登録日:2017/01/01 (日曜日) 18:01:00
更新日:2024/02/01 Thu 13:57:23NEW!
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アーマード・コア アーマードコア ac acpp acmoa ac2 ac2aa ac3 ac3sl acnx acnb aclr acff ac4 acfa acv フロム・ソフトウェア op機体 看板機体 op詐欺 フロムマジック クレスト ミラージュ ジオ・マトリクス 所要時間30分以上の項目 ヴァリアブルインフィニティ エムロード ac6 acvi
OP機体・看板機体とは、「アーマード・コアシリーズ」のオープニングムービーやパッケージに登場する機体のこと。
「ガンダムシリーズ」の「ガンダム」など、明確な「主役機」の存在しないACシリーズにおいて、
文字通り「ゲームの看板」の役割を果たしてきた機体である。
他「マスコット機体」という呼び名もあるが、ややマイナー。
特徴
文字通りシリーズの看板となる機体であり、以下の特徴を満たしたアセンブルで構成されていることが多い。
- フレームパーツは各企業のパーツで統一(「開発企業」の設定がプッシュされ始めた『2』以降)
- 基本的には(逆関節でない)二脚AC
- 左腕にはレーザーブレードorエネルギーシールド(ダブルトリガーが標準化した『4』以降は例外)
- 「キャノン系」の武器を装備
- かっこいい
- 重量過多
また、各種ムービー中では一種のお約束として
- 各作品の新システムをアピールする(オーバードブースト、武器パージ、部位破壊など)
- ゲームに実装されていない武器を使う
- ゲーム中では行えないような挙動を取る
などの行動を取ることが多い。
特に後者2つは「OP詐欺」「フロムマジック」と呼ばれ、ネタとしてレイヴン・リンクス・ミグラントから親しまれている。
どの機体もフロム・ソフトウェアの変態技術で作られるOPのクオリティもあって人気が高く、
ファンの間では「どのOPが、どの看板機体が一番好き?」という議論が絶えない。
またその人気から立体物の発売も盛んで、古くは初代3部作時代にガレージキットが発売され、
「地球暦シリーズ」時代には組み換え可能なアクションフィギュアが、そして『ラストレイヴン』発売に前後して、
コトブキヤからは、ACシリーズを専門としたプラモデルシリーズ「ヴァリアブル・インフィニティ(V.I)」もリリースされている。
シリーズ10作目にして「オールドシリーズ」の完結作となった『LR』では、VRアリーナで歴代のOP機体を模した機体を駆るレイヴンと戦うことができる。
しかし、OP機体のアセンはぶっちゃけ実戦に耐えうるものではないため、ある数名を除いてはボーナスステージ状態である。
各作品のOP機体
ここからはOPの紹介とともに、各作品のOP機体・看板機体の紹介を行う。
アーマード・コア(無印)
今でこそ超絶的なクオリティで知られるACシリーズのオープニングだが、無印ではまだCG・画質の粗さや動きの硬さが目立つものだった。
しかし、冒頭の「機体をアセンブルする工程」などの硬派な演出はすでにリアルロボット好きのハートを掴んでいたようだ。
アンファング
頭部 | HD-REDEYE |
コア | XCA-00 |
腕部 | AN-101 |
脚部 | LN-1001 |
右肩武器 | WM-X201 |
左肩武器 | WC-GN230 |
右腕武器 | WG-AR1000 |
看板機体の始祖。
「中量二脚に『EYE』系の頭部パーツ」「マシンガン・ミサイル・キャノンの3点セット」「重量過多」という多くの看板ACのお約束を作り上げた偉大な機体。
後の作品にも『2』のエムロードACや『3』のクレスト白兵戦型など、本機をセルフオマージュした(と思われる)機体が数多く登場する。
そのスラッとしながらもどこか無骨なデザインは当時のロボヲタのハートを直撃。
先述したようにガレージキットが発売されるなど、看板機体らしくファンを増やす役割をきちんと担っていたようだ。
しかし、各パーツの大きさはゲーム本編よりも幾分スリム化されているため、
実際にゲーム中で組むとちょっと頭でっかちで太ましいバランスになってしまう。
また、WC-GN230(肩グレネード)はハイエンドCGとゲーム中のものではデザインが違うため、完全再現はできない。
アンファングという名前は『マスターオブアリーナ』の二脚アリーナが初出で、当初は特に名称は設定されていなかった。
レイヴン「エーアスト」の乗機として、二脚アリーナのトップに君臨する。
ちなみにレイヴン名「エーアスト」はドイツ語で「最初の~(erst)」(英語の「First」とほぼ同義)を、AC名「アンファング」は同じく独語で「始まり」を意味する。
シリーズの始まりとなった看板機体らしい粋なネーミングである。
OPでは、天井から颯爽と降下し、サーベラスII(MT)をマシンガンで次々と撃破。
赤い重量二脚ACと対決し、最後は何故か棒立ちの重量二脚を構えグレネードで倒している。
『LR』では17位のランカー「Mr.KEEPLESS」の乗機「ジェッダー」として再現機体が参戦。
右腕武器(WG-AR1000)のアレンジ再現武器「YWH13M-NIX」を引っさげて帰ってきたが、
LRはマシンガンの弾道がばらける上に、機体の機動力も低いため決定打がない機体になってしまっている。
その弱さはアリーナの解説文にまで「総合的な機体性能は決して高くはない」と書かれてしまうほど。
ただ、腐っても肩グレネードは痛いので気をつけたい。
発売前のスクリーンショットには、派手な黄色とブルーというフォーミュラマシンのような派手な塗装の本機が写っていたという。
専門誌「エクストラガレージ」にこのカラーリングのアンファングがフィギュアとして付属していたため、知っている人も少なくない…はず。
重量二脚
頭部 | HD-2002 |
コア | XCH-01 |
腕部 | AN-3001 |
脚部 | LN-3001 |
右肩武器 | WM-S60/4 |
左肩武器 | WC-01QL |
右腕武器 | 不明(マシンガン?) |
アンファングの敵機として登場した真紅の重量二脚型。
コア以外のパーツはオープニングのアセンブル画面で選ばれなかったパーツで一部構成されている。
右腕武器には劇中に登場しない謎のFA-MASっぽいマシンガンを持っている。
サーベラスIIを伴って街中の建造物を破壊し、どこかに侵入していたが、取り巻きのサーベラスIIをアンファングに破壊されたため応戦。
アンファングのマシンガンを避けてミサイルで応戦するもこれを回避され、グレネードを棒立ちで喰らい撃破された。
この後に、『MoA』で本機の右腕武器と似た外見のエネルギーマシンガン「MG-MG500/E」が登場している。
また「真紅の重量二脚」という機体構成は『AC2AA』の戒世や『AC3』のミラージュ重装型にもオマージュとして受け継がれていたりする。
アーマード・コア プロジェクトファンタズマ
「真っ黒な背景をバックに、様々なACがアクションする」という後のシリーズにない異色のOP。
時間も一分未満と非常に短いため他シリーズのOPに比べ見所は少ないが、シリーズで初めて、OPでレーザーブレードが振るわれた。
アンファング
前作から続投。
マシンガンを連射した後レーザーブレードを横一閃、最後に飛び上がってからグレネードを撃ってOPの〆を担当。
ACのオープニング史上、初めてレーザーブレードを振るった機体。
空中でグレネードを撃っているので、前作と違い強化人間である模様。
ヴィーダー
頭部 | HD-G780 |
コア | XCL-01 |
腕部 | AN-863-B |
脚部 | LN-SSVR |
右腕武器 | WG-XP2000 |
『PP』の看板機体。重量2脚。
「軽量級のコアに重量級の手脚」というアセンから胴が小さく、末端パーツの大きい骨太なシルエットに仕上がっており、
アンファングとはまた違ったかっこよさがある。
ただしコイツもゲームで再現すると頭部(HD-G780)の大きさがおかしいため頭でっかちのACになってしまう。
『MoA』では二脚アリーナの一番手として、レイヴン「ツヴァイト」の乗機「ヴィーダー」として参戦。
最下位だけあって武装が貧弱で、パルスライフル一丁とブレードしか持っていない為明らかに火力が足りない。動きもそこそこレベルで、苦戦する要素はない。
「ツヴァイト」はドイツ語で「2番めの~(zweit)」(こちらも英語の「Second」とほぼ同義)、ヴィーダーは独語の副詞で「またも、再びの~」を意味する。
「2作目の看板機体」に相応しい、アンファングと同じくフロムのセンスが光るネーミングである。
OPでの活躍はゆっくりと片膝立ちから立ち上がり、パルスライフルを構える。以上。
パッケージを飾る高待遇の割には、かなり地味な立ち位置なのは否めない。
『LR』では29位のランカー「クォモクォモ」の乗機「ALIE」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH13-LONGHORN」、コアの再現パーツ「CR-YC99UL」、右腕武器(WG-XP2000)のアレンジ再現武器「YWH14PU-ROC4」と、
本機のために3つもパーツが復刻されるという高待遇での参戦となっている。さらに頭部パーツの大きさが小さくなり、イケメン度もアップ。
ランクも『MoA』を意識してか、アリーナの最下位近辺。
動きはいいが、相変わらず武器がパルスライフルとブレードしかないので、距離を取って撃ち合えばそれほど怖くはない。
地味な立場のACではあるが、その耳に残る名前がレイヴンに受けたのか、2chのACスレを中心に妙な人気があり、専用のAAまで作られている。
その他のACたち
画面に一瞬登場するACたち。
後の看板機体と違ってユニークなカラーリングやアセンブルが目立ち、中には現在に至るまで実装されていないパーツを装備したACもいる。
折りたたみ
- D系フレーム
頭部 | HD-D-9066 |
コア | XCH-01 |
腕部 | AN-D-7001 |
脚部 | LN-D-8000R |
冒頭に登場。無印のランカー「ホワイトクィーン」の機体「チェックメイトIII」とアセンブルは同じ。
型番に「D」の入るパーツで構成された中量二脚。ゲーム中よりふとましく、重量二脚に見える。
『LRポータブル』で何故かコア以外フレームパーツが再現されたため、再現機体が簡単に作れる。
- 緑色の重量二脚
頭部 | HD-ZERO |
コア | XCH-01 |
腕部 | ANKS-1A46J |
脚部 | LNKS-1B46J |
右腕武器 | WG-HG512 |
ずっしりとしたフォルムの重量二脚。
上の機体に続いて登場。
- 赤色の軽四脚
頭部 | HD-4004 |
コア | XCL-01 |
腕部 | 不明 |
脚部 | LF-205-SF |
前腕が長い奇妙な腕パーツを装備した四脚。
加えて、本作ではまだ未実装(『MoA』で実装)のHD-4004を装備している。
この謎の腕パーツは結局実装されることはなかった。
- ホバータンク
頭部 | HD-08-DISH |
コア | XCH-01 |
右腕部 | AW-XC65 |
左腕部 | AW-GT2000 |
脚部 | LC-HTP-AAA |
右肩武器: | WC-ST120 |
左肩武器 | 不明 |
シリーズ唯一の左右別々の武器腕を装備したAC。
レーザーキャノン、ガトリングガン、スラッグガンとかなりの重装備であり、左肩には薬のカプセルに似た謎の武装を搭載している。
この「左右別々の腕部パーツを装備する」というシステムはパラメータの調整が難しいのか、現在に至るまで実装されていない。
- 武器腕逆関節
頭部 | HD-ONE |
コア | XCL-01 |
腕部 | AW-RF120 |
脚部 | LBKS-2B45A |
右肩武器 | WC-XC8000 |
左肩武器 | WM-P4001 |
「防御は捨てた」と言わんばかりの、重武装の武器腕逆関節AC。
- 武器腕タンク
頭部 | HD-06-RADAR |
コア | XCA-00 |
腕部 | AW-MG25/2 |
脚部 | LC-MOS18 |
右肩武器/左肩武器 | WM-S40/2 |
こんなのACじゃないわ!前方投影面積のデカい戦車よ!
タンク脚に標準コア+武器腕+小型ミサイル×2と、タンクの長所を完全に殺している迷走したアセンブルが目立つAC。
濃いカーキ色のペイントと相まって「戦車型」を通り越して、完全に戦車になってしまっている。つーか現実の対空戦車と言われても信じかねない。
OP機体では現状唯一のアンテナ頭の装備者。
アーマード・コア マスターオブアリーナ
前作『PP』から実装された、AC同士の戦いを行うモード「アリーナ」の試合開始までを描く。
本作からCGのクオリティが見違えるほどに向上。次回作では次世代機のスペックもあって更なるクオリティアップを果たすのだが、早くもその片鱗を見せている。
初代オープニングのアセンブルのシークエンスをさらに昇華したアセンブルシーンや、初めてハイエンドCGで描かれたナインボールなど、
CGの技術向上以外にも見どころの多いOPとなっている。
アナイアレイター
頭部 | HD-4004 |
コア | XXA-S0 |
腕部 | AN-25 |
脚部 | LN-1001B |
ジェネレーター | GBG-10000 |
F.C.S. | TRYX-QUAD |
ブースター | B-VR-33 |
右肩武器 | WM-SMSS24 |
左肩武器 | WC-IR24 |
右腕武器 | WG-1-KARASAWA |
左腕武器 | LS-3003 |
『MOA』の看板機体。「中量脚部に軽量級の上半身」というビジュアルアセンの定番を行く機体。
広い肩幅に張り出した肩アーマー、流線型でカッコいいアンテナ付きの頭部にガンメタルのカラーリングと、
いかにも「ロボットアニメの主役メカ」といった風味の、無骨なアンファングやヴィーダーとはまた違った「正統派」のかっこよさを宿す。
OPは、ガレージで本機が武器の装備を行い、リフトに乗ってアリーナへと向かう中で、
これから行われるであろう「ナインボールとの対決のイメージ」が挿入される構成となっている。
あおりで迫力のある構えキャノン、レーザーブレードでの斬り結びなど同じ「AC同士の対決」という構成だった初代のOPよりも、
格段に動きや魅せ方が向上しており、PSACのラストを飾るに相応しいクオリティ。
OPのラストでBGMが途切れた後に、「READY」の文字が現れるとともに静寂を引き裂くように響くイグニッションが耳に焼き付いているレイヴンも多いのではないだろうか。
また、OP中で構成パーツ一覧が表示されるため、内装パーツも含めたすべてのパーツを確認することができる。
ただしレーザーブレードの「LS-3003」はゲーム中未登場のパーツなので、完全再現はできない。
ちなみにLS-3003の刀身は青色。見た目だけでも再現するならLS-99-MOONLIGHTを使おう。
『LR』では19位のランカー「ゾロX」の乗機「ラヴィッツアーム」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH14-STING」、コアの再現パーツ「CR-YC03U4」、垂直ミサイルのアレンジ再現武器「CR-YWB05MV2」、
三連レーザーキャノンのアレンジ再現武器「YWB3SL-GERYON3」と、再現のために4種もの追加パーツが投入されている。
…しかし、LRのコア系再現パーツはなぜか既存のコアパーツよりサイズが大きくなっているため、再現度は微妙。
逆三角形の不格好な体型はまさに「これマジ?上半身に比べて下半身が貧弱過ぎるだろ…」。
VRアリーナ序盤の強敵である「クロウプレデター」の上位にいるのだからさぞ強いのだろう、と思いきや、
そのロジックは最下位近辺のランカーとどっこいどっこい。KARASAWA・ミサイルともに発射頻度は低く、さらに強化人間のくせに時々無意味に歩いたりする。
「なんだあいつは ときどき止まっているじゃないか…」
小説版では、主人公であるフリッツ・バーンの後半の乗機として登場。
こちらでは、ゲームにも登場するプログテック社のエラン・キュービスが開発に携わったカスタムメイド機という設定。
さらに小説版ではオリジナル形態として、ジェネレーターを強化しブレードをMOONLIGHTに変更、
その負荷を支えるために脚部を重量二脚のLN-S3に換装した「アナイアレイター+(プラス)」が登場している。
実は「アナイアレイター」の名称は小説版由来で、公式のものではない。しかしレイヴンの間で機体名だけ広まり、既に半公式化してしまっている。
アナイアレイター(Annihilator)は「殲滅するもの」の意。
ナインボール
ACシリーズ全体の「裏の看板機体」と言える、最強のトップランカーが今作で初めてハイエンドCG化。
今作の明確な「敵」であることをアピールするためか、OPでも大きく「9」のエンブレムが映されるなど、その扱いは大きい。
詳細は個別項目へ
アーマード・コア2
今作から次世代機にバトンタッチ。
本作から、フロムのハイクオリティなCGによる「ただの実写」伝説が始まる。
PS2発売と同年という早い時期にもかかわらず、マシンスペックを生かして他を圧倒したCGのクオリティは多くのゲーマーの度肝を抜いたとか。
グラフィックだけでなくOPの構成自体も、宇宙からの大気圏突入による降下、複数のACの乱戦と、マシンスペックを生かしたよりスケールの大きいものに進化している。
ジオマトリクス フライトナーズ専用機
頭部 | ZHD-MO-EGRET |
コア | ZGL-XA/2 |
腕部 | ZAN-202/TEM |
脚部 | ZLN-XA2/FF |
エクステンション | ZEX-RS/HOUND |
右肩武器 | ZWM-M24/1MU |
左肩武器 | ZWC-LQ/2552(?) |
右腕武器 | KARASAWA-MK2 |
左腕武器 | EES-777LAR |
『AC2』の看板機体。
PSAC三部作になかった、流線型主体の未来感あふれる美しいフォルムが特徴。無骨で角張ったエムロード系パーツとは好対照となっている。
OPではこの機体と、この機体と同じフレームでエクステンションを省き、
バズーカ・レーダー・パルスキャノンを装備した*1僚機が火星に降下し、エムロードの施設に対し攻撃を仕掛ける。
ブーストで接近しつつミサイルで先手を打ち、僚機を撃破して接近してきたエムロード機のレーザーブレードも冷静にエネルギーシールドで防いでいる。
その後はKARASAWAで引き撃ちという多くのプレイヤーが実践してきたであろうリアリストな戦法で残るエムロード機を撃破、
オーバードブーストで一気に接近しKARASAWAを乱射、施設を破壊して離脱している。
ちなみに、僚機はと言うと何もしていない。
一機は看板機体が撃ったミサイルをかわして接近してきたエムロード機のライフルに蜂の巣にされて撃破され、もう一機はいつの間にかいなくなっている。
これに関しては、「ミサイルを迎撃するシーンで一番奥側のエムロード機がチェインガンを撃っているので、それと相打ちになったのでは?」という説がある。
看板機体らしく本作の新システム「オーバードブースト」「エネルギーシールド」をアピールしている。
特に、PSAC時代は必殺の武器として恐れられたブレードを軽く受け流すシーンに衝撃を受けたPS世代のレイヴンも多いと思われる。
…が、実はAC2ではシールドでレーザーブレードを弾くことはできない。OP詐欺
また、終盤の「『オーバードブースト起動→KARASAWA乱射』という行動は、隠しコマンド『リミッター解除』のヒントなのでは?」という説も。
ゲーム中でレオス・クラインが駆る、いわゆる「クラインAC」とはフレームパーツが同一なので混同されがちだが、
武装が異なり、シールドが月光に、レーザーキャノンがグレネードになっている。
どうにも公式でも本機の武装に対する設定が定まっていないようで、当時発売されたアクションフィギュアや、
『NX』とほぼ同時期に発売されたワンコインフィギュアではなぜかレーザーキャノンではなくグレネードが付属しているなど、いまいち錯綜している。
『LR』では15位のランカー「Frip-Frop」の乗機「O-MICRON」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH15-DRONE」、コアの再現パーツ「YC08-ICURUS」、シールドのアレンジ再現武器「FUTEN」を装備している。
しかし、何故かKARASAWAがリニアライフルに差し替わっており、再現機体の中では再現度は微妙な部類。
動きはそこそこいいが、シングルトリガーかつエネルギーシールドが軽装甲の機体に噛み合っていないため、特に注意しなくても倒せる。
ちなみに、本作でも左肩武器はグレネード。違う、そうじゃない。
『LRポータブル』では、『2』仕様のKARASAWAと腕パーツの再現パーツが追加されたため、より再現度を高めることが可能。
エムロード ECM-XR00
頭部 | EHD-NIGHTEYE |
コア | ECM-XR00 |
腕部 | EAN-CEX |
脚部 | ELN-02A |
エクステンション | EEX-AM45 |
右肩武器 | EWM-S612 |
左肩武器 | EWC-GN44-AC |
右腕武器 | EWG-RF-M35 |
左腕武器 | ELS-2772 |
看板機体と対になる、エムロード側のAC。
アンファングの系譜を継ぐ無骨なフォルムがイカすが、今作では悲しいかな、やられ役を担うことに…。
OPではエムロードの施設の護衛にあたっていた。
こちらもジオマトリクス側と同じく同一フレームの機体3機でチームを組んでおり、ミサイルを迎撃するシーンの直前にそれが確認できる。真ん中の機体が表記通りのアセンブル。一番奥の機体はエクステンションを省いてチェインガン2門とマシンガンを装備(強化人間だと思われる)、手前側のミサイルを迎撃した機体は武装は殆ど同じだが武器がマシンガンに変わっている。
一機はミサイルを迎撃するも対処しきれずに大破。ミサイルを避けた機体はジオマトリクス側の僚機をライフルで撃破して隊長機にブレードで挑みかかるが、
それをエネルギーシールドで弾かれてしまい、その後はジオマトリクス側の解説の通りKARASAWAの引き撃ちを立て続けに喰らいあえなく撃破。
こちらもジオマトリクス同様、ミサイル迎撃のシーンで一番奥でチェインガンを撃っていた機体はいつの間にいなくなっている。
今作の新システム「ミサイル迎撃装置」(エクステンション)をアピールするも迎撃装置が一番の安物だったせいで失敗、
ブレードで果敢に斬りかかるもシールドで防がれる…と、いいところなし。
地味に「ライフルをマシンガン並の速度で連射する」というフロムマジックを披露しているが、
手前側のミサイルを迎撃している機体がマシンガンを持っているせいでマシンガンと誤認され、気づかれにくい…と、小ネタ面でも不遇。
この機体もフライトナーズ機同様当時フィギュア化されたが、何故か付属しているのはグレネードではなくチェインガン。
チェインガンも似合うが、完全再現にはジオマトリクス機の持っているグレネードが必要。
アーマード・コア2 アナザーエイジ
「AC同士が戦わない」「ACがMTや無人兵器を蹴散らして強さをアピール」「『主役となる2機の動向を交互に映す』という構成」など、
今までのシリーズにない特徴を持ったOP。
戒世のコンテナミサイル一斉発射やワンダーレイドの明らかに火薬量がゲーム中より多いグレネードなど、派手な破壊描写が特徴。
ワンダーレイドのブレード一閃やスピード感のある展開から、ファン人気の高いOP。
ワンダーレイド(エムロード高機動型)
頭部 | EHD-SCOPEEYE |
コア | ECL-ONE |
腕部 | EAN-1111 |
脚部 | ELN-070 |
エクステンション | BEX-BT180 |
左肩武器 | EWC-GN-81 |
右腕武器 | EWG-RF-10LB |
左腕武器 | ELS-2772 |
『AC2AA』の看板機体。
シリーズ初の軽量二脚の看板機体であり、劇中でも軽快な機動力で敵の攻撃を回避したり、
ターンブースターで急旋回するなど、軽量級ならではの軽快な動きが目立った。
天井のゲートを開き施設に侵入し、迎撃に出た大量の逆関節MT&ガードメカの攻撃を避けつつライフルで応戦。
しかし埒が明かないと考えたのか、足を止めて構えグレネードで敵集団を一掃。※映像はイメージです。実際の製品とは異なる場合があります
その後、しぶとく生き残っていた逆関節MTに対しすれ違いざまブレードを叩き込み、接近する戒世の存在を認めると、物陰から飛び出し戒世にライフルを突きつける。
「高速接近しながらブレードを発振」→「すれ違いざま敵を切り裂く瞬間、スローモーションになる画面」→「スローが解けると同時にターンブースタで急旋回、敵の撃破を確認」という一連の流れは非常にカッコいいので、必見。
ゲーム中では表のラストミッション「軌道エレベータ解放」で出現。
「軌道エレベータ解放」は2段階に分けられたミッションであり、前半は四脚AC「ガルガンチュア」を駆るレイヴン「ベイザー」とMTとの戦い。
後半は強化人間のレイヴン「アンタレス」、そしてワンダーレイドを駆るレイヴン「カーライル」と2vs1の戦い…という構成になっている。
しかし、前半と後半の間のローディングでプレイヤーは体力・弾薬共に回復できる上、肝心のカーライルはアンタレスと違い真人間であり、
軽量級のくせに動きを止めてわざわざグレネードを構えて撃ってくる。
確かにグレネードは痛いが、それ以外は初期ブレードとライフルしか持っていないため、
カルサワと地上魚雷をガンガン連射してくるアンタレス機「ディエス・イレー」に比べてまるでプレッシャーがなく、
慣れたプレイヤーからは「空気」「2vs1の気がしない」などと言われる始末。
というかアンタレスと違って一切の台詞がないため、後々攻略本やネットで「あの軽量二脚ワンダーレイドだったの?」と気付いた…というレイヴンも多いと思われる。
『LR』では13位のランカー「-1」の乗機「クォーツクロック」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「CR-H06XS-EYE4」、コアの再現パーツ「CR-YCO10/UL2」、ライフルのアレンジ再現武器「CR-YWH05R3」、
ブレードのアレンジ再現武器「YWL16LB-ELF3」を装備している。
オリジナルと違い強化人間になりキャノンの構え制限がなくなった上、
ブレードも『2』初期ブレードの皮をかぶった強力な短射程ブレードになったため、原作よりも確実に強くなっている。
ブレードは距離を取ればいいが、問題は肩グレネード。『NX』時代に比べて弱体化はしたものの、二連射の破壊力は健在なので、肩グレネードを警戒しつつ戦いたい。
『LRポータブル』では、脚部パーツの再現パーツ「CR-YLH01HM」が追加されたため、後は腕さえ揃えば完全再現ができる。
戒世(ジオマトリクス局地戦型)
『AC2AA』もう一機の看板機体。
パッケージに2機の機体が写っているのは今のところ『2AA』だけである。
フロムマジックは少なめだが、コンテナミサイルの分裂は異なる。
詳細については個別項目へ。
アーマード・コア3
パーツを『2』系列から一新した新たなAC。
『2』シリーズでも優れていたグラフィックは更に向上。
キャッチコピー「その世界に、空はなかった」を体現するような薄汚れたヴィジュアルやさらなる演出の進化、
そして作品自体初心者レイヴンのための入門編として広く知れ渡っているせいか、「『3』のOPこそ至高」というレイヴンは非常に多い。
また、本作から「フレームは企業統一だが、武器は他社製」という看板機体が目立つようになる。
一部では「企業のACではなく、レイヴンのACなのでは?」という解釈もある。
クレスト白兵戦型
頭部 | CHD-SKYEYE |
コア | CCM-00-STO |
腕部 | CAM-11-SOL |
脚部 | CLM-02-SNSK |
エクステンション | CWEM-AM40 |
右肩武器 | MWM-S60/12 |
左肩武器 | CWC-GNS-15 |
右腕武器 | MWG-MG/1000 |
左腕武器 | CLB-LS-1551 |
『AC3』の看板機体。
「21世紀のアンファング」とでも言うべき、アンファングのリメイク的な、前作のエムロード系列を引き継ぐ工業製品的なシルエットが特徴。
「EYEシリーズの頭部」「ミサイルとグレネード」「腕に装弾数1000のマシンガン」「重量過多」という点もアンファングから受け継いでいる。
『3』は作風やストーリーに『無印』のオマージュを含む点が多いことは有名だが、この機体もその一環なのでは、というレイヴンも。
機体の人気は非常に高く、前述のVIにも比較的早期にラインナップされた。
OPではクレスト軽量型と共にMT及びヘリコプターを破壊した後、ミラージュ側のACと交戦。ミラージュ高機動型に1vs1の戦いを挑む。
上空から放たれたマルチミサイルをOBでかわして距離を取っていたが、その後ミラージュ高機動型の奇襲を受けコアを損傷。
だが被弾しつつもマシンガンで反撃し、レーザーライフルを破壊している。
そしてライフルを失ったミラージュ高機動型のブレードによる突撃に対し、「相手のブレードを装備した腕を払う」というフロムマジックでブレード攻撃を回避。
最後はマシンガンの引き撃ちでミラージュ高機動型を沈黙させた。
OPの登場機体の中では特に深刻なダメージを受けることなく戦闘を終えており、まるで「『2』のエムロードの仇!」と言わんばかりに活躍している。
『LR』では11位のランカー「Sir.FIRE」(サファイア)の乗機「ダーティスレイマー」として再現機体が参戦。
『3』系列はパーツデザインが『NX』系列と同じなので、3以降の看板機体には再現パーツは搭載されていない(というか不要)。
順位がトップテンに近いだけあって動きはいいものの、フレームがクレストオンリーなのでエネルギー武器に弱く、
更に武器を思いっきり積んでいるため機動力は低め、トドメに今作はマシンガンの弾道がバラけるため、距離を取って引き撃ちさえすれば大した敵ではない。
要するにご先祖様であるアンファング(ジェッダー)と同じ対策で勝てる。
当時のコマーシャルでは、ブレードでミラージュ高機動型を横に一刀両断している。
中田譲治の「殲滅せよ!進化する戦闘メカアクション、『アーマード・コア3』!」のナレーションが印象に残っているレイヴンもいるのではないだろうか。この音声を使った某核ミサイルMADの影響で知った人も多い気がする
クレスト軽量型
頭部 | CHD-02-TIE |
コア | CCL-01-NER |
腕部 | CAL-MARTE |
脚部 | CLL-01-FKST |
インサイド | インサイドミサイル |
エクステンション | CWEM-R20 |
右肩武器 | MWM-S60/12 |
左肩武器 | CRU-A10 |
右腕武器 | CWG-MG-500 |
左腕武器 | KWG-HZL30 |
上記のクレスト白兵戦型の僚機。
前作のワンダーレイドから続くエムロード系(今作ではクレスト)・軽量型のOP機体だが、
頭部パーツのあんまり強くなさそうな顔立ちからか、ワンダーレイドと比較するとどこか宇宙世紀の量産MS的な頼りなさが漂う。
しかし、劇中ではそんなイメージとは裏腹に派手な活躍をしたことと、やたらパーツを壊されたことで有名。
OPではマシンガンでヘリコプターを破壊したが、ミラージュ重装型のバズーカを喰らい左腕と投擲銃をロスト。ミラージュ重装型に1vs1の戦いを挑む。
マシンガンで攻撃するが厚い装甲に阻まれ、イクシードオービットの攻撃を冷静に回避するも決定打は与えられず。
その後は空中からマシンガンを撃ちピンポイントでカメラアイを破壊することに成功するが、再びバズーカの直撃を受け頭部をまるごと損失。
満身創痍のところを設置オービットでとどめを刺されかけるが、肩部に隠していたミサイルと連動ミサイルを一斉発射。
この直後にカメラが切り替わってしまうためミラージュ重装型を撃破できたかは定かではないが、
さすがにあれだけのミサイルを受ければ重装型と言えどひとたまりもないだろう…。
後述のクレスト強襲型ともどもフロムマジックの代表として有名な機体で、作中に全く登場しない「インサイドミサイル」を装備している。
インサイドミサイルの未実装は、ゲームショップの店頭で流れていたデモやOPを見て「今作にはこんなパーツが実装されてるのか」と期待したレイヴンをがっかりさせた。
結局インサイドミサイルはオールドシリーズや『4』系列では実装されなかったが、「肩部に内蔵されるミサイル」というギミックは『V』系列で実装された。
また、ピンポイントで頭部と腕部が破壊されるのは、後に『LR』で実装されたシステム「部位破壊」の実装を考えていた名残、またはアイデアの元、という説がある。
ミラージュ高機動型
頭部 | MHD-RE/005 |
コア | MCL-SS/ORCA |
腕部 | MAL-RE/REX |
脚部 | MLL-MX/EDGE |
エクステンション | MEBT-OX/MB |
右肩武器/左肩武器 | MWM-MM16/1 |
右腕武器 | MWG-XCW/90 |
左腕武器 | CLB-LS-1551 |
実はジオマトリクス系(今作ではミラージュ)の曲面デザインの中では初めての軽量二脚。
どこか『2』のフライトナーズ機に似たシルエットではあるが、ワインレッドのカラーリングや頭部のカメラアイ、
そして腕部や脚部から突き出た突起物によるトゲトゲしたシルエットからは、「悪役感」がにじみ出る。
OPでは2機のクレストACからのマシンガンで狙われるが、補助ブースタを併用した機動で回避。
クレスト白兵戦型とタイマンを演じ、上空からマルチミサイルで仕留めようとするがOBで回避され失敗。
その後はOBで退避したクレスト白兵戦型を空中から奇襲、至近距離からレーザーライフルを浴びせるが反撃でライフルを破壊されてしまう。
瞬発力を上げるためかブレード以外の装備を捨てブレードでクレスト白兵戦型に斬りかかるが、先述のようにブレードを装備する腕ごと振り払われて失敗。
マシンガンで蜂の巣にされて沈黙した。
レーザーライフルはゲーム中とは違い、Eマシンガンのように高速で連射される武器になっている。
補助ブースタでマシンガンを華麗に避けるなど見せ場はあり、今作からの新システム「パージ」もアピールしたものの、どうにもクレスト白兵戦型の活躍に食われ気味。
コマーシャルでもバズーカを喰らったりブレードで斬られたりと散々だったが、後の『3ポータブル』のパッケージではクレスト白兵戦型を差し置いて看板機体に抜擢。
パッケージではクレスト白兵戦型の脚をブレードで斬り裂いてリベンジを果たしている。
ミラージュ重装型
頭部 | MHD-MX/RACHIS |
コア | MCH-MX/GRP |
腕部 | MAH-RE/GG |
脚部 | MLH-MX/VOLAR |
エクステンション | なし |
肩武器 | KWZ-OC-22 |
右腕武器 | CWG-BZ-30 |
左腕武器 | MES-ES/011 |
『2AA』の戒世から、肩アーマーのボリュームが増えたおかげで更にマッチョなスタイルとなった重量二脚。
『AC3 』が初代ACのオマージュを意識している事もあってか本機も初代ACのOPに登場した重量二脚機体のオマージュと思われる。
両肩武器、バズーカ、エネルギーシールドという装備は戒世と共通している。
しかし、ヘッドパーツがバイザー系ではなく小さなモノアイ系のカメラアイになってしまったせいなのか、クレスト軽量型同様どこか量産機っぽい雰囲気になっている。
OPではクレスト軽量型の腕部を破壊して颯爽と登場。マシンガンで反撃するクレスト軽量型の攻撃を弾きつつ、イクシードオービットで攻撃。
しかしクレスト軽量型にイクシードオービットは回避され、逆にカメラアイを破壊されてしまう。
だがそれと同時にバズーカでクレスト軽量型の頭部を破壊。視界を失ったためか背部の設置オービットで仕留めようとするが、
展開する前にクレスト軽量型にミサイル弾幕を撃たれてしまい、ブーストを吹かして逃げようとする。
その後はカメラがクレスト白兵戦型の方に切り替わってしまうため戦いの顛末は明らかになっていないが、
迎撃装置付きコアやミサイル迎撃エクステンションも装備していない上、あの機動力と逃げ道のない直線道路で、ミサイルを避けられたかは怪しいところ。良くて大破、悪ければ大量のミサイルを全身にモロに受け破壊された可能性がある。エネルギーシールド使えよ、と言ってはいけない。
新システム「イクシードオービット」をアピールしたはいいものの肝心のオービットは当たらず、敵に当てられたのはバズーカ二発だけ、
しかも致命傷に出来なかったとどうにも活躍できなかった機体。
この機体の頭部パーツ「MHD-MX/RACHIS」(N系では「H09-SPIDER」)は見た目にわかりやすいやられ役量産機っぽい雰囲気が出るせいか、
その後のシリーズのOPでも装備している機体が多い。
また、海外版ではこの機体がゲームのパッケージを飾っている…アメリカではマッチョな方が人気が出るんだろうか。
アーマード・コア3 サイレントライン
一機のACが、部隊規模の敵を相手に奮戦するという熱いシチュエーションのOP。
OP自体は短いものの、そのスピード感や短いながらも練られた演出、そして後述のクレスト強襲戦闘型のかっこよさからこちらのOPも人気が高い。
クレスト強襲戦闘型
『AC3SL』の看板機体。ファンの間ではフロムマジックだらけの機体として有名。
エムロード系では初めてエネルギー銃砲(しかもカラサワ)を持っている。
詳細は個別項目へ。
サイレントラインのAC
おそらく、未踏査地区(サイレントライン)のAIに乗っ取られてしまったであろうACたち。
サイレントラインの実働戦力として、クレスト強襲型をその他の兵器とともに攻撃した。
アセンブルは製造企業の統一がされていない。
四脚を除いて、フレームパーツは『3』のOP機体からの流用である。
折りたたみ
- MCL-SS/ORCA(実盾持ち)
頭部 | MHD-MX/RACHIS |
コア | MCL-SS/ORCA |
腕部 | CAL-MARTE |
脚部 | CLM-02-SNSK |
エクステンション | CWEM-R10 |
右肩武器/左肩武器 | CWR-M70 |
右腕武器 | CWG-RF-150 |
左腕武器 | KSS-SS/WALL |
冒頭でクレスト強襲戦闘型に対して肩部の連動ミサイルを撃っていたAC。
連動ミサイルはEOに撃ち落とされ、咄嗟に実弾盾を構えてEOは防いだが、直後にブレードで盾ごと両断されてしまった。
新システム「実体シールド」をアピールすべく登場した…と思われる機体。
しかし肝心のシールドはブレードでぶった切られてしまい、その防御力をアピールすることはできなかった。南無。
ちなみに、後の『LRポータブル』に付属した設定資料集『AC CHRONICLE Art Works』では単なるヤラレ役だったにも関わらず、
何故かクレスト白兵戦型やクレスト強襲戦闘型と並び立って戦っている姿が描かれている。
- MCL-SS/RAY(四脚)
頭部 | MHD-MX/BEE |
コア | MCL-SS/RAY |
腕部 | CAW-SDC-05 |
脚部 | MLF-MX/KNOT |
エクステンション | なし |
右肩武器 | CWC-CNG-220? |
左肩武器 | CWC-CNG-220 |
OP機体の中では久々の二脚でないAC。
左肩のチェインガンを連射した後、武器腕のグレネードを連射して攻撃したが、グレネードはかわされてしまった。
一瞬の出番にも関わらず、すべてのパーツを新規にモデリングされた珍しいAC。
- CCM-00-STO(重量二脚)
頭部 | CHD-02-TIE |
コア | CCM-00-STO |
腕部 | CAM-11-SOL |
脚部 | MLH-MX/VOLAR |
エクステンション | なし |
右肩武器 | CWR-M70? |
左肩武器 | ? |
右腕武器 | CWG-MG-500 |
左腕武器 | ? |
終盤に登場し、マシンガンを連射していたAC。
KARASAWAを側頭部に叩き込まれた。
CMでは大バズの標的にされている。
アーマード・コア ネクサス
夜の市街を舞台に、様々な場所で戦うACを平行して描く。
後の『4』のネクストの如く夜空を飛び回るACや過去作にましてスタイリッシュなACの挙動から、「ゲームはアレな出来だったけどOPは好き」というレイヴンも多い。
オラクル
頭部 | H11-QUEEN |
コア | C01-GAEA |
腕部 | A11-MACAQUE |
脚部 | LH09-COUGAR2 |
エクステンション | FUNI |
右肩武器 | MAGORAGA |
左肩武器 | CR-WB91LGL |
右腕武器 | CR-WR93RL |
左腕武器 | WL-MOONLIGHT |
『ACNX』の看板機体。
シリーズを跨いだからか、再びジオマトリクス・ミラージュ系の曲線デザインの機体が看板機体となった。
スポーツカーを思わせる曲線でまとめられたデザインや、『3』系にはなかったヒロイックな顔立ちが特徴の新型頭部「H11-QUEEN」がもたらすイケメン感は、
キャッチコピー「アーマードコア、新生」に相応しい未来的な雰囲気を感じさせる。
そのビジュアルはクレスト白兵戦型やクレスト強襲型とはまた違った人気を持っており、VI始動時にも栄えある第一弾として選ばれた。
また、実はOP機体の中では初めて月光を装備している。
OPでは、EOコアのくせにOBのエキゾースト音を響かせながらMT部隊の前に颯爽と登場。
「敵の攻撃を避けた後、噴煙の中から無傷で姿を表し反撃開始」という、まるでハリウッド映画のような演出でMT軍団を蹴散らしていく。
リニアライフル・マイクロミサイルと本作初出の新武器を存分に活かして敵を蹴散らした後、すれ違いざまに月光の横薙ぎでMTを仕留め、
残る一機を空中からのリニアライフル連射で仕留めたところでOPは終わる。
バッドエンド時のムービーではこの機体と同じアセンで右腕武器だけマシンガンになった機体がMT部隊と撃ち合いをしている。
また、別のムービーでは後述のクレスト機と共に砂漠を行軍している。
『LR』では21位のランカー「No.2448」の乗機「クロウプレデター」として再現機体が参戦。
シリーズのアリーナお約束の「上位への門番となる強敵下位ランカー」のポジションを担っており、
- 強化人間+重量過多ペナルティ無視
- 初心者殺しの、強化人間特有の空中フワフワからのラッシュ攻撃
- ステージが狭いので引き撃ちがやりづらく、更に薄暗いため敵の視認が困難
- 実弾武器とエネルギーEOを併用してくるためシングルトリガーにも関わらず火力が高め
- リニアキャノンは反動が強く、被弾安定がよっぽど高くないと動きを止められて連続して被弾してしまう
と、初心者には辛い要素がてんこ盛り。下手なアセンだと中級者でも手こずらせることも。
オラクル亜種(1)
頭部 | H11-QUEEN |
コア | CR-C90U3 |
腕部 | A11-MACAQUE |
脚部 | LH09-COUGAR2 |
エクステンション | FUNI |
肩武器 | CR-WBW91RT? |
右腕武器 | WR07M-PIXIE3 |
左腕武器 | CR-WL74M |
空中でヘリコプターの部隊と戦っていたAC。
後述のミラージュ機ともどもオラクルに似ているが、こちらはコアがクレスト系なのでわかりやすい。
ミサイルやマシンガンを駆使してヘリを次々と撃墜。
ヘリから放たれたミサイルをかわすために、モノレールの路線に入り込みモノレールを盾にするなど、こちらもオラクル同様スタイリッシュな挙動が目立った。
また、両肩ロケットからミサイルを撃つというフロムマジックを披露している。
(OPを作っていた段階ではあのパーツはミサイルだったのでは、という説も)
オラクル亜種(2)
頭部 | H11-QUEEN |
コア | C01-GAEA |
腕部 | A11-MACAQUE |
脚部 | LH09-COUGAR2 |
エクステンション | FUNI |
右肩武器 | WB24RG-LADON2 |
左肩武器 | WB03R-SIREN |
右腕武器 | WR07M-PIXIE3 |
左腕武器 | JITEN |
地上でクレストのACと戦っていた機体。
こちらはフレームがオラクルと同一なのでかなり紛らわしい。
クレストのACと盾を構えながらマシンガンを撃ち合い、左腕を破壊されて追い詰められるが、咄嗟にターンブースタと見まごうほどの急旋回からレールガンを構え反撃。
レールガンでクレストACの脚部を撃ち抜き、逆転に成功している。
この時の「急旋回」→「ブーストの圧で背にしたビルのガラスが一斉に割れる」→「レールガン発射」の一連のシーケンスは非常にカッコいい。
WB24RG-LADON2のエネルギー弾は、完成ゲームでは赤だが、このOPや開発画面ではグリーンだった。
VIのオラクルとウェポンセットを組み合わせると再現できる。
クレスト中量二脚
頭部 | CR-H97XS-EYE |
コア | CR-C75U2 |
腕部 | CR-A71S2 |
脚部 | CR-LH80S2 |
エクステンション | CR-E90AM2 |
右肩武器 | MAGORAGA |
左肩武器 | CR-WB72CGL |
右腕武器 | CR-WR69M |
左腕武器 | KATEN |
クレスト白兵戦型と同一フレームのAC。
上記のオラクル亜種と地上で交戦する。
盾を構えながらマシンガンで攻撃し、ミサイルを放つも回避される。
しかし盾を持った左腕を破壊することに成功、相手を追い詰めたと思われたが、
前述のようにレールガンの反撃を脚部に受けてバランスを保てなくなり、ビルの壁面に突っ込んで沈黙。
バッドエンド時のムービーではOPとは逆の構図で、夜の街でオラクルに似たACと交戦する直前の様子が描かれる。
また別のムービーでは、オラクルとともに砂漠を行軍している。
アーマード・コア ナインブレイカー
本作にはハイエンドCGを使ったOPがないため、厳密には「OP機体」はいない。
パッケージを飾っている「リメイク版ナインボール」は良くも悪くも話題を呼んだ。
ナインボール(NB版)
『ACNB』の看板機体。
前述の通り『NB』にはハイエンドCGのOPがないため、活躍はなし。
よく見るとOPで一瞬グレネードを構え撃ちしている姿が確認できるが、それだけ。
『LR』のVRアリーナにも再現機体が参戦している。
詳細はナインボールの個別項目へ
アーマード・コア ラストレイヴン
オールドシリーズを締めくくるに相応しい、2つのOPを同時収録という大盤振る舞い。ミニマル調のBGMは賛否分かれるものの、荒廃した世界の雰囲気を引き立てている。
また、ハンドレールガンの詐欺っぷりからネタ的な意味でも人気が高い。
カスケード・レインジ
頭部 | CR-H06SR2 |
コア | CR-C90U3 |
腕部 | CR-A92XS |
脚部 | CR-LH80S2 |
エクステンション | なし |
右肩武器 | CR-WB82RP3 |
左肩武器 | WB11M-HYDRA |
右腕武器 | YWH16HR-PYTHON |
左腕武器 | CR-WL06LB4 |
『LR』の看板機体。『NX』から再びクレスト系に交代。
頭部の「CR-H06SR2」の「装甲の奥まった所にカメラアイがあり、カメラアイの光が装甲面に反射している」という独特のデザインが人気。
『NX』のオラクルとはまた違った近未来SF感と、クレスト系特有の無骨さが共存するデザインは今までの看板機体にないヴィジュアル。
OPでは敵の前線基地を強襲、ヘリや歩兵の攻撃をものともせずレールガンの一撃で敵陣を壊滅させる。
その後は敵のミラージュ四脚の肩部レールガンの一撃を受け右腕を喪失。四脚のマシンガンとミサイルの弾幕を避けつつミサイルを直撃させ、
レールガンを回避するとブレードを一閃し右腕を切り飛ばす。
その後は吹き飛んだ四脚に対しロケットで追撃して頭部も破壊。残る左腕のマシンガンで抵抗する四脚に対し、ブレードでとどめを刺した。
このように、OPではカッコいい活躍を見せつつ、LRの『3SL』の武器破壊の誤ちを繰り返した新システム「部位破壊」を体を張ってアピールもしたのだが、
敵陣を一撃で焦土に変えたハンドレールガン「YWH16HR-PYTHON」のOPとゲームでの性能の落差が非常にネタにされる機体である。
「OPとゲーム中で性能が違う」というのはACに限らずゲームではままあることなのだが、
ハンドレールガンは「OPで高い性能を披露」「高難度のミッションクリアの報酬」という立場で、多くのレイヴンを期待させたにもかかわらず、
産業廃棄物レベルの弱さから色んな意味で印象に残る武器になってしまったのだ。
その実態
- OPでは一撃で敵陣を破壊しヘリを撃墜!→ゲームでは一撃でヘリ(耐久力は低い)を撃墜することができない
- OPより何故かサイズが縮んでいる
- 発射間隔はスペック的にはレーザーライフルと同程度で普通レベルなのだが、これにはレールガン系特有のトリガーを引いたあとのチャージ時間は含まれていない。実質の発射間隔は2倍以上
- 実質の発射間隔に近い武器は単射のグレネードライフルや射突ブレードなど、一発でも当てれば高い火力を期待できる武器がほとんど。ハンドレールガンにはそんな火力も熱量もない
- トリガーを引くたびにいちいち派手な効果音と共にチャージするエフェクトが出るため、発射タイミングがモロバレ
- 肩の本家レールガンは凄まじい弾速だが、その弾速までも弱体化。レーザーライフル程度にはあるので遅いわけではないが、グレネード並みの発射間隔には見合わない
- 唯一利点があるとすれば「重量が軽い」くらいだが、同程度の重量のレーザーライフルを乗っけたほうが強いのは言わずもがな
…これはひどい。
単なるガッカリ武器ならPYTHONの他にもたくさんある(むしろそいつらと比べるとPYTHONはまだマシな方)のだが、
なまじOPで破壊力をアピールしてしまったがためにガッカリ度が大幅アップしてしまった。
その弱さは「『中枢突入』に出てくる最終決戦仕様のジナイーダのハンデ用に作られた」という説が嘘に聞こえないほど。
だが、そのポンコツぶりから一周回ってレイヴンからは愛されており、『ハンデレールガン』『とある企業の産業廃棄物』とか好き勝手な名前で呼ばれている。
『LR』では7位のランカー「BJ」の乗機「カスケード・レインジ」として再現機体が参戦。カスケード・レインジの名前はアリーナが初出である。
一ケタ台のランカーだけあって動き自体はいいのだが、いかんせん主武器が上述のようなポンコツなので、普通に撃ち合うだけで火力差で押し切れる。
公式サイトからダウンロードできる壁紙では、ファシネイターに銃を向ける姿が描かれている。
ファシネイター
強さを追い求める孤高のレイヴン、ジナイーダの乗機。
詳細はジナイーダの項目にて。
ミラージュ軽四脚
頭部 | H09-SPIDER |
コア | C02-URANUS |
腕部 | A11-MACAQUE |
脚部 | LF04−LIZARD |
エクステンション | なし |
右肩武器 | WB04M-NYMPHE2 |
左肩武器 | WB24RG-LADON2 |
右腕武器 | WR07M-PIXIE3 |
左腕武器 | CR-WL74M |
カスケード・レインジと対するミラージュ系AC。
フレーム・武器含めて『3』~『NX』に登場するOP機体で賄われた超リサイクルアセンである。
OPでは、冒頭に起動している様子が描かれる。
その後は敵陣レールガンでを壊滅させたカスケード・レインジを、死角から自身もレールガンで奇襲、右腕を破壊。
(WB24RG-LADON2 はネクサスのOPといい、スタッフに愛されていると思われる)
接近してくるカスケード・レインジに対してはミサイルとマシンガンで迎撃するも、逆にカスケード・レインジのミサイルを受け右腕を損傷。
ならばとレールガンを構えるが、至近距離でレールガンを選んだのが運の尽き。
発射の瞬間を見切られて回避され、ブレードの一閃で右腕とマシンガンを失い、更にロケットで頭部も破壊されてしまう。
その後は前述の通り残った左腕マシンガンで抵抗するも、ブレードで横薙ぎにされて撃破された。
前述の通り、フレームから武器まで既存機体のパーツで賄われた超リサイクルAC。
同じパーツでも、組み替えるとここまで印象が変わるのかと感心するレベル。
構成パーツの内訳
頭部→ミラージュ重装型(3)
コア→ミラージュ高機動型(3)
腕部、左肩武器、右腕武器、左腕武器→オラクル亜種(NX)
脚部→サイレントラインの四脚AC(3SL)
右肩武器→クレスト白兵戦型、クレスト軽量型(3)
カスケード・レインジ同様体を張って部位破壊をアピールした他、地味に「右肩のミサイルと右腕のマシンガンを同時発射」というフロムマジックを行っている。
アーマード・コア フォーミュラフロント
NB同様、ハイエンドCGによるOPがない作品。
しかし、今までのACになかった清涼感とスピード感あふれる構成は非常に人気が高く、「シリーズ最高のOP」というアーキテクトも多い。
クレスト軽量二脚
PSP版の看板機体。
『3SL』のクレスト強襲戦闘型の頭部をEYEに変更しただけ。
カラーリングは赤と白を中心に、機体各所に企業のロゴがあしらわれたフォーミュラマシン風のもの。
OPでは非武装だが、「エクストラガレージ」に付属するフィギュアにはマガジン式スナイパーライフル「WH02RS-WYRM」二丁と、
エクステンションにエネルギーシールド、背部に追加ブースターという武装がなされていた。
ミラージュ高機動型
PS2版の看板機体、カラー以外はそのまま。
青と白を中心に、機体各所に企業のロゴという派手なペイントはPSP版と共通。
アーマード・コア4
本作でハードはPS3へ移行。
『NX』の時点で「次世代機レベル」と言われていたプリレンダムービーのクオリティは次世代機のスペックを得たことで更に進化。
その異常とも言えるクオリティにより、「ただの実写」というジョークが完全に定着してしまった。
ノブリス・オブリージュ(破壊天使)
フレーム | TYPE-HOGIRE |
肩武器 | 追加ブースタ? |
右背中武器/左背中武器 | EC-O307AB |
右腕武器 | MR-R102 |
左腕武器 | なし |
正確にはOPではなく、PS3発売前、まだ本作が『PROJECT FORCE』と呼ばれていた頃のティーザートレーラーから登場。
次世代機のスペックにより実現した、一気に情報量の増したデザインとまるで天使を思わせる背部武装の三連レーザー砲や、
PVで見せた、クイックブーストによる今までのACにない「瞬発的な動き」、
そしてロボットアニメのような球型の粒子バリア「プライマルアーマー」の存在は多くのレイヴンに衝撃を与えるとともに賛否を呼んだ。
主に有名なのはタイトルが『ARMORED CORE 4』に正式決定した後のトレーラー。
『NX』時代の初期機体(いわゆる「クレスト69式」)の部隊を単騎で蹂躙する姿が描かれる。
その強さは圧倒的であり、
- ライフルの一斉射をクイックブーストでかわす
- 69式のエネルギーシールド(CR-WL85ES2、いわゆる十字架盾)をライフルで貫通
- ミサイルをプライマルアーマーで受け止めて無効化
- ラストは羽レーザーを斉射し、69式をまとめて吹き飛ばす
など、文字通り「格の違う」強さを見せつけた。
今までのACになかったコーラス入りのBGM「Overture」も相まって、文字通り「新時代のAC」としてその強さを多くのレイヴンに、そして後のリンクスたちに刻みつけた。
また、『PROJECT FORCE』時代のトレーラーでは肩部に球型の追加ブースタのようなパーツを装備している。
まだ開発段階でのトレーラーだったため、製品版とは異なる点がいくつかある。
- 先述の球型の追加ブースタ
- プライマルアーマーは常時展開式ではなかった。コア(後のCR-HOGIRE)の左右のパーツが展開し、PAを展開している
- 頭部パーツ(後のHD-HOGIRE)には変形機構があり、カメラアイを防護するようにパーツが変形していた
この頃、公式ではネクストのことを「破壊天使」と称していたが、どうやら公開のタイミングを間違えたらしくすぐに削除されてしまった。
が、この機体とトレーラーの影響か、製品版の発売以降もノブリス・オブリージュは時折「破壊天使」と呼ばれるようになり、
「EC-O307AB」は「破壊天使砲」なる通称で呼ばれた。
また、製品版でレオハルトが駆るノブリス・オブリージュとはカラーリングが違うため、
区別するためにこの機体を「破壊天使」と呼ぶレイヴン、リンクスも多い。
シュープリス
『4』の看板機体。今作のトップランカー「ベルリオーズ」の乗機。
パッケージを飾る看板機体としては初めてのダブルトリガー装備。
詳細はベルリオーズの個別項目にて。
アーマード・コア フォーアンサー
河森正治デザインの新型機「ホワイト・グリント」の登場と、専門学校HALのCMに使われたことが話題を呼んだオープニング。
HALのCMとしてお茶の間にも流れたため、「ACは知らないけど、このOPは知ってる」という人も多い。
また、本作のアピールポイントであった超巨大兵器「アームズフォート」はACとは別に絶大な存在感を示した。
ホワイト・グリント
『fA』の看板機体。詳細は個別項目へ。
アーマード・コアV
「ここは、名も無き傭兵達の戦場。」というキャッチコピーの通り、本作ではOPで特定の機体がフォーカスされていない。
そのため、ハッキリと「これが看板機体!」と言える機体はいない。
パッケージもACが写ってはいるが、全体的に影がかかっていて機体の特定は難しくなっている。
UCR-10/A
頭部 | UHD-10 TRISTAN |
コア | UCR-10/A |
腕部 | UAM-10/A |
脚部 | ULG-10/A DENALI |
右腕武器 | URF-15 VALDOSTA |
左腕武器 | KO-5K3/LYCAENID |
右腕ハンガー | KO-2H4/PODENKA |
左腕ハンガー | UEM-34 MODESTO |
『V』の看板機体…とは正確には言えないが、メディアへの露出が多かった機体。
従来のACに比べて低身長で歪な体型はとてもヒロイックとはいえないものの、
どこか戦車などに近い無骨さは一部のロボヲタ(主に最低野郎とか)の琴線に触れたのか、これはこれで評価は高かった。
初出はタイトルのナンバリングがアラビア数字で、キャッチコピーが「それは、全てを焼き尽くす暴力」だった頃の特報PV。
この頃からブーストチャージで敵機を破壊したり、グラインドブレードを装備して頭部の変形ギミックを見せたりと、ある程度ゲームの方向性は定まっていた模様。
外部出演が殆どないACシリーズとしては珍しく、バンダイのフィギュアブランド「ROBOT魂」で立体化された作品によるクロスオーバーアクションゲーム『バトルロボット魂』に「スーパーロボット超合金」で立体化されたのが縁になってゲスト出演している。
シナリオを一通りクリアすると入手できる、「クリアしたプレイヤーへのご褒美」的なポジションで、搭載武器はすべて射撃武器。
バトルロボット魂は武器のコマンドを射撃と格闘で共有しており、武器コマンドを射撃で埋めると格闘が使えなくなる仕様で、
かつこの機体には格闘コマンドがないためブーストチャージの再現はできないものの、反面射撃の火力は異常。
特にパルスマシンガンは一瞬で相手をスクラップにできる火力を発揮し、脇を埋めるライフル・ガトリングガンもパルスマシンガンには及ばないものの十分に高火力。
残念ながらグラインドブレードは使えないが、OW抜きでも「全てを焼き尽くす暴力」を存分に味わうことができる。
サイバディやオービッド、果てはジムの神様など、
設定的にインフレしているスーパーロボットたちもやろうと思えば鉄屑に変えることができる。
アーマード・コア ヴァーディクトデイ
本作では、ハイエンドCGによるOPムービーがなくなってしまったが、製品パッケージやキービジュアル用の機体は存在し、事実上この機体が本作の看板機体と言える。
ストーリーミッション開始時のプロローグムービーでもその姿を確認出来る。
C03 Malicious
頭部 | H12 Swallowtail |
コア | C03 Malicious |
腕部 | A04 Vampire |
脚部 | L03 FreQuency |
右腕武器 | AU25 Kalong |
左腕武器 | AM/SHA-109 |
フレーム・武装共にACVDでの新パーツのみで構成されている。
最大の特徴は本作の看板要素の一つでもある、武器腕スナイパーキャノン。旧作の武器腕とは一線を画しており、腕部に武器を保持したままスナキャに変形するという素敵性能を誇る。
また、右腕には新カテゴリであるヒートマシンガン、左腕には同じく新カテゴリのシールド(KE属性)を装備している。
これ一体でACVDの新要素ほぼ全てを網羅しているという、まさに看板に相応しい機体。
ACVDの設定資料集「the AFTER」の主人公の解説欄にはこの機体が一緒に写っており、一応主人公機という扱いなのかもしれない。
しかし、性能面はお世辞にも使いやすいとは言い難い。属性防御が重要なV系においてフレームがKE防御に偏重しているため、CEやTE武器相手では一瞬で蒸発しかねない。しかも左腕に装備しているシールドもKEタイプなので、ミスマッチとしか言い様がない。
武装面もヒートマシンガンと武器腕スナキャのみ。ヒートマシンガンは跳弾されやすく瞬間火力もKE武器に大きく劣る。スナキャはあらゆる機体の装甲を貫通可能だが、ご存じの通りノーロック武器なのでそもそも当てるのに相当の技量を要する。
この機体で戦乱を生き延びたというのなら、VD主人公はまさに"黒い鳥"の名にふさわしいイレギュラーと言えよう…。
なお、ACVDの初回限定盤「コレクターズエディション」には本機体のフィギュアが付属した。フロム曰く「採算度外視で制作した」とのことで、おまけにしてはかなりクオリティが高い。武器腕の変形機構やシールドの展開も再現可能と至れり尽くせり。
アーマードコア6 ファイアーズ・オブ・ルビコン
実に10年ぶりとなった新作でも勿論登場。
本作にオープニングムービーは存在しないが、代わりにゲーム公開前のPVという形でプリレンダムービーが公開されている。
ナイトフォール
頭部 | HC-2000/BC SHADE EYE |
コア | CC-2000 ORBITER |
腕部 | AC-2000 TOOL ARM |
脚部 | 2C-2000 CRAWLER |
ブースター | BST-G1/P10 |
右肩武器 | SONGBIRDS |
左肩武器 | BML-G1/P32DUO-03 |
右腕武器 | RF-025 SCUDDER |
左腕武器 | PB-033M ASHMEAD |
右手にアサルトライフル、左手にパイルバンカー、両肩には2連装グレネードキャノンと3連装デュアルミサイルというラインナップ。パイル以外は伝統的なスタイルである。
バランスの良い武装構成もさることながら、最大の特徴としてはフレームの大半が所謂「初期パーツ」で組まれているという歴代でも類を見ないアセンブリ。
頭部パーツこそ違うがそれも初期頭部のカスタマイズ品という設定があり、実質的に初期フレームほぼそのまま。機体の機動力の根幹を成すブースターまでも初期パーツである。
今作では4のシュープリスのように、ある人物の駆るゲーム中でも登場する機体となっている。
ゲーム内では流石にFCSとジェネレーターは交換されているものの、対決の際にはブースターが初期パーツである事を感じさせない程の超機動、加えてコアにはアサルトアーマーを搭載しており、迂闊に近付こうものならアサルトアーマーでスタッガーを取ってからパイルバンカーのフルチャージ攻撃をきっちり叩き込んてくる恐ろしさを見せ付けてくれる。
なお、上記構成はアリーナ及び中盤のミッション中に登場するもの。
最初のミッションに登場する編成だと右手がマシンガン「MG-014 LUDLOW」となり、右肩の「SONGBIRDS」が外れて「SCUDDER」をハンガーで装備している。
コレクターズエディションに付属するナイトフォールのスタチューもこちらの編成となっている。
アナウンスメントトレーラーに登場したものは更に編成が変わっており、右肩に「SCUDDER」、右手は装備無しである。
弾切れでパージでもしたのかそれともパンチのスタッガー延長効果を使って溜めパイル2発戦法でも狙っていたのか。
一応ハンガーユニットにだけ腕部兵装搭載というのはゲーム中でも出来る。ほとんどの場合やる意味はないが、上述のように今作では何も持っていない腕はパンチ攻撃が可能で、かつパンチにはスタッガー延長効果があるので、場合によってはデスコンボ同然の凶悪な攻撃を繰り出せる。
ベイラム四脚型
頭部 | HD-011 MELANDER |
コア | BD-011 MELANDER |
腕部 | AR-011 MELANDER |
脚部 | LG-033M VERRILL |
右肩武器 | DIZZY |
左肩武器 | SI-24: SU-Q5 |
右腕武器 | SG-026 HALDEMAN |
左腕武器 | DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU |
ベイラム製特有の角ばったラインが特徴的な中量級の四脚型。こちらはアナウンスメントトレーラーにのみ登場する。
タキガワ製標準パルスシールド*2に加えてエクスパンションにパルスアーマーを搭載しており、防御を固めている。
武装がショットガン、炸裂弾投射器、腕武器のグレネードと全体的に近接戦志向であり、守りを固めつつ接近して一撃を叩きこむスタイルをとっている。
なお、ジェネレータの型番は不明ながらもブースター炎から内燃型と見られる。恐らく大豊製だろう。
メーカーの偏りからベイラム専属の可能性があるが、肩を赤く塗っていないのでレッドガンではない。
登場してからやられるまでの僅か18秒で
- プライマルアーマーに類するバリアの復活
- LR以前に回帰したようなフレームデザイン
- 炸裂弾投射器という近接武器ながら範囲攻撃が出来る新たな武装の登場
- ENシールドの復活
といった数々の要素を体を張ってアピールしてくれる健気なAC。きっと、幾多の考察勢から一時停止を挟みつつじっくり見られたであろう。
トレーラー内でやられてしまったからか、残念ながら本編には登場しないが…
廃品回収をしているAC
「アイビスの火」後のルビコンと思しき場所で、灰に埋もれた廃材の回収に勤しむAC。PP以来となる、非武装機体でもある。
背中に背負った大量の荷物に隠れて見えづらいが、恐らくゲーム本編の初期機体「LOADER 4」と同じRaD製のフレームを装備していると思われる。
同フレームは元々戦闘用ではないという設定であり、ACらしからぬ目的通りの平和な使われ方をしている。
特に腕パーツの説明には「廃材回収を目的としている」というそのまんまな一文があったり。
映像的には廃材を回収していたら遠くで戦闘による爆発が起こりそれを眺める、というだけのごく短いカットなのだが
不気味な紫が混じる曇天の下で大量の廃材を持って立つACという画は非常に印象的であり、当初は上記のナイトフォールよりも頻繁に作品の看板をこなしていた。
本編には登場しないものの、世界観の演出という観点では大きなインパクトを与える事に成功したと言えるだろう。
……だが、これの存在により「AC6は収集要素があるオープンワールドゲーになるんじゃね?」なんて憶測が視聴者の間で流れるという弊害も発生してしまったが。
トレーラー公開数日後にはオープンワールドでは無い旨と当該ACはフレーバー的な存在である事の説明がIGNとのインタビューにて明言されている。
身体が闘争を求めている人は追記・修正をお願いします。
画像出典まとめ
1997年7月10日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE』より2点(アンファング、重量二脚)
1997年12月4日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』より8点(ヴィーダ―、その他AC6機)
1999年2月4日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE MASTER OF ARENA』より2点(アナイアレイター)
2000年8月3日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE 2』より3点(フライトナーズ専用機、エムロード機)
2001年4月12日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE2 ANOTHER AGE』より2点(ワンダーレイド、戒世)
2003年1月23日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE3 SILENT LINE』より2点(サイレントラインのAC)
2004年3月18日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE NEXUS』より7点(オラクル、オラクル亜種1、オラクル亜種2、クレストAC)
2005年8月4日発売 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE LAST RAVEN』より1点(ミラージュ四脚)
2011年6月16日アップロード 「Armored Core 4 Xbox 360 Trailer - TGS Trailer」より1点
(https://www.youtube.com/watch?v=nSsGpopK1Q4)
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▷ コメント欄
- 建乙。予想以上のクオリティでビビッた。AC愛に溢れた良い項目だ。 -- 名無しさん (2017-01-01 18:51:04)
- すげええ -- 名無しさん (2017-01-01 19:21:02)
- 何だ、この愛に溢れた重すぎる項目は! 建て主お疲れ -- 名無しさん (2017-01-01 19:44:08)
- これが愛か。アナイアレイターは主人公らしき人物がアセンしてるカットがOPにあったな、そしてOPのMixがゲーム本編でも使われた珍しいケースかな? -- 名無しさん (2017-01-01 20:21:43)
- これはいい項目だ! -- 名無しさん (2017-01-01 21:10:37)
- ちょっと重量過多の機体を組んで見たくなった(錯乱) -- 名無しさん (2017-01-01 21:13:31)
- 画像が豊富で読みごたえもある。新年早々良い項目に出会えて建て主に感謝だ。ACVDの場合だとパッケージに頭だけ写ってる機体か、限定版に付属していた可動フィギュアが看板機体(仮)になりそうな気がする。 -- 名無しさん (2017-01-01 21:48:27)
- VDは強いて言うなら武器腕砂のアイツかな? -- 名無しさん (2017-01-01 23:54:24)
- …。アンタは、どうなんすか、ジナイーダ氏が乳あると思ってんすか、実際。橘花さんとか、深月さんとか、ハンパじゃないすよ、あいつら。 -- RD (2017-01-02 19:34:32)
- VDの事実上の看板機体の説明を追加。性能はアレだが結構かっこいいと思う。 -- 名無しさん (2018-04-01 11:25:54)
- プラグインの仕様変更か、画像が表示されなくなっていたので修正。あと、コトブキヤの商品画像はサイトに「転載禁止」とあるので、当wikiの「画像掲載のルール」に抵触していると思われます。異論がなければ近いうちに撤去しようと思います。 -- 名無しさん (2019-01-31 23:27:37)
- ↑に追記:「魂ウェブ」「GameSpark」からの引用画像も、転載禁止と謳われているので同様に撤去する考えです。 -- 名無しさん (2019-01-31 23:39:12)
- 予告したとおり、画像を撤去しました。 -- 名無しさん (2019-02-04 22:14:38)
- 個別項目のある機体について、各個別項目への記述の移植・統合をしようと思います。 -- 名無しさん (2019-02-05 00:36:33)
- クレスト軽量型の千切れた腕が、地面でウネウネ指を動かすシーンが印象深い -- 名無しさん (2023-03-12 08:03:16)
- たしかにACFFのOPいいね ワイプアウトみたい -- 名無しさん (2023-07-09 13:34:23)
- 在庫三羽烏か… -- 名無しさん (2023-07-21 15:24:44)
- ナイトフォールは初期機体の流用っていうのも相まって愛着がある。ジェネレータ?ああ、例の時代遅れか -- 名無しさん (2023-09-11 21:09:49)
- ナイトフォールくんの頭だけABでバイザーが降りるギミックつき。愛され仕様。そして結構強い。頭は。 -- 名無しさん (2023-09-21 16:24:51)
- 球型の追加ブースタではなくコジマ粒子発生装置。開発段階ではコジマ粒子をバラ撒いてPAを生成するってモーションがあったんだよ。ボツになったけど。 -- 名無しさん (2023-09-25 17:57:48)
- >この頃、公式ではネクストのことを「破壊天使」と称していた -- デタラメ書く自称フロム信者キモいよ (2023-09-25 17:58:43)
- 破壊天使を呼び出したのはPV見た某掲示板から。公式はそんな記述してないし呼称もしてない -- デタラメ書く自称フロム信者キモいよ (2023-09-25 17:59:43)
- 初期機体ながらⅥの実質的なOPに相当するストーリートレーラーで大活躍してたローダー4も看板機体と言えば言えなくもない…? -- 名無しさん (2023-09-25 18:24:15)
- 公式はそんな記述してないし呼称もしてないって証拠があるなら編集したらいいのに。 -- 一方的にデタラメ扱いするフロムアンチキモいよ (2023-10-04 00:46:37)
- 廃品回収してた機体の正体は偽装したナイトフォールで荷物の中身もパイル、って聞いたけど本当だろうか。一応「遠目にミッションエリアの様子を伺い、コトが起きたのを確認して突入」の場面と考えれば辻褄は合うけど。 -- 名無しさん (2023-11-14 18:12:56)
#comment
*2 ただし映像中のシールドエフェクトはゲームと異なる円形状であり、微妙にフロムマジックになっている
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