ゴシックスタイル2(1400-1520)

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立衿つきの「ウプランド」や、ハイウエストとVネックが特徴的な「コタルディ」というワンピース型の長衣を着ています。

袖は振り袖のように長くなっています。

謎のトンガリ帽が流行った時代です。

 

「イザボー・ド・バヴィエール」1400年代

ウプランドを着た王妃様。帽子は「エスコフィオン」と呼ばれる帽子です。なぜこれを被ろうと思ったのか。

 

ランブール兄弟「ベリー公のいとも豪華なる時祷書、5月」1413年頃

こちらも角が生えてる系の女性です。振り袖です。

 

ランブール兄弟「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」1413年頃

恐らく庶民の女性です。心なしか庶民の方がいつの時代もまともな格好をしている気がします。

 

ジャン・フーケ「シャルル4世とマリー・ド・リュクサンブールの婚礼」1455年頃

右の女性が着てるのはシュールコートゥベールという、袖口が大きく開いた毛皮の上着。こういう暑いのか寒いのかわからない服ってたまに流行りますよね。

 

ヤン・ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻像」1434年

面白いデザインの袖です。髪を結って2本角のようにしています。謎の角ブーム。

 

ヤン・ファン・アイク「マルガレーテ・ファン・アイクの肖像」1439年

この時代は「髪の毛を見せてはいけない」という決まりがあったため、人目に触れそうな位置の髪はすべて剃り上げてしまいます。

それでもってこの2本の角のような形に結うので、ちょっと面白い感じの見た目になります。

 

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン「イザベル・ド・ポルテュガルの肖像」1445年~1450年頃

コタルディを着た女性。

被っているのは「エナン」と呼ばれる円錐形の帽子。1本角タイプと2本角タイプがありました。

 

ボッティチェリ「エスメラルダ・ブランディーニの肖像」1470年頃

この絵の女性は妊婦もしくは産婦という説があり、格好が比較的(現代人感覚では)普通に見えるのはそのおかげ(あまりおしゃれをしていない?)かも知れません。

 

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