バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム

ページ名:バットマン_ゲート_オブ_ゴッサム

登録日:2016/11/29 Tue 16:40:03
更新日:2024/01/29 Mon 13:49:38NEW!
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『Batman: Gates of Gotham』は2011年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Batman: Gates of Gotham』#1~#5
発売 2011年5月から
脚本 スコット・スナイダー、カイル・ヒギンズ
作画 トレバー・マッカーシー(#1~#3、#5)、グラハム・ノーラン(#3)、ダスティン・グウェン(#4)、デレク・ドノバン(#4)


『Detective Comics Annual Vol.1』#12
発売 2010年12月
脚本 カイル・ヒギンズ
作画 トレバー・マッカーシー


『Batman Annual Vol.1』#28
発売 2010年12月
脚本 カイル・ヒギンズ
作画 トレバー・マッカーシー


日本では2014年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されており、独自の編集として『Detective Comics Annual Vol.1』#12と『Batman Annual Vol.1』#28の内カイル・ヒギンズとトレバー・マッカーシーが担当した部分が同時に収録されている。


『DCユニバース』の世界観を大きく変えたイベント『フラッシュポイント』直前のバットマン最後のエピソードの1つ。
バットマン:ブラックミラー』同様『フラッシュポイント』後、『Batman Vol.2』のメインライターを務めたスコット・スナイダーがライターの作品。
バットマンのホームタウン、ゴッサムの建造物にまつわる歴史と事件とが並行して描かれる。
本作に登場する人物や設定はスナイダーが担当したバットマンの作品に反映されている。
邦訳本に同時収録された話は『バットマン:インコーポレイテッド』に登場したフランスのバットマン、ナイトランナーのオリジンが描かれている。
フランスの代表でありながら純粋なフランス人ではなく移民が正体だったため批判の声も上がった。




『Batman: Gates of Gotham』#1~#5
『Detective Comics Annual Vol.1』#12、『Batman Annual Vol.1』#28




『Batman: Gates of Gotham』#1~#5



【物語】

爆薬の密輸事件を追っていたバットマンの目の前で3つの橋の爆破事件が発生する。
その事件の裏にはゴッサム創成期の歴史が関わっていた。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。ゴッサムの歴史的建造物を狙った爆破事件を追う。その過程で自らの知らないゴッサムの歴史に触れていく。



≪バットファミリー≫

3代目ロビンを務めたブルースの養子。現在は独立しレッドロビンを名乗っている。他のファミリーと協力して爆破犯を追う。
爆破犯のスーツの見た目から手掛かりを見つける姿からディックに彼の方がバットマンに向いていると思われる。
ディロン・メイの家にダミアンと共に向かいアーキテクトを見つけるが敗北し怪我をしてしまう。


  • ブラックバット(カサンドラ・ケイン)

香港のバットマン。暗殺者の娘で3代目バットガールとして活躍した。爆薬の密輸事件を追いゴッサムに帰って来た。
ダミアンとコンビを組んで『アイスバーグ・ラウンジ』の警備にあたり爆弾からダミアンの命を救う。
ディロン・メイの存在が浮かび上がるとディックと行動を共にして、かつて言葉をしゃべれずボディランゲージを使っていた経験から
ハッシュが何かを隠していることを突き止めエリオット家所有のビルに向かい次の標的がケイン橋だと突き止める。


ブルースの実子で新たなロビン。カサンドラとコンビを組み捜査に当たるが彼女に敵対心を向ける。
『アイスバーグ・ラウンジ』に仕掛けられた爆弾を解除しようとするが失敗しカサンドラに助けられる。
その後、ティムと共にディロン・メイの家に向かう。その途中カサンドラに敵意を向ける理由が嫉妬であるとティムに見抜かれてしまう。
ディロン・メイの家に着くとアーキテクトと戦闘になり、ティムのピンチを救うがアーキテクトを取り逃してしまう。



≪ヴィラン≫

  • ペンギン(オズワルド・コブルポット)

鉤鼻と小柄な体格が特徴的なギャング。爆薬の密輸事件で名前が上がり爆破事件との関連が疑われたが、
3つの橋のうちの1つに彼の名前がついていたため容疑者から外された。
その後、本拠地の『アイスバーグ・ラウンジ』を破壊されバットマンに嫌味を言う。


  • ハッシュ(トーマス・エリオット)

ブルースの子供の頃の友人だったが、ある事件をきっかけに彼を逆恨みしてハッシュを名乗り何度も彼に挑んでいる。
『アーカム・アサイラム』に収監されていたがアーキテクトにさらわれる。
その後旧ウェインタワーで爆弾を付けられた状態で発見され、バットマンに救出されるが旧ウェインタワーは破壊されたため満足気に笑っていた。


  • アーキテクト(ディロン・メイ)

ゲート兄弟が使っていた潜水服を改造したスチームパンク風のスーツに身を包む爆破犯。ニコラス・ゲートの日記を入手し彼の復讐を実行しようと企む。
表の顔は骨董品コレクターで市開発計画に関わっていた。居場所を突き止めたロビンとレッドロビンを相手取り圧倒するが、家の崩壊に紛れ姿を消す。
その後、ケイン橋に現れ橋を壊すことでゴッサムの半分を水没させようと企む。



≪過去の人物≫

  • アラン・ウェイン

ブルース・ウェインの父方の先祖。トライゲート橋に名前が付いていた。大物事業家で父ソロモン同様街の開発に乗り出し、
より未来のことを考え新進気鋭のゲート兄弟に仕事を依頼した。3つの橋や旧ウェインタワーを造っていった彼らを家族とまで呼ぶようになったが、
ブラッドリーの死後はエドワードやセオドアと共に冷たい態度をとる。


  • エドワード・エリオット

ハッシュ(トーマス・エリオット)の先祖。22丁目橋に名前が付いていた。マスコミの大物で祖父は今なお続くゴッサム・ヘラルドの創始者。


  • セオドア・コブルポット

ペンギン(オズワルド・コブルポット)の先祖。マジソン橋に名前が付いていた。
鉄鋼業界出身のゴッサム市長で街の開発には反対派だったがブラッドリーのおだてに乗せられ了承した。


  • ニコラス・アンダーズ/ニコラス・ゲート

ゴッサム創成期に様々な建造物を造った建築家。ブラッドリーの義理の弟。子供の頃に家族と共にゴッサムにやって来た。
大人になってからは設計技師となり兄と共に活躍していたところアランの目に留まり、兄弟揃って彼の事業を手伝うようになった。
ブラッドリーの死後は事故の原因が設計ミスにあると言われ大物たちからも助力を得られず追い詰められていき、
改造した潜水服を着てケイン家を襲撃しロバートを殺し逮捕された。この出来事を日誌に残していた。


  • ブラッドリー・ゲート

ニコラスの義理の兄でゴッサム創成期に様々な建造物を造った建築家。アイデア重視のニコラスを技術面でサポートしていた。
街の大物たちを信頼するニコラスに警告を送りながらも手伝い続けていたが、ケイン橋の工事中に事故に巻き込まれ命を落とした。


  • キャメロン・ケイン

ブルース・ウェインの母方の先祖。ケイン橋に今も名前が残っている。ゴッサムの北にあるケイン郡の所有者。
新たな橋の出資をケイン郡に橋をつなげることを条件に了承したが、
アランやセオドアと意見が合わず最終的にニコラスの意見もあって橋はアランの所有地につながることになった。
しかしブラッドリーの事故をきっかけに橋はケイン郡につながるように変更された。その後、ニコラスの襲撃を受け息子ロバートを殺される。


  • ロバート・ケイン

ブルース・ウェインの母方の先祖でキャメロンの息子。父親を殺そうとするニコラスを止めようとするが逆に殺された。



≪その他≫

  • ジェームズ・ゴードン

ゴッサム市警本部長。バットマンの良き理解者。バットマンに爆破事件の捜査を任せる。




『Detective Comics Annual Vol.1』#12、『Batman Annual Vol.1』#28



【物語】

フランス、パリ郊外のクリシー=ス=ボワに住むイスラム系移民ビラル・アスラーは街の惨状を気にしながらも母の教えに従い何もできずにいた。
そんなある日親友が命を落としたことをきっかけに彼は走り始め何かが変わり始めた。



【登場人物】

  • ナイトランナー(ビラル・アスラー)

パリ郊外のクリシー=ス=ボワに住むイスラム系移民。暴動が続く街を憂いながらも非暴力主義の母の教えに従い何も行動に移せずにいた。
16歳の誕生日に親友のアーリフと共に暴動に巻き込まれ重傷を負ってしまう。
その後も母の教えに従い続けていたがアーリフが命を落としたことをきっかけにパルクールのようなことをはじめ街で明るい話題を振りまくようになる。
しかしパリに連続暗殺犯が現れ各地で暴動も発生し、そしてアーリフが好きで彼も好きになった歌手レニ・アーバナも命を狙われてしまう。
当初は母を暴動から守るため家にこもっていたが、逃げ回るだけではいけないと気づきマスクをかぶりレニを守りに家を出た。
その後、2人のバットマンの活躍もあって連続暗殺犯は捕まり、
その時のビラルの活躍からブルース・ウェインにフランスのバットマンを任されることとなった。
特訓を終えた彼はナイトランナーとして活動を開始するが……。


  • ビラルの母

イスラム系民のビラルの母。暴力は暴力を生む悪の循環や人間の価値はその人の行動で決まるという考えの持ち主でビラルにもその教えを説いていた。
ビラルが暴動に巻き込まれた際もその考えは変わらなかったが、彼がナイトランナーとして活動することを決めた際には後押ししている。


  • アーリフ

ビラルの親友。ビラルの16歳の誕生日に暴動に巻き込まれ重傷を負ってしまう。
この事件をきっかけに警察への復讐を誓った彼は大切なものをビラルに預け、警察署に火をつけ射殺された。


世界へと飛び立った闇の騎士。連続暗殺犯を阻止した際、ビラルと出会い彼の行動力と考え方を評価しフランスのバットマンに任命する。


ゴッサムを守る闇の騎士。戦い方が似ているからかビラルの特訓の手伝いをする。また警視総監との面会にも立ち会っている。


  • ラファイエット

フランスの警視総監。バットマンにビラルを紹介され最初は反対していたが彼の覚悟を見て活動を許可する。




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