登録日:2014/07/24 (木) 03:19:00
更新日:2023/12/19 Tue 11:14:21NEW!
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世界史 文化 服 紳士御用達 奥様もうっとり お嬢様もうっとり チ○コケース 文化的露出 お股ぶーらぶらー コッドピース
コッドピースとは、中世後期(14-16世紀)に流行した、漢のビッグ(orスモール)ビーストを覆うための布袋である。
スペルは「Codpiece」。フランス語では「ブラゲット」、ドイツ語では「ラッツ」。日本語訳では股袋とも。
ブラゲットは現代フランスでは「社会の窓」的な意味合いで用いられてるとかなんとか。
♂概要♂
元々はドイツの農民が考案したものだったという。
今現在我々が履いているズボンだが、元々そんなものは存在しておらず、当時の下半身用の男性向け服飾は
ショースというピチピチのタイツ(左右独立してるのでどっちかっつーとサイハイソックス)だった。
野郎のピチピチハイソとか誰得以外の何物でもないが、当時はズボンという概念そのものが存在してなかったししかたないね。
これをズリ落ちないように6つ前後の穴を開け、上衣に紐を通して固定してたわけだが、当然漢の大事なデルタ地帯(あとナウい♂ヒップ)は丸見えとなる。
ただまあ、当時の上衣は股間を覆い隠すのには十分な丈のものだったので、悪戯な風が吹いたりした時のための覆い布程度でも良かったようだ。
これが一変しだしたのが15世紀頃からである。この頃から軽快な服装が人気になり、本来鎧の下に着る防弾衣が日常着になっていった。
つまり、当時の流行はウエスト程度までの短い上着であり、股間のナイスガイ♂を強調するのがナウいジェントルメンのクール♂ファッションだったのである。
嫌でも目につくほぼモロ出しのザ・ビーストがダンス中に見られるとどうなるか。当然のように「貴殿のレイピア、鞘を求めておるぞ」となるわけで……
そんでもって次第に自然なモッコリでは飽き足らなくなってきた時に、ラッツが着目されるようになっていったんだとか。
どうにも、さすがに逸物モロ出しははしたないが、隠した上でより強烈なマイサンを誇示できればいいよね、ということらしい。
どこがいいのか現代人たる筆者にはイマイチわからんが、まあ当時の紳士達の男性性の誇示がどうのこうのということなのだろう……たぶん。
ちなみにこれと同時期にショースは尻の部分で縫い合わされるようになっていったとか。いわゆるズボンの起源である。
だが用便の問題とかから股間のデルタ地帯はガラ空きだったので、その保護のためのパーツが必須となってたというのもあった。
いつの時代も野郎にとって逸物のデカさは魅力の一つである。女性からしてみればあんまデカいのも痛いだけらしいが……
より強調するために上着やショースとは色の違う布で作ったり、リボンやレースで飾ったり……
エッジスハイム年代記に曰く、「タイツはケツに食い込んで割れ目が丸見え、前に回ればクッソデカいブラゲットがテーブルに乗っかる」だそうな。
なお、当時の女性の流行は男と真逆の「下半身は貞淑に、しかして上半身は奔放に」だった模様。
そして16世紀に入ると、服の詰め物(元々防弾用のものだったからね)を肩とか腹に分厚く入れて、体系を誇張するのが流行となっていく。
その一環としてコッドピースにも藁やおが屑などの詰め物を入れ、誇張するようになっていった。
モノによってはツェリスカ真っ青のビッグマグナムを誇示したヤツもいたとか。中身はデリンジャーかもしれんがな……
この頃になると国王から貴族までみんなコッドピースを付けており、高価な生地を宝石で飾り付けたのまで現れたという。
また、袋状に縫われている関係上、小物入れ的な役割も与えられており、ちょっとした小銭や菓子、果物を入れておけたという。
というか、小物入れとしての機能を詰め物代わりに使う仕様のものもあった模様。
お前ら全員海パン刑事か!?
そんなとこから取り出したものを食ったりチップとして貰ったりはしたくないものである。
股間に仕舞っておいたこれらの食い物をネズミに齧られてさあ大変、という艶笑譚めいたものを、筆者は厨房の折にどこぞで読んだことがあるが、
揃いも揃って宮廷人には馬鹿しかおらんのか、と思ったものだ。
なお、当時の子供服は成人の縮小版であり、よりによってショタボーイたちまでコッドピースを装着していた模様。
ショタコンどもの妄想がはかどりそうな光景と言わざるをえない……
どうでもいいが、当時の宮廷人の意匠は現代の我々から見ると凄まじくシュールである。
かぼちゃパンツを履き、ピッチピチのタイツで脚線美を強調し、股間には燦然とそそり勃つコッドピース。
そして上着には無駄に襞の多いエリマキトカゲも逃げ出す襟飾り。
まあ、現代文化のファッションスタイルも、コッドピース全盛期の人間からすれば魔女狩り&火炙り待ったなしの異端ファッションなのだが。
アニヲタ的な要素も無理やりぶち込んでみるが、なんと『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』にもコッドピースが登場してたりする。
とは言っても装飾品としてではなく、核戦争後の残留放射線から逸物と種を守るためのしょーもないと同時に切実な実用器具として、だが。
♂応用編♂
当然というか、当時の騎士用プレートメイルにも逸物が強調されたコッドピース的な装飾が股間に存在する。
普通に悪目立ちするので、当時のフェイタルブローの一つとして「フェイントで下半身をガラ空きにし、メイスを股間にシュートイン!相手は死ぬ!」
というのが普通にあった模様。ヘタすればショック死だしヘタしなくても種が死ぬ。まさにタマヒュン。
???「愛も夢も種も死んだらオジャンじゃん!」
そもそも当時の戦後の収入源って賠償金と生け捕りにした騎士や貴族の身代金なのに、そうフォイフォイブチ殺していいのか?
♂余談♂
シェイクスピアの「ヴェローナの二紳士」にはこんな一幕がある。
ヴェローナからミラノへ出仕していった婚約者のプローテュースが大公姫に一目惚れしてしまい、ものの見事に放置プレイを食らったので
男装して追っかけようとしているジュリアと、メイドのルーセッタの会話である。
結構当世風に意訳してるのでそこ注意。
ルーセッタ「お嬢様、ズボンはどのように仕立てましょうか?」
ジュリア「あんたの好きなように仕立ててよ」
ルーセッタ「それでは袋もお付けにならなければなりませんね」
ジュリア「よしてよ、いやらしいわ」
ルーセッタ「普通の男性用ズボンでは、針一本の値打ちもありませんわ。針をさした袋(コッドピース)をでんとお付けにならなくては」
股間にそそり勃つ逸物もどきを恥ずかしがる男装少女……萌えるかどうかは紳士次第か?
追記・修正はコッドピースからバナナを取り出してもっきゅもっきゅした後にお願いします。
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▷ コメント欄
- かなり生き生きした項目だなコレ。「秀逸な項目」をタグにいれるか? -- 名無しさん (2014-07-24 09:58:18)
- 狂気を感じる項目ではある -- 名無しさん (2014-07-24 11:05:39)
- つまりガンダムとかによくついてるようなやつ? -- 名無しさん (2014-07-24 15:04:39)
- すごい分かりやすくて面白い…勉強になりました(白目) -- 名無しさん (2014-07-24 16:26:36)
- ↑2 リアルコックピットか…中には小人さんでも入ってんのか?() -- 名無しさん (2014-07-24 20:38:56)
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