やくみつる

ページ名:やくみつる

登録日:2011/07/06(水) 24:04:38
更新日:2024/04/10 Wed 23:06:01NEW!
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やくみつる(本名:畠山秀樹)は、日本の漫画家、好角家。テレビ番組やラジオ番組のコメンテーターとしても活動。
1959年3月12日生まれで、東京都世田谷区桜新町出身。両親は秋田県出身。
一時期、生年を1938年と自称し、自分と妻の顔を老人に描いた時があった。
1981年にはた山ハッチ名義で漫画家としてデビューし、その後やくみつる名義で時事4コマ漫画を執筆。
ペンネームの「やくみつる」は麻雀用語の「役満」に由来する。
一時期、「はた山ハッチ」というペンネームと使い分けていたこともある。
ストーリー漫画の執筆は得意ではないとし、4コマ漫画で薄利多売の方法を選んでいる。また、漫画の文化的な側面を軽視する傾向にあるとも述べている。
主に時事4コマ漫画を執筆しており、代表作は『やくみつるの小言・大言』。作風は実際に起こった出来事を取り上げて批判するもので、時事ネタを扱う。
時事ネタを扱うようになってからは、テレビ番組やラジオ番組のコメンテーターとしても活動しており、その意見はしばしば物議を醸している。
横浜ベイスターズの熱狂的なファンであり、作品には野球に関連するネタも多い。選手によって好き嫌いが激しい。
珍品コレクターとしても知られており、有名人のたばこの吸殻や使用済みのストロー、世界各国のトイレットペーパーなどを収集している。


概要

最終学歴は、早稲田大学商学部卒業である。既婚。
大学卒業後、青春出版社に入社。数年間は、会社員と漫画家の2足のわらじを履いていた。
テレビ番組のコメンテーターとしても活動し、「クイズダービー」に出演した。
マスメディアで積極的に活動しており、野球や相撲に造詣が深く、雑学に詳しい。
横浜ベイスターズのファンであり、巨人ファンからの批判も。
言動に矛盾が見られることがあり、野球関連の発言でファンから批判を受けることがある。
ユーキャン新語・流行語大賞選考委員としても活動し、2016年に「保育園落ちた日本死ね」を選出した。
珍品コレクションを多数収集しており、トイレットペーパーの本も出版している。
漫画を読むのも描くのも時間の無駄だと公言し、漫画業界における成功経験を重視し、文化的な側面を軽視する傾向があると述べている。
『数少ない尊敬する漫画家の一人』として『御大』と度々呼んでいるいしいひさいちは同人活動にも積極的に参加して同人誌即売会などで自身の作品を発表し、ファンと交流している。


職業

主に時事ネタの風刺画なども描いており、コメンテイターとして顔出し出演する事もしばしば。
風刺漫画、4コマ漫画を主とし、その活動の場は漫画雑誌よりむしろ新聞や週刊誌などが多い。
MBSの番組「フューチャービーンズ~みらい豆」で自宅取材を受けた際、「時事漫画以外の漫画には全く興味はない」「漫画家とは同じ業界という意識は全くないし、付き合いも全然ない。むしろコメンテーターやエッセイストと同じ業界という意識がある」と述べた。
クイズ番組によく出演し、あらゆるジャンルの雑学に通じた「雑学王」「クイズ王」としての顔ものぞかせている。

やくみつるとはた山ハッチ

「月刊ベイスターズ」誌上で、やくみつると、1995年からベイスターズ専属の仕事でのみ使用の「はた山ハッチ」の「一人二役」対談形式のコラムを書いていた。ちなみに本人は「はた山名義では横浜ファンとしてのカラーを濃くしている」と告白し、野球4コマ作家としては芳文社『がんばれエガワ君』以来、主に「はた山ハッチ」で活動していた。
「はた山ハッチ」名義ではプロ野球に関連する4コマ漫画を執筆しており、『パロ野球ニュース』のように実在のプロ野球選手をネタに執筆し、1993年にはスーパーファミコンソフト化されている。
一方、当の本人は竹書房での連載は、「スポコミ」(まんがパロ野球ニュースが部数減のため、1998年11月号で改題・内容刷新したものの、さらなる読者離れを招き1999年4月号で廃刊。現在は同一雑誌コードでまんがくらぶオリジナル刊行中)を最後に終了。同年発行された『やくやくスポーツらんど』5巻が竹書房での、および自身にとっても最後の漫画単行本となっている。
やくが4コマ雑誌で唯一連載を残している同誌目次で、平然とスカトロネタを描いた一方で、フジテレビの番組「考えるヒト」で、松本人志らが合作した4コマをまんがタイムオリジナルで掲載した際、やくみつるはベタ褒めしたことで読者の反感を買った。

漫画論

漫画家を軸にして活躍するものの“漫画嫌い”を公言している。
漫画家でありながら、『小言主義』では「漫画を子供に読ませるな」「新聞や一般週刊誌におまけ程度に挟まっているもので充分だ」と主張し、2005年、よみうりテレビ・「たかじんのそこまで言って委員会」では「図書館に漫画を置かないように他の漫画家らに訴えている」とまで言った。

同人活動について

また、他の複数プロ4コマ作家が過去、または現在も同人誌を出したり、コミックマーケットに参加することさえ、「素人の集まりにすぎないのだから、そこからプロの世界へなど決して出てくるな」とも主張している。
いしいひさいちを『数少ない尊敬する漫画家の一人』として『御大』と度々呼んでいるが、いしいにはコミケ参加歴があり、週刊少年ジャンプ連載・コミケ参加の経歴がある江川達也とは、テレビ朝日・「タモリ倶楽部」で何度も共演しており、出演拒否するどころか江川のスタジオにて、単行本印税で稼いでいることを非常に羨ましがっていた。


その裏には「今の漫画は“ただの同好会”でしかない」「“人に見せる”という自覚に欠けている」(要訳)という独自論があり、漫画そのものよりも現在の漫画界の気風を嫌っている。一方で同人活動については一定の理解を示してもいる。


2000年発表分の竹書房漫画新人賞で、最終選考に残った全員に「同人誌で頑張ってください。」、以下佳作受賞者には「年相応の価値観を持ちましょう」、他の選考者には「いったん漫画から離れて本を読んでお勉強しましょう」と暴言を乱発した。

漫画家としてのスタンスと審査態度:

やくみつるは「漫画を子供に読ませるな」「新聞や一般週刊誌におまけ程度に挟まっているもので充分だ」と主張し、少年漫画やストーリー漫画に厳しい意見を持っています。彼の審査態度はいい加減で、プロから投稿し、現在竹書房で連載・単行本を出している私屋カヲルに対しても例外ではない。

プロ野球4コマ漫画家としての活動:

やくみつるはプロ野球を題材にした4コマ漫画を執筆しており、実際に起こった出来事を取り上げて批判する作風。彼自身を漫画に登場させ、登場人物と絡ませることも特徴。

風刺漫画家としての活動:

『しんぶん赤旗』日曜版で連載している『やくみつるの小言・大言』は、時事ネタを扱う風刺漫画。また、民主党の『マンガ版よくわかる民主党政策』を執筆するなど、政治的なテーマにも取り組んでいる。
週刊ポストの「マナ板紳士録」では芸能人やスポーツ選手を皮肉たっぷりに斬り、似顔絵は似ていないことが多い。木村拓哉やマライア・キャリーを「よく知らない」と言っていたこともあります。

政治的スタンスと漫画業界への意見:

有事法案反対運動に参加し、石原慎太郎小林よしのりらを日本国憲法第9条改正派の急先鋒として嫌っている。また、漫画家としてのスタンスも厳しく、漫画を子供に読ませないべきだと主張している。


連載雑誌など


  • 日刊スポーツ東京版(野球・相撲1コマ、第3土曜日にテレビ番組コラム)
  • 朝日新聞(時事漫画・6週に1度の火-日)
  • 毎日新聞(月に1度、土曜夕刊にスポーツ番組批評を掲載)
  • 神奈川新聞
  • 日本農業新聞
  • しんぶん赤旗日曜版(隔週連載)
  • プレス民主(2003年には、民主党マニフェスト宣伝パンフレットの漫画を執筆している)
  • 週刊ポスト
  • 夕刊フジ
  • 週刊ベースボール
  • 月刊ベイスターズ
  • SPORTS Yeah!
  • 月刊相撲
  • まんがタイムオリジナル
  • TV LIFE(『SCOOP ON TV』内1コマ)
  • 週刊大衆
  • オール讀物(隔月連載)
  • JAF MATE(JAF会員向け機関紙)
  • MONTHLY よしもと
  • おめで当選劇場(日本宝くじ協会広告)
  • 京王マナー川柳(奇数月にポスター掲示と次々回分川柳の一般公募を行う)
  • SPA!(連載終了)
  • ビッグコミックスペリオール(連載終了)
  • 漫画大衆(連載終了)
  • まんがスポーツ(廃刊)
  • まんがパロ野球ニュース(廃刊)
  • 週刊宝石(廃刊)
  • 微笑(廃刊)

代表作

『やくみつるの小言・大言』
1994年から『しんぶん赤旗』日曜版で連載されている時事4コマ漫画。実際に起こった出来事を取り上げて批判する作風で知られている。
『やくみつるのゴルフ論』
ゴルフに関するエッセイ漫画で、ユーモアと洞察に富む。
『やくみつるの野球論』
やくみつるは横浜ベイスターズの熱狂的なファンで、野球に関連するネタも多く含まれる。
『まんがパロ野球ニュース』
「はた山ハッチ」名義でプロ野球をテーマにした4コマ漫画。1980年代から1990年代にかけて人気を博した。『はた山ハッチのパロ野球ニュース!実名版』がスーパーファミコンソフトとして発売された。
『宝くじおめで当せん劇場』
自身をモデルにしたキャラクターを登場させた。
『やくみつるのガタガタ言うゾ!』
時事ネタを扱った4コマ漫画。やくみつる名義で執筆。
『やくみつるの輝け!ベイスターズ』
横浜ベイスターズを題材にした4コマ漫画。

その他

好角家

特に、日本の著名人有数と言っていいほどの相撲愛好家・研究家であり、デーモン小暮閣下とともに角界から招集をかけられるほど、その造詣は半端なく深い。
相撲通で、ベースボール・マガジン社の「月刊相撲」に4コマ漫画「第二代おチャンコくらぶ」を連載している。また、桐蔭学園高等学校と早稲田大学の後輩であるデーモン小暮が担当するコーナーに年に1回出演している。同社はかつて「VANVAN相撲界」という雑誌を出版し、その中でも4コマ漫画「おチャンコくらぶ」を描いていた。
過去には花田家関係者をマスコミでさんざん貶してきたが、スーパーモーニングで貴乃花と共演した際、やくみつるは「花田家ティッシュ」を先に見せ、花田勝との確執の始まりが兄弟対決からだったことを訊き出しました。さらに、「角界清浄化に期待する」とコメントした。

クイズ出演

また、伝説のクイズ番組「クイズダービー」の最後の復刻版ではかつての三枠目漫画家枠はらたいらの後を継いだ形で最初で最後の漫画家枠として出演。

武田祐子アナウンサーへの愛:

フジテレビの武田祐子アナウンサーの熱狂的なファンで、SPA!に連載された4コマ漫画「オニのやく目玉」で武田アナをネタにした作品を発表した。また、「クイズ$ミリオネア」に解答者として出演した際、妻を連れてきたにもかかわらず、賞金の使い道を聞かれると「武田アナに車をプレゼントします」と発言し、妻をあきれさせた。

野球について

横浜大洋ホエールズ時代から横浜ベイスターズファンだったが、アンチDeNAのため現在はファンをやめている。
早大漫研にプロ野球ギャグ単行本の執筆を依頼した青山社社長からの誘いで、1979年5月27日に横浜スタジアムで観戦した、大洋対巨人戦でホームランを放った田代富雄や、完投勝利を収めた遠藤一彦に惚れ込んでホエールズファンとなった。斉藤明夫、高木豊、屋鋪要等を「大洋、横浜を低迷させたA級戦犯」と批判した。遠藤一彦にも『落ちないどころか塀をも越える』フォークボールを受験生の御守りとして作者自ら売りに歩くネタを描いている。加藤博一を選手として高く評価しており、彼を高木・屋鋪よりも低く見る一部の風潮には反感を持っている。
とりあえず現在も横浜ベイスターズファンとは主張しているが、佐々木主浩を漫画の中で執拗なまでに叩いただけでなく、みずしな孝之『ササキ様に願いを』も攻撃対象とし、1997年9月に横浜が石井一久にノーヒットノーランを喫した際、反撃ムードに水を差すコメントをまんがパロ野球ニュース誌上で書き、1997年12月号で巻末に隔離された後も1998年快進撃のただ中、『ササ願』をきっかけに横浜スタジアムに来た女性ファンにも嫌悪感を露わにした。1998年『ベイスターズ心中』(泉書房)にて、佐々木やみずしなを叩く理由の言い訳はしていたが、翌年も彼らに対する暴言は懲りずに吐いており、「巨人に行きたいから怪我したフリをしている」と煽ったことで完全にやくを嫌うようになったことも、佐々木がアメリカ行きを決意した一因のひとつである。
最近ネット上などでの繰り広げられる佐々木への中傷的な批判については嫌悪感を抱いているというが、横浜スタジアムで開幕戦の国歌斉唱を務めたこともある和田アキ子が球団親会社であるTBSでの司会番組・「アッコにおまかせ!にて、佐々木の一球ごとのギャラをあげつらって笑いものにしたことに対しては、何もコメントしていない。

アンチ巨人

「江川事件」で、本人と巨人軍そのものを敵視する野球4コマ作家としてのスタンスを持っていたが、巨人に対しては、日本テレビでの巨人特番用のイラストを描いたり、長嶋茂雄が1992年に巨人監督に復帰して以降は、小学生以来の熱狂的長嶋ファンの本性を露わにし、漫画家になってから集めだしたという長嶋グッズを自慢するどころか、「長嶋番」として知られた故・岩田暁美と友人となり、「飲みかけのミネラルウォーターペットボトル」を彼女を介して入手していた。江川卓に対しては、1994年のコラム本『小言主義』(ワニブックス)にて、「同じ空気を吸うのも嫌」とまで嫌悪しており、「ザ・サンデー」から出演依頼がきた時は彼がいない時という条件をつけたと書いていましたが、1999年のコラム本『故意死球』(ドリームクエスト)では、舞の海結婚披露宴で同席した際に、江川から気さくに声をかけられたことで『和解』したと書いていた。巨人ファン関係者では、同じく「長嶋信者」である徳光和夫や、オタク嫌悪でも同友の士である大谷昭宏と友人であることもあった。
「アンチ巨人」としての貶しぶりとしては、悪送球した鴻野淳基や、日本シリーズでぼんやりして二塁ベースから離れたところをタッチアウトされた上田和明、巨人に一浪して入団した元木大介が対象の一部であり、FAでベイスターズへ移籍してきた駒田徳広は、移籍当初だけ扱いはよかったものの、すぐにまたコケにするようになりました。札幌円山球場で吉村禎章のアキレス腱を損傷させた栄村忠広をオリックス移籍後も悪魔扱いして貶し続けたが、栄村本人は吉村にずっと負い目を感じており、引退後も事故について語りたがらないということもあった。
イチローと中田英寿は、「無愛想でヒーローとはいえない」と批判していた。

蒐集家として

蒐集家としての一面も持ち、トイレットペーパーの包装紙や有名人のタバコの吸殻など、様々な珍品を収集する趣味を持つ(江川紹子の吸ったタバコの吸殻を入手したことを公表した際、江川からは「自分の下着が盗まれたような感じがして気持ちのいいものではない」と批判を浴びたこともある)。トイレットペーパーに至っては高じて一冊本にしてしまったほど。

コメンテーターとして

コメンテーターとしては、独自のこだわりが激しく、独善的ともいえる毒舌が持ち味で好き嫌いが大いに割れる。「一趣味人としては好意が持てるが評論家としては鼻持ちならない」などの評価もあり、特にネットではよく叩きの対象にされてもいる。
週刊ポストの「マナ板紳士録」では芸能人やスポーツ選手を皮肉たっぷりに斬る。
安達祐実を家なき子に出演していた頃から「あのガキは地で演技している。自分の娘だったら袋叩きにする」と嫌っていて、出来ちゃった結婚した時も週刊ポストで子供扱いした。
広瀬香美、宇多田ヒカルを「歌のアクセントが間違っている」と批判する。広瀬香美の「ロマンスの神様」を「何だあの駄作は。音大出身者も堕ちたな」とまでけなした。
「何だあの駄作は。音大出身者も堕ちたな」とまでけなした。

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