(琥珀/東京インソムニア/(c)アルパカコネクト)
音声記録 01 02(ひざくりげ/東京インソムニア/(c)アルパカコネクト)
【プロジェクトNo.20】
【運用目的】単騎活動による捕獲、または殺害対象への到達、目的遂行
【開発責任者】
プロジェクトリーダー:沢田 優司(サワダ ユウジ)
主任:安良屋 仙蔵(アラヤ センゾウ)
【プロジェクトの現状】二〇-八番を破棄したことにより凍結
二〇-八番は都内の下水道、一般に地下迷宮とダイバー間で呼称されるエリアでNo.9により発見されました。推定5歳。平均的な同年齢代の少年と比較して、著しく言語能力を始めとした知識の発育が不十分であり、獣のような呻き声を上げることしか確認されませんでした。
栄養失調の影響で白髪化していた頭髪や、発見場所を考慮すると放棄された児童であると推察されていますが、彼の詳細は現時点でもvedaは特定に至っていません。
捕獲後、試薬のテストの為に消耗しようとしたところ、檻の柵を素手で捻じ曲げ脱出しようとしたため、昏睡させた上で実験室から本部に報告。
稼働していた【プロジェクトNo.20】への追加投入が承認された為、以降この児童を二〇-八番と呼称することとなります。
二〇-八番は感情の起伏は元から少なく、特に洗脳を必要ともせず、研究員には忠実に従いました。
中でもプロジェクトリーダーだった沢田氏には懐くような反応を見せ、沢田氏から「真柄」という名を与えられてそれを復唱するなど、ある程度の自我の発育も見られました。
これに対して一部から懸念も寄せられたが、以降のテスト記録にも良い兆候を見せたため、半ばその行為は黙認されていたようです。
「真柄」という名前を何故沢田氏が与えたのかは、当人不在により確認できず。
類を見ない身体能力と格闘の素質を十分に身に着けたと12歳の段階で上位研究員、安良屋博士から承認が下りたため、ダイブ訓練の成果確認の為、組織の保有する実験用ホルダーを用いた夢魔の破壊テストを行わせる。一時撤退という判断を選択した二〇-八番を【処置】するという工程を挟んだものの、結果的に想定以上の戦闘能力を発揮して課題をクリア―し、他の候補達を一切破棄、二〇-八番のみに開発を注力することになります。
【二〇-八番 水妖の夢魔との交戦記録】(望月誠司/東京インソムニア/(c)アルパカコネクト)
(宮河衣/東京インソムニア/(c)アルパカコネクト)
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二〇-八番は安良屋主任の判断により、現在vedaの管轄を外れ、都内での活動を観測されています。
脱走した拾三-零番、別管轄で行動する二七-壱番から得た情報により、破棄の原因となったかつてvedaが捕獲対象として選んだ少年と行動を共にしていること、その他過去にホルダーであった記録の残るもの、その他vedaの用観察対象であるものも含め、ダイバー達が多数所属する団体に籍を置いていることを確認しています。
その言動からは、vedaへの攻撃の意思は観測されていません。
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