機械仕掛けのイヴ~Dea Ex Machina~

ページ名:機械仕掛けのイヴ_Dea Ex Machina_

登録日:2010/10/06(水) 17:47:14
更新日:2023/11/17 Fri 10:58:15NEW!
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エロゲー ninetail カードバトル 隠れた名作 sf dvdpg ゲーム マシーナ・サーガ 機械仕掛けのイヴ~dea ex machina~



明日を哀しく占うコトに


切ないココロを奪われながら


それでも貴方を ───護らせてくれますか───





2006年09月22日に発売されたNineTail(通称:九尾)のデビュー作。
後にVista対応版が2009年3月13日が発売された。
DVDPG版とダウンロード販売もされている。



九尾の前進的ブランド「WestVision」の「マシーナ・サーガ」シリーズ第三作目にあたる。
形式上は「オゲレツ大百科」「マシーナの輝石~オゲレツ大百科外伝~」の続編だが、前作を知らなくても問題なくプレイ出来る。
ただ、ニヤリとする小ネタが随所にあるので、出来るなら事前プレイをオススメする。



ジャンルは「淫具開発SLG」な上に、前作が“アレ”なので、バカゲー型抜きゲー。
………に見えるが、実際は世界観がガチガチのSFな上に、一応ギャグ要素はあるものの基本はシリアス全開で熱いバトルが中心の燃えゲー


また、淫具開発もオマケではなく、様々なエロも楽しめるので燃えゲーには珍しくエロの評価も高い。
※大抵の燃えゲーはエロが要らないという意見が多い。



そして、このゲームの最大の売りはジャンケンのシステムを取り入れたカードバトルで、
基本は「マシーナの輝石」から受け継がれているが、別物と言われる程完成度・やり込み要素が高い。



ストーリー・エロ・ゲーム性と全てにおいて高い評価を受けているが、何故か知名度が異様に低い。
考えられる要因は、同人レベルと揶揄される作画と、「淫具開発」というモチーフか?。やっぱ絵なのかな……


後、システムが難なのも地味に減点対象。


それでも、ユーザーからは大好評で、売り上げはイマイチなのに返送されたアンケートハガキが通常の数倍もの量で、スタッフをも驚かせた程。



◆ストーリー
軽工業・重工業・電子産業等、様々な世界でシェアNo.1を誇る企業「SHE(通称:シー)」社で研究室のプログラマー、井深雅也。
雅也が学生の頃から連綿と磨き上げてきた人工知能技術が、兵器へと転用されることになってしまい、彼は「SHE」研究所から脱走しようと画索する。
逃亡先の会社は、近年の「SHE」社の悪辣ともいえる専横を阻止するべく暗躍する「ジョナサン・J・マッコイ」率いる「M.C.」社だった。
逃走計画は一応の成功を見せるが、機密の一部を偶然持ち出してしまった雅也は、「SHE」から激しい追跡を受けてしまう。
一方、雅也を「M.C.」に引き込んだ張本人、幼なじみの樹里は、「SHE」を元の健全な企業に戻すために戦うことを決意していた。
雅也と樹里の利害は一致し、団結して「SHE」と戦うことになり、雅也のパートナー、人工知能のティエラもこれに参戦する。


果たして雅也たちは、「SHE」の戦いに勝利することができるだろうか――。



◆キャラクター


  • 井深雅也

声:無し
主人公。
優秀なプログラマーで元SHE社第三研究室主任。
社の方針転換に反発して脱走し、ライバル社M.CでSHE打倒に協力する。
基本は良い人だが、淫具関係になるとダメ人間となる。
余りにもダメ人間過ぎたので次回作のちんま様は滅茶苦茶カッコよくなった。


  • ティエラ

声:みわ梢子
メインヒロイン。
元々は雅也が中学生に作ったハッキング用サポートプログラムだったが、改良を重ねる内に自我を持つAIにまで進化した。
開始直後は人格のみだったが、脱走時に何やかんやで体を手に入れる。
戦闘と淫具の解読の主戦力。「事象の瞳(ハヤトロギア)」によって、量子力学的に任意の結果が発生するまで瞬間をやり直し続ける能力を秘めている。
近年では珍しい、メインヒロインで人気投票一位。
以下、そのボディに秘められた能力。

  • ペリシテ人の痛みピリスティアペイン:仮想電磁バレルを形成し、自身を弾丸として射出することで高速移動する。壱式拘束機構ファーストバインディングシステム「サウル」を解放することで発動。
  • ダビデの石ダビデズスリング:空中に生成したプラズマ弾を射出する。弐式拘束機構セカンドバインディングシステム「ダビデ」を解放することで発動。
  • ソロモンの鍵キー・オブ・ソロモン:量子演算機能を開放する。単独では使われず、多重起動技で使用される。壱式拘束機構サードバインディングシステム「ソロモン」を解放することで発動。
  • 天破封塵パニッシュメント}:ピリスティアペイン+キー・オブ・ソロモンによる二重起動。
  • 異神討滅マルドゥック・ブレイカー:ピリスティアペイン+ダビデズスリングによる二重起動。
  • 巴比倫之鎖バベルズ・チェイン:ダビデズスリング+キー・オブ・ソロモンによる二重起動。
  • 神意激槌ヘヴン・ストライク:ピリスティアペイン+ダビデズスリング+キー・オブ・ソロモンによる三重起動。
  • 列王記メナヒーム:ハヤトロギアを起動させる。最終拘束機構ファイナルバインディングシステム「キデキア」を解放することで発動。

なお、多重起動技は普通に使うと高確率で回路が焼き切れるため、ハヤトロギア使用中でないと使用不可。何でそんな機能が載ってんだ。


  • 樹里

声:榎津まお
ロッサムの技師。本間宗一郎が先祖が書いたものを参考に新たに作り直した設計図を持ってきた元凶。


  • 平野燈子

声:北都南


  • ファム

声:風音
主人公の娘。ただし、オーバーロード。純粋な人工知能ではないが、ティエラが異常な量の感情パターンを入力しているので、かなりAIに近い。
冒頭でカールに接収され、洗脳されてけしかけられるも奪取に成功する。この際、「秘石」という永久機関が搭載された。
後に淫具の被験者に。義理とはいえ娘にお前…と、雅也はプレイヤーとヒロインズからは冷ややかな目線が向けられた。
ちなみに、外伝との関わりは一切不明だが、秘石は「マシーナ」のそれの劣化版のようなもの。
秘石にはコードネームが割り振られるが、彼女は何と「機械人形の夢(外伝のヒロインのものと同名)」。
マシーナにおけるかの秘石は「あらゆるものを分解し、あらゆるものに再構築する」という能力を持っており、最大稼働では生体すら生成可能*1。最終的には本人を人間に作り替えた。
奇しくも、彼女も終盤で人間になりつつある。


  • 近藤一臣

声:芦久比剥己
ロッサムの警備主任。今作一のネタキャラ。
人外の耐久力と再生力を持ち、何があっても死なない化物。その上、誰にも心配されない可哀想な人。良い人だけどウザい。空気は一応読める。


ぶっちゃけあまりキャラとしては重要ではないが、弟を救う際は意外と魅せる。


  • ジョナサン・J・マッコイ

声:だいすけ


  • カール・ゴットリーブ

声:芦久比剥己
本作の黒幕。だけど、影が薄い。
ティエラが完全な自我を持つAIだと気づいてからは、ちょくちょくちょっかいをかけるように指示を出している。
彼の目的はイリアを人間にすることにある…のだが、よりにもよって彼が破棄したものにこそ、その可能性が眠っていたのだった。


  • イリア

声:咲ゆたか
外伝のイリアにそっくり。しかし、性格はひたすら無感情。ファムと友人になる。
モデルはカールが幼い頃に死に別れた少女。これが外伝のイリアの子孫だとは思いたくないものである。


  • ホムラ

声:錫宮那由太
SHEの警備部主任。生身なのにオーバーロードと渡り合う変態。前世はダンプカーというのがもっぱらの噂。
豪放磊落な性格で、彼が前線に出ると士気の桁が上がるという。


  • 近藤賢二

声:だいすけ
ホムラの部下。オーバーロードを異様に敵視する。変態的な跳弾の使い手。
近藤さんの弟。でも耐久力は並。むしろメンタルは豆腐。


  • 睦月凪

声:平野響子


  • イシュタル

声:深井晴花
通称「負け犬」※公式
本間宗一郎が残したオーバーロードのフレームにSHEの背後にいる連中が雑なEIをインストールしてできた狂人。
最初はティエラを圧倒するが、ハヤトロギアを発動してからは一方的にボコられる。


  • アマテラス

声:深井晴花
イシュタルの真の姿。九音のカウンターとして用意された最終兵器。
SHE本社に秘匿された大量のスパコンの処理能力を借りることですさまじい能力を発揮する。
完成するのは本編途中だが、製造時期の都合でティエラの姉に当たる。


  • 九音

声:みわ梢子
本間宗一郎が生み出した、第2のAI。ティエラの体の元々の持ち主。なので、ハヤトロギアも本来は彼女の能力。
よくある「人間は愚か」という結論に到達してしまった人。ほぼ殺る気満々だったが、宗一郎との賭けを受けて保留中。
賭けの内容は「次に生まれるAIの判断に従う」。生まれたのがティエラだったので、賭けは彼女の負けとなった。
ちなみに、ティエラがAI化したのは、ある時接触があった九音がAIの因子を与えたから。要は自爆である。
キャラ的には凶悪な存在なのだが、総一郎の説得を親子の触れ合いとして楽しんでいる節があったり、ティエラに優しかったり、
宗一郎が残した量産型ハヤトロギア*2の餌食になって無残な初体験をする羽目になったりと、憎めないところがある。


  • 本間宗一郎

一作目の主人公。顔出しはしないが、とある場面で彼と思しきキャラが出ている。本作の「だいたいこいつのせい」枠。
一体目がうまく行ったからと色気を出したら危険思想のAIを生み出した馬鹿
(おそらく九音対策で)根っからの研究者のくせに会社を興した馬鹿
九音との賭けが成立したからと言って、ろくな引き継ぎもせずに失踪した馬鹿
あろうことか量産型ハヤトロギアの設計図を残した馬鹿(事象制御能力は事後に九音が破壊した)
不要になった九音対策の超兵器を放置して後の厄介事の元凶を残した馬鹿
おかげで、雅也に軽蔑された。



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  • これはマジで名作 -- 名無しさん (2013-08-20 12:05:33)
  • シナリオ、デザイン、キャラクター性、どれをっても神がかってた。売れなかった理由はただ2つ「公式サイトのサンプル画像がよりにもよって作画が悪いCGを選んでしまった」、ジャンルでバカゲーと思われた。それだけだよ・・・ -- 名無しさん (2014-07-24 18:02:22)
  • ↑ライター曰くストレートなSFじゃ売れる見込みがないからバカゲーの皮をかぶせたそうな -- 名無しさん (2014-07-24 20:00:50)
  • 途中で力尽きたのかって位雑に… -- 名無しさん (2015-11-01 14:22:18)
  • 「宗一郎らしき人物」ってホムラを助けた二人組のことならあれは樹里の兄だったハズ。 -- 名無しさん (2016-10-29 16:11:21)

#comment

*1 疾患のある心臓をそのまま健康な心臓に作り替えたりも可能。ただし、負荷が大きすぎてたった一度の発動で永久機関である秘石が破損し、2度目には完全に崩壊した。
*2 淫具なのでエロ特化なのだが、その代わり体から触手を生やしたり分身したりなど事象改変能力はオリジナルを凌駕している。淫具が絡むとダメ人間になる雅也との相性は最悪。

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