登録日:2018/05/05 (土) 13:25:56
更新日:2024/02/20 Tue 10:47:08NEW!
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大事な大事な、アタックチャーンス!
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「パネルクイズ アタック25」とはABCテレビ制作のクイズ番組である。
本項ではBSJapanextで放送する「パネルクイズ アタック25 Next」についても記述する。
概要
参加者が赤・緑・白・青の回答席に座り、クイズに正解した回答者がパネルを獲得し一番多くのパネルを得た人が優勝となる。
地上波時代はテレビ朝日系で毎週日曜日の13時25分から放送していた。
この番組の前身にあたるのは毎日放送製作・NET(現:テレビ朝日)系で放送されていた「東リクイズイエス・ノー」である。
番組は低視聴率および毎日放送の腸捻転解消*1に伴い打ち切られたものの、スポンサーである東リの要請もあって本番組がスタートした。
開始当初は当時のテレビ番組によくある視聴者参加型クイズ番組だったが、1980年代後半以降それらが徐々に打ち切りとなったこともあり、21世紀以降時期によっては日本で唯一レギュラー放送される視聴者参加型クイズ番組となっていた。
しかし、ABC側が視聴者層の若返りを図ることから終了が発表され、2021年9月26日をもって46年半の歴史に幕を下ろし、日本からレギュラー放送の視聴者参加型クイズ番組が姿を消した。
…しかし、その灯は消えていなかった。
2022年3月27日より番組スポンサーでもあったジャパネットたかたが運営する新しいBS放送局「BSJapanext」の目玉番組『パネルクイズ アタック25 Next』として復活。
放送時間は60分に拡大され、司会者・制作陣・放送日時は地上波時代から引き継ぐ。
収録は地上波時代は大阪・ほたるまちの朝日放送本社スタジオで、NEXT以降は東京のBSJapanextのスタジオで実施している。
出演者
◆司会者◆
初代:児玉清
「勝負の アタックチャーンス!」
1975年から2011年まで出演。
前身である「東リクイズイエス・ノー」に引き続いて司会を務めた。当初は「イエス・ノー」が低視聴率だった事から司会を引き受けようとしなかったが、スポンサーである東リの要請で引き受けた経緯がある。
紳士然とした雰囲気で進行するが、パネルの移り変わりが激しい時にはスポーツ実況のように興奮してしゃべりたてる。正解したときの「その通り!」「お見事!」や、角を取れるのに角を取らなかったときの「なぜ角を取らない!?」が恒例。
後に博多華丸・大吉の博多華丸がモノマネしたことで認知度が再確認され、華丸・大吉が出場した際には2人でアタックチャンスをしたこともある。
体調不良(後に癌と判明)で2011年に無期限休養となり、その1ヵ月後に逝去。番組でも追悼の映像が流れた。
2代目:浦川泰幸
「20代大会勝負のアタックチャンス!」
ABCアナウンサー。児玉氏の休養に伴う代理司会からそのまま司会に就任。2011年から2015年まで出演。
アナウンサーらしいスムーズかつ流れるような進行だが、児玉氏同様角を取らなかったときにはポロっと毒舌が出たこともしばしば。
3代目:谷原章介
「30代大会 勝負をかけた (パンッ)アタック チャンス!」
番組40周年を迎えたリニューアルにより、2015年から司会に就任。レギュラークイズ番組の司会は「カミングダウト(日本テレビ)」に続いて2度目。
Nextでも続投し、初代司会に就任する。
歴代司会者よりも解答者に話しかけたり、最終問題前0枚の解答者に対しても「最後正解して1万円でも持って帰りましょう」と励ますなど優しい司会ぶり。
一方で自分がお気に入りの問題、特に自身も声優として出演の経験があるプリキュア関連の問題だと興奮することも。
アタックチャンスの前に手を叩くスタイル。
このほか、児玉の入院時に板東英二、谷原の舞台出演時にフリーアナウンサーの石井亮次が代理司会を担当したことがある。
◆出題◆
初代:あかはゆき
2代目:中村京子
3代目:相沢純子
4代目:豊島美雪
5代目:相馬宏美
6・10代目:沢木美佳子
7・9代目:加藤明子
8代目:角野友紀
フリーだったり朝日放送の社員だったり、基本的にアナウンサーが務めている。7・9代目の加藤アナは、児玉時代末期〜浦川時代前期に出演した後、40周年のリニューアルで谷原が司会就任したのに伴って再登板しており、唯一全歴代司会者の下で出題担当者を務めている。
Nextでは地上波時代の6代目出題者である沢木美佳子アナウンサーが再登板している。
◆ルール
- 回答者は4人。赤・緑・白・青の順に座る。
- オープニングクイズに正解すると最初は中央に位置する13番のパネルを獲得できる。以後は4色オセロの要領でパネルを獲得する。挟めるようにパネルを取れない場合は既に獲得しているパネルに隣接する箇所を獲れる。
- オープニングクイズ以外で不正解を出すと2問解答権を失う。解答権はNextで新設された「全部答えましょう」を除いて1問につき全員で1回しかない。
- シンキングタイムは7.5秒間用意されているが、映像問題や音楽問題などは出題中そのものがシンキングタイムとなるため、シンキングタイムがない。
- 人名を答える問題の場合、日本人・中国人・韓国人についてはフルネームを答えないと正解にならない。ただしそれ以外の外国人はフルネームでなくてもその人だと判断できればOK。
例えば「1865年に国王に即位。現在のアフリカ・コンゴにあたる地域を私有領として獲得し、残虐な統治を行ったことで著名なベルギー国王は?」という問題が出たとする。この問題は単に「レオポルド2世」と答えても正解になり、「レオポルド・ルイ・フィリップ・マリー・ヴィクトル」と答えても正解となる。 - 未獲得のパネルが5枚になるとアタックチャンスが発動する。アタックチャンスは誰かが正解するまで続く。
- 全てのパネルが埋まるか制限時間を迎えると終了。制限時間を迎えた時にはウェストミンスターの鐘(学校のチャイム)が鳴る。
その時点で最も多くのパネルを獲得した人が優勝となり、旅行のかかったVTRクイズへチャレンジできる。
◆アタックチャンス
未獲得の残りのパネルが5枚となったときに発動するチャンスタイム。
アタックチャンスのときに正解を出すと自分のパネルを含めた獲得済みのパネルを1枚選び、未獲得状態に戻すことができる(画面上は黄色く縁取られる)。
ここで塗り替えたパネルは未獲得のパネルとなり、埋めれば再びオセロの色変えも発生するという一発逆転のチャンス。
ただしこのアタックチャンスのパネル塗り替えは強制であり、塗り替えによって不利になる展開しか残されていない場合でもパネルを1枚選んで消す必要がある。大抵は他人が獲得したパネルを選択する場合があるが、展開や戦略によっては自分自身のパネルを選択する場合もある。
優勝のかかった回答者はもちろん、既に優勝の目がない回答者もパネル数が賞金に影響するためやはり気が抜けない時間となる。
なおアタックチャンスは誰かが正解を出すまで続くが、導入当初は発動後最初の問題で正解しないとそこで終了となった。
◆出題形式
- オープニングクイズ
第1問は必ずこれ。間違えてもペナルティはない。
基本的にパネルを使った隠し絵問題が出題されるが、正解は人物・場所の名前・スポーツなど一定しない。
- 読み上げ問題
アナウンサーが読み上げた問題の答えを当てる。問題文の読み上げが終わった後にシンキングタイムがある。
- 3択問題
問題文読み上げ時に「三択の問題です」とアナウンサーが一言入れる。選択肢はアナウンサーの読み上げ。
映像を使った3択問題も存在する。
- ビジュアルクイズ
VTRやCGアニメーションを利用した映像を使って出題されるクイズ。
映画の一部を流してそれに関連する問題に答える映画問題、映像を使った三択クイズ、上段と下段でペアになるもののうち、指定された組み合わせを答えるペアクイズ、ゲストが出題するゲストクイズ、5つの画像を数秒間流し、出題された問題の答えを当てる記憶クイズ、全国各地に関連する映像を見てそれに関連する問題に答えるふるさとクイズなどが出題される。
地上波時代は様々な視点で映されるCGで描かれた漢字を答える立体文字、隠し絵クイズ、間違い探しなどがあった。
- 音楽問題
流される3曲を聞き、タイトルに共通して入る文字、タイトルの頭文字を組み合わせて出来る単語、歌っているグループの人数を全て足した数を答えるなど様々な形式がある。
- 筆記問題
Nextより登場。数字を答える問題で、一番正解に近い数字を書いた回答者がパネルを獲得できる。当初はペナルティがなかったが、後に正解から最も遠い数字を書いた人は不正解と扱われるようになった。
- 全部答えましょう
Nextより登場。複数の答えがある問題*2が出題され、その全てを答えないとパネルを獲得できない。誤答してもペナルティはなく、正解が出るまで何度も回答できる。
- ふるさとクイズ
Nextより登場。全国各地の自治体の映像に関連する問題に答える。
誤答してもペナルティはない。正解者にはパネル獲得の他に出題元の自治体から賞品がプレゼントされる。
- 旅行チャレンジクイズ
その日に最も多くパネルを獲得した優勝者のみが答えられる旅行を賭けた最終問題。自身が獲得したパネルが消え、その部分から見える映像の一部をヒントに問題に答える。
例題として「ある人物」を例にとるとスタートから
趣味や特技に関する品物→生誕地と生年→卒業した大学などの学歴→名を上げた作品や出来事など→その人が書いた著書(作家)やそれに纏わる書物→その人に関する最近の出来事(映画などの映像化)→顔写真
といった形で表示される。
人物は歴史上の人物・作家・学者・スポーツ選手・架空の人物など多岐にわたるほか、出題ジャンルに関しても「ある作品・曲」「ある国・都道府県・都市・島・半島・山・川・湖・公園・建造物(国内外問わず)」「ある歴史上の出来事・条約」「ある西暦(特定の1年)・元号」「ある植物」など多岐にわたり、どれが出るかはわからず、広い知識と運が試される。
当然のことだがパネルの獲得枚数が多ければ多いほどヒントがよく見えるものの、前述の通り広い知識が求められるため、20枚以上やパーフェクトを達成しても正解できないときもあれば、取り方次第ではひと桁枚数程度のヒントでも正解したケースもある。
不正解・時間切れの場合、旅行は獲得できないもののそれ以外の賞品・賞金は獲得できる。
◆賞金
終了時に解答者が保持しているパネルの枚数分賞金*3として支給される。パーフェクトを取るとパーフェクト賞として100万円*4が支給される。
Nextではパネル1枚につき1万円が支給される。パーフェクト賞は100万円。
◆予選
一度番組へ出場すると、たとえ優勝できなくても向こう5年間は出場権を失う。
地上波時代
番組出演をかけた予選会は原則として各地のテレビ朝日系列局で行われていた。
ただし関東および山梨在住の人は朝日放送東京支社で予選を受ける。
徳島県は朝日放送が実質的に放送エリアとなっているため、大阪の朝日放送で受ける。
宮崎県では宮崎放送(TBS系)で*5、佐賀県では福岡県の九州朝日放送で予選を受ける。
番組が放送されていない福井、富山、高知、鳥取、島根、佐賀の各県では、隣接地域のテレビ朝日系列局で実施される予選を受けることとなるが、本戦に出場できたとしてもその活躍を見られる人数は少ない。
この関係で、番組エンディングのスタッフロールには協力扱いで各地のテレビ朝日系列局の名前がクレジットされていた。
予選への出場はハガキかインターネットで応募し、専用の用紙に氏名などの他に自己アピールを記入する。問題は全30問の筆記式で制限時間は8分。制限時間終了後すぐに採点され、合格した参加者のみ面接へ進める。
筆記試験の出題内容はクイズ番組でよく出される問題と時事問題がバランスよくミックスされている。
仮に面接に合格し、本選への出場権を得ても1年間「オファーを受けられる権利を持っている」という状態に過ぎないので1年以内にオファーがなければ出場資格は消滅してしまう。ただしオファーを待っている間も予選試験を受ける事は出来るので、合格を重ねればオファーを受けられる期間を伸ばせる。
BS時代
Nextは予選の応募がインターネット・ハガキではなく「つながるジャパネット」アプリからの応募となる。
◆パーフェクト
25枚のパネル全てを獲得することをパーフェクトと呼び、パーフェクトを獲得した解答者は地上波放送終了までに全部で14組現れている。
パーフェクトを獲得するには4隅のパネルを必ず獲得することが必要となり、それ以外のパネルの取り方もよく考えて行う必要がある。
◆優勝できる最低枚数
同点決勝や時間切れがない場合、優勝するには最低7枚のパネルを獲得する必要がある。
ただし不正解が続出して時間切れとなり、パネルが全て埋まらなかった場合にはもっと少ない枚数で優勝することもある。
◆年間チャンピオン大会
地上波
前年の12月からその年の11月までに通常回で優勝した回答者から獲得枚数の多かった上位回答者が出場できた。
2003年度までと2015年度からは年間の獲得枚数上位4名が出場する形だったが、2004年から14年度までは予選を勝ち抜いた4人に出場権が与えられた。
Next
勝ち抜き方式へとリニューアル。放送5回単位でブロック分けし、1~4回目を通常回、5回目を年間チャンピオン大会ファーストラウンドに位置づけ。ファーストラウンドに出場できるのは通常回のトップ賞獲得者。
ファーストラウンドの勝者が年末に予定されるファイナルラウンドへの進出権を獲得することができる。
◆旅行
地上波時代最後の賞品の旅行の行き先は宮古島2泊3日ペア旅行であった。BS移行後は日本一周クルーズ10日間の旅*6になった。
賞品は長らくエールフランスによるパリ旅行がメインであったが、フランスの核実験に対する抗議として一時期外されたこともある。
◆ゲーム化
過去にプレイステーション、プレイステーション2、PCでゲーム化されている。
- PS1版
富士通パソコンシステムズ開発。1995年発売。オープニングからエンディングまで当時の番組の流れを忠実に再現し、1度出題された問題は次回プレイ以降出題率が下がるという独自の仕様が組み込まれていた。
- PC版
上記富士通パソコンシステムズ開発のPS版の移植バージョン。こちらは応募ハガキを記入する段階から始まる。予選の筆記試験・面接を受け、合格すれば出場できるという番組のテレビでは見えない部分の流れまで再現されている。
- PS2版
デジキューブ開発。PC版同様応募ハガキを記入するところからスタートする。応募ハガキを記入し、応募に出しても低確率で予選会の通知ではないものが届きその時点でゲームオーバーになることも。
◆コロンビア
AAにもなっているコロンビアはこの番組が発祥。
2006年10月放送のある回に出場した男性が最終問題で「コロンビア」と答えて正解した時の見事なドヤ顔とガッツポーズがAAの元ネタ。
◆余談
2023年3月、深夜に放送されたABCの関西ローカル番組『VSウエストランド』で、アタック25改悪パロディとして『パネルクイズ ポイズン25』という企画が放送された。司会にとろサーモンの久保田かずのぶ、解答者としてウエストランド、みなみかわ、キュウ、ダイヤモンドが出演。
本家からは問題読みで沢木美佳子も出演し、収録スタジオもABC製作番組なのにBSJapanextのスタジオで実施した。
追記・修正はアタックチャンスを獲得してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 答 コロンビア -- 名無しさん (2018-05-05 16:06:23)
- バースデーカードという映画で主人公が挑戦者として参加していた -- 名無しさん (2018-05-05 17:01:28)
- 司会者3代目になってたんか、知らなかった。 -- 名無しさん (2018-05-05 21:05:07)
- 賞金が出る特番ではない視聴者参加型番組としては、現在放映中の番組では最古にして唯一だよね。 -- 名無しさん (2018-05-05 22:49:05)
- ごきげんブランニュ内のガッツ、具志堅、内藤大助、井岡叔父で行われたボクシングチャンピオン大会はカオスすぎて腹筋崩壊したww -- 名無しさん (2018-05-06 07:26:55)
- 回答者には事前に得意ジャンルを聞いてあり、通常クイズの中で回答者にとってのサービス問題が必ず1問は出るようになっている。 -- 名無しさん (2018-05-06 13:17:20)
- 谷原章介がせっかく新しいアタックチャンスのアクションを考え出したのに、真似されるのは結局児玉バージョンという悲哀 -- 名無しさん (2018-05-06 23:18:38)
- この番組を観てると、あぁ日曜日だなぁ、とすごく感じる。 -- 名無しさん (2018-05-07 08:45:11)
- アタァック!!25~ -- 名無しさん (2021-03-19 19:11:07)
- コロナが流行ってからは予選会が出来ないからか、芸能人大会が続いててちょっと寂しい。 -- 名無しさん (2021-03-28 13:30:16)
- とうとう番組終了ってマジかよ!? 一般人参加型クイズ番組の灯が消えてしまった・・・ -- 名無しさん (2021-09-26 23:42:17)
- Switchでもゲーム化で復活を望みます -- 名無しさん (2022-01-31 18:39:24)
- チャレンジクイズは進行中に各人の得意不得意ジャンルを制作側が判断して、旅行者枠の余裕があるかどうかで問題を出し分けている。 -- 名無しさん (2023-11-23 14:33:33)
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*2 一例として、太陽系の惑星で地球より赤道半径が大きい惑星を全て挙げる
*3 2019年10月頃まではホームページ上で1枚×1万円と明記されていたが、2019年11月以降金額の表記が無くなっている。
*4 2019年10月頃までは50万円。
*5 ただし宮崎放送は2017年9月に放送を打ち切ったため、九州朝日放送、大分朝日放送、熊本朝日放送、鹿児島放送の何れかで予選を受ける形になった。
*6 こちらはジャパネットが一般発売している旅行商品でもある。
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