参弐-壱番

(はのん/東京インソムニア/(C)アルパカコネクト)

音声記録 01 (青都みなも/東京インソムニア/(C)アルパカコネクト)

【プロジェクトNO.32】
【運用目的】量産化（クローニング）
【開発責任者】
プロジェクトリーダー：小鳥遊　有栖（タカナシ　アリス）
主任：御厨　紫（ミクリヤ　ユカリ）
【プロジェクトの現状】一時停止

参弐-壱番は八城研究所で作製されました。
細胞提供者は■■■■■とされています。
■■■件のクローン体が作製されましたが、当該検体の中でダイバーの能力を有した成功例は一件のみでした。
この個体を参弐-壱番とナンバリングします。
クローニングは定期的に行われていますが、成功例は現在までにこの一件のみです。

参弐-壱番は発声が可能になると、職員を「お母さん」と呼称するようになりました。
これは子供のにとっての親のような絶対的な存在として職員を認識し、隷属を表していると推測されます。
命令に従順な一方で日常会話に軽度の意志の不疎通が認められますが、プロジェクトに支障はありません。

■■年■■月■■日に収容設備の施錠を怠り（該当職員は■■済み）、参弐-壱番が研究所の外に脱走。
民間人■名と接触しましたが、全対象の処理・現場の洗浄は完了しています。
再度同じアクシデントが発生した場合に備え、参弐-壱番に再手術を施行しました。

■■年■■月■■日、■■へ移送中、A^*1の強襲にあい、Aは混乱に乗じて参弐-壱番を強奪。
■■年■■月■■日、Aの■■を確認。参弐-壱番によって■■された痕跡があります。
参弐-壱番は以降所在不明とされていますが、大まかな位置は確認していると御厨 紫主任が証言していると報告が上がっています。

■■年■■月■■日、小鳥遊プロジェクトリーダーの判断によりプロジェクトを一時的に中断。

関連性は不明ですが、御厨 紫主任主導による資金の横流しが確認されています。

 

^*1広域指定暴力団四神連合二次組織「青龍会」の末端組員だったことが判明しています。