市民階級のブルジョワが増えたことからルネサンス後期の過剰な装飾も収まり、より活動的で自然なデザインが流行りました。
あれほど立っていた衿が少しずつ寝ていき、最終的には大きめのレースの白衿になります。
袖・スカートの両方をモフモフにふくらませた「着ぶくれファッション」が流行。ウエストはややハイウエスト。
ヴァン・ダイク「アンナ・ウェイクの肖像」1628年
衿が寝てきた!
ヴァン・ダイク「アマリア・ファン・ソルムス=ブランウェルスの肖像」1629年
寝てきた!
ヴァン・ダイク「マリー=ルイーズ・デ・タシスの肖像」1630年
寝てきた!
ヴァン・ダイク「ヘンリエッタ・マリア・オブ・フランス」1632年
寝た!
ヴァン・ダイク「ヘンリエッタ・マリアと小人ジェフリー・ハドソン」1633年
この時代「ふくよかな女性」が理想だったからか、やたらボリュームのあるドレスを着ています。
「ヘルフォルト女子修道院長エリーザベト」1636年
ヴァン・ダイク「メアリー王女、チャールズ1世の娘」1637年頃
7歳くらいのお姫様です。エプロンのようなレースの前掛けがかわいいですね。
ヴァン・ダイク「結婚当時のウィレム2世とメアリー」1641年
上のお姫様が結婚したお婿さんもレースの衿です。この時代、レースとリボンはどちらかというと男のファッションアイテムでした。
フランス・ハルス 「扇を持つ女性」1640年
白い衿+黒いドレスはかっこいい。
フランス・ハルス「イザベラ・コイマンスの肖像」1650年
衿の形がラウンドになってきました。
ヘラルト・ファン・ホントホルスト「プファルツ選帝侯妃エリーザベト」1642年
スラッシュから下着をチラ見せする袖が後期に流行りました。
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