フランス王政への反発が強まるのと同時に「自然回帰」「田舎」ブームが到来。
平民ファッションの真似で「フィシュー」という白い木綿の肩掛けが流行しました。
着るたびにいちいち留めたり縫い付けていた「ストマッカー」は前身頃と一体化し、ワンピースのように着られるようになりました。また、ボタンを使って留めるドレスも出始め、かなり着脱しやすくなりました。
華美で享楽的なロココ時代もそろそろ終わりです。
Antoine François Callet「ランバル公妃マリー・ルイーズ」1776年
まだ初期だからか、髪型が前時代的な盛り上げヘアーのままになっており、ドレスとあまり合ってないです。
ラビーユ=ギアール「ヴィクトアール」1700年代
髪型は昔の「縦に盛り上げる人工的なクルクルヘアー」から「横に広げる自然なもじゃもじゃヘアー」が流行りました。
「マリー・アントワネット」1788年
アントワネットはバスト100cm超えの巨乳だったらしい。
アドルフ・ウルリッヒ・ヴェルトミューラー 「トリアノン庭園を歩くフランス王妃マリー・アントワネットと二人の子供たち」1785年
多分田舎コスプレ中の王妃。ボタン留めや比較的小さなスカートなど、実用的で活動的な要素が増えてきたのがわかります。このアントワネットは働きそう。このタイプのレースの衿も流行しました。
ラビーユ=ギアール「アデライード」1700年代
トマス・ゲインズバラ「朝の散歩(ウィリアム・ハリット夫妻の肖像)」1785年
ラビーユ=ギアール「アデライード」1787年
ラビーユ=ギアール「自画像」1787年
ラビーユ=ギアール「2人の弟子のいる自画像」1785年
当時流行った田舎風の麦わら帽子を被っています。画家が仕事中に本当にこんなに着飾っていたのかは疑問。
シメオン・シャルダン「家庭教師」1739年
ロココ時代も終わるので平民に来てもらいました。これがリアル肩掛けです。
シメオン・シャルダン「働き者の母」1739年
フラゴナール「盗まれた接吻」1788年
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