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dcコミックス new earth アメコミ バットマン 赤と黒 ポストクライシス プレフラッシュポイント ジョーカー ダミアン・ウェイン earth-0 グラント・モリソン アンディ・キューバート zur-en-arrh バットマン・アンド・サン
『Batman and Son』は2006年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Batman Vol.1』#655~#658、#663~#666
発売 2006年7月から
脚本 グラント・モリソン
作画 アンディ・キューバート
日本では2012年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
異才グラント・モリソンの描くバットマン・サーガ第1部の第1巻。バットマンの実の息子ダミアンの登場を描いた作品。
ダミアンの存在は1987年の『バットマン:サン・オブ・デーモン』のラストで描かれていたが、
その存在は読者・クリエイター双方から受け入れられず黒歴史のような扱いを受けていた。
そんなダミアンを登場させた本作は異質な環境で育ったダミアンの一筋縄ではいかない性格と数々の伏線が描かれ、
後の展開に期待を持たせる内容となっている。
『Batman Vol.1』#655~#658
『Batman Vol.1』#663
『Batman Vol.1』#664~#665
『Batman Vol.1』#666
『Batman Vol.1』#655~#658
【物語】
ジョーカーが捕まったことで久々に平穏を取り戻したゴッサム。そこでブルース・ウェインはロンドンのチャリティに出席することを決める。
チャリティで休暇を満喫するブルースだったがそこに武装した蝙蝠男マンバットの集団が現れる。
孤軍奮闘するも捕らわれたブルースの前に現れたのは宿敵ラーズ・アル・グールの娘タリアと彼女と自分との息子を名乗る少年ダミアンだった。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。突然存在を知った実の息子に戸惑いながらも彼を教育し直そうとする。
- タリア・アル・グール
『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領ラーズ・アル・グールの娘。パーティーを襲撃するという方法でブルースに会い、彼に息子ダミアンを預ける。
その際、テロの予告をするなどかなりエキセントリックな性格になっている。
ブルースとタリアの息子を名乗る少年(但しブルースは薬を盛られたと語り、後の回想では人工子宮で育ったことがうかがえる)。
『リーグ・オブ・アサシンズ』で教育を受けたためわがまま放題で人殺しも当然だと思っている。
ブルースにウェイン邸に招かれるもヴィランを殺しティムやアルフレッドを傷つけるなど暴走する。
≪バットファミリー≫
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。ブルースに休暇を提案するがそれをきっかけに新たな事件が発生してしまう。
- ロビン(ティム・ドレイク)
ディック・グレイソン、ジェイソン・トッドに次ぐ3代目のロビンでブルースの養子。休暇から戻ったところダミアンと出会い、
彼と仲良くやろうとするが痛めつけられ重傷を負う。
≪ヴィラン≫
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。子供を人質に取った事件を起こし、
偽のバットマンを追い詰めるも逆に眉間を撃たれる。しかし一命を取り止めバットマンにごみ箱に捨てられる。
- マンバット
カーク・ラングストロームの血清を使うことで変身する蝙蝠人間。『リーグ・オブ・アサシンズ』の暗殺者が変身し、
武器を使いこなすなど普通のマンバットより強力。集団でチャリティを襲撃しバットマンに襲い掛かる。
- スプーク(バル・カリバン)
小道具を使って超常現象を起こしているかのように見せる小悪党。市長を人質に取り『ブラックゲート刑務所』に
立てこもっていたがダミアンに頭を切り取られ死亡した。
≪その他≫
- ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長。バットマンの良き理解者。ジョーカーに毒を盛られしばらくの間何にでも笑うようになってしまう。
- 偽バットマン/バット・コップ(ジョセフ・マラー)
バットマンのコスチュームを身に着けた元警官。ジョーカーと戦い痛めつけられるも彼の眉間を銃で撃った。
- カーク・ラングストローム
蝙蝠専門の生物学者。自身の難聴を治すため蝙蝠の血清を投与したところ蝙蝠人間マンバットに変身してしまった。
現在はマンバットへの変身は落ち着き慈善活動を行っている。
妻フランシーヌを人質に取られマンバットの血清をタリアに渡してしまう。
- フランシーヌ・ラングストローム
カークの妻。シーバットと呼ばれる蝙蝠人間に変身したことがある。人質に取られ夫を犯罪に加担させてしまう。
- イザベル・ジェット
ブルースがチャリティで出会った女性。元モデルで現在は小国ムタンバの元首。
『Batman Vol.1』#663
小説形式の作品で挿絵は全てCGで描かれている。
【物語】
ある夜、墓地で小規模のギャングが毒で全滅した。そのメンバー全員がジョーカーと共に仕事をしたことがあることと残されたカードから、
バットマンはジョーカーのいる『アーカム・アサイラム』を訪れる。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ジョーカーによる毒を使った遠隔犯罪を捜査する。
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。
偽バットマンに眉間を撃たれ重傷を負うが一命を取り止め『アーカム・アサイラム』に収容されている。
ハーレイに毒を使ってかつての部下を殺させる一方、自身は再生の時を待っている。
≪ヴィラン≫
- ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル)
ジョーカーの愛人の元精神科医。ジェーン・ウィサケジャクを名乗りジョーカーの言語療法士となった。
彼からの頼みで新型毒を使った殺人を繰り返す。
≪その他≫
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンのサポートをする
- ジェレマイア・アーカム
『アーカム・アサイラム』の管理者。バットマンの存在をジョーカーたちと同じと見なし、いつか彼も『アーカム』に収容されると思っている。
彼がジョーカーの犯行と決めつけているのを馬鹿にするがジョーカーの言語療法士がハーレイ・クインだと言われ青ざめる。
- シーバ
ジョーカーのかつての部下。『バットマン:キリングジョーク』でゴードンを痛めつけた小頭症の1人。
ジョーカーが捕まった後はソロモンと共にファッションショーに出るなど華やかな人生を歩んでいた。
ハーレイ・クインに殺されかけるがバットマンに救われる。
- ソロモン
ジョーカーのかつての部下。『キリングジョーク』でゴードンを痛めつけた小頭症の1人。
シーバと共に暮らしていたがジョーカーの黒いバラと赤いバラを使った新型毒で死亡した。
- ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長。バットマンの良き理解者。『キリングジョーク』で痛めつけられたのを今でも覚えている。
『Batman Vol.1』#664~#665
【物語】
タリアとダミアンとの騒動を終えた後、ブルースはイザベルとの休暇を楽しみゴッサムに帰還した。
夜の巡回中に悪徳警官のかかわる娼婦の行方不明事件を知ったバットマンはさっそく捜査を行う。
その先に待っていたのはベインに似た偽バットマンだった。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。イザベルとの休暇を楽しむも、偽バットマンと戦闘し重傷を負い一瞬だが恐怖を覚える。
次々に現れる偽バットマンの裏に自身がかつて記録した『黒の事件簿』がかかわっていると感じる。
≪バットファミリー≫
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。偽バットマンに敗れたブルースを看病する。
- ロビン(ティム・ドレイク)
ディック・グレイソン、ジェイソン・トッドに次ぐ3代目のロビンでブルースの養子。
ブルースに代わって偽バットマンに挑む。
≪ヴィラン≫
- 偽バットマン/バット・ベイン(ブランカ)
バットマンのコスチュームを身に着けた元警官。ベインの『ヴェノム』とヒューゴ・ストレンジの『怪物血清』を使うことで強力な肉体を得ている。
元仲間の警官から娼婦を与えられては殺していた。強力なパワーでバットマンを倒して見せた。
≪その他≫
- イザベル・ジェット
元モデルで小国ムタンバの元首。ブルースとスキーや食事を楽しむ。
- デショーン
娼婦の仲介を行う男。悪徳警官から娼婦の提供を求められていたが何人も殺されたため断ろうとしていた。
- ロキシー
デショーンのもとで働く娼婦。バットマンとは知り合い。妊娠中なのかお腹が膨らんでいる。
偽バットマンに敗れたバットマンをウェイン基金ビルの地下に送り届けた。
- エリー
デショーンのもとで働く少女。顔に白塗りをしている。バットマンからまともな仕事を紹介される。
- 偽バットマン/バット・コップ(ジョセフ・マラー)
バットマンのコスチュームを身に着けた元警官で銃を使う。ブルースの悪夢として登場。
ブルースとタリアの息子を名乗る少年。ブルースの悪夢として登場。
『Batman Vol.1』#666
666というアンチキリストを意味する獣の数字で描かれた特別篇。
【物語】
とある未来のゴッサム。そこではブルースに代わってダミアンがバットマンとして活動していた。
偽バットマンによる計画を防ぐためバットマンはベツレヘム・ホテルへ向かう。
【登場人物】
- バットマン(ダミアン・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。死亡したブルースやディック・グレイソンに代わりバットマンとなった。
コート風の独特なデザインのスーツでマスクの下はスキンヘッド。少年時代から変わらず殺しも行う。
- バーバラ・ゴードン
ゴッサム市警本部長。ジェームズ・ゴードンの娘でバットガールやオラクルとしてヒーロー活動をしたこともあるが
この未来では父の跡を継ぎ本部長になっている。バットマンとは微妙な関係。
- ドーロトロン
ピッグ教授に改造された人間。バットマンに殺される。
- ピッグ教授
ドーロトロンを生み出したヴィラン。バットマンに殺される。
- 偽バットマン/バット・デビル(マイケル・レーン)
バットマンのコスチュームを身に着けた元警官で独特なマスクをつけている。ゴッサムを地獄に変えようと企む。
- ウィーゼル、マックスロボト、ジャカネイプス、フラミンゴ
偽バットマンにやとわれたヴィランたち。
- アルフレッド
ウェイン家に仕える執事……ではなくダミアンのペットの猫。
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