ロマンティックスタイル（1825-1845）

ナポレオン帝国の崩壊に伴い、ドレスも貴族的な豪華さを取り戻し始めます。

「守ってあげたくなる、か弱くて儚げな女性」がもてはやされ、女性たちは「か弱さ」を演出するために再びコルセットを締め、スカートも再び巨大化していきました。

「守ってあげたくなる」なで肩を強調するためにオフショルダーが流行ります。

 

Karl Pavlovich Bryullov「オーロラデミードワの肖像」1838年

「ロマンティックスタイル」は「クリノリンスタイル」と一緒くたに語られることも多いですが、オフショル・真ん中分けが特徴的でわりと見つけやすいので分けて考えたいです。

 

ヴィンターハルター「イギリス、ハノーヴァー朝第6代ビクトリア女王」1800年代

 

ヴィンターハルター「ドイツ皇帝フリードリヒ3世の妃、ヴィクトリア・ルイーザ」1800年代

 

ヴィンターハルター「フランス皇帝ナポレオン3世のウジェニー皇后」1800年代

ウジェニー皇后の困り眉は儚げなロマンティックスタイルによく似合います。

 

ヴィンターハルター「ベルギー王妃ルイーズ・マリー」1800年代

この人はあまりか弱くなさそう。顔が。

 

ドミニク・アングル「ジェイムス・ロスチャイルド伯爵夫人」1848年

 

ドミニク・アングル「ド・ブロイ公爵夫人の肖像」1853年

 

フランツ・ヴィンターハルター「ウジェニー皇后と女官たち」1855年

 

ヴィンターハルター画「ウジェニー皇后」1857年

 

ドミニク・アングル「座るモワテシエ夫人」1856年頃

 

フェデリコ・デ・マドラーソ「ビルチェス伯爵夫人の肖像」1853年

 

ドミニク・アングル「ドーソンヴィル伯爵夫人の肖像」1845年

 

フランツ・ヴィンターハルター「フランス皇后ウジェニー」1853年

 

<<<エンパイアスタイル（1800-1840）へ移動

クリノリンスタイル（1850-1870）へ移動>>>