天使にラブ・ソングを…

ページ名:天使にラブ_ソングを_

登録日:2022/02/25 Fri 16:50:46
更新日:2024/06/18 Tue 09:59:17NEW!
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映画 名作 洋画 何故かなかなか立たなかった項目 ゴスペル 聖歌隊 シスター 教会 修道女 ディズニー映画 ハーヴェイ・カイテル 1992年 天使にラブ・ソングを… ウーピー・ゴールドバーグ ウェンディ・マッケナ




●目次


概要

『天使にラブ・ソングを…(原題:SISTER ACT)』は、1992年公開のアメリカのコメディ映画。


犯罪を目撃して修道院に匿われたクラブ歌手と、厳格な修道院のシスターたちが歌を通じて友情を育んでいく様をコミカルに描く。
当時から活躍していたウーピー・ゴールドバーグを一躍スターダムに押し上げ、6か月間に及ぶロングランとなった大ヒット作。


キャッチコピーは『神さまはいつだって、迷える女性の味方です。』『人生が錆びちゃう前に、やりたいことやらなきゃ。』


原題の通り、大きく変更された邦題でも有名。



ストーリー

ネバダ州リノのクラブ「ムーンライトラウンジ」で働くクラブ歌手のデロリスは、ネバダ一帯に縄張りを持つギャング、ヴィンスの愛人。
だがある時、彼が裏切り者を殺す現場を見てしまい、命を狙われてしまう。重要参考人として警察に保護されたデロリスは証人保護プログラムに基づきヴィンスの裁判の日まで修道院に匿われることになり、修道女「シスター・メアリー・クラーレンス」として振舞うことを余儀なくされる。


堅苦しく厳格な修道院の暮らしになじめない彼女だったが、聖歌隊の指揮者を任されたことで歌手としての本領を発揮し、へたくそな聖歌隊を鍛え上げて退屈な聖歌をゴスペル風にアレンジし派手なパフォーマンスを繰り広げ、一躍町中の人気者となっていく。
厳格で保守的な修道院長との対立をよそに、デロリスとシスターたちは徐々に修道院の外へと歩み出るようになり、閉鎖寸前だった修道院は息を吹き返した。
そして、デロリスとシスターたちとの間に、歌を通じて立場を超えた友情が徐々に築かれていく。


しかし、平穏な日々もつかの間。情報がバレて居場所を突き止められ、ローマ法王を迎えたコンサートの前日にデロリスがさらわれてしまう。
彼女の素性を知らされたシスターたちは、たとえ本物の尼僧でなくても自分たちを導いてくれたデロリスを救うため、一丸となってヴィンスのアジトであるムーンライトラウンジへと乗り込む。
そして時を同じく、ヴィンスの元を辛くも逃げ出したデロリスだったが……。




登場人物

+ -

デロリス・ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス

  • 演:ウーピー・ゴールドバーグ
  • 吹替:後藤加代(ソフト版)/中村晃子(日テレ版)

本作の主人公。ネバダ州リノのクラブ・ムーンライトラウンジで歌うしがないクラブ歌手。
愛人ヴィンスが裏切り者を抹殺する現場を見てしまい、事件の裁判の日まで修道院に匿われ「シスター・メアリー・クラレンス」の名で尼僧としての振る舞いを余儀なくされる。
幼少時はカトリック系の学校に通っていたが当時から反抗的な性格でシスターとよく対立しており、匙を投げられるほどの問題児であった。


少々捻くれているが、根は優しくて面倒見がよく茶目っ気ある性格。
また、型破りな気質で堅苦しいことを何よりも嫌い、気乗りしないことであってもいざやるとなればとことん徹底的にやるタイプ。
前向きな心意気も忘れず、場末の歌手に甘んじつつもいつか歌手として大成する日を夢見ている。


歌手としての実績は皆無なものの音楽の素養自体は高く、在籍するコーラスグループ「The Ronellse」のリードボーカルを務めると共に、選曲からアレンジまで手掛けている。
また指導力も高く、聖キャサリン修道院のヘタクソな聖歌隊をその手腕で鍛え上げた。


当初こそ自分のことしか考えず、修道院の厳格な暮らしに反発しシスターたちの存在を疎んじていたものの、聖歌隊の加入を機に、上述の性分から閉塞感漂う修道院の環境に大きな影響を与えていき、歌う楽しさや喜びを共有するにつれてシスターたちと立場を超えた絆と友情で結ばれていく。
周囲が変わっていくにつれて彼女自身も心境が変化していき、他者から疎まれる存在から必要とされる存在へと徐々に変わっていく。



ヴィンス・ラ・ロッカ

  • 演:ハーヴェイ・カイテル
  • 吹替:堀勝之祐(ソフト版・日テレ版共通)

ネバダ州一体に縄張りを持つマフィアのボスで、デロリスを情婦として囲っている。
本人はデロリスを愛していると主張しているが、カトリック教徒であることを盾に離婚の要求を蹴っているためデロリスには不満を持たれており、ご機嫌取りのために正妻の使用済みの私物をプレゼントとして送ったことで愛想をつかされる。
別れ話を切り出しに来たデロリスに裏切り者を殺す現場を見られたため、多少躊躇するそぶりを見せつつ手下に抹殺を命じ、執拗につけ狙う。


様々な犯罪に手を染め、殺人もいとわぬ冷酷非道な性格。裏切り者や目撃者を悉く葬り去っているため、数々の証拠を握られているにもかかわらず未だ有罪に至っていない。
その一方で、上述の通り宗教上の理由で離婚の要求を蹴る、神父に浮気したことを懺悔する、尼姿のデロリスを撃つことを躊躇うなどの意外と信心深いところもある。



修道院長
演:マギー・スミス、吹替:京田尚子(ソフト版)/藤波京子(日テレ版)
聖キャサリン修道院の院長。規律に厳格で自他ともに認める筋金入りのお堅い性格の毒舌家。
デロリスとは互いに第一印象が最悪で、見た目通りの破天荒な性格と状況を弁えない行動を繰り返す彼女に辟易していた。
そして、聖歌隊を無断でゴスペルスタイルに仕立て挙げられた一件で堪忍袋の緒を切らし対立が決定的となる。
シスターたちがデロリスと打ち解けていくのに反比例して孤立していき、シスターたちがもろ手を挙げてデロリスに賛同する様への失望から余所の修道院へ移ろうとまで思い詰めるようになる。


最終的には、デロリス誘拐事件を通じてシスターたちが彼女に心からの信頼を寄せている様子を見て、彼女の働きによって閉鎖寸前の修道院が持ち直したことや、閉塞感に塞いでいたシスターたちが活き活きと変わっていった過程に目を向け、彼女を立派な尼僧の精神の持ち主と認めて和解する。そして異動を撤回し、デロリスの後を引き継ぐべく引き続き修道院に残ることを決める。


頑固な反面責任感は強く、疎ましく思いつつもデロリスとシスター達の身を平等に案じている。またリーダーシップの強さと有事の際の判断力、機転にも優れ、デロリス救出作戦の時には先頭に立ってシスターたちを先導し、デロリスを助け出した直後に尼僧姿を活かした攪乱戦も展開している。


厳格かつ高圧的な雰囲気が目立ち、修道院外での活動を禁止する方針を打ち出していることで修道院に閉塞感をもたらしてしまっているが、それも環境悪化が著しい街でシスターたちを危険に晒してはいけないという考えゆえ*1で、根は愛情深い人物である。また、リノ行きのヘリの操縦士に無料で乗せてほしいという願いを断られた際には脅迫まがいのお祈りで根負けさせるというお茶目で強かなところもあったりする。


演者のマギー・スミスは「ただの意地悪院長ではないということを表現するよう特に気を遣った」「互いにリーダーシップをとりたがる気の強さはデロリスと同じ」と語っている。



シスター・メアリー・パトリック

  • 演:キャシー・ナジミー
  • 吹替:信沢三恵子(ソフト版)/さとうあい(日テレ版)

聖キャサリン修道院に所属するぽっちゃり体形の若く陽気なシスター。歌や踊りなどの楽しい事が何よりも大好きな修道院のムードメーカー的存在。体型に反して動きは身軽で踊りが得意な動けるデブ
本人曰くその陽気さは生まれついての性分で、母親に「将来は尼かスチュワーデスになるだろう」と何度も言われたほど。我が道を行くデロリスをも困惑させるほどのマイペースさだが、退屈や窮屈を何よりも嫌う彼女とは性格的にも相性はいい。


やってきたばかりのデロリスにシスターを代表して歓迎のあいさつを送ったり、慣れない内職作業に難儀するデロリスに親切に接してくれるいい人だが、楽しいことが絡んでくると周囲が見えなくなってしまうのが玉に瑕で、時折楽しさが行き過ぎて暴走する。聖歌隊でも声量たっぷりのソプラノボイスを金切り声のように張り上げるばかりでまるで協調が取れずにいたが、デロリスの指導で周囲に合わせることを覚えて上達していく。


彼女のような楽天的かつ娯楽好きな性格では修道生活に向いてないのではとも思えるが、正式なシスターとして終生誓願を通過している*2辺り、忍耐力と意志の力は強いようだ(その割にジュークボックスの誘惑に負けてしまっているが、修道院に閉じこもる生活が続いていたせいもあるのかもしれない)。
演者のキャシー・ナジミーによると、シスターとしてはまだ駆け出しのロバートの面倒を見ている*3らしく、シスター仲間の中では特に彼女と仲がいい。*4


2017年のトーク番組『ザ・ビュー』の特番における出演者同窓会では、修道女の役ということでサウンドオブミュージックのイメージが抜けなかったらしく、オーディションではいかにも修道女が歌いそうな歌を歌っていたそうで、何か他に歌える歌はないか問われた際に「ちょっとした特技」と称して持ち前のオペラ歌手張りのソプラノボイスを披露したところ「それだよ!それをそのまま劇中でやってくれ!」と大層気に入られて即採用になったという裏話を明かした。



シスター・メアリー・ロバート

聖キャサリン修道院に所属する若いシスター。
シスター仲間の内で唯一服装が他と異なり、白頭巾を伴わない簡素な黒のベール、白ブラウスに黒のジャンパースカート、黒タイツ、黒のサンダルという簡素な服装をしている。*5
これについては、修道生活を志すにあたって信仰をより強化し召命(神の招き)を見極め深めていく志願期、もしくは志願期終了後の本格的な準備段階である修練期のステージにいるためと一般に解釈されているが、作中では言及がないため詳細は不明。*6


陽気なパトリックと対照的に、内向的かつ極度の引っ込み思案で常にオドオドとしており、物静かで口数も少ない。
使命感から修道生活を送りつつ生来の不器用さゆえの強い劣等感に悩んでおり、自分の中に特別な力があると信じ存分にそれを発揮したいと強く願いながらも、内向きに過ぎる性格ゆえにそれを表に出すことができずにいる。
反面、思いやり深く優しい心の持ち主で、デロリスに対しては当初から好意的に接している。ままならない人間関係や不自由な修道院での暮らしへの不満ばかりを顔に出していたデロリスが初めて気を許して穏やかな表情を垣間見せた相手である。
嘘の経歴話を真に受けていたとはいえ、気晴らしのため夜間外出したデロリスの目的が奉仕活動のためと思い込んで躊躇わずについてきてしまうあたりちょっぴり天然の気もあるが、内気ながらもデロリス絡みのことで自分なりに行動を起こしているあたり、彼女のことを強く慕っている様子。


素の声は小さく、聖歌隊でも蚊の鳴くような小さな声しか出せなかったが、特訓を通じて大きな声を出せるようになり、デロリスの指導の下で歌の才能を開花させていく。ソロパートを務めるまでに上達し、法王の御前コンサートでは最前列より前に躍り出て堂々とした熱唱ぶりを披露する。
歌う喜びを知るにつれて徐々に自信を獲得し、口数も増えて明るく積極的な性格に変わっていく。更にそれまでになかった勇気と意志の強さ、行動力も身に着けていき、さらわれた友のために体を張ってでも助けに行きたいと真っ先に院長に進言するまでになる。


デロリスの影響を受けて変わっていくシスターたちの中で最も大きな変化と成長を見せたのが彼女であり、デロリスと正反対の性格ながら徐々に彼女からの働きかけに呼応して殻を打ち破り、音楽の楽しさと喜びを通じて成長していく姿は本作の大きな見どころのひとつとなっている。デロリスが主人公ならばまさに彼女は物語のヒロインと言っていい、作中で最も人気の高いキャラクターである。
演者のウェンディ・マッケナは撮影開始当時33歳*7。一見年相応に見えない若く儚げで可憐な容姿と映画界進出以前より舞台女優として培ってきた巧みな演技力で、デロリスを慕い子犬のようについていく愛らしさ、悩みを抱えながらも使命感を失わずに持ち続ける内に秘めた強さといじらしさ、歌う喜びを通じてパワフルなエネルギーに覚醒していく過程を繊細に演じており、彼女の代表的キャラクターとなっている。


劇中のパワフルなハスキーボイスが強い印象を残しており多くの根強いファンがいる……が、実は彼女だけ歌っておらず、アニメや映画の吹き替えなどで活動している女性歌手アンドレア・ロビンソンが吹き替えている。この件については、ウェンディ自身の歌声が監督のイメージと違っていたためで、当時のコメンタリーにおいて「歌えますと言って恥をかいたわ。口パクなら任せて(笑)」とジョークめかして語っている。


当初は修道女の役ということでキャシー同様サウンドオブミュージックのイメージが抜けなかったらしく「オーディションでは修道女が歌いそうな歌をギターを弾きながら披露していたが、女性グループサウンズを歌えるかという意表を突いた質問をされて困惑してしまった」「コーラスグループを新たに雇ってオーディションに再挑戦しMr.ポストマンを歌った」という裏話を出演者同窓会で明かしている。



シスター・メアリー・ラザラス
演:メアリー・ウィックス
吹替:牧野和子(ソフト版)/河村久子(日テレ版)
年長のシスターで、聖歌隊の指揮者。
デロリスが話した進歩的修道院の話を邪道と一蹴し、文明から隔絶された修道生活こそ本物、法王4人分の年月を信仰に捧げていると豪語するなど、信仰に対して厳格な姿勢を持つ。


気難しい性格で、当初はデロリスに対してのみならず仲間のシスターたちにも棘のある口調で接していた。
音楽の素養や指揮者としてのスキルにも乏しかったため、彼女が成り行きから聖歌隊の指導を任されることになった際に仲間たちが一様にデロリスを頼ろうとするさまを見てプライドを傷つけられ、やれるもんならやってみろと言わんばかりに彼女に指揮者の座をを押し付けてしまう。
最終的には、彼女の指導でヘタクソだった聖歌隊が初めてまともなハーモニーを響かせたのを見てデロリスの実力を認め、指揮者の座を譲って歌う側に回った。その後はアルト、メゾアルトの中核的存在として活躍する(ロバート、パトリックと共にソロパートが多い)。
そして彼女自身も歌を通じて徐々に気難しさが氷解していくと共に笑顔が増え、物腰にも茶目っ気が見え始めるようになり厳格さも徐々に軟化していく。以来ロバート、パトリックと共にデロリスと4人でよくつるむようになり、自ら4人組と称するまでに打ち解ける。


ラザラス役のウィックスは本作の20数年前に公開されたコメディ映画「青春がいっぱい」(1966)及び続編の「青春ダイナマイト」(1968)で修道女を演じていた経験があり、それが今回の抜擢に繋がったそうだ。また、本作への出演時点において81歳(当然ながら演者の中では最高齢者)であった。



シスター・アルマ

  • 演:ローズ・パーレンティ

聖キャサリン修道院のシスターの1人で、教会のオルガン演奏及び聖歌隊のピアノ伴奏担当。
楽器を担当しているにも拘らず補聴器が必須で度々スイッチを入れ忘れる(パトリックの金切り声を聞くまいと意図的に切ることもある)。
デロリスがやってくるまでは聖歌隊の現状に不満を抱いていたらしく、出だしとフィニッシュの部分だけ引いて後は伴奏を放棄していた。
デロリスがアレンジた聖歌を気に入ってからはより活き活きとしたピアノ演奏を見せるようになる。


なお、彼女だけ名前に「メアリー」が入っていないが、意図は不明。


エディー・サウザー

  • 演:ビル・ナン
  • 吹替:西村知道(ソフト版)/玄田哲章(日テレ版)

デロリスの警護を担当する黒人警部補。
長らく足取りを追いつつも一向に有罪の足掛かりを得られぬヴィンスを追い詰める格好のチャンスとして、犯行現場の目撃者であるデロリスに証言台に立つよう要請すると共に、
裁判が開かれるまでの2か月間身を隠すように促し、匿い先として聖キャサリン修道院を手配した。


内通者を見抜く機転と堪の良さを備え持ち、警護相手をなんとしてでも守り抜こうとする職務に忠実な姿勢と強い正義感の持ち主だがそれゆえに言葉が荒くなりがちで手も早い。


デロリスを除くメインキャストの中で唯一の黒人である。



オハラ司教

  • 演:ジョゼフ・メイハー
  • 吹替:小林修(ソフト版・日テレ版共通)

聖キャサリン修道院のある教区*8を取りまとめる司教*9*10。温厚な性格で、激高している修道院長と冷静かつ対等に話せる唯一の人物。教会のミサの参列者が減って久しい現状を嘆いている。


保守的な考え方に固執しない柔軟さも持ちあわせており、デロリスがアレンジしたゴスペル調の聖歌が町行く若者や人々をミサに呼び込んだことを褒めちぎり、場の仲裁も兼ねて院長が全ての立役者だと持ち上げる。
また、法王臨席の御前コンサートでの歌の内容に対する多数決の際に、やむなく引き下がらざるを得なくなって落胆する院長を真のリーダーだと称えてフォローするなど、常に周囲への気配りを欠かさない人物である。



ジョーイ&ウィリー

  • 演:ロバート・ミランダ/リチャード・ポートナウ

ヴィンスの手下。ヴィンス同様に、裏切り者を容赦なく始末する一方信心深い小心者で、尼に銃を向けられない性格。
デロリスを連れ戻すものの、自分たちの罪を赦すよう一心不乱に神に祈るデロリスに感化され、一緒に祈ろうとした好きに股間を殴りつけられ逃げられる。



舞台

聖キャサリン修道院
デロリスの匿い先となった、サンフランシスコのスラム街のど真ん中に位置する女子修道院。


修道者たちの集まりである修道会(修道院は修道者たちの生活の場を指す)は大きく分けて「世俗の一切を遮断して修道院に籠り祈りと勤労の日々に徹する観想修道会」と、「祈りと勤労を行いつつ外界に出て*11社会奉仕を行う活動修道会」という2つのタイプに分かれており、聖キャサリン修道院のシスターたちは後者に属している。
にも拘らず、修道院の周辺環境の悪化を理由に外界との接触の一切を断って長らく門戸を閉ざしており、シスターたちは不本意ながら高い塀と物々しいフェンスの内側に閉じこもる生活を余儀なくされている。
更に教会でのミサに訪れる人がめっきり減って寄付金が集まらないため資金難に喘いでおり、屋根を修理中の教会は手付かずのままほったらかし……とまさにどん詰まりの状態で、デロリスが訪れるころには閉鎖寸前にまで至っていた。
デロリスの巧みな誘導で修道院外の活動が可能になってからというもの、地元の人々との交流や聖歌隊のパフォーマンスで有名になったこと息を吹き返し、徐々に開かれた場所となっていった。



ムーンライトラウンジ
ネバダ州リノにあるクラブ。デロリスの仕事場で愛人ヴィンスが仕切っている。
店の奥にはヴィンスのプライベートルームがあり、裏切者はここに呼び寄せられサイレンサー付きの銃で始末される。
デロリスは終盤ここへと連れ戻されてしまい、彼女を救うべくシスターたちが一丸となって乗り込んでいくことになる。



挿入曲

+ -

本作は60年代のアメリカのヒットナンバーを中心とした多くの挿入曲が使用されている。
聖歌隊の歌唱シーンで歌われるのは以下の3曲。


Hail Holy Queen
聖歌『Salve Regina』の英訳版『Hail Holy Queen Entrouned above』の女三部合唱アレンジバージョン。
「Hail Holy Queen」とは「敬愛する聖女王様」という意味を持ち、歌詞もこれに合うように神に対して祝福を願うものになっている。
本編では、前半が原曲通りの厳かな聖歌スタイル、後半は手拍子とピアノの軽快なリズムを主体としたブギウギ調のゴスペル風アレンジに変化する。
文字通りの伝統的聖歌(をベースとした曲)はシリーズ通してこの曲のみ*12
サントラ版では中盤の間奏が省略されている他、2番目の冒頭でシスター・ロバートがアドリブ的に崩して歌っているという違いがある。


『My Guy(My God)』
米国の歌手マリー・ウェルスが60年代に発表したモータウンソング。
『何があっても彼と離れられない』という趣旨の歌詞のラブソングで、劇中では『Guy』を『God(神)』に置き換え、『誓いを捧げた以上永遠に神から離れることはできない修道女たちが歌うラブソング』といった解釈で歌われている。
サントラ版ではイントロが微妙に省略されている。


『I Will Follow Him』
原曲はフランク・プゥルセルとポール・モーリアが1961年にJ.W.ストールおよびデル・ローマの変名で発表したフレンチポップスのインストゥメンタル曲『SI TU VEUX DE MOI』。
アレンジ元となったのは米国出身の女性歌手ペギー・マーチが「リトル ペギー・マーチ」名義で1963年にリリースしたボーカルバージョン*13である(この当時ペギーは15歳で世界的大ヒットとなった)。
『何があっても愛しの彼についていく。どんなに高い山や深い海でさえも私たちを遠ざけられない』という強い想いを軽快なリズムとシンプルな歌詞のリフレインで歌ったかわいらしいラブソングで、劇中では『My Guy』同様、歌詞中の『him』を『Him(=キリスト教における「主」』に挿げ替えた替え歌になっており『修道女たちが一生涯の愛を神に捧げることへの誓いを熱烈に歌い上げる聖歌』という解釈で歌われている。
劇中版では前半から後半に突入するタイミングがサントラ版よりも若干早い。


その他の挿入歌
『Heat Wave』
映画開始冒頭でデロリスが2人のコーラス担当者を伴って歌うメドレー曲*14の冒頭と末尾を飾る曲で、原曲はマーサ&ザ・ヴァンデラスによる1963年度リリースのヒット曲。
劇中バージョンではオケがシンプルだが、サントラ版ではブラスが加わってゴージャスな雰囲気になっている他、「I will follow him」の部分が微妙に長いロングバージョンとなっている。


『Rescue Me』
フォンテラ・バスによる1965年度のヒット曲。
慣れない修道院暮らしの中で絶え間ない勤労と祈りの日々に追われるデロリスの様子をダイジェストで描写するシーンで流れる。
歌詞の主人公(恐らくは女性)が、明るいながらもどこか切ない雰囲気のオケと共に『私を助けて』と繰り返しリフレインするフレーズが、ままならない人間関係に追われ場末の歌手から修道院に追いやられたデロリスの不遇への嘆きとリンクしているのが何とも切ない。


『Gravy』
デロリスの後を追って夜間のバーにやってきたパトリックがジュークボックスで流した曲。
正式タイトルは『Gravy (For My Mashed Potatoes)』で、アメリカのR&B歌手ディーディー・シャープの62年度のヒット曲。
作中及びサントラではカバー音源が使われている。*15


『Just A Touch Of Love』
1989年に結成されたアメリカの音楽グループ『C+C Music Factory』の91年度のナンバー。作中唯一の90年代ナンバーである。
デロリスの誘導により修道院の外に歩み出るようになったシスターたちが、聖歌隊と社会奉仕の活動、周辺地域との交流を経て、充実した日々を送っていく様子を描くダイジェストシーンで流れる。


『Shout』
エンドクレジット曲。原曲は男性コーラスグループ、アイズレー・ブラザーズが1964年にリリースしたドゥーワップ。
デロリス&シスターズ&The Ronells名義の通り、デロリスとシスターたちとデロリスの仕事仲間たちが歌うカバーバージョンである(上述の通りロバートのみ吹き替え)
劇中版とサントラ版とで微妙に差異があり、中盤のシスターロバートのソロパートにかかるデロリスの台詞の入るタイミングや曲フィニッシュ時の台詞が異なる、中盤のシスターアルマのピアノソロパートが省略無しのロング版になっているなどの違いがある。


『If My Sisters In Trouble』
本作のイメージソング。歌は女性3人組によるR&Bグループ「Lady Soul」。
彼女たちの1992年度のアルバム『Lady Soul』の収録曲だが、アルバムのリリース自体は映画公開後のため、恐らくは映画のための書下ろし曲と思われる。
作中でも使用されており、匿い先が修道院と知って立腹し外に逃げ出したデロリスをサウザー警部補が説得するシーンで、背後を通りかかる車から聞こえる曲として断片的に流れてくる。


MVも制作されており、内容は本作の劇中映像とレディソウル3人の歌唱シーン、パトリック、ロバートがレディ・ソウルの3人と共に踊る様子をちりばめるという内容(ラザラスも登場するが踊りはせず、5人の姿を見て恥ずかしがったり慌てたりという役どころ)で、VHS版の特典映像として収録されていた。国内のDVDでは残念ながらカット(国外の特定地域のDVDには収録)されているが、ブルーレイ版には改めて収録されている。
サントラ版とソフト版とではアレンジや曲の長さ、歌い方などに差異がある。




トリビア

  • 本作は脚本家のポール・ラドニックが第一稿を担当し、「犯罪を目撃した歌手が修道院に匿われる」というプロットと企画が好感を得たため、実際の修道院や、芸能界を去って修道院入りするという異色の経歴を持つ修道女シスター・ドロレス・ハートに取材するなどの準備を経て、歌手のペッド・ミドラーの起用を前提として執筆が進められていた。
    • しかし、企画が本格的に始動する段階になって当のミドラーが心変わりし企画から降りるという事態が発生。その後、ウーピーゴールドバーグが企画に興味を示したことで制作が再開されるも、脚本の度重なる修正を要し、複数の脚本家が修正に関わったことで内容は大きく様変わりすることになった。
      • こうした経緯からラドニックは降板しクレジットを拒否したが、彼あっての作品であるとのスタッフの説得を受け偽名のジョゼフ・ハワードでクレジットを許可した。この偽名は一切関わっていない続編『2』においてもキャラクター原案者としてクレジットされている。

  • 制作のタッチストーンピクチャーズはウォルト・ディズニー・カンパニーの映画部門の1つで「典型的なディズニー映画よりも大人向けの映画」を志向して設立された。
    つまり本作はれっきとしたディズニー映画であり、後年のネット配信もディズニー傘下のビデオオンでマントサービス「ディズニー+」が行っている。
    • ただ大人向けとはいえディズニー映画ということで、ポールラドニックが書き上げた第一稿の修正にあたり、ウーピーが修正担当の脚本家と共にデロリスに言わせようとしたセリフのほとんどがディズニーチェックに引っかかってしまい、熱心な説得の末に認めさせたという逸話も残っている。
      • 尼さんの格好した主人公が平然と「セ〇クス」とか言っちゃうので難色を示されるのも無理はないか。
    • ちなみにこのエピソードにおける脚本修正の担当者は、スターウォーズ初期作のヒロイン・レイア姫を演じていた女優のキャリー・フィッシャーであった。(彼女は女優業の他、脚本家、脚本監修者として裏方の仕事に関わっていたことでも知られている)

  • 映画公開から25年後の2017年、ウーピーが司会を務めるトーク番組『ザ・ビュー』において、ウーピー、キャシー、ウェンディを始めとする存命のキャストが久方ぶりに再会し当時を振り返る特番が放送された
    • パトリック役のキャシー・ナジミーとロバート役のウェンディマッケナは、ラストシーンの撮影のためリノのホテルに滞在していた際に「シスター姿のままのナジミーがルームサービスを頼んでスタッフに中に運び入れるよう頼み、シスター姿のままのウェンディがベッドに腰かけてAVつけっぱなしの大音量のテレビを真剣なまなざしで凝視する様を見せつける」という、なんともお茶目なイタズラをしていたことを明かした。
      • スタッフが退室するまで笑わずに演技を続けられるかどうかの賭けもしていたそうで、結局、こらえきれずにウェンディが吹いてしまいキャシーに100ドルを支払うことになったとか。
    • ヴィンス役のハーベイ・カイテルも遅れて会場に現れ、25年前に正妻のおさがりのコートを押し付けたことを詫び、ウーピーの名前の刺しゅう入りのコートを手渡して改めて愛を告白するというサプライズが行われた。
    • ウーピーらメインの3人と、存命中の聖歌隊役のシスターたち(とウェンディの歌の吹き替えを担当した歌手アンドレ・アロビンソン)も交え、番組のラストに25年ぶりに『I Will Follow Him』のパフォーマンスが行われ、会場は大喝采となった。

  • 作中で登場するシスターの名前は全てカトリックにおける男性の聖人の名前から採られている。
    • 女性の修道者が男性の聖人から修道名を採ることは普通に行われている事で、その場合聖母マリアを意味する「Mary」を併記するのが一般的である。(読みは通常の人名では「マリー」もしくは「メアリー」だが、修道名の場合も基本的には「メアリー読み」)
    • メアリー・パトリック=聖パトリック、メアリー・ラザラス=イエスの友人で会った聖ラザロ。メアリー・ロバートは恐らくカトリックの司教兼枢機卿・ロベルト・ベラルミーノあたりか。
      • クラレンスについては劇中で院長が「コンコルディアの聖クラレンスです」と言っているが、フランスのカトリック司教に聖クラレンスという名前の男性聖人が存在している。

  • 映画公開後の17年後の2009年に本家米国でミュージカル版が製作された。プロデューサーは映画版の主演を務めたウーピーが担当し一時期院長役で出演していた。
    • ストーリーの大枠と登場人物はほぼ原作通りだが細部の設定やストーリー展開に大幅な脚色が加わっている他、楽曲は全て書き下ろしで映画版の挿入曲は一切使用されていない。
    • 日本では東宝製作で「シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜」のタイトルで2014年より上演されている(2016年及び2019年の再演時に「天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜」に改題)。
      • 初演からデロリス役を務めているのは森公美子。歌唱力と本人のキャラクターも相まって大変はまり役である。
        ちなみに彼女は過去に病院を舞台にした日本のコメディドラマ「ナースのお仕事」の派生作品で修道院を舞台にした「天使のお仕事」にて修道女を演じたことがあり、作中で仲間の修道女とともにヘイル・ホーリー・クイーンの原曲を日本語で歌うシーンがあったりする。
        また、自分がデロリス役に選ばれるとは思ってなかったらしく「太ったソプラノの修道女(パトリック)の方かと思った」と2014年の制作会見時のインタビューで笑いつつ話している。

  • ウーピーは2007年に女優引退を表明して司会業に専念しているが、シリーズ3作目の制作には意欲的であることが度々報じられてきた。
    • 2020年に米ウォルト・ディズニー・カンパニーが投資家向けイベント「Disney Investor Day 2020」にて正式な制作プロジェクトが始動したことを発表し、ウーピーが企画に携わっていることが明確となった。
      • それに関連しウーピーは「続編やリメイクではなく、新しい物語になる。私はカメオ出演になると思う」と述べているが、2023年現在続報は入ってきていない。

  • 修道者が世俗的な歌を扱うというと、信者や教会関係者に眉を顰められそうなイメージがあるが、現実にはキリスト教の布教を目的とする「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(現代的キリスト教音楽)」という音楽ジャンルが存在し、現職の修道者個人CDデビューを果たすという例も少なくない(もちろん世俗的な振る舞いに対する批判等はないわけではない)。~
    • 実例を挙げると、自作の歌『ドミニク』の大ヒットにより歌う尼僧として世界的に有名となったスイスの修道女スール・スーリールことリュック・ガブリエルや、直近の例では2015年に世界的な評価を得て劇的デビューを果たしたカトリックの尼僧、シスター・クリスティーナなどがいる。
      また、修道院所属の聖歌隊が大手レーベルと契約して聖歌のCDを出すという例*16も数多く、特に一旦入会したら修道院を出ることを生涯赦されない観想修道会の聖歌隊においては、一般に聞くことのできない修道者たちの歌声を聞ける貴重な機会となる。
    • カトリックと異なり修道会制度そのものが一部の例外を除いて存在しないプロテスタントの場合、「神様を讃えることさえ外していないなら音楽の形式は別に問わない」という考えの持ち主も多い。
      礼拝だと思ったらガチのロックコンサートだった、のような極端な事例は数少ないものの、会員同士でバンドを組みライブのように礼拝を進めて行く形式を許容している教会は少なくない。クラシカル形式とライブ形式を定期的に変えたり、二部入替制を敷いてどちらでも好きなほうに参加して良いようにしたりするところまで含めると、かなり数が多くなる。
      • また、バリバリの演歌調讃美歌をプロデュースしている牧師が2022年現在で2人いる。




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  • 原題はSister Act -- 名無しさん (2022-02-25 17:29:33)
  • 「どういうことですか!? 聖歌をブギウギで歌うなんて!」がパワーワード過ぎて何度見ても笑ってしまう -- 名無しさん (2022-02-25 17:34:24)
  • 中学生の頃、音楽の授業でLDでこれ見てたなぁ…懐かしい。 -- 名無しさん (2022-02-25 19:17:08)
  • 皆が歌ってテンション上がって気分良いときデロリスが歌が気持ちいい事のたとえでセックス言って周囲がポカンってなっていたの笑った - 名無しさん (2022-02-25 19:48:34)
  • なんか女性はこの映画好きな人多いよな -- 名無しさん (2022-02-25 19:52:10)
  • 讃美歌ってあんな風に歌って良いんだ!って衝撃だったな。歌ってる姿がまた楽しそうで、見てる方も楽しくなる。 -- 名無しさん (2022-02-25 20:23:33)
  • ↑2 女性が主人公で、女性だけのコミュニティが舞台で、主人公自身も悩みを抱えてるから、そういうところで女性の共感を誘うんんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-02-25 20:26:23)
  • 映画史屈指のナイス邦題。スタッフロールの「Shout」も名曲 -- 名無しさん (2022-02-25 20:48:38)
  • サメっていいな、って歌詞しか思い浮かばない………w -- 名無しさん (2022-02-25 21:07:53)
  • 自分も中学の頃見たわ。黒人でしかも中年女性が主役ってのが珍しく感じたな当時 -- 名無しさん (2022-02-25 22:05:22)
  • ↑確かにあの見た目だとパワフルな中年のオバハンって感じだし中年って言葉にも捉え方は色々だけども、デロリスは1968年の時点で小学生くらい(ソースは冒頭の字幕)だから、逆算すると年齢的には出演当時のウーピーとそう変わらない(ウーピーは当時36,7歳)。 -- 名無しさん (2022-02-25 22:14:52)
  • 封印された日テレ版吹替、おのれディズニー……。 -- 名無しさん (2022-02-25 22:25:19)
  • SNSでホラー映画風予告に仕上げた動画が流れてたな。映画の明るい雰囲気ゼロにされてて笑っちゃった。 -- 名無しさん (2022-02-25 23:07:47)
  • 日本版のミュージカルでデロリスを演じたのは森公美子女史。はまりすぎである。 -- 名無しさん (2022-02-26 00:20:01)
  • ハーレールーヤー -- 名無しさん (2022-02-26 00:54:05)
  • ハアアアァァァァァァ(限界オタク化)とかの嘘字幕が先に思い浮かんだ… -- 名無しさん (2022-02-26 01:11:54)
  • 確か続編なかったっけ -- 名無しさん (2022-02-26 08:21:04)
  • ↑2があるでよ。デロリスが学生達の音楽教師になるやつ -- 名無しさん (2022-02-26 11:33:02)
  • 見ると元気がもらえる良い映画 -- 名無しさん (2022-02-26 11:46:54)
  • ゆかさえ(風評被害) -- 名無しさん (2022-02-26 17:53:55)
  • あつ森発売時にたぬきちを罵倒しまくる嘘字幕動画で笑った記憶 -- 名無しさん (2022-02-27 07:10:22)
  • 出てくる女性が老いも若いも皆可愛いと感じちゃって凄い -- 名無しさん (2022-02-28 10:57:46)
  • 腹が減っては戦は出来ぬ… -- 名無しさん (2022-03-02 08:45:07)
  • 名作を挙げるスレとかで挙げると本当に名作を挙げるヤツがあるかと怒られるやつ -- 名無しさん (2022-03-02 13:25:10)
  • シスターたちが親友を救うために自ら場違いな歓楽街に突入していくのって、嫌々ながら命惜しさに場違いな修道院に身を隠したデロリスとの対比にもなってるんだよな。
    改めて見直してみると、こういうさりげないところでオッ?って思わせてくれるところが多くて感動したわ -- 名無しさん (2022-03-04 15:50:50)
  • 厳格で刺々しかったシスター・ラザラスが後半にはちゃっかりスロットで遊んでたり、悪役含めてみんな可愛らしい茶目っ気があるのが好きだ -- 名無しさん (2022-03-04 18:21:23)
  • ↑カジノで遊んじゃうのはラザラスじゃなくてイグナティウスやで。 -- 名無しさん (2022-03-04 21:45:33)
  • 最後の合唱の曲(『I Will Follow Him』?)と初期のプリキュアのED曲はよく似てるが、元ネタなのだろうか -- 名無しさん (2022-03-08 20:42:30)
  • 『聖母マリア像の肩に腕を掛けて不敵な表情でこちらを覗くデロリス』のポスターが個人的にすごい好み -- 名無しさん (2022-03-11 17:48:31)
  • 日本では信者数のわりにゴスペルのCDがやたら売れるらしい(その手のニュースサイトでそういう記事があった)。この作品の影響があるんだろうか? なんて。 -- 名無しさん (2022-03-13 16:42:04)
  • ↑2 DVD(BDでもだっけ)のパッケージにも使われてたあれね。いいよね。 -- 名無しさん (2022-03-24 22:10:15)
  • 院長が修道院外での活動を禁じてるのはシスターたちを危険な環境をに晒したくない一心からで、デロリスが改革を打ち出したのもシスターたちのために一肌脱いでやろうという気持ちになったから。誰かのためを思ってやっていることなのに理解してもらえなくてすれ違いの原因になってしまうってのが何とも切ないなあ -- 名無しさん (2022-05-24 17:37:33)
  • ↑27 最終版、デロリス達の評判を聞きつけてやって来た法王が控えめにノリノリで手拍子してるシーン好き。 -- 名無しさん (2022-10-23 11:04:24)
  • 今月頭の金曜ロードショーで久々に旧吹替版やったなー。やむを得ないとはいえカットシーンが多いのが残念だが、翻訳はやっぱこっちのほうがいいな。「よぉベイビー」「はいダーリン」の流れは何度見返しても爆笑もんだわw -- 名無しさん (2022-12-22 13:24:54)
  • 1も2も大学の授業で見たけどどっちも面白かった -- 名無しさん (2024-06-01 12:23:42)
  • 3の脚本が完成したらしい。続投はデロリスだけとかなんとか -- 名無しさん (2024-06-12 15:50:37)

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*1 劇中では特に触れられていないものの、彼女のその頑なさや「もはや僧服だけで身を守れる時代ではない」というセリフからして過去に何かしらのショッキングな出来事が起きたとも取れる。
*2 院長や他の何人かのシスターと共に左手の薬指に指輪をしているのが確認できるが、これは修道女として生涯の奉献を誓う終生誓願を通過した証として贈与されるもの(会によっては十字架)で、「キリストの花嫁であることの証」という意味合いがある。
*3 先輩シスターとして指導係を務めているという意味なのか、単に個人的に気にかけているという意味なのかは不明
*4 ムーンライトラウンジではロバートと組んで行動している他、デロリスを確保した際はロバートと共にデロリスの左右を固めて逃げているが、院長の指示で散開した際、わざわざ反対側にいたロバートの後を追っているあたり、常に彼女を独りで行動させないようにしている様子。常日頃、自分と正反対の性格のロバートをうまく引っ張っていってあげていたことがうかがえる。
*5 修道会によって異なるが、正式なシスターとなる前の志願者・修練者が他のシスターと異なる服装をしていることは多く、ベール等で区別したり、簡素なものであればスーツ等の私服で過ごす事を許可している修道会も存在する。
*6 修道会に入って間もない者がシスターと同じ使徒職を共にするのは修練期に入ってからなので、彼女も修練期のステージにいると思われる
*7 生年には諸説あり、1958年、1964年の2通りの説あり。前者であれば33歳、後者であれば28歳となるが、本人の公式サイトのプロフィールでも明言がないため正しい情報は今のところ45不明である。
*8 教会用語の一種で、所謂教会のある地域や都市の区切りみたいなもの。日本の教会を例に挙げるといくつかの都道府県や地方ごとにある教会の集合体をまとめて教区という
*9 言葉の響きやイメージのわかり易さを優先してか、吹き替え版では神父と訳されているが、この神父(Father)という呼称は3つの聖職位階の内の2段階目『司祭(priest)』の尊称で、司教を補佐する役割にあたる(トップが司教)。
*10 また、劇中では院長がオハラ司教のことを「モンシニョール」と呼んでいるシーンがあるが、これはカトリック教会の聖職者の中で、教会に多大な献身を果たした、もしくは教会統治に大きな役割を果たす高位聖職者に奉じられる尊称である。
*11 ただし、日常における外出の自由については観想修道会ほどではないがやはり制限がある
*12 続編の「Joyful,Joyful」は讃美歌のアレンジだが、原曲自体がベートーベンの交響曲第九番第4楽章(通称「歓喜の歌」)に歌詞を付けた物なのでメロディ自体はオリジナルのものではなく、成立年も1907年と比較的新しい讃美歌である。
*13 先んじて発表されたペトゥラ・クラークによるボーカルバージョン『Chariot(邦題:愛のシャリオ)』をベースにテンポを速めてドゥーワップ調のスタイルにアレンジしたもので、歌詞は英語による書き下ろし。サントラ盤のタイトルには「chariot」が併記されている。
*14 劇中では『 Heat Wave → My Guy →I Will Follow Him →Heat Wave 』の四部構成で、サントラでは『Lounge Medley』名義で収録
*15 サントラブックレットにおけるクレジットはディーディー・シャープ名義となっているものの明らかに別音源となっており声質や歌い方も大きく異なるが、本人歌唱によるセルフカバーなのかどうかは不明
*16 本編では夜間にアイスクリームを食べるシーンでラザラスが「CDを出す?」と発言している。

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