登録日:2013/9/19(水) 10:58:07
更新日:2023/11/20 Mon 13:39:50NEW!
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ういんどみる エロゲー 神通力 犬属性 猫属性 巫女属性 賛否両論 オカルト 神がかりクロスハート! ゲーム
そうだ、天見崎町へ行こう。
2012年5月25日に発売されたういんどみる制作のエロゲーの一つ。同ブランド設立十周年を記念した作品で原点回帰をコンセプトとしており、ブランドの売りである萌えと可愛さ、そしてエロさもよりパワーアップしている。
◆あらすじ
両親の仕事の都合により嘗て住んでいた天見崎町へと帰ってきた主人公の天ヶ瀬翔悟。そこで出会うのは幼馴染の七咲杏子や従妹の汐崎聖といった懐かしい面々。
……が、再会を喜んで一段落したのも束の間、何故か入浴中に全裸で飛び込んでくる杏子と共に姿を現す神使と名乗る謎の喋る犬、同時に杏子に備わる神通力という謎の能力。そしたら杏子だけでなく知り合いが次々に似たような力を手にしていき……
十年振りに帰ってきた天見崎町でのドタバタハプニングとラブコメディが始まる。
◆登場人物
- 天ヶ瀬翔悟
主人公。天見崎町へと帰ってきた矢先に神使だの神通力だのといった超常的な現象に巻き込まれることになる。
基本的に明るいさっぱりとした性格で、物事の筋はきちんと通し(悪く言うと頑固でもある)困っている他人の為に力を貸すといった、良くも悪くもエロゲ主人公らしいキャラ付けとなっている。
が、人通りが少ないとはいえ道の往来でヒロインの一人にお前のおっぱいが好きだなどと堂々と宣言したり、欲望に負けて着替え用の服やら下着やらがぎっしり詰まったヒロインのカバンを開けてみたり、これまたヒロインの一人のアレなシーンを扉の隙間からガン見してみたりと、とんでもないスケベ野郎だったりもする。
また良い奴であることは確かなのだが最後に見事に空回りしまくったせいで、何だかしまらない感じになってしまった不幸な主人公でもある。
- 七咲杏子
157cm O型 83(C)/56/88
CV:有栖川みや美
翔悟が天見崎町に住んでた頃のお隣さんで幼馴染でもある。犬属性で愛称はわんこ。
翔悟のことは十年前から思っていたらしく、再会を願って只管に神社に通い詰めてお祈りを続けていたほどであった。ただし翔悟だけでなく基本的に誰とでもすぐに仲良くなれる人懐っこい性格。こねこ曰く杏子ちゃんは天使。が、昔からそうだったわけではないらしく十年前はもっとシャイで大人しかったらしい。
神使の一体であるミサキ犬に選ばれたことによって、「強く念じた場所へと瞬間移動が出来る」という神通力を身につける。が、この能力で移動できるのは飽くまでも能力者本人だけなので、能力を使用するとその度に素っ裸になってしまう。
- 神楽坂こねこ
150cm B型 85(E)/54/81
CV:小倉結衣
杏子のクラスメートで杏子のことが大好き……というよりもほとんど一方的に百合な少女。名前の通り猫属性。
本人の気質故にあまり人と仲良く接することが出来ず唯一仲良くなっている杏子以外には辛辣な態度を取りがち。
独占欲も強く、久しぶりに故郷に戻ってきて杏子と仲良くしている翔悟には何かと理不尽な言いがかりをつけてくる。
自身のルートでは素直にラブラブになるものの、それら含めた諸々の描写もあってメインヒロイン勢でも賛否両論気味な評価。
神使の一体であるミサキ猫に選ばれたことによって「相手の思っていることを読み取る」という神通力を身につける。因みに常時発動型では無く、違能力のオンオフは自由に行える。
- 汐崎聖
162cm AB型 81(B)/57/84
CV:波奈束風景
翔悟の従妹で彼の下宿先である瑞葉荘の一人娘。猫属性。
明るく活発な性格で茶目っ気たっぷり。事ある毎に翔梧を中心として周りの人間をからかって楽しんでいるムードメーカー的な存在。また、旅館の一人娘という事から大抵のことはそつなくてきぱきこなせる器量良しでもある。因みにメインヒロイン五人の中では一番小さいが、どみるの作風故にかCGではやはり数値以上に大きく見える。
神使の一体である聖猫(聖命名)に選ばれ……というよりも本人が快諾したことにより「心に念じたあらゆるものを見る」という神通力を身につける。が、聖はこれ幸いとばかりにこの能力を便利に使いまくったりしているが。
- 狐塚沙菜
168cm ?型 86(D)/57/85
CV:海原エレナ
翔悟達の一つ年上の先輩で、色々と謎めいた部分の多い美人。狐属性。
見た目はクールで物静かな近寄りがたい存在として認識されているが、性格は優しくて気さく。お茶漬けが大好物であり、ご飯の上に餡子を乗せた小倉抹茶茶漬けというよくわからない代物を好んで食べていたりする。翔悟を始めとしたその他の人間に不評だったが。
天見崎町の伝承などを中心としたオカルトめいたことにも精通している他、共通ルート内で発生する神隠し事件の際にも姿を見せるなど所謂普通の人間とは違う雰囲気を醸し出しているが……?
- 宮乃青梅
159cm O型 90(F)/58/85
CV:神楽舞
天見崎町にある御崎神社で巫女さんをしている先輩。要するに巫女属性。
物腰柔らかでおっとりとした性格、言動も丁寧で杏子たちにとってはご近所の優しいお姉さん的な存在である。言動はとてもスローペースに思えるが芯はしっかりしており責任感は人一倍強い。何より本作ヒロインの中でも屈指のバストサイズの持ち主であり、おっとりした巫女なのだが個別ルートではかなりのエロさを誇る存在でもある。
神社の巫女という立場上、天見崎町に伝わる神使や神通力といった類の話にも詳しく、作中ではそういった面でも力になってくれる存在でもある。そして時折元来の彼女とはかけ離れたある存在が見え隠れするのだが……?
- 汐崎瑞葉
165cm B型 85(D)/60/88
CV:岬友美
聖のお母さんで瑞葉荘の女将さんを務めている。どみるでお馴染みの実年齢不詳の若々しすぎる母親キャラ。わかりやすく言うならはぴねす!の音羽や祝福のカンパネラのシェリーに該当するポジション。
聖以上にノリノリで子供じみた性格をしており、暇さえあれば翔語や聖を茶化して楽しんでいる。年齢の話題については禁句であり、「若くて綺麗ですね」と誉めても「わざわざ若くてを付けるのか」といった部分を言及してくるとい実に面倒くさい怒り方をしてくる。
- 小巻香奈恵
166cm A型 84(D)/55/83
CV:羽鳥いち
翔悟達のクラスメートで学校のオカルト研究会の副会長という役職に就いている。
オカルトの究明の為ならとんでもない行動力を発揮しひょんなことから翔悟とヒロイン達が関わっている神通力や神使の存在を知ってから、追い回したり脅しをしかけたりするが、究明を最優先にしているせいで周りが見えていない上それらに罪悪感を抱かない。そのため、本作でも特に指摘される短所その1になってしまった。
同じくオカ研所属の美代とは漫才的なやり取りを繰り広げていることが多く彼女はツッコミ担当、誰が呼んだか同ブランドの祝福のカンパネラのあるキャラに似ているとか言われている。
- 西小路美代
149cm B型 75(B)/53/80
CV:雪都さお梨
香奈恵と同じオカ研の所属で翔悟たちの一つ年下の後輩に当たる。
常に首から下げている愛用のカメラを片手に香奈恵と共にオカルトの研究に日夜励んでいる……と、思いきや本当は可愛い物(具体的に言えば香奈恵本人)を写真に収めることを目的としている。そのため、香奈恵のナイスショットを撮るためなら何でもする女であり、あくまで無自覚っぽい香奈恵と違って意識的に問題行動を誘導させている節がある。その所為か、香奈恵と同じく本作で指摘されやすい短所その2な印象が強い。
ただし、目の前で超常現象が起きたなどの要因もあるので、彼女の行動の全てに悪意があるわけではない。
上述した香奈恵の相方故にか彼女もまたカンパネラの某キャラに準えられることも。
- ミサキ犬
CV:秋山樹
杏子に憑りついた神使の一体で喋る犬。お調子者でノリの軽い性格をしているように見えて、裏では人を選ぶなどの狡猾さを隠している。そして基本的に役立たず。
ただし、人とは倫理観が違ったりある目的があるだけであり、人への悪意や特別な問題行動があるわけではない。
- ミサキ猫
CV:春田花音
こねこに憑りついた神使の一体で喋る猫。ミサキ犬と比べれば主人想いのしっかりした性格だが、ミサキ犬以上に人のことはどうでもいいと思っている節がある。
- 聖猫
CV:丸井ことの
聖に憑りついた神使の一体で喋る猫その2。
上述の二匹と違って自分は由緒正しい血統のエリートであると豪語していたが、その実態は単なるかまってちゃん。
個別ルートではなんやかんやで聖と仲良くやっている。
高飛車そうに見えて、上述の二匹よりも人のことを気にかけている描写も多い。
以下、作中の根幹に関わる重大なネタバレを含む。
- 千夏
プロフィール不明
CV:藤崎ウサ
俗に言う裏ヒロインに当たるキャラ。聖ルートや沙菜ルート、青梅ルートなどで時折示唆される謎めいた存在。
その正体は嘗ての翔悟の幼馴染の一人であり、天見崎町に伝わる神とでもいうべき者でもあり、時渡りの民と呼ばれる並行世界や時系列の異なる世界の交わる特異点、綻びの場所の修復を使命とする色々と常人を超越した存在でもある。
十年前に翔梧や杏子たちと友達になるも、翔悟が綻びの場所へと近づいた影響で瀕死の状態になってしまい、彼を助ける為に自分の力の大半を明け渡した結果、自らの使命を果たすのに支障をきたすほどに弱ってしまう。
最終ルートではそんな千夏を救う為に翔悟とヒロイン達が奮闘することになる。
基本的に物静かで大人しい性格をしているが友達を思う気持ちは人一倍強く、例え力をほとんど失った状態でも友達に迷惑をかけない為に一人で全てを抱え込もうとするほどである。
- 神使長(紫月)
ミサキ犬やミサキ猫といった天見崎町に存在する神使たちを統括する存在。普段はヒロインの一人である青梅に憑依する形で現代に留まっている。時折見せる青梅の豹変は表に出てきた神使長の人格だったという事である。
……が、色んな意味で危ない性格をしており、主に青梅を対象にあらゆるエロスをけしかけてくる。ぶっちゃけ青梅ルートが屈指のエロさを誇る原因の8割はコイツにあると言ってもいい程。
とはいえおちゃらけているだけというわけでもなく、自らの目的である千夏の救出の為にあらゆる手を尽くしている。最終ルートでは個別ルートのふざけた態度は完全になりを潜め、キーパーソンの一人として活躍することに。
- 狐塚沙菜
実は千夏と同等の存在である神で時渡りの民の一人ということが最終ルートで判明する。が、彼女にはそれほど力が無く、本来自分が成すべきだったことを千夏が肩代わりしていることにずっと心を痛めており、神使長と同じく千夏との再会と救出を望んでいた。
- 七咲杏子、神楽坂こねこ、汐崎聖
最終ルートではなんとそれぞれの個別ルートで翔悟と結ばれた並行世界の三人が同時に姿を現すというとてつもなくカオスな展開が繰り広げられることに。実はこねこも十年前の時点で翔梧と出会っており、千夏も含めた五人全員が幼馴染だったと言うことも判明する。
全ての真実を知った三人は最終ルートの世界の翔悟と共に千夏を救う為に協力することになる。
◆余談
原点回帰を謳っているだけあって萌えとエロに力の入ったなかなかに楽しめる作品ではあるのだが、
主に香奈恵や美代を中心とした一部のキャラクターによる場の空気を読まない身勝手な行動や、少々無理のある最終ルートのシナリオ、発売前の宣伝やツイッターでのちょっとした騒動といったこともあり、色んな意味で賛否両論となっていたりもする。
(特に香奈恵と美代に関しては作中の行動から完全に祝福のカンパネラの人気キャラであるサルサとリトスを意識しており、悲しいことに肝心のオリジナルに大きく劣っていると評価されてしまうことが多く、滑ってしまっている感がある)
またヒロインの評価は概ね良いのだが、こねこに関しては理不尽な行動が目立ちやすく個別ルート以外でのやり取りに不満を抱くユーザーも多い。
最終ヒロイン的存在の千夏については、彼女自身の評価は良いのだがこのルートにおける翔語の行動への批判と、シリアスな状況が続いているだけにイチャラブな雰囲気はほとんど無いのも批判されやすい。
とはいえ、元よりういんどみるのエロゲーというのはシナリオよりも可愛いヒロイン達とのイチャラブを重視されており、こねこのことや最終ルートでの不満を込みにしても需要は十分に満たされていると言っていい。
諸々の欠点に目を瞑れば良くも悪くもいつも通りのどみる作品といった感じの評価に落ち着くことが多かったりする。
追記・修正お願いします。
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