登録日:2022/4/22 (木曜日) 0:29:30
更新日:2024/06/18 Tue 13:35:22NEW!
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ミニ四駆 タミヤ 田宮模型 初心者から上級者まで gup 改造 肉抜き タイヤ ホイール シャーシ モーター ギア frp 工具を使う際は保護具を着用するように キミだけのオリジナルマシンを作ろう ためにならない!!
ミニ四駆の楽しんでるレーサーにとって、改造とは楽しさを何倍にも上げ、さらにより自分のマシンの速さを上げるためのものである。
しかし、ただ公式から出ているパーツを購入してつけるだけ(俗に言うポン付け)だけでは狙った速さに到達しないことが多々ある。
そこで、この項目では公式ガイドブックでも取り上げることのある改造をいくつか紹介していこうと思う。
注意!!この項目は決して「必勝法」ではなく、紹介するのはあくまでも「アプローチの方法」であり「ごく一例」。
マニュアル通りに真似したからといって、お手軽に常勝マシンが作れるという訳ではない。
大事なのは自分のマシンにどれだけ向き合い、最適なセッティングを常に意識しているかということである。
そして改造をする前には必ずレギュレーションを読んで理解してから行おう。
強度を犠牲にしたり後戻りできない作業も多い為、闇雲に行って時間も手間もパーツも無駄になったという事態だけは避けるように。
あと、できれば保護具を着用して行うこと。最低限マスクと手袋、ゴーグルやエプロンがあればさらに望ましい。
あと念のために言っておくがプロペラとモーターを搭載してダウンフォース発生を図ったり、アクリル板で巨大ローラーを作ったり、アイス棒でシャーシを作ったり、プラズマダッシュにタイヤ直挿しといったレギュレーション違反上等の改造は項目を読んだアニヲタ諸兄の「ためにならない」ので取り扱わないものとする。そんな改造をする輩なんて世界に一人しかいないが
軽量化、肉抜き
ボディやシャーシ、果ては補強プレートまで。どんなパーツも削ったり大部分をカットしたりして軽くする。
ミニ四駆のパワーは想像以上に低いため、軽くする=その分運動エネルギーに変換しやすくなるということなので昔は必須とまで言われていた。
しかし近年はそれだけでは勝てないのが多い。立体セクションが増え、軽すぎるとそこでコースアウトしたり、コース壁や路面に跳ね返されることがある。
どの重さでどの速度を出すか。適正を探っていくのが今のミニ四駆である。実はこれ以外にも金属ローラーにボール盤で穴を開けて軽量化をする猛者もいたりする。資金や設備が整っているものは強い。
シャーシ、ボディへの適合化
改造対象:シャーシ、各FRP補強プレート、ホイール、タイヤなど
軽量化とは逆に、それらを目的とはせず、旧シャーシのを現代シャーシと同じように拡張性のあるプレートを取り付けるため、もしくはフルカウルミニ四駆などの面積の多いボディを最新パーツが取り付けやすいようするために行う。
互いに干渉している部分をヤスリやデザインナイフなどで削り、ボディキャッチで無理なく装着できるように加工する。
無理やりにでも付けることはできなくはないが、その場合は大抵シャーシがねじれたままになる等、確実に走行に支障が出る。
それを避けるためにもやっていたほうがいいだろう。
削った部分がかっこ悪いと思ったならば塗装やステッカーなどで装飾してもいい。
タイヤ、ホイール加工
改造対象:タイヤ、ホイール
ミニ四駆で唯一常に接地する箇所であるタイヤも、目的によって実に様々である。
幅を狭めて設置面積を減らして旋回性能を上げたり*2、大径タイヤをパーツクリーナーに漬けて内部の油脂を抜き、縮めて中径ないし小径タイヤとして使ったり。
ホイールとタイヤが走行中に外れないように両面テープや接着剤で固定するのもスピードロスやパワーロスを軽減させる効果が期待できる。
後は表面を削ってタイヤの径をそろえて走行中のガタを抑えるなどもある。*3
またホイールもシャフト穴を貫通させて走行中に外れにくくするなど、手を加えていることが多い。シャフトの先端もヤスリで削ってからペンで塗ってホイールに食いつかせるようにするなどもある。
軸受けとして使うベアリングとの接地部分も削ったり、小ワッシャーを挟むなどして徹底的に抵抗を減らし、スピードアップを図る。
ブレークイン
改造対象:モーター、シャーシ、ギア
モーターはもちろんシャーシやギアはそのままだと微妙にガタがあったり性能差があったりする。それを無くすためにブレークイン、いわゆる慣らしをする。
手っ取り早いのはキットを買って全部組み立てた状態から電池を入れて空運転をさせるのが一番。全てのパーツを満遍なく慣らすことができる。特にモーターやギアは駆動面で直結するパーツなのでほぼ必須といえるだろう。
しかし、このブレークインはやりようによってはいろいろある。
たとえば、タミヤから販売されている電池ボックスを繋ぐなどして高出力の電圧でブレークインをすることで高回転で回るようになり、より最高速を伸ばすことができたり、低電圧でゆっくり慣らすことでモーターのピークを探りやすくなり、ポテンシャルを最大限に発揮できるなど。ちなみにこれも専用の電圧が調整できる慣らしツールがあったりする。すさまじい需要である。
ベアリングの脱脂、研磨剤慣らし
改造対象:各種ベアリング、ベアリング搭載のローラー
高価なベアリングには性能維持のために内部にグリスがたっぷりと塗られており、パワーの小さいミニ四駆にとっては大きな抵抗になってしまう。
そこで、オイルを利用してそのグリスを溶かしてしまおうというのがこの改造である。
塗料瓶やジャムの瓶、何でもいいので液漏れの心配がないガラス製の容器にライターオイルを満たし、その中にベアリングを入れ、よく混ぜる。目安としては新品で10~20分くらい。
オイルから取り出した後はよくふき取るように。
するとベアリングが見違えるほど回転するようになる。これでベアリング本来の性能を発揮してくれるだろう。
ベアリングを圧入したローラーからも外して脱脂をしておくとよりよい。
ただし、グリスがなくなったことで今度はさびやすくなる点には注意。こまめにベアリング用のオイルなどを一滴垂らして良く馴染ませるだけでいいので、しっかりメンテナンスしてあげよう。*4
また、模型用のコンパウンドなどの研磨剤を内部に注入し、回転させて内部を強制的に慣らす方法も取られる。やりすぎには注意が必要だが、こちらはより効果が現れやすい。
もちろん行った後はしっかりと洗浄とオイル注入をすること。
ギアの抵抗抜き、位置出し
改造対象:シャーシ、ギア、各種シャフト、ワンウェイホイールのギア
先ほどのブレークインでも話したとおり、駆動系のロスはスピードアップを目指すうえでなるべく避けたいものである。
そのためにギアも噛み合わせを調整すべくブレークインの段階でギアを削ったり、ゆがんでいるギアを交換したりする。
それ以上となると、モーターの回転を伝えるためのギアであるカウンターギアの改造になる。
カウンターギアのギアシャフトを抵抗の少ないフッ素コートタイプにするのはもちろん、片軸ギア用のカウンターギアのシャフトとギアの接地部分をばっさりカットし、穴をヤスリで削ってそもそもの抵抗を排除してしまうことがある。*5
さらに内部にベアリングを搭載して回転ロスを抑え、よりパワーを伝えやすくすることで、駆動ロスを抑える役割がある*6。
また、モーター側のドライブシャフトにもギアが一番効率よく回転する位置に持っていくために、ワッシャーやスペーサー、さらにはベアリングを使用してギアの位置出しをする。
その場合はシャーシを少し加工する場合があるが、正直シャーシ側のギアの位置出しは上級者でもかなり難しい部類に入る。
かなりデリケートな部分なうえ、今のミニ四駆だと立体セクションで十中八九飛ぶことがあるため、駆動系のダメージは想像以上に高い。頻繁にチェックしなければならず、そのためにまたマシンをばらばらにする必要があるため、下手に初心者は手を出してはいけない。
...と、ここまで書いてきたが、これはまだ序の口である。
真の改造はこれらを自在にこなせる上で、公式の定めるレギュレーションに違反しない範囲で自分でパーツを作ることにある。
自作パーツの製作
改造対象:各種FRP補強プレート等
上記の改造は、いわゆる速さに関係するものばかりであり、公式の大会などで一番効果を発揮するのは、その速さをいかに維持しつつ、公式が用意した難関セクションをクリアして一位を取るかである。
速いだけならぶっちゃけモーターを交換するだけでもいい。ギアなどはそのモーターでより性能を発揮しやすくするためである。
しかし、ただ単純に速くしただけでは勝つことができないのが現代のミニ四駆。公式の3レーンや5レーンコースの通常レーンチェンジでも速過ぎると簡単にオーバースピードでコースアウトする。
さらに、テーブルトップ(以下TT)、ドラゴンバック(以下DB)、バンクといった公式でも販売されているコースセクションはもちろん、その年のジャパンカップならではの特別セクションがあり、その対策に毎度ミニ四レーサーは悩まされる。
特に有名な改造をあげるとともに、何を目的としてこの改造を作ったかをあげていく。
提灯ダンパー、ボディ提灯、ヒクオ
改造対象:FRP、ボディ、マスダンパーなど
提灯というのはマスダンパー*7を通常のようにビスに通して底面を叩くように取り付けるのではなく、吊り下げるように取り付けたものであり、リア、もしくはフロントバンパーのビス穴からFRPを伸ばし、ボディを叩くようにしてジャンプ後の着地での衝撃を抑えるギミック。ここからさらに進化を遂げたのがボディ提灯とヒクオである。
提灯ギミックをボディにビスや接着剤などで固定し、ボディ自体も切ったり加工してマスダンパーにしたのが一般的なボディ提灯。通常の提灯よりも制震効果を大幅に上げたもの。
ヒクオというのはレーサーの間でより派生したものであり、提灯やボディ提灯よりもさらに低重心になるよう改造したものである。
大きな違いはないが、基本フロントタイヤの後ろにマスダンパーが来るように配置*8し、立体セクションでの対策として流行*9。自作パーツの中でも難易度が低いこともあり、現在でも取り入れているレーサーは多数存在する。
特にグレードアップパーツ(以下GUP)のブレーキだけでは対応しきれないような短いTTやDBでは効果が大きく、それに伴い現在では公式大会に参加するマシンにとっては必須級の改造とまで言われている。
もちろん提灯がなくても戦えないことはないが。
これらのギミックは後にサイドマスダンパーをGUPとして販売されるなどの影響を与え、その改造の重要さが高いことを証明した。
スライドダンパー、ピボットダンパー
改造対象:FRPなど
デジタルカーブ*10、ロッキングストレート*11といったマシンの耐久性を著しく奪うセクションに対抗すべく開発されたギミック。
実は公式からすでに販売されている「スライドダンパー」「アルミ可変ダウンスラストローラー」を参考に作られたものである。
スライドダンパーはスプリングによって稼動し横方向の衝撃を逃すのに大きく貢献し、ピボットダンパーは一本の軸を起点として稼動、衝撃を後方に受け流すことで上述したセクションをすばやくクリアするのが目的である。
もちろん公式のもので十分対策としてはいいのだが、だいぶ昔のパーツのためそこまで想定されておらず、プラ製のためパーツの強度があまり高くなく、長時間走らせているといつの間にか歪んでいたりする。
さらにダウンスラストローラーもいかんせんダウンスラストがきつすぎて大きく減速してしまう*12ため、FRPなどで自分で作ってしまおうとしたのがこの自作パーツになる。
当然FRP製のためプラ製のシャーシバンパーよりも強度は高くなり、さらに角度も自由に作れるため、コースにあわせたものが用意できる。
ピボットダンパーは縦にスプリングを内蔵したスプリング型と、AOパーツのローラー用ゴムリングを利用したゴムリング型の2種類が存在するが、耐久性はあるが加工の難しく、メンテナンスが大変なスプリング型よりも、加工難易度が低くメンテナンスも容易なため、初心者などではゴムリング型が主流となっている。
スライドダンパーに関しては後に公式から金属製のより強度の高いものがGUPとして販売され、精度の高さから使う人もいるが、ピボットダンパーはいまだに自作するしかない。
高難易度改造の練習としてやってみるのはどうだろうか?
AT(オートトラック)ダンパー
改造対象:シャーシ、FRPなど
ミニ四レーサーの技術や知識の豊潤に伴い、公式が考案したより複雑化したセクションに対抗すべく、通常時は働かないが、コースアウトするような強い衝撃を受け流して走行を安定させることを狙ったのがこのATダンパーである。
先ほどのデジタルカーブやロッキングストレートに加え、ジャンプ、バンク、スロープといった複合セクションに全て対応するのは例えパーツ無制限だとしてもマシン重量がかさばる上に、全てのパーツがうまく機能するとは限らない。ならばいっそ一個のパーツにまとめて請け負ってしまおうというのが狙いである。
1~2本のビスを軸に、取り付けたFRPが縦、斜めに稼動するなど、あらゆるギミックに対して一定の効果を発揮し、完走率を高めてくれる。上級者だと上記のスライドダンパーやピボットダンパーも併用してくる。
加工難易度はやや低めだが、それでも一部専用工具*13が必要になってくるなど、初心者には難しいかもしれない。それでもその難易度に見合う効果はあるので、もし興味が出たなら一度チャレンジしてみてはどうだろうか。
フレキシブルマシン
改造対象:シャーシ、ギア、ボディなど
アニメ爆走兄弟レッツ&ゴー!!に登場した劇中のビートマグナムやバックブレーダーなどは、サスペンションシステム*14を搭載しており、着地時の衝撃を和らげたり、走行を安定させる構造となっていた。さすがにマグナムダイナマイトみたいなとんでもないことはできないが。
それを現実のミニ四駆に何とか採用できないかと考案されたのがフレキシブルマシン、通称フレキである。
シャーシを分割して稼動できるようにし、内部にスライドダンパー用のスプリングを仕込み、その力によって衝撃を吸収、着地時の挙動を安定させるのが狙い。
二分割までならMAシャーシのスターターパックで全てパーツが揃った状態から作成可能なので、自信がないならこちらから試してみるのもあり。
本格的な改造でやりやすいのが三分割構造のMSシャーシで、比較的加工工程も少なく初心者でも作れる。工具をそろえればちょっとの立体コースならマスダンパー要らずの衝撃吸収マシンが作れる。
精度を出すとなると熟練した技術が求められるが、それを差し引いてもやるメリットは大きい。
反面、駆動関係の負担は大きく、しっかりとメンテナンスしなければ突然ギア*15が壊れてストップするなんてことがあるので、走り終わったらギア周りは必ずチェックするように。もしモーターが回ったままだったら即停止させるように。止めなければモーターが過熱し、シャーシが溶けてマシンがお釈迦になってしまう。
後は稼動させすぎも地味に危険。稼動域が広すぎるとコーナーでギアのトルクが抜け、思った以上に減速してしまうことも。スペーサーをかますなどしてサスペンションの稼動域を調整し、どのぐらいが最適かを見極めよう。
リアモーターシャーシのFM化
改造対象:シャーシ
FM-Aシャーシの登場により、FMシャーシ愛好家や昨今の立体コースでの重心の位置の観点からこのシャーシを軸にマシンを組み立てるレーサーも多くなった。
しかし、世の中にはそれ以前からあるFMシャーシやスーパーFMシャーシを使用する古のFM愛好家がいる。ただ、
- ホイールベースも短く、駆動効率もなかなかだがバンパー強度が貧弱な上にギアが最高で4:1までしか対応せず、そもそも古すぎて対応パーツが少ないFMシャーシ。
- そこまで古くないため対応パーツが多くまだ手の施しようがあるが、駆動効率が最悪な上にプロペラシャフトが2mmとロスが大きく、ホイールベースが全シャーシ中最長の84mmとテクニカルセクションの多い昨今のサーキットとは相性が悪すぎるスーパーFMシャーシ
と、今を戦うには少々…いや、かなりハンデが多かった。
そんなFM愛好家がFM-Aシャーシが出るまで主流となって行った改造が最新シャーシをいじってFMシャーシ化することだ。
当時猛威を振るっていた軽くて拡張性も高いVSシャーシ、強度もありバランスのいいARシャーシ、そして比較的駆動系統やホイールベースが近いスーパーXシャーシ、その改良型のスーパーXXシャーシを基にして、
- 電池ボックスの出っ張りを切り取って電流を逆向きに流してタイヤを逆回転させる。
- バンパーセッティングも反転し、人によってはスイッチなども改良する。
- スーパーXやスーパーXXに至っては前後のバンパーをカッターのこで切り落として反転して接着する完全逆転型も存在した。*16
といったことをしていた。
もちろん最新シャーシのVZシャーシでもFM化するものは存在し、完成度が高いとFM-Aをぶっちぎることもありえる。
というよりはFM化をずっとしてきたレーサーにとってはある意味FM-Aシャーシよりも信頼性が高いのかもしれない。
デメリットとしては加工工程が少々多いことと精度が高いことが求められる。
特にスーパーXやスーパーXXではそれが顕著に現れるので*17、これをするくらいならホイールベースも駆動系も同一なFM-Aを使うことをお勧めする。
お勧めはAR。フロント、リアバンパーともに一体成型のため強度もあり、ホイールベースや駆動系の違いからFM化の効果が高い。
あと、当たり前だがそのままリアバンパーをフロントとして扱おうとすると、スラスト角が±0のためコーナーで暴走してしまうのでダウンスラストを付けることをお忘れなく。*18
逆に言えば、自由に角度を付けられるのでお好みの角度で試してみよう。
ペラタイヤ
改造対象:タイヤ
え?上でもうタイヤを取り上げてるのにまたタイヤ?と思ったそこの君。
甘い。上級者はもっと上の改造を行っているのだ。
それがこのペラタイヤ。削るとかそんなものじゃない。完全にタイヤをぺらっぺらの状態になるまで加工する。
やり方は簡単。ワークマシン*19にタイヤをセットし、やすりで回転させながら表面を削ったり、デザインナイフで切り込みを入れてタイヤの表面を削ぎ落とす。
当然回転させながらの作業になるため、タイヤカスやたまに工具が弾かれて怪我をする、といった危険を伴うので、この改造ではゴーグル、手袋やエプロンといった保護具の着用を強く推奨する。
この改造のメリットとしては
- タイヤ径が小さくなることで加速力が上がり、コーナーでの立ち上がりに有利に働く
- 上記のタイヤ、ホイール加工で触れた通り、コースにしっかりタイヤが接地してくれるようになる
- タイヤのゴム自体の体積が小さくなるのでジャンプ後の着地で跳ねにくくなる。特にスーパーハードタイヤでこれができると本当に跳ねない。
- 全体的に車高を下げられるので、図らずとも低重心化できる
と、非常に大きい。特に昨今のジャパンカップではテクニカル、かつジャンプセクションの多い傾向が強いため、この改造を行っていると非常に頼もしい。
もちろんデメリットも存在し、
- ノギスなどの測量を行ってないと、タイヤ径がバラバラという事態が発生しやすく、その場合はまるで意味がなくなる
- タイヤ自体を削る関係上、ストレートが多いセクションでは最高速が伸びず速度負けの可能性が高くなる
- 慣れないうちは失敗しやすく、削りカスなどの後掃除が大変
- タイヤのゴムの体積が減る分、衝撃がダイレクトに駆動系に直撃する。ギアもそうだが、一番割りを食うのがドライブシャフト。ペラタイヤの場合は中空シャフトはあまり推奨せず、ノーマルを使った方が無難
- 削る時間を継続的に長くしすぎるとタイヤが熱を帯びて溶けだし、加工が上手くいかなくなる。また、モーターやバッテリーも熱を帯びるので、こまめに休ませる、もしくは予備を用意して交換するなどして対処しよう。*20また、ヤスリ等も目詰まりを起こしやすくなるため、可能なら適宜水を差すと作業がやりやすい。
もあるため、コースレイアウトやマシンの方向性をしっかりと決めてから行おう。これとギア比をしっかり理解できれば君も晴れて中級者の仲間入りだ。用意できる数が多いに越したことはないが
ほかにも色々あるが、全て紹介するとなると情報がパンクしかねない。
興味が出たのならネットや公式ガイドブックを呼んでみることをお勧めする。
特に公式ガイドブックに書いてあることは外れないため、ミニ四駆初心者には特にお勧めする。
追記、修正は自力でフレキ・ATダンパー、ボディ提灯を搭載したマシンをくみ上げてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 1時ブームの頃はギアの改造禁止だったんだけど、今はベアリング仕込むとかやっていいんだ… -- 名無しさん (2022-04-21 00:56:36)
- 全部じゃなくていいからどこまで改造していいのかみたいなの欲しいな。 -- 名無しさん (2022-04-21 01:41:33)
- 肉抜きってよっぽど上手くやらないと意味がないって研究か出てたよな -- 名無しさん (2022-04-21 09:12:41)
- 八木に電流が走りそうな項目やな -- 名無しさん (2022-04-21 09:24:37)
- へぇい 皆さんはこちらのサイト「アニヲタwiki」をご存知でしょうか -- 名無しさん (2022-04-21 09:37:35)
- ↑5そもそも2次ブームのころに発売された新型ギアのセットにはベアリングも付属されてるからね -- 名無しさん (2022-04-21 09:43:14)
- 電池そのもののブレークインなんてのもね。いかんせん放電機能も兼ねた(できれば放電→充電をやってくれる)充電器が必須ではあるが。これもなかなか高額 -- 名無しさん (2022-04-21 12:06:14)
- 例の改造おじさんはホバーミニ四駆(?)とかみたいに時々まともなのも作るから侮れない -- 名無しさん (2022-04-21 20:36:14)
- 空気抵抗あり! -- 名無しさん (2022-04-21 20:56:55)
- そろそろ塩はタミヤの店に並んだのかな?(すっとぼけ) -- 名無しさん (2022-04-21 21:25:10)
- ??「すまんかった」 -- 名無しさん (2022-04-22 00:49:57)
- タミヤ製品ならOKのレギュレーションだからケースを切ってパーツに使ってるの面白いんだよね -- 名無しさん (2022-04-22 21:09:00)
- ↑あと本来ならゴールしたあとのマシンを取りやすくするためのキャッチャーなんかもね -- 名無しさん (2022-04-23 12:45:13)
- ↑7とはいえあの付属の丸穴ボールベアリングだとガッタガタだから、今だと620かフッ素コート、HG丸穴推奨。フローティングやるならこれくらいないと意味ない -- 名無しさん (2022-04-23 13:28:10)
- 某マン氏も似たような魔改造してるので1人ではないですね -- 名無しさん (2022-04-23 16:13:03)
- ケースを切って? ケースが田宮製品ならプラ板取るのにニッパーとかで切った貼ったしてもOKってことかい -- 名無しさん (2022-04-23 16:39:20)
- 冒頭のレギュ違反改造って、ほぼ確実に謝罪するやつじゃねぇか -- 名無しさん (2022-04-23 16:44:42)
- ↑2ケースもキャッチャーも車検時に「これ素材は?」って聞かれることあるから「元々はあれです」ってしっかりミニ四駆のラインナップに有るものを答えればいい。まぁ、大抵キャッチャーダンパーかアンダーガードとして使われる位だからそこまでヤバい改造は今のところない。 -- 名無しさん (2022-04-23 22:22:17)
- ↑ 先週行ったJC東京大会で車検行ったときは東北ダンパーやボディ提灯が上がりすぎないようにストッパーでポリカの端材使ってたけど特に言われることはなかったなあ -- 名無しさん (2022-04-23 23:38:38)
- アルミやアクリル製で物が硬いので下手に切ると危険だからか、セッティングボードの切り出しはアウトに -- 名無しさん (2023-12-22 18:38:24)
#comment(striction)
*2 その際タイヤ規定幅の8mmを下回らないように、下地として一回り小さく幅の広いダミーのタイヤを用意する
*3 要ノギスによる計測
*4 ただし、垂らしすぎると元の木阿弥になあるため、本当にちょっとだけ垂らすこと
*5 その場合はギアが動かないようにスペーサーやワッシャーで位置出しをする必要がある
*6 いわゆるフローティングと呼ばれる改造である
*7 ジャンプ後の衝撃を抑え、コースへの復帰率を高める錘のようなパーツ
*8 この位置が一番制震効果が高いとされている
*9 実は当時MSシャーシが流行していたのもあり、そのシャーシにはサイドに取り付け穴がなかったため特にこの改造がしやすかった
*10 通常のウェーブセクションよりも小さく、連続した減速セクション、駆動系へのダメージが大きい
*11 コース壁にでっぱりが取り付けられたもの。速度を出したところに突っ込むと最悪バンパーが折れるなどする凶悪セクション
*12 商品画像を見ればわかるが、ローラー取り付け部の角度がものすごくきつい
*13 カッターのこやリューターなど
*14 厳密にはショックアブソーバーだが
*15 特にスパーギア
*16 1台では作れないので必ず2台以上使用する
*17 バンパーを切り落とす工程があるので、下手に力任せにすると変形してもはや走ることすらままならない
*18 元フロントバンパーのリアはアッパースラストとなるが、こちらはレーンチェンジで効果を発揮するので人によってはそのままだったりする
*19 適当なシャーシを用意して、プロペラシャフトを使わずにモーター側だけを空転させる加工用のマシン。加工用ではあるが、精度の高いものを作りたいならシャフトやギア、ホイールなどはしっかりと厳選してあげるとなおいい。
*20 ちなみに溶けたタイヤはパーツクリーナーやライターフルードで簡単に落とせる
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