亡霊学校殺人事件(金田一少年の事件簿)

ページ名:亡霊学校殺人事件_金田一少年の事件簿_

登録日:2012/06/25(月) 05:32:53
更新日:2024/03/10 Sat 01:48:33NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



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――ねぇ‥‥‥‥‥あそぼうよ……お兄ちゃん‥‥‥‥ねえ‥‥?




『亡霊学校殺人事件』とは、『金田一少年の事件簿』での事件の1つであり、かつて金田一少年がただ一点を除いて解決した事件。
似たような名前の事件である、亡霊校舎の殺人とは関係ない。
短編集に収録。
テレビアニメでは第122話~第124話として2000年2月14日~28日にかけて放送。
テレビドラマでは第5シーズンFile.4「トイレの花子さん殺人事件」として2022年5月29日に放送。
短編ではあるが全5話構成と比較的長く、内容や雰囲気のリアルさが本編並みにあるため、アニメ版ではファイル3まで作られ、ドラマ化もしている。



【あらすじ】
プールで殺人事件に巻き込まれた一と美雪と草太は、気分転換として草太の田舎である千葉の海にやって来る。
一達は草太が泊まる宿として選んだ民宿なぎさ荘で合宿に訪れていた山科大附属高校の美術部と出会い意気投合、一緒に合宿恒例の肝試しに参加する事に。
しかし、亡霊学校と呼ばれるなぎさ荘裏の墓地近くにある廃校で事件は起きた…
肝試しの最中、美術部員の1人が行方不明となり、翌日死体で発見されたのだ。


怪談として語り継がれている花子さんと同じ、赤いちゃんちゃんこを着ているようにシャツを真っ赤に染めて…




【以下ネタバレにご注意下さい】



【登場人物】

  • 伊能耕平(いのう こうへい)

CV:柏倉つとむ(現:カシワクラツトム) / 演:中川大輔
山科大附属高校美術部3年生。
真壁にも負けないモジャモジャのワカメヘアーが特徴的な男。
一見人当たりが良さそうな人物だがその実わがままな性格であり、周りからは良く思われていなかった。
今回の事件の被害者で肝試しの最中に行方不明となり、翌日廃校近くの墓地で毒殺体で発見された。
肝試しでの順番は7番。
ドラマ版では鳴沢をパシリにするなど態度が悪い。伊能役の演者は現実世界でも美大生。


  • 国枝真紀(くにえだ まき)

CV:村井かずさ / 演:田辺桃子
山科大附属高校美術部3年生。
黒いロングの髪にカチューシャを着けた美少女。
気の強い性格で伊能が殺害された後、金田一が提案した廃校探索に真っ先に乗っている。
伊能と付き合っていた過去があるらしく、彼がコンクールで入選した女性の裸の写真をコラージュしたCG作品のモデルではないかという噂があるが…
肝試しでの順番は1番。


  • 鳴沢研太(なるさわ けんた)

CV:鳥海勝美 / 演:小野寺晃良
山科大附属高校美術部2年生。
伊能のわがままに苦労しているらしく、彼が学校の備品を壊した時に責任を押し付けられた事があるらしい。
金田一達に一番友好的で伊能のCG作品関連の事を教えた人物。
肝試しでの順番は6番。


  • 獅子島隆(ししじま りゅう)

CV:後藤敦 / 演:篠原悠伸
山科大附属高校美術部2年生。
不良っぽい外見をしているが廃校探索でモップがかかっただけで遠くに逃げたり、真っ先に出ようとしたりと臆病な面が目立つある意味残念な人。
国枝に恋心を抱いているようで、彼女が不快に感じている伊能のCG作品関連の話を出されると彼女以上に激昂する。
鳴沢とは彼のことを「ナル」と呼ぶくらい仲がいい。
肝試しでの順番は3番。


  • 松岡修吉(まつおか しゅうきち)

CV:平田広明
民宿なぎさ荘主人。
原作ではなぎさ荘は数人で運営しているため名前も出てこないモブキャラだが、アニメでは彼が1人で運営しているため名前が与えられる。
金田一達の前に夕食に使うにわとりを持って現れるというなかなかインパクトのある登場の仕方をした。
金田一少年の決死行に登場した松岡修治と同じく、名前の由来は恐らくあの人だと思われる。
中の人はいつきさんと同じ。


  • ????

CV:池澤春菜
なぎさ荘で金田一達の前にちょくちょく現れる小学生位の女の子。
松岡と同じくアニメオリジナルキャラであり、アニメでは出てこない草太の代わりに金田一達に赤いちゃんちゃんこの花子さんの話を教えた。
無表情で淡々と喋り、容疑者リストに載っているのに一切名前が明かされない不思議な子である。
担当声優はフミと同じだが、シークレットとしてファイル3まで担当者が不明という演出がなされた。


  • 高田

CV:園部啓一
千葉県警の刑事。
現場の状況と関係者全員にアリバイがあった事から、今回の事件は通り魔の犯行と判断する。


  • 島田

演:隈部洋平
山梨県警の刑事。
ドラマ版にて高田の代わりに登場。




【その他の人物】

毎度お馴染み主人公。
スポーツ全般が得意ではない彼だが今回の話で卓球は得意であるという事実が明かされた。
卓球部だった母親に仕込まれたその腕前には相当自信があるらしく、
金の字がマークされているマイボール、マイラケット、マイユニフォーム、
『「HK(ハジメ・キンダイチの略)」ショット』『「HK」スマッシュ』という必殺技
を持っている。
しかし準備に時間をかけ過ぎ、勇んで卓球場に現れた直後に夕飯の時間となった事でその腕前が披露されることはなかった。
…が、その時に一個だけ旅館のボールを拾った事が、結果的に事件解決に繋がることになるとは…。
また、肝試しの出発前、美雪にこっそり頼まれてある「ズル」を行ったのだが、それもまた事件を解くヒントに…。さらには、自分自身が起こしたハプニングも、また…。
肝試しでの順番は5番。
トリック説明の際、犯人の携帯電話を離れた場所に置くため、スリの技術を活用。さらに、旅館でもらった発泡スチロールを使い、説明用のニセ便器を作成した。しかし、スリはいつもどおりのことだが、ニセ便器作成は、いくら材料が手に入ったにしろ、短時間であの出来栄えというのは、相当器用である。
ドラマ版ではオバケが苦手なようで肝試し中びびりまくりで終始佐木にくっつくというヘタレっぷりを晒す。そのため、佐木に「殺人事件は平気でもオバケは苦手なんですね」とツッコまれる。


毎度お馴染みヒロイン。
あまりにも雰囲気ありすぎな肝試しに心底震え上がっており、こっそり一に頼んでちょっとした「ズル」を行う。
…いつも見ている死体に比べたらお化けや幽霊など余裕な気もするのだが。
ただ、その一に頼んで行った「ズル」が、事件を解くヒントになったわけで、世の中何が幸いするやら。
肝試しでの順番は4番。


魔犬の森の殺人で退場した千家に代わる準レギュラー。
前回の後の気分転換として自分の田舎に一達を誘うがまたしても殺人事件に巻き込まれる。
原作では彼が赤いちゃんちゃんこの花子さんについて語っている。
美雪に好意を寄せているらしいが…彼は美雪の眼中には全く無く、彼女が「ズル」を頼む相手も、一切迷う事無く一を指名。はっきり言って、さっさと諦めた方が賢明であると言わざるをえない。
肝試しでの順番は2番。
因みに本作で彼が千葉県出身と言う事実が明らかになった。
アニメ及びドラマ版には登場しない。


アニメではまだ出て来ていなかった草太の代役として登場。
役どころは原作の草太と変わりないが、ビデオで一の推理を手助けした。
ちなみに、ビデオは買い換えたものを使用。
ドラマ版では一と美雪の恋のキューピッドになろうとするが、オバケにビビりまくりの一はなんと吊橋効果で佐木にうっとりしてしまう。


毎度お馴染み剣持警部…なのだが今回はチョイ役。
知り合いがいないため地元の警察に頼れない一に伊能の死因とある遺留品の指紋について教えた。


アニメ版で登場。
アニメ版での本事件は、回顧録として描かれ、美雪と佐木がフミに説明する形で展開された。



【以下事件の核心】













俺の負けだ

ここまで理路整然と追い込まれちゃあね………


でも あいつを殺したことは

別に今も後悔なんてしちゃいないぜ!





  • 鳴沢研太

この事件の真犯人。
彼が伊能を殺した理由…それは彼の妹洋子が焼身自殺をした事から始まった。
自殺する前妹が悩んでいるのは知っていた鳴沢だったが、それがどんな悩みだったのかまでは知らなかった。
そんなある日洋子が生前つけていた日記を読んだ彼はそこで妹が『K』という人物に弄ばれ苦しめられていた事実を知り、
激しい怒りを覚え『K』を探し出す事を決意する。
そして程なくして鳴沢は『K』の正体を知る…伊能がコンクールに出した女の裸の写真を加工したCG作品、
その女の足に自分が幼少期に花火で妹につけてしまった火傷の痕を見つけたのだ。


そう…鳴沢の妹を弄び自殺に追いやったのは、自分の近くにいた伊能耕平だったのだ。


ヘラヘラと妹を弄んだ話をし、あまつさえその身体を利用した伊能に鳴沢が殺意を抱くのは、すぐの事だった…


肝試しの順番を決めるクジ引きの際、客である一・美雪・草太(アニメでは佐木)に先に引かせ、携帯電話を鳴らすことで伊能をその場から引き離したスキに他の2人にも引かせた。さらにクジのトリック(実は5人目までが引いた時点で箱は空になっていて、引くふりをして2枚の札を隠し持った手を突っ込み、中に「7」の札を落とした)を使い、自分と伊能の順番を操作。
『花子さんが出るのは一番奥の個室』、『一番奥は物置で件のトイレは奥から1つ手前の扉』というポイントを巧みに利用し、
自分の番に石膏で作った偽の和製便器と木の蓋で物置を伊能を殺すための部屋に仕立てあげた。
そして肝試しでトイレに行った証として回収するピンポン玉に仕込んでおいた毒針で伊能を殺害、
内開きのドアのため外に出ることなくもたれ掛かる形で物置に死体が放置された状態で皆と共に捜しに来る。
そこで床に自身が垂らした赤インクを見つける事でそれが伊能の悪戯だと印象付け廃校から引き離す事に成功、
その後他の皆が寝静まった隙に伊能の死体を墓場に捨て通り魔の仕業に見せかけようとした。
しかしその際保険としてポケットに忍ばせたピンポン玉が仇となって金田一に疑惑を抱かれた。


美雪は、実はトイレには行っていなかった。彼女は皆の話を聞いているうちに恐怖が増幅、とてもトイレまで行けないと思うようになり、といって今さら皆の前で行けないとも言い出せなかったため、こっそり一に頼んで「ズル」を行った。それは、あらかじめ美雪が一のマイボールを借りておき、自分の番になったら途中まで行って引き返し、戻って来て一のマイボールを見せておいて、次の順番の一が美雪の分も含めて2個のピンポン玉を持ち帰り、あとで交換しておく、というものだった。
この「ズル」については、一と美雪、どちらが考えたのかは不明だが、美雪より、そういう面で頭の回る一の方が、可能性が高いと思われる。


また、一は、自分の番でトイレまで行ったものの、ピンポン玉を取ろうとした際、入れ物をひっくり返して中身を全部便器の中に落としてしまったため、ごまかしにマイボールを入れておいた。


しかし、一より後にトイレに行ったはずの伊能が持っていたピンポン玉は、一のマイボールではなかったうえに、本当はトイレに行っていない美雪の指紋まで付いていたことで、それが肝試しの時に目的のトイレに置かれていたものではなく、犯人が別に用意したもの、しかも一達を含めた7人全員の指紋が付いていたことから、旅館で卓球をした時のものだと判明。


さらに、そのピンポン玉には、ゲームに参加できず、玉に1個だけ、それもたった一回しか触るチャンスがなかった一の指紋が付いていた事から、それが卓球の最後で用具を片付ける時に一が拾い、すぐ取り上げられたものであると判明。持ち出せたのがそのピンポン玉を一の手から直接取り上げて他の用具とともに返却しに行った鳴沢しかいない(返却した時の帳簿にも名前が残っていた)ということで、犯行の露見に至った。


結局、部外者である一と美雪が起こした、犯人にも予測不可能な2つのハプニングが、犯人を特定する決め手になったのだった。


鳴沢は犯行は認めつつ、「死んだ妹も救われたはずさ」と言うが――


人殺して…誰かが本当に救われたことなんか――

俺…1度だって見たことがないんだ


お前は結局「救われない魂」をもうひとつ作っちまっただけなんじゃないか?



最後は一から言われた言葉に笑みを浮かべ、千葉県警に連行されていった。



  • 伊能耕平

鳴沢の妹を弄んで自殺に追いやったうえ、彼女の裸を加工してCG作品として発表した外道。
かつて付き合っていた国枝も、自殺こそしていないが、裸の写真をCG作品に利用されたという噂があることから、同じことをされていたと思われる。
 展示されている入選したCG作品を後輩達と見ていた際、来る予定に無かった鳴沢がいることに気づいて動揺していたことから、鳴沢の妹を自殺に追い込んだという自覚はあったようである。しかし、その後学校の備品(パソコン)を壊してしまった責任を鳴沢に押しつけているあたり、罪悪感や反省の気持ちは全くなかったようである。
結局、それが元で自分が自殺に追いやった女の兄に殺されるという自業自得な末路を迎えることになる。



追記修正は「HK」スマッシュを決めながらお願いします。



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無事解決したように見えたこの事件だが…最後に1つだけ謎が残ってしまった。


連行されていくパトカーの中で、鳴沢が伊能の死体のシャツを赤いインクでちゃんちゃんこみたいに染めたのは自分ではないと、高田刑事に告白したのである。その怪談話は草太に聞くまで知らなかったし、わざわざそれになぞらえる理由も無い、と…



鳴沢ではないならば、いったい誰がそんな事をしたのだろうか…


戦前に喀血して死亡、その衣服を赤いちゃんちゃんこのように染めた花子さん…
さらにその数十年後、花子さんのようにシャツを赤インクで染めてふざけた数日後、トラックにはねられその衣服を血で染めて死んだもう1人の花子さん…
彼女達のように伊能のシャツを染めたのはいったい…


その謎は金田一にすら未だに解けていない




俺が殺した伊能の『救われない魂』は――

どこに行くのかな……?

やっぱり あの暗いトイレの中をさまよい続けるんだろうか……




なお、この事件の終わりは文化祭準備の場面になっており、次の短編エピソードへと繋がっている。




  • ????(アニメ版)

事件後に松岡の娘だと思い込んだ美雪が松岡に聞いたところ「そんな娘はいない」と言われ、数十年前、事故で死んだ少女が居たという話をされた。その少女の名前はなんと花子……
また鳴沢は伊能の死体に血をかける工作などしていないと発言し、おそらくは彼女がしたものと思われる。最後に必死で調べる金田一の後ろに現れ「あそぼ・・・」と発言した。おそらくは学校とその周辺を彷徨う本物の幽霊だったのだろう。





ねぇ……


あそぼうよ……


お兄ちゃん……



クスクスクス…


ギ…ギギィ…


バタン





【原作との違い】
◇ドラマ版

  • タイトルを『トイレの花子さん殺人事件』に変更。
  • 草太は登場しない。草太の代わりに佐木が同行する。民宿で働いている人は誰も登場しない。
  • 伊能、国枝、獅子島は山科芸術大学の3年生、鳴沢は同大学の2年生にそれぞれ変更。それに伴い、金田一は鳴沢をさん付けで呼ぶ。また獅子島の名前が、読みは同じだが漢字が「竜」に変更。
  • 獅子島の伊能と国枝に対する呼び方を「伊能」「真紀」とそれぞれ呼び捨てに変更。
  • 鳴沢は眼鏡をしていない
  • 鳴沢の妹の名前が沙耶に変更。沙耶は車道に飛び出しトラックに撥ねられ自殺した。
  • 刑事の名前が高田から島田に変更。
  • 舞台となる場所を千葉県から山梨県に変更。民宿は佐木の親戚が経営しており、佐木は幼少期、民宿や廃病院の近くに住んでいた。
  • 卓球が得意なのは金田一の母ではなく祖父。
  • 佐木の祖父は卓球のオリンピック代表選手だったというエピソードが追加。
  • 佐木は卓球勝負旅行を口実に、一と美雪の恋のキューピッドになろうとしている。
    • 佐木は肝試しに積極的に参加し「吊り橋効果」*1を狙った。
    • 美雪は肝試し中に怖がっておらず、ピンポン玉も同行した3人のうち最初に取っている。逆に一は終始怖がっており、佐木の腕にしがみついている。「吊り橋効果」によって一がウットリしたのは佐木のカッコよさだった。
  • 一達が肝試しを終えた後伊能と国枝が言い争う場面が追加。
    • 伊能たちが卓球台をテーブル替わりに使っていたため、実際に卓球はしていない。HKショット・HKスマッシュは名前すら出てこなかった。
  • 肝試しの舞台を廃校から廃病院に変更。花子さんが出るとされる目的地の女子トイレが1階から2階に変更。更に、トイレのドアを開ける時、「は~なこさん、あそびましょ」と言わなければならない。
  • くじで決まった順番が「国枝、草太、獅子島、美雪、一、鳴沢、伊能」から「国枝、獅子島、佐木、一、美雪、鳴沢、伊能」に変更。
  • マイボールを持っているのは佐木。囲み文字の佐が印刷されている。そのため、一はトイレに落としてしまったピンポン玉のすり替えを佐木に提案した。
  • 花子さんの怪談は鳴沢が語る。そのため、遺体の見立ては鳴沢が行った事になっている。また、鳴沢は肝試しをやめるよう提案する。
  • 一たちは赤インクを病院外まで追跡し、最終的に花子の墓に辿り着く。
  • 一は伊能を探した帰り道で皆とはぐれ、花子の墓付近にいた花子さんに「あそぼう」と誘われたところで目が覚めて、佐木が伊能が死体となって発見されたことを知らせに来る。
  • 伊能の遺体の胸元の様子は「ちゃんちゃんこ」とは表現されない。また、胸元に赤インクを付けたのは鳴沢。
    • ドラマ版では全ての謎が解けたためエンディングが変更。佐木は一と美雪を二人きりにしていたが、そのせいで帰りのバスに乗り遅れてしまった。
  • 伊能の死亡推定時刻が「午後11時半~午前0時」から「午後10時~午前0時」に変更。
  • トイレや赤インクの調査は一と佐木だけで行う。
  • 剣持は一のスマホに電話をかけている。剣持との最初の電話では、伊能の死因だけが判明する。
  • 伊能の作品については美雪が獅子島から聞き出す。プードルの尻、魚を捕食する大きな口などが女性の裸とコラージュされ、花子さんとは別の意味で怖さを感じる作品。
    • 作品を見た国枝は伊能に「訴える」と激怒するも、伊能は「『この裸は私のです』って訴えるの?」「俺に写真撮らせたお前が悪いんじゃね?」と反省するどころか逆に煽り返していた。
    • 被写体の女性に関しては「ちょっと遊んだだけの女」と原作よりはややマイルドな表現になっている。
  • くじのトリックは、充電中の一のスマホに剣持から連絡が入ったことで解けた。
  • トリック解説の最後にピンポン玉の印の矛盾を指摘した。こっちの方が自然かも。
    • 道具の返却や貸し出し帳のシーンはカットされたため、ピンポン玉の指紋に関しては追及が無い。
  • くじ引きのトリック解説と犯人を名指しする際一達は民宿に戻っている。
  • 動機を語る時、鳴沢は激昂しながら語っている
  • 鳴沢が伊能に沙耶を紹介したシーンが追加。
  • 伊能の作品に「過去」というタイトルが追加。
  • 展覧会の時、絵を見ていた鳴沢の所に伊能がやって来る形に変更。また、他の生徒は登場しない。
  • 伊能は沙耶の自殺については知らない模様。回想で鳴沢と対面した際動揺してる素振りは見せていない。
  • 真相解明後に、一は「(肝試しをやめようと提案したのは)こんなことをしても誰も救われないと分かっていたからでは」と鳴沢に尋ねた(原作の「人殺して誰かが救われたとこ一度だって見たことない」というセリフに相当)が、鳴沢は「見栄っ張りな伊能を確実に肝試しに参加させるため」と否定した。本心がどちらかは不明だが、前者が濃厚だと思われる。


◇アニメ版

  • 事件の後日談となっている。
  • 草太の代わりに佐木が同行する。
  • 謎の少女がちょくちょく登場する。
  • 花子さんの話をするのは民宿の少女。
  • 獅子島は鳴沢を「ナル」と呼ばない。
  • 鳴沢が伊能の悪評や作品について話すタイミングを伊能の死体発見後に変更。また、話については一の方から聞き出している。
  • 鳴沢は泣きながら動機を語っている。
  • 伊能の作品に「光」というタイトルが追加。
  • 被写体の女性について、伊能は「モデルなんて単なる素材に過ぎない」という言い回しをしている。
  • 事件後少女が美雪にピンポン玉を渡している。


【余談】
ドラマ版で伊能が美術館で国枝とトラブルを起こすシーンにて、奥のほうに堂本版『怪盗紳士の殺人』に登場した絵画「我が愛する娘の肖像」が飾られているのが確認できる。
また、公式Twitterの美大生役4人組のオフショットで、同じく堂本版『雪夜叉伝説殺人事件』に登場した絵画「雪夜叉」が紹介されていた。






追記修正は赤いちゃんちゃんこの謎を解いてからお願いします。


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  • ちゃんちゃんこの件を言った相手は金田一じゃない。連行中にサツに対して言ってただろ -- 名無しさん (2013-07-28 16:19:29)
  • 花子さんがあの世で今までの被害者たちから一の事を聞いて赤く染めたとかだったら恐い・・・・・・・・ -- 名無しさん (2013-09-04 23:10:22)
  • アニメの花子さんで私はロリに目覚めました -- 名無しさん (2013-09-25 10:00:58)
  • この項目を夜に読んでトイレに行けれなくなった私・・・; -- 名無しさん (2013-09-25 15:28:23)
  • 短編集の方にまとめられてたこの作品 -- 名無しさん (2013-10-12 21:34:49)
  • 被害者の外道さも地味に高い作品 -- 名無しさん (2013-11-07 23:19:37)
  • 鳴沢(高2)の妹って下手すりゃ中学生じゃね?伊能最低だな。 -- 名無しさん (2013-11-12 14:03:18)
  • これは天国のじっちゃんの力を借りないと絶対解けないと思う。・・・・・・ううううう怖いよぉ。 -- 名無しさん (2013-11-12 17:46:26)
  • 花子さんはただ遊びたかっただけなのか事件のことを伝えたかっただけなのか?何で伊能のシャツを真っ赤に染めたんだろう・・? -- 名無しさん (2013-12-12 22:42:16)
  • ↑天国で佐木1号やるりちゃんから一の事聞いて興味持ったとか。 -- 名無しさん (2013-12-12 22:51:16)
  • 金田一の被害者で天国に行けそうなのが何人居るのか。佐木1号や天草財宝の人たちあたりは大丈夫だろうけど、半分以上は地獄だろうな… -- 名無しさん (2013-12-30 13:17:40)
  • もう閻魔様「またアイツの関わった事件の被害者か・・・・・」って思ってるだろうな。 -- 名無しさん (2013-12-30 15:05:35)
  • ↑2あと、邪宗館の被害者もね -- 名無しさん (2014-01-31 00:10:28)
  • 屈辱的な事をした相手に屈辱的な死にざまをさせないのはなぜだろう? -- 名無しさん (2014-01-31 00:15:11)
  • 金田一ってたまに幽霊とか出てくるな -- 名無しさん (2014-02-03 12:07:13)
  • ↑2 いやそれじゃ、被害者と同類になっちゃうし -- 名無し (2014-03-27 18:10:10)
  • 確かアニメで佐木がカメラを回しながら卓球をしていたような… -- 鶏 (2014-05-18 01:21:24)
  • 原作だと短編なのに -- 名無しさん (2014-08-07 03:38:48)
  • ↑ミス。アニメだとファイル3まで作られたのはどうしてだろう。 -- 名無しさん (2014-08-07 03:39:48)
  • ↑5蝋人形館のマリアさんは吸血鬼だったけどね。 -- 名無しさん (2014-08-11 09:08:17)
  • ↑2 短編にしては長いとは言われてるがアニメ初期の長編事件が短縮されてると思うとなぁ。最後の犯人とのやり取り好きだ。 -- 名無しさん (2014-08-25 17:15:42)
  • 被害者ファイルに謎の少女が載っていたのが・・・・。 -- 名無しさん (2014-09-05 08:49:10)
  • 原作は短編といっても全5話構成なんだよなー。 -- 名無しさん (2014-10-24 09:04:32)
  • だから短編の中でも長い方の部類だし、トリックや雰囲気も過ぎだわ。短編として扱われるのももったいない -- 名無しさん (2014-10-24 09:07:05)
  • 雷祭も短編とは言いにくい事件だな。被害者は一人だけだが、トリックが凝っていてちょっと長め -- 名無しさん (2015-06-03 23:19:30)
  • アニメでフミが顔出してたことや、なぞの少女に関する事は誰も追記とかしないのか? -- 名無しさん (2015-07-16 15:59:07)
  • フミの中の人何やってる? -- 名無しさん (2015-08-01 19:41:28)
  • 金田一はコナンと違って霊に会いやすい。『雪霊』のタカハシとか森宇多子に取りついた深町とか。 -- 名無しさん (2015-09-04 08:58:51)
  • 蘭&和葉「怖い~~~~…(T_T)」 -- 名無しさん (2015-11-12 20:04:04)
  • マサオ「ぼく見たくない~~~(T_T)」風間「こ、子供だな…ぼくもやだーーーっ(T_T)」 -- 名無しさん (2015-11-12 20:05:55)
  • くじ引きの段階で犯人どころか被害者が誰かも予測できた -- 名無しさん (2015-11-24 20:21:44)
  • 最近の虐待事件を見るに虐待親を殺してしまえば虐待を受けてる子供は救われるんじゃないかな、現実と漫画を混同する気はないけど最近の虐待事件を聞くとそう思えてならない。 -- 名無しさん (2016-01-29 11:50:33)
  • 読み返す度殺意の塊みたいな毒針ピンポン球で草生える -- 名無しさん (2016-07-05 06:38:38)
  • ピンポン玉だけじゃなくて入れ物ごと持って帰ったら、それで終わりじゃね? こういう配慮ができていれば伊能も……(やっぱり花子さんに連れていかれちゃう?) -- 名無しさん (2016-07-29 19:27:47)
  • ↑「最後の人は入れ物ごと持って帰る」ってルールにしてなければ、そうならないと思う。というか、伊能がそんな配慮をするような人間でないことも、計算のうちだったのかも・・・? -- 名無しさん (2017-05-11 22:37:47)
  • 一と美雪のズルは、もし2人の行く順番が逆だったら、もっと簡単だったね。一が行ってピンポン玉を2個持って帰り、1個をこっそり美雪に渡せば済んだし。 -- 名無しさん (2017-05-11 22:38:55)
  • この話、雰囲気としては、長編を含めても、歴代トップクラスの怖さかも・・・ -- 名無しさん (2017-05-11 22:44:09)
  • 今気づいたけど、事件の核心のところで被害者の伊能のことについて触れられてない。他の記事ならあるのに。 -- 名無しさん (2017-05-20 09:34:11)
  • ↑4,5配慮というか、一ちゃんのように無くすこともあり得るし、暗闇で見つかるまで探そうとは思わないし、本人のミスで助かるかもしれない -- 名無しさん (2018-01-11 21:58:46)
  • 金田一世界に幽霊などのオカルト現象は実在する。ただし、それを殺人の解決に絡めてはいないって事だろう。 -- 名無しさん (2018-04-25 18:56:10)
  • ↑2毒針を仕込む場所を扉の内側の取っ手にして、入れ物を置く位置を蝶番の真下にすればうまくいくんじゃね? -- 名無しさん (2018-05-25 23:05:28)
  • ギャグシーンが決定的証拠になるのは金田一じゃよくある話 -- 名無しさん (2019-05-09 23:51:41)
  • もし「犯人たちの事件簿」にこの話が出たら、伊能の死体を発見するとき、鳴沢が心で「なんで伊能の死体のシャツが真っ赤なんだ?」って驚くシーンが出そう。 -- 名無しさん (2019-07-28 17:17:30)
  • アニメだと明智のフェンシング回の次で、女性がらみで恨まれるゲス野郎が被害者の話が続く -- 名無しさん (2019-10-27 00:20:23)
  • アニメで初めて見たけど一番の当たり話だった -- 名無しさん (2019-11-19 12:34:36)
  • 花子さんの怪談話は登場人物紹介の後くらいに上げないか? 二つの花子さんの話くらいならネタバレにはならんし初見の人突然最後にちょっとだけ書かれても意味分からんよ -- 名無しさん (2020-09-16 23:35:35)
  • 鳴沢の証言はあとに回してみたけど、こんな感じでどうかね? -- 名無しさん (2020-09-17 00:27:13)
  • まさかの五代目金田一で実写化 -- 名無しさん (2022-05-22 23:27:29)
  • 次回のドラマ版はこの事件か -- 名無しさん (2022-05-22 23:29:31)
  • 舞台が廃校から廃病院に変わってる。もしかして亡霊校舎の殺人もやる予定あるからか? -- 名無しさん (2022-05-22 23:39:05)
  • ↑多分七不思議で既に学校という舞台を使ってしまったからだと思う。 -- 名無しさん (2022-05-22 23:48:20)
  • 今気づいたけど、アニメ版との違いも書かれてないよね -- 名無しさん (2022-05-22 23:54:31)
  • まさか短編からドラマに来るとはな。1時間持つ?と思うが他の事件短くしてるくらいだし持つか。 -- 名無しさん (2022-05-23 00:33:13)
  • 伊能の俳優仮面ライダーアークゼロ -- 名無しさん (2022-05-23 04:07:10)
  • ↑2アニメでは三話かけてやってるしいけるっしょ -- 名無しさん (2022-05-23 19:29:20)
  • 動機はどうするのかね。さすがにそのままでは色々まずいだろうし -- 名無しさん (2022-05-23 19:36:37)
  • ↑6トイレの花子さんも七不思議もひっくるめれば「学校の怪談」だもんな -- 名無しさん (2022-05-24 11:24:00)
  • 逆に1時間で収まりいいよな ワントリックワンキルだし。ホラー強め傾向の道枝版にはうってつけの話なんだろう。タカハシと並ぶガチ怪異の話だから -- 名無しさん (2022-05-25 01:55:27)
  • 前話でゼロワンのマモル、今回もゼロワンから迅が出演 -- 名無しさん (2022-05-29 22:55:19)
  • 色々ガッツリカットした結果漫画よりも花子さんが何なのかわからなくなってたな…あと美雪が率先して肝試し行き出してえっトリック大丈夫? て心配したわ -- 名無しさん (2022-05-30 00:09:50)
  • 絵画コンクールの場面の時に、怪盗紳士の殺人の「我が愛する娘の肖像」らしき絵が飾られてる。あと出てこなかったけど、公式Twitterには大学生役の4人と雪夜叉の絵の写真もあるね -- 名無しさん (2022-05-30 00:27:55)
  • 原作でも伊能K(伊野尾慧)なのか… -- 名無しさん (2022-05-30 01:10:30)
  • 鳴沢も眼鏡かけてないし -- 名無しさん (2022-05-30 09:48:53)
  • マキさんのキャミがずっと透けてたのがえっちでよかったわー。あと今回美大生になったけど漫画でもてっきり美大生なのかと思ったら「美大付属高校生」だったのか...なんか美大生ぽいよね漫画でも -- 名無しさん (2022-05-30 11:03:25)
  • なんでサブタイ変えたのかと思ったら学校じゃなくて病院にしたからか -- 名無しさん (2022-05-30 18:49:04)
  • 鳴沢の妹の名前が『さや』に変わっているけど、字幕ではどう書かれていたの? -- 名無しさん (2022-05-30 19:41:36)
  • ドラマの獅子島がどう見ても大学生に見えなかったのだが… 最初オリキャラかと思った -- 名無しさん (2022-05-30 20:12:31)
  • サブタイ変更で亡霊校舎の殺人も実写化の可能性はあるだろうか -- 名無しさん (2022-06-01 23:26:18)
  • 明日で丁度一週間なので、明日になったらネタバレ解禁してもいいと思うんですが? -- 名無しさん (2022-06-04 11:03:52)
  • そういえばドラマでは鳴沢が直接伊能の服に赤いペンキを掛けたことになったよね -- 名無しさん (2022-06-05 05:15:53)
  • ドラマ版だと伊能が輪をかけて外道になっていたな。展覧会でも鳴沢を前にしてヘラヘラしていたし(漫画版では流石に血の気が引いているような描写があったはず) -- 名無しさん (2022-06-05 23:44:03)
  • ドラマ化だと大抵舞台が東京に近くなるのに今回は遠くなるのは珍しいな(獄門塾というでかい例外はあったけど) -- 名無しさん (2022-06-05 23:46:58)
  • 怪談オチがないとやっぱ物足りない -- 名無しさん (2022-06-10 19:37:39)
  • ドラマ版で吊り橋効果で一と美雪がくっつくことを佐木が期待したのに、一が佐木に「お前カッコいいな…」とそっちに発揮されてたの笑ったw -- 名無しさん (2022-06-20 10:04:47)
  • トリックがわかりやすい上に面白いしオチも好き。短編なのにドラマ化までされてるのも納得 -- 名無しさん (2023-03-01 23:59:17)

#comment

*1 恐怖や不安などに支配されやすい環境下で、自分と行動を共にしている人に対して好意的な感情を抱きやすくなる心理的な現象。

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