登録日:2020/04/18 Sat 20:53:52
更新日:2024/05/17 Fri 11:21:09NEW!
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『クライシス・オン・アースX 最強ヒーロー外伝』は2017年に放送された『Arrowverse』のクロスオーバーエピソード。
2017年11月27日から28日にかけて『SUPERGIRL/スーパーガール』3rdシーズン第8話、『ARROW/アロー』6thシーズン第8話、
『THE FLASH/フラッシュ』4thシーズン第8話、『レジェンド・オブ・トゥモロー』3rdシーズン第8話で行われた。
『Arrowverse』の大型クロスオーバー第2弾で1973年の『Justice League of America Vol.1』#107~#108が元ネタ。
原作の内容は『JLA』と『JSA』そして『フリーダム・ファイターズ』の連合軍が『Earth-X』を支配する『ナチス』に挑む作品。
クオリティコミックス出身のヒーローたちがDCコミックスに初登場した作品でもある。
原作同様にヒーローと『ナチス』の戦いを描いているが、原作とは逆に『ナチス』がヒーローの世界『Earth-1』に攻め込んでいる。
また様々な愛の形が重要な要素になっている他、マルチバースを活かした『Earth-X』の人物たちも魅力の1つ。
戦闘シーンも様々な作品のヒーローによる共闘が増え、人命救助や出撃シーンなどヒーローらしいシーンも増えている。
また主役3人と同等の実力を持つメインヴィランの登場も戦いとストーリーを盛り上げている。
本作で初登場したレイは、本作後に主演となるウェブアニメ『Freedom Fighters: The Ray』が展開された。
【物語】
第1話
様々な困難を乗り越えフラッシュことバリー・アレンとアイリス・ウェストの結婚式の日が遂にやって来た。
時間も次元も超え友人たちが集い2人の門出を祝おうとしていたが、式場に『ナチス』のマークをつけた集団が現れた。
攻撃を始めた『ナチス』に対しヒーローたちは団結して立ち向かう。
第2話
『ナチス』の攻撃を何とかしのいだヒーローたちは、早期決着のために全力を挙げ敵の居場所を捜索する。
デイトン社で敵を発見しグリーンアロー、フラッシュ、スーパーガールが急行すると、そこには自分たちの悪の鏡像が待っていた。
敵の正体に驚きながらもヒーローたちは捜索を続け隠れ家の倉庫に攻め込むが、敵の真の狙いは手薄となった『STARラボ』だった。
第3話
『ナチス』の戦術と戦力を前にヒーローたちは敗北を喫し、『STARラボ』は占拠され、
フラッシュ、グリーンアロー、ホワイトキャナリー、ファイヤーストーム、アレックスは『Earth-X』の収容所に送られてしまう。
レジスタンスの協力で収容所を脱出したヒーローたちは、元の世界に戻るためレジスタンスのレイとレオの力を借りて戦いを挑む。
一方占拠された『STARラボ』では、アイリスとフェリシティが心臓を狙われたスーパーガール救出に動いていた。
第4話
『Earth-X』から帰還したヒーローたちと『レジェンド』の援軍で『STARラボ』は奪還された。
オーバーガールの死による大爆発が近づく中、シュタインが命を落とし、ヒーローたちは決意を新たにする。
最後までスーパーガールを諦めない『ナチス』に対し、ヒーローたちは仲間と世界を守るため最後の戦いに向かう。
【登場人物】
- フラッシュ(バリー・アレン)
セントラルシティを守る赤い閃光。幼馴染アイリスとの結婚式を迎えたが、『ナチス』との戦いに巻き込まれてしまう。
さらに『ナチス』の中に母の仇リバース・フラッシュを発見し、逃れられない過去を実感する。
何とか迷いを振り払い倉庫での戦いに臨むも敗北を喫し、他のヒーロー共々『Earth-X』に送られてしまった。
『Earth-X』では『Earth-1』への帰還を阻むレジスタンスの決戦兵器レッドトルネードをレイと協力して食い止めた。
元の世界に戻ると、アイリスとの再会とシュタインの死で決意を新たにし最終決戦に臨んだ。
- グリーンアロー(オリバー・クイーン)
スターシティを守る緑衣の射手。結婚式に出席し、その前夜祭でフラッシュの後押しもあり、
かつて結婚したことがあるフェリシティに再び告白したが、彼女からは断られてしまった。
そのことを気にしながら倉庫での戦いに臨むも敗北し、他のヒーロー共々『Earth-X』に送られた。
『Earth-X』では総統に扮することで活躍、元の世界に戻るとオーバーガールを人質に取ってでもフェリシティを救った。
そこでフェリシティとの絆を取り戻し、シュタインの死にショックを受ける仲間たちを支えながら最終決戦に参加した。
- スーパーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
マルチバースの1つ『Earth-38』の鋼鉄の乙女。恋人モン=エルとの再会で色々ショックを受け、気分転換に結婚式へ出席した。
結婚式では特技の1つである歌を披露し、式場の戦いでは衝撃波の一撃とオーバーガールを倒したことで『ナチス』を撃退した。
その後は一夜の関係に気をもむアレックスを支えながら、倉庫での戦いに臨むも敗北。
『ナチス』の真の狙いが自分の心臓だと教えられ、戦いに参加したヒーローで唯一『Earth-1』に残された。
赤い太陽光で弱められ心臓を狙われるも、仲間たちの活躍で生き延び、最終決戦に参加した。
- ホワイトキャナリー(サラ・ランス)、アレックス・ダンバース
それぞれ『レジェンド』のリーダーで凄腕の暗殺者と『Earth-38』の政府機関『DEO』の捜査官でスーパーガールの義姉。
どちらもレズビアン。アレックスは最近パートナーと別れたばかりで、その傷心を癒すために結婚式へ出席した。
そして前夜祭で酔いつぶれたアレックスをホワイトキャナリーが誘い一夜を共にした。
アレックスはそういった関係になれておらず気まずい思いをしながらも、期せずしてコンビで戦うことになった。
フラッシュたちと共に『Earth-X』に送られ、そこで家族やパートナーへの思いを語り、迷いを捨て戦いに臨んでいく。
≪レジェンド≫
時間の流れを守る戦士たち。『ウェーブライダー』というタイムシップで時間を旅をしている。
- ファイヤーストーム(ジャックス・ジャクソン/マーティン・シュタイン)
原子と炎を操る合体ヒーロー。肉体担当のジャックスと頭脳担当のシュタインのコンビ。結婚式に出席したメンバー。
シュタインは孫が生まれたことで日常生活に戻ろうとしており、バイブたちの協力で力を消す薬品を手に入れた。
一方ジャックスは力を失う以上にシュタインが去ることを不安に感じており、苛立ちを募らせていた。
わだかまりを抱えたまま倉庫での戦いに参加するも敗北し、フラッシュたちと共に『Earth-X』の収容所で目覚めた。
収容所を脱出すると和解を果たしたが、『Earth-1』に帰るための戦いでシュタインが致命傷を負ってしまう。
元の世界に戻ると治療を急ぐが、2人のつながりが原因でジャックスも危機に陥り、
シュタインは力を消す薬品を使用することを決断、ジャックスと別れの言葉を交わしこの世を去った。
力を失ったジャックスは最終決戦に参加せず、シュタインの妻クラリッサと娘リリーの元に向かった。
- ヒートウェーブ(ミック・ロリー)
火炎放射器を操る犯罪者。タダ飯とタダ酒を目当てに結婚式に出席し、戦いの後はダラダラしていた。
『STARラボ』での戦いでは本気を出し、キラーフロストと共にダークアローに挑むも敗れ捕まった。
その後『レジェンド』の援護とヒーローの帰還で解放され、レオの存在に戸惑いながら最終決戦に参加した。
- アトム(レイ・パーマー)、スティール(ネイサン・ヘイウッド)、ビクセン(アマヤ・ジウィ)、ザリ・トマズ
それぞれパワードスーツを着こなす科学者、体を鋼鉄に変える歴史学者、1942年出身で動物の力を操る特殊部隊員、2042年出身で風を操る女戦士。
結婚式には出席せず石器時代で任務をこなしていたが、フェリシティからの連絡を受けて占拠された『STARラボ』に現れた。
ヒーローたちを救出するも、シュタインの死にショックを受けるが、何とか気持ちを切り替え最終決戦に参加した。
≪チーム・フラッシュ≫
- アイリス・ウェスト
チームのサポート役でフラッシュの婚約者。フラッシュとようやく結婚したが、『ナチス』に台無しにされてしまった。
それでも気を保ち、悩みを抱えたフラッシュやフェリシティを支え、『STARラボ』が占拠されても懸命に抵抗を続けた。
バリーが戻ると再会の喜びとシュタインの死の悲しみを分かち合い、『ウェーブライダー』に乗って最終決戦に参加した。
- バイブ(シスコ・ラモン)、ケイトリン・スノウ/キラーフロスト、ハリソン・ウェルズ
それぞれ振動を操る力を持つ機械工学の天才、冷気を操る凶暴な人格を宿す生物工学の専門家、『Earth-2』の天才科学者。
ファイヤーストームのための薬品開発や式場での戦い、敵の捜索で活躍するも、『STARラボ』の占拠で全員捕まった。
特にバイブは式場での戦いで昏睡状態になってしまい、目が覚めたら囚われの身だった。
その後『レジェンド』の援護とヒーローの帰還で解放され、シュタインの死を悼みながら最終決戦に参加した。
- ジョー・ウェスト、キッド・フラッシュ(ウォリー・ウェスト)、セシル・ホートン
それぞれ刑事でアイリスの父、超スピードを操るアイリスの弟、検事でジョーの再婚相手。
大事な家族であるフラッシュとアイリスの結婚を祝うが、『ナチス』の脅威を前に街を離れざるを得なくなってしまう。
キッド・フラッシュは他のヒーローと共に戦いたがっていたが、ジョーとセシルの保護を任された。
≪チーム・アロー≫
- フェリシティ・スモーク
チームのサポート役でグリーンアローの大切な人。結婚式に参加したが、グリーンアローからの再プロポーズは拒否してしまう。
その理由は1度目の結婚で悲劇に見舞われたことや現在の距離感を大事にしたいという思いからだった。
自分の判断を正しいと信じヒーローのサポートをしていたが、グリーンアローが消えて自分の態度を後悔することになった。
占拠された『STARラボ』ではアイリスと協力してスーパーガール救出に動き、何度も命の危機に追い込まれるが、
何とか生き延びてグリーンアローとの再会を喜び、最終決戦にも『ウェーブライダー』に乗って参加した。
- ミスター・テリフィック(カーティス・ホルト)、ワイルドドッグ(レネ・ラミレス)、ブラックキャナリー(ダイナ・ドレイク)
それぞれ文武両道のメカオタク、ホッケーマスク風の仮面をつけた自警団、超音波を口から出すメタヒューマン。
フェリシティから敵の調査を任されるも、『STARラボ』での戦いでダークアローに挑んだ。しかし3対1でも敗北し捕まった。
その後『レジェンド』援護とヒーローの帰還で解放され、最終決戦に参加した。
- ジョン・ディグル
銃器の扱いに長けるグリーンアローの相棒。腕に異常が起き戦いには参加しなかったが、最後に重要な役割を果たした。
≪ナチス≫
ヒトラーが第二次大戦に勝利した世界『Earth-X』の支配者。『Earth-1』を凌駕する技術力を持つ。
超兵器による『Earth-1』侵略が目的と思われたが、実際はオーバーガールにスーパーガールの心臓を移植することが目的だった。
陽動作戦でヒーローたちを『Earth-X』に送り、占拠した『STARラボ』で手術を行おうとする。
しかしヒーローたちの帰還と『レジェンド』の援軍で失敗、最後に手を引くことと引き換えにスーパーガールの身柄を要求するも、
断られたため『Earth-X』版『ウェーブライダー』を駆りセントラルシティで最終決戦に臨む。
- ダークアロー(オリバー・クイーン)
『Earth-X』のグリーンアローで現総統。『Earth-1』の存在と同じ実力・思考を持ち、敵には厳しく愛する者は全力で守る。
普段は総統らしい振る舞いを見せるが、オーバーガールへの愛は本物で、その思いが原因で徐々に追い詰められていく。
- オーバーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
『Earth-X』のスーパーガールでダークアローの妻。『Earth-38』の存在と同じ実力を持つが、太陽光の浴び過ぎで死が迫っている。
スーパーガールと異なり邪悪な性格。愛する夫には自分より総統としての立場を優先してほしいと考えている。
終盤にはその死によって超新星に変化し、その爆発はセントラルシティどころか地球全体に危機が及ぶことが明らかになった。
- ダークフラッシュ(イオバード・ソーン)
『Earth-1』のリバース・フラッシュその人。死んだはずがいつかの時系列のソーンが生き延び、『ナチス』に身を寄せている。
あくまで協力者の立場であるため、ダークアローにも容赦なく嫌味を言い、時に殺し合いの寸前までになっている。
- クエンティン・ランス
『Earth-X』のクエンティンで副総統。『Earth-1』ではグリーンアローの良き理解者で、ホワイトキャナリーの父。
有能ながら娘を殺す冷血漢。グリーンアローが総統に扮した際には、アローの元恋人の『Earth-X』版を使い正体を暴いた。
- プロメテウス(トミー・マーリン)
『Earth-X』のプロメテウスでありトミー。『Earth-1』のプロメテウスはグリーンアローの宿敵で、トミーは親友だった。
式場での戦いでホワイトキャナリーとアレックスを相手取り敗北、『STARラボ』でグリーンアローの尋問を受けた。
しおらしい態度でグリーンアローの心を揺さぶった後、本性を現して彼の甘さをなじり、最後は自殺した。
- メタロ
クリプトン人の弱点『クリプトナイト』を動力とするロボット。『Earth-38』でも似たサイボーグが存在した。
倉庫での戦いに投入されヒーローたちを圧倒するも、『STARラボ』が奪還された際にヒーローの一斉攻撃で破壊された。
≪レジスタンス≫
『Earth-X』で『ナチス』に立ち向かう戦士たち。
- レイ(レイモンド・テリル)
光と飛行能力を操るメタヒューマン。元々は『Earth-1』出身。ゲイでレオがパートナー。
収容所に囚われていたが、レオの協力でヒーローたちと共に脱出、故郷のピンチを知りヒーローたちに協力する。
- レオ・スナート
『Earth-X』のキャプテン・コールド。『Earth-1』では凍結銃を操るヒーローウェーブの相棒。フラッシュとはライバルだった。
凍結銃を操るシチズン・コールドとしても知られる*1。『Earth-1』とは正反対の人物で、愛するレイには甘い。
収容所に囚われたレイとヒーローたちを救い出し、その後もレイの故郷を救うため協力する。
- ウィンスロー・ショット
『Earth-X』のウィン。『Earth-38』ではスーパーガールの友人で、『DEO』の情報処理担当。
長年『ナチス』と戦っており、別世界に向かった総統を追い出すため、マルチバース移動装置を破壊しようとしている。
レイの説得を受け猶予を儲けようとしたが、考えを変えヒーローたちが元の世界に戻る前に作戦を実行した。
- レッドトルネード
レジスタンスの決戦兵器。赤いボディのロボットで、竜巻を起こし移動する。『Earth-38』でも似た兵器が存在した。
マルチバース移動装置の破壊に投入されたが、フラッシュとレイの連携で破壊された。
- ガーディアン(ジェームズ・オルセン)
『Earth-X』のガーディアン。『Earth-38』ではスーパーガールの友人で、記者兼ヒーロー。
星条旗がデザインされた盾が武器。物語冒頭にマルチバース移動装置を守護していたが、ダークアローに殺された。
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*1 コミックのキャプテン・コールドに似たゴーグルをつけている。
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