登録日:2021/10/31 (Sun) 14:50:50
更新日:2024/06/06 Thu 13:54:04NEW!
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天井 賛否両論 救済措置 パチンコ ハイエナ 時短 遊タイム 天使と悪魔の二面性 トラブルの種
パチンコは、適度に楽しむ遊びです。
のめり込みに注意しましょう。
遊タイムとは、パチンコに搭載されている機能の一つ。大きな規制改定が行われた、俗に言うP機移行後に実装されたものである。
概要
2019年末に警察庁が施行した「技術上の規格解釈基準」の改定を受け、日本遊技機工業組合(日工組)が内規の変更を実施。その中の「時短」に関する規定で、それまでは大当たり後にしか付けられなかったものが、以下の3つの条件のいずれかを満たせば時短を発動出来るように改定された。
- 大当たり終了後
- 低確率状態で、規定回数までに大当たりが発動しない場合
- 低確率状態で、大当たりの抽選とは別に特定の図柄が揃う抽選に当選した場合
この内、2番目の「規定回数までに大当たりしない場合」に発動する時短が遊タイムである。
ざっくり言うとパチスロにおける「天井」のようなシステム。今までありそうでなかった救済措置が、時短という形で遂にパチンコにも搭載出来るようになった。
「でも確変じゃないんでしょ?」と思われるかも知れないが、時短回数は最大で低確率の3.8倍まで設定出来るので、極めて高い確率で大当たりに期待出来ると言える。それでも引ける気しないって?知らん
遊タイムは「大当たり間に1回限り」「発動可能な回数は低確率分母の2.5~3倍まで」「時短回数は低確率分母の3.8倍まで」という条件を満たせば基本的にどんなスペックでも搭載可能。また、搭載は強制ではなく開発するメーカーの裁量によるので、搭載可能となった後でも遊タイム非搭載の機種を出す所もある。
内規の変更に関して日工組は、昨今の遊技人口減少の要因の一つである「大きなハマりを経験した事による遊技意欲の減衰」を少しでも解消し、減少に歯止めをかけたいという狙いがあると発言している。また、仕事終わりの客層などの夜間からの短時間でも遊技したいと思える動機作りにも大きな効果が見込めるのでは、という期待感も寄せている。
遊タイムが持つ利点と問題点
満を持して登場した遊タイムは、パチンコシーンに新たな変化をもたらした。それは良くも悪くも…
利点
☆投資が抑えやすい
遊技者にとって最も大きなポイント。パチンコというものは大なり小なりお金がかかっているので、遊技者の心情としては「投資はなるべく少なくしたい」と考えるのが自然である。そんな中で「当たらなくても最悪ここまで回せば何か起きる」という明確なゴールがあるのは大きく、投資の目処がある程度つくので漠然とお金を突っ込むよりは懐のダメージは少なく済む。また、通いなれたホールや釘を読める人なら「大体これぐらいで遊タイム行けるな」というリスクとリターンの試算もし易いので、より効果が高くなる。
☆確変,STを獲得しやすい
この手の台はヘソでの大当たり時の割り振りが、50%で確変,50%で通常(申し訳程度の時短or時短無し)というもので、確変を引けたならばいいが通常だった時のがっかり感は打ち手としては味わいたくないもの。これは初代牙狼でもあったことだがあちらとは時代も含めて違い、昨今の出玉規制の影響でこの時獲得出来る出玉は確変にせよ通常にせよ大体300発程度(牙狼は約1800発)で通常だった場合1から回そうとするとあっという間に飲まれてしまう。ここで止めたとしても手元に帰ってくるお金は少ない…。
しかし游タイムは電チューに玉を入れて回転することから大当たりの割振りが変化し、確変率が上がったり最大出玉獲得率が上がっていたり、STならばほぼ確実にSTを得られる為、台によっては游タイムまでハマってくれたほうが連チャンしプラス収支になる可能性を秘めているのだ。
☆新たなファン層の獲得
遊技者の中には、苦手なスペックだったりタイアップ先の作品が嫌いだったりで手を出さない機種というのがあるものだが、遊タイムがあるおかげで「そんなにハマらないし、ちょっと打ってみるか」と遊技者の食指が動く理由に一役買っている。
勿論試しに打っても受け入れられない事もあるが、やはり実際に打ってみないと魅力が伝わらない事も多いので、きっかけ作りとしては充分なものであると言える。
実際、戦国乙女やモモキュンソードなど萌えパチを毛嫌いしていた層が、遊タイムをきっかけに初めて作品に触れてファンになったという話もある。
☆一定の利益が見込める
これはホール側の意見になるが、ゴールがあるという事は少なくともそこまでは打ってくれる可能性が高いという事なので、本来ならばヤメていたであろうタイミングでも引き続きお金を入れてくれる人が増えて、結果的に利益に繋がりやすくなる。
問題点
☆場合によっては投資が嵩んでしまう
利点と矛盾しているが、ある意味遊タイムというものが与える最大の問題点と言っても過言では無い。
遊タイムを意識して遊技している場合、回数が進む程ヤメづらくなりヤメ時を見失い易くなる。早い内に大当たりした場合や遊タイムに到達した場合はまだ良いが、問題なのは遊タイム発動間際で大当たり且つその後単発スルーした場合。
即ヤメしたり気持ちの切り換えが出来る人なら問題無いが、ムキになって「連チャンするまでヤメねぇ!」となってしまうと危険。その先に待っているのは投資という名の底無し沼である。これは遊タイムを意識し過ぎたり、「もう少しハマってればなぁ…」と引き摺ってしまう人ほど陥りやすい。
なまじ先が見えているせいで起きてしまう罠と言えるが、リスク管理出来る冷静な心があれば問題無い。調子が悪い時はお金を投入する前に一度立ち止まって、想定しうる様々なパターンを考えて追うべきがどうか、そして今手にしているお金は本当に使って良いお金なのかどうか冷静になって考えよう。
☆ハイエナ行為の蔓延
最近パチンコを遊技した人の中に、こんな経験をした人はいないだろうか。
- 隣の席、または後ろから自分の台をめっちゃ見てくる人がいる。
- 休憩またはヤメる時に席を立つと、急に自分の座っていた台に寄ってくる人がいる。
- 打ちもせずに延々とシマを徘徊する人が目につく。
などなど…
皆が皆そうであるという訳では無いが、そういう人の大半は遊タイムを狙ったハイエナである可能性が高い。遊タイムの仕様上、ハイエナが増加するのはある意味仕方の無い事ではあるが、やはり見ていて気分の良いものでは無い。と言うか大体のホールではハイエナ行為を禁止にしているのでそれ以前の話である。
無論、何を基準にして遊技するかは遊技者側の自由なので遊タイム自体を動機にするのは何の問題も無い。だからと言って他人に迷惑をかけたり、ルールやマナーを無視していい理由にはならない。
一応、誤解無きように言っておくと「ハイエナ行為をする人」と「遊タイムを台選びの基準に考える人」は似ているようで全く違う。ハイエナをする人は、目的の台を取るためならば迷惑行為も辞さない等手段を選ばないが、台選びの基準に考える人はあくまでも遊タイムの優先順位が高いだけなので、目的の台が取れなかった場合、大抵の人は「別の台を打とう」「今日はやめておこう」といった別の選択肢を用意しており、他人やホールに迷惑をかけてまで取ろうとは考えていない。
SNS上などでは「遊タイムエナでめっちゃ勝てるわwww」と収支自慢をする輩がたまにいるが、ハイエナ行為という人として最低な行為を堂々と発言している時点で色々お察しなので、やんわりスルーしてあげよう。
あと、本人にその気が無かったとしても上記のような覗き・徘徊行為は普通に迷惑行為にあたるので、度が過ぎるようなら(ハイエナじゃなかったとしても)自分で注意するか、声をかける勇気が無いならホールスタッフを呼んで注意して貰おう。
遊タイム搭載機種の一例
一言に遊タイムと言っても様々なタイプがあり、ほぼ大当たりが濃厚になるものから微妙なものまで多種多様。
恩恵:大 ~やっぱ遊タイムは最高だぜ!~
確率的に大当たり&連チャンモード突入の可能性がかなり高いもの。このタイプは大抵初当たり後に一つ壁があって、そこを突破して初めて連チャンモードに移行するというスペックが多いので、ほぼ無条件で最初の壁をパス出来るのは非常に大きい。
故に規定回数間際で当たってしまった時(所謂「天井ストッパー」)の悲しみも非常に大きい。
☆1種2種混合機全般
恐らく遊タイムの恩恵を一番受けているスペック。時短中の確率分母が一桁台の機種が多く、それに対して遊タイム時短は数百回転とか付くので(余程運が悪くない限りは)連チャンモード突入が濃厚になる。加えて、混合機は出玉力・スピード共に最高クラスのものが多く見返りが高く望めるのも特徴。遊タイムと聞いて真っ先に混合機をイメージする人も多いのではなかろうか。
【主な機種】
☆P牙狼~月虹の旅人~(サンセイ)
「初代継承」をコンセプトに登場。限りなく初代に近い混合機という事で、一部の人は「またすぐ消されるんじゃ…」と戦々恐々としていたが…大方の予想通り中身はやはりとんでもなかったので瞬く間にホールの人気者に。人によっては「初代を越えている」と評価される事も。えぇ…
その中身は、約80%で1,500発払い出しがループするコンセプトに偽り無しの初代に近いスペック。特筆すべきはやはりその圧倒的出玉スピードで、確率的に基本1回転、どんなに遅くとも2、3回転以内には当たるので波に乗ったときのスピードは全機種トップクラス。スピードだけなら「大工の源さん 超韋駄天」も負けていないが、こちらは当たれば必ず1,500発なので出玉力ではこちらが上。約20%の時短無しを引くと終わりだが、その場合でも1,500発は貰えるのでショボ連でもそれなりに出玉が得られるのも評価点。
あまりに速すぎるので、ある程度連チャンすると出玉の払い出しが追い付かなくなる事も多々あり、店舗によっては閉店間際の遊技を禁止する所もある。
(これは、パチンコホールは原則閉店時間を越えて客が滞在していると違法になるので、払い出しを待っていたら閉店時間を越える可能性があり様々なトラブルの原因になりかねない為。こんな事を憂慮しなければならない程本機の出玉スピードは凄まじいのである。よく規制されねぇな)
☆P世界で一番強くなりたい!(サンセイ)
同じくサンセイから。同名漫画原作のアニメとのタイアップ。以前にパチンコとパチスロが藤商事から出ており、パチスロの方は(悪い意味で)ちょっと有名。
大当たりが秒速で飛んで来る、所謂「源さんスペック」と呼ばれるタイプで、一回あたりの出玉は少ないが継続率は実に90%を越える。このタイプは出るのも終わるのも速いので短時間勝負にも向いており好む人が多い。
原作がちょっとエロい描写が多いので敬遠されるかと思いきや、スペックが人気なのか稼働はそこそこ良いようだ。
☆Pモモキュンソード4/Pモモキュンソード 閃撃(西陣)
「桃太郎の女体化」をコンセプトにした西陣オリジナルの萌えコンテンツ。メインの女性キャラの多くが巨乳or爆乳だらけで、それに負けないぐらいの尻の描写に定評がある。デビューから10年以上と何気に長寿タイトルで、過去にはアニメ化もしている。
オリジナルコンテンツとしては、戦国乙女程知名度があるわけではなく「知る人ぞ知る」みたいな立ち位置だったが、混合機と遊タイムを引っ提げて登場するとじわじわ人気を集める。後に甘デジと、より速度に特化した「閃撃」が登場した。
☆Pギンギラパラダイス 夢幻カーニバル 199Ver.(サンスリー)
海物語の元祖である「ギンパラ」の新作。兄弟機にミドルがあり、そちらは遊タイム非搭載。
通常当たり後はSTにこそ突入するが、ほとんどの当たりだと30回転で1/57.2の当たりを引かないといけない為、そのまま駆け抜けて単発…ということも珍しくない。しかし、游タイムに突入すればそこからの当たりは全てST80回転になるので連チャン率も大きく上がる。欠点としては、この台はライトミドルなのだが他の台よりも游タイムに突入する回転数が599回転(他の台は大体500回転で突入)と重く設定されていることか。
…さて、スペックの話はさておきこの台、グラフィックの進化により(ギンパラで言うと「情熱カーニバル」の頃からその傾向があったが)マリンちゃん達の描写がとんでもなくエロ可愛くなっており、特にマリンとワリンの二人はバストサイズも爆乳と呼んで差し支えないレベルになっている。ウリン「………」ST80回転のカーニバルラッシュでエッチなマリンちゃん達を堪能しよう!!
ちなみにこれはギンパラに限った話ではなく、近年のマリンちゃんらはそんじょそこらの萌えキャラが束になっても勝てないレベルで可愛くなっているので、「ジジババのアイドル」ぐらいの認識で止まっている人は是非ググってみて欲しい。
☆P閃乱カグラ2 胸踊る199Ver./パイまみれ99Ver.(高尾)
おっぱい忍者で有名な作品とのタイアップ。前作は前代未聞のパイズリ役物という斜め上にぶっ飛んだ役物を搭載していたが、今作は(おっぱいは揺れるけど)割と大人しめ。
スペックとしては割とよくある混合機だが、本機を悪い意味で知名度を集めたのがステージの構造で、まるで羽根モノチックなステージにより時間効率が悪い上にヘソ入賞も不安定。道釘~ヘソ周りの釘をちょっと弄られると全く入賞しなくなる事もあるという悲惨さ。
甘デジが発表された時は「せめてステージは変えてくれ」という声が多かったが、その願いが届く事は無かった…
☆PF戦姫絶唱シンフォギア2 230Ver./77Ver.(SANKYO)
専用枠「絶唱」が何かと話題になったシンフォギア2の別スペック版。専用枠採用だったり、本家稼働後に出た甘デジが初代リメイクだった事もあり別スペックの登場は絶望視されていたが、枠のリユースという形で登場する事に。
両スペック共に本家には無かった遊タイムを搭載しており、遊タイム搭載の初代甘デジと違い到達時は実質大当たり+連チャンモードの「シンフォギアチャンスGX」突入濃厚。その他細かい違いとして、230の方は初当たりが少し重くなった代わりに最大出玉が1,500発にUP。77の方は最大出玉こそ約半分になってしまったが、初当たりが甘デジの中でも軽い部類になり遊タイムは230回で発動とかなり浅くなっている。また、両スペックとも本家にあった時短11回の振り分けは無くなったが、実質次回大当たり濃厚の時短99回の振り分けは健在。
演出面では新規リーチが追加されたり、甘デジの方は初当たり後に突入する最終決戦の演出も刷新されている。但し、選択式である他スペックと違い甘デジは最終決戦の演出が固定の上に、1回転毎にジャッジするのではなく貯まった保留全てを1回の演出で決めるタイプになったので、他の演出が好きだった人には少々残念な仕様になっている。
☆V-ST全般
このスペックは「確変突入率が低い代わりに右打ち中は必ず確変かつ高継続」というものなので、やはり最初の突入率を飛ばせるのは大きい。昨今は混合機に押され気味なものの、爆発力は負けていない。
【主な機種】
☆ぱちんこ 仮面ライダー轟音(京楽)
ライダーシリーズとのタイアップ機だが、中身は初代をベースにしたパチンコオリジナルストーリーで展開される意欲作。
簡単なあらすじ
壊滅したはずのショッカー軍団が復活……その事を独自に嗅ぎ付けた本郷猛(演:藤岡弘、)であったが、本人は既に全盛期の力を失っており、とてもじゃないが対抗出来ない。対応策を考えている最中、偶然出会った二人の青年…「大和座ゴウ(演:清原大夢)」「力堂シュン(演:フェルナンデス直行)」にライダーの素養と正義感の強さを見た本郷は、彼等に「1号」「2号」のベルトとショッカー殲滅の使命を託す。
「今日から君たちも、仮面ライダーだ!」
本郷の熱い想いを託された二人は、新生ショッカー殲滅を果たす為、本郷の元で修行の日々を送る事になる…。
「そんな旧い時短で戦うつもりか!?」という公式の煽りキャッチフレーズにあるように、通常初当たり後の時短と右打ち中の大当たりの一部のST後に時短120回が付くのが特徴。これは、遊タイムと同じく「時短」の内規改定によって可能となった事である。*1
STとしては120回の継続率約80%で、大当たりの約8割が1,500発を取れる。数字としては「CRクイーンズブレイド2 レイナ」がほぼ同じなので、継続のイメージとしては近いか。
遊タイムは1200回。ミドルとは言えかなり高い確率でSTに移行が期待できる。
後に甘デジが登場。ミドルと同じV-STで遊タイム搭載。特徴としては、小当たりRUSHの仕様を利用した新システム「強チャッカー」により産み出される甘デジどころかST界隈で見ても最高峰のST性能である。
スペックの詳細(長くなるので格納)
低確率1/99のV-STで、ヘソからの確率突入率5%の時短突破型。
こう書くと、何かよくありそうなスペックに見えるが他には無い大きな特徴が幾つかある。まずは…
- 通常初当たりは必ず時短120回
この機種、甘デジの時短突破型でありながら初当たりの時短が何と120回も付く。大抵このタイプの初当たり時短は30~50回が相場なので実に2倍以上の数値。時短中の大当たり期待値は最大70%になる。
が、しかし…
- 時短中のST突入率はヘソと同じく5%
「小当たりRUSHの仕様」と聞いてピンと来た人もいるだろうが、時短中の大当たり振り分けはヘソと共通なので確変の振り分けは変わらず5%しかない。つまり、時短中に大当たりを引いても確変を引かない限りは約70%の時短ループにハマる事になる。
- 強チャッカー(ST)が解放されるのは電サポ動作中の確変当たりのみ
「とにかく5%取れば良いんでしょ?」と思われるかも知れないが、本機のSTはそんなに甘くなくメインSTの強チャッカーが発動するのは電サポ動作中の大当たりに限られる。つまり…
- ヘソ大当たりの5%
- 時短抜け後の残保留での大当たりの5%
- 強チャッカー終了後の残保留での大当たり
…のようなパターンでは、確変は付くものの強チャッカーは発動しない。強チャッカー発動の条件は要約すると「時短120回の間に5%の確変大当たりを引く」という事になる。
そんな狭き門を突破して発動するSTは強力なもので継続率約85%、大当たりの半分は1,000発払い出しという甘デジのSTでは継続率・出玉共に文句無しのナンバーワンスペック。また、前述の通り確変大当たり以外でも時短120回付くので約70%ループで継続すると考えると(甘デジとしては)悪くない。
本機は「時短120回の継続70%」をメインにしつつ、時たまに発動する「ST120回の継続85%」の強力STで出玉を稼ぐ…正に二つの顔を持つ他には無い機種と言えるだろう(公式もこの辺を売り文句にしている)。
☆Pガールフレンド(仮)(ニューギン)
花の慶次シリーズでお馴染みのニューギンから登場の同名ソシャゲとのタイアップ。最近はあまり手を出さなかったニューギン久しぶりの萌えパチ。ところで真田純勇士の新作はまだですかニューギン先生
ライトミドルで突入50%のV-ST。出玉を抑えた代わりにライトミドルST最高峰の継続率を誇る。抑えたとは言え半分が約1,100発あるのでスペックを考慮すると出玉は申し分無い。
遊技開始前に推しガールを一人選択可能で、右打ち中はガールと交際して親密度を高める「デートモード」と、ガール同士が尻相撲で勝負する「南国バカンスモード」のどちらかを選ぶ。デートモード中限定で条件達成するとガールと結婚できる「最終進展」も有り。
撮り下ろしの映像や新録ボイス多数で演出に手が込んでいるが、その最たるものが遊タイムで、遊タイム中はこのモード限定の新録会話を聴く事が可能。遊タイムは759回続くが、回数の進み具合でボイスが解放されていきハマればハマる程新たな会話が堪能出来る謎の力の入れっぷり。当然それが選択可能な推しガール全員分用意されている。
☆Pモンスターハンターダブルクロス 連続狩猟ver.(Sammy)
大人気ハンティングアクションゲームのダブルクロスが舞台のライトミドルの台。ミドルに游タイムは非搭載。通常は50%で確変とそこを突破しなければいけない台で50%の通常を引くと300発しか得られず時短も無い悲しい結果となるが、500回転回すことで游タイムに突入する。
回転数は1回。1回転のみである。たった1回で当たるわけねーじゃん!と言いたくなるが侮ることなかれ、この台は右打ち時(当然游タイムに突入した際も)の大当たりの確率は1/1となっており99.9%の確率で当たりを引くことが出来る。さらにその当たりも電チューからの当たりなので、最大出玉の800発かつ84%で確変継続なので連チャンもしやすいし、大当たりラウンド終了後1回転で即次の当たりを引くので出玉こそライトミドルにしては控えめなものの、波に乗った際の瞬発力は非常に高いので投資額と相談して狙ってみるのも大いにありだろう。…即16%の通常を引いてしまったらその日はもう帰宅しましょう。
恩恵:中 ~遊タイムはあくまで保険~
遊タイムに到達しても初当たりを取っても恩恵があまり変わらない、もしくは遊タイム自体の恩恵が濃厚レベルの強烈でないタイプ。遊タイムをそれほど意識しなくてもよく、天井ストッパーが発動しても精神的ダメージが少ないのが特徴。むしろ早く当たれと思うばかりである
☆Pとある魔術の禁書目録(藤商事)
藤商事が社運をかけて世に送り出した傑作。ティザーPV発表時の「藤商事は、変わります。」という社長直筆のメッセージで当初話題になった。スペックはミドルの突入100%のSTで、このタイプでは最高水準の継続率を誇る。
遊タイムは時短1214回。かなり高い確率で大当たり&連チャンモード突入となるが、初当たり後は必ずSTなので恩恵は一緒。ただ、右打ち中は大半がMAXラウンドを取れるので初当たり時の出玉の期待値は異なる。
後に出た甘デジ版も遊タイムを搭載。こちらは369回転(直前の電サポ込み)で突入し、与えられる時短は493回転。
電サポが70回転するので、基本的にラムクリ直後以外は300ハマりすることはほとんど無い優しめな仕様。まぁそれでも駆け抜ける時は駆け抜けるんだが。
☆P織田信奈の野望 全国版(西陣)
同名ライトノベルとのタイアップ機。シリーズ3作目で初の1種2種混合機で登場。大きな特徴として、武田信玄との戦いを中心にアニメ化していない部分の初映像化を実現しており、新キャラクターとして滝川一益(CV:高橋李依)と武田信玄(CV:岡村明美)が登場、その他新規楽曲も多数搭載されている。
スペックはライトミドルで、初当たり後は必ず電サポ100回(+残保留最大4回)の「天下布武モード」に突入。混合機にありがちな時短1回を経由しない単純明快かつ安心スペックで、右打ち中の当たりの半数が1,400発取れるのが売り。その代わりループ率は控えめ。
遊タイムは500回消化で時短759回が付く。発動後はほぼ次回大当たり濃厚になるが、本機は初当たり後に必ず連チャンモードに移行するので恩恵の差は初当たりの出玉の期待値が違う程度。混合機故に電サポの回転数も遊タイムの回数に含まれるので、連チャン終了後は次回遊タイムまで400弱とライトミドル帯ではかなり短くなるのも特徴。公式PVでもアピールポイントの一つとして紹介されている。
☆PFアイドルマスター ミリオンライブ! Premium 39 Live Tour(SANKYO)
同名ソシャゲとのタイアップ機。特殊な抽選方式の混合機。
遊タイムは時短150回。簡単に説明すると「時短中に特図2のスルーに玉を通して、解放抽選に当選(1/350)すると特図2の電チューが開き、入った分だけ大当たりをストック出来る」というスペック。同メーカーが出している「PマクロスΔ」と似たスペック。特図2の大当たりは72%で大当たり終了後に電チューが1回分解放するので、このループで出玉を増やす。
久しぶりのアイマス版権と斬新なスペックで稼働当初は人気であったが、斬新過ぎて元々狙っていた原作ファン層に受け入れられず、早々に稼働が下がっていき稼働貢献は長く続かなかった。
☆PF戦姫絶唱シンフォギア Light ver.(SANKYO)
当時出ていた「2」の甘デジ…ではなく、初代の甘デジの遊タイム搭載版。
遊タイムは初当たり後に突入する「最終決戦」と同じ。抽選などの中身も変わらないので本当に「当たらなかった時の保険」という感じ。
☆P交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO(Sammy)
同名アニメの劇場版作品とのタイアップ機。ライトミドルの時短突破型のV-STスペック。
遊タイムは時短100回と初当たりの大半と同じ。ライトミドルとは言え100回だと突破率40%弱程で遊タイム搭載機の中でも恩恵は弱い方。しかも右打ち中は出玉力に振ったスペックで、継続率は時短突破型の中でも最低ラインに位置する。
それに加えてライトミドル帯は継続率・出玉力共に高い混合機がひしめき合う激戦区であり、ぶっちゃけ本機より連チャンモードの突入ハードルが低く期待値が高い機種が多いので、現在の評価は低いと言わざるを得ない。
右打ち中はP機最大の1,500発の振り分けが6割ある等、決してポテンシャルは悪くないのだが…
☆P新世紀エヴァンゲリオン 決戦 PREMIUM MODEL(ビスティ)
先に出ている「P新世紀エヴァンゲリオン~シト新生~」のマイナーチェンジ版。レイとアスカの2人に焦点を当てており、ST中もこの2人が主役。演出はTV版準拠なので、マリは出てこないしアスカは惣流名義。ミドルと甘デジがあり、こちらは甘デジの方。
遊タイムは時短200回。甘デジ(1/99)なので十分当たりやすいのだが、他の遊タイム程強烈かと言われるとそうでもないレベル。意外とスルー率が高いのでアテにし過ぎると痛い目を見る。
連チャンモードはST+時短の甘デジではよくあるタイプ。ST中の演出がシンプルかつテンポが良く、ST連の中毒性が高く一度体験すると病みつきになる。
恩恵:小 ~漢なら、己のヒキ一つで勝負せんかい!~
遊タイムなんぞにすがるのは半人前。そんなものに頼らずとも己の運のみで勝機を引き寄せてこそ真のパチンカーである。それに、CR時代からのパチンカーならば経験している筈である。救済措置など無かったCRの名機の数々を…。その頃の情熱を今一度思い出してほしい。あってないような遊タイムなら、削って他に割を回せよ!と言うのは野暮である
☆P DD北斗の拳2 ついでに愛をとりもどせ!! ケンシロウ319Ver.(高尾)
同名作品とのタイアップ機。突入率50%のよくあるV-STスペックだが、右打ち中の当たりは全てSTの後に時短が付き、その半分はMAXラウンド+時短140回が付く。ミドルなので140回とは言え時短かよ…と思うかも知れないが、それでもST抜け後に何も無いよりは安心感が違う。初当たり確変だった場合はMAXラウンドが取れるのも◎。
そんな本機の遊タイムは何と30回。考え方にもよるかも知れないが、大抵の人は「それ意味ある?」と思ってしまうだろう。出玉はてめぇの力で勝ち取ってみろ!…と言う開発からのメッセージかも知れない。
☆P戦国乙女6~暁の関ヶ原~ 甘デジ(アムテックス)
シリーズ初の混合機で登場。こちらは甘デジ。
遊タイムは171回。それは良いのだがそこに至るまでの回数は777回。甘デジどころか兄弟機のライトミドルより長くなっている。
どうしてこうなったかと言うと、本機はヘソの抽選も混合になっており図柄揃い+小当たりの合算が1/99…なので甘デジの括りとなっているのだが、遊タイムは「低確率(本機では図柄揃いの確率)」の数字が参照されるので一般の甘デジの遊タイムより深くなっている。ちなみに本機の図柄揃い確率は1/299となっているので、遊タイムのルール的には問題無い。
遊タイムも曲者で時短中の大当たり確率は1/51.5(合算値)なのだが、171回だと割とスルーするので過信は禁物。まぁ実際は確率的に遊タイムに到達する方が遥かに難しいのだが。
最後に
遊タイムは、パチスロの天井と違いあくまで時短が発動するだけで決して大当たりを約束するものではないという事は認識して貰いたい。確かにスルーする確率は(機種によるが)かなり低いもののゼロではない。現に、遊タイムスルーしたという話も割とよく聞く話である。
さらに游タイムに突入して当たりを引けたとしても、そこから必ず連チャンが約束されているものではないということも留意すべきことだ。かなりの額を投資し游タイムに突入して、それが確変継続率の高い台だったとしても所詮確率、2,3回…最悪単発当たりで終了し投資分を取り戻せず思いっきりマイナス収支という可能性も十分ありえる。
もし自分がスルー、当たっても単発のみだったとしても「運が悪かった」と流せる気構えを持って、間違っても当たらなかった続かなかったヘイトを台やホール関係者側に向けるという愚かな行為にだけは手を染める事が無きように…
そもそもの話、パチンコ・パチスロというのはホール側が儲けられるように出来ている(そうでなきゃ運営出来ないしね)。つまり、遊技者はお金を投入した時点で高確率で負けるリスクを背負っているという事は最低限理解していなければならない。理解・納得出来ない人はパチンコ・パチスロに関わるべきではない。
追記・修正宜しくお願いします。
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▷ コメント欄
- 釘いじられすぎてね…無双とかCR機が消えてからが本番って感じ パチもスロもつまらなくなってくなあ -- 名無しさん (2021-10-31 16:37:50)
- ↑つまらなくなったと言いながら結局毎日の様にプレイしに行く身内を見ると(パチスロの裾野を広げる意味では)この戦略は間違って無いんやろなって… -- 名無しさん (2021-10-31 17:30:35)
- ミリパチってやっぱ評価低かったんやね… 稼働当初は「斬新スペック!」って話題になってたけど -- 名無しさん (2021-10-31 23:28:53)
- 個人的には反対派だわ 釘はどうしても閉められるし、仕事終わりから打ったら遊タイムつく前に閉店だし、翌日も仕事だから宵越し狙いも無理だし、変な奴らが背後うろつくし、何より急な予定が入ったらどうしようもない。通常時ならいつでも辞められるのがパチの長所なのに。毎日朝から打てて、予定も入らない人なら恩恵を最大限に受けられるが... -- 名無しさん (2021-11-01 14:49:44)
- 地元だと遊タイム搭載機も甘も釘アホほど締められるから排出据え置きで高いレートやらされてる感がすごい -- 名無しさん (2021-11-02 20:24:32)
- 遊の字がタイトルと違う游があるのが気になる、わざとか? -- 名無しさん (2023-10-18 00:23:26)
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