登録日:2018/05/28 Mon 15:58:00
更新日:2024/02/26 Mon 13:39:16NEW!
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『項目を開いた 2マス進む』
すごろく(双六)とは、ボードゲームの一種。
色々な種類があるが、共通しているのは「ダイスを振り合って駒(コマ)を進め、どれだけ早くゴールにたどり着けるか競う」ゲームであることか。
盤双六
「バックギャモン」か「西洋双六」と言った方が通りが良いか。
最も伝統的なタイプの双六であり、元来はギャンブルである。
日本でも例えば平安時代に流行った「双六」*1はこちらの系譜だが、現在は知名度はいま一つ。
一方、海外では世界大会が開かれるなど、現在でも高い人気を誇る。
Windowsのデフォルトゲームに入っていることで有名。
双六と呼ばれるが、一般的な絵双六とはかなり異なる。
完全なタイマンゲームであり、赤軍と黒軍が一人あたり15個の駒を用いてどちらが自軍の駒を先に全てゴールに送り込めるかを競いあう。大まかに自分のスタートは相手のゴール、相手のスタートは自分のゴールである。駒の初期位置はお互いに対称であちこちに数個づつ固まって配置されている。
※主なルール:
- サイコロを二個*2振ってそれぞれの目の数だけ駒を進めることができる。これを交互に繰り返す。
- ゾロ目(両方同じ場合)はその目の分だけ四回行動ができる。(初手に限り二人でサイコロを振りあい、大きい方がその目を使って進め、同じだと振り直しなので初手のゾロ目進行はない。)
- 相手の駒が二個以上存在する場所には侵入できない。出目と相手駒の並びによってはどの駒も進む事が出来ず手番が無駄になる事もある。
- 相手の駒が一つ存在する場所に侵入した場合は「ヒット」となり、相手の駒を盤外送りにできる。
- 盤外送りにされた駒は、自分の手番でサイコロを振りスタート位置近くから復帰させる必要がある。全て復帰させるまで駒を進める事は出来ない。
- 復帰時に相手の駒をヒットすることも可能。また相手の復帰場所を二個以上の駒で妨害することも可能。この辺りは終盤での戦略になる。
- 自分の駒が全てゴールから6マス以内に来ている場合のみ、駒をゴールさせることが可能。ヒットされたら当然この条件を満たさなくなるのでまたスタート地点からゴール付近まで進めていくことになる。
- また圧倒的差になった時のダレを減らすために、相手に対して投降するか、勝利した場合のポイントを二倍にするかの二択を迫る「ダブル」という要素もある*3。
- 通常ルールは5ポイント以上先取した側の勝ち。
運と戦略が複雑に絡み合ったゲームであり、サイコロの調子次第では初心者が世界チャンプを負かす可能性があり、
それでいながら初心者と熟練者では如実に実力の差が出るという奥深いゲームである。
絵双六
あるいは「道中双六」。日本ですごろくと言ったら大抵はこちらを指す。
こちらもルーツは伝統的で、古代エジプトにはセネトという似たタイプのボードゲームが存在していた。
順番にサイコロを振って、出た目の数だけ駒を進め、止まったマスの指示に従う、
というのが基本ルール。ゴール直前の「振出しに戻る」ほど萎えるものはない
一番最初に「あがり」にたどり着いた人の勝ちというのが一般的だが、人生ゲームのように道中で集めたお金で順位を競う場合もある。
基本的には完全な運ゲーであり、それだけに子供であっても大人であっても公平にゲームを進められるのが特徴。
経験や技術といった点で差がつかないので、ある意味では接待ゲーの極致であり、
正月に子供たちが集まった時の定番となっている。サイコロの出目をコントロールできるプロのディーラーが混じっていた?んなことは知らん
ただ、流石に運だけでは面白くないのでルート選択などどこかでプレイヤーが介入できる要素を入れることも多い。
いろいろなタイプのすごろく
双六ではあるが、実際のところはマネーゲームと言った方が近い印象のゲーム。
「あがり」が存在せず同じマップをグルグルと周回しながら、土地を買う、そして家やホテルを建てるなどの行動により資産を集めて相手を破産させていくゲームであり、
「いただきストリート」などの同型ゲームも合わせて「モノポリータイプ」と呼ぶこともある。
特徴的なのはプレイヤー間で交渉をすることができる点である。
モノポリーと双璧を成す正月ボードゲームの定番。
人生の流れを再現したマップを進みながら出目に一喜一憂するゲーム。最後には合計資産で順位を競う。
- 回り将棋
将棋の駒と将棋盤を使って遊ぶすごろく。
サイコロの代わりに4つの駒を振り、出た向きによって進む方向と距離が決まる。
- マリオパーティシリーズ
任天堂製双六。設定したターン数内にコインを集めてパワースターを購入することで勝敗を競う。
ターン終了時にミニゲームの要素を取り入れることで「サイコロを振り合うだけ」という単調さから脱している。
ミニゲーム単体で遊ぶこともできる、パーティーゲームの代表格。
ハドソン製双六。日本全国の地理を再現したマップを飛び回って物件を集めるゲーム。
これで日本の地理や名産を覚えた人も多いはず。
- カルドセプトシリーズ
モノポリー+カードゲームという変わり種。
土地にクリーチャーを配置し、バトルを行うというカードゲームの要素が組み込まれているのが特徴。
SFC版3以降、ミニゲームの一つとして稀に登場する。
「サイコロを使い切るまでにゴールにたどり着く」のが目的で、
「ゴールにたどり着けなった」「HPが0になった」「所持金が0になった」場合はゲームオーバーという、一人で遊ぶためのアレンジが施されている。
オンラインゲームの10では4人で遊ぶゲームだが、サイコロに回数制限があるというルールは同じ。
また、道中でレベルアップや転職などによって自己強化し、誰かひとりでもゴールにたどり着き、全員でボスを倒すという、「共闘」が目的の珍しい形式になっている。
※ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!
『大魔王復活!』から本作までのカードゲーム式*4のドラゴンボールのゲームは
引いたカードに書かれた数字の数だけ進むすごろくに似た方式で移動していた。
※Wii プロゴルファー猿
藤子不二雄Aが手掛けた漫画『プロゴルファー猿』を原作としたゴルフゲーム。
ショットが数か所にしか落ちないというまるですごろくゲームのような仕様がある。
※武藤双六
愛称は「Gちゃん」。
かつて全世界のゲームに挑み、全てに打ち勝って来たという伝説を持つ凄腕のギャンブラー(遊戯曰くゲームマスターのじーちゃん)。
名前に対して原作ではすごろくゲームは若いころ御伽パパと千年パズルをかけて行った悪魔の遊戯盤くらいしかやった描写がないが、
ゲームボーイアドバンスにてデュエルとすごろくゲームを合わせたような『双六のスゴロク』という彼を題材としたゲームが発売されている。
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▷ コメント欄
- 子供の頃はよく自作してたなぁ。懐かしい。 -- 名無しさん (2018-05-28 16:35:45)
- ジュマンジ&ザスーラが入ってないな -- 名無しさん (2018-05-28 16:47:01)
- ゴールマスでオーバーして戻ってくるか否か -- 名無しさん (2018-05-28 17:01:04)
- そしてオーバー後のマスを読むか否か -- 名無しさん (2018-05-28 20:22:18)
- 5コマ目まで「ふりだしに戻る」にした双六を自作した者、手を挙げなさい -- 名無しさん (2018-05-28 23:45:24)
- プロゴルファー猿で吹き出した -- 名無しさん (2018-05-29 07:46:11)
- トゥームレイダー4のセネトゲームでは勝敗の結果によって本編の進行ルートが決定されるけど、負けた場合のルートがやけに長いのが記憶に残る。 -- 名無しさん (2018-05-29 09:28:02)
- 自分でトラップだらけの自作すごろく作るもつまんなすぎて投げた少年時代 やっぱり遊ぶ人の気持ちになって作らんと駄目だなコレ -- 名無しさん (2018-05-29 11:09:14)
- 漫画だと止まったコマの支持をこなさなしあがりまでいかないと追われない曰く付き・未来のすごろくあるね -- 名無しさん (2018-05-29 15:36:59)
- 元々は盤双六で、二つのサイコロを使うからこうついたと言われる。てっきり武藤遊戯の祖父に関する項目かと勘違いしていた。 -- 名無しさん (2018-05-30 12:30:12)
#comment
*2 これが日本名「双六」の由来
*3 日本で盤双六が下火になった頃に西洋で生まれたバックギャモン特有の要素
*4 と言うと今のデジタルカードゲーム(DCG)と誤解されそうだがトランプの方のカードゲームをイメージしていただきたい
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