アンブレイカブル(映画)

ページ名:アンブレイカブル_映画_

登録日:2012/09/13(木) 17:31:29
更新日:2023/08/10 Thu 14:45:32NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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映画 sf 地味 超人 ヒーロー アメコミ 鬱エンド 隠れた名作 m・ナイト・シャマラン ブルース・ウィリス 洋画 光と闇 アンブレイカブル サミュエル・l・ジャクソン 列車事故




平均的なコミックは
1冊35ページ コマ数124


1冊1ドルから
14万ドル以上の物も


米国での購読部数は
1日 17万2000部


年間6278万部以上に及ぶ


平均的な収集家は
3312冊所有


すべてを読むのに
人生の1年を費やす






■アンブレイカブル■


『アンブレイカブル(UNBREAKABLE)』は00年に制作された映画。
監督は『シックス・センス』の成功で世界中の注目を集めたM.ナイト・シャマラン。


主演はブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン。



シャマラン作品らしく、SFを徹底的にリアルに……悪く言えば地味に描いた作品の為に大ヒットとはならなかった様だが、米国に根付いたコミックによるヒーロー文化を語り口として「超人」の意味に踏み込んだ哲学的な内容は視聴を重ねる事でその深さも理解出来るようになるかもしれない。


また、矢張りシャマラン作品らしくラストに大きな「裏切り」が用意されているのも特徴。


本作の場合は内容にハマっていると確実に「鬱」になる事は請け合いである。



【物語】


フィラデルフィアで131人もの乗客がほぼ即死すると云う凄惨な事件が発生した。


生き残ったのはたった一人、デヴィッドだけ……しかも、デヴィッドは全くの無傷であった。


その日から周囲やマスコミの異様な視線に晒される事になったデヴィッドは、自分に送られた奇妙なメッセージに従い、自分の過去の病欠や事故の記憶を辿るが、いずれも曖昧な物ばかりであった……。


「何故、俺だけが?」


答えを探すデヴィッドはメッセージの贈り主であるコミック専門の美術評論家であるイライジャの画廊を訪れるが、そこでイライジャはデヴィッドこそが自分が求める不滅の存在……破壊不能者(UNBREAKABLE)であるかもしれないと云う仮説を示す。


半信半疑のデヴィッドであったが、その日から自らが日常的に感じていた違和感や訳の分からない悲しみの全てが、ある“一つの事実”に集約している事に気づき始めるのだった。


自分を見つめる息子の視線の変化。
偶然とイライジャの作為により変化し始める生活
……果たして、デヴィッドを待つ運命とは?




【登場人物】


■デヴィッド・ダン
演:ブルース・ウィリス
大学のスタジアムで警備員として働く男。
凄惨な事故現場で、ただ一人だけが生き残る。
大学時代は花形フットボール選手として活躍していたが、卒業間近に自動車事故により選手生命を断たれて引退……結婚した後は平凡な人生を歩んで来た筈であった。
無意識に愛する妻子を遠ざけている他、目覚める度に訳の分からない悲しみに襲われる等、孤独な生活を送って来た。
イライジャとの出逢いに、自らの過去を探り始めるが……。



■オードリー・ダン
演:ロビン・ライト・ペン
デヴィッドの妻で、人を癒やす仕事としてリハビリテーションを担当している。
大学時代からの恋人同士だが、デヴィッドとの関係は互いに訳も判らない内に冷え切っていた。
デヴィッドの事故を契機に愛情を確認、彼に結婚生活のやり直しを伝える。
デヴィッドと共に自動車事故に遭っており、その事故が無ければ彼とは結婚していなかったと確信している。



■ジョセフ・ダン
演:スペンサー・トリート・クラーク
デヴィッドの息子。
デヴィッドが無意識に自分を遠ざけようとしていた事情もあって、父親との関係は良好な物では無かったが、矢張り事故を契機にデヴィッドはジョセフとの関係をやり直す事になる。
デヴィッドとイライジャの最初の出逢いの際にその場に居た事から、子供らしい純真な目で父親の正体を信じる。



■イライジャ・プライス
演:サミュエル・L・ジャクソン
本作のもう一人の主人公で、コミック専門の美術評論家をしている。
生まれつき骨格形成不全症を患っており、誕生直後に両腕と両脚を骨折して生まれて来た。
少年時代の渾名は「Mr.ガラス」であり、母親(シャーレーン・ウッダード)に世の中と戦う為にコミックを与えられた事が現在の彼を生んでいた。
人の歴史はコミックに寓意として顕されていると云うのが持論であり、自分の対極にある存在を探し続けて来た。







【余談】


※シャマラン作品のファンなら周知であるが、本作にも監督が顔出し出演している。



※イライジャ役のサミュエル・L・ジャクソンは、自身も本物のコミック収集家である。




※ヒーロー映画と言うよりヒーローの意味を解く映画であり、ソフト版の特典映像では伝説的な作家であるウィル・アイズナーから、現在を代表するアーティストであるフランク・ミラーやアレックス・ロスらによるアメコミに於けるヒーロー学の在り方を見る事が出来る(特に本映画も影響下にある作品として『ダークナイト・リターンズ』や『ウォッチメン』の衝撃が引き合いに出されている)。




本作の16年越しの続編として『スプリット』『ミスター・ガラス』が製作された。






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  • イライジャのお母さんは、ある意味作中最大の被害者且つ元凶。 -- 趾川 (2016-01-18 17:53:22)
  • ヒーローは1番救うべき人間を救えなかったということだね。 -- 名無しさん (2016-02-09 17:18:43)
  • 息子ェ・・・・・・・・・。 -- 名無しさん (2016-03-13 15:46:39)
  • ↑2正確にはヒーローは最初から負けてた、だね。印象は地味だが完成度が高くて好きな映画だ。 -- 名無しさん (2016-03-13 17:13:50)
  • 水が苦手とは・・・・・・、悪◯の実の能力者かよ。 -- SN (2016-03-18 20:35:39)
  • 「悪人」の境遇や苦悩に同情や理解は出来ても、犯した罪を許すことは出来ないな・・・・・・。 -- ざれ (2016-03-26 00:08:31)
  • 息子に銃を向けられるシーンとか単に胸糞悪かったな。 -- 名無しさん (2016-07-26 15:38:41)

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