登録日:2013/10/13 Sun 23:50:35
更新日:2023/11/24 Fri 13:31:44NEW!
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仙人 五影 naruto naruto登場人物項目 血継限界 木遁使い 忍者 受け継がれる意志 火影 兄 大雑把 木属性 千手一族 故人 チート お人好し 菅生隆之 木ノ葉隠れ アシュラ 転生者 初代 忍 柱間細胞 穢土転生 祖父 穏健派 理想家 コメント欄ログ化項目 所要時間30分以上の項目 泰勇気 千手柱間 柱間 忍の神 最強の忍 木遁 柱間ァ 全身柱間細胞 仙人モード
木ノ葉の同胞は、オレの体の一部一部だ。里の者はオレを信じ、オレは皆を信じる……それが火影だ
千手柱間とは、『NARUTO‐ナルト‐』の登場人物である。
CVは菅生隆之(少年時代は泰勇気)。
◆目次
◆プロフィール
所属:木ノ葉隠れ
役職:火影
年齢:不明(推定享年55歳)
身長:185.1cm
体重:74.0kg
誕生日:10月23日
血液型:B型
星座:てんびん座
忍者登録番号:-
性格:豪快、温厚、理想主義
好きな食べ物:きのこの雑炊
好きな言葉:天衣無縫
趣味:自然鑑賞、盆栽の世話
忍道:今を見据えるために忍び耐える
◆概要
木ノ葉隠れの里の創設者の一人にして初代火影。
腰に届くほど長く伸ばしたストレートの黒髪が特徴の男性。前髪は分けているが左右に二房ずつ残している。
私服は和装。忍装束は赤い甲冑を纏ったような簡素で古風な物を使う(青年当時の主流だったもの)。
本編開始時には既に故人。享年不明。
4人兄弟の長男で、父は仏間。弟に二代目火影・扉間、瓦間、板間がいる。しかし、瓦間と板間は幼い頃に戦争で亡くしている。
妻はうずまき一族のミト。ミトとの子供は詳細不明。孫に綱手と縄樹がいる。
また、柱間自身は千手一族の先祖である大筒木アシュラの転生者(ナルトの先代)である。
年齢に関しては不明な部分が多い。
初孫の綱手が第二部の時点で55歳、彼女が24歳の時に死んだ扉間が推定60歳前後だったことと、少年時代の回想では扉間との年齢がそう離れていない(多く見積もっても2~3歳前後の差)ことを考えるに、少なくとも綱手が生まれた時点では38歳前後だったと思われる。
さらに忍界大戦の時系列から逆算すると、柱間が第一回五影会談を開いたのが第一次の末期、その約20年後に第二次が発生、第三次発生の17年前(第一部から27年前)に扉間が戦死……となる。
なので、恐らく第二次忍界大戦初期に戦死したと思われ、享年55歳前後と推定される。
火影に就任した後の功績のようなものは特に語られていないが、ノベライズによれば無数に存在した禁術や秘術を書にまとめ、編纂して後代に残したらしい。
千手一族家系図
?━┳━仏
┃ 間
┃
┏━┳┻┳━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃
ミ━┳━柱 扉 瓦 板
ト ┃ 間 間 間 間
┃
?━┳━?
┃
┃
┏━┻━┓
綱 縄
手 樹
この中で生き残っているのは綱手のみ。なお、判明している限りでは建築関連の名前がついているのが共通点。
◆能力
「最強の忍」「忍の神」と謳われるチートクラスの実力を持つ作中最強の一人。
柱間に対抗できたのはうちはマダラくらいらしい*1。
威力も規模も桁外れの木遁忍術は地形を変えるというより“地形を生み出す”といった塩梅に近く、成長する植物を生み出す特性もあいまって巨大な尾獣をはるか上回る怪獣めいた物体を創り出すこともやってのける。
加えて
をも操る。
チャクラについても尋常ではなく、ややスペックダウンした穢土転生の状態ですら、「四赤陽陣」と「明神門の封十&封頭」を維持しつつ「木分身6体」を出現させ、そのまま「樹海降誕」が使えるほど多い。
ナルトが陰陽九尾をリンクさせ忍連合に配った分も励起させた折に、「チャクラ量はオレと張るの」と感心していたため九尾チャクラ込みのナルトと同格と思われる。
やり過ぎぃ。
そしてその膨大なチャクラは卓越した仙人モードでほぼ一瞬で全快するため、本人の体力が尽きない限りはエネルギー切れはあり得ない。
しかし異様なまでの生命力に満ち溢れているうえに創造再生まで併用可能なのでそれもまず望めず……なんだこれ。
それだけに、その肉体は死してなお途轍もない生命力を秘めており、作中でも本人の名前をそのまま冠した「柱間細胞」として秘密裏に取引されている。
大蛇丸が遺体から採取した細胞だけでもかなりのエネルギーを保持しており、ヤマトの回想で描かれた棺の中の体は、死後50年近く経過したにも関わらず全く腐敗せず生前のままだった。
なんだコレ。
それを移植することでその力を得ようとする者は多かったが、柱間の細胞を移植するということは「アシュラのチャクラ」を移植することに等しいため、特異な体質の持ち主か、柱間自身に生体情報の近い相手でなければ拒絶反応を起こして細胞が暴走、樹木と化してしまう。
また、移植した細胞がある程度以上の容積になると、その部分に柱間の顔が浮かび上がる。
意識はないものの生きており、外道魔像で培養されていたものは両腕合わせて6本と上半身、右膝まで象っていた。
性質変化は五つ全てを備えており、特に土と水を得意とする。
形から生命を生み出す「陽遁のチャクラ」も備えており、後に柱間細胞を移植された者を除けば唯一の血継限界「木遁」の使い手。
当然、オリジナルであるこちらの方が圧倒的に格上。
仙術に関しては由来や習得時期は不明であるが、自然エネルギーを瞬時に取り込みごく短時間で仙人化することが出来る。
また、マダラが綱手のハイパワーを見て全く驚かなかったことからして、体術やパワー面でも相当なレベルだったと思われる。
ただ、あまりにも無茶苦茶な強さだったため、後代の人間には面識のあるヒルゼンやオオノキの世代を除いて「老人の懐古補正」「誇張された御伽噺」と解釈されており、偉人ではあっても伝えられるほどの力ではなかったと思われていた*2。
しかし、現実はこの通りで、伝えられているのは誇張どころか全貌に届かない一部であった。メタ的なことを言うと、一部中盤時点では初代・二代目はそこまで強い設定ではなく、大蛇丸とヒルゼンの戦いでは、ヒルゼンは四代目の復活だけは絶対阻止しなければと警戒していたりする。
◆性格・趣味
一人称は初期のジャンプ掲載時には扉間同様「ワシ」だったが疾風伝・コミックスでは「オレ」で統一。口癖は「~ぞ」。
豪放磊落かつ大らかな男で、趣味は自然鑑賞と盆栽の世話。
火影に相応しい器の大きさや深い優しさを持ち、周囲からの信頼も厚く、誰からも尊敬を集めていた。柱間最大の特徴のひとつがこの絶対的なカリスマである。
その一方、優しさが高じてお人好しすぎる面もあり、指導者としては甘い部分が多い。扉間曰く「バカ」。
政治的な部分ははっきり言うと個人としては無能に近く、実務は扉間の補助によるところが大きかった様子で、各里の均衡を計るために集めた尾獣を分配する時も…
扉間
「尾獣はバランスを考え分配するが、全て買い取っていただく」
柱間
「…タダでも…」
扉間
「黙れ!!」
…この調子である。扉間がいなければ木ノ葉は成り立たなかったかもしれない。天は二物を与えず、である。
この片鱗は幼少期から顔を見せており、末弟・瓦間の戦死を機にそれが表面化し始めている。
もっとも、最終的に割れかけた五影会談がまとまったのは彼の甘さと誠実さによる部分も大きく、合理性と効率を最重視し、非情な面の目立つ扉間とはこのように互いに互いの不足分をカバーし、実質二人三脚で里の黎明期を支えていた。
扉間もナルトを見た際に「かつての兄者を見てるようだ…バカで甘くキレイごとを大声で口にする。だが…なぜだか皆に好かれ…頼りたくなる」と表現しており、敵対していたうちは一族らと和解して木の葉隠れの里ができたのは、柱間のカリスマと優しさあってのものだったといえ、事実うちは一族の多くも柱間を初代火影に推挙していた。
なお、プライベートでは結構生臭な面があったらしく、実は重度の賭け事好きである。
孫の綱手が賭け事好きになったのも、柱間が初孫だからと果てしなく甘やかした影響で、趣味だった賭け事について来て覚えたのがきっかけでハマり込んだらしい。
柱間本人も綱手を甘やかしすぎたことについては自覚があったらしく、二度目の穢土転生後にミナトが四代目だと知って里が続いていることに喜んだものの、直後に大蛇丸から当代が綱手だと聞かされてキャラ崩壊レベルで激しく落ち込んでいた。
感情の起伏が激しく、テンションの高い時と低い時の差が激しい。さらに上述の通り基本的に甘い性格であるため、二度目の穢土転生後には扉間に話しかけようとして「黙れ!」と返され真っ白になるなど、貫禄がまるでなかった。
が、優しい人ほど怒らせると怖いというテンプレートはしっかり踏襲しており、行動を強行しようとする扉間を一睨みで黙らせたが、この時チャクラが感情に呼応して周囲にヒビを入れるほどに荒ぶっていた(ミナトは呆然、ヒルゼンは柱間が落ち着いたのを見てあからさまにほっとしていた)。生前にもマダラにトドメを刺そうとした扉間をやはり一睨みで黙らせている。
なお、扉間の開発した穢土転生の術については「やはりあまりいい術ではないな」と二度目の蘇生後に述べており、その後の会話からして実際の開発時には反対していたようだ(が、恐らくこの時の会話のように扉間に一蹴されたと思われる)。
とはいえ、扉間と比較して「甘い」と言われる柱間だが、本来の使い道を知った上で「『あまり』いい術ではない」で済ませている辺り、戦国の世に育った人間としての見識もしっかり根付いている模様。
なお、柱間にとっての「忍」の定義とは「目的・大義のために耐え忍ぶ者」であり、これは後代の忍者にも自来也、カカシ、ミナト、ナルト、サスケ、と確実に受け継がれている。
そもそも忍の祖が大筒木ハゴロモやアシュラらの忍宗の教えから外れ、私利私欲のために忍術を使うようになった「耐え忍ばなかった者」であるのは皮肉だが。
ちなみに幼少期はおかっぱ頭だったが、マダラに「ダサい」と言われたのがショックだったのか、成長と共に髪を伸ばしている。
◆作中の活躍
◇千手とうちは
この時期はまだ隠れ里がなく、様々な忍の一族が潰しあう戦乱の世が続いていた。
柱間も幼い頃から戦争に参加しており、自分の敵となる全てを殲滅するまで戦うという父・仏間を初めた大人達の考えに不満を持っていた。
悲惨な環境で育ったからか、この時から争いをなくし、平和な世にするための方法を模索していた。
そんなある日、川で水切りをしていたうちはマダラと出会う。
この頃の忍世界の常で姓は互いに名乗らなかったが、忍であることはどちらもすぐ気付いた。
だが、互いに争うばかりか仲良くなり、マダラもまた争いばかりの世界を変えたいと考えていたために意気投合。
以後、川原で会う度に技を高め合ったり(いつも先んじていたのは柱間)、世界を変える方法を考えたりしていた。
語り合う内に、柱間は自分達の集落を作るという大それた提案を出すが、マダラはこれに賛成する。
こうして、柱間は他の多くの一族が対等でいられる場所作りを志すようになる。
しかし、マダラと接触していたことが仏間に知れ、柱間はマダラの尾行を命じられてしまう。一方のマダラもタジマに気付かれて、同じようなことを言われたようだ。
水切り石にそれぞれ「にげろ」「罠アリ去レ」と書いて相手に送ったが、控えていた互いの親族に察知される。
そして相対する仏間・扉間の千手親子とタジマ・イズナのうちは親子。
子供は戦闘に夢中、親は相手の子供を狙って飛び道具で攻撃する。
が、攻撃が当たる寸前で柱間とマダラが水切り石でそれを叩き落とし、弟を守るように飛び出す。素性が割れたことで友達でいられなくなってしまい、決別。
それでも柱間はマダラに川原で語り合った夢のことを叫ぶも、マダラは既に諦め始めていた。
こうして、互いの素性が割れてしまった柱間とマダラは対立せざるを得なくなり、千手とうちはは一族の存亡をかけて戦い続けた。そして月日が流れ、二人は一族の長になった。
長い対立の中でも柱間はかつて共に語り合った夢のため、マダラに停戦を求め続けたが、千手との戦いの中で弟を失ったマダラは(弟の遺言もあって)それを受けようとしなかった。
しかしうちは一族はそんなマダラに愛想を尽かしていき、千手に投降する者も現れていった。
そして遂に決着の時が訪れる。
互いに全力を出し切り、丸一日続いた全面戦争の末に追い詰められたマダラ。そんな彼にとどめを刺そうとせず、まだ協定を求める柱間。
だが、千手一族を信用出来なくなっていたマダラは、柱間にこの場でかつて弟に致命傷を与えた扉間を殺すか自害するかの二択を要求。実行すれば信用してやるという。
マダラとしては無理難題で諦めさせるつもりだったようだが、要求を聞いた柱間は即座に自害を選択。残る扉間に今後うちはと千手は争うことを許さぬとし、クナイで自害しようとする。クナイで腹刺しただけで死ねるのか?とか言ってはいけない
が、堪らなくなったのかマダラはそれを寸前で止めさせ、協定を受け入れた。
穢土転生で蘇った柱間はこの時のことを、「弟を殺さなくて済む道をくれた」「マダラも兄としての気持ちがわかっていた」と述べている。……間違ってはいないだろうがお人よし過ぎである。
◇木ノ葉隠れと火影
協定を結んだ千手とうちはは、かつて川原で柱間とマダラが語り合ったように、自分達の集落を作り始めた。
火の国と手を組み里を作り始め、これに他の多くの一族も参加を望み、そして忍世界初の隠れ里システム「木の葉隠れの里」が誕生。
柱間はマダラを火影に推したが、周囲からは柱間を支持する声が多く、最後は柱間が初代火影に就任した。
だが、その後、次代の火影はうちはを危険視する扉間になるだろう状況が、マダラにうちはが千手に支配されてしまうのではないかという不信を抱かせることになる*3。
他の国の忍達も木ノ葉隠れの里に感銘を受け、木ノ葉に倣うように次々と隠れ里が生まれていった。
だが、里の創設からしばらく経ったある日、柱間はマダラに呼ばれて南賀ノ神社地下の六道の石碑の前に招かれる。
そこでマダラから、石碑に「相反するふたつは作用し合い森羅万象を得る」と書かれていること、それは千手とうちはの関係性を暗示していることを説明され、里を出て行くことを告げられる。
柱間は引きとめたが、マダラは既に無限月読へ向けて腹を決めており、そのまま抜け忍となった。
その後、九尾を従えたマダラが里に襲いかかり、柱間は真意を測れぬまま彼と戦うことに。
互いに大技を連発し、地形を滅茶苦茶にするほどの壮絶な戦いの末、互いにチャクラも尽きて体力も限界という極限状況で現在の「終末の谷」へと転落、一騎打ちの末に木遁分身でマダラを欺き、胸を刀で貫き勝利する(この時マダラは瞳力の酷使で写輪眼状態を維持することすらできなかった)。
友を殺すことになってしまった柱間は、この時「忍とは目標の為に耐え忍ぶ者」であると悟る。
この戦いで眠らせた九尾を捕らえた柱間だったが、巨大すぎるあらぶる力を放置しておくことも出来ず、妻・ミトが人柱力となって封印した。その後、同様の要領で各地の尾獣を捕らえ、木ノ葉は初めての五影会談を開き、集めた尾獣を分配して里間の均衡を計った。
尤も、理由はどうあれ尾獣をその意志を無視し取っ捕まえて道具のように取り引き材料としたことには変わりなく、結果として尾獣たちが人間を嫌う一因となってしまった面もある。
五影会談後の詳細は不明な部分が多く、後に暁となる角都を撃退したことと、里を守るために戦死したこと(扉間が穢土転生を開発した頃にはまだ現役だった)がわかっている。
後に穢土転生で呼び出された際に若い姿だったことから、あまり長生きはしなかったのかもしれない。
弟の扉間も結構な年を取っていた(同世代のイズナの年齢から推測するに60代は確実)割には姿が若いため、千手一族は年を取っても見た目があまり変わらないとも取れる。
晩年には千手とうちはの諍いを繰り返さない戒めか、扉間に「うちはを蔑ろにするな」と釘を差していたらしい。
◇木ノ葉崩し
大蛇丸が「木ノ葉崩し」を発動した際、扉間と共に穢土転生で蘇生される。
大蛇丸に自我を消された状態で操られ、同じく操られた扉間と共にヒルゼンと戦う。
最終的に、ヒルゼンに屍鬼封尽で封印され、ヒルゼン・扉間(ついでに大蛇丸の腕)と共に死神に魂を囚われてしまう。
尚、この時の穢土転生は劣化版だったために本来の力を発揮できておらず、木遁も樹界降誕を小規模に発動するのが精一杯の有様だった。もし本来の状態で蘇生されていたら、扉間と共に術の縛りを解けていた。
この時期は扉間、ヒルゼン、ミナトと共にまだ本名が明かされておらず、闘の書では「火影」で括られていた。
◇狙われる力
この時期からキーパーソンとして急浮上し、本名も判明。
遺体から盗られた「柱間細胞」が、九尾の封印やダンゾウやトビのイザナギの発動、ゼツの量産などに利用される。ちなみに、柱間細胞云々はだいたい裏で大蛇丸が関与している。大蛇丸ェ…。
そして、第四次忍界大戦が勃発。
友人であり因縁の相手でもあるマダラが穢土転生で蘇生される。カブトによって全盛期より強化されたというその体には……
やっぱり柱間の顔があった
◇柱間とマダラ
カブトがイタチに「イザナミだ」されて戦場の穢土転生がマダラを除いて解除された後、サスケがアンコの呪印から大蛇丸を復活させる。
サスケの「真実を知りたい」という言葉を受けた大蛇丸は、屍鬼封尽・解を行い、
死神に囚われていた柱間・扉間・ヒルゼン・ミナト(と自分の腕)の魂を解放、直後に穢土転生を行い歴代火影を蘇生した。
蘇生された柱間は扉間と共に自身の半生、里の成り立ち、マダラとの因縁を語った。
弟と同じく柱間もうちは一族の愛ゆえの危険性を分かっており、サスケもまた暴走しかねないと危惧していた。
柱間が自らの知る真実を教えたことで、イタチの死に様を見届け、自分が潰そうとしている里とは何なのかを考えていたサスケは、木ノ葉の殲滅から現体制を変革する革命へと目的を切り替えることになる。
その後、マダラとオビトが十尾を使って暴れる戦場に参戦。
十尾を抑えつけたり、木分身を使って忍達に指示を出したりしている。
オリジナルはマダラを足止めしていた(と同時に、オビトの元へ向かえず足止めされてもいた)が、本来の力が出し切れないためか、こういう状況でこそ使うべき真数千手が使えず、木龍と木人でマダラの須佐能乎と激突していた。
オビトが十尾の人柱力と化して戦いが激化する中、マダラの真の目的を聞かされ、そのためには自分の仙術チャクラが必要だと知る。
オビトがナルト達に敗れた直後、柱間もまた無数の外道の棒を突き刺されながらも明神門でマダラを押さえつけ後は封印術を待つのみというところまで追い詰めるが、黒ゼツの乱入によりオビトが輪廻天生をマダラに対して発動。
外道の棒で動きを縛られた状態ではさしもの柱間も完全復活したマダラに対抗する術はなく、仙術チャクラを奪われてしまった。
マダラの元に向かおうとするサスケに「お前なら力でなくともマダラを止められるかも」と望みを託し、
自身の仙術チャクラに呼応して縛る術を渡した。
なおその仙術チャクラで縛り上げる術だが、直後にサスケがダウンしたために披露されることはなかった。
マダラが大筒木カグヤに体を乗っ取られた際にチャクラコントロールが乱れ外道の棒が消滅、動けるようになった。
強大なチャクラを感知した場所に向かい歴代火影と合流、転がっていたマダラの下半身に触れることで
アシュラ・インドラ・九喇痲のチャクラが揃い六道仙人がチャクラ体で出現。
異空間にいるナルト逹を救うための協力を促され、歴代五影と共に口寄せの術を行い彼らを現実世界に連れ戻した。
その口寄せでマダラも帰還するが、十尾を外道魔像ごと抜かれたためにもはや虫の息であり、
わずかばかり語らった後あの世で酒を酌み交わす約束をして彼の最期を看取った。
六道仙人の穢土転生解術により魂を解き放たれ、ナルトとサスケにこれからもう一波乱あることを予見しながら、自分とマダラとはまた違った決着があることを望みながら昇天した。
そして、ナルトとサスケの「大ゲンカ」に決着がついた時、攻撃の余波で砕け散った柱間とマダラの石像。
対立の印を取っていた二つの像の手は重なり、和解の印を組んでいた……。
◆使用術
水遁・土遁も使えるはずだが、使い勝手がいいのか性質変化は木遁に偏っている。
◇木遁
- 木遁の術
木遁の中でも「基本的」「小規模」なもの。
樹木を伸ばしたりして相手を攻撃したり、動きを封じたり、足場を作ったりする万能な術。
また、大地からのみならず、身体から木を生やしたり、身体そのものを木に変化される事も可能。
ヤマトは専らこちらの方を多用している。
- 木遁秘術・樹界降誕
その名の通り樹海を作り出す術。
上の木遁の術をそのまま強化したもの…らしい、「闘の書」によると秘伝忍術。
「攻撃」「防御」「相手の動きを封じる」など万能である。
ゲームではこの術で生み出した大木の中に相手を閉じ込めたあと、火を付けて爆発させるという派手な演出がある。
ナルスト4では生前バージョンの最終奥義に設定されており、樹木で敵を拘束した後金剛拳で粉砕する。
- 木遁・花樹界降臨
樹界降誕の派生と思われる術。
「降誕」ではなく「降臨」。
樹海の中に「吸うと動きを封じる花粉」を撒き散らす花を幾つも咲かせる。
「陣の書」によればこの術は木遁の境地であり、木遁忍術の中でも最高峰の術らしい。
即効性がある反面中毒性は低いようで、外部の花粉を除去されてしまうとすぐに回復する。
作中では里創設前のマダラとの最後の戦いで使用した他、穢土転生で甦ったマダラも使用している。
- 木遁・木分身の術
木でできた分身を作り出す。
極めて精巧な分身であり、これを見破るにはマダラクラスの瞳力が必要とのこと。
なお、ヤマトもこの術は使えるが、柱間はオリジナルと分身が常に情報を共有している。
- 木遁・榜排の術
木でできた巨大な仮面を生み出し、その中に入ることで外部からの攻撃を防ぐ。
分類としては対尾獣の封印術で、尾獣の力を弱体化、受け流すことが出来る。
- 木遁・皆布袋の術
地面から巨大な木の腕を生み出す術。
「ほていのじゅつ」と読む。
機動性と汎用性が高い術。
作中では腕のあまりの大きさと数で、地形が滅茶苦茶になった。
- 木遁・木龍の術
マカラのような鼻を持つ木の龍を作り出す。
チャクラを吸収する性質を持ち、尾獣を完全に押さえつけられる他、輪廻眼「餓鬼道」の封術吸引すら無効にする何かおかしいくらい強力な術。
もっとも、アレは我愛羅の砂のような「物質による術」は防げないので当たり前か。
アニメではこの龍を爆発させる事も可能(起爆札を仕込んでいた?)。
- 木遁・木人の術
文字通り、木の巨人を作り出す術。
マダラの完成体須佐能乎と同等の巨体を誇り、木龍とセットで召喚されている場面が多い。
作中それらしきものは無かったが、「陣の書」によれば頭部に術者を収容することが出来るらしい。
また、柱間の封印術を付加させる事もできる。
- 木遁・金剛拳
陽遁のチャクラで木遁を最大活性、拳に乗せて叩き付ける。
ナルスト4で使用。
本来は木人に使わせるものだが、生身でも使える。
- 仙法木遁・真数千手
対尾獣用に編み出した木遁仙術。
九尾を遥かに上回る大きさの千手観音を呼び出し(頭に木人が乗っている)、千本の腕で凄まじい攻撃を繰り出す『頂上化仏』を使う。
攻撃後、背の無数の腕は取り外して身軽になれる。
威力と規模の分柱間自身のチャクラの消耗も尋常ではないらしく、この術に加えて耳順術を放った柱間は肩で息をするほど疲弊していた。
穢土転生ではチャクラが足りないのか、回想でしか使用していないが、ナルスト4では穢土転生バージョンの最終奥義に設定されている。
- 木ノ葉・真数火影千手
ナルスト4での合体奥義。真数千手を扉間・ヒルゼン・ミナト・綱手・カカシを加えた火影6人がかりで発動し、チャクラ体となった千手観音で高速移動しながら敵を滅多打ちにする。
- 意地の張り合い
ナルスト4でのマダラとの合体奥義。
樹海降誕と豪火滅却で力比べを行い、トドメに爆破する。
- 受け継がれる火の意志
こっちは扉間・ヒルゼンとの合体奥義。
樹海降誕を扉間の水遁で急成長させ、打ち上げた相手を水断波と火龍炎弾で追撃、トドメは三人がかりで殴りつけて粉砕。
◇幻術
- 黒暗行の術
相手の視覚に幻覚作用を及ぼし、全ての光を奪う。
この術に掛かると気配さえも感じ取れなくなる。
木ノ葉崩しの際に使用しヒルゼンを滅多打ちにするも、動きを読まれて捕まってしまった。
◇封印術
- 仙法・明神門
巨大な鳥居を降らして動きを封じる六道の封印術。
作中では十尾を抑えるために使用。
十の鳥居で押さえ込む「封十(ふうとお)」と、頭を抑え込んで抵抗の意志自体を封殺する「封頭(ふうとう)」がある。
ナルトの精神世界にあった九尾を抑える鳥居と同じものらしい。
ちなみに、動画などではこの術が使われるシーンでよく「神社のない所でこれほどの鳥居を…」とどこぞの水遁みたいなコメントが付く事が多いが、本来は鳥居によって外界と分けられた聖域を神社と呼ぶので、実はこのコメントは正しくない。
神殿があって鳥居が無い神社はあり得ないが、鳥居だけがあり神殿がない神社はあり得る。
- 火影式耳順術・廓庵入鄽垂手
「ほかげしきじじゅんじゅつ・かくあんにってんすいしゅ」と読む。
木遁の力で尾獣のチャクラを強制的に抑え込む術。
原作ではヤマトが、アニメオリジナルの過去編では柱間も使用した。
掌に現れる文字は術者が尾獣に対して行う命令。
本編ではどちらも「座」の文字しか使わない。
◇結界術
- 四赤陽陣
火影クラスの忍4人が作りだす強力な結界。
使用には膨大な量のチャクラが必要で、術の発動中は扉間やミナトは穢土転生体にも関わらずかなりの負担がかかっていたが、柱間は木分身をホイホイ作ったり、この術に続いて明神門も発動している。
◇仙術
冒頭の「能力」の項にもあるが、仙術を扱うが由来は不明。
柱間の関係者には、妙木山の蝦蟇と口寄せ契約を結んでおりそこ由来の仙術を使う孫弟子の自来也、およびさらにその弟子のミナト・ナルト、湿骨林のカツユと口寄せ契約を結んでいる血縁者の綱手がいるが、これらのどちらかなのか、そもそも蛇・蝦蟇・蛞蝓のいずれでもないのかは明らかになっていない。
ただ、蝦蟇の仙人モードを発動した自来也・ナルトに共通して見られた「眼球の光彩部分が『-』の形になる」という特徴が柱間には見られなかったため、少なくとも蝦蟇の仙術ではないと思われる。
由来はともかくとして仙術の熟練度は極めて高いレベルにある。
仙術チャクラを練る時=自然エネルギーを取り込む時の鉄則に「動くな」があるため、本来は仙術チャクラは戦闘前に練っておき切れたら終わりで割り切るか、仙術チャクラを集める役を別途用意して合体するかという制限の多いものだが、柱間はほんの1~2秒で仙術チャクラを十分量取り込んで練り上げる事ができるため、戦闘中であってもホイホイ仙人モードを発動できる。
しかも動物化の様子は全く見せておらず、仙術チャクラそのものも完璧に制御している。
◇口寄せ系
- 口寄せ・五重羅生門
門に鬼の顔が彫られた巨大な門を呼び出す。
◆おもな人間関係
次弟。里の創設後は彼の補助を受けつつ火影として奮闘したが、実務面は実質彼の独壇場に近い状態だった。
扉間自身は柱間に対してあれこれ言いつつも、里のためにと二人三脚で黎明期を支えた。
柱間の死後は二代目火影に就任。
ライバル。幼少期にたまたま出会ったのがきっかけで友情を育んだが、素性が割れたことで決別。
その後、どうにか和解に漕ぎ着けて共に里を設立したが、結局はまたも敵同士に。第四次忍界大戦では互いに穢土転生されて激突した。
マダラからは「唯一自分と対等に戦えた男」「本物の戦いを繰り広げた相手」として一目置かれている(現代の忍者が彼からすると弱すぎるので余計に柱間に拘っている)が、柱間はどこまで行ってもマダラを友だと思っている。
孫娘。初孫だったことでとことん甘やかしたらしく、賭け事にまで連れて行った結果が「伝説のカモ」である。
柱間本人も自覚は持っており、現在の彼女を知らないとはいえ、火影になったと聞いた時には里の安否を本気で案じていた。なお、もう一人の孫である縄樹については、柱間の死後に生まれたことと、穢土転生後にも話を聞く機会がなかったことから最後まで知らないまま。
弟子。扉間と共に彼をはじめ、ホムラやコハルなどの世代を鍛え上げた。
扉間の死後に三代目火影に就任。
二度目の穢土転生後、彼に里の成り立ちやうちはと千手の因縁、己にとっての里と忍の定義を語った。
ゲーム『ナルティメットストーム4』(ナルスト4)では実力を疑問視した扉間の提案で、香燐を除く鷹の三人を相手に扉間、ヒルゼンとスリーマンセルを組んで手合わせを行った。結果は木遁を掻い潜られての力勝負で押し負け、千鳥の直撃を食らっての敗北となった。
- うずまきミト
妻。クシナの先代の九尾の人柱力で、渦潮隠れの里出身。
劇中では人物像があまり深く描かれていないが、「陣の書」によると愛情深い性格であり、人柱力としての力は本編終盤のナルトと同等だったらしい。また額に百豪の術と同じマークがある。
柱間と結婚したのがいつ頃かは不明だが、少なくとも里創設後であり、また第一次・第二次忍界大戦を経験し、第三次忍界大戦が終戦した頃までは存命だったことが確定している。
クシナの回想からすると、彼女がアカデミーに転校してきた頃*4まではまだ生きていた模様。
ちなみに綱手の祖母とするには年齢が合わないことからミトは柱間の後妻で綱手とは血がつながっていないという説もある*5。
ナルスト4では香燐を見てミトを思い返している。
- うずまきアシナ
同盟を結んだ当時の渦潮隠れの長。この縁で、木ノ葉の忍が着用するジャケットの後ろには渦潮隠れのマークである渦が使用されている。
自身の後代のアシュラの転生者。第四次忍界大戦では共闘したが、実は他の火影達と違い、柱間だけナルトと会話したことがほとんどない*6。
祖先にして前世。彼の持つ陽遁のチャクラを受け継いでいる。ちなみに顔立ちがそっくり。
- 千手仏間
千手兄弟の父親。生前は森の千手一族の長だった。
- 千手瓦間
弟。幼いながら優秀な忍だったが、羽衣、うちは一族との戦で戦死した。
- 千手板間
弟。兄の柱間を慕っていたが、うちは一族との戦で死亡した。
- 千手桃華
千手一族のくノ一で、柱間の側近。1コマしか出てないのでどのような人物か不明だが、「者の書」によると幻術が得意で、その「力」は他国に知れ渡ったという。
◆余談
◇柱間の死について
死因や死に様が火影の中で唯一不明。
綱手によれば里のために戦って死んだらしいが、大蛇丸による二度目の穢土転生で蘇った際、特段の改造を施されていない、死んだ時そのままの姿と力でも、本来の力でないにも関わらず、カブトによる改造で底上げされたマダラと互角の戦いを繰り広げているほどの強さを誇っている。
その上、肉体は死んでから長期間経過し、さらに土葬にも関わらず生体機能が健在+全く腐敗せず死亡当時のままという驚異を通り越して恐怖レベルの生命力を持っているため、逆にどうやって死んだのかが不思議になるレベルである。
死んだ当時には既にマダラは表舞台から消えており、大軍相手でも木遁の範囲を考えれば無双出来るため、「負けて死んだ」とは考えづらく*7、扉間がいる以上は謀略に引っ掛けられる可能性も低い。
綱手の「創造再生」は細胞分裂を促進するため寿命が縮む特徴があり、同じ原理ならそのせいではないかと言われることもあるが、細胞は寿命が近づくとどんどん老化する。
柱間の遺体には全くその兆候がなく、穢土転生体も現役時同様の姿だったので、ますます死んだ理由がわからなくなっている。
「そもそもどうやっても死にそうにない」という意見も多い。
自来也も「ワシも歴代火影達のように死にたかった」と回想していることや、穢土転生時の姿が鎧を着た戦装束だったことから、
扉間・ヒルゼン・ミナトと同じく「里のために戦って死んだ」のは間違いないようだが、死に様は不明。
手がかりとしては、四赤陽陣を維持している最中に木分身を発動して「数が少ない」と述べていたことから、回復の追いつかないレベルでの無茶をした結果、チャクラが下限を下回って死亡したと思われる。
◇木遁のとばっちり
柱間の血継限界は前述の通り木遁である。
これは、彼が生来持つ水遁と土遁の性質変化を同時に発生させることで行使されるが、本来この組み合わせでは「泥遁」という別の性質変化になる。
柱間が木遁を使えるのは、彼がアシュラの転生者であり、強い陽遁のチャクラを保持していたことが理由。
つまり、木遁は2つの性質変化を同時に起こす「血継限界」ではなく、3つの性質変化を合成する「血継淘汰」に近いと言える。
「最強の忍者」「忍の神」と呼ばれた柱間とともに唯一無二の力として知られた木遁だが、この高名が柱間の知らないところで暴走しており、
ある里に存在した泥遁の一族が、同じ組み合わせながら木遁ではないという理由で迫害されて衰退し、最後の一人も飛段と戦って死んだことで滅亡している。
◇驚異の柱間細胞
柱間の肉体は前述の通り、細胞に本人の名がつくほどとんでもない生命エネルギーの塊である。
うかつに移植すると暴走した木遁に取り込まれてしまうリスクもあるが、上手く使えば様々な恩恵が得られる。
劇中では、一部を移植した程度でも以下の効果が現れている。
- チャクラ量のアップ
- 術の効果の底上げ
- 瞳術の消耗の緩和
- 万華鏡写輪眼の半永続化
- 致命傷の治療
- 成功すれば木遁使用可能に
ぶっちゃけると移植に成功すれば何かを消耗するリスクが全部何とかなってしまう。
しかし、黒ゼツにより「白ゼツは無限月読によって神樹に囚われた人々をじっくり変化させたもの」と明かされ、続編『BORUTO‐ボルト‐』にて大筒木カグヤを調べていたうちはサスケは「白ゼツ兵団は忍達が生まれるよりずっと前に作られた。おそらくカグヤをも脅かす存在がこの地に出現する時に備える為に」と語られている。
つまり、柱間細胞と白ゼツは「おそらく無関係なのに細胞がそっくり」、柱間は神樹由来の生物にそっくりだがはるかに高性能の細胞を持っていることになった。
◆柱間語録
- その1
「今、この時点では、水切りのライバルってとこか。オレは届いたけど!」
- その2
「瓦間はまだ七つだった…! こんな…! こんな争いがいつまで続くんですか!!」
- その3
(オレは……板間……扉間……やっぱりお前達まで犬死にさせたくねぇ!!)
「何が愛の千手一族だ! 何が一人前の忍だ!! 大人がよってたかって子供を死に追いやってるだけじゃねえか!! こっちだってうちは一族に同じことをしてるしなぁ!」
- その4
「今までのことを! オレ達の努力を無駄にするのか、マダラ! オレとお前が戦ったところで何も生まれん! 里と忍を傷つけるだけだ!」
- その5
柱間「そろそろ里の名前も決めないとな。何か、案あるか?」
マダラ「(穴の空いた葉から里を見ながら)……木ノ葉……隠れの、里……ってのはどうだ?」
柱間「単純ぞ……ヒネリもないぞ……見たままぞ……」
マダラ「『火影』とどう違うんだゴラァ! てか、まだ直ってねェのかその落ち込み癖!」
- その6
柱間「オレはオレ達の……いや、『オレの』里を守る。何があろうとも、里を守ることが人を…忍を…子供達を守ることになると、オレは信じる。例えそれが、友であろうと、兄弟であろうと、我が子であろうと……里に仇成す者は許さん……!!」
マダラ「…変わったな、柱間……本末転倒だ……いずれそれが、里の闇になる……」
- その7
「木ノ葉の同胞は、オレの体の一部一部だ。里の者はオレを信じ、オレは皆を信じる……それが火影だ」
- その8
「…綱(ツナ)か…。今、里は大丈夫ぞ…?」
- その9
柱間「はー、いつの世も戦いか…確かにあまりいい術とは言えぬなぁ。扉間よ、だからあの時オレが言ったように…」
扉間「兄者は少し黙っていろ。ワシは今この若僧と話しておる」
柱間「しかしだの…」
扉間「黙れ!」
柱間「……………(オーバーリアクションで真っ白になっている)」
水月「『忍の神』…貫禄ねぇ―――!」
- その10
「しかし良い兄を持ったなぁ、サスケとやら。オレ以上の忍ぞ!」
- その11
「ハッハッハッハッハ! オレの細胞を取り込み縛る力を上げておるのよ。扉間、お前少しカンが鈍っておるぞ?」
- その12
「うちはの子がオレの話を聞き、どのような答えを出すのかはわからぬが…放置しておけばいずれ第二のマダラとなる! それでは戦争が終わり、勝ったとしても意味がないの」
- その13
「オレはこの時、覚悟を決めた。今を守るために耐え忍ぶ覚悟をだ」
- その14
「マダラがどう復活したのかはわからん。が、オレは確かにあの時、友を殺した。里を守るためにだ。そう、里とは……マダラとオレが最初に望んだ里とは……一族と一族を繋げるものだった。無秩序から秩序を作り、それを繋げるための大切な要だった……。子供達を守り、無駄な争いを避け、平和を実現するものだった……」
- その15
柱間「忍とは目標のために耐え忍ぶ者だ。ただ、何を目標に置くかで忍も変わる。マダラと、オレのように」
サスケ「……忍とは、耐え忍ぶ者……目標を叶えるために……」
柱間「オレにとって、それは里作りだった。だが、マダラは別のものを見つけたようだ」
- その16
柱間「おおー……! ここからの眺めは懐かしいぞ!!」
「火影達よ! 里を見守って来たこの顔岩の上より、しっかりと里を目に焼き付けよーぞ!」
扉間「ハァ……(ハイテンションに呆れつつ飛雷神で転送)」
- その17
「不謹慎だが……慣れ親しんだ友に会えるのは楽しみでもある。待ってろよ、マダラ!」
「いつの世も戦いよ……だが、戦争もこれで最後ぞ! 往くぞォォ―――ッ!!」
- その18
マダラ「待っていたぞォ――!! 柱間アアア―――ッ!!!」
柱間「お前は後!(キッパリ)」
マダラ「…………」
柱間「まずは十尾を止める!」
マダラ「フッ……相変わらずの奴だ。やはりあいつとは噛み合わん……」
柱間「(十尾に指差し替えて)だって……こっち走って来てるし」
- その19
ナルト「いよぉぉぉーっし! 行くぜ!」
柱間「ちょい待ち!」
- その20
柱間「マダラ、ちょい待たぬか!? お前の仲間がやらかしとるぞ!」
マダラ「オレ達は穢土転生だ、気にすることはない! このまま続ける!」
- その21
「頼む! 我らの愛すべき子供達よ!! 今こそ我ら忍の痛みから、苦悩から、挫折から…紡いで見せてくれ!! 我ら忍の…本当の夢を!!」
- その22
「ガキの頃……お前は“オレ達は忍でいつ戦いで死ぬかわからん”と言った。互いに死なぬ方法があるとすれば、敵同士腑を見せ合って、兄弟の杯を酌み交わすしかねェと。だがもう互いに死ぬ。今なら……ただ戦友として杯を酌み交わせる」
- その23
(お前達ならオレ達とは違う決着もあるだろう……。いや……そうなってくれ、うずまきナルト……うちはサスケ……)
- その23.5
「我らが“火の意志”! 存分に発揮しようぞ!」
追記・修正は捨て切れなかった夢を叶えてからお願いします。
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*2 そのため、里に存在した術を全て解き明かし習得した「教授」ことヒルゼンが「歴代最強」と解釈されていた
*3 結果論ではあるがその後の木ノ葉の政策を見るかぎり、その危惧そのものは正しかったと言える。勘違いされがちだが、扉間が火影であった時代のうちは一族は里の皆から尊敬の念を抱かれており、うちはが里の隅に追いやられる原因となった九尾の襲撃が起きたのは扉間が死んだ後なので、扉間はほぼ関係ない。むしろ、政策を一切変えずに放置し続けた三代目以降の火影に問題がある
*4 ≒ナルト誕生の17~8年前、第一部開始の30年ほど前
*5 メタ的には単なる作者の設定ミスだと思われるが
*6 心伝心の術で人となりなどは理解しているが木分身であり、オリジナルはマダラとの戦闘にかかりっきり。また分身がちゃんと名前を呼んでいるのに対しオリジナルは「四代目の息子」
*7 一応、さすがの柱間でも刀で刺されば死んでしまう事がマダラとのやり取りで示唆されている。
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