ザクⅠ・スナイパータイプ

ページ名:ザクⅠ_スナイパータイプ

登録日:2012/05/07(月) 21:40:27
更新日:2023/08/09 Wed 19:50:45NEW!
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援護する!撤退しろ!



ザクI・スナイパータイプとはガンダムシリーズに登場するMS。


  • 機体データ

ZAKU I SNIPER TYPE
型式番号:MS-05L
所属:ジオン公国軍
開発:キャリフォルニア・ベース
全高:17.5m
重量:67.9t
出力:899kW (+700KW)
推力:8,400kg
装甲材質:超硬スチール合金
武装:

主な搭乗者:ヨンム・カークス



「ハーモニー・オブ・ガンダム」、及び「機動戦士ガンダムUC」に登場した機体。
ゲームではジオン側で狙撃戦可能な機体がゲルググJくらいしかなかったので、その穴を埋めるために設定された。



一年戦争最初期に開発され、ジオンの優位性を確立させた「モビルスーツ(MS)」の元祖である「ザクⅠ」は、既存の兵器に比べれば優れた性能を誇っていたものの、MSとしてはお世辞にも高い性能とは言い難かった。
それ故に、後に開発された後継機である「ザクⅡ」に第一線を譲ることになる。


しかし第一線を退いたとは言え使えないことはないため、作業用等ではなく、もっと有効的な運用をしたい……という考えによって改修され、生み出されたのが本機である。



◇機体性能
名前の通り、狙撃に特化した性能を持つ。
ベース機のザクIのカメラアイをザク強行偵察型のものに変更し、背中に外付けの大型サブ・ジェネレータを背負うことにより、ザクIでありながらビーム兵器の使用を可能にした(ちなみにこの技術はゲルググビームライフルを開発した際に身についたノウハウによるものである)。
また、脚部には姿勢制御用の特殊ギアが装備されており*1、射撃時の安定性も高い。


しかし狙撃機の宿命というべきか、白兵戦の能力は低く、接近戦は苦手。
一応生還率を上げるために頭部にバルカンを設置し、携行武器にザクマシンガンやヒートホークを装備させてあるが、性能がモロにでる接近戦で、はたしてどれ程効果的かという話である。
機動性もお世辞にも高いとは言えないため、距離を詰められるとどうしようもない。


連邦の狙撃機体であるジム・スナイパーとは違い、「支援攻撃が可能な機体」ではなく、「支援攻撃しかできない機体」と言えるため、一部の媒体では砲台呼ばわりされていたりする。



(凸)<フヒヒwwwジリジリ


ザ砂<タスケテー!誰カー!



ちなみにUCに登場するカークス少佐の機体には、指揮官用レーダーや固定用のハードポイントやファットアンクル改に体を固定するためのフックなどが増設されていて、コックピットも統合整備計画の物が使用されている。


なお余談であるが、漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』序盤でダリル・ローレンツが搭乗しビッグガンによる狙撃を行っていた機体は、本機ではなく普通の旧ザクである。


◇武装

  • ビーム・スナイパー・ライフル

本機の主兵装。バックパックと直接チューブで連結されている。
高い出力を誇り、遠距離にいる敵機を一方的に破壊可能である。また、威力を抑えることである程度連射することもできる。
冷却機能が高くないためか、連続使用するとバレル部分が赤熱化して焼付いてしまう。なので一定間隔でバレルを交換する必要がある。
ちなみにカークス機は背中に予備バレルが入ったケースが二つマウントされている。



  • 頭部バルカン

牽制用の副兵装。威力は低く、MS相手には効果は薄い。一応ザク系統では珍しい武器。



  • ザクマシンガン

ザクさんご用達のマシンガン。安定した性能を誇るため近距離での主兵装となる。


ご存じザクが大好きな格闘武器。
狙撃用のこの機体に格闘武器は相性が良くないが「ザクマシンガンもバルカンも効かない!くそ!最後の手段だ!」と最後の悪あがきとして装備されている。



あまり脚光を浴びることのないマイナーな機体だったが「機動戦士ガンダムUC」にて登場。
しかも名有りキャラの愛機として現れて連邦軍の戦闘機やリジーナやMSを多数撃破したため一気に知名度が上がった。
なおアニメでの初登場はガンプラビルダーズである。




◇劇中の活躍
登場は第4話「重力の井戸の底で」。
ダカール、及びトリントン基地攻撃の際にジオン残党のヨンム・カークス少佐の愛機として登場し、ファット・アンクル改に固定された状態で運用され、上空からの狙撃、指示で高い戦果を挙げた。


UCの時代ではもはや骨董品とすら言える性能にも関わらず、パイロットの腕により性能が十二分に発揮され、先述の通りネモ等のMSはもちろんのこと発進前のセイバーフィッシュ等の戦闘機、奇襲を掛けようとした歩兵部隊のリジーナやホバートラック、さらに倉庫内にいた出撃前のネモⅢなど、多くの敵戦力を上空から狙撃し、MS部隊の侵攻に大きく貢献した。
ちなみにこのときは航空戦力や対空装備を優先的に狙っていたようだ。またあのバイアラン・カスタムのスラスターを破壊し離脱させた。


しかし戦局が悪化し、味方の後退支援をしている最中にジェスタ隊(トライスター)の攻撃を受けてしまう。


固定具をパージしてファット・アンクルから脱出した本機は眼下にあったコロニーの残骸に着地し、追撃に来たジェスタ隊に対し残骸の斜面を滑り下りている最中に狙撃するという荒業という神業を見せるが、掠っただけで直撃せず、ジェスタ隊と正面から戦うことになる。


ジェスタ3機に対し残弾一発という圧倒的不利な状況で、カークス少佐は自爆を決行。
ジェスタ隊を巻き込むため飛び立ち、腹部にビーム・スナイパー・ライフルを突き刺し自爆を計るも、寸前でジェスタ隊のナイジェルに気付かれ両腕を切断されて失敗。ロニに「俺のようにはなるな」と叫びそのまま撃墜され、残骸に叩き付けられ沈黙した。


尚、原作ではバンシィビームサーベルで溶断され、撃墜されている。




◇ゲーム中の活躍


魂、WORLDに登場。地上・宇宙両方で使用できる上、スナイパーライフルによる狙撃(MAP兵器)ができ、尚且つヒートホークで格闘も可能と使い勝手は良い。
だが基本性能が残念なため、使う為にはそれなりに愛が必要な機体になっている。
『OVERWORLD』ではヒートホークが没収され接近戦にすこぶる弱くなってしまったが、アビリティ「ジオンの魂」で強化される点で他の狙撃機と差別化が可能。
『GENESIS』では射程が2~4になり単なる弱い機体になってしまった。どうしてこうなった…。



稼働初期から配備されているコスト200の狙撃型MS。


バージョンアップする度に色々な変更がなされており
REV.3現在では射撃トリガーを引いてる間チャージする「ビーム・スナイパー・ライフル」がメイン射撃武器である。
MAXチャージで高威力・一発ダウン。チャージ途中で低威力・一発よろけとなり、状況に応じた使い分けが可能。


他のカテゴリーだとロックオンになるボタンがこの機体では、ロックした機体を追尾してくれる「スコープモード」となる。この状態で射撃トリガーを離すと発射される。


サブウェポンに頭部バルカン、格闘武器はヒートホークとなっている。
800m先の機体を一方的に狙えるが、接近された場合の自衛手段は乏しい。



  • バトルオペレーション2

コスト300の支援機。各メディアでは地上でしか目にしないが、本作では宇宙で運用もできる。
攻撃補正値が射撃のみという思い切りの良さと、高火力のビーム・スナイパーライフル、精度の高いザク・マシンガン[長銃身タイプ]、大よろけタイプだがヒットボックスの小さいマゼラ・トップ砲の3種類から選べる主武装が強い。
ただ足回りなどの機動性全般と防御性能はコスト相応しかない。格闘もヒート・ホークではなく打撃なのでリーチが短く、下格闘がやや使えるかといった具合だが支援機なので積極的に振るようなものではない。
3種類の主兵装、低コスト帯の支援機という中々扱うのに難しい機体ではあるが、マップによって主兵装を変えたり、できる事とできない事をはっきり把握して立ち回れば楽しい機体。



ユニットとしては『UC』が参戦した第3次Z時獄篇で初登場。その関係か同じ『ハーモニー・オブ・ガンダム』由来の%%ジム・ストライカー%%は参戦出来ずザクⅠ(旧ザク)としては「F完結編」以来である。
本作設定でも既に骨董品とはいえ、敵ボス機の宿命故にHPは数万単位、かつ射程が1~13と無限並の距離もあるビーム・スナイパー・ライフル持ち*2という、魔改造していると思える程の凄い性能。
第3次Z時獄篇では戦闘アニメの動きがあまり良くなく棒立ちのままビーム・スナイパー・ライフルを撃つだけという微妙さだったが、後に参戦したVでは右脚のギアを展開して膝立ちでビーム・スナイパー・ライフルを撃ち込むものにブラッシュアップされた。
BXではユニットとしては未登場なものの、ファット・アンクル改の戦闘演出でOVAのネモIII狙撃時アクションが再現されている。


大型MAシャンブロがボス機体として参戦後、そのアシスト武装で登場。超高速のビームを一発スナイプしてくるのだが、かなり銃口補正が強いので甘い挙動をしていると刺さってしまう。


本来は『UC』世界の機体だが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』世界のドイツに登場。
なぜか大量に量産されており、崖の上から自軍部隊を狙撃してくるので、遠距離攻撃で倒そう。


ガンプラ
HGUCで通常型とカークス機が一般発売されている。同シリーズのザクⅠがベースとなっているので、全体的にディティールがあっさりしている。
後者は予備バレルケースやフックなどが追加されているが、フックの取り付けには接着剤が必要なのでHGとしては少々難易度が高い。
水色がかった成型色に変更されたガンプラビルダーズ版が、同じく色変えのバウとセットでプレミアムバンダイ限定で発売された。
受注生産のため現在は入手困難。


ディティールを増やして関節可動範囲を広げたいのであれば、THE ORIGIN版のザクⅠとニコイチで改造してもいいが、細かい造形が異なるため簡単にはいかない。





追記・修正はネモやセイバーフィッシュやリジーナやホバートラック、倉庫の出撃前のネモⅢを破壊してからお願いします。



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*1 プラモデル等で立体化した際、そのままでは片膝を立てての狙撃体勢がとれないということへの苦肉の策として設定された。
*2 他の狙撃戦重視機体であるガンダムサバーニャやVF-25G メサイアやM9 ガーンズバック(クルツ機)でも基本最大射程は8くらい。

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