「救われた」
永久に続く苦しみから、死によって。
心を完全に折られた清衣…ピルルクはあれほど否定したルリグの運命を受け入れ、セレクターを利用し、次々と使い潰し、戦い続ける。
やがて何の因果か以前なら最も嫌いなタイプであっただろう「ゲス」の下へと辿り着くことになる……。
全ては、リメンバをこの手で『殺す』ために。
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wixoss 外道 殺人犯 ベクター クズ 貧乳 卑怯者 ルリグ リメンバ ピルルク 栞 リメカス
リメンバは白のルリグであったが、その精神性はドス黒く紛れもない吐き気を催す邪悪。
カードオリジナルのレベル5の名「リメンバ・デッドナイト」は、まさしく彼女の本性を現しているがのごとき名前だといえるだろう。
本編における人間の醜悪な面に愉悦を感じるサイコ女・ウリスや自らの絶望から少女達を巻き込んだ黒幕たる繭とは一味違う鬼畜じみた行動から、リメンバはメディアミックス展開されているWIXOSSシリーズの中でもぶっちぎりのド外道として一気に名を馳せることになった。
同時に(元々人気の高いルリグであった)清衣が本当に良い子だった為、全国読者のヘイトが高まり、るう子の願いである「全ルリグの解放」に対しても「リメンバだけは消滅させろ」という意見が続出。
実際、清衣が元の体に戻れたとしても自分の肉体が親友を殺したという十字架を背負い続けることになり、下手すれば殺人罪(半分ネタとしてだが、巻末4コマ漫画で言及されている)
清衣にとっては全く救いの道が見えない絶望的な事態に陥っている……。
ちなみにその生死に繭が一切干渉していない(そもそも繭に人の命を蘇らせるほどの力はない)ため坂口は本編終了後も死去したままで、TV最終話でバスを待つ清衣は坂口の墓参りの途中だったとほのめかされている。
「セレクターの体を乗っ取っても願いを叶えなければ消滅する」という制約があるとはいえ、願いの叶え方はルリグに一任されており、ルリグが条件をクリアできると判断しなければ契約は成立しない。
つまり、カードの中にいる時から坂口を殺害することを企んでおり、少なくても清衣がこんな悪意ある形で坂口が救われることを望んでいた筈がなく、それを知っていながら最も残酷な手段を躊躇なく実行したリメンバは紛れもない最低最悪のルリグだったと言えるだろう。
実際、清衣と入れ替わる時も薄笑いを浮かべ、その後も一縷の逡巡を見せておらず、坂口を死に至らしめる時でさえ微笑んでいる。
これに比べると、例えば遊月に対して多大な罪悪感を抱え、近親相愛に苦痛を感じながら真っ当な形で願いを叶えようとしている花代さんはどれだけ良心的な存在だったか理解頂けるだろう。
劇場版でウリスの過去が明らかになった今、完全にナチュラルクズとして君臨しているのはリメンバくらいだったりするので、かえってその外道っぷりに惚れ込んだファンもそれなりにいる。
リメンバ自身元々は普通の少女だった筈だが、ルリグ生活の中で性格が歪んでしまったのか、自己中心的な悪逆非道っぷりが生来のものなのかは不明である。
(ルリグとなる前のリメンバを知っているはずの、後述のある少女は「あんたみたいな奴」呼ばわりしているため、恐らく元々)
ピルルクの相棒であるあきらっきーがあるセレクターに返り討ちにあった後、ピルルクは坂口によく似た少女「橋本アミカ」の元へ送られ、彼女と心を通わせる。
初心者故に早々に2敗して後が無くなり、アミカの願いの対象である病の母親が危篤状態に陥る中、清衣の身体を得ながらもセレクターバトルを三度続けていたリメンバが2人の前に現れた。
バトルの最中にセレクターバトルの真実を暴露し、アミカを揺るがそうとするリメンバだったが、2人はお互いを守るために奮起、レベル5へと進化する。
だが、バトルそのものはピルルクがほぼ自滅の形でリメンバの勝利となり、リメンバは夢限少女へ。
わざと敗北してからの「裏技」でアミカの願いを書き換え、アミカと母親を救ったピルルクを尻目に、リメンバはルリグとなり、新たなセレクター――本来のリメンバの体を持ったルリグの元へとたどり着いた。
再びルリグと入れ替わって元の体を取り戻すべく、ルリグをセレクターバトルへ誘うのだが……。
「あたしさ あんたの体気に入ってるの――自分のよりもね」
「ちょっと待って!」
「あんたの人生あたしが全部貰うから」
「ねえ!ウソでしょ!」
「あんたの願い…「違う自分になりたい」っての あたしが叶えてあげる」
「やだやだ!」
「だからあんたはそこで思い出に浸っていればいいよ 名前の通りにね」
「ねぇ、出して!」
「ずーっと 一人で」
「ねぇ!お願いですからぁ!!」
こうしてリメンバは、かつての自分のコンプレックスを書き綴った日記の栞にされ、引き出しの奥にしまい込まれてしまった。
始まりの少女がルリグたちを解き放つまで暗闇に閉じ込められた彼女がその後どうなったか、誰も知らない。そして死にたいと思っても死ねないので、そのうちリメンバは考えるのをやめた。
カーズもかくやな「ざまあ」すぎる末路は読者の溜飲を存分に下げ、同時にリメンバのあだ名に「栞」が追加されることとなった。
最終話で判明したその正体は小学校時代の清衣をいじめていたグループのリーダーである梓
ではなく、その取り巻きであり、日記には彼女への憧れと自分のコンプレックスの吐露、そしていじめの対象である清衣への悪口が律儀に書かれていた。
つまり人間時代から清衣とリメンバは面識があったということで、リメンバは覚えていたようだが清衣は人間の姿を見るまで気づかなかった。
ちなみに本名は最後まで謎。一説には栞。
憧れの梓のような「違う自分になりたい」と願っていたらしいリメンバだったが、ルリグとなって体を失ったことで「元の自分に戻りたい」と願いが変わり、その実現のために元の自分の体を持つルリグを探し続けていた。
しかし(リメンバが知っていたかは定かではないが)ルリグとセレクターの組み合わせの選択は繭が全て行っており、それらは繭からの「嫌がらせ」であることが大半。
(坂口そっくりなアミカにピルルクを送りピルルクを動揺させる、記憶を失った一衣に彼女の親友の成れの果てであるユヅキを送りユヅキに親友を裏切らせようとする、姉の失踪ですべてを失い心が砕け散った白戸由良の元に姉の成れの果てであるサシェを送りサシェの心も完全に砕くetcetc……)
そんな繭がわざわざリメンバを希望通りのセレクターへ送ったのも「ルール違反」を犯したリメンバへの罰でしかなく、繭はルリグがリメンバをどうするかを予想出来ていたのだろう。
事実、体を奪われる側のルリグに協力する筋合いは全く、リメンバの望みは自分本位かつ実現できるわけが無かったのだが、そのことに当人は全く気付いていなかった。
そんな終わり方を迎えたピーアナだが、単行本2巻に付録する前述の「リメンバ・ミッドナイト」は、フレーバーテキストがリメンバの「私がこのままで終わると思ったんですか、清衣ちゃん…?」という、作者の鈴木マナツ氏曰く『反省の意思ゼロ』な台詞になっている。
考えたのはタカラトミーの開発スタッフだそうだが、作者も編集者も大爆笑していたため公式に「リメンバはこういうこと言う」という認識なようだ。
6弾のウリスもそうだが、どうやって復活したのかは多分永遠の謎。
ちなみにマナツ氏以外にも、コミカライズ「selector infected WIXOSS -Re/verse-」作者のめきめき女史やイラストレーターのアカバネ氏といった公式スタッフからも妙に愛されている。
そして……
清衣ちゃんがいた頃はすべてが順調だったんです
一緒に清衣ちゃんと遊びましょう
どうしても水嶋清衣ちゃんに会いたいんです!!
どうしても、彼女に会いたいんです!!
そうしたら私、幸せになれるんです
ずっと遊びましょうよ、清衣ちゃんで
【Lostorage conflated WIXOSS】
清衣ちゃん
私の占い通りに追記・修正してくれて…ありがとうございました
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▷ コメント欄
- 四弾でのピルルク限定のカードの大半が彼女向けのカードなのはなんかの皮肉なのだろうか・・・ -- 名無しさん (2014-10-27 00:22:28)
- 因縁の相手と相互にグロウできる関係って時点で相当にブラックだけどな… -- 名無しさん (2014-10-27 07:18:03)
- (無言の手刀)どころか(無言のアルティメットタキオンスパイラル)を叩き込みたくなるような読後感でした(遊戯王プレイヤー並感) -- 名無しさん (2014-10-27 16:03:48)
- 繭と合わせてクズ・オブ・クズ。花代さんやイオナさんがかわいく見える -- 名無しさん (2014-10-27 16:10:45)
- ベクターwwww -- 名無しさん (2014-10-27 19:40:03)
- 坂口殺した時のこいつと繭の心情は冗談抜きで「可笑しくって腹痛いわ〜」だろうな -- 名無しさん (2014-10-29 19:27:12)
- イオナさんはめんどい人だし花代さんはある種いろいろ考察できなくもないけどリメンバは本当にひどいからなあ…まあピルルクたんとの比較も考慮したキャラなんだろうけど -- 名無しさん (2014-11-01 13:37:51)
- wixoss -- 名無しさん (2014-11-20 21:57:43)
- ↑続き、三大極悪 繭・リメンバ・ウリス -- 名無しさん (2014-11-20 22:02:54)
- 外伝はアキラッキーに -- 名無しさん (2014-11-24 02:43:32)
- ↑外伝は最新話でアキラッキーに会うところまでいったし、これピルルクとリメンバの話しの終着点まで書かれそうだから楽しみ。 -- 名無しさん (2014-11-24 02:44:46)
- リメンバとエルドラ、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い -- 名無しさん (2014-11-30 22:52:57)
- エルドラがぐう聖過ぎてリメンバが際立つ。 -- 名無しさん (2014-12-05 02:50:59)
- ちなみに一巻には彼女の人間時代の姿が出ている。探してみよう。(多分一発でわかるが、そして繭さんの嫌がらせっぷりが分かる) -- 名無しさん (2014-12-21 01:31:44)
- なんか新しいカードでざまぁなことになってた -- 名無しさん (2015-04-21 18:27:49)
- 愉快痛快な最終回だった…ざまぁみやがれリメンバ! でもこれだとるう子余計なことしたんじゃ… -- 名無しさん (2015-05-19 11:03:32)
- まあ、普通の人間はああいう閉鎖環境だと気が狂うのは早いらしいから数日あれば発狂してるだろうな -- 名無しさん (2015-05-22 22:31:29)
- リメンバがベクターだとしたら繭はドン千か。とにかく、許さねぇドンサウザンド! -- 名無しさん (2015-06-04 00:09:05)
- とりあえず自分の使用感やそこらへんでカード能力について書いておきました。何かあったら修正お願いします。 -- 名無しさん (2015-06-04 02:27:02)
- 清衣ちゃんの事を大好きなのは間違いない、ただしその方向性が・・・ -- 名無しさん (2015-06-09 23:42:45)
- そして死にたいと思っても死ねないので そのうちリメンバは 考えるのをやめた -- 名無しさん (2015-06-15 21:36:37)
- -peeping analyze-2巻の付属カードのテキストが… -- 名無しさん (2015-07-17 19:20:17)
- 日記で綴られてるとおり、彼女の正体は清衣を苛めてた子の取り巻き。彼女への憧憬からかルリグの姿は似せたものになっている -- 名無しさん (2015-07-22 18:55:33)
- リメンバ・ミッドナイトのフレイバー・テキストから立ち上る不穏さがたまらない。 -- 名無しさん (2015-07-30 23:04:28)
- 少なくともるうちゃんが解放してももうコイツ自身は心ばっきばきに折られてそうだな…あんだけ清衣ちゃんを振り回したからざまあとしかいいようはないが年頃の少女に対しては残酷すぎる -- 名無しさん (2015-07-30 23:15:20)
- ついに専用シグニまで手に入れてしまった。 -- 名無しさん (2016-05-16 12:07:13)
- ↑2 あんなん確実に閉所・暗所恐怖症を併発するわ 『二度とゆっくり安眠など出来ない』これ以上ないほどに相応しい罰だな -- 名無しさん (2016-05-26 15:41:21)
- ・・・こいつも元の体に戻ったんだろうけど、清衣ちゃん逆恨みしてそう。 -- 名無しさん (2016-07-03 23:42:34)
- ウリスはサイコめいてるけどこいつはほんとにいそうがクズっぷり。ある意味ウリスや繭よりもクズ。 -- 名無しさん (2016-08-20 12:32:21)
- LoV3にてピルルクのSP版のプロフィールにも「許さない存在:リメンバ」と書かれてる 相当恨まれてるなこれ -- 名無しさん (2016-10-09 19:32:15)
- ロストレージの黒幕説が多くなってる。一人だけ前作終了後が不明・清衣の本格登場・記憶を賭けたゲームで「思い出す」の名を持つとくれば可能性は高いか -- 名無しさん (2016-10-10 00:02:34)
- 繭ルールの穴を埋めてより理不尽に悪意にみちてるからこいつやってもおかしくないわ ウリスは嫁とお眠りエンドで終わってたけどこいつは本当に反省もしてないからな -- 名無しさん (2016-10-21 19:51:04)
- 反省してないし、黒幕説は俺もそう思う -- 名無しさん (2016-11-12 21:23:42)
- アニメでルリグ状態アンド独自の声優の声付き出演来たからマジで黒幕説出てきたわ -- 名無しさん (2016-12-03 08:12:49)
- 本当はリメカスとか忘れて幸せに暮らして欲しいけど、ある意味で本当に決着を付けるにはリメンバが必要な気もするしあり得るのよね、他にはカーニバルが髪型や使用シグニ、コイン能力が占いと関わりの深いタロットと関係のあるトランプから来てるし怪しいと言う話もある -- 名無しさん (2016-12-03 09:37:26)
- ぶち抜きたい腹 -- 名無しさん (2016-12-14 12:03:04)
- 本格的に黒幕臭してきた だってロストレージ二期はまさかのピルルク主人公だし -- 名無しさん (2018-04-05 22:41:37)
- OPにまで出てきてさらに怪しい -- 名無しさん (2018-04-18 22:06:58)
- TV出演おめでとう -- 名無しさん (2018-04-26 00:04:37)
- ついに復活フラグが出てきたな。 -- 名無しさん (2018-05-12 01:37:00)
- とうとう次回予告でそれらしき台詞流れたし -- 名無しさん (2018-05-12 20:46:44)
- やたらと可愛い声でゲスでヤンレズ……あきらぶりーの猫撫で声と蒼井晶のヤンレズ、と考えれば同類コンビか………… -- 名無しさん (2018-05-19 02:31:10)
- あのリメンバがこれで最後とは思えない…誰かが清衣に復讐したいと考える限り…またリメンバが現れるかもしれない… -- 名無しさん (2018-05-26 01:56:47)
- 漫画のこいつって畜生通り越して怖いんよな。そういう意味じゃロストレージではありがちなキャラになってしまった感はある -- 名無しさん (2023-01-31 15:43:38)
- 改心した梓(自分もあの後酷いいじめ受けた)と清衣が和解する場面を見て脳破壊(と言うべき?)されるコイツ、って展開を見てみたい -- 名無しさん (2023-03-10 07:33:36)
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