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更新日:2023/08/12 Sat 19:43:28NEW!
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『火の鳥』は、手塚治虫による漫画作品。
火の鳥(不死鳥/フェニックス/鳳凰)をモチーフにした短中長編作品から成り立っている。
各編単独でも問題なく読めるものの編同士の繋がりも持たせられており、実はこの作品、未完である。
文庫コミックで13巻と中々の長さだが内容は素晴らしく、特に手塚治虫の創り出す作品の世界観が秀逸で、人によっては本当に人生観が変わってしまう。
一方で人気や評価とは裏腹に、営業的には不振が続き一時は「手塚の『火の鳥』が連載された雑誌は必ず火の車になり燃え尽きる」
「火の鳥の不死(イモータリティ)は掲載誌の命を吸い取って保たれている*1」と言われたほどで業界では一時、呪われた作品扱いであった。
現在一般的に知られているのは余りにも掲載誌が消えるので手塚治虫が自分で作った雑誌COMに連載されて以降の作品である。
以下、各編の概要紹介。
- ◎黎明編
- 遠い昔にあったとされる邪馬台国を中心に、人や身分の価値、生への欲求を描いた作品。
- ◎未来編
- 今よりずっと未来、汚染された地球では地下の都市が人々の楽園となっていた。
- ◎ヤマト編
- ヤマト国の古墳の人柱にされる人々を救うべく、主人公は火の鳥を求めていた。
- ◎宇宙編
- ロケットが故障し、一縷の望みをかけて宇宙を漂う乗組員たち。脱落者を出しつつ辛くもたどり着いた場所は罪人たちの流刑星であった。
- ◎鳳凰編
- 身体欠損による差別を受けて育ち、成長後は強盗や殺人を繰り返す我王。修業中の仏師茜丸。2人の出会いは互いの運命を大きく変えていく。
- ◎復活編
- 人類初の死者蘇生手術によって蘇ったレオナ。だが手術の影響で人間が岩や鉄クズに見えてしまう。レオナの物語と並行してロボット社会の一幕が描かれ…
- ◎羽衣編
- 平安時代の浜辺に羽衣を纏った天女が現れた。紆余曲折の末漁師の男と結ばれる。その生活の行方は?
- 何もない惑星に降り立った男と女。2人はこの星に何を作り出すのか?
- を作り出すのか?
- ◎乱世編
- 平家と源氏。この両家の戦に巻き込まれた恋人の運命を辿る。
- ◎生命編
- 近未来、とあるテレビ会社は視聴率回復を狙い、クローン人間を利用した残虐なショーを計画していた……。
- ◎異形編
- ある侍を中心に、延々と繰り返される輪廻を描いた作品。
- ◎太陽編
- 狼の皮を被らされた主人公と、彼を中心に起こる人と人、八百万の神と仏神による2つの戦い。
そしてそれと同時に起こる遠い未来の出来事の関連性はいかに……? - 実は発表順が過去編→未来編→過去編→未来編→となっていて次第に現代に近づいている。
なので、よく考えると異形編(過去)の次に発表された太陽編は未来(だけ)が舞台となるはずなのだが、
編集部から「壬申の乱を題材にしてくれ」と要望があったので未来パートと過去パートを結びつける形になったんだとか。
(だが終わりが他の編より希望を感じさせる事もあってか、手塚は死期を感じていたのではないかとも)
上記の編はほぼ日本を舞台にしているが、少女漫画雑誌『少女クラブ』に掲載されていた火の鳥(角川版の単行本は「ギリシャ・ローマ編」)は外国を舞台にしている。
また作者による「決定版」単行本が2種類あり、「乱世編」まで収録された「手塚治虫漫画全集」版(没後に残りの話を収録。『手塚治虫文庫全集』版で全編揃いに)発売後、
「太陽編」発表と共に発売された角川書店版では「望郷編」・「乱世編」の構成変更、
シリーズ全体の祖型にあたる未完の「漫画少年版黎明編」*2収録が行われている*3。
そして作者の没後に、『COM』に掲載された「羽衣編」初出版と「望郷編」・「乱世編」のプロトタイプ等、
加筆修正前の雑誌版を収録した*4復刊ドットコム版も発売されている。
最終的に現代編で終わりの予定だった。
最後の未来編はアトム編(一説では、再生編)らしい。*5
しかしながら「現代」の置き所をどこにするかで様相がだいぶ変わってしまうため、あくまで予定として、実際は異なる終幕も考えていたようである。
また『COM』期に書かれたエッセイ「休憩 INTERMISSION」では「終わるのは自分の死ぬ時だろう」と締めている。
実際、亡くなる瞬間にペンを握り「自らの昇天の瞬間」を描こうとしていたという情報もある。
ちなみに本編とは別に、1989年に上演された舞台版の脚本も手掛けていた。また舞台用に大地編というのも途中のシノプシスまで作られていた。
これは日中戦争中の上海を舞台に間久部緑郎(ロック)が主役であった。
紛れも無くこの作品は手塚以外の誰にも描けないと認められる日本の漫画史に残る未完の大作であるが、後の作家に与えた影響も大きい。
復活編は後に虚淵玄がオマージュとして沙耶の唄を、
時代が入り乱れ火の鳥をキーワードにする構成は浦沢直樹がBILLYBATでオマージュしている。
以下、迷言集
☆黎明編
「ここらには喫茶店も映画館もないからデートには味気ないだろうと思ってさ」※作品の舞台は弥生時代です。
「わしは草(スパイ)を見下していたが グズリはようやったわい これからはジェームズボンドもバカにせず読もう」
くそまじめ型/映画型/カブキ型/赤塚不二夫型/デモ型/ミュージカル型/ファミコン型
「体中を目にしろ!」「わかった!」「バカヤローそれじゃ百目小僧だ! 集中しろと言っとるのだ」
「五つ子がなんだい」「ぼくたちゃぁ六つ子だい」「まるで犬の子みたいに産むザンス」
「こーいうスジの省略はひどすぎるよな」(狩ったうさぎが弓矢に刺さったまま焼けている)
「ヒャァーデッサンが狂った」
☆未来編
「今日は全世界指相撲選手権の日ですねえ」「ウヒャァ あれはチカラがいりますからなあ」
「ビュなんでビュすってビュビュ プクプクボテボテボカンボカン」「両方とも狂いかけて雑音が出ています」
「ブルッフ ヒヒン ヒヒン」「このウマめが 文字通りのヤジウマになってどうする」
「マンガ! モット マンガ!!」「赤塚不二夫でもおりゃいいのに!」
☆ヤマト編
「大君の御殿は2DK 庭無しガス無し水道無し 駅から歩いて3時間」「惜しむらくはそのガメツさで 語り部にゃロクな給料は払わん」
「王よ!」「なんだ長島」
「何でこんな奴だけ三段ぶち抜きで描くのだ! 吾輩の初登場はあんなに小さなコマだったのに!!」
「心優し ラララ大和の子 十万馬力だ鉄腕大王」「どっかで聞いたことがあるな」
「ガイドブックの名前は『古事記』としました」「コジキだと?縁起でもない、文学的に『無宿人』と改名せい」
☆復活編
「おれの顔がおれに見えるかい?」「ああ……だけどきみはだれだい?」「なーんだがっかりさせるなよ。いとこの下関だよ。」「知らないな……」
☆望郷編
「蛇なもんかよ! こいつらの面は西部劇の悪役そのものだぜ!」
「我々は目が無いから女王が年寄りであるか分からないし 気にもとめていないのだ*6」
☆乱世編
「おのれ蛸坊主ども」「なんだとサルの惑星めが」
「ア~アア~ ウホウホ ゴッホッホ」
「バカモンありゃ鬼じゃない 過激派じゃ」
「踊っておるか? そうなんじゃろうなあ 踊る平氏は久しからずというではないか」
「ヒャホーイ 都だ都だパリだァー」
「電話とは失礼な! 手紙をよこさんか!!」
「私の顔は眼だけのノッペラボーなんです だからさっさと殺して下せえ 手塚の野郎が手を抜いてるんですよぉ」
☆生命編
「あと五十年もたったらCMに使ってやるさ」「まーひどい!! あたし何歳になると思ってるの!?」「今と同じ21歳さ(ボッシュート)」
「今そこに落ちて行った女な 冷凍にして氷室へ入れとけ おれの目の黒いうちは出すなよ」
「だってゴキブリのノドに年寄りが詰まってるんですよ!」「バカ 逆だ」
☆太陽編
「雉です」「山鳥を捕らえました」「えー、ゴジラ…」
「なるほど ボーズになって けが無しという事ですな」
「見て下さいまるで狼男! アニメじゃありませんか」「アニメだとよ」「俺オトウトメかと思った」
「倭の都の留守司高坂王に電話をし 駅鈴を求めて馬を揃えさせよ」
また作品集という形式故かサブ含むヒロインの属性も多種多様であり、
→は同一人物の属性変化を表す
◇漫画少年版黎明編…妹
◇ギリシャ・ローマ編…王子と奴隷→生き別れの兄妹→遠征先で拾われた兄妹(血縁関係はどうなったんでしょうね)
◇黎明編…姉→敵国の元スパイの妻、捕虜の女性(美女だが征服者への仕返しのため醜女に変装)
◇未来編…不定形生物の変身体、ロボ娘、記憶を元に作り出した人造人間
◇ヤマト編…敵国の王女(後半は男装する)
◇宇宙編…宇宙船乗組員の紅一点
◇鳳凰編…てんとう虫の恩返し、天涯孤独の盗人娘
◇復活編…作業ロボット(主人公にのみ美女に見える)、ギャル風アンドロイド、裏稼業の女傑
◇羽衣編…天女→未来人
◇望郷編…少女→母→開拓地の女王 女王となった主人公はやがて…
◇乱世編…幼馴染の村娘→為政者の愛人、祭りで出会った女性(盗癖持ちだったが後に改心)
◇生命編…逃避行中に出会った少女→義理の娘
◇異形編…男装の女性武士→尼
◇太陽編…狼娘、天皇家の娘、軍の後輩少女、敵軍の娘→収容所で再会→ラストではまさかの…
深い哲学とギャグに加えて手塚先生の変態度想像力の豊かさも詰まった密度の高い作品と言えるだろう。
《追記》及び《修正》は未来戦士のみの特権となっております……。
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▷ コメント欄
- 三島由紀夫は「日教組が好みそうなもん描いてないでもっと面白いの描け」と本作に愚痴ってたらしい -- 名無しさん (2014-01-14 12:05:11)
- そういやブラックジャックに火の鳥出て来たな。まあ正体は発光バクテリアがくっついてるだけの唯のデカい鳥だった訳だが。 -- 名無しさん (2014-01-14 12:13:19)
- 個人的に「政治と戦ったのです」のシーンが気になる -- 閲覧者 (2014-01-15 04:48:15)
- ギリシャ・ローマ編だかも無かった? -- 名無しさん (2014-03-26 05:38:11)
- ↑009じゃないかそれ -- 名無しさん (2014-03-26 07:17:17)
- ↑いや、文庫13巻にある。王子と奴隷が生き血飲んで不死になったあと殺されては記憶失ってを繰り返すやつ。 -- 名無しさん (2014-03-26 07:38:12)
- ギリシャ・ローマ編は基本お子様向けだったからね。初心者はここから入るといいかも。 -- 名無しさん (2014-03-26 09:18:15)
- ↑最初はエジプトが舞台だけどね。 -- 名無しさん (2014-03-26 09:19:00)
- 左近介たんちゅっちゅ -- 名無しさん (2014-04-27 19:12:49)
- >人によっては世界観が変わってしまう -- 名無し (2014-04-27 19:15:45)
- ↑人生観じゃね? -- 名無し (2014-04-27 19:16:18)
- なぜか鳳凰編がファミコンのアクションゲームになっていた。ゲームとしちゃ面白かったけど。もしかして主人公の顔がマリオに似てるからとかいう理由じゃなかろうな? -- 名無しさん (2014-04-27 19:47:12)
- 未来編、鳳凰編、乱世編、異形編が個人的ベスト4だがとっかかりとして一番向いてるのは太陽編だと思う -- 名無しさん (2014-04-27 20:59:15)
- ↑2 1986年に「火の鳥鳳凰編」が映画化したためコナミとタイアップして出したんだよ。(同時上映に「時空の旅人」もあったんだがこっちは・・。) -- 名無しさん (2014-04-27 22:02:49)
- 子供の頃、鳳凰編と生命編はブチやジュリを主に注目してたが大人になって読むとある2人の生き様や生命の重さに考えてしまうな。 -- 名無しさん (2014-07-15 12:48:32)
- 時の牢獄に閉じ込められるの、異形篇だっけ?あれ好き。 -- 名無しさん (2014-07-15 14:23:01)
- 火の鳥で源義経という偉人を知った身としては、ヒーロー義経より外道義経の方がしっくり来る。火の鳥の義経はけっして好感を持てないけどな!(ヒョウタンカブリとおぶうの件は個人的絶許) -- 名無しさん (2014-08-02 01:47:04)
- ↑そういや義経の最後、最近コンビニで読んだ奴と昔持ってた奴とで大きく異なってたな。 -- 名無しさん (2014-08-02 09:37:58)
- 沙耶の唄のモチーフになったの復活篇だっけ。あれ好き。 -- 名無しさん (2014-09-16 00:06:46)
- ギリシャ編ではチロルという娘がいる -- (2014-09-16 23:59:05)
- 社会学者(広井良典とか)から文芸家(高橋源一郎とか)まで高く評価している漫画。長すぎてなかなか読む気になれんけど、そんなに面白いのか。 -- 名無しさん (2014-09-21 00:08:53)
- ↑一編ごとに独立してるから、どれか好きなの読んでみりゃいい。初心者に読み易いのは黎明編かギリシャ・ローマ編(ストーリィが分かり易い)。筆者個人の好みは未来編と鳳凰編かな。 -- 名無しさん (2014-09-21 00:34:28)
- 単独の編として人気が高いのは鳳凰編。ただし暗く陰鬱でコマ割りも凝りすぎで単調なコマ割りの作品に慣れてると読みにくい。 -- 名無しさん (2014-09-21 14:58:55)
- 浦沢直樹が大好きな漫画で「下手な紹介はできないねとりあえず読め」っていってたな -- 名無しさん (2014-12-14 05:58:24)
- 市立の図書館に全館置いてある(ボロボロだけど) -- 名無しさん (2014-12-18 15:15:25)
- ↑×3 最初は誠実な彫り師だった茜丸が出世して行く度に人して大切な何かを失ってしまう様子は大人になって初めて恐怖を感じるな -- 名無しさん (2014-12-18 15:39:01)
- アニメ版は完全に別物だったな -- 名無しさん (2014-12-18 15:45:04)
- クチイヌと婆ちゃんは良いコンビだった -- 名無しさん (2015-08-30 18:27:00)
- いきなりどうした -- 名無しさん (2015-09-05 01:46:01)
- ↑12猿田が永遠の罰受けなきゃいけないのなら他にもそうするべき奴がゴロゴロいるだろうにと・・・ -- 名無しさん (2016-03-07 12:31:37)
- ↑死という終わりがない不毛な永遠を生きる牧村、2度と人間に生まれ変われない茜丸、獣と人間を入れ替わりながら殺し合い続ける清盛と義経。ざっと上げるとしたら猿田以外の罪人はこんな感じかな -- (2016-03-07 12:46:59)
- (続き)後は自分に殺され続ける(いずれ終わりが来るとはいえ)八丘比丘尼かな -- (2016-03-07 12:51:39)
- 小学生の頃異形編をよんだ時は同じことの繰り返しで救いがないと思ってたけど、冒頭の比丘尼が左近介を嘲笑うような態度だったのに対しラストの比丘尼は自身の罪に向き合ったうえで左近介と会話してるんだよな、いつかちゃんと終わりが来ると思いたい -- 名無しさん (2016-03-07 17:07:21)
- ぶっちゃけた話、みんな小学校くらいからこれを読んでんだから、大抵の鬱展開に対して結構耐性あるでしょうとか思ったりする -- 名無しさん (2016-03-07 17:22:39)
- そういえば異形編繰り返される時間の中、一日だけ外に出れる時があったんだよね。比丘尼がその時に外に出ていたらどうなってたんだろう? -- 名無しさん (2016-08-22 18:29:17)
- <猿田がなんで|きっと、『外道を殺したとしても命殺しの罪は罪』、ということなんじゃないかな?それと、未来編で生命再生のきっかけにするための布石もあったのかも。 -- 名無しさん (2016-08-22 18:39:23)
- ↑いや『命を奪うのは最大の罪』ってのはよくわかるのよ。ただ殺人やってる人が大勢いる中でなんで・・・みたいな -- 名無しさん (2016-09-07 15:55:20)
- ↑宇宙編を見ると、この鳥のせいで命を奪う以上に悪趣味な蛇の生殺しがされてるような気がするんだが。 -- 名無しさん (2016-10-15 16:44:24)
- 宗教と権力、そして戦争に関しては火の鳥は真理を突いた事を言ってる -- (2016-10-15 20:27:20)
- 違反コメントとそれに触れたコメントを削除しました -- 名無しさん (2016-12-13 23:04:25)
- 復活編のレオナ、生命編の名もなき老婆(脳髄だけの他は全て機械)の姿はいつか実現する未来が来るのかな。しかし前者は復活も最期も他人のエゴに振り回されるし、後者は幼い孫と貧しい生活。うーん・・・ -- 名無しさん (2017-02-06 11:38:01)
- 何年も読んでないのに、迷言集を見るとそのセリフのコマが目に浮かぶな。子供の頃に何度も読み返したのもあるんだろうけど、それだけ印象が強かったんだろうな。 -- 名無しさん (2017-02-06 11:56:38)
- 一番の邪悪は火の鳥だよね -- 名無しさん (2017-03-07 07:08:54)
- 振り子のように過去と未来を行き来して、最後の「現代編」は作者である手塚治虫の亡くなるその瞬間を「現在」としてその死亡時刻にピタッと符合するように完結する、という発想には恐れ入った。 -- 名無しさん (2017-03-21 15:14:50)
- よく覚えていないのは確かだが、望郷編のセリフは違うような気がするんだが…… -- 名無しさん (2017-03-21 19:47:44)
- ↑角川の文庫版を持ってるのでそれに倣って直してみました。 -- 名無しさん (2017-03-21 21:41:03)
- ↑ あーこんなのだった気がする お疲れ様です -- 名無しさん (2017-03-22 17:30:26)
- ↑4 手塚御大は死の間際に、「ペンを……ペンをくれ……」と訴えていたとか。 -- 名無しさん (2017-03-22 19:19:18)
- アトム編が何で再生編って名前なのかと考えたんだがもともとアトムを天馬博士が作った理由を大雑把に説明すると死んだ息子トビオの「再生」だからだと気づいて変な声が出た -- 名無しさん (2017-03-23 00:10:04)
- 鳳凰編が一番好きだな。一番主人公が生き生きしてたと思う。人殺しだけど -- 名無しさん (2017-03-23 00:57:47)
- 富野御大は元上司が描いたこの作品については触れてないけど、イデオンと∀ガンダムはあの人なりの火の鳥リスペクトに思えなくもない・・・ -- 名無しさん (2017-03-23 02:20:14)
- 時代順としては、黎明→ヤマト→(太陽)→鳳凰→乱世→羽衣→異形→太陽→生命→望郷→復活→宇宙→未来と続いて、また黎明→・・・とループするってとこかな?(ギリシャ・ローマ編は別枠) -- 名無しさん (2017-05-15 15:37:14)
- ↑乱世と羽衣が前後逆でした。失礼しました。 -- 名無しさん (2017-05-15 15:40:03)
- 今更ながら拝見してるけど、如何に後生の数多の作品、中には「名作」と称してすら過言ではないであろうものにすら影響を与えたかが伺えて愕然としている。『遊☆戯☆王5D's』のイリアステル滅四星は「未来編」のオマージュだという声を聞くけど、アポリア老年期の描写とかモロに山之辺マサトと被るし、「アポリアはあの上半身が不自然に肥大化した姿など、ロビタに近い存在なのではないか?」という説も聞いたけど、「復活編」でのロビタ誕生の秘密を知って納得した。『SIREN』とか「異形編」のオマージュだよね? -- 名無しさん (2017-06-08 20:26:03)
- 図書館においてあって夢中で読んでたな。でも時々入ってる昭和全開のギャグがきつくて「何で入れたし」と子供心に頭抱えた。あと黒歴史はアニメ版も。 -- 名無しさん (2017-10-11 10:13:39)
- 小学校においてあったのを読んだだけだから記憶も曖昧なんだよな……源平合戦は何となく思い出したが。未来世界でニヒルな悪役っぽいやつが高笑いしながら自殺するやつってどれだっけ(うろ覚え) -- 名無しさん (2018-01-25 23:59:57)
- 僕はロマンチストなのでギリシャ・ローマ編が一番肌に合う。うーん反哲学的恋愛脳 -- 名無しさん (2018-02-08 01:49:34)
- ↑3 シリアスな展開ばかり続くとつい気分転換でくだらないギャグを入れたがる癖があるって手塚先生本人が何かで語ってた記憶がある -- 名無しさん (2018-02-15 22:23:58)
- ↑3 思い当たったのは未来編かな 自殺っていうか病死だけど -- 名無しさん (2018-02-15 22:43:47)
- ムーピーほんと欲しい -- 名無しさん (2018-02-19 12:44:01)
- 各編のヒロインの属性(ケモミミ、ロボット、実母、実妹、不定形生物…)を見ると、手塚先生はソッチ方面でも神様だったことが判る。 -- 名無しさん (2018-02-19 13:35:24)
- 内容が難解で一気見しないと掴みにくいから単行本派じゃないと評価は低いだろうなー -- 名無しさん (2018-04-17 12:46:08)
- ヤマト編は王道な敵国の王子と王女のロマンスですき カジカもかわいいし -- 名無しさん (2018-04-27 20:20:51)
- 長編ドラえもんで高度に発達したり、滅亡寸前の文明がよく出てくるけどギリギリのところで滅びずにすんでるんだよな。藤子先生は火の鳥の影響受けて長編作ってたと思う。竜の騎士では未来編と同じように地下に文明があるけど争いとは程遠いし、結局どれだけ文明を発展させても滅びるか否かは種族しだいってことだろうか -- 名無しさん (2018-06-16 16:43:52)
- NHK版の火の鳥って放送規定で改変されてるから批判も多いけど、原作ではたどり着かなかった何巡目かの世界と考えればしっくり来るんだよな。後、未来編のアダム(下半身獣)が言っている「一瞬でもいいから外に出て生を感じたい」ってセリフが制作スタッフ達の生きるってことに対する答えだと自分は思っている -- 名無しさん (2018-10-13 07:49:55)
- 「太陽編」の前半では仏教はあくまで侵略者として描かれていて火の鳥も狗族の肩を持っていてくれたはずなのに途中からおかしくなって「正しい者同士の戦いだから止めようがない」なんて言い出す始末…この頃既に手塚先生の体調が手遅れになりつつあった…というのは分かるんだが「ネオ・ファウスト」にはその手の混乱は無かったもんなあ…桜庭一樹先生版「大地編」は果たしてどうなるか? -- 昼太郎 (2019-03-31 16:02:16)
- 火の鳥のこと究極のマッチポンプとか言ってる人がいてひどいと思いつつ反論もできんかった -- 名無しさん (2019-04-22 06:11:16)
- 特報! 朝日で『大地編』が連載される……って、↑2で言ってたか。先に言われて無念なり(´・ω・`) -- 名無しさん (2019-06-23 10:59:31)
- ↑4 テレビ版は尺の都合でカットされてる部分は多いけど頑張って1クールにまとめ上げてるのも評価したいし結構好き テレビ版BJも同じく残酷描写カットで批判されがちだけど、手塚先生の本質はなにも残酷さだけにあるわけじゃないし、子どもに見せる手塚作品としてはこの両作は優秀だと思う -- 名無しさん (2019-09-10 10:29:51)
- 未来編のロボット娘は、精神がポンコツすぎたから、マサトに速攻処分されてたけどな!w 人造人間娘も、漫画見て笑う程度しか知性がなかったうえに、地震で消滅してしまったし。 -- 名無しさん (2019-09-10 11:07:31)
- 小学校だか中学校の頃にあったけど、順番がさっぱりわからなかった -- 名無しさん (2019-09-10 12:03:46)
- こんなの描ける手塚治虫は化け物だ・・・ -- 名無しさん (2020-01-21 00:59:33)
- 「大地編」コミカライズが可能な力量の持主は田中圭一氏しか考えられないが、氏はどちらかというとギャグ系漫画を好むからなあ…でもやって欲しい! -- 名無しさん (2020-04-22 21:13:17)
- 「望郷篇」の削除場面、父親の死骸を息子たちが喰っちまうところで、「すまんオヤジ、生き残るために仕方ないんだ!」ではなく「さあ!絶命したから解体しようぜ!」なんてノリで作業を開始するくだりが怖すぎる。 -- 名無しさん (2020-04-23 13:43:28)
- ↑望郷編は連載当時の評判が悪くて単行本化のときに手塚治虫氏がかなり手を加えたそうで。自分が具体的に聞いたのはロミの老化表現を抑えたことくらいだったけどそんな場面もあったのか… -- 名無しさん (2020-04-23 21:59:10)
- 源義経や卑弥呼が結構な外道として描かれてるんだよな。今はドリフターズでも敵方と描かれてるけど、あの当時に古来からのヒーロー義経をああいう人物にしたのは珍しかったんじゃないだろか -- 名無しさん (2020-04-24 00:02:11)
- ↑2ええ、その他にも例のネズミ男にちなんだ挿話も角川版以降は無残にカットされてますし、他にも色々と…朝日ソノラマの初版の復刻版とか、講談社の全集ならまだ原型版が拝めるかな?一方「乱世篇」のエピローグ(清盛と義経が時間を遡ってそれぞれ赤兵衛と白兵衛に転生する)がカットされたのは正解だったと思うんですけどね。 -- 名無しさん (2020-04-24 01:52:42)
- ↑へええ…情報ありがとうございます。自分は小学生時に触れた角川文庫版火の鳥から手塚治虫にはまり、成人してから版違いの存在を知りました。気になってはいますが下調べがややこしそうなのとストーリーはもう覚えているのでなかなか買う気になれない… -- 名無しさん (2020-04-24 02:41:00)
- ↑恐縮です。私も角川版しか知らなかったのですが、ある時「火の鳥」の研究本を読んだら「ロミの夫は死後、息子たちの食料になった」とあったので仰天、勿論角川版を何度めくってもそんな場面は跡形もなく、後に原型版を古本屋で手にして「うわあ、これのことかあ」と思い知った次第です。これがカットされたのは仕方なかったのかもしれませんが、ネズミ男に食い物にされそうになった異星人のカップルが自決?するエピソードは残しておいて欲しかったなあ…と今でも思っています。 -- 名無しさん (2020-04-24 11:19:27)
- 地球は数十億年単位でループされ生物相は若返るかもしねないが、他の天体は?太陽は確実に数十億年ごとに老いていく。ムーピーや牧村が虐殺した異星人たちも数十億年ごとに再生するのか?「未来篇」のタマミがムーピーだったのはたまたまあの時代だったからで、他の時代のタマミはクローンだったり別種の異星人だったりするのか? -- 名無しさん (2020-04-26 10:34:11)
- オババかわいいよオババ -- 名無しさん (2020-07-25 13:37:38)
- 考えてみたら、未完で、終わらせる前に手塚先生が亡くなられたってことは、火の鳥という作品は手塚先生の命の火までも吸い取っていたのかもしれん……。↑2 まぁ、未来編の後の周回の世界では変わっているのかもしれん。 -- 名無しさん (2020-07-25 14:15:17)
- 小説版「大地編」はとうとう生きた火の鳥が登場しないまま終わってしまったが、羽衣編なんかも直接の登場場面はないからこれもアリなのかもしれない。なまじっか火の鳥が「歴史を変えてはなりません!」などと説教垂れたりしたら興覚めになったかもしれないし。 -- 名無しさん (2020-09-26 14:50:10)
- ↑でもさ、何だか巨大なプロローグを延々読まされただけで終わっちゃったってのが正直な感想だよ。「アトム編」に期待すっか! -- 名無しさん (2020-09-26 16:37:26)
- 雑誌版太陽編が未来側で火の鳥が介入しすぎてて単行本で出番が大幅にカットされてるから -- 名無しさん (2021-02-19 19:09:55)
- 途中送信しちゃった -- 名無しさん (2021-02-19 19:13:31)
- 『野生時代』はいまだに続いているから角川春樹の魔力は火の鳥の呪いよりも遥かに強力だったというべきか。 -- 名無しさん (2021-03-13 15:51:54)
- ↑9いよいよ原型版が復刊される…皆さん!「望郷篇」の食人シーン(しかも犠牲者は心臓死はしたがまだ脳死していないはず!)とネズミ男の死因(ロケットで脱出出来なかった理由)は必見ですぞ! -- 名無しさん (2021-03-17 21:23:06)
- いよいよ市川崑版も解禁だ!(それにしても当初の構想のようにアニメの「未来篇」と二部構成だったらどんな映画になってたんだろうか) -- 名無しさん (2021-09-23 16:57:28)
- 未来編のイノリはいいぞ -- 名無しさん (2021-10-25 08:33:57)
- ナギをオレっ娘と間違えたのは多分僕だけ -- 名無しさん (2022-01-30 21:55:36)
- 望郷編でもしロミの孫かひ孫世代に女の子が生まれてたらどうなってたろうか。 -- 名無しさん (2022-06-13 02:06:59)
- 「黎明編」の邪馬台国も「七人の侍」のように雨中の戦闘を想定した作戦を練れていたら... -- 名無しさん (2022-08-23 23:21:31)
- 鳳凰編では大仏の建設を巡っていざこざが起きてるけど、ブッダと火の鳥が繋がっている場合、ブッダが立ち上げた仏教が巡り巡って多くの人を苦しめてしまったという結果になるんだよな。 -- 名無しさん (2022-10-08 09:23:42)
- ↑4拷問みるまで普通に女の子と思ってました -- 名無しさん (2022-11-08 05:53:43)
- 復活編の主人公の主観が怖かった。気づいた時には何も無いという…あれからアトムに出てくるあのロボットが直視出来なくなった -- 名無しさん (2022-12-12 17:38:58)
- 義経が外道キャラなのはやっぱり先祖殺された手塚先生の意趣返しなんだろうな。 -- 名無しさん (2023-01-05 05:40:41)
#comment
*2 少女クラブ版と一部設定が共通している。また角川版と「手塚治虫文庫全集」でそれぞれ別のバージョンが収録されている。
*3 「太陽編」自体も単行本初版から2版以降・角川文庫版でさらに加筆された。
*4 だが「羽衣編」初出版は雑誌版より台詞が自主規制されていたという
*5 「太陽編」には単行本未収録だが猿田の兄としてお茶の水博士が登場するコマがある
*6 「気に求めていない」「気にも留めていない」の2通りの漢字表記が考えられるが、発言者は女王に敬意を持った真面目な人物なので前者の可能性が高いか。後者でも意味は通じる。
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