1997年第14回マイルチャンピオンシップ

ページ名:1997年第14回マイルチャンピオンシップ

登録日:2011/11/27 (日) 09:12:20
更新日:2023/08/18 Fri 11:49:57NEW!
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それは…

世界を制する

第一歩だった



1997年11月16日に京都競馬場で行われた第14回マイルチャンピオンシップはタイキシャトルの勝ったレースである。


出走馬


1 プレストシンボリ
2 ブレーブテンダー
3 エイシンガイモン
4 マイネルマックス
5 タイキシャトル
6 バトルライン
7 シンコウキング
8 ヒシアケボノ
9 タイキフォーチュン
10 サイレンススズカ
11 キョウエイマーチ
12 ジェニュイン
13 オースミタイクーン
14 スギノハヤカゼ
15 スピードワールド
16 カネツクロス
17 ロイヤルスズカ
18 トーヨーレインボー


1番人気は前走毎日王冠3着の武豊鞍上のスピードワールド。
2番人気は前走スワンステークス勝ちのタイキシャトル。
3番人気は前走アイルランドトロフィー勝ちのトーヨーレインボー。
4番人気は前走天皇賞・秋3着の皐月賞馬のジェニュイン。
5番人気は前走秋華賞2着の桜花賞馬のキョウエイマーチ。
6番人気は前走天皇賞・秋6着の素質馬と評判のサイレンススズカだった。


レースはどよめきから始まった。
発馬直後、G1ホースであるNHKマイルカップ馬のタイキフォーチュンが落馬したのだ。
そのどよめきの中、好スタートを切ったのは紅一点、快速の桜花賞馬キョウエイマーチ。
続いて後に最強の逃げ馬と言われるサイレンススズカが追いかける。
ブレーブテンダーが3番手、タイキシャトルが4番手だ。
その後ろにはスプリンターズステークス勝ち馬のヒシアケボノ。
ジェニュインは中団前目、1番人気のスピードワールドは後方4番手という位置取りだった。


快速を武器とする2頭、キョウエイマーチとサイレンススズカがレースを引っ張りハイペースのラップが続く。
前半3ハロン33秒2、4ハロン44秒6。
1000m通過は56秒5とレース史上最速ペースで暴走していく。
しかしキョウエイマーチは全く失速する気配はなく軽快に飛ばしまくる。
4コーナー手前で2番手追走のサイレンススズカが完全に息があがり、かわりにタイキシャトルが差を詰めてくる。


4コーナーを過ぎ、直線に向いてもキョウエイマーチの脚は衰えない。
むしろ、なし崩し的に脚を使わされた後続の脚いろが怪しくなり一瞬あわやの場面。
しかしただ一頭力強く伸びる馬がいた。
それは後に世界をも制するタイキシャトルだった。
横山騎手のゴーサインに鋭く反応すると、あっという間にキョウエイマーチを突き放してそのままゴールした。
キョウエイマーチは2着に負けはしたものの後続は完封した。
1番人気武豊鞍上のスピードワールドは見せ場すらなかった。


結果


1着 タイキシャトル
2着 キョウエイマーチ
3着 トーヨーレインボー
4着 ロイヤルスズカ
5着 プレストシンボリ
6着 マイネルマックス
7着 スギノハヤカゼ
8着 エイシンガイモン
9着 ジェニュイン
10着 オースミタイクーン
11着 ブレーブテンダー
12着 スピードワールド
13着 バトルライン
14着 ヒシアケボノ
15着 サイレンススズカ
16着 シンコウキング
17着 カネツクロス
落馬 タイキフォーチュン


払い戻し
単勝:5番 380円(2番人気)
複勝:5番 160円(1番人気) 11番 400円(5番人気) 18番 200円(3番人気)
枠連:3-6 930円(5番人気)  馬連:5-11 2760円(7番人気)


タイキシャトルの鞍上の横山典弘騎手は本来の乗り役の岡部騎手がシンコウキングに乗る為、2走限りの代役であり、見事それに応えた。
タイキシャトルはその後岡部騎手の手に戻り、翌年世界を制し最強マイラーといわれるようになる。
タイキシャトルはコースや馬場状態、ペースなどに惑わされることのない強い馬だった。


しかし2着のキョウエイマーチはよく逃げ粘ったものだった。
現在では最強の逃げ馬と言われるサイレンススズカが生涯最速のペースで追走したにも関わらず、先頭に立たせることない殺人的ハイラップで逃げて粘ったのだから。
そして追走した最強の逃げ馬と言われるサイレンススズカは、自己最速のペースで追走したにも関わらず、最強の逃げ馬論争では名前も挙がらないであろうキョウエイマーチの前に、1瞬たりとも先頭に立てることは出来ずに15着に敗れている。
できることなら、翌年タイキシャトルやキョウエイマーチとサイレンススズカの再戦が見たかったものである。
特に毎日王冠あたりで。
それが叶ったのならばサイレンススズカの快進撃は無かった可能性も高いのではないかと思う。
それほどタイキシャトルとキョウエイマーチは強かったのだ。



タイキシャトルの強さを目の当たりにした人は追記修正お願いします。


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  • キョウエイはスプリント寄りのマイラーでススズは中距離馬だっただけのことよ -- 名無しさん (2014-04-17 18:47:03)
  • 2000mのローズS勝ちで秋華賞2着のキョウエイマーチをスプリント寄りというのはかなり無理があるように思える。 -- 名無しさん (2021-02-08 03:35:55)

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