登録日:2018/04/20 (金) 13:16:55
更新日:2024/02/19 Mon 13:56:24NEW!
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こんな遥か空高くまで来るとは思わなかった
報われない祈りだったはずなのに
他人に定義されるなんて時間の無駄
闇から脱して、呼吸の一つ一つは全て自分の為に
~♪ WaterproofBlonde "Just Close Your Eyes"
画像出典 TNA Slammiversary 2006
◆クリスチャン(Christian)はカナダ、オンタリオ州キッチナー出身(入場の際はトロント出身とコールされる)のプロレスラー。なお、クリスチャンはWWEで使用した名前であり、他団体に登場する際は「クリスチャン・ケイジ(Christian Cage)」というリングネームを使用している。
クリスチャンの熱狂的ファンのことを「ピープス(Peeps)」という。
クラシカルなレスリングを得意とする受けの名手で玄人好みである一方、代表的な入場曲がものすごくかっこよくてWWEファンのユーチューバーが「私のお気に入り入場曲ベスト〇」なる動画を投稿すると、高確率で上位にランクインしてくる。
【プロフィール】
リングネーム:クリスチャン(WWE)クリスチャン・ケイジ(TNAなど)
本名:ウィリアム・ジェイソン・リソ
ニックネーム:カナダのバカ弟、キャプテン・カリスマ、CLB、インスタント・クラシック(TNA時代)、栗(日本のみ)、ジェイ(親友のみ)
身長:186cm
体重:102kg
誕生日:1973年11月30日
【来歴】
◎幼年期~デビュー前
父がアメリカ人、母がカナダ人の家庭で育ち、幼少期はアイスホッケーなどに触れながら育った。12歳の時にある学校に転校し、そこで生涯の親友アダム・コープランド(エッジ)と出会うことになる。
早くみんなと仲良くなりたかったジェイソン少年は親に買ってもらった手裏剣のおもちゃを学校に持参し、一緒に遊ぼうぜと募ったところ一番に歩み寄ってきたのがアダム少年だったそうだ。
その後、プロレスラーを志すアダム少年に誘発される形で自身もレスラーを志し、ロン・ハッチソンの道場に入門する。なお、この道場にはエッジも入門していた。エッジは作文コンクール入選のおかげで特待生扱いであったが、クリスチャンは一般練習生からスタートした。
◎1995年~2005年
1995年に「クリスチャン・ケイジ」の名前でプロデビュー。この名前の由来は俳優のクリスチャン・スレーターとニコラス・ケイジから拝命している。エッジやテレンス・ゲリン(後のライノ)らとアメリカやカナダのインディー団体を転戦した。
1998年1月には新東京プロレスにカナディアン・ロッキーズとしてエッジと共に来日している。
同年、先に入団していたエッジが上層部に強くプッシュし、WWFのトレーニングキャンプに参加。ドリー・ファンク・ジュニアに師事し入団テストに合格し、WWFへ入団。草創期はダークマッチでエッジのジョバー(やられ役)を務めたり、昇格後間もないエッジのストーリーに端役として関わっていた。
その後、エッジの弟「クリスチャン」として自身も昇格。まずはエッジとギャングレルと吸血鬼ユニット「ザ・ブルード」を結成。その後、アンダーテイカーの率いるミニストリー・オブ・ダークネスに加入し、ヒールとしてのキャリアを積む。ミニストリー脱退後はエッジとのタッグチーム「エッジ&クリスチャン」として活躍し、ハーディー・ボーイズやダッドリー・ボーイズと激しい抗争を繰り広げた。その中でタッグ王座を7度獲得し、後年タッグ戦を特集したDVDで、エッジ&クリスチャンはWWE史上最高のタッグチームとして紹介された。
ポジションは変わらずヒール側ではあったが、ブルード時代はほとんどしゃべらず不気味な怪奇系ヒールであったのに対し、エジクリ時代は一転し陽気なバカヒールとして人気を爆発させた。日本では「バカナダ兄弟」として認知している人もいるだろう。
2001年にエッジとのコンビを解消。エッジはベビーターンするがクリスチャンはシングルでもヒールを続け、エッジからIC王座を、ブラッドショーから欧州王座を奪取するなど順調にキャリアを積んでいった。
2002年に2リーグ制に移行すると、スマックダウンに所属。すると、同じカナダ出身のランス・ストーム(カルガリー出身)とアン・アメリカンズ(嫌米軍団)を結成。後にテスト(トロント出身)が加入、クリス・ジェリコ(ウィニペグ出身)が枠外協力するカナダ人による反米ヒール軍団としてヒールの地位を確かなものにしていく。タッグ王座を強奪した後、王座を保持したままRAWへ移籍。すると英国紳士ウィリアム・リーガルをも吸収し、米国旗を逆さまにして振り回しアメリカの愛国心をあおる形で怒号のようなブーイングを浴びることになる。
その後、(嫌米軍団があまりにも不評だったため)軍団は解散し、ジェリコと「ジェリクリ」コンビを結成。2004年までジェリコと行動を共にする。
ジェリコとはトップDIVAのトリッシュ・ストラタスをめぐる形で対立することとなり、それが原因でジェリクリは解散。以降、トリッシュとタイソン・トムコ(新日でのトラヴィス・トムコ)とユニットを組み、「キャプテン・カリスマ」を名乗り始める。
2005年から最高王座に挑むまでになったが、王座獲得とまではいかず、5月にスマックダウンに再度移籍するも以降は目立った活躍をすることもなく10月に自主退団する。
退団に際しては、PPV「ノー・マーシー」でインタビューを受けている。
◎2005年~2008年
普通、WWEを退団した選手は、他団体にすぐには加入できない「90日プロテクト」が設けられることが多いのだが、クリスチャンはプロテクトがかかっていなかったため、翌11月にはリングネームをクリスチャン・ケイジに戻してTNAのリングに上がった。しかも、WWE時代のギミックである「キャプテン・カリスマ」と書かれたジャケットを着て初登場しちゃってるし。長らくWWEでは中堅ポジションに甘んじていたが、TNAでは最初からトップレスラー待遇であり、2006年2月にはNWA世界ヘビー級王座を獲得する。しばらくベビーフェイスとして活動していたが、半年後にヒールターンする。
2008年1月4日、新日本プロレスのWrestle Kingdom II in 東京ドームに参戦。AJスタイルズ&ピーティー・ウィリアムズと組んでRISE(プリンス・デヴィット&稔&ミラノコレクションA.T.)と対戦して勝利した。11月にはTNAとの契約を更新せず満了。退団する事が決まった。WWEへの復帰が噂された事により、カート・アングルから「お前WWEに戻るんだろ?」とかメタなことを言われて以降、TNAからフェードアウトする。
◎2008年~
12月にWWEと再契約。ふたたび「クリスチャン」となった。翌年2月にECWにてベビーフェイスで復帰。復帰においては別のストーリーを予定していたがインターネット上でバレたので急遽変更になったといううわさもあるが、真相は定かではない。当時のECW王者、ジャック・スワガーにノンタイトル戦で勝利し、王座戦線へ殴り込む。4月に王座を奪取すると、その後王座を1度手放すも再び取り返し、その後名だたる強豪を前に半年以上防衛し続けた。その後、ECW最終回でエゼキエル・ジャクソンとのエクストリームルールによる王座戦に敗れ、王座を奪われてしまった。
その後はRAWに移籍。ECWの後番組であるNXTにヒース・スレイターの指導役としても登場。その後しばらくは若手育成ポジションにとどまる。主戦場から外れはしたが、人気は高く出番は減らなかった。そんな折、試合中に大胸筋を断裂する大怪我に見舞われ、欠場を余儀なくされる。
年明けには復帰し、レッスルマニア27ではエッジの世界王座戦のセコンドに立って王座防衛をサポートした。その後エッジの引退を受け世界王座挑戦権を賭けて行なわれたバトルロイヤルに勝利。エクストリーム・ルールズでのアルベルト・デル・リオと世界王座戦が決定。ラダーマッチでの勝負となり、見事勝利。自身初の最高王座獲得、初期ルール最後のグランドスラム達成となった。
しかし、獲得した王座は5日後にランディ・オートンに奪われ、その後は負傷離脱が続きフルタイムでの活動ができなくなる。
以降は復活→離脱→復活を繰り返し、2014年12月にジェリー・ローラー(キング)により引退が発表された。・・・本人の口からは明確には引退という言葉は出てないが試合をしていないのでセミリタイヤ状態であった。
2021年、ロイヤルランブルで、風物詩ともいえるレジェンド復活シリーズで登場。同じく復帰したエッジとリングで抱き合い、コンビの復活を予感させたが…
3月に新興団体AEWにサプライズ登場。以降はクリスチャン・ケイジとして所属。2月にはビッグ・ショーが移籍しており、クリス・ジェリコを始め、そもそもAEWは選手も裏方もWWEのベテランが多かったが、さらに複数のレジェンド選手がAEWに移籍する形となった。なお、5月にはマーク・ヘンリーがコメンテーター、トレーナーを主業務として移籍している。
【評価】
TAKAみちのくとは、日本語で「バカ」とののしりあったりアンダーテイカーのラストライドの高さを競ったり、その明るいキャラクターが見受けられファンから愛される。
一方で細身ながらラダーの一番上からテーブルに転落するなどハードパンプを何度もこなし、プロ意識の高さが見えた。
ECWで解説を務めいていた自称プロレスおたくマット・ストライカーは1998年ころのエッジVSクリスチャンの試合を見て、「駆け出しの選手とは思えないほど高度な技を使い、技術がしっかりしている。」と評している。
【得意技】
◎キル・スウィッチ/アンプリティアー
相手の背後にまわり腕の外から脇に腕を入れたら回転し、自分の背中に相手が向いた状態で仰向けに倒れこみ、相手の顔面を叩きつける。
クリスチャンの代表的フィニッシャー。
キル・スウィッチの名称は2008年以降のWWEで使用。他団体ではアンプリティアーと実況がコールする。
◎スピアー
エッジ引退後にエッジから引き継ぐ。エッジ同様左肩を使う。
◎フロッグ・スプラッシュ
エディ・ゲレロの死後、まれにフィニッシャーとして使用。
◎リバースDDT
仰向けではなくうつ伏せでマットに倒れるようにして相手の後頭部を叩きつける。クリスチャンにとっては便利技。
◎コンチェアト
エッジとの合体イス攻撃。クリスチャンは1人コンチェアトはしない。
【入場曲がかっこいい】
前述しているが、クリスチャンの入場曲は絶大な人気を誇る。もともと、中堅バカヒール期から派手な花火演出が用いられるなど入場ではかなり優遇されていた。
その後、2004年から使用し始めた女性ボーカルと男性ベーシスト2人組からなるウォータープルーフブロンドの「Just Close Your Eyes」は、原曲に電子音を組み込んでアレンジ使用したことにより、悲壮感が漂う歌詞ながらポップさをかぶせることでキャプテン・カリスマ感をより強固に表現した名曲となった。2008年のWWE復帰後は男性ボーカルのバンド、ストーリーオブザイヤーがカバーしたリミックスを使用し、元祖とリミックスは甲乙つけがたい人気を博している。
ファンが言うには、歌詞がクリスチャンのレスラー人生とシンクロしていてグッとくるとのこと。
なお、TNA時代はゴシックメタルの女性ボーカルバンド、エヴァネッセンスの名曲「My Last Breath」のイントロを繰り返したサンライズ方式の「Take Over」を採用。2度のマイナーチェンジを経てこちらもいまだに根強い人気を博している。AEWでも使っている。
ご興味ある方は原曲、入場曲ともに比較的簡単に検索すればヒットするので確認されたし。
【余談】
◎日本公演の際、通りすがりのファンと自分の入場曲を合唱したことがある。
◎また、通訳に紅茶花伝をおごってもらう。
◎さらに、マット・ハーディーと広島でお好み焼きを食べ、そのうまさを絶賛した。
◎キャプテン・カリスマのギミック時に謎のマスクマン「キャプテン・カリスマ」として試合をしたことがある。その風貌はどう見ても臙脂のキャプテン・アメリカだった。
◎奥さんはドイツ人、そして無類の猫好き。これで恐妻家であれば、どこぞの黒のカリスマと色々かぶりすぎだろwwと突っ込みたくなるのだが、クリスチャンが恐妻家かどうかは定かではない。
◎エッジによると、ライノの必殺技のゴアを一番最初に食らったのはクリスチャンだという。くらった場所は真冬のカナダ北部の全面結氷した湖の湖面とのこと。
◎2012年6月に、当時TNAに所属していたリック・フレアーがWWEに復帰するにあたり、TNA側から出演要請を受けてWWEに在籍したままTNAのリングに上がった。試合はしなかったが極めて異例なことである。
追記・修正は紅茶花伝を飲みながらお願いします。
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- おお、究極の職人肌だと思ってる人だ。 -- 名無しさん (2018-04-20 13:48:09)
- 「TAKAみちのくとは、日本語で「バカ」とののしりあったりアンダーテイカーのラストライドの高さを競ったり」これフナキの項目にエッジとの関係として全く同じ話があるんだけど -- 名無しさん (2023-09-19 19:43:59)
- AEWだとあの曲使ってないんだなぁ、エッジはメタリンガス使ってるのに -- 名無しさん (2023-10-08 02:08:23)
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