オオエンマハンミョウ

ページ名:オオエンマハンミョウ

登録日:2017/07/03 (月) 23:39:00
更新日:2024/02/06 Tue 13:52:43NEW!
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オオエンマハンミョウ(学名Manticora latipennis)とはアフリカに生息するハンミョウ科エンマハンミョウ(Manticora)属の昆虫。


概要

アフリカ南部に生息。南アフリカ共和国の北部から、ボツワナ、ナミビアのダマラランドまでに分布している。
メスは44-48mm。オスは42-57mmと小型な種の多いハンミョウ科の世界最大種。
知らない人に見せたら、半分くらいはクワガタムシと勘違いするくらいでかすぎるアゴが特徴。


エンマハンミョウ(Manticora)属全てに共通する特徴
オオエンマハンミョウを含む13種の全てが南アフリカに生息し、黒一色の色をしているが個体によっては赤褐色を帯びる事もある。
カタビロオサムシのようにイカリ肩の腹部を持つが、鞘羽が腹の側面を覆うように発達しており飛翔能力は無い。
性的二形でオスの大顎は大きく発達し、左右非対称になる。それらは交尾時にメスの上に体を固定するために用いられる。


戦闘力

この昆虫の特徴として挙げられるのは硬い、速い、強いと三拍子揃っている事だろうか。
つまりソフトインセクトの柔らかく耐久に欠ける、甲虫の硬いが動作がそれ程早くないという両方の昆虫の弱点を
克服した反則のようなスペックを持っているのだ。


その凶暴性と強さから虫王という虫を戦わせるDVDではデビューした第三弾以来よく出ており、
虫王の続編の虫皇帝にも参戦、多くの勝負で相手を血祭りに上げている。
実際にオオエンマハンミョウに挑んだ虫の多くは戦意喪失したりバラバラにされたり悲惨な目に遭っており、
リオックと並んで肉食昆虫界最強と称されることもあるほど。


例を挙げるならあのキングバブーンですらオオエンマハンミョウには叶わずに八つ裂きにされ、ヒヨケムシに関しては開始早々腹を噛まれて速攻で戦闘不能になり、
体格で勝るブラックキラーヒヨケムシを破ったオオオサムシは果敢に立ち向かうもその装甲で攻撃を悉く跳ね返された上に大顎で挟まれて真っ二つにへし折られ、
国産カブトですらオオエンマハンミョウのパワーの前では装甲が役に立たずに腹部と前羽を貫通される等見るも無残な姿となっている。


戦法はソフトインセクト最強と称されるリオックとほとんど同じで、
一見クワガタムシのそれを思わせる程発達した大顎であらゆる昆虫を真っ二つにしてそのまま食ってしまう
しかも先述した通り凶暴なだけでなく素早い上に非常に硬い為、体格とパワーでものを言わせるリオックと違って
機動力を生かしつつ相手が噛み付いてこようがお構いなしに襲い掛かってバラバラにしてしまうのだ。
食欲と闘争本能に任せて相手を八つ裂きにする様は正に鬼神の如きと言えよう。


バキシリーズで例えるならリオックが昆虫界のピクルならばオオエンマハンミョウは正に
昆虫界の範馬勇次郎と言っても過言ではない。


…が、完全無欠かと思いきやそんなことはなく流石に甲虫最強格のスマトラオオヒラタの前では分が悪かったようで
勝てないと察したのかパニックになって逃げまわった末に勢い余って大顎に飛び込んでしまい、
思い切り挟まれ、真っ二つにこそならなかったものの内部に衝撃が響いたらしく昏倒して負けている(生死は不明だが脚を縮めてひっくり返っているので恐らく死亡した可能性が高い)
ロボットアニメで例えるならジーグブリーカーをかまされたハニワ幻人のようなもんか。


他にもダイオウサソリやマレーキャンサースコーピオンなどはオオエンマハンミョウを破った相手として知られており、
前者は粘りに粘っての判定勝ちだが後者に関しては隙間に毒を撃ち込まれてKOと意外な相手に負けていたりする。



余談


世界最大のハンミョウであり、
上記で挙げた虫王や虫皇帝の影響もあってよく知られた昆虫ではあるものの、日本語の資料はあまり存在しない。
英文では生息地での調査報告なども存在するので、詳しく知りたい人はそちらを探そう。


飼育下での繁殖は一応可能だが、累代困難で商業ベースでの流通には至っていない。
そのため日本のショップで売られてる個体の全てが現地で採集されたWild個体である。
オオエンマハンミョウとして売られていても、同属の別のエンマハンミョウの事もよくあるので注意が必要。


また、オスは左右非対称だがメスは左右対称という少し珍しい差異がある。
ただでさえどこかクワガタっぽいオオエンマハンミョウだが、メスはそれに輪をかけてクワガタっぽい。
興味があるならオスと見比べてみると面白いかもしれない。


典型的なプレデターで餌に関しては肉であれば何でも食べるようで、他の昆虫は勿論だがなんと、ネズミやトカゲすら捕食してしまう事がある。


オサムシ目の昆虫に共通して敵に追い詰められると匂いを出すがオオエンマハンミョウのものは酸が強い。
また噛まれたら大変な事になるのは確実なので、触る時は気をつけて腹部を掴むようにしたい。


属名のManticoraはマンティコアに由来する。
また現地ではManticora属の昆虫は死や不吉の象徴とされており、民俗学的には西洋での鎌と酷似した扱いであるらしい。




追記・修正はオオエンマハンミョウの装甲を粉砕できた人にお願いします。


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  • 生物学的な見地からの記述が少なかったので追記しておきました。 -- 名無しさん (2017-07-04 09:02:49)
  • 42-52メートル・・・でかいな! -- 名無しさん (2017-07-04 22:56:11)
  • ハルキヨの虫だったかな。 -- 名無しさん (2017-07-04 23:23:10)
  • 和名のエンマの部分が現地での文化的な扱いに由来してる可能性は高そうだけど何処かにソースないですかね -- 名無しさん (2017-07-06 07:15:16)

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