登録日:2021/11/04 Thu 00:16:40
更新日:2024/06/06 Thu 13:55:05NEW!
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30 30周年 nintendo switch ps4 ナイツ&マジック スパロボ スパロボ30 スーパーロボット大戦 バンダイナムコ グリッドマン スーパーグリリバ大戦 スーパー石田敦子大戦 ヒュッケバイン 覇界王~ガオガイガー対ベターマン~ 魔神皇帝 ゲーム 前日譚がやりたいスパロボ この星の明日のためのスクランブルだ ヒーロー 使命 王の器 心 乱世 探求 真理 スーパーロボット大戦30 c.c.c. steam 所要時間30分以上の項目 炎の合体 原点回帰 jam_project 2021 xxx エル君の楽園 ロボットオタクの魂 ベターマン再び もしもしブレイブポリス? スーパーclamp大戦 スーパー谷口大戦 スーパーキムタカ大戦 スーパーハートフル大戦 地球統一宣言 覇界王初の映像化 杉田包囲網 初代ガンダム 生き恥クワトロ 人気物件エンジェル・ハイロゥ タクティカル・エリア・セレクト 大胆なシステム変更 勇者警察グリッドマン ssss.j-decker コードギアス 夜明けのヴァン ナイツ&マジックナイト いくつものvを重ねて 母よこの手に帰れ 万屋刃ちゃん ミツバンバン タキシード殺しのゾルタン 金ピカ違い 死亡フラグクラッシャーのヴァン スーパー櫻井大戦 drei_kreuz~鋼のサバイバー~
30年の時を経て──戦え、この星の明日のために
覚えておけ
俺たちこそ
どんな敵も打ち砕く
Drei Kreuz
『スーパーロボット大戦30』(Super Robot Wars 30)とは2021年10月28日に発売されたPS4/Nintendo Switch/Steamのマルチプラットフォーム。
スーパーロボット大戦シリーズの30周年記念作品であり、アプリ作品の『DD』を除けば、令和で最初のスパロボ。
オープニングテーマ:Drei Kreuz~鋼のサバイバー~
歌:JAM Project
エンディングテーマ:with love
歌:JAM Project
エッジのテーマ:流離の刃 ~Sleeping beast~
歌:遠藤正明
アズのテーマ:Divine beast
歌:M.A.R.Y.4 TUNES
※ゲーム後半ネタバレ注意
エッジのテーマ(後期):凶鳥 降臨!
歌:遠藤正明
アズのテーマ(後期):翼はシュヴァルツ
歌:M.A.R.Y.4 TUNES
【概要】
タイトルの30の由来はもちろん30周年記念作品である事から。
タイトルロゴの30は記念として『マジンガーZ』の生みの親である永井豪氏が題字を担当している。
パッケージイラストには初代スパロボのパッケージのオマージュが取り入れられており、
初代のRX-78-2ガンダム、マジンガーZ、ゲッター1と同じポーズをνガンダム、マジンガーZ(INFINITY版)、真ゲッタードラゴンがとっている。
これに伴ってか、アムロが久々に初代ガンダムに乗って戦ったりもする。
また、マップBGMなどには歴代スパロボのBGMをアレンジしたものが使われており*1、年季の入ったプレイヤーは懐かしい気分に浸れることだろう。
プレミアムサウンド購入者はオプションで「ノスタルジーモード」が設定可能で、これをONにするとカーソルの音が旧シリーズのものとなるほか、インターミッションのBGMが初代『α』のものになる。
パッケージ版、DL版だけでなく、パッケージ版には超限定版、DL版にはデジタルアルティメットエディションが発売された。
超限定版にはMETAL ROBOT魂のヒュッケバイン30フィギュアと、『X』『T』『30』の一部楽曲を収録したデジタルサウンドトラックのコードが付属。
デジタルアルティメットエディションはDLC等のオンラインコンテンツが全てまとめて購入できるパックとなっている。
また、『V』以降恒例となっていたプレミアムサウンドエディションは、追加コンテンツの一つとなり、専用のパッケージ販売ではなくなった。
なお、有料DLCで参戦する作品はプレミアムサウンドパックを購入していても原曲は使えない。残念。
今作では据え置きでは初の試み*2として、通常の参戦作品に加え、DLCを購入することで使えるようになる参戦枠が存在し、第1弾が11月、第2弾が12月に配信された。
『T』まで販売されてきた所謂公式のゲーム攻略本の類は未発売。
その代わり、2022年4月8日にはスーパーロボット大戦公式サイトにて本作の隠し要素などを含んだ攻略情報がWEB上でPDFファイルとして無料公開された。
ゲーム発売から一周年を迎えた2022年10月28日にはDLC枠のデータも含めた上での更新がなされている。
ただし、一部没データらしきものが掲載されてたりと実際のゲームとは異なる記述も散見されるので注意。
【参戦作品】
★は新規参戦。●は機体のみ参戦。
☆超電磁ロボ コン・バトラーV
●機動戦士ガンダム
☆機動戦士Ζガンダム
●Ζ-MSV
☆機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
●M-MSV
☆機動戦士Vガンダム
☆機動戦士ガンダムNT
☆重戦機エルガイム
★勇者警察ジェイデッカー
●勇者王ガオガイガーFINAL
★覇界王~ガオガイガー対ベターマン~
★●コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道
☆コードギアス 復活のルルーシュ
☆真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日
☆劇場版 マジンガーZ / INFINITY
★●マジンカイザー INFINITISM
☆魔法騎士レイアース
☆ガン×ソード
☆銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
★ナイツ&マジック
★SSSS.GRIDMAN
新規参戦は(機体のみを除けば)『勇者警察ジェイデッカー』『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』『ナイツ&マジック』『SSSS.GRIDMAN』そして後述のDLC『ULTRAMAN』の5作品。
『ガンダムNT』『復活のルルーシュ』『マジェスティックプリンス』『サクラ大戦シリーズ』『鉄血のオルフェンズ』は、アプリ作品の『X-Ω』や『DD』を経て家庭用ハード初参戦となる。
また『ガンダム』『エルガイム』は『OE』以来の8年ぶり、『コン・バトラーV』は『L』以来の11年ぶり、『Vガンダム』に至っては『D』以来の実に18年ぶりのコンシューマ再参戦。
スパロボ初となる円谷プロ関連作品である『SSSS.GRIDMAN』『ULTRAMAN』など、珍しい系統の作品が参戦しているのも特徴的。
『ナイツ&マジック』は原作小説が「小説家になろう」発の作品である為、その点が特に話題となった。
『覇界王』は今回が初の映像化となり、凱役の檜山修之氏は想像で音声録りをしたとの事。PV第3弾で初めてファイナルガオガイガーのゴルディオンフィンガーの映像を見た時には「ああいう風になってんだ~」と感心していた。
『復活のルルーシュ』からは設定のみ存在していた月虹影の完成型「月虹影帥」が『スペシャル参戦』として登場。未完成のため足がなかった月虹影だが、月虹影帥は足がついて人型となっている。
『ガンダムNT』からはバナージがシルヴァ・バレト・サプレッサーで参戦しており、絶対に『機動戦士ガンダムUC』がDLC参戦でいるだろうと言われていたが、
ユニコーンガンダムは「NTの時期にユニコーンがどうなってるか分からないから」という理由で出ない事が寺田Pから明言されている。残念。*3
■DLC参戦(第一弾)
☆超電磁マシーン ボルテスV
●機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
☆サクラ大戦シリーズ
☆スーパーロボット大戦OG
『超電磁マシーン ボルテスV』からはボルテスV、『ベルトーチカ・チルドレン』からはHi-νガンダム、
『サクラ大戦』シリーズからは光武二式(さくら機)、光武二式(大神機)、光武F2(エリカ機)、STAR Ⅴ・ロデオスター(ジェミニ機)、STAR Ⅴ・フジヤマスター(新次郎機)、
『スーパーロボット大戦OG』からは龍虎王(クスハ)と虎龍王(ブリット)が参戦。
敵側として『サクラ大戦』から降魔が登場する。
■DLC参戦(第二弾)
☆機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
★ULTRAMAN
☆スーパーロボット大戦OG
『鉄血のオルフェンズ』からはガンダム・バルバトスルプスレクス、ガンダム・グシオンリベイクフルシティ、ガンダム・バエル、ガンダム・フラウロス、
『ULTRAMAN』からはULTRAMAN、SEVEN、ACE、
『スーパーロボット大戦OG』からはアルトアイゼン・リーゼ、ライン・ヴァイスリッターが参戦。
敵側として『鉄血のオルフェンズ』からレギンレイズ、ハシュマル、プルーマ、『ULTRAMAN』から生体兵器が登場する。
バエルとフラウロスに関してはDLC第二弾公表時のPVでは紹介されず、後日個別に発表されている。
エクセレンは故・水谷優子氏のライブラリ出演での参戦となる。
■DLC参戦(エキスパンションパック)
☆装甲騎兵ボトムズ
☆超獣機神ダンクーガ
★●劇場版マジェスティックプリンス -覚醒の遺伝子-
★●ゲッターロボDEVOLUTION -宇宙最後の3分間-
★●劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』
☆スーパーロボット大戦OG
『ボトムズ』からはスコープドッグターボカスタム・LRS*4、本作オリジナル装備のスコープドッグ、
『ダンクーガ』はこれまた本作オリジナルの新規形態となるアルティメットダンクーガ、
『劇場版マジェスティックプリンス』からはレッドファイブプラス、
『ゲッターロボDEVOLUTION』からは同作版のゲッターロボ今回ゲッターが変形できないと思ったら、ここで変形するゲッターが出てきた、
『劇場版シンカリオン』からはシンカリオン E5はやぶさ MkII、シンカリオン E5 MkII × ALFA-X、
『スーパーロボット大戦OG』からはダイゼンガーが参戦。
敵側として『ボトムズ』からメルキア軍仕様スコープドッグ並びにスタンディングトータス、『シンカリオン』からヴァルドル、『ゲッターロボDEVOLUTION』から不進化体が登場。『劇場版マジェスティックプリンス』からは機体の他にパイロットとしてディオルナも登場する。
また、これに伴いブルーワン、ヒュッケバイン30th、SRXは新武装が追加される。
『ゲッターロボDEVOLUTION』は漫画媒体という事もあり、登場キャラクターのCVに原作者リクエストによるキャスト抜擢の上、原作者作曲のテーマ曲を戦闘BGMに引っ提げてくる。清水栄一氏が作曲までできたことに度肝を抜かれたプレイヤーも多い。
■DLC参戦(その他)
その他、初回生産・DL版予約特典としてSRXとサイバスターがゲスト参戦する。
リュウセイやマサキは『α』世界から飛ばされてきている。
『α』との性能の違いとしては、当時のSRXは諸々の事情で合体回数に制限があったが、今回は無理矢理合体を維持している。サイバスターはコスモノヴァは使えるが精霊憑依は使えない。
OGキャラクターの転移は特に整合性を考慮していないとのことで、例えばリュウセイがライに合体の叫びを頼まれて合体中の忙しさを語るシーンがあるが、このやり取りは『α』ではなく『OG』で行われたものである。ウルトラマンとの共演の機会を逃したユーゼスが仮面の下で血涙流してそうである
また、発売後の11月には無料アップデートにてこれまで一切予告されなかったゲシュペンストのゲスト参戦が発表された。
ちなみにギリアムは今回の参戦でF完結編以来20年以上ぶりにアムロと再会し、28年ぶりに色々中身が違うとはいえウルトラセブンと再会する事に。
ちゃんとアムロはもちろん、ULTRAMANにも反応する台詞もある。あまりにも都合よくヒーロー戦記の初期メン3人までもが揃う展開に、ユーザーからは「なんで光太郎がいないんだ」という嘆きの声が上がった
こちらは旧シリーズの世界から飛んできている。旧シリーズでMk-Iに乗るタイミングはなかったがMk-IIで来られても反応に困るのも事実ではあるうっかり最速で仲間にした場合、別世界の友であるシャアのせいで別世界の友であるアムロが死んだと思われているという地獄のような状況に叩き込まれる事になるので心あるプレイヤーはアムロより後に仲間にしてあげよう
12月には『DD』よりディーダリオンのゲスト参戦も発表。
同時に、本作よりヒュッケバイン30が『DD』の方にユニットとして出張する事も告知されている。
本作から『バンプレストオリジナル』『オリジナル』などと掲載してきたゲームオリジナル要素の出典表記が『スーパーロボット大戦OG』に統一されており、ディーダリオンの原作も『スーパーロボット大戦OG』扱いになっている。
同時期、アルトアイゼン・リーゼとライン・ヴァイスリッターの参戦も行われた。
こちらは『IMPACT』の世界から転移している。
4月には『第4次』よりグルンガスト、『X-Ω』よりヴァンアインのゲスト参戦も発表。
ちなみにOG組はほぼ全員新録があり、今回初登場した敵組織に対する台詞もしっかりと存在する。特にマサキが楽しそうである。
ただし前述の通り声優が鬼籍入りしてしまっているエクセレンとそれに合わせてかキョウスケはライブラリ出演。
【ストーリー】
人類が生活の場を宇宙へ広げた時代……。
長きにわたる戦乱の歴史は、多くの犠牲と悲しみの上に一度は終わりを告げた。
しかし、その平和も長くは続かなかった。
新宇宙暦100年という区切りにおいても、戦火は世界中に広がっていた。
宇宙移民者と地球居住者との戦争、異星からの謎の侵略者、悪の天才科学者の遺した破壊兵器……。
だが、かくある事態を予見していた者達により、自由と平和と取り戻すための力、万能戦闘母艦ドライストレーガーが建造されていた。
終末へのカウントダウンが加速する中、ドライストレーガーは戦士達を乗せ、果てしない戦いへと旅立つ。
【世界観解説】
■新宇宙正暦
今作における暦。作中の年代は新宇宙正暦100年。
10年前の新宇宙正暦90年にかけて立て続けに一年戦争、ヘル事変、ミケーネ戦役、月面戦争、原種大戦などの戦乱が起き、92年にはウルガルの木星圏進出を許している。
その後しばらく間を置いた97年になってグリプス戦役、第一次ネオ・ジオン抗争、ブリタニア帝国の台頭によって地球圏は内戦状態に巻き込まれていく。
99年にはキャンベル星人の侵略活動、皇帝ルルーシュの打倒と第二次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)の終結によって、人類は有史以来初となる平和な時「奇跡の一年」を迎えたが、
第三次ネオ・ジオン抗争(ラプラスの箱騒動)によって政情が不安定となり、地球連邦政府の権威は失墜。ザンスカール帝国の決起を招いて再び戦乱の時代に逆戻りしてしまった。
そんな感じで既に逆襲のシャア終了後なため、今回はシャアは裏切らない事が寺田Pの口から明言されている。…逆シャア後だからシャアは裏切らないという言葉にちょっと待てと思ったあなたは正しい
なお、本編から30年前に「スーパーロボット大戦」が起きていたとDLCで明言されている。メタネタなのに一年戦争が10年前なのがきっちり反映されて「モビルスーツがいなかった」と言われてしまった
ちなみにブリタニア帝国による日本侵攻は、本作の世界観では占領まで出来なかったため内政干渉のみだったが、連邦政府が私物化されてティターンズはその手下として働いていた、という設定。
原作の歴史とどれだけの差異が生じているかは若干不明瞭だが、言及されている範疇では少なくともナリタ攻防戦、ユフィやロロの死辺りといった出来事は起きていたようだ。
年表には明記されていないが、91年辺りの段階でGGG追放事件及びソール11遊星主による太陽系収縮現象や奇病アルジャーノンの発症、フォルツォイク事件も起こっている。
これにより超AI技術の発展は暗礁に乗り上げ遅々として進む事はなく、逆に機械技術を悪用したロボット犯罪者の活動や三重連太陽系のテクノロジーを悪用するバイオネットの跋扈も許す形となった。
■ツツジ台
新条アカネがコンピューターワールドに作り出した世界。
……の筈なのだが、何故かドライストレーガーは太平洋沖のポイントからこの世界に侵入してしまい、グリッドマンと邂逅することに。
更にグリッドマン同盟の面々を外に連れ出してしまったため、アカネとアレクシスは「外の世界がこちらを侵食してくるのなら、楽園を守るために打って出る」と外の世界に干渉してくるようになる。
■ブルーホール
太平洋に突如出現した謎の次元歪曲ポイント。
ブルーホールから出現する戦力は「異世界軍」と呼称され、オセアニアを中心に展開しているが、世界中が戦乱でそれどころではないためスルーされ気味。
異世界軍は『レイアース』のザガート一派と『ナイツ&マジック』のジャロウデク軍の混成。
世界観的には『レイアース』のセフィーロをベースに『ナイツ&マジック』の国家が存在すると言った感じ。
ちなみに本作ではオートザムの他、前作『T』で出番が削られていたチゼータ、ファーレンの勢力も登場する。
■火星
『T』とほぼ同様でエンドレス・イリュージョンの代役として『ガン×ソード』のキャラクターやヨロイが活動中。
ポセイダル軍の本拠地である首都スヴェートが火星に転移した事でポセイダル軍の一大拠点と化した。
その他火星の周辺宙域にはサードスターやパラータ・スターといったペンタゴナワールドにある人工衛星も転移している。
【オリジナルキャラクター】
主人公の姓名と愛称はゲーム開始時に一度だけ、部隊名は部隊の結成イベント後に任意で変更可能。ここではデフォルト名で記述する。
キャラクターデザインはエッジが河野さち子氏、アズが糸井美帆氏、ミツバ・レイノルド・リアン・カールレウムの4名が曽我部修司氏&ののかなこ氏の担当。
杉田氏、相沢氏というキャスティングから分かる通り、主人公2人のCVはスパロボ公式配信番組である『うますぎWAVE』のレギュラー陣である。
つまりはスパロボ公式の関係者であるため、寺田Pの「この2人をゲストに呼んでも誰も疑わない」との判断により、キャスト発表が行われた鋼の超感謝祭2021では出演する事が一切隠されなかった。
一方で公式ラジオに出ているため相沢氏は「キャスト発表まで余計な事を口にしないか不安で仕方なかった」とも漏らしている。
- エッジ・セインクラウス
CV.杉田智和
男性主人公。第30士官学校に流れ着いた風来坊。21歳。
風来坊のような態度でだるそうな見た目の割に頼み事は断れないお人好しな質で、好きなものはお金とおごりとナンパという微妙にチャラい性格。
高い操縦技術を持つが、どこでそれを習得したのかを含め、自分の過去を語ろうとはしない。
アズも含めて詳細はヒュッケバイン30の項目参照。
ちなみに名前のエッジは「刃」…ではなく「EDGE(反抗的な態度)」を意味する。
- アズ・セインクラウス
CV.相沢舞
女性主人公。一人で旅をしている孤独な少女。
エッジと同じくヒュッケバイン30に乗り込み、ドライストレーガーの危機を救った。
エッジの方は逃げるなら撃つくらいの扱いだったが、アズの方は割と手厚く歓待され、クルーからの評判も最初から良かったりする。可愛いは正義
名前の「アズ」は「AZ」(非常に才能があるため「最初から最後まで=全て」という意味)から取られている。
- ミツバ・グレイヴァレー
CV.早見沙織
ドライストレーガーの艦長。21歳。実質もう一人の主人公に近いポジション兼ヒロイン。
スパロボのオリジナルキャラにありがちだが、物凄い巨乳。
第30士官学校の自治会会長だったが、本来の艦長の死亡に伴い、特務中佐として艦長に就任した。
最終目的として「地球統一」を掲げており、戦乱の止まない地球を統一し、平和をもたらすという目的を持つ。
平和を脅かすのなら既存の権力とも戦い、必要なら世界征服をすることになっても構わない覚悟。
そのために地球や宇宙の各地を巡って必要となる戦力を集めた部隊「ドライクロイツ」を立ち上げる。
クルーを含めた詳細はドライストレーガーの項目参照。
- レイノルド・ハーディン
CV.赤羽根健治
ドライストレーガーの副長。27歳。通称「メガネ」
第30士官学校の教官で、本来は学生たちを率いる立場なのだが、予想外の事態になるとすぐにテンパってしまうためリーダーに向いていないという事で副長になっている。
データの収集や統計を得意としており、艦内のデータ管理は基本的に彼とメイヴィーが担っている。
- リアン・アンバード
CV.高橋花林
ドライストレーガーのチーフオペレーター。18歳。メイヴィーからは「アンアン」のあだ名で呼ばれている。
- メイヴィー・ホーキンス
ドライストレーガーの技術部の主任と研究室の責任者。22歳。
在学中に様々な研究成果を上げてきたことから専門機関への転属も打診されたが、それを断り、自分の興味を優先できる学生生活を満喫していた変わり者。
知的好奇心を何より優先するため、「マッドサイエンティスト」のあだ名を欲しいままにしている。
- ジークン・リュー
ドライストレーガーのチーフメカニック。20歳。
如何にも体育会系な見た目通り、気合いと根性が取り柄の好漢で、周囲の人望も厚い。
一方でチーフなだけはあってメカニックとしての腕も一流で、性格と裏腹な繊細なセンスは天才と称する声もあるほど。
- ファイクス・ブラックウッド
地球連邦軍の准将でドライストレーガー建造計画の責任者。58歳。
ドライストレーガーの「慣熟」をドライクロイツに課しており、そのためにドライクロイツには独自に行動する権利を与えている。
妙に悪人面であり実際に清濁併せ呑む一面も持つ物の、基本的には味方である。碌でもない先例のせいかプレイヤーからの疑念の視線が厳しくなりがち。
冷静沈着で取り乱すことは無く、尊大な態度ながらも無礼を働かれても気にしない大物であるがシステムがシステムなので良くキレてるとか言われている。だってあんな赤いインターミッション画面見せられたらそうとしか思えないし…。
ネタバレ
怪しさMAXの人間であり、実際に「A機関」という物を作り多くの少年少女を集め、「地球防衛のための兵士を育成する」という名目で人体実験紛いの過酷な実験を強いていた。主人公二人はそこでかなり過酷目にあったらしい。
二人は再会しても厳しい台詞しか言わない彼を毛嫌いしていたものの、その本質は私利私欲ではなく世界を守るため。
最期にはドライクロイツの道を切り開くために特攻、囮となって戦死を果たす。明らかに裏切ると思っていたプレイヤーを裏切った
彼のことを恨んでいた主人公もその事にだけは感謝し、手向けの言葉を向けられている。
- カールレウム・ヴァウル
CV.中村悠一
今作のオリジナル敵勢力「クエスターズ」に所属しドライクロイツの前に現れる異星人。ドライクロイツの面々からも美形と呼ばれるほどにはイケメンに分類される。
「実験」と称して戦いを仕掛け、謎めいた問いかけをミツバに行うが……。
その内容は大抵が両極端な選択で、現在我々の間で良く言われる倫理的ジレンマを問うことが多い。そして毎度ルルーシュが反応する。「トロッコ問題か…」
詳細はクエスターズの項目参照。
中の人はスパロボにも版権・オリジナルともよく出演しているが、エッジ役の杉田氏の親友としても有名。
なお、中村氏は上記の相沢氏のキャスト発表までに余計な事口走らないか心配だったという発言に深く同意していたが、こっちはマジでやらかしかけていた(後述)。
- 「先生」
「クエスターズ」を率いる首領。
その姿は鎧と兜によって隠されており、伺いしれない。
地球人に対して何らかの干渉を行っているようだが…
【オリジナルメカ】
- [[ヒュッケバイン30>ヒュッケバイン30/ヒュッケバイン30th]]
今作の主人公機でご存じヒュッケバインの新型。
作中ではパーソナルトルーパーは新規格の機体とされている。作中でやたら「モビルスーツとは根本的に異なる機体」と強調されてる事に深い意味は無い……と思う
ヒュッケバイン30というのは「XXX」を「30(サーティ)」と言い換えた呼称。
序盤の性能は目に見えて高いとは言えないが、パーツスロットが最大で4つなので、拡張性は高い。序盤から移動力強化系パーツをガン積みしての反復横跳び(詳細はドライストレーガーの項目参照)に最適。
詳細は個別項目を参照。
ドライストレーガー級万能戦闘母艦1番艦。OGシリーズ以外では割と珍しいスパロボオリジナルの戦艦。
全長2021mとスパロボオリジナル戦艦では屈指の巨体で、多種多数の機動兵器を搭載する「空母」としての機能と戦術の中心となる「戦艦」としての機能を融合させた万能戦艦。
万能戦艦という肩書や後部のロケットエンジンクラスターからOGのスペースノア級を髣髴とさせるが、サイズは桁違い。「今回グルンガストはいないのでグルンガストカラーになった」「2021mなのは2021年発売のゲームだから」などとぶっちゃけられている
詳細は個別項目を参照。
- グラヴァリン
カールレウム・ヴァウルが搭乗する人型機動兵器。
地球外の技術で開発したものと推定されている。
外観は立派なバリメカだが、設定テキストやテクノロジーなどはグランゾンをリスペクトしたような機体であり、マサキに直球で突っ込まれる。
- オルクスーラ
クエスターズの操る無人兵器。
カールレウムが率いており戦闘力が既存の地球の量産機を上回ることが語られている。意外とサイズもデカい。
偵察用とされる通常版の他、上位種として砲撃戦特化の「イン」格闘戦特化の「ダン」両者の特性を併せ持つ「ダイン」などが存在する。
搭乗パイロットはほとんどがAIだが、後半からはどっかで聞いた声の兵士も乗るようになる。
【システム】
■タクティカル・エリア・セレクト
今作最大の特徴であり変更点。
複数存在するエリアの中から任意のポイントを選択するシステム、これによってシナリオの順番が前後し、それに伴って機体やパイロットの加入のタイミング、シナリオ内の台詞などが変わる。「コレ、どこかで見た!」と反応したベテランプレイヤーも多い。
ゲームを進めるだけならシナリオ進行に必須となる☆マークが付いた「キーミッション」をクリアしていけばエンディング到達は可能。
早めにクリアするか、じっくりやるかを自分で選べるという訳である。キーミッション以外のミッションもクリアすることでユニットが増えたり強化パーツがゲットできたりするので無駄な寄り道というわけでもない。
『モンスターハンター』シリーズを想像すると既プレイ者には分かりやすいだろう。
ただし、キーミッション以外のミッションをやりすぎると「はよ来い」とばかりに要請ではなく命令が下り、キーミッションへの強制出撃のイベントが発生する場合もある。
このシステムにより、本作では「第〇話」という表記は撤廃されている。
ちなみにDLCではミッションも配布され、それをクリアすることで機体が加入する。
ミッションには
- シナリオを進めるキーミッション
- パイロット加入などがあるサイドミッション
- 繰り返しプレイできる稼ぎ用の戦線ミッション
- チャレンジ系ミッションの遺産ミッション
などがあり、これらを総合したミッションのボリュームは過去最大級。
マップを開かなければ表示されないミッションもあったりするので、注意が必要。
それに伴い、敵のレベルも携帯機で採用されていた部隊の平均レベルに合わせる仕様が採用されている。
また、世界のいずこかで発生している戦闘に参加する通常のもののほかに、艦内での会話イベントやシミュレーター戦闘は「艦内」という別枠に割り当てられている。
撃墜数などによって発生するイベントは、発生条件を見ることが可能で、現在の達成率も表示される。
会話イベントでは貴重なスキルパーツや強化パーツがもらえる場合もある。
最近のシリーズにちらほら実装されている控えメンバーによる資金稼ぎや哨戒任務などは、マップ上でそういったポイントが表示させる形式となった。
選択すると、ランダムで2名選出され、レベル+1、撃墜数+2、PP+50が得られる。選出キャラはロードするごとに変化するため、1人に集約して異常にレベルアップさせることも可能。
このポイントはステージクリアによって出現するようになっているので、適度にマップを見て消化していくといい。
ステージ分岐による部隊の分散なども今回はない。
大きな変化があるのは序盤に宇宙ルートを選んだか地上ルートを選んだかくらい。
なお、任意加入と言う形を取ってはいるものの、キーミッションだけでも(隠しユニット以外は)最終的に揃うので安心していい。
一方、従来のスパロボにあった「加入しているか不確定な会話の際は一瞬止まる&スキップするとそこで解除される」という仕様がそのままなので、やや煩わしい面もある。
■AOSアップデート
『V』『X』『T』のファクトリーに相当するシステムで、ミッション後に入手できるMxPを消費してドライストレーガーの施設をアップデートすることで様々なパッシブ効果が発揮されるようになる。
詳細はドライストレーガーの項目を参照。
■サポーター
『T』から引き続き採用。今回はサポーター枠に設定されたキャラごとにパッシブ効果が設定されている。
そのため、使用効果目当てで設定する場合やパッシブ目当てで設定する場合が発生するようになっている。
これに伴い、サポーター枠も初期は6枠、AOSアップデートで8枠まで拡張する形になった。
コマンドの目玉としては初野華の「気合+応援(後に+祝福に強化され、最終的には「愛」になる)」やシャクティの「全員に幸運(強化後希望になる)」辺りが育成に超有用。
パッシブの目玉としては、モコナの獲得MxPアップやジョッシュの補給時の気力減少無効、レジーナの対象が「分析」時に与ダメージ強化などがある。
ヒット&アウェイ持ちでマルチアクションを多用するなら、レイカの格納した瞬間25%の修理・補給が受けられる効果もなかなか。
ステージ内容に合わせて色々入れ替えていきたい要素である。
■AUTOバトル
本作では家庭用で初めて自動操作モードが導入された。
各ユニットごとに自動行動の方針を設定可能になっており、ある程度制御可能。
とはいえ常に最適の動きをするわけではなく、それどころか第1ターンではP兵器を使わなかったり瀕死の相手にコスモノヴァをぶちかましたりと隙のある動きばかりする。この辺りは仕方ないところだろう。
ちなみに、スタートボタンを誤って押してしまったりした場合も否応無しに強制的にこの状態に移行して、解除法もスタートボタンを押しても反応しないようにする方法と無いため、普通にプレイしたいプレイヤーにとっては色々と面倒なことになっている。
■UIの変更
HP表示やコマンドメニューなどのUIが一新された。
大分変わっているので慣れるまではちょっと戸惑うかもしれない。
ついでに戦闘突入シーンも今までのように「画面外からスクロール」以外のバリエーションが多数導入されてきた。
そのため、味方・敵の攻撃の入れ替わりで画面が暗転するため、最初は少し違和感があるかもしれない。
■SRポイント廃止
前作まであった特定の条件を満たすことで入手できるSRポイントは廃止されている。
なので難易度はポイントで変動せず、モード変更のみとなり、プレイ途中で自由に変更できる。
■テーマソング
今作では主人公に専用のテーマソングが用意され、戦闘ではボーカル入りで流れる。
エッジのテーマソングは遠藤正明が、アズのテーマソングはM.A.R.Y.4 TUNESがそれぞれ担当している。
ちなみに遠藤正明も『うますぎWAVE』のレギュラー陣なので事実上うますぎメンバー全員集合である。このためか『うますぎWAVE』のテーマ曲「愛と奇跡の“うますぎWAVE”」も収録されている
【参戦作品の扱い色々】
『スーパーロボット大戦T』と同じく、今回も御三家はアラサーで共に戦ってきた戦友で、そこに更に凱が加わる形となった。
10年前は他の三人と比べて凱が年上だったため、兄貴分として慕われていた様子。
スパロボ30が最初に発表された際のスクリーンショットで、アムロが「武蔵とハヤトに教えてもらった巴投げが役に立った」と話している場面があり、
ちょうど『閃光のハサウェイ』でもシャアが投げられていたため、「ゲッターチーム直伝」とネタになったりした。神隼人に出番を奪われたハヤト・コバヤシは泣いていい*5
ちなみに、今までの作品では同年代だった豹馬は甲児や竜馬たちの後輩という位置付けとなり、鉄也と竜馬から思い出しただけで吐き気がしてくる過酷な特訓を受けていたらしい。
なお、『T』の時と違い號含む新ゲッターチームもちゃんと出る。但しその割を喰らってまさかの真ゲッター不参戦*6。性能面では先述のDEVOLUTION版が受け継いだ部分も多いが。
それゆえ『チェンゲ』は登場人物こそ同じだが、誰も知らないゲッターストーリーが展開されることに。キャラクター辞典にも『チェンゲ』のあらすじが最後まで書いてある。
ブレイブポリスはGGG追放によって封印された超AIの技術を秘密裏に使って作られたという設定。
そのため、ジェイデッカーの面々の方がガオガイガーの面々の後輩という位置付けで、勇者シリーズの流れを思うと一種の逆転現象が発生している。
大人になった護が勇太におじさんと呼ばれ、「おじさんはないよ。これでもまだ二十歳なんだよ」と返すガオガイガー本編のオマージュや、ビルドタイガーの胸の虎が「カッコいいから」ではなく大河幸太郎へのリスペクトという設定になるなど、描写や設定面でのリンクが強調されている。また、護が勇者ロボへの思い入れから頓狂なアドバイスをしてしまう、という場面も。
『ナイツ&マジック』のエルは案の定ロボットを見る度にテンションが上がり、自軍のロボット軍団を初めて見た時には感動しすぎて引かれていた
(なお『機動戦士ガンダム』などの固有の原作アニメは向こうでも存在していない(もしくは転生時に忘れている)設定なので、某ケロロ軍曹のようにメタネタを言ったりはしない)。
ちなみに「倉田翼」だった頃の前世は新宇宙正暦の世界の人物ではなく、とある別の世界。
曰く「ウルトラシリーズは守備範囲外」だが、アカネくんの作る怪獣は造形に愛を感じるらしい。
なおエルの活躍が多い一方、原作は兵器開発というスパロボで描写しにくいものがメインということもあってか、原作再現はほとんど行われていない。
シャアは逆シャア原作通りにアクシズを落とし、その後行方不明になっていた状態からクワトロを名乗って現れるという意外にもこれまでスパロボに無かったパターンでの参戦。
『第3次Z』以降のスパロボだとシャアは地球圏を守るためにやむなく逆襲をする(アクシズを地球に落着させる気は一切なく本心では完全に味方側)というパターンが多かったが、今回は原作通りの逆襲だったらしく、
ストーリー的にもアクシズ落としが悪逆皇帝ルルーシュと並ぶ凶行と扱われている上にラプラスの箱騒動をスルーして『NT』が始まるまで何もしてなかったので
「どの面下げて帰ってきたんだよ」などどネタにされ、作中でもそんな扱いを受けている。
そしてそんなシャアのメンタルが精神コマンドにも反映されてしまい、もう閃いたり、直感したりできないし、集中や決意できるような精神状態ですらないが、それでも立ち上がった不屈の人になっている。
とはいえ、シャアの存在を偶像として掲げ戦うジオン残党やゾルタンとの問答、次世代を担う若いニュータイプ達とのやり取り、同じく世界を敵に回したルルーシュとの絡みなどといったクロスオーバーも多い。
また、「シャア・アズナブル」という偶像がもたらす様々なしがらみに振り回された挙句破滅へと突き進んでしまったのが原作のシャアであるため、
ある意味シャアという偶像から解放されたとも言える本作の境遇はシャアにとって理想的な環境なのではないかという声もある。(出撃枠的な意味ではなく)格納庫定位置がシャアにとって理想郷かは別として
なお、ミツバ(21歳)に母性を感じる場面がイタ過ぎるという意見もあるが、本作は1年戦争から10年後なので、原作逆シャアよりも若い30歳である*7。あと先述の通り、声優ネタの部分も含む。本人を前に直接口に出すのはイタ過ぎるだろ、というのはその通りである
ユニコーンを始めとするサイコマシンの悉くは解体済み*8でνやZは行方不明。そのためアムロとカミーユはファーストガンダム、ガンダムMk.IIに乗って参戦。
スパロボの常(ファーストについては近代化改修されたレプリカの言及あり)でVダッシュガンダムや量産型ν、ナラティブB装備あたりと基本性能は大差なく、中盤までをきちんと戦い抜ける。
特に「ファーストのあのゴーグルで狙いを付ける逆シャア版アムロ」という超レアシーンが見れるのは『30』の特権。30周年の節目に、最初の乗機を駆る2人を堪能しよう。
ガンダム敵勢力の期待の新人片方の柱であるゾルタンは予習でもして来たのか、特殊台詞がめっちゃ多い。何と70種類以上。グリッドマンやゲッターを相手にした時の叫びは必見。他にもタキシード殺しになったりガオガイゴー相手にライオン無しか……とテンション下がったりもする
ネタ強化パーツとして名高い「テム・レイの回路」*9が、『OE』以来に登場し普通に便利。なんと驚きの『移動力+2・運動性と照準値+5・射程+1』という簡易ハロである。
こんな実用的なパーツなんてテム・レイの回路じゃない!という声もあるとかないとか。
『30』世界のテム・レイは酸素欠乏症にならなかったようで、DLCでは彼に関する驚愕の事実が明らかになる。
『T』からの継続参戦組はチェンゲは真ドラゴン2機、マジンガーはイチナナ式(甲児機)の登場やマジンカイザー参戦、
ガン×ソードは監督が同じギアス組・エルドラメンバーの元ネタであるコンバトラーVとの絡み、
レイアースは同じく異世界作品のナイツマとの絡みの他にファーレンやチゼータといった第二章の勢力の登場で差別化を図っている。
特にファーレンの巨大サンユンは原作未見者はおろか視聴者の度肝を抜いた。*10
他にも原作ではザガートの死後1人悲しい戦いを続けていたアルシオーネだったが、今回はナイツマのケルヒルトと女の友情を結んでいた。そして最後は…。
相変わらず小ネタ方面のクロスオーバーも豊富で、
- ジェイデッカーの犯罪者新庄健の後に出てくる新条アカネ君(グリッドマン)
- シュラク隊に勧誘されるエルガイム、コードギアスの女性キャラ
- 普通にベターマンの世界・セプルクルムに介入する謎の男、號(真ゲッターロボ)
- 「タマキちゃん」(マジェプリ)と呼びかけたら反応する「玉城」(コードギアス)*11
等も語り草である。名簿にレイとアスカが並んで今回の未参戦作品を思い出すというネタも見る。しかもこの二人ほぼ同時期に仲間になるから並ぶ可能性がとても高い…
また今までのスパロボと違い、各勢力の決着シナリオはボスを倒してクリアというステージが多い。
その為に条件に関係ない敵キャラを撃破せずにいると生存する。
ぶっちゃけ経験値、資金の無駄ではあるのだが、今回はその2つはほぼ無限に稼げるため、あえて生かしてやるのも一興である。
そうでなくても原作で死んだ敵キャラが普通に生きていることも多く、今まで味方にしか作用しなかったスパロボ補正が敵にも発生する。ある意味でも集大成と言えるだろう。
【バグ】
歴代のスパロボシリーズの前例に漏れず、今作にもいくつかのバグが確認されている。
いくつかはアップデートで改善されているが、一部は未だに残されている。
- レッドファイブ消失バグ
最初のDLC組参入の際、ユニット欄からレッドファイブが消失してしまうバグ。
そのため、強制出撃ステージ以外ではレッドファイブが使えなくなってしまい、マジェプリを主力にしているプレイヤーに大打撃を与えた。
同時に、V2アサルトバスターの立ち絵で描き忘れられていた股間パーツの装甲が描き足されたため、「レッドファイブを解体してアサルトバスターの股間にした」というトンデモない考察もされていた。
また、ギリアム参戦とほぼ同じタイミングで発生したバグであったため「ギリアムから話を聞いてイズルがヒーロー戦記の世界に行った」とか冗談交じりに言われていたこともある。
現在はアップデートによって修正されているのでご安心を。
- ユニット透明化バグ
戦闘アニメーションに入った際、一部のユニットが透明化して戦闘アニメーションが継続するという謎のバグ。
アイカメラの光や攻撃エフェクトは残っているため、シュール極まりない映像となってしまう。
主に、Hi-νガンダムやファイナルガオガイガーなどに確認されている。
- マーク消失バグ
パイロット一覧画面にて、上部に来るようにマークを付けているパイロットのマークが何の前触れも無く急に消えてしまう地味に悪質なバグ。
主にグリッドマンにこのバグが起きやすく、グリッドマンを育成しやすいために一番上に置いてるのに勝手にマークが消えて下方に下がってしまってる事態が多発。
これに関しては修正される素振りも無く、そのまま放置されている。
- フリーズバグ
ごく稀に、ステージをクリアした際にインターミッション画面に戻れずに画面が暗転したままフリーズしてしまう致命的なバグ。
これに関しては回避のしようが全く無く、いつ起きるか分からない上に修正もされていないので対処のしようも無い。
このバグの対抗策は、現状ではこまめに中断セーブをしていつでもステージクリア可能な状態からゲームを再開出来るようにするしかない。
【余談】
オリジナルキャラクターの声優陣が杉田智和氏に関係する声優が多いことから、発表されたときに「杉田包囲網」「杉田に忖度した」などと言われていたが、杉田氏が決定する前に他キャラクターのキャスティングも同時進行していたため、あくまで偶然との事。
実際のところ今回のオリジナルキャラクターはスパロボお馴染みの声優が多く、今までスパロボオリキャラを演じていないのはリアン役の高橋花林氏のみであった。後にDLCのラスボスもSRWオリキャラ初アテレコであるがそちらはある意味ではゲストに近い。
なおこの項目では伏せているが表向きのラスボスの声優もまたスパロボオリジナルお馴染みの人である。ってここまで言ったらほとんどバレバレかもしれないが。
逝去・引退した声優がそれ以前に音声を収録していた場合は基本的にライブラリ出演*12という方式をスパロボシリーズでは長年徹底していたが、本作ではその縛りが一部緩和され、既に収録済みである『Vガンダム』のオデロやマーベットが『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズ準拠となったり、担当声優が諸事情で芸能界から一線を引いた『マジンガーZ/INFINITY』のあしゅら男爵(男)にゲーム独自の新たな代役が起用される事となった。
クロノクルやゴメス艦長は過去に『新』でしかボイス収録がされていなかった*13上に声優が亡くなっている為、声がどうなるのかと心配されていたが、Gジェネシリーズの方で収録されたボイスの流用も合わせて無事ライブラリによる対応となった。
他、戦闘中の表現も色々と変化した。
戦闘アニメの表現が今までの「機体が画面外から登場→戦闘前セリフ再生→戦闘アニメ開始」という流れから一転、最初に機体のドアップが表示されたり、敵に向かって飛んでいるシーンから始まったりとダイナミックさが加速。
台詞方面も色々と変化しており、マジェプリの面々は戦闘時にチームラビッツの掛け合い台詞が存在している。別のロボのパイロットが合体攻撃以外で掛け合いするのは初の試みと言えるだろう。バグでまだ部隊にいない人間が話しかけてくることもあるが。
他にも勇太やオルガが仲間に発破をかける戦闘台詞も多数存在している。
これまで映像作品等での出演が無く、またTV版で演じた紗ゆり氏が亡くなっており新たな声優の設定がされていなかった『覇界王』Ver.の戒道幾巳だが、本作での声優は『ガオガイガー』監督の米たにヨシトモ氏直々の指名により斎賀みつき氏が担当することとなった。
本作の存在が初めて明かされたのはカールレウム役の中村悠一氏がナレーションを務めている配信番組・ニンテンドーダイレクト E3 2021にて。
それまで何一つ情報が無かったため、スパロボファンは突然現れた久々のコン・バトラーと武蔵直伝巴投げ新規タイトルに驚愕することとなった。
ニンダイでは一部の参戦作品しか公開されておらず、生スパロボチャンネルでその全貌が明かされる……はずだったのだが、その配信10日前にバンダイチャンネルがスパロボ関連作品として当時未参戦だった作品を含む30の参戦作品のアニメをまとめて紹介するリンクを作成してしまい、大半の参戦作品が予想がついてしまうという憂き目にあっていた。
これに関しては寺田Pも思うところがあったらしく、参戦作品を発表した生放送内にて唯一映像作品になっていない『覇界王』については「読めなかったでしょ?」と言及していた。
なお、中村氏はニンダイでの発表直後に自身のYouTubeチャンネルにて共演しているマフィア梶田氏にスパロボ30について「驚きました?」と聞かれた際に「驚かなかったよ」とうっかり即答してしまった。
さもスパロボ30を最初から知っていたと言わんばかりのこの発言で中村氏が何らかの新録をしたと邪推したファンもおり、オリジナルとナイツマのオラシオのボイス収録という意味で実際正解であった。なお、マッフィーは空気読んでこの発言の追求はしなかった。キャスト発表後は「杉田さんと中村さんが出ないはずないだろ」とすら言っている
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*2 シリーズ全体では携帯機の『OE』が初。
*3 その埋め合わせか、それとも偶然かバナージの加入タイミングでユニコーンガンダム似のナラティブガンダムが空く。
*4 つまり『ボトムズ』名義ながら、『ザ・ラストレッドショルダー』も内包している。
*5 往年のスパロボファンは「大雪山おろしを弁慶に伝授する隼人」なんてものを知ってたりするため、素で勘違いしていたという場合もあり得る。
*6 一応、ユニットアイコンは用意されているが直ぐに真ゲッタードラゴンに乗り換えてしまう。
*7 ちなみに原作『NT』の時系列でシャアが生きていた場合38歳になるなので、38歳のシャアが21歳のミツバに母性を感じているように誤解したプレイヤーがいたのも「イタ過ぎる」という意見の一因と思われる。
*8 一応NT本編でユニコーンは表向きは解体と言いつつこっそり保管されていたので、30世界でも同様に現存している可能性はある。
*9 過去作では「性能ダウンと引き換えに修理費が激安になる」や「防御性能と燃費を犠牲に攻撃力を上げる」という効果だった。
*10 担当声優の西村ちなみ氏も「スパロボ参戦は08小隊のキキかな」と思っていたらしく、まさかのアスカだった事に驚いていた。なお西村氏は『30』でスパロボ初参戦である。
*11 なお後者はルルーシュに「空気を読め!」と怒られた
*12 映像作品で後任が起用されたブライト・ノア、『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズの展開中にキャストが変更されたクラックス・ドゥガチを除く。
*13 『α』はその流用。
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