何という名称なのかわからないのですが、「モナ・リザ」とその模倣絵画によく見られるタイプのドレスです。
ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」1503-1519年頃
絵が黒っぽいのでデザインよく見えないですね…。
このモナリザのドレスは当時にしては地味過ぎるらしく、喪服じゃないかとか、ダ・ヴィンチの創作じゃないかとか、さまざまな憶測を呼んでいます。
顔の周りに巻き毛を垂らすヘアスタイルは当時の流行のスタイル。今となっては「なんか名画の人」としか思えないモナリザさんですが、ちゃんと人格があって流行を追ったりしていた一人の女性だったんだなと気づかされます。
ダ・ヴィンチの弟子「ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)」1503-1519年頃
明るくなったのでややデザインが確認しやすくなりました。こういう服だったんですね。透けたベールをかけています。
ラファエロ「マッダレーナ・ドーニの肖像」1506年
ボタンがある!
ラファエロ「ユニコーンと若い女性」1506年
この時代はまだ見頃と袖は別仕立てで、それぞれ着てから紐でつないでいました。なぜかというとこの時代の布には伸縮性がなく、ひとつながりで仕立ててしまうと関節部分の可動域が悪くなるからです。そこで敢えて隙間を作りました。
その隙間から白い下着をチラ見せするのがオシャレじゃんということになり、「スラッシュ」と呼ばれ大ブームとなりました。
ラファエロ「無口な女」1507年
ダ・ヴィンチ「ミラノの貴婦人の肖像」1490-1496年
ロミオとジュリエットのジュリエットっぽい。
ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」1490年頃
ルーベンス「シュザンヌ・フールマンの肖像」1622年
ラファエロ「イザベラ・ダラゴナの肖像」1500年代?
ヴィットーレ・カルパッチオ「二人の女」1510年
前髪はモナリザさんと同じ、巻き毛垂らしスタイル。
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