四〇-陸番

ページ名:四〇-陸番

(塩藻/東京インソムニア/(c)アルパカコネクト)

音声記録:01(紅原ユウ子/東京インソムニア/(C)アルパカコネクト)

【プロジェクトNo.40】

【運用目的】 ダイバーの記憶及び身体・臓器の移植に伴うダイバー能力の転移

【開発責任者】

プロジェクトリーダー:真涛・ティア(マトウ・ティア)

主任:倉又・佗人(クラマタ・タビト)

副主任:浪枝・珊瑚(ナミエ・サンゴ)

【プロジェクトの現状】 継続中

【プロジェクトの経緯について】

『プロジェクトNo.38』の第一次試験選抜に伴い、同年代の選抜脱落者が出る見込みとの報告により以前からプロジェクト立ち上げ希望のあった『移植』分野に関する研究をプロジェクトとして実働可能と判断。プロジェクトとしての研究決議が許可されました。以降、『プロジェクトNo.38』の選抜状況及び他プロジェクトにて廃棄予定となったダイバーの被験体は優先的に本プロジェクトの素体として回してもらうよう各部署へ通達を依頼しています。

先行被験体として、【四〇-壱】から【四〇-伍】までを『プロジェクトNo.38』より譲渡。また、【四〇-陸】から【四〇-拾】を当該プロジェクト以外から提供依頼。【四〇-壱】から【四〇-伍】年齢を基準に±5歳の男女を5名譲渡。 計10名による被験体から『プロジェクトNo.40』の運用を開始します。

現状はダイバー適性の低い素体が多いこと、被験体年齢が低いことによる臓器移植の肉体負荷や適応問題のため、記憶転写実験を中心に実験を行います。 ある程度被験体の年齢が上がった段階で内臓移植の実験を開始します。

記憶班と内臓移植班のチーム編成を行うため、記憶班の取り纏めを倉又・佗人主任に、内臓移植班の取り纏めを波枝・珊瑚副主任に任命します。

 

四〇-陸番は、プロジェクトNo.40の記憶班によって実施された第一次記憶転写実験によりダイバー能力の発現が確認された唯一の被検体です。移植元被█体の四〇-█(補足1)と同じ、土行・惑(デストラクション)型ダイバーとしての能力の他、記憶元とほぼ同じ“夜の姿”、記憶元と同じアイデンティティ・アームズ(IA)が確認されています。確認された四〇-█との相違としては、食肉目ネコネコ属の特徴を持つ日本古来の妖怪「ネコマタ」のような耳と尾が挙げられます。

対象被検体達はxxの揺り籠(補足2)にて█ヶ月の共同生活の上、第一次記憶転写実験に参加しました。共同生活中の記録および第一次記憶転写実験直前の調査にて、四〇-陸と四〇-█は他の█検体達と比█て記憶元と転写先が共に活動した█間が特に長かった事、そし█互い██好感度が著しく高かった事が確認されており、記憶転写実験におけるxxの揺籠の有用性を裏付ける一例となっています。

実験後の経過はおおむね良好ですが、四〇-陸本来の記憶と、四〇-█由来の移植記憶の混同による発言の混乱・人格の混在がみられる為、今後の継続した観察が必要となります。

また四〇-█の組織外活動として画家業(雅号:品川未織)が認められていましたが、第一次記憶転写実験以降は四〇-陸がそれを引き継ぎます。各賞への出展および作品の販売・利益管理については倉又主任管轄記憶班の████研█員が担当し、純利益の5割はプロジェクトNo.40の研究費、残り5割はveda本体の運営資██して計上致█ます。(添付:20██年収支報告)

 

(補足1)

プロジェクトN████ら譲渡█れた被検体。東京に█拠を置く夢渡一族(A一族)の本流に連なるダイバーであることが確認されています。vedaへの身柄の譲渡時(満10歳)時点で土行・惑(デストラ██ョン)型ダイバーである█とが判明しています。

「夢渡一族(高確率な能力遺伝型)ダイバー」の被検体として、vedaへの身柄譲渡後約20年強を各種プロジェクトに参加してきましたが、20███年時検査にて内蔵・精神共にダメージが大きく、プ██ェクトNo.40の記憶転写実█以外の実験は不可能██ると判断さ█ました。

肉体の保全・回復の処置をとりましたが、第一次記憶実験後の█亡が確認されています。

なお、プロジェクト移籍による四〇-█の管理番号の推移は、以下の通りです。

██-三 → 二█-█ → 壱█-█ →█████████████████████████████ → 四〇-█

 

 

(補足2)

『xxの揺籠』は、『プロジェクトNo.40』の研究員及び被検体が共同生活を行う施設としてプロジェクト立ち上げとともに真涛プロジェクトリーダーにより準備された施設名称です。 普段から生活を共にし、家族のように過ごし互いを大事に思い互いを受け入れる教育施すことで記憶転写時の拒絶反応を薄める役割を担っています。

環境に適応した被験体及び素体ともに実験への協力も好意的な者が多く見られプロジェクトは順調に稼働中です。

「皆で一緒に生活して、いつかは皆がそれぞれ誰かの力になるの。それはとても素敵なことなのよ」

 


(ところどころ文字化けしている。修正権限は特定の人物にしかなく、閲覧者には不可能なようだ)

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧