ヨクバリス

ページ名:ヨクバリス

登録日:2019/12/13 Fri 00:02:00
更新日:2024/05/16 Thu 10:11:38NEW!
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リス 無駄のない種族値配分 剣盾 第八世代 デブ 木の実 序盤ノーマル組 序盤ポケモン ノーマル ポケモン解説項目 ポケモン最終進化形 おっちゃん 技のデパート 欲張り ネタキャラ ネタポケ 鈍足 ネタの宝庫 観世智顕 ゴウ どろぼう 強欲 暴食 栗鼠 グリード ペパー コメント欄ログ化項目 ヨクバリス ホシガリス 強欲なリス ほおばる 欲しがり マクギリスではない




どんなに硬い木の実の殻も 自慢の歯でボリボリ齧る。 ガラルではよく見るポケモン。




出典:ポケットモンスター、47話『ポケモンチャンピオン!大食い王決定戦!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon




ヨクバリスは『ポケットモンスターシリーズ』に登場するポケモンの一体。初出は『ポケットモンスター ソード・シールド』。


■データ


ガラル図鑑No.025
全国図鑑No.820
分類:よくばりポケモン
英語名:Greedent
高さ:0.6m
重さ:6.0kg
タマゴグループ:陸上
タイプ:ノーマル


種族値
HP:120
攻撃:95
防御:95
特攻:55
特防:75
素早さ:20
合計:460


努力値:HP+2


特性:ほおぶくろ(木の実を使用したとき、本来の効果に加えてHPを最大HPの1/3回復する。)
隠れ特性:くいしんぼう(HP1/4以下で使用する木の実を、HP1/2以下で使用するようになる。)


ホシガリスからLv24で進化



■概要


バイウールーと並ぶ、第八世代の序盤ノーマルの進化系に相当するポケモン。
オーソドックスな可愛らしい、だけどあざとい雰囲気も忘れないリスそのものな外見のホシガリスから一転、
リスモチーフなのはそのままに、食べ過ぎてデブったオッサンを彷彿とさせる肥満した体形と、
カートゥーンアニメに出てきそうなバタ臭い顔立ちを併せ持った姿へと大変貌を遂げてしまう。
要するに電気街にいそうなオ〇クや、漫☆画太郎や大川ぶくぶタッチを想像すればわかりやすいか。
その変わりっぷりは同じ序盤ノーマルのこいつこいつに通じるものがあるやもしれない。
もっとも基本的な外見はリスそのものであり、その何とも言えない能天気な表情に愛嬌を感じるプレイヤーもチラホラ存在するようである。


ガラル地方ではそこかしこで見かけるポケモンであり、出っ張った前歯は特に好物である木の実の硬い殻を割るのに適している。
また食い意地が張っているのか、尻尾の毛の中にに大量の木の実を溜め込んで持ち歩くという習性を持っていたりもする。
が、そうしてせっかく溜め込んだ木の実をしょっちゅうポロポロとこぼしてしまっており、そして当のヨクバリス自身はそれに気づいていないとのことらしい。
実際、戦闘アニメでも被ダメージ時やひんしになった時などに落としているのが確認できる。
おとしもの(隠語)じゃないぞ。


■ゲームでのヨクバリス


序盤ノーマルだけあって、進化前のホシガリスは最初の草むらから姿を見せはじめる。
が、ワイルドエリアを抜けてエンジンシティに到着したあたりから、途端に草むらからは姿を見せなくなってしまう。
その後野生個体の姿がフィールドで確認できるのはワイルドエリア内のハシノマ原っぱにいるヨクバリスのみ。1日1体現れる。
ちなみにこの固定シンボルのヨクバリス、近付いたり口笛を吹けば突っ込んで来るのだが動きが遅く、こちらが逃げると数歩で追跡をあきらめる。癒し枠である。


しかし、プレイヤーが木の実を収集しはじめると、一転して彼らに悩まされることになる。
本作での木の実の入手方法は「各地に生えた実のなる木を揺らして落ちた木の実を拾う」という流れになっており、
揺らせる回数に制限はなく、揺らした数に応じて一度に手に入る木の実の数と種類も増加する。
…が、勿論無限に実を落とせる訳もなく、連続で木を揺らす際、
一定確率で木の実ではなくこいつ(進化しているかどうかは場所とストーリー進行度で決まる)が降ってきてそのまま戦闘へと突入、
そして戦闘の結果によらず、地面に落ちた木の実のうち一種類が数個、あるいは全部持ち去られるという、
いわばペナルティ担当として木々に潜んでいるのである。%%リス、許さん%%


…一応補足しておくと、木の実を持ち去るのは降ってきたリス自身ではなく、漁夫の利を狙ってどこからともなく現れた名も姿も分からぬポケモン達であり、
また 稀にリスコンビではなくチェリンボが降ってくる場合もあり、その時も同様に木の実をネコババされるので、別にこいつらだけが悪いという話でもない。
…リスに恨みをぶつけたがるプレイヤー達の気持ちはわからないでもないが。


一応、降ってくるのを回避する方法がないわけではない。
木を揺らし始めると葉の部分が一定の間隔でガサガサ動くようになるのだが、何度か揺らしているとこの間隔が1秒おきくらいに短くなる*1ことがある。
短い間隔になってからだとポケモンが降ってくる確率が高くなるので、木の実を多く確保したいなら木の揺れ具合に注目しておきたい。
1回揺らしただけで揺れる間隔が短くなることはあるが、2回目で降ってくる確率は必ずしも高くはないので、もう1回くらいは揺らせることが多い。
2回目でポケモンが降ってきたらご愁傷様であるが…。


後述するように素のスペックは中々高く、またレベル20で「のしかかり」を覚え、そこにわざマシンで「しっぺがえし」を覚えさせる事で、
序盤から大抵の相手に等倍以上の高い打点を取れるようになり、旅パの戦力としては中々に優秀。
またほのお・かみなり・こおりのキバやらタネマシンガンのわざマシンも使えるためサブウェポンも妙に豊富。ただしナックルシティまでパーティにいれば、の話だが……
タフではあるものの素早さの関係上どうしても被弾が増えがちになるのと、野生ポケモンから逃げるのに苦労するという点には注意。


きのみの木以外にも、マックスレイドバトルでメタモンが出現する巣穴で粘っていると副産物として沢山顔を見かける羽目にも…。


SVでも登場。
主人公が自宅でホシガリスを飼っている。
またこの系列をペパーが使用。
主人公に対しホシガリスを繰り出すが本人も勝てるとは思っていなかったらしく「捕まえたばかりのポケモンじゃ無理」と言った節の台詞を言う。
…だけでなく負けた場合は同行しているネモわざと負けたんじゃないかと疑われる程の弱さである。
だがその後も彼は所持していたらしく、最終的にはヨクバリスに進化。
一番強いヌシに対して彼を使う信頼しており、バトルの際も先鋒として繰り出してくる。
なおペパーの手持ちは(相棒であるポケモンを除いて)料理に関係するポケモンで固められているが、ヨクバリスの担当は食べる係
料理は作るだけでなく食べる人間も重要という事だろうか。決して肉担当ではない。



■対戦でのヨクバリス


HPが非常に高く、攻撃と防御も高め、一方ですさまじい鈍足という、カビゴンを物理防御に寄せたかのような、従来の序盤ノーマル達とは一線を画す性能。


合計種族値460というのは序盤ポケモンの中では高水準な方であり、
さらにその配分についても、素早さを徹底的に削り、特攻も最小限にして残りを他ステータスへと回すという、美しさすら感じるほど無駄のないものとなっている。
特に耐久が低いせいで対戦では扱いが難しくなりがちな序盤ノーマルであるが、このポケモンに限ってはそういった心配とは無縁。
その物理耐久はギルガルドのシールドフォルムを上回り、準伝説のスイクンに肉薄するレベル
特殊耐久はやや劣るが、それでもランクルスをわずかに上回る程度にはある。


専用技「ほおばる」は、使用すると同時に持っている木の実を消費し、さらに防御を二段階上昇させるという変則的な積み技。
HPが1/4にならないと使用できない木の実を任意のタイミングで使えるようになる事から色々と面白い活用法があり、
例えばリュガのみと組み合わせれば防御三段階上昇と「コットンガード」並みの性能と化す。
更に、今作より登場した、攻撃ではなく防御の値を参照してダメージを与えるかくとう技「ボディプレスと合わせることで、高い耐久と三段階積んだ攻撃を両立させた攻防一体の怪物となる。


特性についても、両方とも木の実に関するものとなっている。
「ほおぶくろ」は前述したほおばると組み合わせる事で、防御を上げつつ回復したりすることができる。
もちろん素直にオボンのみの回復量を水増しする形で使ってもよい。
隠れ特性である「くいしんぼう」ならば専用技に頼らずとも木の実を使いやすくなる…が、同じ隠れ特性であるカビゴンとの差別化が気になるところである。


攻撃技についてだが、「おんがえし/やつあたり」のわざマシン消失もあって、一致技の打点自体はそこまで恵まれているとは言えず、
デメリットや制限なしで使える物理ノーマル技の中だと、最大火力となるのは前述した威力85の「のしかかり」止まり。
それ以上となると「ギガインパクト」や「とっておき」位しかない。
一応連続技である「スイープビンタ」や状態異常に強い「からげんき」も覚えるが、火力が不安定なのは否めない。


一方でそれ以外のタイプの技、および各種小技については非常に充実しており、

  • 自身の鈍足と相性の良い「ジャイロボール」
  • 安定の「じしん
  • 環境柄よく見かけるゴーストタイプに刺さる「かみくだく/しっぺがえし」
  • 木の実を能動的に消費できることから活用しやすい「ほしがる/どろぼう」
  • 四倍弱点狙いの「ほのおこおり/かみなりのキバ」
  • 高い物理防御を活かせる「ボディプレス」
  • 物理受けを強引に崩せる「いかりのまえば」
  • ダイマックス技を確実に回避しつつ安全に攻撃できる「あなをほる」
  • HPと防御のせいで「なにすんねん!」と決めやすい「カウンター

等と技のデパートと言わんばかりに多彩。補助技については前述したほおばるの他、

  • 打点を大幅に伸ばせる「はらだいこ」
  • HPを減らさず攻撃を高められる「つるぎのまい」
  • 特殊を受けるための「ドわすれ」

等が使える。
種類自体はそこまで多くないが、ほおぶくろ+オボンでデメリットをほぼ打ち消せるこいつがはらだいこを覚えられるのは大きく、耐久を補強するダイマックスと組み合わせて全抜きを狙う戦術も存在したりする。
技のレパートリーの豊富さに加えて、持たせる木の実の選択肢によっても取れる戦術が様変わりする為型の選択肢が豊富であり、屈指の高耐久もさることながら一見しただけで技構成や型を見極めるのが困難なのもヨクバリスの強み。
あまりにも鈍足なので「トリックルーム」を他のポケモンに起動してもらい、その波に乗せてやってもよい。


弱点としては、ここまで述べた戦術の大半が木の実とそれを生かす補助技ありきだということ。
足の遅さ故に上から「ちょうはつ」を撃たれやすく、それだけで戦術の要が封印され単なる太ったリスになってしまう。
その他にも「きんちょうかん」で木の実が使えなくなったり、「トリック/すりかえ」や「はたきおとす」で木の実そのものを手放すのにも弱い。


回復手段については、木の実を始めとする持ち物とほおぶくろを除けば「ねむる」のみとかなり貧相。
またA95というのはアタッカーとしてみると決して高いとは言えず、特に単ノーマルだとなおさら不一致技の低火力が目立ってしまい、どうしてもはらだいこ+オボン頼りとならざるを得ない。
天敵の代表格は同じ序盤のポケモンであるアーマーガア。技でも特性でも持ち味を封じられた挙句、ゴツゴツメット持ちの耐久型に鉢合わせしたらお手上げ。


また、流石に弱点であるかくとうタイプの特殊技を受けてしまうと大ダメージは免れないし、いくら物理耐久が高めとはいえかくとうタイプのポケモンにタイプ一致弱点でゴリ押しされてしまうのも辛い。
かくとうタイプの特殊技自体数が少ないもののきあいだまは覚えられるポケモンが多いし、ヨクバリスの特防は比較的低めなため不意に沈められる事もありえる。
役割破壊を避けるためにも、持っていそうな相手には警戒を怠らないように。


単ノーマルかつ高い物理防御持ちという事で、剣盾環境初期ではミミッキュドラパルトといった厄介なゴースト相手に非常に強く出られるため、なんと環境上位に対抗できるポケモンの一体として名が挙がった事がある。
しかし、きのみ軸と言うカビゴンといまいち被り気味な戦術が軸となる事もあり、やがて埋もれていった。
SVでは、強力な耐久型ポケモンすら下回る素早さと言う事もあってか、初期から元気がない。



■アニメ


進化前のホシガリスが『新無印』に13話で登場しゴウにゲットされた。CV:観世智顕
普段はサクラギパークで過ごしており、小型のポケモンにもかかわらず大型ポケモン並みによく食べる。
食欲が強いうえに種の習性で木の実を集めてしまうため、サクラギパークに住む他のポケモンの食料を盗んでしまった事で大騒動が起きた。


47話にて、その食欲に目を付けたゴウによってクチバシティで開かれる大食い大会に出場。
並み居る強豪をゴウの作戦で突破し、ロケット団モルペコとの一騎打ちに。
そして限界を超えてアチャモ饅頭を食べるホシガリスは、OPをBGMにヨクバリスへと進化した。



■余談


名前の由来は言うまでもなく「欲張り」+「リス」。進化前の「欲しがり」+「リス」共々非常にシンプルなネーミングである。
英語名の"Greedent"は、おそらく"Greed(強欲)"と"Dent(歯)"を組み合わせた言葉だろう。


そのインパクトしかないビジュアルから、様々な台詞と組み合わせた画像が多数作られる等早速ネタにされており、画像検索をかければ自身の欲を存分に解放する彼の姿を見ることができる。
あと、なぜか関西弁コガネの方言で喋るというイメージがある。
英語名がGreedentなのも相まってたまにヤベー奴に目を付けられるイラストもある。


一部では『おっちゃん』なる愛称が生まれているようだ。
『オッサン』でないのは同じくオッサン枠であるホルードと区別するためと、あちらほどドギツくなく程々に可愛らしさのある見た目であるからとのこと。


おデブな外見がやたらと目につくが、意外にも重さは6.0kgと軽く、なんとあのピカチュウと同等。
さらに言うとこちらの高さは0.6mなので、高さあたりの重さについてはピカチュウより軽いという事になる。なんでや
これだけならネタだが、不意に飛んで来るけたぐりが大した痛手にならないという利点があったりする。
もっとも、ダイマックス相手に無効化されるけたぐりはそこまで流行ってないが。


追記、修正は木の実を尻尾に溜め込みながらお願いします。


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