ホーンテッドマンション

ページ名:ホーンテッドマンション

登録日:2012/06/30(土) 23:49:09
更新日:2023/10/30 Mon 13:34:47NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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ホーンテッドマンションとは、世界各国のディズニーパークに存在するアトラクション、及びこれを題材にした映画である。
なおこの項目では、主に東京ディズニーランドにおけるアトラクションとしてのホーンテッドマンションについて記述するが、東京以外のパークにある同名ないし類似のアトラクションや、関連する作品についても触れることとする。



所在地と外観

東京ディズニーランドではテーマランドの一つ、ファンタジーランドの最奥部にある。なお、このアトラクションのすぐ横には別のテーマランドであるクリッターカントリーの入り口がある。
全体的にカラフルで明るい雰囲気のファンタジーランドだが、ホーンテッドマンションのレンガ造りのゴシック風洋館が生い茂る木々に囲まれた光景は異彩を放っており、周囲とは対照的である。
また崩れた壁や破れた窓等からは廃屋らしさが漂っている。



概要

いわば西洋お化け屋敷。この館には999人の幽霊が棲んでいて、ゲストを1000人目の仲間に引き入れようと企んでいるのだ。


ゲストは洋館の中でライド*1に乗り、幽霊達の世界を体験する。
まずプレショーとして、最初の部屋でこの館の主人・ゴーストホストの「年老いていく肖像画」を、次の部屋で彼の一族とその末路*2を暗示する「伸びる肖像画」を見る。
その後「ドゥームバギー」(の車)と呼ばれるライドに乗りこみ、恐怖の世界を巡る。


こちらをずっと見つめてくる絵、怪しく動く棺桶……恐怖の世界でゲストが目にするものとは?




登場人物(登場幽霊?)


●ゴーストホスト
ホーンテッドマンションの主人。本名は不明。アトラクションの案内役も務める。
最初の部屋の肖像画と、次の部屋の天井にある首吊り死体が彼である。ちなみに肖像画を見るとわかるがケツアゴ。


●マダム・レオタ
水晶球に頭だけ入っている、緑色の肌をした女性。
なにやら魂に呼び掛けているようだが……?


●リトル・レオタ
アトラクションの最後のあたりにいる女性。「死んだら死亡証明を持ってきて」と呼び掛けている。


●幽霊達
この館の住人達。
こちらに敵意を持って何かしてくるわけではなく、踊ったりなんだりして好き勝手に過ごしている。中でも墓場にいる彼らはフリーダムの極みである。


●花嫁の幽霊(ゴースト・ブライド)
屋根裏部屋に佇む、純白のウェディングドレスを着た幽霊。彼女のみ、心臓が赤く光っている


●墓守
と一緒に墓場の様子を見に来た、墓場の管理人。
実はこのアトラクションでは唯一の生存者で、墓場の入口で幽霊に怯えている。



世界のホーンテッドマンション、及び類似のアトラクション


アメリカ合衆国のカリフォルニア州アナハイムの「ディズニーランド*3」、およびフロリダ州オーランドの「マジック・キングダム」にそれぞれ同名のアトラクションがある。


なお東京版とマジックキングダム版の外見はほとんど同じだが、これは後者をもとに前者を作ったため。但しマジックキングダム版はリニューアルが行われたため、東京のものとは異なる部分も存在する。


フランスのディズニーランドパリには「ホーンテッドマンション」という同じ名称のアトラクションは無いが「ファントムマナー」というアトラクションが相当する。ちなみに「マナー」とは荘園領主の邸宅のことである。
ホーンテッドマンションとの共通点はお化け屋敷であること以外ほぼ無いといってよく、外観もストーリーも全て異なるほか見た目がグロテスクな幽霊が多いので、世界のディズニーパークの中でも最も恐ろしいアトラクションとして名高い。


ちなみに、東京以外にも上記3施設には「伸びる肖像画」がきちんと存在するが、「上に伸びてるのか下に降りてるのか」がよく議論となる。


+ 部屋が伸びてるのか、それとも諸君の目の錯覚なのか…?※ネタバレ注意-

実は東京版およびマジックキングダム版は「部屋が上に伸びている」。
逆に本家と「ファントムマナー」は「下に降りている」。
これはそれぞれ事情があり、

  • 本家は建屋の後ろにディズニーランド鉄道が通っており、それを避ける必要があるから
  • ファントムマナーは建屋が高台にあるから

といった理由がある。反対に東京とマジックキングダムはそういった地理的事情がないため、単純に部屋が上に伸びる構造となっている。


香港ディズニーランドにおいても同名のアトラクションは無く 「ミスティックマナー」が相当する。
こちらはコミカルな要素が強く、東京で言えば「プーさんのハニーハント」に近いか。さらに、Qラインの絵画にはとある人物の姿が……*4



映画版について


2003年にエディー・マーフィー主演で実写映画化された。
ホラー要素もほどよく入りつつ、ディズニーらしく家族で楽しめる良作である。
その後2023年に新しく映画化されることが発表された。



マペット版について


2021年、動画配信サービス『ディズニー+』にてテレビ映画『マペットのホーンテッドマンション』の配信が開始された。
メインはマペットの「ゴンゾ」と「ペペ」で、彼らがひょんなことからハロウィンの日にホーンテッドマンションに迷い込み、どこかで見たようなマペットや、人間のお化け達と遭遇しながら脱出を目指すというもの。
日本語吹き替え版のメインキャストは『マペット放送局』『マペットのオズの魔法使い』基準となっており、カメオ出演したジョン・ステイモスの吹き替えには『フルハウス』と同じく堀内賢雄が起用されるなど豪華仕様。



余談とトリビア


  • ディズニーランドのキャスト(従業員のこと)は笑顔でゲストと接するよう教育されるが、
    このアトラクションの館内にいるキャストは基本的に無表情で笑わない。これは不気味な雰囲気を演出するためだという。
    ただし館外にいるキャストはこの限りではないようだ。

  • キャストのコスチュームは男女とも深緑色を基調にしており、
    女性はくるぶしまで届くほどのロング丈のメイド服にエプロン、頭には黒いコウモリのワッペンが真ん中に付いた白いカチューシャを着ける。男性は燕尾服を模したデザインとなっている。
    いずれも屋敷に仕える使用人のイメージだろうか。
    高いデザイン性から大変人気があるコスチュームの1つで、現役キャストに対して実施されたコスチューム人気投票でも上位に入賞している。
    ちなみに防寒用ケープは二種類あり、コスチュームの色と同じで通年着用されている深緑色のものと、下記の『ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー』開催中限定ののものとがある。

  • 2004年からは期間限定*5で『ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー』が開催されている*6
    期間中は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のキャラクター達が随所に登場し、通常バージョンに比べるといくぶん雰囲気が明るく賑やかになる。
    更に、アトラクションがホラーチックなクリスマス風に飾り付けられ、ライドを「黒いソリ」と呼んだり、それらしいアレンジがされた音楽が流れたりして、怪しくも愉快なムードが楽しめる。
    なお、『ホリデーナイトメアー』終了後および開始前は数ヶ月に亘りクローズするので、通常版を楽しみたい方はよく調べてからインパークすることをお勧めしたい。

  • 隠れミッキーはボールルームにいる。また隠れドナルドがどこかにいる。

  • 演出として待ち時間を4分、9分、13分のように忌み数で表示することがある。混雑中はなかなか見られないので目撃できたらラッキーかも。

  • 温室を抜けたあとの扉が並んでいる場所に絵が一枚かかっているが、タイミングが合うと……?この絵があるのは世界のディズニーパークの中でも東京だけ。

  • ほとんどのパレードは、このアトラクションの出口横にあるゲートから出発する*7。ちなみにパレードの終点となるゲートはトゥーンタウンの奥にある。

  • 2007年の秋には当アトラクションからインスパイアされたハロウィン限定のパレード『ハッピー・ホーンテッド・パレード』と『ホーンテッド・ロッキン・ストリート』が開催された。

  • 出口左手にある墓碑銘に刻まれているのは、全て青ひげに殺された女性たちの名前である。
    しかし最後の妻だったルクレチアだけは、兄と協力して青ひげを返り討ちにして生還できたので没年が刻まれていない。

  • 同じく出口左手にある墓石の墓碑銘は、よくよく見ると名前に見せかけたジョークになっている
    例として「C. U. Later」は「See you later」、つまり「またね」という意味。暇つぶしに解読するのもアリかも。

  • ファストパス対象アトラクションでもあり、イメージに合わせて発券機は墓石を模している。

  • ライドが緊急停止する際には、雰囲気を壊さないようゴーストホストの声で「いたずら好きの亡霊たちがまた邪魔をしたようだ」といったアナウンスが入る。
    アナウンスのパターンはいくつかある*8。また、ライドから降りる際には「セーフティバーは私が上げる」というアナウンスがかかるが、お隣の東京ディズニーシーにいる某インチキマジシャンがこれをオマージュしたセリフを言っている。

  • 本当に999人幽霊がいる……らしいが、正確に数えるのは至難の業だろう。

  • お化け屋敷だからかやはり、「本物」が出るらしい。特に無限の廊下あたりでの目撃情報が多数……。




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  • 非公式のバックストーリーがあったな -- 名無しさん (2014-07-07 15:52:14)
  • 2007年のハロウィンのパレードはこのアトラクションをモデルにしてたんだよね… -- 名無しさん (2017-12-14 17:15:30)
  • 最初にここに行ったときに実際、例の廊下の辺りでそれらしいもの(人影らしきもの)をちらっと見たことがある -- 名無しさん (2017-12-15 21:33:55)
  • ナイトメアバージョンの方が好き。というかナイトメアバージョンに慣れるとそこにあるものが通常バージョンではただの虚空になってるのが怖くてな…あと隠れドナルドの模様見てると不安になるのは私だけかね…? -- 名無しさん (2019-07-25 13:34:44)
  • 暗くて他ゲストが見えにくいせいか、怪しいカップルが結構いる。見えにくいとはいえ見えることもあるから子連れへの配慮もよろしくね! -- 名無しさん (2019-10-05 23:26:48)
  • 最後の鏡の演出が面白い。ディズニーの凄さが伝わるアトラクションの一つ。 -- 名無しさん (2019-12-08 16:10:39)
  • 今年9月に映画公開 -- 名無しさん (2023-03-19 01:40:22)
  • シーにあるマジックランプシアターの「セーフティバーは私が降ろす」がこれのパロだって知ってから好きになった -- 名無しさん (2023-03-19 05:50:31)
  • 最近公開された映画版、元はデル・トロが監督する予定だったと聞いてビックリしてる -- 名無しさん (2023-09-02 20:10:09)

#comment

*1 ディズニーパークにおけるアトラクションの乗り物全般を指すが、アトラクションによってはモチーフや作品の雰囲気・世界観にちなんだ独自の名称が付いている場合もある。ホーンテッドマンションの場合、後述の通り「ドゥームバギー」と呼ばれる。
*2 当初は何の変哲も無い絵だが、伸びていくとその絵に描かれた人々に忍び寄る不吉なものが見えてくる。
*3 以下「本家」と略称する。
*4 エレベーターの中で偶像に呪われてこの世から姿を消したあの人
*5 大体毎年9月中旬から翌年の三が日までであることが多い。
*6 2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止。
*7 夜間に雨で『エレクトリカルパレード』が公演できないがパレード自体の決行には支障の無い場合にのみ限定で行われるミニパレード『ナイトフォール・グロウ』や、2001年の期間限定パレード『ディズニー・パーティーエクスプレス!』のような例外もある。
*8 ライドが常に動いているアトラクションのため、車椅子利用のゲストが乗降する際に起きやすい。同様の機構を持つ「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」も緊急停止した際にアトラクションの雰囲気に合わせたアナウンスが流れる。

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