ラルフ・C・ベルモンド

ページ名:ラルフ_C_ベルモンド

登録日:2014/09/21 Sun 03:43:53
更新日:2023/12/21 Thu 10:56:44NEW!
所要時間:約 20 分で読めます



タグ一覧
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夜の一族よ


このムチを前に逃げられると思うな





ラルフ・C・ベルモンドはコナミ開発のゲーム『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物。
ミドルネームのCクリストファーの略であり、単にラルフ・ベルモンドと呼ばれることもある。
また、海外版においてはトレバー・C・ベルモントという名に変更されている。


CV:増谷康紀(闇の呪印)、近藤隆(ジャッジメント)



✝概要✝

初出はFC専用ソフト『悪魔城伝説』。第1作『悪魔城ドラキュラ』の主人公、シモン・ベルモンドの先祖にあたる人物。
1476年、禁忌を破り蘇らせた暗黒邪神崇拝の儀式によって、悪魔に魂を売り渡し吸血鬼と化した狂王、
ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュの暴虐により地上の地獄と化したワラキアを救うべく、
万策尽きた東方正教会が最後の切り札として見出し、ドラキュラ討伐を依頼した真正ヴァンパイア・ハンター。


ベルモンド家は太古にまでさかのぼる古い血筋を持ち、忌まわしき者達との戦いの中で生き延びてきた夜を狩る一族だったが、
肉体・精神共にあまりにも強大すぎる力(壁から出た肉を喰って傷を瞬時に治す、宙に浮く、上に落ちるetc……)と、
先祖が行った数々の異端行為ゆえに心なき人々にはヴァンパイアと同じように受け止められていた。


彼らは常に周囲から変態異端者として恐れられ、疎んじられてきたために、
いつしか人々の前から姿を消しており、ラルフも正教会の必死の探索で見つけられるまでは世捨て人のような暮らしを送っていた
(勿論、夜を狩る一族の使命は果たしていたと思われるが)。


しかし、魔王ドラキュラの出現の報を聞いたことで、一族の宿命を全うし、故郷に再び平和を取り戻すべくドラキュラ城へと旅立つ。
道中、魔王軍との戦いに敗れた


ワラキア一の軽業師グラント・ダナスティ、
魔法使いサイファ・ヴェルナンデス、
ドラキュラの息子アルカード


と出会い、一蓮托生の仲間として彼らを加え打倒ドラキュラの旅を続ける。
(ゲームシステム上連れて行けるのは1人までだが、後のシリーズでは全員面識があり、力を合わせて戦ったことになっている)


仲間と共に数多の難関を突破したラルフはついにドラキュラとその力の源である暗黒邪神を討ち果たし、
ワラキアの地に光と平和を取り戻した。
今まで社会から拒絶されて生きてきたベルモンド家は
この時のラルフの活躍を境に英雄として表社会に迎え入れられ、以降も彼の地の守護者として名を馳せるようになったのだった。


後の世でもドラキュラは幾度も邪悪な祈りに応えて復活を遂げるが、人の手で滅ぼされたのはこれが最初であり、
魔と人の永き闘争の歴史において、ラルフは『初めてドラキュラを滅ぼした男』である。


テーマBGMは『Beginning』。ROMカセットに搭載された外部拡張音源VRC6の恩恵により、
FCとは思えないほどの良好な音質で奏でられる名曲で、後のシリーズでも何度となくアレンジされて使われている。
またベルモンド家伝統のBGM『Vampire Killer』もアレンジ曲『Dejavu -Vampire Killer-』として
ドラキュラ城本館突入時に流れる。未来の物語であるシモン・ベルモンドの冒険のBGMを、
過去編である悪魔城伝説に使うに当たり、タイトルに『既視感』を冠したというのが面白い。





✝悪魔城伝説✝

『闇の呪印』で明かされた年齢設定から逆算すると当時20歳。


外見的には筋骨隆々のマッスルボディにサークレット・軽装鎧・むき出しの生脚・鞭!
…と第1作のシモンとほぼ一緒。しかし、逆説的に後世まで伝わる
いわゆる『ベルモンドらしさ』を完成させたのは彼だとも言える。
プロローグでは“まだ髪を切らぬ若者”とあり、長髪の青年であることが個性として挙げられている。
(中世では髪を切ると体力を消耗すると考えられ、子供が衰弱しないよう大人になるまでは伸ばす風習がある所もあった)
ステージ1のデモ演出ではその上からさらに丈の長いマントを羽織っている。
荒れ果てた聖堂跡で祈りを捧げ、雷鳴と共にマントを翻して振り返る姿がかっこよすぎる。


顔はパケ絵の何とも言えない強烈な表情が印象に残るが、
取扱説明書のイラストはまた別の絵師が担当している。ゲーム中のオープニングデモや
画面右上に表示される待機中の顔グラもほぼこちらに準拠しており、『ヒゲの無いトキみたいでこの時点でもかなりの男前。



性格については仲間たちがそれぞれ強いキャラクター性と台詞が用意されているのに対し、
ラルフはシモン同様プレイヤーとの一体感を出すため意図的に個性を廃除された扱いであり、
この時点ではあまり判然としていない。ただ、単に強いだけではなく


・危険を顧みず悪魔城へ挑む胆力
・自分を差別していた人々すら救わんとする義侠心
・アルカードのようなアウトサイダーをも快く仲間に迎える寛容さ
・開けたドアはきちんと閉じる礼儀正しさ


といった英雄的な美徳は随所から感じ取ることができる。


ゲーム内の能力は3段階にパワーアップする鞭ナイフ・斧・聖水・十字架・時計のサブウェポンと
これまたシモンとほぼ一緒。性能的にもバランスがよく使い易いオールラウンダーである。
特にボス戦では最大3連射可能な十字架+鞭連打の圧倒的な破壊力は頼りになる。
ただ、操作に慣れてくると機動性に優れるグラントや高い火力を持つサイファなど、
尖った性能のキャラを使った方が攻略が楽になる場面も多く、結果主人公なのに抑えに廻ることも。



✝悪魔城ドラキュラ 闇の呪印✝

待て!その紋章 悪魔精錬士か?


その鞭 まさか…


答えろ。貴様は悪魔精錬士か?





ならばここで死んでもらう!!


PS2専用の3Dアクションとして描かれる、悪魔城伝説の3年後のワラキアを舞台とした物語。
本作の主人公はドラキュラの腹心の部下だった悪魔精錬士・ヘクターであり、
ラルフは前作主人公兼サブキャラといった扱い。年齢は23歳。あの貫禄でヘクターより1こ下である。


容姿は『月下の夜想曲』以降多くの作品のキャラデザインを手掛ける小島文美氏の耽美なタッチでリファインされ、
シックな色調の戦闘服を着こなす野性味を帯びた超絶美形なのだが、鋭い目つきに加え、
CVを担当する増谷康紀氏の冷たく高圧的なイケボも相まってカッコイイがそれ以上にやたらと恐ろしげな雰囲気を漂わせている。
悪魔城伝説のラストバトルでドラキュラに負わされた傷が跡になって残っており、
スカーフェイスになっている他、胸にも古傷があるという設定。
ただし、『ドラキュラⅡ』のシモンのように呪いをかけられているわけでは無いようだ。


ストーリー上では過去に魔王軍に籍をおいていたヘクターを敵視して2度戦うこととなる。


ヘクターはれっきとした人間であり、ドラキュラの悪事に加担することなく出奔し、
なおかつラルフに対して終始敵意は持たず、対話による解決を望んでいた……にも関わらず、
上記のやりとりの後全力でぶっ殺しにかかってくる。なんだこの野蛮人……(怯え)


ちなみにラルフが追っていたドラキュラ復活を目論む悪魔精錬士とは
魔王軍時代のヘクターの同僚・アイザックのことであり、
ヘクターはラルフの早とちりでボコられたことになる。平成ライダーかお前は。
(ただし、ヘクターを抹殺する事自体は(ドラキュラの復活阻止を考えれば)妥当な判断とも言える。)



一事が万事この調子で、過去作におけるラルフのカリスマ性を知るプレイヤーからはこの頑固で好戦的な態度に批判が殺到した。
ヘクターなんぞよりもよっぽどヤバい出自なのにこのラルフと戦友になれたアルカードって何なんだろう


その一方で、ドラキュラ城の封印にベルモンドの血を鍵として用い、ちょっとやそっとでは復活できないよう工作していたのだが、
アイザックとの戦いを通して負ったかすり傷から血をゲットされてしまい、後になってからそれに気づいて悔しがったり、
これまで散々嫌味な態度を取ってきたヘクターに事件解決への協力を仰がねばならなくなったりと話が進むごとに残念なイケメンぶりが加速。
ツンデレ・脳筋・ドジッ子と予期せぬ萌え属性が積み重なっていき、ネタキャラとして一定のファンが付いてしまった。


また、終盤アイザックの不意打ちで後ろから刺されてしまい、*1
ヒロインであるジュリアの救助で一命を取り留めるもののリタイアを余儀なくされ、
その事実もジュリアの説明台詞ひとつで済まされて以降は完全にフェードアウトと言う散々な扱いであった。


ラストはジュリアの隠れ家にヘクターが招かれるところでハッピーエンドなのだが、
このまま2人して帰ってきたらベッドにラルフが寝てたりするのだろうか。お互いに気まずいなんてもんじゃないな。


一応、過去の偉業について「仲間あっての勝利だ」と述べるなど、仲間に対する強い絆を感じさせるシーンも無いわけでは無い。
また、粗雑な行動はこの地に蔓延していたドラキュラの呪いがラルフにも知らぬうちに影響を及ぼしていた可能性がある事と、
ヘクター側も上記の通り悪魔精錬士だと一目でわかる格好で、ラルフの誰何に即答で肯定し誤解を悪化させたのも原因である。


強さは徹底してプッシュされており各種サブウェポン、
緑色の燐光を放つヴァンパイアキラーを揮っての猛攻の他、
伝家の宝刀グランドクロス炎のような闘気に身を包んでの突進などの体術
(…ひょっとしてバーニングモード?)も使いこなし、
デタラメな攻撃力とタフネスでこちらを圧倒してくる。


倒すとなぜかカレーが手に入る。その名も『ベルモンドカレー』。
おそらく「バーモントカレー」にかけたシャレ…なのだろうが、好物なのだろうか?謎である。
このカレーネタははるか未来を描いた続編、『暁月の円舞曲』にもある。


VSラルフ時にかかる専用BGM『伝説のベルモンド』は、完全に夜の一族目線から見た
ベルモンド一族を敵に廻した時のヤバさと絶望感を表現した処刑用BGMとしか思えない曲調。コワイ!


ヘクターでクリア後はスタート時のネーム入力画面にて「@RALPH」と打ち込むことでラルフモードが解禁、
プレイヤーキャラクターとして使用可能になる。圧倒的な攻撃力を持ち、通常攻撃は前作「キャッスルヴァニア」のレオンの操鞭術に体術をアレンジしたもの。
サブウェポンは悪魔城伝説と同じ5種類を任意でスイッチ可能なうえ、それぞれアイテムクラッシュも用意されている。


経験値の概念が無く、特定のアイテムを入手することで能力が伸びていく。
ストーリーは用意されておらず、単にラルフを使って遊べるモードという若干寂しい仕様。*2エンディングも無い。
なお、ヘクター編でラルフと戦う場面では、ラルフの相手はドッペルゲンガーに変更されている。





✝悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲✝

悪魔城伝説から300年以上時間が経過しているゆえラルフ本人は登場しないが、
プロローグにて主人公・アルカードの紹介文としてその名が出ている。アルカードのヴィジュアルが激変しすぎて、
このお耽美な青年はラルフと一緒に戦ったあの蝙蝠に化ける石橋貴明似のおっさんと同一人物だよ
と説明しないとついていけないプレイヤーが続出するだろうから妥当な判断といえよう。
一応、アルカードとマリアの会話の中で「ベルモンド家のハンター」としてアルカードが思い浮かべた吹き出しでドット絵が出ているが……。


また、ゲーム本編では後半の舞台となる『逆さ城』の『裏闘技場』にて
ラルフ・フェイク/サイファ・フェイク/グラント・フェイクなるボスモンスターが登場。
3組の骸骨が収まった筐体棺桶が閉じて・回って・また開くと飛び出してくる悪魔城伝説偽物トリオである。


アルカードにとっては亡き戦友を冒涜するかのごとき絶許な所業だが、残念ながら特に専用の会話イベント等は用意されていない。
そもそもアルカードは自分のドッペルゲンガーだろうが反応しないような鋼鉄メンタルなので仕方ない。思い浮かべた姿から明らかに美化されてるので気づかなかったとかでは断じてない
逆に言えばトラウマに触れたとはいえ仲間の偽者を出しても反応しないアルカードを激おこさせたサキュバスのヤバさ
月下の絵師は既に小島氏だが、この時点では小島ラルフはデザインされていないのでラルフ・フェイクもFC時代同様、
生脚スタイルである。服の色はちょっと抹茶色っぽい。


鞭(リヒターのVKと異なりプリズムのような光はない)を振り、血飛沫を撒き散らしながら飛ぶ骨でできたクロスや変な色の炎が立つ聖水(不浄な水?)といった闇属性のサブウェポンを投げつけてくるが、
聖水はジャンプ、鞭とクロスはしゃがみで完全回避できるので3体の中では最も弱い。
アクションがもっさりなジャンプと移動だけとFC版準拠なのはやはりアルカードを騙そうという意思からだろうか。


さらにサイファ・フェイクを残して先にラルフ・フェイクを倒すと、追い詰められたサイファ・フェイクはなんと
ラルフの恰好をしたゾンビを召喚してけしかけてくる。なんたるネクロマンティック鬼嫁!?貴様は断じてサイファでは無い!!
カクカクぎこちない動きで歩いてくるラルフゾンビもブキミ!そして弱い!!


この3体、後に『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』において
チャレンジステージ『悪魔の巣窟』内の隠しボスとしても採用されており、こちらのラルフ・フェイクは
鞭をジャンプやしゃがみを交えて打ってきたり、ナイフのアイテムクラッシュ『サウザンドエッジ』を使ってくるなど
大幅に強化されている。ちなみにラルフ・フェイクは倒すとカレーを落とす。もうラルフ=カレー好きは公式と見ていいかもしれない。


フェイクとはいえPSレベルの高頭身ドット絵に打ち直された貴重なラルフ像であり、
海外では有志のエイプリルフール企画として、ラルフ・フェイクのグラフィックを利用した
『悪魔城伝説のPS移植版』PV動画(偽)が制作されたこともあった。まさにフェイク!




✝悪魔城ドラキュラ ジャッジメント✝

別名悪魔城ディシディア。
歴代キャラクターが時代を超えて集結するお祭りゲーである。
個性豊かなパーティメンバーで冒険する悪魔城伝説は参戦枠的にはかなり優遇されており、
ラルフと3人の仲間たちは揃って参戦に成功。連れて来られた時系列は各人でバラつきがあり、
ラルフは闇の呪印の直前でサイファとも結婚している時期だが、一方のサイファはラルフと出会う前、という食い違いが生じている。


近年はそうでもないが、悪魔城シリーズの主人公の大半はヴァンパイアキラーを持ったベルモンドで、
サブウェポンの仕様などもほぼ一緒なので一堂に会させても鞭だらけになってしまい、各キャラの差別化が難しい。
シリーズの顔であるシモンは確定として、熾烈な参戦枠争奪戦を原作ではほぼシモンと変化のないラルフが制したのは、
やはり仲間との掛け合いが期待できるポジションだからというのも大きいのだろう。まさに「仲間あっての勝利」である。


他のキャラクター同様、漫画家・小畑健によるリ・デザインによって外見は別人と化している。
背中にシモンと共通の巨大な十字架のシンボルがくっついた毛皮とベルトのカタマリのような戦闘服を身に纏うガチムチの偉丈夫で、
なんとなくゲイン・ビジョウを老けさせたような顔立ち。左目には眼帯を付けているが、
これは『闇の呪印』の古傷設定を持ってきているから。おい、失明まではしてねーぞ!?
こちらのラルフのCVは近藤隆氏。



ファイトスタイルはシモンがスピードと手数を重視した鞭捌きなのに対し、
パワフルな一発を当てていくと差別化されており、超必殺技のヴァンパイアキラー(ラルフVer.)も、
相手目がけ一直線に鞭を伸ばして打ち貫くという聖なるロケットアンカーみたいな演出になっている。


性格描写では歴戦の猛者として貫禄のある佇まいを見せており、一族の誇りを背負っていることを強調する台詞が多い。
また、シモンから見ると先代ということもあり、チュートリアルで教官を務めるなど偉大な先輩戦士然とした描かれ方をしている。
闇の呪印に比べれば随分と丸くなったなと思わせておいて、未来の嫁と出くわすと、まだ自分と知り合う前なのをいいことに
力を見極めると称して日頃、尻に敷かれている鬱憤を晴らすべく襲い掛かり鞭打ちを敢行するなどやっぱりどこかリ・イマジ臭い。





その他
闇の呪印版のビジュアルで『パチスロ 悪魔城ドラキュラ』シリーズの主人公も務めている。
また、この時の主題歌を持参して音ゲーの『ポップンミュージック18 せんごく列伝』にも出場を果たしているが、
キャラグラフィックはシモンのコンパチ扱いである。



✝余談✝


悪魔城シリーズは混沌の産物…その歴史はひとつではない。



…ということで兎角新作が発表されるごとに公式の年表が後付けで改竄されることに定評があるのだが、
ラルフの世代の周りは特にその度合いが激しい。


悪魔城伝説のプロローグにおいては
“シモン・ベルモンドの時代をさかのぼること100余年、ドラキュラと人間の戦いはここから始まった”
という一文があり、この文章が正しいとするとラルフはシモンの祖父くらいの世代に当たり、
伯爵の復活が100年に一度という設定に従うと両者を繋ぐ100余年は平和だったはずだが、
実際はその間に英雄クリストファー・ベルモンドがドラキュラと戦い、これを封印したことになっており、
クリストファーを挟んで200年の年月が流れていなければおかしいことになる。


これはクリストファーの登場作品である『ドラキュラ伝説』シリーズが悪魔城伝説とほぼ並行した時期に
別のスタッフの手で開発されたことが原因でもあり、両チーム間の情報共有が不十分だったために
辻褄が合うように歴史設定ができなかったというのが真相である。*3


一方でラルフ・C・ベルモンドのCは実はクリストファーを指していたのでは?という説がある。初代悪魔城ドラキュラでの説明書でクリストファーの名は一応、登場しており、悪魔城伝説は最初こちらを使おうとしたがドラキュラ伝説の方が早い者勝ちでクリストファーの名を採用。やむを得ず別な名前=ラルフにしたが当初の名残で本来の名前にCを入れた・・・という説である。
これが本当ならラルフ=クリストファーとして扱っても良さそうなものだがそうはならず公式はあくまで別キャラ扱いしている。両者それぞれにファンを獲得しているようなので一緒にされなかったのは良かったと言えよう。



後の公式年表ではきちんと100年のスパンでラルフクリストファーシモンの順に系譜が連なるように修正されている。




テウルギスト(Theurgist)…霊媒師、降霊術師


悪魔城伝説は北米・欧州では『CastlevaniaⅢ: Dracula's Curse』とタイトルを変え発売されており、
こちらは日本版とはかなり仕様が違うのだが、ストーリーの設定でも知られざる衝撃的な改変がある。
以下の英文は海外版のパッケージ裏に描かれたトレバー=海外版におけるラルフのある特殊能力
"Spiritually transform" についての記述である。


Trevor has a power never before seen--
The ability to transform into one of three different companion spirits
that he meets at various points in his quest



お分かりいただけたであろうか?和訳すると、


トレバーは前代未聞の力をその身に宿している。
その能力とは、彼が幾多の探究の旅の途中で出会った異なる3人の仲間の魂に変態するというものである。


…となる。



即ち、この世界においてはトレバーが旅の途中で邂逅した3人の仲間、グラントサイファアルカード


既にこの世にいない死者の霊魂なのである。


彼らはそれぞれドラキュラ率いる魔の軍勢に果敢に立ち向かったが、あえなく敗れ去り、
死してのちバケモノに変えられたり、石化されて絶命したり、完全な吸血鬼とされ悪の尖兵に変えられたりしたが、
トレバーに斃されることで呪縛から解放され彼と共に戦う守護霊として同行する、という内容なのだ!


また、ゲーム内におけるプレイヤーキャラクター交代も、2人が代わる代わる入れ替わって進んでいるのではなく、
トレバーがその肉体に仲間の魂を降ろすことで生前の仲間と全く同じ姿に変態しているのである。
…確かに独特のSEとか点滅エフェクトとかは入るけど、そう解釈するか普通…!?サイファに至っては女装を通り越して女体化である。
そういや、同じコナミのゴエモン一行も仲間に変身して2Pを同キャラにする能力持ってたな…


変態一族ベルモント、ここに極まる!こりゃ人々に恐れられるわけだわ!!!



…しかし、死してなおトレバーに己の意志と力を託し、美しかった故郷を取り戻そうとする3戦士の気高さは哀しくも美しいものがある。
彼らは見返りを求めない。全てが終われば平和を浴することなく天に昇る宿命である。
だが、基本ゲーム内のテキストは日本版のものを英語に直訳しただけなので、
戦いが終わった後もグラントが街の再建に尽力したりしている。土地神にでもなったか?
…一応彼以降のベルモントのハンターたちの物語も海外版は出ているが、
"Spiritually transform" 能力を持っているのは現状、トレバーのみである。


え?どこぞの某日本人も魔物の魂を取り込む能力持ってて変身も可能? いや、彼はハンターじゃないから…



なお、設定が一新されたキャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔鏡ではシモン・ベルモンドが
サイファ・ヴェルナンデス(今作ではシモンの母親という設定)とミハエル・ゲルハルト・シュナイダーの霊を降霊させて
戦う能力を持っている。ひょっとすると旧作トレバーのエッセンスを混ぜた影響かも…?


✝悪魔城ドラキュラ 闇の呪印✝

悪魔精錬士め、死ね!!

「勘違い」と言うタイトル中に登場、上記の台詞とともにいきなり襲いかかってヘクターをボコボコにした後であまりの弱さに人違いだと気づいて名前を聞くがヘクターに横暴だと突っ込まれた。

✝パチスロ 『悪魔城ドラキュラⅢ』✝

基本的にボケに翻弄される立場であり…
悪魔城を進んでいる最中にBGMが流れるがそれがドラキュラ自身が歌っていた事を知ってスルーしようとするがドラキュラは歌いながら追ってくる
悪魔城チャンスで扉を開けようとするが他二名(アルカードとサイファ)は後ろで見物したりポップコーン食っている上に失敗した時に「失敗すると思った」なんて言われる。
幾多の戦いの後にドラキュラと対峙するもドラキュラ側はマントの柄がカエルプリントだったり風呂上がりの格好と言うシリアスぶち壊しの展開。
称号が「すっとこ太郎」、「ワキ汗ランナー」、「アホバカ仮面」、「鼻も大魔神」…「ちょっと!! 俺やだよこれ!!」




★悪魔城伝説の後世を描いたゲームブック『悪魔城伝説 真正バンパイアハンター』ではラルフと3人の仲間の子孫がそれぞれ登場。
ラルフとサイファの子孫が別々にいるとか、エンディングでのラブラブぶりは一体なんだったのかと言わざるを得ない。
そして『漆黒』以前からあったアルカード子作り疑惑ェ…無論、今となっては非公式の歴史である。
ちなみに表紙にも載っているラルフの子孫、シド・ベルモンドは赤紫色のツンツンヘアー、鋭い目つきにすらっとした手足の少年で
どっちかというと天野画伯担当のFFとか魍魎戦記MADARAっぽい雰囲気。



★現在進行中の新約悪魔城、『ロード オブ シャドウ』シリーズでは海外版準拠のトレバー・ベルモンド名義でラルフも登場しているが、
このシリーズは従来のベルモンド一族とはルーツを完全に異にするため、新トレバーは同姓同名の別人といってもいい。
アルカードと同一人物に統合されてる上にドラキュラ(ガブリエル)の息子でシモンの親父で外見はリヒターだし…


★作曲担当の山根ミチル女史は小島版ラルフがモロ好みのタイプらしい。



これが人々すら恐れる項目だ…



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  • この一族に普通人なし! -- 名無しさん (2014-09-21 11:00:38)
  • ↑“この一族、普通に人でなし!”に見えてしまったw 呪印は去り際さえきちっとフォローしてくれればまだマシだったんだが・・・IGAは本当にベルモンド本家の扱いが杜撰で困る -- 名無しさん (2014-09-21 18:44:38)
  • ↑IGAは許されない -- 名無しさん (2014-09-21 19:14:37)
  • 悪魔城伝説をラルフの独り旅でクリアすると、ほかの仲間と一緒にエンディングを迎えた時と違い、マントを着けた後姿になっている。孤独な去り際も含めてなんか北斗の拳の最終回を思い出すw -- 名無しさん (2014-09-21 20:04:59)
  • てっきりサイファとくっつくと思ったのに。 -- 名無しさん (2014-09-21 20:06:09)
  • ↑公式の歴史ではがっつりくっついてるのでその点は大丈夫。呪印でサイファが出てこないのは産休ってジョークがあるくらいw -- 名無しさん (2014-09-21 20:14:02)
  • サイファとくっついたえるからm浮遊する変態はヴェルナンデス家の血が強く浮き出て魔法が使える -- 名無しさん (2014-09-21 20:33:16)
  • ↑そのわりにヨーコさんはサイファの子孫だっていうのがまた混乱するけどね。サイファの子孫なら全部ベルモンド姓だろうが!ってw -- 名無しさん (2014-09-21 20:44:41)
  • ↑多分サイファに兄弟がいたってことなんだろうがゲーム中の鬼嫁じみた性能のせいで捨て子だの勘当だの変な勘ぐりしちゃうよね -- 名無しさん (2014-09-22 11:42:37)
  • 3年後の強さが異常。リヒターも一年後の月下で異様なタックルやハイジャンプアッパー使えるようになるし -- 名無しさん (2014-09-22 13:44:03)
  • ↑月下は5年後。…クリストファーのとっつぁんも15年経ったら超進化してたな。 -- 名無しさん (2014-09-22 14:56:29)
  • 悪魔精錬し、みたいな敵って悪魔城伝説にいたっけ -- 名無しさん (2014-09-22 17:07:35)
  • ↑完全に後付け(キッパリ)。ただ、悪伝でドラキュラはヤバイ儀式に手を染めて人間を辞めたという設定があって、悪魔城は魔術や錬金術の総本山みたいなイメージ自体は無くも無かった。その辺を膨らませてできた設定かと思われる。 -- 名無しさん (2014-09-22 17:51:25)
  • 漫画版の呪印ではサイファがラルフの怪我した目の手当してたね -- 名無し (2014-09-22 21:09:24)
  • 項目内ではネーヨ言われてるが眼帯着用は普通に解釈としちゃアリだと思う -- 名無しさん (2014-10-16 11:58:29)
  • ↑まあ、ジャッジメントの魔改造キャラクターズの中じゃ教官はまだマトモな方だと思うw性格描写的にも呪印よりマイルドだし。 -- 名無しさん (2014-10-18 17:16:15)
  • いわゆる”中興の祖”なんだが、作中世界の世間では始祖のレオンよりも格が高そう -- 名無しさん (2017-10-07 19:13:50)
  • 月下のラルフフェイクもナイフのクラッシュは使ってくるよ。数を減らした時限定だけど。 -- 名無しさん (2020-07-12 19:47:34)
  • レオンからラルフまで変態一族として世間から疎まれてたのをラルフがドラキュラ討伐して、シモンがイメージ回復に努めて名門の退魔一族として認められるようになった。なおリヒター…… -- 名無しさん (2021-11-11 00:44:37)

#comment

*1 左胸を刃物でグッサリ貫かれている。……これで助かるんだから富樫源次並みの生命力である。
*2 一応、「3Dで唯一ベルモンドとドラキュラの戦いが見られるモード」という価値はある
*3 悪魔城シリーズはIGA氏がプロデューサーに就任するまでシリーズ全体を総括する立場の人物がいなかった

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