登録日:2021/12/17 (金曜日) 19:02:20
更新日:2024/06/17 Mon 11:53:12NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
▽タグ一覧
吸血鬼すぐ死ぬ 編集 戦闘民族 出版社 オータム書店 架空の企業 倫理観ゼロ ✖ブラック企業、〇暗黒企業 出版版男塾
オータム書店社訓
初版三億部
オータム書店とは、漫画「吸血鬼すぐ死ぬ」に登場する架空の出版社である。
後述するが、ブラックとかそういう次元をかっとばした暗黒企業。
なお「吸血鬼すぐ死ぬ」の出版元である秋〇書店とは無関係である。
オータム書店の暗黒ぶりと◯田書店の内部事情は一切無関係。いいね?
●目次
【企業内容】
東京に本社ビルを置く出版社。
出版物は多岐に渡り、ロナルドの自伝小説である「ロナルドウォー戦記(ロナ戦)」もここから出版されている。
他にも漫画雑誌なども手掛けているらしく、出版物自体は至極真っ当なもの。
しかし業務内容が出版社とは思えないくらいぶっとんでいて、社員も人間離れした連中ばかり。
入社資格がなんらかの武術を修めていることなので、この時点で出版社としては何かがおかしい。
吸血鬼が日常的に歩き回っている作中の世界でも一際個性が際立っている。
本社ビルも外見は普通のビルだが、内部は巨大シェルターやバイオ社員の培養施設がひしめきあっており、一言で言うならショッ〇ー本部。
ドラルクも「地獄」と形容していて、ビル内部には防衛用オータムロボやサイボーグ化されたオータムヒグマが徘徊しており、社員以外は歩き回ることさえ不可能。
おまけに内部構造が一定時間ごとに組み代わり、カッターや爆弾などのトラップだらけ。
どう考えても印税収入よりも設備の出費が上回りそうだが気にしてはいけない。
そしてそれらのヤバい技術をすべて良い出版物を作るために注ぎ込んでいるが、その手段も生易しいものではない。
ブラック企業なんて次元じゃないと書いたが、オータム書店に所属したら社員作家問わず「人権」なんぞは消滅すると思ったほうがいい。
締め切りを守らない作家はその理由に関係なく、アイアンメイデンや地獄のようなオータムカンヅメ部屋、場合によっては異次元空間に幽閉されて、脱稿まで決して帰してはもらえない。
逃げようにも、オータム流空間歪曲術を持つオータム編集者は東京から新横浜まで数分で来ることもできるため逃げられないのだ。
しかし社内イベントなどもあり、地下シェルターでの大運動では新入社員のふるいもかねて新旧問わない社員の賑やかな大バトルロイヤルも開かれる。
他にも社員同士で負けたらバイオ卓に食われるデンジャラをやるようなアットホームな一面も存在する。
ちなみに社内の購買で買えるパンは少々カロリー高めだとか。どう見てもパンの外見はしていないが…。
なお、別にオータムがおかしいのではなく、吸死世界は他の出版社も基本的にこんな感じである。時々、他の出版社から編集者がカチコミ・襲撃に訪れ、作家を強奪したりすることも。
まあ、原子炉にまで手を出しているかは不明だが。
【社員】
・業編集長
CV:檜山修之
判明している中でオータムで一番偉い人。
ゴーグルをかけてスカーフをまいた小柄な壮年の男性。
武器はモーニングスター。
豪快な人物で、ドラルクをクソゲーの道に引き込んだ張本人。
オータムらしく感性はイカれ気味。
・フクマ
CV:土岐隼一
通称フクマさん。
眼鏡でロン毛の優男に見えるが、その笑顔の裏には底知れない威圧感を醸し出す。ミスカトニック大学出身。
ロナルドの担当編集で、南斗編集戦斧拳の使い手。得意な得物はバトルアックス。
異空間を通ることができ、神出鬼没さはオータムでも屈指のもの。
人間キャラの中ではぶっちぎりの最強人物で間違いなくどの吸血鬼退治人よりも強く、
ぶっちゃけ作家業はハントほど重視していなかったロナルドを一切傷つけないまま服だけ切り刻んだことでわからされ心底から恐れるようになった人。
締め切りを守らせることには絶対の流儀があるようで、ロナルドが締め切りを落としそうになる度に地獄のカンヅメ作業をさせている。
オータム書店の中でも最強格で、彼の担当作家を狙って編集会議という名の決闘も起こるが負けたことはない。
そもそもロナルドに先延ばし癖があり、かつネタ出しに難航しがちなうえ、忘れがちだが人間としては屈強そのものでちょっとやそっとではビクともしない豪傑なため、
肉体的にも精神的にも絶対に敵わないフクマさんだから尻をシバいて刊行を保てている節があり、相性抜群と言って差し支えないだろう。
冷酷な一方ではなく、ゴミメンタル妙に自信を持てなかったりスランプに陥ったロナルドを激励し的確なアドバイスで立ち直らせるなど、編集者としての手腕も確かである。
敏腕ゆえ多忙と思われるが意外と付き合いもよく、わりとしょうもないことやイベントにも呼んだら来てくれるし、リクエストに応じてくれる。
基本的に編集者なため(?)腕っぷしを編集業務以外で振るうことはない(?)が、小説のネタになると踏んだ際には完全に武力目的でハント(取材)に同行した。……凶悪犯とはいえ相手が気の毒である。
あと、ねこだいすき。
・サンズ
CV:伊瀬茉莉也
通称サンズちゃん。一人称も基本的にサンズちゃん(動揺すると「私」)。
瞳孔が星型で、ギザギザ歯の猫口を持った若い女性編集者。小柄で巨乳な所謂トランジスタグラマー。
忍者の里の出身で、巨大な手裏剣を武器にする。
ロナ戦とロナルドの大ファンで、事あるごとにフクマから担当を奪おうとするものの、圧倒的な実力差からあしらわれてばかりいる。
サンズはフクマを目の敵にしている一方、フクマはサンズを一蹴しつつも危害が加えられていると見るや相手を威圧する等、後輩や同僚として気にかけている様子。
超人的な技を操る等、編集者なので(?)一般人よりはるかに強いが、それでもフィジカル的にはロナルドに及ばない(忘れがちだがあっちがおかしい)。
実は過去にロナルドに吸血鬼から助けられたことがあり、その縁でロナルドを慕っている一途な子。
巨乳、かわいい、健気、退治であまり心配にならない強さ、一途、真面目、仕事に理解がある、作品の大ファン……
……と、割とこれ以上ないレベルの相手なはずなのだが、ロナルドが鈍感でヘタレなうえ、
オータム関係者かつフクマさんの後輩なことが多大に影響しあまりロナルドにソッチ方面で意識されない。
だって不祥事なんてあったらこの世に存在できなくなっちゃうからね……がんばれサンズちゃん。
ロナルドおじさんこと半田くんとは違い光のロナリストらしい。ただし、オータム社員なので常人よりは斜め上。
・クワバラ
フクマさんの先輩編集。
いつもゴーグルをつけてる関西弁の変なおっちゃん。性格は見た目通りの情の深い熱血漢。
武器は長柄のコピシュ。状況によってはクナイも使う。
オータム社員らしくやり方は強引だが、人を見る目は確かで、神在月の才能を見抜いて人気漫画家に押し上げた。
実力的にはフクマさんに一歩及ばない模様。実はサンズちゃんと同郷。
・オータムヒグマ
CV:杉崎亮
オータム書店のサイボーグ技術で強化されたヒグマ。
オータムビルのカンヅメ部屋で締め切りを落としてしまった作家はおいしく料理されて彼の胃袋にgoされてしまう。
スカウターのように戦闘能力を数値化して解析できる。
・チノイケくん
オータム書店で製造されたバイオ編集者。名前通りの血の塊が丸く固まったような姿をした二本角の巨漢。
本来学習すべき知識を得る前にカプセルから出てきてしまったので、人語は理解できるが心は真っ白な無垢。かわいい。
巨体なのでパワーもすごく、ロナルドのシンボルとクワバラのシンボルを強く握りしめてお嬢様にしてしまった。
出番のたびに少しずつ学習を深めているが、まだまだ不安定。
後に登場した際はプロレス教育の賜物でプロレス用語でしか喋れないという欠点は抱えつつも、常識人枠かつサイコータムの教育係として振り回されるレベルに落ち着いた。
・サイコータム
クワバラがロナルドの拒否を一切聞かずに無理矢理置いていった一般家庭向け育成型戦闘兵器製造装置から生み出されるサイコマシン。動力は多分原子炉。
説明書に従い、付属品の葉書を仕分けては戻し仕分けては戻しのセルフ賽の河原と殺人ルームランナーというダブル拷問で育成した結果、誕生した。
生肉直食い・他人のWi-Fi無断使用・自爆・全身のネジを一本ずつ抜いていく・ハムスターを敷き詰めたプールへのダイブ、などイカれた行動に走ろうとする。
ただし、基本的に素直であり、犯罪行為・危険行為も周囲への被害が大きいものは一旦口にし、やめろと言えば強行することはないので、他の社員に比べればはるかにまし。上記の行為もほぼ未遂。
リセットにも特に抵抗することなく応じる。どう育成してもサイコータムになるけどな!
吸血鬼騒動の解決に貢献したことで、新社員として迎えられる。
サイコパスメンタルや社員になった後にやらされていた人気投票仕分けなどから、担当編集がモデルではないかと疑う人もいる。「死は救済?」そうかも
【作家】
・ロナルド
我らが主人公。
ロナルドウォー戦記は世間でかなりの人気を誇るものの、彼は締め切りを守ることが苦手で頻繁にフクマさんにカンヅメにされている。
また、出張掲載やファンサービス企画を勝手に決められてひどい目に会ったりもしている。
(おそらく、デート企画を事前に知らされたりしたらテンパって明後日の方向に暴走するのを見越しての対応だと思われる)
それでも性懲りもなく締め切りを守ろうとしない。
一定時間内に書き上げられなかったら天ぷらにされるマシンに放り込まれて死にかけたのに、
自発的にちょくちょく使うようになり、卵液までで済んだと得意げ(どれだけ早く書き上げられるようになったか試している?)なあたり、フクマさんの采配が正しいと思わざるをえない。
恐れるかたわら自覚も多分にあるようで、フクマさんを心底尊敬し感謝している。心底恐れているのもホント。
・ドラルク
我らが主人公その2のクソザコ吸血鬼。
ひょんなことからクソゲーレビューをしたことから編集長に気に入られ、その後もクソゲーレビューを執筆している。
文才はロナルドに負けずに、かつ締め切りはちゃんと守るようで、夏のプールのレビュー記事などでも好評を得ている。
作中で言及されている通り、文量に圧倒的な差こそあるが。
というか、負荷を与えると即死する上にすぐ生き返る彼にオータム式追い込みは無意味に近いが、やるとしたらどうなるんだろう。
とりあえずメイデン缶詰は効果的。
・神在月シンジ
オータムの漫画雑誌、漫画レーベルで連載している漫画家。
見るからに不健康そうなメガネの兄ちゃんで、窮乏している辻斬りナギリが「マズそう」と吸血をする気にならないくらいステレオタイプな漫画家。
実はダンピール(吸血鬼と人間のハーフ)で、血液錠剤をエナドリ代わりに飲んでいる。
連載している漫画は「アンドロメダイガコーガジャイアントバトル飯」という舌を噛みそうな名前で、内容は、
「超未来の宇宙を股にかけたサイボーグ忍者と謳われしサイコ忍術の結晶であるジャイアント忍者アンドロイド同士が激戦を繰り広げつつ、各惑星でいろんなメシを食うSFロボットバトル忍者グルメ漫画」
という頭のネジがぶっとんだような代物。
…なのだが現実には、
なんてものが実在するから世の中は広い。
漫画家のくせにトーン貼りが苦手。
また、自信がなかったりネタ出しができなくてパニックに陥るなどロナルドと似たところがある。
ちょっと陰の者っぽいのも共通で、コンビニで遭遇したあと改めて作家同士としてぎこちなく挨拶を交わした。
たまたま迷い込んだナギリをアシにしてなんとか締め切りに間に合わせた。
その際ナギリの夢を聞き、不器用ではあるが背中を押すなど人情に厚い一面があることがうかがえる。
「ロナルドさん、ロナ戦4巻の締め切りは今日ですよ?」
「いっ、今少し締め切りを伸ばしていただければぁ!」
「弁解は罪悪と知ったほうがよろしいですよ」
「ヌヌヌーヌ、ヌーヌヌヌ、ヌー(追記修正もお願いします)」
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,5)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- シンジ先生は作者モデル……に見せかけて作者の友人作家がモデルらしい(原作者は結構早咲きのエリート漫画家) -- 名無しさん (2021-12-17 19:26:33)
- ロナルドの締切には苛烈なフクマさんも吸血鬼の変化術で全人類ねこ計画の制止には素直にスンする -- 名無しさん (2021-12-17 19:39:34)
- ルルイエガイドマップ出してたりフクマさんがミスカトニック大学卒だったり -- 名無しさん (2021-12-17 20:03:10)
- チノイケくん好き -- 名無しさん (2021-12-17 22:15:59)
- フクマさんのことずっと女の人だと思ってました(小声) -- 名無しさん (2021-12-17 23:47:31)
- フクマさんを人間のカテゴリーに入れていいのか…? -- 名無しさん (2021-12-18 04:27:24)
- ↑人間ですよ?(証拠のへその緒) -- 名無しさん (2021-12-18 04:56:57)
- ドラルクは最初の頃「なんで出版社の人が!?」みたいな反応してたけど、この漫画内の出版業界全体がこうなのかよw -- 名無しさん (2021-12-18 06:58:21)
- ボサツの反応から半ばクトゥルフ神話の次元入ってるトンデモ空間 -- 名無しさん (2021-12-18 07:10:03)
- ↑2恐らく吸死の世界の過去では出版社が吸血鬼に襲撃されることが日常茶飯事で武装せざるを得なかったのだろう。吸血鬼の関心がネット等に移った為出版社同士の抗争や締め切りを守らない作家への折檻に武力が使われるのは悲劇…いや喜劇? -- 名無しさん (2021-12-18 08:34:52)
- 締め切り守って誠実な対応してる分にはフクマさん問題ないけどねwボサツ初登場回とか頼りになるのは事実だし。 -- 名無しさん (2021-12-18 08:40:55)
- 中小企業のオータム書店がここまでヤバいなら大手出版社はどれくらい魔境なんだろう…? -- 名無しさん (2021-12-19 09:03:31)
- ↑一応、フクマさんの就活過去編の描写を見るに、流石にオータムみたいな武装出版社は少数派ではあるっぽい。とはいえ、襲撃してくる競合他社とか、戦士ではなく軍人が欲しいからフクマさん不合格にした企業とか、そこまで珍しくはないっぽい -- 名無しさん (2021-12-19 10:13:26)
- 結構短いスパンでメイン回をもらった辺り、サイコータムって人気なのかな?まあ、自分も好きだが。「あいさつ」で爆笑した。 -- 名無しさん (2021-12-28 10:24:03)
- チノイケくんが無事ロナルドが喜ぶ良識派に育って何よりだった -- 名無しさん (2021-12-28 19:16:09)
- クワバラさんってフクマさんに「一歩」及ばないクラスの達人なのか。ヤバすぎるな。 -- 名無しさん (2021-12-28 19:43:53)
- 社員にチノイケくんがいないな -- 名無しさん (2022-01-23 20:18:37)
- 南斗風車斬は南斗編集戦斧拳の技なのかもしれない。つまりバロンも戦前は編集者だった可能s(r -- 名無しさん (2022-03-23 13:41:20)
- ↑7仕事中に吸血鬼に襲われる可能性はもちろん、相手企業にも吸血鬼とか居そうな世界観だし、戦闘能力が必須なのは割と合理的な設定な気もする -- 名無しさん (2022-03-23 13:45:44)
- 「チノイケくんはプロレス用語でしか喋れないだけで常識人だよね」と思ったけど、前提の時点でおかしいことに気づいた -- 名無しさん (2022-03-23 16:00:26)
#comment(striction)
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧