吸血桜殺人事件(金田一少年の事件簿)

ページ名:吸血桜殺人事件_金田一少年の事件簿_

登録日:2015/07/16 Thu 01:48:19
更新日:2025/11/26 Wed 23:43:13NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



タグ一覧
金田一少年の事件簿 金田一少年の事件簿r 金田一少年シリーズエピソード項目 リターンズ r いじめ トラウマ 旅館 密室殺人 猟奇殺人 償い 桜の木の下には死体が埋まっている シバトラ 更生した被害者




桜が咲くまでにあと一ヵ月。今年のちすい桜は
きっと血のように紅く咲き誇る事だろう。
楽しみでならない。




吸血桜殺人事件とは、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、金田一少年が解決した事件の一つ。
「R」長編シリーズ第5弾。コミックス6~7巻に収録。全12話。
過去に似たような名前の事件があるが気にするな。


登場する怪人は「血吸い桜(ちすいざくら)」。





以下、ネタバレにご注意ください。







【あらすじ】


ミス研の春の研究課題として、過去に起きた猟奇殺人事件を調べるために(真壁を出し抜いて)洋風旅館「夜桜亭」へやってきた一と美雪、それについて来た佐木2号。
そこでは「治水桜」と呼ばれる美しい桜が見れることで知られているが、同時にその桜にまつわる陰惨な猟奇殺人の伝説もあった。
故にその桜は「血吸い桜」とも呼ばれているという。


そんな中、「血吸い桜」の伝説に見立てて宿泊客の一人・斧田鏡一郎が何者かに殺害された。
部屋のドアと窓にはカギがかかっており、キーは死体に突き立てられた桜の枝に絡みついていた。
剣持も交えた捜査の中で、斧田を含む宿泊客の3名は、過去に同級生を虐めの末に殺害し、少年院へ送られていたことが判明する。
一達の警告も虚しく、「血吸い桜」によって第2、第3の犠牲者が出てしまうことに。
果たして犯人の正体は?そして、50年前の「血吸い桜」の伝説の真相とは・・・。






【事件関係者】


  • 藍染吉野(あいぜん よしの)

「夜桜亭」のオーナー。72歳。
元サナトリウムだった「夜桜亭」を買い取って旅館に改装し、以降長きにわたり経営している。
猟奇殺人を調べに行くハジメたちに警告のような言葉を示す。
若いころは美人。


  • 葉崎栞(はざき しおり)

「夜桜亭」のアルバイト。22歳。
メガネ娘。一達と年齢が近いこともありフレンドリーに接する。


  • 敷島大悟(しきしま だいご)

「夜桜亭」のアルバイト。21歳。
体育会系イケメン。美雪が一時見とれるほどだったが、彼から色目を使うようなことは無く、仕事には忠実。


  • 絵東ちなつ(えとう ‐)

医師。30歳。
やや化粧が濃いめ。斧田が殺された際には遺体の検死を行った。
斧田、冬部とは中学時代の同級生で、共に少年院へ行った仲。
2人目の犠牲者で、チェックアウトをした直後に殺害される。


  • 冬部蒼介(ふゆべ そうすけ)

弁護士。30歳。
剣持らの取調べに対し不敵な態度をとるが、やけに裏がありそうな人物。
斧田、絵東とは中学時代の同級生で、共に少年院へ行った仲。
3人目の犠牲者で、1人目の斧田と同じように密室状態の中で腹に桜の枝を突き立てられ死亡。
斧田、絵東の死後に容疑者兼次の被害者候補とされ、警察の監視がある中で殺されたことになる。


  • 斧田鏡一郎(おのだ きょういちろう)

新興IT企業の社長。30歳。
酒癖が悪く、傲岸不遜な態度が目立つ。
絵東、冬部とは中学時代の同級生で、共に少年院へ行った仲。
1人目の犠牲者で、密室の中で腹に桜の枝を突き立てられた状態で発見された。
佐木曰く「DQN(ドキュン)」。


  • 北屋敷剛三(きたやしき ごうぞう)

「夜桜亭」のシェフ。48歳。
調理の際、客の苦手な食べ物を聞いてくれる、デキる人。
「血吸い桜」の伝説をハジメたちに聞かせる。
過去に妻子がいたが、既に亡くなっている。


  • 虎元勝男(とらもと かつお)

「夜桜亭」の常連客。76歳。
常にマスクを付けており、素顔がよく見えない。
食事をする時も部屋で一人で行うなど、謎が多い人物。
口元に大きな傷があり、マスクでそれを隠している。


  • 三夜沢渉子(みやざわ しょうこ)

画家。34歳。
「夜桜亭」の常連客で、今回の美人枠。
虎元が「血吸い桜」の下に佇んでいる現場を目撃する。




【主要人物】


毎度おなじみ主人公。
ペア決めのくじ引きの際、真壁の思惑をあっさり見抜き、過去の事件で使われたトリックで破って、美雪とのペアを勝ち取り、ともに「夜桜亭」を訪れる。
事件中、冬部に疑いの目を向けるが…。
ある意味正解だった。


毎度おなじみヒロイン。
ペア決めのくじ引きの際、真壁に狙われるが、一のおかげで阻止され、いつもどおりのコンビを組むことに。結局、真壁に狙われていたことは知らぬまま、一に守られた形になった。
事件においては特に活躍は無かったが、事件後、レポートをまとめる役を率先して行った。


おなじみ準レギュラーの佐木2号。『R』では初登場。
金田一の魔の手から美雪を救った(?)。
本作で偏食家である事が判明。
今回も彼のビデオは事件解決にかなり役立った。


おなじみオッサン。
取調べ中、絵東の自己中心的な物言いに憤り、彼女を一喝。かっこいい。


被害者家族が様々なトラブルに巻き込まれて不幸になると言っているが、それを言ったら冤罪事件の家族はもっと悲惨な目に遭っているのでは。


おなじみ準レギュラー。登場は冒頭とラストのみ。
佐木2号同様、『R』では初登場。
部の研究課題として、未解決の猟奇事件の調査と、そのためのグループ分けのクジ引きを発案。
そこにイカサマを仕込み、美雪とペアを組もうとするが、金田一にあっさり看破され、逆イカサマを仕込まれる。いつもどおり美雪は一に「持っていかれて」しまった。
因みに今回、研究課題のテーマや、グループ決めなどのミス研運営は彼がやっていた。
ミス研の現部長は美雪のはずなのだが…。


おなじみ準レギュラーの金田一の友人兼ミス研部員。こちらも登場は冒頭とラストのみ。
真壁から「いつの間にかミス研に入っていた」と、読者達が気になっているであろう事をついに言われてしまった。


準レギュラーのルポライター。
ラストで1コマだけ登場。




【その他】


  • 鬼方桜柳(きがた おうりゅう)

かつてはサナトリウムだった現在の「夜桜亭」で、約50年前(「30年前」となっている箇所もあるが誤記の可能性あり)に起きた猟奇殺人事件の犯人とされる人物。
元はそこで働く医師だったが、「血吸い桜」を作るいかれた妄想にとりつかれ、自分の患者を殺してバラバラにし、桜の木の下に埋めていた危険人物として語られている。
ある看護師の発見により鬼方は逃亡し、そのまま行方をくらました。
しかしその後、死体が埋められていた桜は、血のように真っ赤な花を咲かせたという。


  • 青桐岳人(あおぎり たけと)

斧田、冬部、絵東の中学時代の同級生。
3人からイジメを受けており、その延長で窓から突き落とされて死亡する。
家族は両親と妹の3人がいたが、数年後に彼らも一家心中で死亡したといわれている。
物語冒頭で描かれるリアルなイジメのシーンは見ていて非常に胸糞が悪い。











(以下、事件の核心、さらなるネタバレにご注意ください)










「青桐夏美」に刻まれた「血の花びら」の記憶はもう消せない


この血吸い桜のように


いつまでも紅々と咲き続けるんだわ



  • 葉崎栞

この事件の真犯人「血吸い桜」。
出生名は「青桐夏美(あおぎり なつみ)」。15年前に殺された中学生・青桐岳人の妹である。
一家心中により両親諸共死亡したとされていたが、実際は生存していたものの青桐夏美としての記憶を失っていた。


岳人の死後、精神を病んだ母親はパニックを起こして自殺しかねない程にまで弱り果てていた。
なんとか母親の面倒を見ていた夏美だが、ある日梨を切るために包丁を出し、少し目を離した隙に母親は包丁で自らを刺してしまう。
母親の言葉に従って包丁を引き抜いた彼女の眼には、母親の体から飛び散る血飛沫がまるで桜の花びらのように見えてしまった。


これが原因で母親は死亡し、仕事から帰宅した父親がその惨状を目の当たりにして遂に発狂。
直後に夏美と遺体となった母を車に乗せ、そのまま海の中に突っ込んで溺死した。
夏美だけは事故現場から遠く離れたところへ流れ着き、そこで子供のいなかった葉崎家に養子として拾われることとなった。
しかし事故から数年後、母親の影が悪夢となって幼い夏美を苦悩させ続けることとなる。


その後は「葉崎栞」として生活するようになり、夜桜亭でアルバイトをすることになるが、兄を殺し家庭を崩壊させた元凶である3人の出現と、冒頭の「血吸い桜」のお披露目により、失っていた記憶が突如蘇ってしまう。
それでも「葉崎栞」としての自分を押し通し「青桐夏美と自分は関係ない」と言い聞かせるが、斧田に言い寄られたことで復讐への衝動を抑えることができなくなり、発作的に彼を殺害する。
そして3人への復讐と、自分の中に存在する「青桐夏美」の人格を再び抹消するために連続殺人を敢行した。


しかし殺人自体がほとんど衝動的なものであったため、トリックを用いることはおろか現場の痕跡を消すといった行動は全くとっていなかった。
恐らく、金田一少年の事件簿の事件の長編では初の無計画衝動殺人をした犯人である(「トリックを用いない」という点においては、死神病院殺人事件の聖正景太郎に続き2人目)。
密室殺人の様態を作り上げたり、死体の後始末をしたのは別の人物(後述)であり、栞もなんとなくその正体には気づいていたようである。
しかし、自分が殺した人間の死体が異様な密室状態で発見された(=誰かに自分の犯行がバレている)という状態にもかかわらず、密室を作った人間を探したり口封じを考えるわけでもなく、無計画のまま次のターゲットを殺しにいく辺りは、どこか抜けているというか正直アホの子っぽさを感じざるを得ない。(それだけ心を病んでいたともとれるが……)


犯人特定のきっかけは小学生時代の出席番号であり、「21番」という40人クラスのちょうど真ん中から始まる数字(=女子の先頭になる数字)を咄嗟に答えてしまったことが、彼女の本名が「青桐夏美」であることをハジメに気付かせてしまった。
さらに冬部殺害時に内線を受けた際のナンバーディスプレイについた指紋の付き方により、真犯人と特定された。
結果として、「青桐夏美」の記憶は消えることはなく、剣持に連行される。
後日警察署にて、自分に協力していた人物の真意を聞くことになる……。





  • 冬部蒼介

本件の被害者にして真の「血吸い桜」とも言える人物。
栞が犯した殺人の現場にトリックを巡らし、疑いの目を自分に向けさせようとしたのは他ならぬ彼である。


彼の家庭もまた、「人殺しの家族」という世間からのバッシングを受け続けたことで両親が首吊り自殺している。
独り残された冬部は、生活費と学費を稼ぐためにアルバイトを始めるが、その中で新聞配達のアルバイトをする際、葉崎家のある地区を担当していた。
そこで自分の稼いだ金を、匿名で葉崎家のポストに定期的に投函していたのである。
冬部はかつて自分が殺してしまった同級生の妹が、その家で名前を変えて生活していることや、葉崎家が義父の死により経済的に困窮していたことを知り、自分のアルバイト代を仕送りとして充てていたのである。
また、彼は大学を卒業して弁護士となったが、担当案件は非行少年・少女らによる犯罪を主としていた。
その理由は「自分のような人間を絶対に生み出さないようにするため」。
この事実はいつきによる取材をもとに明らかにされたものである。


栞による斧田殺害の現場を目撃した彼は、死体を部屋に運び「桜の枝を腹に突き立てる」という派手な演出を行う。
そして窓から脱出し、ハジメらと共に死体を発見した際、自分は窓を調べるフリをして鍵をかけ、あたかも現場が密室であったかのように装った。
絵東の死体を桜の木の下に移動させ、「血吸い桜」の見立てを意識させたのも彼。
最期は自分が殺されるために内線で栞を呼び出し、その刃をあえて受けて部屋に閉じこもり、準備していた桜の枝を自らに突き立て自殺した。


栞は殺人のサポートを冬部がしていたことには気づいていたが、上記の金銭的援助に関しては全く関知しておらず、その事実をハジメに知らされた時は、もっと早くにその事実を知っていればと痛嘆した。


上記のことから、(犯罪後の世間のバッシングもあるとはいえ)三人の中では最も過去の罪を悔い、可能な限りの贖罪に務めていた人物である。
自身が殺した人間の遺族にできる限りのことをしていることも評価すべきことではあるが、
ずっと見守っていた相手に連続殺人をさせてしまったこと(もし殺人のサポートをしていなかったら栞は斧田殺害で警察に捕まっていた可能性は高く、絵東と冬部自身が殺されることはなかったため、結局は栞により大きな罪を背負わせてしまったことになる。)、彼が弁護士として努めてきたこと(非行少年の更生)を自ら否定する行為に出たことは正しい意味での「贖罪」とはいいきれないだろう。もし本当の意味で罪を償いたかったなら斧田殺害後、彼女を説得し警察に自首させ、自分自身が弁護するか優秀な弁護士を付け少しでも罪が軽くなるようにするべきだったと思う。



  • 斧田鏡一郎
  • 絵東ちなつ

彼らの家庭環境が、上記の冬部と同じような状況になってしまったかどうかは不明。
ただし斧田に関しては、栞にちょっかいを出した際に酔っていたとはいえ「俺ってわりとドSだから(怯える顔を見ると)ますますイジメたくなっちゃう」と発言しており、反省が上っ面だけで嗜虐趣味が矯正されていないとも取れるのであまり同情はできない。
(何も知らない人間が聞けば「好きな子には意地悪したくなっちゃう」という軽口だと聞き流せる内容ではあるのだが、「イジメ」という響きに深刻なトラウマを持つ人間にとっては到底軽口として聞き流せるものではなかった)
つまり彼が余計な行動をしなければ今回の事件は起こらなかったとも考えられるので、そうなると事件の元凶は斧田ということになる。
正直な話、「剣持警部の殺人」の被害者といい勝負の屑っぷりである(少年時代に殺人を犯して、更生してないことを考えて)。
しかし、心から更生し、贖罪にも務めていた冬部が友人として付き合いを続けていたことから全く更生していなかったと言えるかは難しい。(何より栞が岳人の妹だと知っていたらさすがに前述の発言はしなかっただろう。)
絵東はぶっちゃけ空気だったが、青柳一家の心中について「あたし達がしたこととは別に関係ない」などと言い放ち、剣持のオッサンに激昂されていたりする。更生しているかどうかはともかく、罪の意識を冬部程は重く感じてはいなかったのだろう。とはいえ、斧田に比べれば罪の意識は感じていた方だと思われるため、冬部と斧田の中間くらいの立場だったのではないだろうか。


ここまでにある通り、余計な事を言った斧田はともかく、絵東と上の冬部の2人が殺されたのはとばっちりと言えなくもない。
確かに過去にした事は許されるような事ではないが、それでも少年院に送られて然るべき罰を受けている(冬部に至っては家族が世間からバッシングを受け、両親が自殺している)だけに、今回の被害者達は作中においては割と哀れな部類に入る。



  • 青桐岳人
  • 青桐岳彦
  • 青桐早苗

葉崎栞こと青桐夏美の可愛そうな家族たち。
そもそも冬部らが夏美の兄である岳人をイジメの末に殺害し、彼女の家庭を崩壊させなければこんな事件は起きなかったのだ。
特に母である早苗の死の描写は作画にも力が入っているためか「R」シリーズ屈指の恐怖シーンであり、栞が記憶喪失となった後でも早苗は悪夢として度々現れて彼女を悩ませていた。


青桐家も栞にとってはトラウマそのもであり、一から出生名である『青桐夏美』と呼ばれるだけで怯えていた。
そんな家族の存在も記憶から抹消させたかった事が今までの『金田一少年の事件簿』で描かれてきた復讐殺人とは異質な点の一つである。


以下、さらなるネタバレにご注意ください……











  • 虎元勝男
  • 藍染吉野

「血吸い桜」の伝説に登場する殺人鬼・鬼方桜柳―――ではなく、彼を殺害した犯人。
一がこのことに気づいたのは、虎元が世間では「行方不明」とされている彼を、「亡霊」と表現したことである(死んでいることを意味する)。


虎元はかつて夜桜亭の前身である病院に勤めていた、鬼方とは別のもう一人の医師。
藍染は当時の入院患者で、虎元とは半ば相思相愛だったが、鬼方には冷徹で危険な何かを感じ取っていた。


約50年前の事件発覚後、逃亡した鬼方は再び現場に舞い戻り、藍染を殺して「血吸い桜」の養分にしようと企む。
それを止めようとした虎元と鬼方がもみ合いになっている隙に、藍染が背後から鬼方を刺して殺害。
「警察は一度調べた場所をもう一度調べはしない」という虎元の意見から、死体は桜の木の下に埋められた。
虎元の口元の傷はこの時のもみ合いでつけられたものである。


しかしいつ死体が発見されるかわからないという不安から、藍染はその病院を買い取ってペンションにし、虎元は毎年そこに通うようになった。
互いに独り身のまま50年もの月日が流れ、とうとうその真実を一によって暴かれた。
が、一と美雪は彼らの苦しみに想いを馳せ、これらの事実を「謎のまま」として闇へ葬る事にした。
もっとも、殺人も死体遺棄もすでに時効を迎えているし、仮に事件として扱われたとしても、(死体遺棄はともかく)殺害については正当防衛や救出行為と見なされるはずである。正当防衛になるなら、なぜ鬼方殺害時に警察に届けなかったという疑問があるが。


なお、この事件の時期について第1話で佐木は「事件が起きてから30年が過ぎた今」と言っているのだが、第2話での北屋敷の説明では「1960年代」、第4話でハジメが「50年くらい前」と言っており、また当時の看護婦が虎元・藍染を「若い先生と患者さん」と言っている(50年前なら2人とも20代で成り立つ)ことから、約50年前の方が適切と思われ、第1話の佐木の台詞は誤記である可能性が高い。


事件後、一と美雪は、予定通りレポートをまとめた。まあ、美雪が率先して受け持ったわけだが、その中では虎元と藍染のことは伏せ、鬼方桜柳については行方不明として発表した。


余談だが、2人は年齢が設定されている容疑者では黒死蝶殺人事件の刈谷竹蔵(69歳)、魔神遺跡殺人事件の九十九イヨ(70歳)を抜いて男女最高齢を更新している(虎元は全容疑者中最高齢記録でもあったが、後に両者共に聖恋島殺人事件で登場した霧声昼子(87歳)にその記録を更新されている)。




  • 鬼方桜柳

神保博士やタカハシのように、よからぬ話が語られる人物が実は・・・と一部で予想されていたが、蓋を開けてみれば逸話通りでつける薬のない、妄想キ○ガイ殺人鬼だった。
『金田一少年』史上でもトップクラスの危険人物である。
患者の大量殺人が発覚した後は一度行方をくらませるが、ほとぼりが冷めた頃に舞い戻り、藍染を拘束。
彼女を殺して血吸い桜の養分にしようとしたうえに、藍染を助けようとした虎元をも殺そうとしたが、逆に自分が藍染に殺されて養分にされてしまった。
生きている間は勿論、藍染と虎元が人一人殺した事実に苦しみ続け、結ばれることもなく歳をとった悲しい生涯と、血吸い桜が今回の事件の切っ掛けになったことを思えば、生前のみならず死後においてすら疫病神としか言いようのない存在だった。







追記・修正は血吸い桜を完成させてからお願いします。



&link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー}
項目変更&link_copy(text=項目コピー )&link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ)


この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,186)

[#include(name=テンプレ3)]


#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧