登録日:2016/01/11 Mon 18:26:34
更新日:2024/01/18 Thu 13:44:51NEW!
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『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』とは、漫画家・岡本健太郎著作の漫画作品である。
講談社の「イブニング」誌で連載された。単行本は全7巻。
後に同誌にて続編作品『山賊ダイアリーSS』も連載。こちらは全1巻。
~概要~
兼任猟師である作者の体験を元に描かれた狩猟エッセイ。舞台は主に岡山県。
基本的に説明口調のナレーションで訥々と話が進み、漫画的な派手さはあまりない落ち着いた作風。
人物はデフォルメ気味で物や動植物は比較的リアルに描かれる。
狩猟エッセイとは言うものの、魚釣りや山菜摂り、(少量だが)人間関係のエピソード等も含まれており、「猟をする作者を取り巻いた生活エッセイ」と言うとより正確かもしれない。
世間一般から誤解されがちな猟師の人格や生活や苦悩、猟をする喜びや悲しみが程々に伝えられる。
猟がメインでその後の料理も頻繁に描写されるため、人によっては飯テロの要素があるかも。
~登場人物~
CVは単行本第6巻特装版収録のオリジナルアニメDVDに準拠。
■猟師■
物語のメインとなる人達。
主に作者の所属グループのメンバーが登場する。
曰く「口は悪いけど良い人が多い」。
- 岡本健太郎
CV: 村田太志
主人公。もっぱら「岡本」「岡本君」と呼ばれる。男性にしては比較的長髪。
ど田舎で友達と遊ぶ機会に恵まれない幼少期を近所の猟師のおじいちゃんと過ごしたため、猟師への憧れや想いが強い。
都会に出ていたものの、元カノ(CV:篠原ぱらこ)に猟師になりたい旨を話すと「最悪」「野蛮」「山賊さん」と散々に言われ酷い喧嘩別れをし、そのまま地元の岡山に戻った。
空気銃(エア・ハンター)がメイン。便利だとは思うものの、おじいちゃんが(事故とはいえ)誤射されてしまった経験からあまり散弾銃を好まない。
罠猟の資格も持ち佐々木さんの指導の元研鑽を積んでいるが、何故かイノシシではなく鹿ばかりかけてしまう。
主な移動手段は単車(カブ)だが猟期は冬なため風諸々で寒く、そのうち車を買おうと思っている。
釣りも好きで猟期外ではよく釣りしたりしているが、基本山育ちだったためか腕前は同期の2人より数段劣る。
おじいちゃんに教えてもらった動植物の知識は確かなものの、猟漬けの幼少期のせいか得体の知れないものを食べることにあまり抵抗がなく、
味に興味がある獲物が出てきた時にはこっそり狙いを変えたり等若干見境がなくなる。
割と目についたものをヒョイヒョイ食べたり肉の刺身を(あくまで自己責任で)食しす。曰く「俺は死んでも食う!」
無論そのプチ暴走気味の時は多くの人物からドン引きされており(猟師含む)、特に行動を共にすることが多い同期の人は毎度の如く冷や汗を流す。
人並みに驚いたり心細くなったりすることは多々あるものの、そういった怖いもの知らずな姿勢から自ら(と赤木さん)を指して「バーバリアン」と注釈を入れたことも。
スニークミッションが基本の空気銃を扱う以上、普段から慎重に行動するが大胆な行動やリアクションも多いため結構怪我をすることが多く、時にシャレにならない大怪我をすることも。
ここまで書くとなんだか恐れ知らずの男のように聞こえるかもしれないが、罠にかかった猪を仕留める際に躊躇しナイーヴになったり、
腹痛に悩まされた時などに「命を奪ってきた罰が当たった」と悔いるなど猟師としての苦悩を抱えたりもしている。
資格取得の過程で警察が家に来る時に過剰にビクビクしたりするあたり中々コメディアンな一面あり。
本人にとっては鹿肉やカラス肉の地位向上を願っての行動だが、お客にトラップ料理(謎肉)を出すこともしばしば。
- アキくん
CV:内田雄馬
岡本の同期。ギザギザ頭が目立つ。
猟師となるのが幼い頃からの夢で、それを見越して狩猟犬を育てていた程(見越し過ぎて年寄りワンコになってしまったが)。
既婚で愛煙家。主に散弾銃を使う。
どんなタイミングで助けを求めても快く対応してくれるなど、基本的に気の良い人物だが、
少しヘタレ気味のマサムネには容赦なかったり人情家故に非情になりきれなかったりする。岡本の被害者その一。
美人なものの恐妻家で、猟師をやること自体はしぶしぶ認めてこそもらえたが、
解体作業等を視界に入れようものなら後頭部に蹴りをぶちかます豪快な人のため作業中の奥さんの登場には怯えっぱなし。
酔いが進むとクサいことを言い始める。
釣りの腕前は同期一番。
- ギン
アキくんが飼う愛犬の一匹。前述した通り猟犬になる予定の甲斐犬だったが、老犬になりつつある上に経験がないので怪我をさせないために猟には連れて行かない。
人懐っこいがやんちゃで「バカ犬」と飼い主に言われてしまうほど。
- ビビ
アキくんが新たに飼い始めた猟犬。
元気なのはいいもののこちらも非常にやんちゃで勝手に動くは伏せて構えてる岡本の顔をなめ回すわで動き放題。
しかし猟犬としての才覚はしっかり持ち、岡本は次に一緒に猟出来るのを楽しみにしている。
- マサムネ
CV:鈴木裕斗
岡本の同期。
作中では比較的ビビりで、猟の腕前も多少低いような描写が目立つ。
一人だけ資格取得に失敗して涙を流しても、精一杯の笑顔で同期2人を祝福する健気な一面も持ち合わせ、
普通は食べない物に必ず尻込みするなど恐らく一般層の読者と一番感性が近い人物。岡本の被害者その二にして最大の被害者。
辛い環境に文句を言うことが多いヘタれだが、様々な経験を通して大分逞しくワイルドになった。でも文句は比較的多い。
蛇が特に苦手で見るだけで悲鳴をあげる。また、初見の生物の内蔵取りの作業中は決まって白目を剥いて叫ぶ。
酔いが進むと吐く。
主に散弾銃を使う。初期は近距離でも外してしまってしばらく獲物が取れなかったが、今は安定している。
釣りの腕前は岡本より数段上。
何気に彼女持ちらしい。
- 赤木さん
岡本達同期組の先輩。指導役。薄いアゴヒゲが特徴的。妻子持ちの既婚。
元自衛官という中々壮絶な経歴を持ち、銃で数々の賞を取った凄腕の中年。
基本的に気前の良い人で、優しく岡本達に指導してくれる。
……が、そんなバイタリティ溢れる元自衛隊員故か、善意で勧めてくる行動のハードルが高く、岡本でさえ気が引けるような提案を笑顔でしてくるところが玉に瑕。
実家が居酒屋なため集合場所になることが多く、様々な調理器具や酒がある。
食性が岡本と近く、食べられるものならどんなものでも食べてしまう。そのため岡本の食い物トークに付いていけるほぼ唯一の人物。
ただし赤木さんのほうが経験豊富な上に実地で様々なものを食べている故、食性上級者。
酔いが進むとCQCの訓練を(他人を巻き込んで)始める。
散弾銃と空気銃の両方を所持。本人が好むのは空気銃らしい。
- ジョン
ビーグル犬。猟犬のお手本のような優秀で落ち着いた子で、赤木さんの命令を的確に理解して動く。
- おじいちゃん
故人。岡本の近所に住んでいた猟師。岡本が中学生の頃亡くなった。
シベリア抑留を経た過去を持つため、「国より自分が頼りだったのでしょう」と語られ、「日本がどうにかなってもワシ一人で生きていける」と豪語していた。
岡本を「ケン坊」と呼んで親しみ、動植物や罠の知識を教え、よく料理を振る舞ってくれていた。
上述の過酷な過去のためか毒を使った罠や特定の鳥の飼育などのイリーガルな手法も用いていたり。
- 佐々木さん
同グループ所属。
穏やかなご老体なものの、(銃が使えない状況だったので)車でイノシシを溝に落とし、そのまま槍で止めを刺す豪傑。
見た目からは想像も出来ないが飛んでいるスズメハチを鉈で両断する猛者。
熟練の罠師で数多の獲物を掛けてみせる、岡本の師匠的存在。何より観察眼が優れていて、獲物の足跡から細かい種類・性別・体重・何日前に通ったのかを看破してしまう。
銃の腕も相当高い。
- 夏目さん
岡本が所属するグループのリーダー。
「口は悪いけど良い人」の代表格で、岡本がカラスを食べたことを度々ネタにしたり厳しい言葉で話したりするものの、
助けを求められれば応じてくれたり、怪我を心配する佐々木さんのことを慮らず狩りに出る岡本を諌めたりする良きリーダー。
無論銃の腕前も相当なもの。
追記・修正は、カラス肉を美味しく食べてからお願いします。
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▷ コメント欄
- これに影響されて免許取っちゃった -- 名無しさん (2016-01-11 19:19:24)
- ⬆え、すごい。やっぱ楽しいの? -- 名無しさん (2016-01-11 21:43:43)
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