登録日:2016/02/17 Wed 19:56:50
更新日:2024/01/19 Fri 13:42:32NEW!
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平野耕太 hellsing シスター 神父 ヴァチカン 略して「クフ」 通称「ロ」 通称「ロス」 略して「ファ」 通称「2匹が斬る」
「我々をなめるなよ邪教徒 キリスト教の歴史は闘いの歴史だ」
「異端審問と異教弾圧で屍山血河を築いてきた最強の世界宗教だ」
『CROSS FIRE』とは、平野耕太作の短編漫画である。
アンソロジーコミック『コミックマスター』にて全3話で掲載され、『HELLSING』単行本1~3巻に1話ずつ収録された。
『HELLSING』の叩き台になった作品の一つであり、登場キャラや設定はいくらかの改変を加え『HELLSING』に流用されている。
ストーリーは「ヴァチカン第13課特務局 イスカリオテ機関」に所属するハインケルと由美江が、
西に異教徒在れば行って蜂の巣にし、東に反キリストのテロリストが湧けば行ってぶった切るというもの。
『HELLSING』OVAシリーズ第6巻初回限定盤の特典でドラマCD化。
ただしキャラ設定は由美江を除き『HELLSING』に準拠したものとなっている。
【登場人物】
※CVはドラマCDのもの
- 高木由美子
CV.甲斐田裕子
第13課に所属するシスター。大人しく、虫も殺せない性格。
ドラマCD第1話で追加された会話では、意外と芯が強く、敬虔で職務熱心なシスターとしての面が描かれた。
二重人格者で、「由美江」という裏の人格を持つ。ブン殴られたり自分の意志で交代するなどの方法で「由美江」が表に出る。
第1話では由美江を表に出すのを嫌がっていたが、第3話では自ら由美江と交代して仕事に臨んだ。
由美子の時にかけていたメガネが、由美江に変わると外されるのが特徴。
叱られる時や失敗した時など、都合が悪くなると由美江に入れ替わられ、貧乏くじを引かされる。
- 高木由美江
CV.甲斐田裕子
由美子の裏の人格。由美子とは正反対の狂戦士。
13課で一番の腕っこきとされる戦闘力の持ち主だが、同時に問題児扱いもされている。
日本刀を武器とし、島原抜刀(居合)流という剣術を使う。技名はなぜか旧日本軍の航空機(秋水、震電、天山など)。
『HELLSING』では二重人格の設定は全く描写されず、常に由美江の状態。
髪がストレートからウェーブになり、またセリフがどもりがちであるなどの違いがある。メガネ外したのがやはり死因か
ドラマCDでは唯一、キャラ設定が『HELLSING』準拠ではない。
- ハインケル・ウーフー
CV.斎賀みつき
第13課所属。由美子(由美江)とコンビを組む。
主な武器は拳銃。焼夷弾を撃ち出すこともある。
『HELLSING』同様ふた○りであるかは不明だが、第3話扉絵では結構なナイスバディを披露し、時折セリフに女言葉が交じる。
由美江に比べれば冷静な印象だが、戦闘が始まってしまえば異教徒テロリスト絶対殺す(ウー)マンと化す。
ドラマCDではセリフが男口調で統一されている。
CV.速水奨
第13課課長。キャラデザインが『HELLSING』とは最も大きく異なっており、ぶっちゃけ髪をくくったインテグラ。性別は不明。
反キリストや異教徒は尽くサーチアンドデストロイ主義の人である。ヴァチカンの人道主義?連中は人じゃありませんし。
ドラマCDでは『HELLSING』におけるキャラそのものとなっている。ハインケルと小学生レベルの言い合いを繰り広げるなど、『HELLSING』本編では見られないような珍しい一面も。
本体非装着のためか、あんまり小物っぽくはなってない。
- アンダーソン(アレクサンド・アンデルセン)
CV.若本規夫
『CROSS FIRE』原作においてはアンダーソンという名の、ヴァチカン第3課「ヨハネ」所属の男。
駆けつけた13課に状況を説明したり、世間に事件の実態が広まるのを防いだりと情報面での役割を担当している模様。アンデルセン神父とは顔が似ているだけのほぼ別人。
「エイィィイ゛メェエンッッッ」などと叫んで銃剣をブン投げたりはしない。
しかしドラマCDでは強力若本という名のインテルをブチ込まれ、狂信と殺戮と巻き舌の化身アレクサンド・アンデルセン神父へと悲劇的ビフォーアフター。
出動を止められれば「ん゛っっくぅう!!」と悔しがり、ひとたび野に放たれればノリノリで異教徒共を大☆虐☆殺。
化物専門の戦闘屋だったはずじゃ……?そんなの関係ねぇ!
- アフラム
パレスチナ難民キャンプでヴァチカンの慰問団を襲撃した一味のリーダー格の男。
レディーファーストを重んじるシンシなお方。
「さよならだ」
- イリューシン
ベルリン市内で教会を襲い、収められていた上納金を奪った「ただの古いタイプのテロリスト」の女リーダー。
ナイフ使いで一度ハインケルを追い詰めるなど登場した敵では多分一番強い。
ドラマCDでは13課のウワサを部下から聞いた時、「日本のマンガの読み過ぎ」と一笑に付していた。
残念、コレ日本のマンガなのよね。
「だいたいヴァチカンの人道主義者共に何ができるってのよ」
- リッジウェイ商会の人
パーフェクトな執事にちょっと似た顔立ちのお方。
山程の武器をテロリストに注文されたが、そいつらの情報にもっと高い値をつけられたのでヴァチカンの人道主義者(笑)に売りました。
「我々は武器・弾薬・情報等々をより高く買ってくださる方に優先的にお取り引きさせていただいております」
- エイブラハム・バンロッホ
イギリスの新興カルト宗教団「唯一のメシア真理の道教会」の大教主。自らを救世主と名乗るアレな方。
祭壇で死ぬのって、殉教者のあこがれだよね!
「我こそはこの世紀末の救世主である 信奉せよ 我らは神の真理と共に!!」
【各話の内容】
- 第1話
ヴァチカン慰問団の護衛として、パレスチナはベカー高原に向かう由美子。ドラマCDでは同行した神父(若本ボイスじゃない方)とのほのぼのした会話も追加。
しかし道中、イスラム過激派のテログループに襲撃され捕まってしまう。
「『身代金はもらう』『異教徒は殺す』『両方』やらなくっちゃあならないってのが『過激派』のつらいところだな」との理論で人質は次々と殺され、由美子も手をかけられる寸前になってハインケルが登場。
颯爽とテロリストをブチのめす……前に由美子の顔面に男女平等パンチをお見舞い、由美江を強制起動させる。
後は2人仲良くテロリストを撃ったり斬ったり撃ったり斬ったり撃ったり斬ったり撃ったり斬ったり。
1人残ったリーダーが、最後のあがきと冒頭の神父を人質に取る。
しかし神父様の「自分はどうなってもいいから敵を倒せ」という尊い自己犠牲の心を捏造したに打たれた2人によって、リーダーは腕チョンパから脳天に風穴開けられジ・エンド。
最後の言葉は「JESUS!!」……チョット待て。
2人の勇姿を見た慰問団の方々が、ニュースのインタビューで感動に涙流して語った言葉は以下のとおり。
「ええもうヒドイですッ。神父とシスターのかっこうをした殺し屋がッあっという間にテロリストを皆殺しに!!」
「人質もへったくれもあったもんじゃありませんでした。殺されるかと思った…」
元々人質救助しか命じられてないにも関わらずつい殺っちゃった2人に、教皇猊下から直々に叱られたマクスウェルはブチ切れ。
弾代、旅行費、メガネ代などの経費を2人の自腹にさせ、ついでにドラマCDではハインケルと口汚く罵り合うのであった。
マ「ボケェーーーーーーーーーーーー!!」
ハ「ウ○コォオーーーーーーーーーーー!!」
由「……ギャフン」
- 第2話
ベルリン市内の教会で強殺事件が発生する。
犯人がでっかい★マークを描き残して自己アピールしていったんで、「ただの古いタイプの強盗」改め「ただの古いタイプのテロリスト」の犯行と断定。
ドラマCDではたまたま孤児院の子供たちを連れてチャリティーコンサートに来ていた銃剣神父が神罰✝代行してやrrrるぅと意気込むも、すでにヴァチカンのダーティなペアが出撃してるとマクスウェルにストップをかけられる。
仕方ないのでホテルに帰って子供たちのおやすみ前に「世界中の異教徒が無間の地獄に落ちる話」を聞かせてあげたそうな。
一方その頃、「愛あふるる素ン晴らしい完ペキな宗教」から派遣された殺し屋2人は、「仏教にもあたしらみたいなのいるのん?」「知らねー」などとダベりつつテロリストの元へ。
そしてテロリスト達は奪った金で泊まったホテルの一室で、鋼糸使いそうな顔の商人から武器をどっさりお買い上げ。
女リーダーのイリューシンは、報復を懸念する部下の声を「ヴァチカンの人道主義者なんかに何ができる」と一蹴。
そんなわかり易すぎるフラグに応えて人道主義者(大爆笑)の使いが強襲。
ちなみにこの時の由美江はドアガールに扮しており、めっさ可愛い。
イリューシンは部下を次々と殺されるも、ハインケルにヤクザキックの一撃をかますなど大健闘。
しかしバトンタッチした由美江との一騎打ちに持ち込まれる。
「今どき神だの宗教だのと!! おまえら国家と人民を喰い潰すガンだ!! 今だに神なんぞを信じている狂信者共!!」
「今どき神も信じてないのかい!? ケッ 今だに共産主義なんぞ信じているカビ臭ェ革命オタク共がよォ!!」
そして由美江の繰り出した「島原抜刀居合流・天山」でやり過ぎなレーシック手術をくらうイリューシン。
滅びの呪文くらったラピュタ王の如くのたうち回った所を、ハインケルに鉛弾で介錯される。
「パンにはパンを 血には血を 地獄でコミュニズム唱ってやがれ」
原作ではその後ホテルの1階層分まるごと爆破して証拠隠滅。
ドラマCDではテロリストのタバコの不始末で火災発生、お金も回収できず。
朝刊でその顛末を知ったアンデルセン神父は、局長の機嫌に思いを馳せるのであった。わざわざドイツ語で。
- 第3話
世界一かっこいい無能そっくりなニュースキャスターによりヴァチカンでの毒ガステロ発生が伝えられる。
マクスウェルも巻き添えで負傷し、いつもの2人が病室へ向かうとそこにいたアンダーソンから犯人が新興宗教団体であると伝えられる。
大怪我しつつもブチ切れモードのマクスウェル。毒ガス撒くようなガイキチ相手に遠慮はいらんと、緊急クエスト「奴らの大事な救世主様ブッ殺してこい」を発令。
そして舞台はイギリス・ウェールズ。
ストーカーゴリラ声の教主様が「カトリックザマァww」と気持ちよく演説しているところに、突然の闖入者。
事件の腹いせにミサの邪魔しに来たかと由美江に詰め寄った1人がくびり殺され(足立区の方言で首チョンパの意)たのを皮切りに、ハインケルの知恵の実が火を吹いて瞬く間に死体の山が築かれる。
囲碁好き幽霊声の教主様は、終わりがなくなったギャング首領のような取り乱し方でへたり込む。
信者が殺し屋2人に帰れコールで応戦、身を挺して教主様を庇うも「それがどうした」とばかりに蜂の巣に。
教「余はッ余はッ神の代行者ッ救世主であるぞッ」「こんなコトがッこんなコトが許されるものか!!」
由「やかましいこのくされ外道!! お前みたくヘンなのが救世主ならなァ私は宇宙大統領サマだっつーの!!」
ドラマCDでは「宇宙No.1大統領将軍社長閣下サマ」にグレードアップ?しました。
教主様は「ヴァチカンだって散々人殺してきたんだから正義の鉄槌下して何が悪い」と逆ギレしつつ銃を取り出すが、「全部だ」の言葉と共に先制射撃で右腕をぶっ飛ばされる。
最後は「死にたくない 死にたくないぃ 死にたくない」とハイクを詠んでユミエ=サンのカイシャクを受けた。
この直後「あたしらに何言ってもムダだって!! だってあたしらあんたらと同じ『狂信者』だもん」と死体に言い渡すのだが、ドラマCDでは甲斐田さんボイスで非常に色っぽい仕上がりとなっている。
特に「だもん♡」の部分。必聴。
原作では泣き崩れる信者たちを見向きもせず2人はその場を去り、クエスト完了連絡するも次の任務への直行を命じられる。
あまりのブラック勤務に苛立ちから「女松田優作」「二重人格バーサーカー」と罵り合う2人。
めでたしめでたくもなしと物語は締められるのだが…………
バァーン
「そぉうあれかしと叫んで斬ればぁ 世界はスrrルリと片付き申すぅ!!!」
ドラマCDでは教主様の仇を取らんと信者が武器をもって立ち上がり「我らは神の真理と共に」コールで迫ってきた。
だがそこに、前回しん☆ばつできなかった鬱憤を晴らすかのようにイスカリオテの最終兵器神父が登場。
「外は晴rrれぇ、絶好の神罰日和!!」と最悪のお天気情報をもってやってきた。
すっかり殺る気モードで「カトリック教徒以外の命は平等に無価値」とステキな非差別主義を掲げ、いつものかけ声を連呼しつつワンサイドゲームの始まり始まり。
追加クエスト「今日中に信徒皆殺し」が解禁されました。
かつての教え子たちも「この神父、ノリノリである」と呆れつつ勇んで参戦。
悲鳴と断末魔と銃声と風切り音をBGMに物語は締めくくられたのである。
「アニオタWikiをなめるなよWiki篭り。項目の歴史は追記・修正の歴史だ」
「誤字脱字とリンクミスで屍山血河を築いてきた最強の世界辞書だ」
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