登録日:2021/12/05 Sun 03:58:34
更新日:2024/06/14 Fri 13:55:11NEW!
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不破諫 仮面ライダーバルカン バルカン 仮面ライダー 令和ライダー 2号ライダー 仮面ライダーゼロワン 銃使い 狼 シューティングウルフ 岡田龍太郎 浅井宏輔 エイムズショットライザー 青色 銃ライダー 無鉄砲 仮面ライダー01 オオカミ 脳筋 フワ諫 パンチングコング ゴリラ ゴリライズ アサルトウルフ 馬鹿力 亡 a.i.m.s. ジャパニーズウルフ オルトロス 一匹狼 所要時間30分以上の項目 令和最初の2号ライダー アタッシュショットガン ローンウルフ ダイアウルフ
「ヒューマギアは残らずぶっ潰す!」
仮面ライダーバルカンは特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場する仮面ライダー。
スーツアクター:浅井宏輔、岡田龍太郎(初登場回のみ)
●目次
概要
不破諫が変身する仮面ライダーで、『ゼロワン』の2号ライダーに当たる。本編において初めて「仮面ライダー」と呼称されている。
A.I.M.S.が所有する変身ベルト「エイムズショットライザー」に「プログライズキー」をセットすることで変身する。
ゼロワン同様にシンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴で、アーマー下のスーツはゼロワンの黒とは反転して白がベースカラー。
ライダーズクレストは「バルカン(シューティングウルフ)の顔」。
スーツの上に分離したアーマーを装着するゼロワンとは異なり、全身白地の対ヒューマギア戦用強化アーマー「ライズベースアクター」と、
各プログライズキーに対応するアーマーを直接変身者の身体の上に纏った姿となっている。
また、マスクのデザインは「ヒューマギアへの怒りを燃やす不破の心情」をイメージしたかのように複眼が吊り上がった「怒り顔」を意識している。
だが、一方で変身中の不破の顔には涙のような赤いラインが浮かび上がっているのが対照的。
ライズベースアクターは「ザインセラミック」を中心とした複合装甲に対爆ラミネートを施した外装と、
超電導アクチュエーターや人工筋肉によるパワーアシストを組み合わせた「人間強化システム」を搭載。
これにプログライズキーの能力を加えることで、あらゆる局面に対応する高い汎用性を持つ。
頭部を保護する「ベースアクトヘッド」にも対爆ラミネートが施されているほか、制御装置や視覚装置などのセンサー類を多く装備している。
眉間の制御装置「バルカンシグナル」は様々なプログライズキーに適応するための調整を行い、変身者の状態をチェックして強化を最大化する役割を持つ。
また、頭部両脇には大きな円形の会話装置「ベースアクトコミュニケーター」が存在する。
変身する際には唯阿のエイムズショットライザー及びプログライズキーの使用許可が必要なのだが、
不破の無鉄砲な性格や行動を不安視する彼女によって変身が認められていなかった。
しかし、第2話におけるクエネオマギアとの戦闘で不破が手でプログライズキーを無理矢理展開したことで初めて変身を行った。
◇装備
- エイムズショットライザー
不破が仮面ライダーバルカンに変身する際に使用する変身ベルト。ベースカラーは青と黒。
技術顧問である唯阿によって管理されており、現在は不破と唯阿の2名が使用する。
A.I.M.S.所属のライダーが使う変身用ツールだが、同時に武器としての機能を持っており、ホルスターベースから分離させることで短銃としても運用が可能。
銃口「ショットライズマズル」は射撃時の摩擦減少により高初速や長射程を可能とする光子被膜「フォトンSコート」でコーティングされ、
発射と同時に後方に放出することで反動相殺効果を生み出す。
短銃型の採用に至った理由は、この機構が砲身の長さに関わらず機能することから、携帯性や取り回しの良さを重視したためである。
仮面ライダーバルカンへの変身前の状態でも使用されている。
変身時は、まずエイムズショットライザー本体をホルスターベースにセット。
起動スイッチを押してロックを無理矢理外したプログライズキーを展開し、本体のプログライズキー装填用スロット「ライズスロット」に装填しオーソライズ(スキャン)させる。
本来は認証装置「オーソライザー」がプログライズキーのデータの状態や外傷を診断し、
問題がない場合はプログライズキーのロックを解除する仕組みであり、プログライズキーに制限がある場合はこの動作を実行できない。
これにより読み込み装置「ライズローダー」でプログライズキーに内蔵された生物種のデータイメージ「ライダモデル」が読み込まれ、
ライズベースアクターにプログライズキーのデータを付加して各種装備を成形、同時に「Kamen Rider. Kamen Rider.」の待機音声が流れ、
ここで握り手の「ショットライズトリガー」を引くことで「ショットライズ!」の音声と共に成型した装備を封入した圧縮カプセル「SRダンガー」を発射。
カプセル内から飛び出たアーマーを纏うことで変身が完了する。
発射されたカプセルが不破の目の前まで飛び、眼前に来たところで左手でカプセルを殴って割り、飛び出たアーマーを装着する演出となっている。
また、初変身時において不破はSRダンガーを敵に向かって発射したが、弾丸が敵を追尾するように動いたためある程度のホーミング機能がある模様。
通常時は「50口径対ヒューマギア徹甲弾」を自動で生成して発射する。
プログライズキーの起動スイッチを押してからトリガーを引くことで、形態に応じた射撃必殺技を発動する。
技名は「○○ブラスト」で統一されており、ゼロワンの必殺技同様、○○の部分にはプログライズキーの前半の単語が入る*1。
また、ホルスターベースに本体をセットして前述の動作を行うと格闘系の必殺技「○○ブラストフィーバー」を発動する。
ゼロワン同様、変身後のホルスターベースの両腰には「プログライズホルダー」が備わっており、プログライズキーを2個まで配置できる。
- アタッシュショットガン
主にバルカンが使用する銃型アタッシュウェポン。ベースカラーは水色と黒。
盾としても機能するアタッシュケース型の「アタッシュモード」から下部分を捻ることで銃口「グランマズル」が露出し、銃型の「ショットガンモード」となる。
グランマズル付近にある弾丸生成機構「プレスリローダー」を操作することで、エネルギーを超圧縮した弾丸「PEB(プレスドエネルギーバレット)」が生成・装填される。
射出直後に700発の散弾が分散する「ショットモード」と、大型弾丸をそのまま発射する「スラッグモード」の2通りの運用が可能。
重火器クラスの火力を持つ分反動も強く、当初はパンチングコングのパワーでなければ扱いきれないほどだった。
その後、戦闘経験を積んで使い慣れたことで、第7話ではシューティングウルフの状態でもある程度反動を抑えられるようになった。
一方で、同話でバルキリーがパワーが低下している形態にもかかわらず、平然と射撃している場面も見られる。これについて、「ゴリラがゴリラにならないと使えない代物を軽く扱ってみせた」として戦慄する視聴者も*2。
なお反動が大きかったのは調整不足の初期型であり、後期型はバルキリーでも扱えるよう改良がなされたことが仮面ライダー図鑑にて発覚した。
第8話では銀色のエイムズショットライザーと共に複数量産されていたが、滅亡迅雷.netがA.I.M.S.特殊技術研究所を襲撃した際に1丁鹵獲した。
銃身を折り畳むことでエネルギーをチャージし、再度展開して握り手にある「アタックトリガー」を引くことで、
より強力なエネルギーチャージ砲撃「カバンショット」を発動する。
また、後部の「ライズスロット」にプログライズキーをセットすることで、キーの能力の一部を付加したカバンショットが発動する。
事前に銃身を畳んでエネルギーをフルチャージさせている場合、より強力な必殺技「カバンバスター」となる。
ベルトでの必殺技と同じく、装填したキーの前半の単語が技名に追加される。
- オーソライズバスター
アサルトウルフ時に使用する武器。本来はゼロワン専用だが、或人から貸し出されたり戦闘中に奪って使用することが何度かあった。主にガンモードを使う。
詳しくは当該項目を参照。
- 飛電ゼロワンドライバー
後述のローンウルフ変身時に使用するゼロワン専用の変身ベルト。
こちらも上述を参照。
変身形態
シューティングウルフ
「ヒューマギアは人を傷つける!人類の敵だ!!」
「一つ残らずぶっ潰す!!」
「ぬぅあああああああああああああ!!」
何……!?
バレット!
オーソライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
「変身!」
ショットライズ!
シューティングウルフ!
The elevation increases as the bullet is fired.
身長:197.2cm
体重:95.6kg
パンチ力:10.5t
キック力:27.0t
ジャンプ力:ひと跳び16.2m
走力:100mを2.9秒
生物モチーフ:オオカミ
オオカミのデータイメージを保存した「シューティングウルフプログライズキー」をエイムズショットライザーにセットして変身した形態。
仮面ライダーバルカンの通常形態で、アーマーカラーは青。
オオカミのデータによって高い俊敏性を誇り、ジャンプ力とキック力以外はゼロワンの通常形態である「ライジングホッパー」を上回っている。
2km先の標的を撃ち抜くほどの超精密射撃ができる射撃統制システムが搭載されているのに加え、不破自身の射撃の腕前も合わさって銃撃戦を得意とする。
外見は左右対称のゼロワンと違い、変身者から見て右側を中心にプログライズキー対応のアーマー、
左側はライズベースアクターを纏った左右非対称のデザインとなっている。
変身音声の最後に流れる英語は、意訳すると「弾丸を放ち更なる高みへ」。
なお、プログライズキーはゼアに保存された生物の能力と元になった生物のデータイメージを保存しており、
シューティングウルフは当然オオカミ……のはずなのだが、キーを起動した際のアビリティ音声は「ウェアウルフズアビリティ」=狼人間の力である。
弾丸はパンチで砕く。
◇性能
頭部「ウルフヘッド」は、音紋探知による追尾機能に優れる拡張聴覚センサー「ウルフボーダーイヤー」や、
鬣型のレーダーシステム「ウルフボーダーヘアー」を装備した顔部特殊装甲「ウルフボーダー」によって保護されている。
ウルフボーダーヘアーは電波をヘアーパネルに当ててビームを成形するリフレクタアンテナで、
角度操作によりアンテナパターンを変更して周辺情報を収集する。
また、ウルフボーダーイヤーは半径7km以内において最大同時16のターゲットを捕捉できる。
ウルフボーダーによる索敵で得られた情報は後述のシューティングリーダーに随時送信されることで命中精度が向上する。
淡い水色の複眼「バルカンオプティカルバイザー」は常人の8倍に強化された動体視力や全方位160度の視角に加え、
遮光や暗視などのモード切り替えによりあらゆる状況下で視界を確保するほか、エイムズショットライザーと同期することで光学照準器としても機能。
また、射撃統制システム「シューティングリーダー」の補正によって半径3km以内の標的に対して誤差0.05mm以内の超精密射撃を可能とする。
胸部特殊装甲「ウルフブレスト」は上述のシューティングリーダーを内蔵するほか、戦闘行動最適化を図ったプログラムを搭載している。
このプログラムは部隊単位での連携用の「フラックウルフ」と、
潜入及び各個撃破を目的とした単独行動用の「アローンウルフ」の2種があり、自由に切り替えることが可能。
右肩の特殊装甲「ウルフショルダー」は、射撃や格闘時の反動を反作用で相殺しダメージを軽減する「ハウリングキャンセラー」を搭載。
右手の特殊グローブ「ウルフグラブ」および右足の特殊ブーツ「ウルフブーツ」は、
超硬鋼「ZIA209-03」製の装甲に「ウルフクロー」が備わった形状で、格闘性能と防御力が向上している。
左手のグローブ「ベースアクトグラブ」は手のひらに肉球型パウパッドコネクタが配され、
上述のエイムズショットライザーとバルカンオプティカルバイザーを同期させる役割を担う。
左足のブーツ「ベースアクトブーツ」は、同様に配された肉球型のパウパッドソールにより跳躍力を強化している。
◇必殺技
- シューティングブラスト
エイムズショットライザーから放った弾丸を青いオオカミ型のエネルギーに変化させ、敵の四肢を拘束。
その後、フルチャージしたエイムズショットライザーから大型のエネルギー弾を発射してトドメを刺す。
敵マギアと港のコンテナを4つ貫通してもなお有り余る威力に加え、着弾したコンテナがドロドロに溶解するほどの熱量を誇る。
- シューティングブラストフィーバー
ゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライジング』で使用。
エイムズショットライザーから放った弾丸が電気を帯びた青白いリングに変化し、相手を拘束。
この直後ドライバーを操作し、右脚で回し蹴りを放つ。
- シューティングカバンストラッシュ
アタッシュカリバーにシューティングウルフプログライズキーを装填することで発動。
アタッシュカリバーから放った斬撃を青いオオカミ型のエネルギーに変化させ、敵を壁に拘束。
空中で前転しながら接近し、着地と同時に回転の勢いを乗せて敵を斬り裂く。
第7話で、イズからアタッシュカリバーを奪い取って使用した。
- パンチングカバンショット
アタッシュショットガンにパンチングコングプログライズキーを装填することで発動。
アタッシュショットガンからナックルデモリションを模したエネルギー弾を放つ。
- ガトリングカバンショット
アタッシュショットガンにガトリングヘッジホッグプログライズキーを装填することで発動。
アタッシュショットガンから針のように鋭い緑色のエネルギー弾を連射する。
薙ぎ払うように大量のトリロバイトマギアを撃破したが、最後の数発は反動に振り回されてしまっている。
- ガトリングカバンバスター
アタッシュショットガンにガトリングヘッジホッグプログライズキーを装填し、エネルギーチャージを行うことで発動。
アタッシュショットガンから一斉に針状のエネルギー弾を放ち、全方位から一斉に標的に突き刺す。
- トラッピングカバンショット*3
アタッシュショットガンにトラッピングスパイダープログライズキーを装填することで発動。
強い粘着力を持つ巨大なクモの巣を発射して対象を捕らえる。
超バトルDVD『カンガルーからナニが飛び出す?ソンナの自分でカンガルー! はい、或人じゃないと!!』にて使用。
逃走しようとした迅を拘束したが、ゼロワンの戦闘に巻き込まれ自分も捕らえられる羽目に。
ちなみに非番だったらしいが、キーは貸してもらったのだろうか。
パンチングコング
パワー!
「ぬぅう!!うぅああああああああああああああ!!」
オーソライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
「変身!」
ショットライズ!
パンチングコング!
Enough power to annihilate a mountain.
身長:192.0cm
体重:461.8kg
パンチ力:47.3t
キック力:22.9t
ジャンプ力:ひと跳び8.5m
走力:100mを3.1秒
生物モチーフ:ゴリラ
ゴリラのデータイメージを保存した「パンチングコングプログライズキー」をエイムズショットライザーにセットして変身した形態。
第4話にて初登場した派生形態で、アーマーカラーは黒。
ゴリラのデータによって高いパワーを誇り、パンチ力はゼロワンやバルキリーも含めた全形態を上回る。
一方で約460kgという凄まじい重量のため、ジャンプ力は著しく低下してしまっている。
外見は左右非対称だったシューティングウルフと違い、全身が左右対称となり上半身に装甲が集中している。
そのためベースアクトグラブおよびベースアクトブーツは右側にも装備されている。
変身音声の最後に流れる英語は、意訳すると「山すら吹き飛ばすほどの怪力」。
ちなみにインファイトメインの形態であるため、演者からも「アフレコしやすい」と言われている。
弾丸は裏拳で砕く。これは演者によると「腕がメインの形態だから、腕を大きく見せるために裏拳」とのこと。
◇性能
頭部「コングヘッド」は、格闘のための補強を最優先とした顔部特殊装甲「コングボーダー」によって保護されている。
前頭部には超硬鋼「ZIA209-03」製の衝角「コングボーダーラム」を装備し、硬さを生かした頭突きによる攻撃にも使用可能。
一方で複眼のバルカンオプティカルバイザーはシューティングリーダーの補正機能がなくなり、より格闘戦に特化した形態であるといえる。
胸部特殊装甲「コングブレスト」は、戦車砲の直撃にも耐える強度を持つ。
表層は空間装甲となっており、ドラミングで装甲前面を共鳴させることで物理攻撃を防ぐ音響衝撃波を発生させることが可能。
両肩のパワーユニット「コングショルダー」は左右計6基の超電導サーボユニットとリニアシリンダーを内蔵しており、
生み出される超高トルクによって両腕の装甲「ナックルデモリション」を軽々と振り回すほどのパワーを発揮させる。
超硬鋼「ZIA209-03」製のナックルデモリションは片側150kgもの重量を持ち、その質量を活かした対物破壊に優れている。
また、チャージしたエネルギーを噴射することで推進器としても利用でき、超重量により低下した機動性を補っている。
必殺技発動時は装甲部分を運動エネルギー弾として射出し、遠距離攻撃も行える。
◇必殺技
- パンチングブラスト
両腕のナックルデモリションをロケットパンチのように射出し、対象を粉砕する。
- パンチングブラストフィーバー
地面を全力で殴りつけることで激しく波打たせ、敵の動きを阻害。
その隙にナックルデモリションを赤熱化させ、突進して殴りかかる。
第13話では巨大なナックルデモリション型のエネルギーを展開して左右から敵を押し潰し、
ライトニングホーネットのライトニングブラストフィーバーとの連携により大量のドードーマギア・ヒナを撃破した。
『ガンバライジング』では片方のナックルデモリションを相手に放った後、そのナックルデモリションと共に戻って来た相手をもう片方のナックルデモリションで殴りつけるパターンとなっている。
- シューティングカバンショット
アタッシュショットガンにシューティングウルフプログライズキーを装填することで発動。
アタッシュショットガンから青いオオカミを模したエネルギー弾を放つ。
- パンチングカバンショット
アタッシュショットガンにパンチングコングプログライズキーを装填することで発動。
アタッシュショットガンからナックルデモリションを模したエネルギー弾を放つ。
アサルトウルフ
アサルトバレット!
「笑いなんていらねえんだよ!俺に必要なのは……怒りだ!!」
「デイブレイクのあの日から!俺は怒りで今日まで生きてきた!!」
「滅亡迅雷.netをぶっ潰す!それが俺のォ……!」
「全てだぁあああああああああああああッ!!」
オーバーライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
「変身!!」
ショットライズ!
レディーゴー!アサルトウルフ!
No chance of surviving.
「本当の『怒り』がどういうものか……教えてやるよ!」
身長:199.7cm
体重:119.6kg
パンチ力:25.7t
キック力:57.8t
ジャンプ力:ひと跳び32.4m
走力:100mを2.0秒
生物モチーフ:オオカミ
滅亡迅雷.netが開発したオオカミのデータイメージを保存した「アサルトウルフプログライズキー」をエイムズショットライザーにセットして変身した形態。
仮面ライダーバルカンの強化形態で、アーマーカラーは藍色。
全身を重装甲で覆い銃火器で武装した殺意の塊のような物騒極まりない外見が特徴。
変身音声の最後に流れる英語は、意訳すると「生き残る術など無い」。
当初は迅が使用するはずであったが或人の銃撃による妨害で落としてしまい、それを偶然拾い上げた不破が使用。
滅は「無駄だ、それは滅亡迅雷.netでなければ使えない」と嘲笑うも、不破は「俺がやるといったらやる!俺がルールだ!!」と滅の発言をガン無視。
滅亡迅雷.netへの怒りからまたもや力づくで無理矢理ロックをこじ開けて使用した*4。
弾丸が変化した狼は掌で受け止めて握り潰す。
◇性能
特徴は全身に搭載された銃火器。
両腕の特殊装甲「AWガントレット」には武器を懸下するためのハードポイントが設けられており、
戦術に応じて短機関銃などの武装を選択・装備できる。作中の戦闘においては、先端の銃口からマシンガンらしき攻撃を放っている。
両肩の特殊装甲「AWショルダー」や脚部特殊ユニット「AWレッグ」にもウェポンベイを搭載しており、マイクロミサイルなどの各種武装を運用可能。
重層化することで強化された胸部特殊装甲「AWブレスト」には複数の標的を同時に捉えて追尾するマルチロックレーザーを内蔵。
これにより、暗所などでの標的の視認性と武装の命中精度を向上させている。
ベースアーマーは「アサルトアクター」に強化され、複合装甲による超硬鋼「ZIA209-03」製の外装が施されている。
また、AWショルダーにはシューティングウルフのハウリングキャンセラーを強化した「ハウリングオーバー」が搭載されている。
頭部「AWヘッド」は索敵機能が強化され、ウルフヘッドの各装備の発展型である「AWボーダー」「AWボーダーヘアー」「アサルトシグナル」を搭載。
また、ウルフボーダーイヤーはシューティングウルフの同名装備から大型化して左右非対称となり、
右側の専用アンテナはセキュリティレベルを高めた秘匿回線による通信が行える。
更にバルカンオプティカルバイザーの左側に「アサルトスコープ」が搭載されたことで焦点距離が7倍に増強されている。
このスコープを中心に、鋭角化したアンテナおよび鬣と相まってオオカミの顔のようにも見える。
そして最大の機能が胸部中央の戦闘補助装置「オービタルバインダー」。
これは各部センサーからの情報を共有し、目標の捜索・捕捉・追尾から攻撃までの火器を含めた一連の動作、
格闘戦の命中精度や身体能力といった諸動作を最大効率化するためのAIサポートシステムとなっている。
……のだが、その一方で本来備えるべき装着者への安全装置や生命維持装置などを排除して能力を限界まで追求しており、
それにより生じる装着者への負担は全く考慮されていない。
そのため使用者への負担はシャイニングホッパー以上に大きく、初変身後の不破は吐血して崩れ落ち立つこともままならなかった。
色々問題しか感じられないサポート機能だが、これは元々ヒューマギアが使用することが前提であるため。
ゆえに安全面での設計自体がそもそも不要だったと考えればあながち滅の発言も間違ってはいないと考えられる*5。
また、初回起動時には滅亡迅雷.netが有する通信衛星アークと同期しているような演出がみられたが詳細は分かっていない。
変身を繰り返すうちに負荷に耐えられるようになったのか、あるいは別の理由があるのか、ZAIA編では実質基本フォームとして扱われている。
全体的にシューティングウルフとパンチングコングの長所を掛け合わせたようなフォームであり、強化された高い耐久力と運動能力を武器に、
敵の攻撃を真正面から受けながら攻撃を意に介さず突撃し、そのまま相手に猛攻を叩き込む「強襲」の名に偽りないゴリ押し戦法を可能とする。
武装はこれまで同様にエイムズショットライザーに加え、状況に応じてゼロワンからオーソライズバスターを借りて使用する。
なお、アサルトグリップを外した状態で変身に使用するとどうなるかは今の所は不明。
余談だが、DXエイムズショットライザーでは「ウルフ! No chance of surviving.」という音声が流れる。
また、変身音声の形態名と英文の間隔がかなり広く取られているが、DX滅亡迅雷フォースライザーと連動させると「Break down.」の直後に英文が繋がる。
ZAIA編ではサウザーにボロ負けするシーンが連発したが、これはスペック差に加えてキーの欠点である生命維持機構の欠如が響いていると考えられる。
アサルトウルフは本来滅亡迅雷.netが開発したメンバー専用=滅亡迅雷フォースライザーによる運用を前提に開発されている。
つまりはフォースライズでブーストをかけ、防御を切り捨てて極限まで攻撃力と機動力に特化した仮面ライダーを生成するのが本来の設計思想であると思われる。
第32話では亡の人格が表面化した際に変身しており、元々滅亡迅雷専用であることから「亡のフォーム」として認識する向きもある。
◇使用ツール
- アサルトグリップ
アサルトウルフプログライズキーに装着されているグリップ状の拡張モジュール。
プログライズキーに保存されている生物種のデータイメージ「ライダモデル」を武装特化型として運用するための特殊な強化を行う。
上部についたボタン「アサルトチャージャー」は起動スイッチの役割を担っており、変身時や必殺技使用時に押下する。
必殺技使用時に押すと「アサルトチャージ!」の音声が流れ、他の形態と同様技が当たる瞬間に技名が表示される。
サイドについた小さなボタン「EMGディスター」は非常停止装置の役割を担っているが、
あくまでプログライズキ―を保護するための機構なようで押下する状況となった時に使用者がどうなるかは言及されていない。
或斗が外した際はアッサリいったことから脱着ボタンが存在するものと思われるが、不破は相変わらずメキメキ言わせながら無理矢理外していた。
不穏かつ危険な要素を含んでいる外付け強化装置ということで、プロデューサーが同じニ作前の「禁断のアイテム」を連想した視聴者も多かった様子。
◇必殺技
- マグネティックストームブラスト
アサルトチャージ!
エイムズショットライザーから狼の頭部を模したエネルギー弾を発射する。
『ガンバライジング』ではパンチを放って生じた地割れで相手の動きを止めた後、キックで追撃するパターンとなっている。
- マグネティックストームブラストフィーバー
アサルトチャージ!
狼の頭部のようなエネルギーを右足に形成し、空中で回転しながらキックを叩き込む。
- バスターダスト
オーソライズバスター・ガンモードにプログライズキーをセットして発動する。
第14話ではパンチングコングプログライズキーを使用し、ナックルデモリションを模したエネルギー弾を発射した。
- ゼロワンダスト
オーソライズバスター・ガンモードから黄緑色のエネルギー弾を連射する。
第25話でゼロワン シャイニングアサルトホッパーがゼロワンオーソライズしたものを借り受けて使用した。
仮面ライダーランペイジバルカン
「夢なんて、考えた事も無かった!」
「けど、いつか見つけてやるよ……!俺が俺である為に…俺の夢を!」
ランペイジバレット!
「その為に、俺は戦う!…俺の!ルールでェェェ――――ッ!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!」
オールライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
「変身ッ!!」
フル!ショットライズ!
Gathering Round! ランペイジガトリング!
Mammoth! Cheetah! Hornet! Tiger! Polar bear! Scorpion! Shark! Kong! Falcon! Wolf!
「お前が本気の夢を語るまで、俺はお前を認めない!お前がお前である為に!」
「俺はお前をぶっ潰す!!」
身長:199.9cm
体重:112.2kg
パンチ力:45.6t
キック力:97.7t
ジャンプ力:ひと跳び61.2m
走力:100mを0.9秒
生物モチーフ:オオカミ他多数
ZAIAエンタープライズが開発した「ランペイジガトリングプログライズキー」をエイムズショットライザーに装填して変身した強化形態。
カラーリングは青と金だが、右半身はアサルトウルフを基本としたオオカミ型なのに対し、
左腕を中心とした半身はプログライズキーに保存された10種のライダモデルが張り付き、内部がむき出しになったかのような造形となっている。
このため片方のみだがフライングファルコン由来の翼も存在。
ライダモデルはいずれもサウザンドジャッカーでゼロワンから奪ったものやZAIAが保有するものであり、
制御チップによるハッキングと合わせて「ZAIAに従属する戦闘兵器」を意図して設計されたと思われる。
しかし、肝心の不破が無理やりハッキングを振り切って離反してしまい、ZAIAはまたもや戦力を持ち逃げされる結果となった。
いわゆる「全部乗せ」「てんこもり」に当たる形態だが、サブライダーかつ主役より先に登場するのはかなり異例。
それだけにスペックはアサルトウルフの倍近くに跳ね上がり、前作『仮面ライダージオウ』の仮面ライダーゲイツリバイブと比べても同等以上という恐るべき性能を持つ。
最初の2回は弾丸は全身で受け止めていたが、3回目以降はパンチで最初の2発を砕き、最後に後ろ回し蹴りで砕くようになった。
これは岡田氏が「弾丸の砕き方を考える時に、前から考えてた後ろ回し蹴りがしっくり来るのがランペイジだったから」と語っている。
◇性能
頭部「ランペイジヘッド」はアンテナ「ランペイジボーダーイヤー」や複眼「ランペイジオプティカルバイザー」を用いた情報収集に特化しており、
顔面左側の「ランペイジボーダー」はそれぞれが対応するライダモデルにシステムを最適化するセンサーとして機能する。
システムそのものは左右で役割が分かれ、「ランペイジ」と名のついた右半身はエイムズショットライザーやアタッシュウェポンを用いた射撃戦に特化しており、
右肩「ランペイジショルダー」による反動吸収、右手「ランペイジグラブ」による精密制御などで射撃をサポートする。
そして何よりも「アビリティ」と名のついた左半身は各種ライダモデルの能力を使用する事に特化しているのが最大の特色。
効果は以下の通り。
名称 | 部位 | モデル | 効果 |
アビリティブレスト | 胸部から左肩 | シューティングウルフ | 「アビリティ:バレット」により、目標の捜索・追跡・捕捉から火器の使用まで、射撃の最大効率化を図る。 これは各種アビリティの最優位に位置付けられ、全身に同様の機能が及ぶ。 |
ランペイジウイング | 背部左側 | フライングファルコン | 「アビリティ:ウイング」の翼を展開し、エネルギー干渉場を展開して揚力と推力を得ることにより、片翼ながら飛行が可能。 |
アビリティアーム | 左腕 | パンチングコング バイティングシャーク | 「アビリティ:パワー」と「アビリティ:ファング」により膂力が強化する。 同時にエネルギーエフェクトによる切断力の強化と水中での高速移動を可能とする。 |
アビリティガントレット | 左前腕 | スティングスコーピオン フレイミングタイガー フリージングベアー | 「アビリティ:ポイズン」と「アビリティ:ファイヤー」、「アビリティ:ブリザード」を内包し、毒や高熱・低温を操る。 |
アビリティレッグ | 左足 | ライトニングホーネット ラッシングチーター | 「アビリティ:サンダー」による電撃のコントロールや膝蹴りの威力を強化。 さらに「アビリティ:ダッシュ」により走力が大幅に強化されている。 |
アビリティブーツ | 左足先 | ブレイキングマンモス | 「アビリティ:プレス」により、キックの圧力を跳ね上げ、破壊力を向上させる。 |
◇使用ツール
- ランペイジガトリングプログライズキー
仮面ライダーサウザーがこれまで収集したライダモデルのデータを元に開発した新型のプログライズキー。
プログライズキーとしては現状唯一生物の名前を持たない。展開時のデザインはそのままガトリング砲。
末端部分が「セレクターマガジン」というダイヤルとなっており、これを回す事で起動し、変身後はパワー・スピード・エレメントの3種類に能力を調整する。
エイムズショットライザーでの運用を前提に調整されており、
通常のキーのスターターに当たる場所に搭載されたスイッチ「ガトリングリミッター」の搭載によりドライバーの性能をフルに引き出す事が可能。
最大の特徴が、プレートと本体との接続部に搭載された認証装置「エグザムシリンダー」。
これは変身者の戦闘力を識別するために、キーの展開部に一定の物理的圧力をかけることで認証が降りてロックが解除される、というもの。
早い話が、不破がこれまで散々やって来た力ずくでこじ開ける強制認証(俗称「ゴリライズ」)をそのまんま正式仕様として取り入れてしまったのである*6。
この為、ドライバーと連動しての認証機能は撤廃されている。
◇必殺技
- ランペイジガトリングブラスト
ガトリングリミッターを押してランペイジバレット!の音声と共に発動。
劇中未使用。
『ガンバライジング』では七色に輝く銃弾を連続で放ち、とどめに強力な光弾を放つ。
- ランペイジガトリングブラストフィーバー
第43話にて使用。青いエネルギーを纏った飛び蹴りを放つ。
仮面ライダーアークワンに対して使用するも、脳内のチップの初期化に伴って変身解除された事で不発に終わった。
- ランペイジパワーブラスト
セレクターマガジンを一回転させて「パワー!ランペイジ!」の音声と共に発動。
サメ・ゴリラ・マンモスのライダモデルを起動し、敵を掴んで振り回して投げ飛ばす→マンモスの脚を模したエネルギー体を纏って踏みつける→両足で挟み込んでそのまま投擲する、
という連続技を叩き込む。
映画『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』ではライトニングホーネットのライトニングブラストとの連携により、ショットライザーのゼロ距離射撃を放った。
- ランペイジスピードブラスト
セレクターマガジンを二回転させて「スピード!ランペイジ!」の音声と共に発動。
チーター、スズメバチ、ハヤブサのライダモデルを起動し、ショットライザーから針状の弾丸を乱射→超高速で接近してライダーキック→翼で飛んで頭上から追撃、という連続技。
- ランペイジエレメントブラスト
セレクターマガジンを三回転させて「エレメント!ランペイジ!」の音声と共に発動。
タイガー、ベアー、スコーピオンのライダモデルを起動し、右手からの冷気で相手の足元を凍らせながら左手からの火炎弾で頭上から攻撃→左手からアシッドアナライズを伸ばして追撃、
という連続技。
- ランペイジオールブラスト
セレクターマガジンを四回転させて「オール!ランペイジ!」の音声と共に発動。
10種のライダモデルを弾丸化させ、オオカミ型のライダモデルに変換してショットライザーから発射する。
または10種のライダモデルによる総攻撃を仕掛ける。
反動が激しい為、左背面のフライングファルコンの翼を地面に突き立ててアンカーにする必要がある。
『ガンバライジング』では相手の顔面を掴んで地面に叩きつけた後、その勢いのまま踏み潰すパターンとなっている。
- クライムカウンティングブラストフィーバー
『ガンバライジング』で使用。
仮面ライダーW サイクロンジョーカーのデータイメージを保存した「クライムカウンティングダブルプログライズキー」を起動してWを召喚し、ジョーカーエクストリームをラーニングしてダブルライダーキックを叩き込む。
流石に分裂はせず、緑と紫のエネルギーを両足に纏う形で再現。
定番の罪を数える側の人間がWの力を使うパターン。亡に自我を乗っ取られていたとはいえ、レイドライザーをばら撒いてしまったのは事実である……。
仮面ライダーオルトロスバルカン
「不破諫!飛電或人を止めろ!」
「亡…お前の意思、確かに受け取った!」
ジャパニーズウルフ!
「この俺に、こじ開けられない物は…何一つ無え!うおおおおおおっ!!!!」
Kamen Rider.(WARNING!)Kamen Rider.(WARNING!)
「変身!」
ショットライズ!
オルトロスバルカン!
Awakening the instinct of two beasts long lost.
身長:199.9cm
体重:112.2kg
パンチ力:38.2t
キック力:76.7t
ジャンプ力:ひと跳び45.3m
走力:100mを1.4秒
生物モチーフ:オルトロス
第44話にてまさかの登場を果たしたバルカンの新たな形態。
前話にて悪意に飲まれ、暴走状態に陥った或人を止めようとするもそれは叶わなかったどころか変身システムを抹消され、それでも尚単身止めに向かった不破の身を案じて密かに尾行してきた亡が自分の「ジャパニーズウルフゼツメライズキー」を投げ渡して変身させた。
上述の通り不破自身の変身能力は失われた状態だったのだが、亡が渡したキーを介し、更にハッキング能力によりライダーシステムに強制的に割り込み、一時的かつ強引に変身能力を取り戻させている。
また、この影響によるものなのか、キーの起動音声のトーンが通常のプログライズキーのものに近くなっている。
その結果、不破は(変身にプログライズキーとゼツメライズキーの両方が必要なサウザーを除けば)劇中で初めてプログライズキーとゼツメライズキー双方で変身した経験のある仮面ライダーともなった。
変身後の音声を意訳すれば「長きに渡り失われていた、2匹の獣の本能を呼び覚ます」。
『ゼロワン』登場ライダーでは初の現存種でも絶滅種でもない、架空の生物がモチーフのライダー及び形態。
オルトロスとは、かのケルベロスとは兄弟にあたる*7神話の生物で三頭のケルベロスと違い、こちらは双頭の犬となっている。
変身シークエンスもアサルトウルフと亡のそれぞれを折衷したような雰囲気で、変身時に現れるモデルは片や七色の鬣、片や氷の鬣を持つ双頭の狼であり、
狼モチーフのプログライズ / ゼツメライズキーで変身するライダー2体の意匠を汲んだデザインである本ライダーの名前として相応しいと言えよう。
◇性能
見た目はほぼ赤色の代わりにシルバーグレーのアクセントが入った、中縹色のアサルトウルフと言った所(実際、撮影用スーツもアサルトウルフの改造・リペイントとなっている)。
ただし、色合いの配置に関しては初期フォームであるシューティングウルフに近い左右非対称気味であり、
特にマスク部分の左半分は齧り付く様に大口を開けた狼を彷彿とさせ、これも恐らく変身に使用したのがゼツメライズキーによる影響かと思われる。
能力もアサルトウルフに加えて仮面ライダー亡の全機能を使用可能と、最強フォームたるランペイジには流石に一歩及ばないが非常に強力。
武装に関しても新たに亡の物とほぼ同形状のクロー「クローアサルト」を形成し、冷気を纏わせて切り付ける事が可能で遠近共に隙が少ない。
一方で欠点も同時に受け継いでしまっており、アサルトウルフ同様に生命維持機能の一切が無いだけでなく出力リミッターの類まで存在せず、故に装着者の状態を無視し常時フルパワーでの運用しか出来ないという、
生身の生物より頑強なヒューマギアなら兎も角、人間が使うとなればとんでもない欠陥品としか言えない危険なライダーシステムになっている。
加えて本来なら想定されていない組み合わせのものをハッキングにより強制接続する事で無理矢理起動させているため、変身待機音声にもノイズ混じりの警告音が挟まれるほどにキー及びドライバー双方への負荷も凄まじく、最終的には必殺技を放った際の急激な出力上昇で両方ともオーバーロードを起こして爆発四散するという形で変身解除されてしまった。
詳しくは後述だが、本編で唯一ゼロツーにダメージを与えた形態である。後の劇場版でそれに該当する仮面ライダーエデン及びゼロワン ヘルライジングホッパーは登場するが、それぞれナノマシン攻撃による初見殺し&ゴリ押し・世界を破壊するエネルギーという規格外の存在の為、そんな顔ぶれの中で目立った特殊能力のないオルトロスがゼロツーに一発喰らわせることができたのは偉大と言えるだろう。
◇必殺技
- オルトロスブラストフィーバー
両手にクローアサルトを展開し、残像を残す程の超高速機動からのラッシュで相手に反撃の隙を与えぬまま切り刻む。
劇中ではゼロツーに対し使用、高速移動とクローで連続攻撃するもゼロツーの事象予測を上回れず悉くかわされる。真上からの攻撃も予測され右腕のクローを折られるものの、折れた部分で殴りつけることにより劇中で初めてゼロツーにまともなダメージを与えた。折れたクローで攻撃することが想定外だったのだろうか。
しかし直後、再び攻撃を加えようとしたところでショットライザーとゼツメライズキーがオーバーロードし爆発、変身ごと強制解除となった。最後まで放ち切れなかった為か必殺技文字カットインはなし。
メモリアル版ジャパニーズウルフゼツメライズキーではこの流れを再現している為、本編同様文字カットイン音声は収録されていない。
- オルトロスブラスト
設定上存在する銃撃必殺だが、劇中未使用。
玩具版では収録されているが、上記のオルトロスブラストフィーバーと違い劇中未使用の為音声は簡易的。
ローンウルフ
「手加減は無しだ……!」
ダイアバレット!
「うっ……ぬおおおおおおおそらいっ!!」
オーバーライズ!
「不破さぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
プログライズ!
「―――変身ッ!!」
Registration! Vulcan Company Limited!
ローン!ウ・ル・フ!
It's my rule.
「望み通り、全力でぶっ潰してやるよ……!」
身長:不明
体重:不明
パンチ力:不明
キック力:不明
ジャンプ力:不明
走力:不明
生物モチーフ:ダイアウルフ
Vシネクスト『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』に登場したバルカンの特殊形態。
仮面ライダー滅亡迅雷との戦いでエイムズショットライザーを破壊された不破が、或人から借用した「飛電ゼロワンドライバー」に、意見の対立によってリンチを受け、機能停止したソルド9から託された「ダイアウルフゼツメライズキー」を装填して変身する。
そのため、エイムズショットライザーを使用したバルカンとは本来別の仮面ライダーに相当する。
このゼツメライズキーには亡が唯阿の信用を得るために人間用に調整した新型のアサルトグリップが装着されており、オルトロスバルカンやバルキリー ジャスティスサーバルと異なり比較的安全に運用可能。
しかし、ゼツメライズキーを用いた変身であるが故に不破への負担はやはり無視出来るものではない可能性があり、滅亡迅雷戦では事実上相打ちとなっている(それ以前に滅亡迅雷による猛烈な攻撃を受け続けており、その時のダメージによる影響も考えられる)。
ちなみに形態名は英語で「一匹狼」を意味し、または転じて単独犯が行うテロ行為を指す。
エイムズショットライザーはZAIAエンタープライズ由来である関係で飛電インテリジェンスにはバックアップが存在せず、既にA.I.M.S.を退職した不破では破壊されたショットライザーの修復は不可能、更にZAIAエンタープライズジャパンも仮面ライダー滅亡迅雷による一件で倒産した事により、事実上変身は不可能となっていた。
おまけにゼロワンドライバーも「飛電インテリジェンスの社長以外は使用不可」というプロテクトが掛かっているために八方塞がりかと思われたが、
機転を利かせた或人は飛電インテリジェンスの子会社として「仮面ライダーバルカン」というペーパーカンパニーを設立、不破をそこの社長に据える事で疑似的に「飛電(の関連企業)の社長」という肩書を与え、ドライバーの認証をクリアするという荒業を実行。
これにより再び変身が可能となった。
そのような経緯もあってか、変身音声を意訳すると「株式会社バルカンを登録」「ソレが俺のルール=俺がルールだ」となる。
変身時にはやはりというか当然というか、アサルトグリップのスターターを押してアビリティを起動した後にプレート部をこじ開け、そのままドライバーに装填して変身する。
ゼロワンドライバーの場合は一度オーソライザーにスキャンする必要があり、「装填=オーソライズ」のショットライザーを使っていた不破はこの手順を飛ばしてしまっているが、
こじ開けたキーを振り下ろした際に偶然オーソライザーの前を通過しており、結果無事オーバーライズが行われている。
これによりゼロツープログライズキー内の人工知能ゼアが変身を認証し、或人が装着していた飛電ゼロツードライバーから通信衛星ウィアを介してダイアウルフのロストモデルを地上に転送、これを不破が飛び上がって殴りつけ、破壊する事でアーマーとスーツを成型。
フォースライザーで変身する仮面ライダー達やサイクロンライザーで変身する仮面ライダー1型と同様、飛散しようとするアーマーを「リストレイントケーブル」で引き寄せて装着する事で変身が完了する。
ボディは頭部と肩部を除けば1型及び滅 アークスコーピオンと同形状だが、カラーリングはこれまでバルカンの各形態同様に青を基調とし、赤や銀をアクセントに配したものとなっている。
ショットライザーを所持しておらずアタッシュウェポンも無いため、戦闘手段は必然的に徒手格闘となるが、不破自身が元々格闘戦を得意としていた事もあってか、仮面ライダー滅亡迅雷相手にどうにか渡り合っていた他、ダイアウルフ型のライダモデルを模したエフェクト共に攻撃する姿も見せた。
ちなみに或人以外の人物がゼロワンドライバーを使って変身するのはアズ/仮面ライダーアークゼロワンに続いて2人目であり、
何気に『ゼロワン』関連の映像作品では初となるゼロワンドライバーとゼツメライズキーの組み合わせで変身した仮面ライダーでもある。
◇必殺技
- ローンウルフインパクト
ファイナルバレット!
アサルトグリップのアサルトチャージャーを押しダイアウルフゼツメライズキーを押し込み、上記の音声と共に発動。
左足にダイアウルフの頭部を模したエフェクトを纏い、飛び蹴りを放つ。
劇中では仮面ライダー滅亡迅雷の滅亡迅雷インパクトと撃ち合い滅亡迅雷の破壊に成功するも…
アサルトチャージャーを押した際の台詞は今までのアサルトチャージではなく「ファイナルバレット」。直訳すれば「最後の弾丸」だが、そのままトドメの一撃と取っていいだろう。相手にとっても、変身者にとっても。
劇中に登場しない派生形態
以下は『仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB』内のコーナー「今週のアイテム」に掲載されている形態。
「バルカンがこのキーを使ったらどうなるのか?」に対するアンサーのif形態であり、現時点で劇中に登場する予定はない。
なお、ゼロワン以外でif形態が設定されているのはバルカンのみ。
派生形態一覧
ライジングホッパー
ジャンプ!
オーソライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
ショットライズ!
ライジングホッパー!
A jump to the sky turns to a riderkick.
バッタのデータイメージを保存した「ライジングホッパープログライズキー」をエイムズショットライザーにセットして変身した形態。
アーマーカラーは蛍光イエロー、複眼の色は水色。
バッタのデータにより、脚部の強化装置によって跳躍力と俊敏性が高められている。
メイン装備であるエイムズショットライザーの銃撃は高速跳弾へと変化し、
不規則に角度を変える弾道で敵を追いつめ、あらゆる方向からダメージを与える。
余談
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- 意外と今まで項目なかったのか…で、本当に不破さん死んじゃったのかな… -- 名無しさん (2021-12-05 04:39:59)
- ↑項目としては不破さんの項目から分割しただけやで。初期脚本でも不破さん死んでたし、やっぱり死んでるんじゃないのかなぁ -- 名無しさん (2021-12-05 07:11:54)
- サイボーグ化してでもまたバルカンに変身してほしい。 -- 名無しさん (2021-12-05 12:49:23)
- ↑×2 仮に死んだとしたら将来的にUSエージェントみたいな二代目バルカン(仮)が出てくるのかも… -- 名無しさん (2024-05-11 10:11:11)
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*2 不破の経験のおかげで調整が進んだともとれる。事実、第8話では迅が号砲代わりにこれを片手で撃っていたため。ちなみに前者の「ゴリラ」はキーをこじ開ける不破の怪力を指したものである。
*3 本来はこの名称となるが、付録玩具の仕様に合わせた都合で表示された文字および音声は「スパイダーズアビリティカバンショット」。
*4 なお、キーを使って変身できたのは後に天津に指摘された通り脳内のチップに亡のAIが移植されていたからだが、本編を見る限りではロックをこじ開けた事自体は純粋に筋力の賜物な模様。実にゴリラである。
*5 人間とは違いヒューマギアは損傷しても簡単に修理可能であり、ロボット故に人間よりも負荷への耐性が遥かに上。
*6 ご丁寧に「ライダーレリーフ」によってゴリライズ時に1番力のかかるライズキーブレードの強度も上がっている。なお、この事から「他のプログライズキーではゴリライズ時に破損する恐れがあるのでは?」と言う疑惑も浮上した。
*7 どちらが上かは書籍によってまちまちだが、ケルベロスが冥界の門番を勤める事から、オルトロスが弟とされる場合が多い。
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