登録日:2018/05/22 Tue 10:15:55
更新日:2024/02/26 Mon 13:35:44NEW!
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星のカービィ 星のカービィ スターアライズ カービィ スターアライズ バイト ギャラクティックナイト 仮面 極楽 黄泉 冥王 蝶々 審判の日 謎 ジュークボックス 星のカービィ ディスカバリー 星のカービィキャラクター項目 コメント欄ログ化項目 チョウ 蝶 星の〇〇〇〇 the アルティメットチョイス ナイト系 バルフレイナイト 黄泉返る極蝶 冥獣 生命の叫び 没デザイン 夢啜る極鳥
※この項目には『星のカービィシリーズ』の隠しボスキャラに関するネタバレが含まれています。
まだ会ったことも戦ったことも無い人は、本当にこのまま下にスクロールしてもこうかいしませんね?
バルフレイナイトとは星のカービィシリーズに登場する隠しボス。
2022年時点ではまだ2作しか登場していないルーキーなのだが、ボスに限定しなければ実際の出番はさらに多い(後述)。
●目次
◆概要◆
メタナイトやギャラクティックナイトなどに続いて登場した、「黄泉返る極蝶」「夢啜る極蝶」の異名を持つ新たなるナイト系のキャラクター。
外見は赤い蝶をモチーフにした騎士で、仮面には触覚に見立てたような1対の角が生え、目の周りに黒の模様が刻まれている。
背中の翼はもちろん蝶の翅。
剣はメタナイトのギャラクシアと少し似ている枝刃付きのタイプだが、鍔の部分が蝶の翅をあしらった形状になっている。
◆誕生秘話◆
『スターアライズ』のディレクターを務めた熊崎信也氏は、ニンテンドードリーム7月号のインタビューでバルフレイナイトに関して語っている。
デザインは未発売に終わったGC版星のカービィに登場する筈だったボスのものだが、剣のデザインは変更されている。
スターアライズを集大成とする中で、いつも通りギャラクティックナイトを裏ボスにしたら予定調和となり、王道からは外れてしまうと新キャラを登場させることを決めた。
つまり、ギャラクティックナイトが「またお前か」というような反応をされることは計算済みだったのだ。
これまでの蝶々はただ単に平和の象徴として出していただけだが、
「ハッピーエンドを迎えたのに直ぐに危機に直面するよな」とごもっともな事を思っていたところに、
日本の伝承では蝶が黄泉と通じる不吉な存在とされることが多い*1という話に着想を得て
平和の象徴だと思っていたのに実は凄い敵だった、と没デザインを引っ張り出すことを決めたという。
スターアライズ設定資料集では設定が詰められたようで、全作品の蝶がラスボスの断末魔の悲鳴に引き寄せられ姿を現したと説明している。
◆登場作品◆
星のカービィ スターアライズ
何かが たえ、その しんぱんの日に どこからか
飛らいする、極楽の夢見鳥。銀河最強と 言われる
白き騎士が もたらした、長年の 生命のさけびに
共めいし、黄泉からの騎士となって こうりんする。
れきしの闇に ほうむられた、決して戦うはずの無い
アノそんざいとの、夢の対決の… まくあけだっ!!
黄泉返る極蝶
バルフレイナイト
『星のカービィ スターアライズ』の隠しモード、『星の〇〇〇〇 スターフレンズでGO!』の最終ボス。
本モードのレベル5で待ち構える、文字通り最後の相手。
気付けばしれっと恒例になった感のある「〇〇ナイト」系裏ボスである。
メインストーリーでも狂気的な活躍を見せた魔神官ハイネスの撃破後、体力全快を挟む形で戦うことになる。
彼の登場シーンは初見だとなかなか衝撃的。
まず、謎の黒い渦が浮かぶ祭壇でハイネスを退けたフレンズ達が勝利のダンスを踊ると、微塵も読ませる気のない爆速スタッフロールのエンディングが開始。
が、それは偽のエンディングであり、途中でスタッフロールが巻き戻り、カメラが捉えた黒い渦から真逆の白く光る物体が出現する。
その正体は本編のエンディングでもチラッと顔見せした銀河最強の戦士、ギャラクティックナイト。
「知ってた」「またお前か」「まずそこは魔神官的に暗黒物質だろJK」「はいはいしいたけしいたけ」等々、プレイヤーによって様々だろう思いが巡る中、遂にラストバトルが始まる……
と思われた矢先、急に天から1頭の蝶々がひらひらと舞い降りる。
翅の縁が赤く、内側は黄色い蝶で、どう見てもこの場には不自然な生き物。
何故か気付く様子のないフレンズ達をよそに、ギャラクティックナイトのランスに蝶が止まった瞬間、銀河最強の戦士が融合されたかのように一瞬で消滅。
そしてフレンズ達の前で、焼き椎茸蝶を象った騎士の姿へと変化するのだ。
本編エンディングでの予告自体が完全なミスリードだったという訳で、(特に後述の事情を知る人にとっては)この流れには意表を突かれること請け合いである。実際ニンドリで熊崎Dもそのためだけに作られたHDモデルが消える衝撃を考えたと明かしている。流石に前作でもボスとして出たばっかりな上、『Wii』『ロボプラ』で共通していた「テーマ曲はHPを半分削ってから」の法則が本作に限って適用されていなかったので、何かあると勘付いたプレイヤーもいたであろうが
なお、この一連のイベントムービーはスキップ可能であるため、
戦う相手が分かりきっているからとスキップしたプレイヤーは全然知らないボスが立っている画面に別の意味で驚愕することに……
撃破すると、光に導かれるかのように消滅。無数の蝶に分裂して舞い上がっていく。
この時にギャラクティックナイトも共に消えたと思われるが、果たして……?
しんぱんの日に、異空間より 飛らいする 極楽の夢見鳥。
夢の国か、黄泉の国か… 次は どの次元を めぐり行くの
だろうか。白き騎士から 受けついだ パワーを 日々ぞうふく
させ、ついに その力を わがものにする。真の力をはっきした
黒き極蝶による しんぱんの日が… 今、晩刻を むかえる!
災来する黒き極蝶
バルフレイナイトEX
Ver.4.0では追加モード「アナザーディメンションヒーローズ」クリア後に解放される「The アルティメットチョイス」の追加難易度「魂が飛び出る辛さ Extra」で強化版のバルフレイナイトEXが登場する。また、「ヒーローズ」の特定条件達成で解放される最後のドリームフレンズ・三魔官シスターズで星の〇〇〇〇に挑んだ場合もラストに待ち受けているのはEX版となる。
こちらは黒を基調としたカラーリングで、ギャラクティックナイトの力を日々増幅させ、ついに完全にモノにしたとのこと。新たに彼の固有技を会得したという訳ではないが、強さ自体はその説明も納得出来るほどに強化され、その強さゆえプレイヤーからは、「ブラックバイト」や「害虫」、「焦がし椎茸」と呼ばれている。
なお、星の三魔官シスターズは設定上ハイネスが正気に戻った後の物語なので、ボス戦はバルフレイナイトEX単騎との最終決戦になる。
星のカービィ ディスカバリー
物語の冒頭、ナゾのうずに吸い込まれるカービィ達と共に例の赤い蝶が混じってる映像が話題を呼び、「本作にも何らかの形で関わってくるのでは?」とファンから予想されていた。
そして…
メインストーリーのクリア後に挑めるようになるダンジョン「絶島ドリーミー・フォルガ」。
その最深部である「フォルガトゥン・ランド」にて待ち構えるID-F86こと侵略種 フェクト・フォルガは、思念体でしかなかった身体を実体化させて思念獣 ソウル・フォルガとなりカービィに襲い掛かってくる!
と思われた矢先、急に窓から1頭の蝶々がひらひらと舞い降りる。翅の縁が赤く、内側は黄色い蝶で、どう見てもこの場には不自然な生き物。……まさか???
そして、ソウル・フォルガの鼻先に蝶が止まった瞬間、思念体の侵略種は融合されたかのように一瞬で消滅。
カービィ達の前で、蝶を象った騎士の姿へと変化するのだった。
決戦の間に 審判を下すという 一頭の夢見鳥は、
誘われるように 忘れられし 絶島へと流れ着く。
そこで 最も強い ソウルをすすり、紅き騎士となって
降り立つ。 ついに、この新世界での 最凶の闘いが…
晩刻を むかえる!
夢啜る極蝶
バルフレイナイト
というわけで前作に引き続き、今度は本編ラスボスを出オチさせながらまさかの再登場。ファンからは「おかえれ」だの「(来るとは思ってたけど)何故来たし」だのと愛憎入り混じった声で歓迎されている。
素材にした対象が前回から大きく異なっていながら姿形に変化はないものの、翅が『スタアラ』から二倍近く大きくなっているのが特徴。
「絶島ドリーミー・フォルガ」の真のボスとしてカービィに闘いを挑んでくる。
今回のBGMはズバリ「バルフレイナイト」。スタアラのBGMのピアノパートがエレキギターでアレンジされており、そこに「WELCOME TO THE NEW WORLD!」と「新世界をかけぬけて」を複合したものとなっている。
シリーズでは非常に珍しいアラビアンな曲となっており、前作の静かな雰囲気から一転、厳かな雰囲気と激しさのある曲に仕上がった。
撃破すると光を放ちながら消滅していき、蝶の姿に分解されて散っていく。
この際、バルフレイナイトの身体から何らかの影が飛び去っていく姿が確認できるが…?
また、勝利後は特典としてソードのコピー能力の最後の派生進化である「バルフレイソードの設計図」を入手でき、これがまたとんでもなくぶっ飛んだ性能をしている。
詳しくは個別項目を参照。
余談だが、ムービーでの名称では、二つ名が「夢啜る極鳥」になっている(蝶が鳥になっている)。どちらかがミスあるいは唐突に変更したと思われたが、ファンが公式に問い合わせたところ「極蝶」の方が正しい表記で、「極鳥」はミスとのこと。同時に「今後の対応は検討中」とも返信があったという。
◆戦闘能力◆
基本的には他のナイト系ボスと同様、一定の間合いを維持しながら戦う。
登場作のメタナイトの特徴である、すり足で前後に動くモーション中に攻撃を当てるとガード/回避*2する習性や、剣攻撃に同じ刃系の攻撃を当てると相殺して怯む*3のも一緒。
こちらは攻撃頻度が上がっていることに加えて、前触れなくワープを挟んでくるため実質的に隙も少ない。
各技の詳細は後述。
『スターアライズ』では一応「星の〇〇〇〇」のラスボスだが、形態変化はなく一戦のみで、前述したように必ず全回復した後の戦闘になる。
メタナイトのように分身もせず、ジャマハート由来であった「フォース~」の技は持っていない。
更に言うと、NPCがおらず大体ソロバトルであった過去作の隠しボスと違い、フレンズを連れてタコ殴りできる上に
今までナイト系ボスのいやらしい技であった「ドリルスラッシュ」が本作ではオミットされているため、事故要素が少なく意外と良心的。
距離を取れば当然近付いてくるが、接近中はガードの構えを取れないため特に遠距離コピーは前作までのナイト系と比べて攻撃を通しやすい。
特に星の〇〇〇〇では、普通に進めると攻撃、体力、素早さといった各ステータスアップ系のアイテムを収集済みが殆どであり、高まった攻撃力と素早さで簡単にゴリ押し可能。
その代わり、下手な間合いだと当たる空中ムーンショットや、見た目以上に攻撃範囲が広い極楽冥王斬閃、シングルプレイではほぼ誰かが敵対化して対応に追われる極楽鱗波などの存在があるので、ガチ勝負では決して楽勝とはいかない。
特にアルティメットチョイスでは、難易度7「極辛ピンチ味」以上だと彼の後にもボス戦が控えており、どれだけダメージを抑え込めるかが重要になってくる。
EXは純粋なパワーアップ版だが、ドリルスラッシュの代わりと言わんばかりにダッシュ攻撃が追加されたため、不意の一撃をもらいやすくなった(特にフレンズがターゲットに含まれる乱戦時は尚更)。
また、攻撃間隔や予備動作が短縮されているのは勿論のこと、ワープする度にその場に衝撃波を発生させるようになった点が非常に厄介。
剣の相殺でも殆ど硬直しなくなったため、特にソロでは無敵技で敵の攻撃をやり過ごしながらダメージを与えられないデメリットの方が大きくなった。ワープ衝撃波も相まって、ソード能力でのタイマン勝負は特に厳しい戦いとなる。ドリームフレンズのメタナイトやダークメタナイトなら十分善戦できるが。
遠距離系ならまだ与しやすいものの接近スピードも上がってるので油断は出来ない。
その他にも広範囲化したムーンショット、吸引が加わった極楽冥王斬閃など気を抜くとダメージを受けてしまうようになった技が多く、アルティメットチョイスの追加難易度「魂が飛び出る辛さExtra」では後に控える真のラスボスが非常に凶悪なので、貴重な体力をすり減らしてくる嫌らしい敵と化している。
コイツ自体うっかりしてると斬り殺されかねないので、可能な限りバルフレイナイトEX戦前後ともに体力を満タンに出来るようなトマト管理が求められる。
おすすめはやはり三魔官シスターズ。ルージュorパルルの大技系なら遠距離から攻めることが出来る。マホロアもなかなかの火力。ブラックホールやジェムリンゴ、たまにウルトラソードで攻撃してみよう。
ただしルージュの剣では鍔迫り合いが発生しないのが痛い。敵としても同様。
『ディスカバリー』では、行動パターンの根幹はメタナイトと同じ。
しかし、前作と違ってコピー能力の進化が前提なバランスのため、遥かにタフで強くなっている。
3D空間ゆえに前後左右のどこへでもワープし、不意を突いて攻め込んでくるのが厄介。
だがこちらにも緊急回避・ジャスト回避がある。これを使いこなせているかどうかで難易度は劇的に変わってくる。
同作のメタナイト及びアルティメットカップZで戦うことになる強化版のメタナイト・幻に比べると、技が大振りかつ攻撃後の硬直が長いものも多いため、回避のタイミングが掴みやすく反撃のチャンスも多い。このため慣れによってかなり難易度が落ちるボスでもある。
むしろ小回りの利く小ぶりな一撃でヒットアンドアウェイを繰り返すメタナイト・幻の方が強いという声もよく聞かれる。
まあメタナイト・幻はアルティメットカップZでしか戦わない完全な裏ボスなので仕方ないのかもしれないが。
◆攻撃パターン◆
ナイト系ボスの共通技
- 通常斬り (使用:スターアライズ、ディスカバリー)
なんてことはなく、普通に斬るだけ。
意外と滅多に拝めない。
- 4段斬り (使用:スタアラ、ディスカバ)
4連続で切りつける。
『スターアライズ』では星が出るのは4段目だが、『ディスカバリー』では振るたびに星が出てくる。
- ハイパーラッシュ~ムーンショット(使用:スタアラ)
いつもの連続切り→三日月型ソードビームのフィニッシュ。
なおこれに限らず、メタナイトよりもムーンショットが大きくなっている。
EX版の場合、これを含めた地上で放つムーンショットはすべて上にホーミングするようになった。これはアナザーメタナイトにも無い特徴。
- 空中ムーンショット(使用:スタアラ、ディスカバ)
ジャンプ後、角度が異なる2発のムーンショットを同時に放つ。
本作のメタナイトも行う厄介な小技であり、他の小技後のジャンプで続けて繰り出す場合もある。
EXでは3発同時になっている他、アナザーメタナイトに無い特徴としてワープから2回目の空中ムーンショットを行うことがある。
『ディスカバリー』では4段斬りを2段目でキャンセルし、低空に後退して素早く2連射してくることがある(メタナイト・幻もたまにする挙動)。技名は「空中弦月斬」。
慣れないうちはじわじわ削られやすい攻撃。
- 3連続ムーンショット(使用:スタアラ、ディスカバ)
本作のボス版メタナイトは序盤に登場したためか使わなかった技だが、こちらはしっかり使う。必ず画面端にワープしてから使用。
ワープで遠くに離れたらこの技を警戒。
EXではアナザーメタナイト同様その場で使うこともある。ハイパーラッシュと同じ構えなので紛らわしいが、こちらのほうがやや予備動作が長め。
『ディスカバリー』では2発目の射出速度にディレイをかけながら放つ「弦月斬」になっている。
- 下突き(使用:スタアラ)
ジャンプ中に真下の敵を捉えると急降下。
普通に間合いを取って戦っていると、空中ムーンショットの頻度の方が多いのであまり見かけなかったり。
- グライドアタック(使用:スタアラ)
単発の滑空攻撃。
メタナイトと違い、ワープが予備動作になっているパターンも追加されている。
- アッパーキャリバー(使用:スタアラ)
メタナイトも行う、力を溜めた後に突進・切り上げ→ヒットすると空中で連続攻撃を加えて叩き落とす派手な技。切り上げに当たらないとそのままワープで移動する。
突進の距離がメタナイトよりかなり長い他、チャージ中に距離を取ったり背後に回るなどした場合チャージ終了後に射程圏内までワープしてから突進してくるので要注意。
後半はチャージ時間が短くなる。
EX版は威力が増加。体力満タンでも瀕死に追い込まれるアナザーメタナイトに比べればマシだが、それでも(キャラにもよるが)最大値の1/3以上の体力を奪われるため絶対に回避したい。
- 竜巻(使用:スタアラ、ディスカバ)
ナイト系おなじみ、画面端から竜巻を繰り出す技。スタアラではチャージ時間が短い他、ストーンの「石ころへんしん」やエスパーの「バニシュ」も含めた無敵時間を、コピー習得時に一瞬だけ生じる無敵時間以外全て無視してくる。*4
後半はフレンズの数に合わせて竜巻が増える上に、一旦画面奥に移動してから突っ込んでくる。
この時の竜巻は奥から手前に真っすぐ飛ぶだけなので回避は簡単。その上、全て過ぎ去るまで本人は完全に無防備と化すため、畳みかける最大のチャンス。なお色が赤く染まっているが、仕様自体はメタナイトのものと変わらない。
EXでは後半になると5個の竜巻が画面奥に並び、順番に手前へ飛来する。それだけならアナザーメタナイトと同じだが、彼の場合(前後半共に)竜巻を出し終えたらすぐに反対側へ移動して攻撃を仕掛けてくるため隙がない。特に後半バージョンはバルフレイナイトEXの姿が竜巻に紛れて視認しづらいことも含めてかなり危険。
『ディスカバリー』ではEX同様に5個放ち、後半はフィールド外から突撃させる「獄炎風」となっている。突撃のパターンもいくつかある。
- ダッシュ斬り(使用:スタアラ)
EXで追加。
ダッシュからノーモーションで通常斬り、または4段斬りを行う、アナザーメタナイトと同モーションの攻撃。
いつもより接近スピードが速いので判別は容易だが、近づいた瞬間に攻撃が繰り出される。距離によっては反応が間に合わないまま被弾することもままあり、前作までのナイト系ボスが使うドリルスラッシュに近い厄介さを持つ。
- スピニングソード(使用:スタアラ)
EXで追加。
前方または垂直にジャンプしながら縦に回転斬りを繰り出す。画面上側に飛んでいても余裕で当たる厄介な対空攻撃でもある。
前方版はこちらが地上にいても使うことがあるため空中ムーンショットと区別がつきにくく紛らわしい。
垂直版は前作までのように衝撃波は出ず、完全に対空攻撃としてのみ使われる。
オリジナル技
- 極楽冥獣(使用:スタアラ、ディスカバ)
「ごくらくめいじゅう」と読む。
画面端に移動し、剣にエネルギーを収束させると、赤紫色に光る恐ろしい顔をした謎の生命体「冥獣」を召喚する。
冥獣は上下に揺れながら前方に移動するが、地面を這うように動く時も。
召喚されるのは小さい冥獣が2体同時で、後半は一回り大きな冥獣を2連続で召喚する。
EXでは更に小粒の冥獣を召喚するのみ。代わりに数がかなり増えており、編隊を組んで飛来するパターンもある。
『ディスカバリー』では、ID-F86を吸収した影響かフェクト・フォルガの幼体を象ったような姿でけしかけてくる「極楽念獣」に変貌。
固定軌道ではなく中途半端なホーミングで迫り、後半戦は2連続で召喚する。
- 極楽鱗波(使用:スタアラ、ディスカバ)
「ごくらくりんぱ」と読む。
その場で飛び上がり、力を溜めた後にバルフレイナイトを中心に音波が広がる。
これに当たったフレンズはノイズに包まれ、敵対化してしまう。
しかも敵対化したらバルフレイナイトは様子見、という訳でもなく戦闘を続行してくる。
対処には一度フレンズを倒して復活させるか、フレンズハートを投げる必要あり(後者の方が圧倒的に楽)。
通常は力溜めが必要な行動だが、後半はノータイムで放つ上にワープしながら連続で繰り出す。
音波を出した直後にすぐ消えてしまうので、見えてから飛び道具攻撃を仕掛けたのでは遅い。大人しく回避に専念すること。
EX版では範囲が広くなっており、普通に攻撃としても厄介。
この技があるためか、フレンズハートを使えない「The アルティメットチョイス」でも例外的にこの戦闘では解禁される。
他にフレンズハートを使えるボス戦はラスボスだけ。
『ディスカバリー』では、当たるとしばらくの間画面にエフェクトが掛かりカメラワークが狂ってしまう仕様の技となっている。前半戦は単発のみだが、後半戦になると連発してくるのは前作と同じ。
- ギャラクティックカウンター(使用:スタアラ)
EXで追加。
技名はVer.4.0で味方版メタナイトにも追加された同内容の新技から推定。
ガード中に攻撃を受けると反撃を行う。
この技自体はアナザーメタナイトも使うが、他の使用者とは大きく異なり、1~2回ワープしてからなんと極楽鱗波orアッパーキャリバーをぶっ放してくる。
通常より範囲が弱体化して出も遅い単発の極楽鱗波はともかく、特にアッパーキャリバーはチャージが省略されるため非常に危険。
アナザーメタナイトに比べればキャリバーの威力が抑えられているのは、突進の性能差に加えこの技の存在も大きいと思われる。
- 瞬間移動(使用:ディスカバ)
連続でワープ後、長く姿をくらませたのち出現と同時に4段斬り、3連続ムーンショットのいずれかを繰り出す。
4段斬りは近距離で繰り出されるのでかなり避けづらい。
が、実は長く消えている時にカメラがカービィに近いか否かで次の攻撃が判別可能。近い場合は4段斬り、そうでなければ3連続ムーンショットとなる。
- 獄炎弦月斬(使用:ディスカバ)
フィールドの四隅のどこかに移動し、横一列に広がって移動する炎の壁を放つ。
壁はホバリングでギリギリという程度の高さで迫ってくるが、どこかしらに炎が低い箇所があるためそこを飛び越えて避けるのが定石。逆に高い部分は回避の無敵も無効化する。ある程度カービィのいる方向へ向くので、回り込もうとしてもダメ。
後半戦は2連続で放つことがある。
- 極楽冥王斬閃(使用:スタアラ、ディスカバ)
「ごくらくめいおうざんせん」と読む。バルフレイナイトの最大技。
後半戦移行時の確定技であり、いったんステージ中央に移動すると剣を構え、二振りに増やして二刀流と化す。
その後、画面左右を行き来しながら巨大化した剣でぶった斬り、最後に中央で左右から挟み下ろしてくる。
ウルトラソードの如く豪快なモーション、振り下ろす瞬間に大量の蝶が舞うエフェクトなど、見た目のインパクトは抜群。
巨大化した剣の攻撃範囲はかなり広く、後ろに振りかぶった時点から触れても巻き込みダメージを受ける。
おまけに、叩きつけた時の衝撃波にも長めの当たり判定があるため、反対側に逃げる時は目一杯離れた方がいい。
EXでは更に振りかぶり中に攻撃範囲への吸引効果を持った炎の渦が追加されるという凶悪な特性を得ており、安全地帯に避難しても気が抜けなくなった。渦自体にダメージは無い。
デフォルトで素早いパルル等は簡単に振り切れるが、それ以外はダッシュ技なども駆使して吸引から逃れる必要がある。無能力状態のカービィなど機動力に欠けるキャラで切り抜けるのは至難の業。
『ディスカバリー』では技名が「極楽新界斬閃」に変化。こちらでも後半パターン移行時に確定で使う。フィールドの隅で前作同様剣を巨大化させた後、ワープ+一刀ずつ振り下ろしを二回繰り返し、最後に二本同時でカービィの両側にハの字の形で振り下ろし、炎を発生させる技となっている。発生した炎は最初は単なるジャンプで飛び越えられる高さだが、その後両側からカービィを挟み込むように接近し、合わさると勢いを強めより高くまで燃え上がる。
派手ではあるものの大振りなため、今作で強化された回避を使えば簡単にしのげる、どころかカウンター攻撃が強力なハンマーやレンジャー、大量に発生する星を攻撃に使えるニードルやトルネイドにとっては最早チャンスタイム。これらの能力を使うときはちょこまか動き回られる前にこの技の発動中で決着をつけるつもりで動いてもいい。
◆[[小説版>星のカービィシリーズ(角川つばさ文庫の小説)]]◆
第17弾「星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士」に登場。
本作では強者の断末魔を聞くとその者を吸収し、バルフレイナイトに変身するという設定を与えられた。*5*6黄泉のチョウの間では有名らしい。案の定カービィはフライの名前と勘違いした
その攻撃は、ギャラクティックナイト戦後の上に大技だったとはいえカービィも一撃でコピー能力を剥がされボロボロにされるほど。
作中ではテレポートと極楽冥王斬閃、ムーンショットを使用してカービィ達を追い詰めるが、復活したメタナイトのギャラクティックカウンターを受け消滅した。
第24弾「星のカービィ ディスカバリー 絶島の夢をうちくだけ!編」にも登場しており、原作同様にソウル・フォルガを吸収して現れる。
◆残された謎◆
『スターアライズ』の最終ボス、破神エンデ・ニルがそうであったように、バルフレイナイトもまた謎が多い。
彼が変身する前の赤い蝶々の姿だが、実は『スターアライズ』以前からオープニング、エンディングムービーに何度か登場している。
初めてその姿を現したのは『星のカービィWii』で、オープニングでは読書中のメタナイトの前におり、エンディングでは異空間から脱出して意識を失っていたカービィの顔に止まっていたことがある。
これ以降もメインシリーズのムービー内で姿を現し、いずれも同じ色と模様であることそして熊崎信也が全て関わっていることから、既に一部のファンの間で「あの蝶に何か意味があるのでは?」と考察されていた。
その正体が銀河最強の戦士を消滅させる程の物凄い存在だったわけで、サプライズには十分すぎる展開であった。
一体、どのような意図があってカービィと幾度も接触していたのだろうか?
他にも、ギャラクティックナイトを消滅させる瞬間や撃破された時に現れるハート型の光、フレンズを敵対化させる音波攻撃など、
『スターアライズ』のキーである「ハート」の力に関連する要素が見られるのも意味深である。
そういえば、ハイネスが持つ伝説の書には「4人の勇者がニルの始祖を封印した後、行方が知れなくなった」と書かれているが、果たして関係はあるのか……
また、ニルは戦闘中にマスタークラウン(のシルエットの光)を召喚していた。マスタークラウンに関係あるボス、そして4人の勇者……まさか?
取りつく相手の基準に関しても、最強の戦士でなくとも構わないという辺りが更なる謎を呼んでいる。
スペシャルページには「審判の日」というカービィらしからぬ物騒な単語が組み込まれているが、
何かが絶えるという文言から、一部ではその作品の黒幕や災厄が滅ぼされる時のことを言い表しているのでは?とも推測されている。
黄泉、冥王などといった、「あの世」と関連する単語も相まって実に興味深い。
ディスカバリーでも登場したこの騎士は、「WELCOME TO THE NEW WORLD!」の歌詞を見た後だと、実はスターアライズのEXのスペシャルページで既に伏線が張られていたとも言える。
◆余談◆
- 実はこのバルフレイナイト、デザインだけなら本作が完全な初出という訳ではない。
というのも、元々は『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』同梱の小冊子で、メタナイトの隣にしれっと並んでいた没デザインだったのである。
当時も蝶々のナイトという独特のデザインで話題を集めていたが、まさか25周年を記念する集大成作で復活するとは誰も予想できなかっただろう。 - そういった過去の経緯から、「歴史の闇に葬られた=没にされた」というメタ要素
メタナイト系だけにという可能性もあったりする。ちなみに同じく没キャラから復活を遂げたボスにはHR-D3がいる。当のD3の出演作にもしいたけが参戦している。
- アップデートの追加フレンズで「星の〇〇〇〇」に挑んだ場合、バルフレイナイト戦でかかる音楽が専用曲ではなく、各追加フレンズの出典からアレンジしたものに変化する。
バルフレイナイト自身は特に変化がある訳ではないが、追加フレンズ向けに用意された特別なバトルフィールド*7、ラストバトル繋がりでの選曲と絶妙なアレンジも相まって、それぞれの作品に慣れ親しんだ人には感慨深い戦闘となること間違いなしである。一方で、グーイとドロッチェだけ何故かラスボスじゃないBGMなのは内緒 - なお、一度そのフレンズでクリアすれば、アルティメットチョイスでそのフレンズで行くことでもBGMチェンジが可能。
- ちなみに普通に星の○○○○を進むと、前述の通り確実に攻撃力が凄まじいことになっているため、初見で一周聞くならポーズするか、意図的に加減する必要がある。
- ファンからの渾名はバルフレイナイトでバイト。
- 上記のBGM仕様と常に同じ相手であることから「ジュークボックス」なんて呼ばれたりもする。
- 第三弾で追加されたEXは黒い姿とジュークボックスとして何度もやられたことから『ブラックバイト』なんて
今の日本からすれば洒落にならない渾名ももらっている。 - 『ディスカバリー』でも本編ラスボスを出オチにしたことや、この後の展開に対するやらかし具合から『バイトテロ』なんて揶揄するプレイヤーもいるとか。
なお正真正銘のバイトテロもワドルディカフェにある。
- 対象を吸収する時は「光の輪が収束し、対象が真っ白になって消える」という演出が行われるのだが、そもそもバルフレイナイトの登場自体が唐突かつ人によっては「吸収された」とは分かりづらい演出のため、
ソウル・フォルガの時にはバルフレイナイトに変身したと勘違いするプレイヤーも出たとか……。
- 「スーパーカービィハンターズ」では、バルフレイナイトを模したヒーローソードのそうびが存在する。四人のバイトそうびでラスボスに挑むのもまた一興。ラスボスからしたら、極蝶の悪夢再びだが…。
- こちらの装備は後に上述のコピー能力「バルフレイソード」のデザインとして流用されている。
追記・修正はあなたの前に赤い蝶が現れた時にお願いします。
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*2 『スターアライズ』ではガード、『ディスカバリー』では回避。
*3 『スターアライズ』のみ。『ディスカバリー』ではメタナイトを含めて相殺が発生しない。
*4 尚本作でカービィ本人でバルフレイナイトと戦えるのはTheアルティメットチョイスのみ。そしてTheアルティメットチョイスの仕様上、コピー習得時の無敵時間を発生させるには、キャラ選択時にすっぴんカービィを選び、その上でバルフレイナイト戦にコピー能力を持ち込む必要がある。
*5 その為、本編のピンピンしたギャラクティックナイトと融合した事に説明が付かなくなっているがおそらく直前に倒されたハイネスの叫びを勘違いしたと思われる。
*6 この設定を逆輸入したのかは定かでないものの、『ディスカバリー』では変身後の姿に取り込んだものは関係ないことが示唆されている
*7 アップデート第一弾では「天地が逆転し、黄金色に輝く背景の祭壇」という神々しい舞台であったが、第二弾では事前告知なく「周囲の結晶や植物が異常成長し、崩壊が進んだ祭壇」という禍々しさも加わっており、第三弾に至っては「完全に背景のオブジェクトも何もかも崩壊した祭壇」という凄まじい有様と化している。また、床も地味に変わっており第一弾がハイパーゾーン(本編版)、第二弾がファイナルスター・ゼロツーの部屋、第三弾がエンデ・ニル戦の星空となっている
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