怪獣使いと少年(帰ってきたウルトラマン)(削除審議中:著作権侵害の恐れ)

ページ名:怪獣使いと少年_帰ってきたウルトラマン_(削除審議中_著作権侵害の恐れ)

登録日:2011/06/17 Fri 00:52:26
更新日:2023/08/08 Tue 13:33:12NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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お前ら人間じゃねぇ! 因果応報 ウルトラマン 帰ってきたウルトラマン 悲劇 自業自得 問題作 ドキュメント・フォビドゥン ウルトラシリーズエピソード項目 ウルトラマンメビウス 鬱回 考えさせられる話 偏見 鬱トラマン 後味の悪いオチ 鬱展開 クズなモブキャラ 黒い円谷 大木淳 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 ※金曜夜19時です。 集団心理 怪物の心を持った人間達 魚(特に鮭とカムルチー)が苦手になりそうな回 差別 11月の傑作群 上原正三 怪獣使いと少年 怪獣使いの遺産 宇宙人が宇宙人であることは悪か? 早く怪獣を退治してくれ ウルトラシリーズ3大哀しい戦い 東條昭平 ムルチ ゾアムルチ メイツ星人 人種差別 無/の剣製 上原正三の本気 身勝手な人間達 人の皮を被った悪魔 善悪逆転




やめろ!乱暴するのはやめてくれ!


金山の胸に鮮血が散る!


怒り狂う巨大魚怪獣ムルチ!


飛ぶ車!燃え上がるビル!ウルトラマンの必殺ブレスレットが飛ぶ!


さあ、来週もみんなで見よう!




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「怪獣使いと少年」とは、『帰ってきたウルトラマン』第33話のエピソード。
差別や未知なる物への恐怖、集団心理の怖さなどを題材としたウルトラシリーズ史上屈指の問題作である。



【放送データ】

脚本:上原正三
監督:東條昭平
特殊技術:大木淳
放送日:1971年11月19日


【あらすじ】

河原で穴を掘り続ける少年がいた。
その少年をからかった不良が不思議な力で叩きつけられたり、少年を襲った犬が突然爆死したりした事から人々は少年を宇宙人と忌み嫌うようになっていった。
ある日、少年と不良の仲裁に入った郷秀樹は少年の素性を調べていく…。



【登場人物】

郷秀樹
演:団次郎


我らが帰ってきたウルトラマン。良少年の素性を調べていく内に、ある隠された事実に辿り着く。
市民の身勝手極まりない行いに一時期人間を見捨てようとした(ウルトラマンも同じ考えだった)。


伊吹隊長
演:根上淳


怪獣攻撃隊 MATの二代目隊長。要所要所の場面で郷を導く。


上野隊員
演:三井恒


ラストで声だけ登場。


坂田次郎
演:川口英樹


郷の弟のような存在。
不良たちの行動を「かわいそうだよ。酷いよ。」と非難した。



佐久間良
演:二瓶秀哉


河原で穴を掘り続ける少年。
彼の周りで不可解な事が起こった事で人々から宇宙人と呼ばれているが、北海道は江差生まれのれっきとした日本人。
父が就職の為上京後そのまま蒸発してしまい、その間に母も死亡。天涯孤独となった彼は父を追うように上京する。



金山十郎
演:植村謙二郎


良と暮らす老人。二人は親子ではなさそうだが…

正体は宇宙調査員メイツ星人。
良が上京したのと同じ時、地球の気候風土を調査するため、嵐の中の河原に降り立ち宇宙船を念力で地中に隠した。
丁度その時、怪獣が出現しており同時に良も河原にいたが、餓えと寒さと恐怖により死にかけていた。
そこでメイツ星人は怪獣を念力で地中に封じ込め、良を保護する。


その後、人間に姿を変え金山と名乗ったメイツ星人は良と共に河原で暮らしていく。
その暮らしの中で良は金山との間に親子の絆と同じほどの物を感じ、
金山もまた良の為ならこのまま地球でずっと暮らしても良いとさえ思い始めていた。


しかし、地球の環境汚染は金山の体を蝕んでいき、とうとう埋めた宇宙船を掘り返す事さえ出来なくなってしまった。
メイツ星へ帰れさえすれば金山の体は良くなると知った良は、自力で穴を掘り始めたのだった。


不良
良少年を宇宙人だと疑い、彼を首だけ出して地面に埋めた上に泥水を頭からかけたり、
少年の粥を下駄で踏んだ挙句、かき集めようとしたその手を踏むなど、この作品の批判を集める要因の一つを作った人物。(無論頷ける所もあるが)
暴徒と化した市民の中にもいてムルチが出てきた後は逃走した。その後ムルチの襲撃に巻き込まれて死亡したと思われる*1


パン屋の娘
パン屋の店主の娘。店から追い返された良少年にパンを売ってくれた心優しい女性。
この作品のモブキャラで数少ないと言うかほぼ唯一の善人。
良に同情も差別もせず、あくまで「パン屋」として接客していた。


警官
本来町の治安と秩序を守る存在だが、本作では不良と大差ない悪役。
ある秘密を持つ金山を殺害し、ムルチをおびき出した張本人。



尚この話ではMATのメンバーは郷と隊長以外は画面に登場しない*2
これは下記の制作上の都合が関係している。


【登場怪獣・宇宙人】

●巨大魚怪獣ムルチ

身長:48m
体重:1万t


魚と獣の中間生物にあたる怪獣。メイツ星人の念力によって地底に閉じ込められていたが…
詳細は該当項目も参照。


●宇宙調査員メイツ星人

身長:2.1m
体重:68kg


地球の風土や気候を調べるためにメイツ星から派遣された宇宙人。
変身能力を持っておりある人物に変身していたが…


以下、激しいネタバレ(自分で知りたい人はブラウザバック推奨)
















【あらすじの続き】

いよいよ暴徒と化した人々は良を襲撃するが、状況に耐えられなくなった金山は正体を明かす。


しかし、宇宙人への恐怖から人々は今度は金山へと刃を向け始め、良の悲痛な訴えを無視して死に追いやってしまった。
彼を宇宙人説から解放するという任務に失敗し、最悪の事態を迎えた悔しさから跪き、地面に拳を叩きつける郷。


次の瞬間、金山が死亡したため封じ込めていた怪獣・ムルチが復活。


だがあろうことか人々は、ついさっきまで「宇宙人と仲良くしているなんて呆れたもんだ」と侮辱していたMAT隊員の郷に、怪獣が現れた途端に掌を返すように「MATなら助けてくれ」と頼んできたのだ。
驚き逃げまどい、MATに怪獣を退治しろと叫ぶ人々。しかし郷は動かなかった。



(勝手な事を言うな、怪獣を誘き出したのはあんたたちだ。まるで金山さんの怒りが乗り移ったようだ)



金山から事情を聴く事も、良少年の警告に耳を傾ける事もせず、自分達の一方的な偏見で善良な宇宙人を死に追いやったのにも関わらず、
その結果現れた怪獣の退治はMATに押し付け、責任を取ろうとしない身勝手な態度や人々に心底絶望した郷は、
ウルトラマンに変身するどころか、彼らを守るための行動すら起こそうとせず、人々を見捨てる決断をした。
ウルトラマンが人間を見限るという他に類を見ない展開は、視聴者たちに大きなインパクトを与えた。


ムルチはやがて町を破壊し始めるが、それを止めるウルトラマンは現れない。
対抗する者が現れないことで、ムルチによる町の破壊は際限なく続く……



「郷、町が大変な事になっているんだぞ」


「郷、分からんのか!」


しかし、伊吹隊長の叱咤で郷は立ち上がり、町へ向かって駆けだすと、ついにウルトラマンに変身した。


ウルトラマンとムルチはとめどない涙のような豪雨の中で戦い、
やがて、悲鳴のような鳴き声を上げるムルチに、ウルトラマンはスペシウム光線でとどめを刺した。



そして、全てが終わった後、良は再び穴を掘り始めた。


おじさんは死んだんじゃない、メイツ星へ帰ったんだ、だから自分も宇宙船でメイツ星へ行くから、その時は迎えてくれ…と。



「いったいいつまで掘り続けるつもりだろう?」


「宇宙船を見つけるまではやめないだろうな。彼は地球にさよならが言いたいんだ」



【解説】

話の方に目が行きがちだがウルトラマンとムルチの戦闘シーンもかなり力が入っており、


  • 豪雨の中での戦い
  • ワンダバがBGM(普段ならMATの戦闘シーンでよく掛かるはず)
  • 燃えている工場や町のミニチュア
  • 戦闘開始からしばらくの間、画面が一切切り替わらず、両者の動きに合わせて右にスライドしていく撮影(つまりずっとノーカット)
  • 悲鳴のようにも聞こえるムルチの鳴き声
  • 戦闘後、しばし呆然と立ち尽くし泣いてるようにも見えるウルトラマン

等、非常にやりきれない気持ちを感じさせる。
しかも戦闘中、ムルチは戦いより町の破壊の方に意識が向いているように思える描写もある。
メイツ星人の身体を汚染した原因で、良を精神的にも肉体的にも追い詰めた身勝手極まりない人が多く住む工業地帯を…


ただし、ムルチ自体はメイツ星人への差別問題とはまったくの無関係、単なる野良怪獣であり、
「悲鳴のような声」「メイツ星人の怒りが乗り移ったよう」「工業地帯への憎しみ」などは単に「そう見えるだけ」なのには注意が必要。
むしろメイツ星人に封印されていた点から、ムルチはメイツ星人を憎んでいるはずである。


さらに、タイトルこそ「怪獣使い」だが、別にメイツ星人がムルチを使役する描写もなく、主従関係などない。
ムルチ自体のルーツも「魚類と陸上動物の中間生物の進化形」とされ、工業排水の汚染などは一切関係ない。
一部書籍ではムルチに「メイツ星人からの指令を受けるアンテナ」があるという解剖図が描かれたものや、出身地が「メイツ星」と解説されているものもあり、
メイツ星人が護身用に連れてきたものの、手に負えなくなって封印したとも取れるが、それならそれでメイツ星人側の自業自得といえる。
後述する『ウルトラマンメビウス』に登場したメイツ星人ビオは「ゾアムルチ」というムルチによく似た怪獣を操るが、メイツ星から連れてきたのか地球の生物を改造したのかは不明。
一方で『ウルトラマンA』には異次元人 ヤプールとは無関係の怪獣としてドラゴリーバラバラに引きちぎられる登場するので、やはり地球産の怪獣なのだろうか?



また、良の顔がつりあがった一重の目なのは、メイツ星人の偽名「金山」とあわせて彼らが在日朝鮮人の象徴であることを暗示し、出身地の北海道・江差は少数民族「アイヌ」を表しているという説もある。
更には河川敷に住むということから、いわゆる「被差別部落」を読み取ることもでき、当時アメリカ合衆国の占領下だった沖縄県も暗示させるなど、当時タブーの話題だった差別話題を扱ったとして様々な憶測・考察を生み出した。



上のように非常に重い話ではあるが、一方でメイツ星人自身、理由はどうあれ、地球側との許可・折衝もなく不法侵入・滞在しており*3
宇宙からの外敵に常に晒されている戦時とも言える状況で、かつ宇宙人が連れてきた怪獣によって数々の被害が出てきた地球の状況を考えれば、
金山(メイツ星人)が宇宙人であるというだけで、その周辺住民が彼に恐怖を覚え、排斥しようとすること自体は仕方ない側面もある。
※これと同じ視点を扱った作品として、『ウルトラマンマックス(作品)』第25話の「遥かなる友人(ウルトラマンマックス)」がある。


また、メイツ星人の「地球の風土、気候を調べていた」理由も明かされておらず、その来訪目的に悪意は介在しなかったのか、
金山に悪意がなかったとしても、彼を派遣した母星の方はどうだったのかについては怪しい部分もある*4
特に金山からの連絡が途絶えたにもかかわらず、救援一つ送っていない点もメイツ本星側の不穏さを感じさせる*5
さらに、仮に金山・メイツ星双方に悪意が介在せず、本当にただ地球の風土や気候を調査するためだけに彼が派遣されたとしても、
来訪目的を現地住民に伝えていない以上、彼らから侵略者ないしその仲間と勘違いされてしまうのも無理ない話である*6
※地球側が似た立場になったケースとして『ウルトラセブン』に登場したアンノン(ウルトラ怪獣)キングジョーがいる。
彼らが地球にやって来たのは、地球からの探査船を侵略目的と誤解したためである。もちろん、当時地球はアンノン星やペダン星に住民がいるとは知らなかったのだが。


また、当のMATも本来なら、『メイツ星人を保護して、現地住民には本当に悪意のない宇宙人だと伝える』、『それをした上でメイツ星人の宇宙船の発掘作業を行う』のような行動を起こすことが出来たはずだが、それをしなかった以上、MATも一概に被害者とは言えない所があるのは事実ではある。


他方、不法侵入する一方で超能力を行使して怪獣を抑えるなどはまさにウルトラマンがこれまで取ってきた行動と同じであるものの、
ウルトラマンがヒーローと認められるだけの積み重ねと、現地の人々を始めとした多数の目撃者がいたのに対して、
メイツ星人にはそれが無く、その行為の目撃者が良少年一人という状況から起きた悲劇でもあった。
※同じセリフが「ウルトラマンパワード」のジャミラのエピソードで言及されている。
バルタン星人を撃退したからウルトラマンを信じたが、そういう相手がいなければジャミラも敵と思える」と。
実際、パワードも前作のグレートも、初登場時は人間からエイリアンと警戒されている。



宇宙人が恐怖の対象であるにもかかわらず、原始的な武器と数を頼りに取り囲むという、
ある意味では滑稽な事態は群集心理の恐ろしさを示しているともいわれている。
また、前述の通り作中の地球は毎週のように怪獣による災害や宇宙人の侵略に晒されている「事実上の有事体制下」であり、
市民一人ひとりが「宇宙人及びその疑惑の立った人間をかばう」という選択を取りづらくなる同調圧力がかかっていたとも考えられる。
そのようなことをすれば、自分自身も「人類全体の裏切り者」の誹りを受け、迫害される立場になるという恐怖により、
誰もが極端な行動をとらざるを得ない心理状態に置かれていた。
この心理状態をわかりやすく言うと、怪獣や宇宙人も恐ろしいが「隣人の目も恐ろしい」ということである。


メイツ星人や郷が差別されていた一人の少年に手を差し伸べたのは事実であり、
坂田次郎少年、伊吹隊長も良が宇宙人だから迫害しようという考えには難色を示して助けようと発言している。
また、劇中で良が町に買い物に出かけた時に差別してパンを売らない訳でもなく、同情してパンをあげるでもなく、
一人のお客さんとして良に接してパンを売ってくれたお姉さんがいるなど、悲しい物語の中にも光は存在していたのも事実である。


ウルトラマンシリーズ内でも屈指の重いエピソード・問題作であり、現在では放送も危うい作品である。




人は美しい花を作る手を持っているのに、何故、その手に刃を握って血と涙と憎しみを生み出すのだろう…


このようにシリーズ屈指の重いエピソードになっているが、実は制作当初(原題は「キミがめざす遠い星」)はこのように極端に重いストーリーではなく、


  • 坂田家の風景とMAT隊員がいつもどおり登場
  • アキは佐久間良少年に、にっこり笑って自分のパンを譲ってあげる
  • 伊吹隊長のやり取りは「人は美しい花を作る手を持っているのに」の台詞はなく、「花の松前、紅葉の江差、開く函館菊の紋・・・」などいつものMAT基地の会話
  • 市民に襲われたのは、佐久間良少年とメイツ星人だけではなく、それを制止しようとした郷秀樹も投石によって血を流し、さらには次郎くんまでもが木切れを投げつけられて倒れる

など、シリアスながらも救いようがない話ではなく坂田家の人々の優しさや、MATの人々の人間理解なども含まれていた。
これは脚本を担当した上原正三氏が(自身の経験により)
「差別はどこにでもあり、立場により変わる」
「本土に来ることじたい、ここで沖縄人として生きてみよう、自分の肌で感じる差別、それが何なのか突きとめてみよう」
など、単に差別だけを上げただけでは意味がなく、一歩を踏み出さなければ意味がないという考えがあった故のことであったのだが、
監督が映像では上記の場面を全てカットしてしまい、救いようのない物語として生まれたのがこの「怪獣使いと少年」であり、
そういった事情から、上記のMAT隊員や次郎を除いた坂田家が登場しない不自然な点や、人々が疑心暗鬼に苛まれる面の仕方なさやメイツ星人側の問題点などがそのまま残されている。


このような、脚本からかなり逸脱した背景とファンがこの作品ばかり気にするため、
上原氏は、
「あの作品は僕のなかの差別に対する反発がちょっと出すぎている」
「自分の本音は殺して書くんですけれども、あのときはナマ過ぎたというか」
など複雑な心境で語っており、
『24年目の復讐ー上原正三シナリオ傑作集』で脚本解説の會川昇が「脚本と映像は必ずしも同一でなくてもよいのだ」とも語っている。
ちなみに「怪獣使いと少年」はTBS内での受けは非常に悪く、上層部から痛烈な酷評を受けて監督の東條昭平は助監督に降格され、
一度納品拒否を食らい再編集を強いられたうえ、上原氏は第38話を最後に干されてしまい、復帰は最終回を待たなければならなかった模様。



【派生作品】

●『怪獣使いの遺産』(『ウルトラマンメビウス』)

昭和ウルトラシリーズの世界観を引き継いだ平成ウルトラシリーズ『ウルトラマンメビウス』にて、後日談と言えるエピソード・第32話『怪獣使いの遺産』が制作された。
2006年11月11日放送
脚本:朱川湊人
監督・特技監督:八木毅


地球との友好関係を結ぶために地球を訪問しに来たメイツ星人ビオが現れ、地球人との対話を要求。
怪獣ゾアムルチを連れてきてはいるが、護衛用だという。
地球人と接触すると同時にビオはヒビノ・ミライ(=ウルトラマンメビウス)にも接触し、
過去に地球に来たメイツ星人の味わった陰惨な過去を語った上で、まず話し合うつもりで来ていることを改めて示し、
『これはメイツ星人と地球人の問題。本来無関係な貴方には関わらないでほしい』と不干渉を要求する。


しかし、その現場を見たアイハラ・リュウ(ウルトラマンメビウス)はミライが襲われていると誤解して発砲、ビオを傷付けてしまう。


その行為に激怒し、やはり地球人は信じられないと憤るビオ。
彼はかつて地球人に殺されたメイツ星人・金山の息子だったのだ。


怒りで我を忘れたビオは怪獣ゾアムルチを召喚。
地球の領土を割譲しないとゾアムルチで町を破壊すると脅迫する。


やむなくミライはメビウスに変身し、ゾアムルチを止めに向かう。


破壊をやめろと詰め寄るリュウを意に介さないビオの前に、幼稚園の保育士の女性が子供達と現れる。
彼女はかつて円盤を掘り起こそうとしていた少年と会ったことがあるという。


語られた少年と父と思しきメイツ星人の話を聞き、
また、宇宙人だと知りながらも自分の傷を心配してくれる子供達と触れたことで決して地球人全てが悪いわけではないと実感しながらも、
父を殺された憎しみを消し切れないと絶叫するビオ。
彼の涙と共に、その心境を表すかのように激しさを増す雨。


涙と雨に濡れながら、ビオは叫ぶ。



「お願いだ!私の憎しみを消し去ってくれ!!」

「ウルトラマンメビウス!!」



その絶叫を聞いたメビウスは、ビオの憎しみの象徴たるゾアムルチを撃破するのだった。


その後、ビオは地球人に謝罪。
メイツ星と地球との間に、友好関係が結ばれたところで話は終わる。
ただし、ビオはリュウからの握手の希望に対しては「握手は父の遺産の咲かせた花を認めてからにしよう」と言い残すだけに留めた。



このエピソードはシリーズ屈指の重い物語の後日談として注目されていた。
和平を結びに来るという動機、なおも消せない憎しみ、今なお残る差別に、安易なハッピーエンドで終わらせていない点はまずまず評価されていると思われる。
他方、謝罪や賠償を求める事を飛び越していきなり領土の割譲を要求しつつ攻撃するというビオの行動が唐突すぎるとか、
メイツ星側も本来なら地球やその住人に複雑な感情を持つビオではなく、別のメイツ星人を派遣すべきだったのではという批判もある。
尺の都合だった可能性は否定できないが、物語的には賛否両論といったところである。


●小説版ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント

●第4話『怪獣使いの遺産』

地球側に無断で気候調査をしていたメイツ星人が殺された事件は、地球だけでなくメイツ星でも闇に葬られてなかったことにされつつあった。
父の存在が忘れられることを許せないメイツ星人ビオは、両方の星の人間の心に刻み付けるために独断で地球に訪れる。


和平交渉を装い、死刑になることを匂わせながら同胞を殺した地球人を差し出すように要求し、
地球とメイツ星の問題として、ウルトラマンメビウスの介入を拒否した。


CREW GUYSの前で子供たちに近付くなど怪しげな行動を見せ、地球側から先に攻撃させることで反撃の口実を作って地球への攻撃を始めるが、
街が破壊される様子を見ていられなくなったメビウスが現れたところで、怪獣ゾアムルチを呼び出す。


ゾアムルチは、金山の同僚のメイツ星人が連絡が取れなくなった金山を探しに地球に来訪した際、彼の思念波が残るムルチの細胞片を発見し、
それを形見として受け取ったビオが、憎悪(ゾア)の念を籠めて培養した擬似超獣なのだった。


ビオはここで殺されたのがただの同胞ではなく実の父親であったことを明かす。
小説版の主人公ハルザキ・カナタは幼い頃、父親を宇宙人に殺された過去を持ち、ビオを自分自身と重ねて見てしまう。


メイツ星に戻れば死刑となる身だと、憎悪ゾアムルチを止めたいのなら自分を殺せばいいと言うビオに、
カナタは地球人の子どものために命を落とした優しいメイツ星人の話を語り、
「真実は別の方法で明かして欲しい。自分一人の命で済ませて欲しい」と自分の心臓に向けてトライガーショットの引き金を引く、
それを見たビオは興醒めし、カナタが本気だったことはわかったと銃身を吹き飛ばし、カナタの名前を覚えて、
かつてムルチが現れた河川敷に憎悪ムルチを封印し去って行った。
「もともと、キミらのものだから」




なお、地球側で、メイツ星人についての記録は、
『ドキュメント・フォビドゥン(禁じられた知識)』*7として、ジャミラやギエロン星獣などと共に封印されていた。




●最終話『幸福の王子』

宇宙人の襲撃で行方不明になったカナタの父親が乗っていた宇宙船『ガーベラ』の救難電波を繰り返す怪獣が地球に現れる。


ディレクションルームのスクリーンを乗っ取り映し出されたビオは、
カナタを気遣いレジストコード『ギガンティア』と名付けられた怪獣への対応に手をこまねくGUYSに語りかける。


「母星に戻れば死刑は確実だ。旧式の宇宙船だが自動操縦機能くらいはついている。私の代わりに母星に帰ってもらった」と、
地球への滞在許可を求める。


ユキ総監代理が滞在許可を出したのを受けて、
「父にもそう言って欲しかったものだ」と呟くと、
怪獣ギガンティア、正式名称ユーゼアルについて忠告を送り通信を打ち切った。


「ギガンティア? また、恐ろしげな名前を付けたものだな。見知らぬ存在を、とりあえず敵と考えるキミたちらしいよ」



●小説『ゼナのファイル』

メイツ星人の少女ハルエが錯乱した警官に銃を向けられる本作と似た事件が起こる。


幼少期から地球人として生きており、素顔よりも地球人の顔でいる方が楽な程に地球に馴染んでいたが、
小学校からの下校途中、幼馴染のトモエと公園で遊んでいた際に蜂に刺され擬態が解けてしまう。


錯乱した人々に取り囲まれトモエにも拒絶されるが、偶然居合わせたAIBのゼナとモアに保護され、
両親共々宇宙人居住区に転居することになるが、モアの後押しで引っ越す前にトモエに会いに行くことを決める。


トモエも助けを求めるハルエに何もできなかったことを悔やんでおり、仲直りしてお別れすることができた。



【余談】

  • 予告では上記のように「ウルトラマンの必殺ブレスレットが飛ぶ!」とあるが、実際の本編ではウルトラブレスレットは未使用に終わった。

  • 『空想法律読本』では本エピソードを引き合いに出して「宇宙人の人権享有主体性を認めるべき」という主張が記載されている。

  • 第31話「悪魔と天使の間に…」では障がいを持つ子どもを装い、「差別から守られる立場」を利用して人類を欺き、郷を挑発して地球侵略を画策したゼラン星人が登場する。
    ゼラン星人とメイツ星人の性格や行動は正反対と言えるが、メイツ星人のスーツはゼラン星人のスーツを流用・改造したものだったりする。

  • 『メビウス』に登場したビオ(人間体)の髪型は当初はモヒカンでデザインされていたが、造型が難しいと判断されて没になったという。

  • 佐久間良を演じた二瓶秀哉氏は『ウルトラマンタロウ(作品)』第31話「あぶない!嘘つき毒きのこ」でもゲスト出演しているが、こちらは対照的に不良中学生役として出演している。






「あんたMATなんだろ。早く荒らしをアク禁してくれよ!」
「勝手な事を言うな、荒らしを誘き出したのはあんたたちだ!まるで建て主さんの怒りが乗り移ったようだ。」
「Wiki篭り、項目が大変な事になってるんだぞ!Wiki篭り、追記・修正せんのか!」


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  • コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-04-23 20:22:46)
  • 小説版、もしハルザキが正隊員になってエンペラ星人ほどの脅威があったらビオも助けてくれるのだろうか -- 名無しさん (2016-06-09 22:58:15)
  • 平成ウルトラセブンのノンマルトと怪獣使いの遺産は典型的な「それを見て育った世代が足してしまった蛇足」だよなぁ。 -- 名無しさん (2016-08-06 14:32:38)
  • どうせなら、この回の直後の回にメフィラス星人を客演させてほしかった。サトル君に「地球を売り渡さなかったことを後悔しているのではないかい?」と、この事件をエサに契約をまた迫るとか。 -- 名無しさん (2016-08-06 18:24:13)
  • 正直あの少年にパンくれたお姉さんがいなかったらあんな町滅んでもいいと思ったかもしれない -- 名無しさん (2016-08-20 19:50:03)
  • 果たして金山さん、いやメイツ星人は何のために地球の風土や気候を調べていたのか…ムルチを封印していた事も関係しているのか…次郎君を助けているあたり、地球侵略を企んでいたわけではない…と信じたいが -- 名無しさん (2016-09-14 09:40:44)
  • この事件の後のリョウ少年の周りの扱いはさらにひどくなったんだろうなぁ…「気味の悪い物への迫害」から「怪獣覚醒の原因になった危険な存在への不干渉」になったか、「お前のせいで怪獣が出たんだ!!死ね糞ガキ!!」になったか……果たしてリョウ少年が普通に成人して老成して幸福に死ねただろうか?いや、無いなあり得ない -- 名無しさん (2016-09-21 12:50:40)
  • ↑まあ"いない人間"にされたかもね、だって前みたく迫害したらまた怪獣呼ばれるだろうから。だから良君なんて子供は"いなかった"。この町には怪獣も宇宙人も迫害されてる孤児も"いない"よ!って感じ。だって俺があの町の人間なら正直そうしてる。怖いもん。 -- 名無しさん (2016-09-21 15:21:16)
  • ↑実際、小説版では街の人間の殆どが事件のことを口にするのも嫌がってたみたいだし、いなかったことにしたってのが一番ありそう。 -- 名無しさん (2016-09-21 16:08:44)
  • ↑↑この話が創作かつ外側から見てる側だから「住民クズ!良君も金山さんもかわいそう!」って言えるが、現実なら俺も迫害か非干渉側だよ正直 こんな事件起きた後なら俺なら良君には絶対関わらないよ?なにせ怪獣呼ぶ存在と仲良しだったんだから周りから見りゃ化物疑惑が立ってた存在が本当に化物だったってワケよ、住民からすりゃな -- 名無しさん (2016-09-22 11:04:08)
  • 海外なら魔女狩り、日本なら村八分か臭いものに蓋。それをしない人間ばかりならそもそもこの事件はおきなかったからな --   (2016-10-01 23:34:29)
  • 蛇足じゃないんだぜこれが。まずは自分が改めなきゃな -- 名無しさん (2016-10-02 02:12:39)
  • ヴァルヴレイヴってアニメを見たときにこのお話を思い出した。MATメンバー→サトミやユウスケ達でリョウ少年を襲った連中→マギウス弾圧した民衆 -- 名無しさん (2016-10-02 02:39:36)
  • この話をディスってる連中ってまさにこの話の住民連中と同等のクズゴミ -- 名無しさん (2016-10-02 09:04:23)
  • でも、バケモノ操れるバケモノと仲が良かったら気持ち悪いから迫害したり無視したりするでしょ?フィクションだからきれいごと言えるわけであって、現実ならきっとパン屋の娘みたいのすらいないと思うよ。もちろん、僕も迫害orシカト派。怖いものは排除するか見ないようにしなきゃ。 -- 名無しさん (2016-10-04 10:09:00)
  • で、反撃されてひどい目に遭うんですね解ります。不干渉はともかく反撃されると解ってて迫害するってバカだと思う。いや反撃されると頭が回らないバカだから迫害するのか。 -- 名無しさん (2016-10-04 10:25:33)
  • そもそも相手が誰であっても追い詰めすぎると反撃されるって理解してない人多いよね。なんでか知らんけど。 -- 名無しさん (2016-10-11 11:17:16)
  • 後の時代でドキュメント・フォビドゥン扱いされてるって事は、地球側も「対応がまずかった」と認識はしてるのね。 -- 名無しさん (2016-10-11 12:19:54)
  • まぁ、文明人名乗るなら、捕まえて裁判に掛けるのが常道だろうし。 -- 名無しさん (2016-10-11 12:32:14)
  • なんで反撃される可能性も考えずに迫害するのか? そりゃいざとなったらMATかウルトラマンがどうにかしてくれると高を括ってるからだよ --   (2016-10-16 21:03:15)
  • ↑違うな。迫害しなければ「侵略宇宙人に味方する『非国民』」として隣人たちから自分が迫害されるからさ。 -- 名無しさん (2016-10-16 21:42:41)
  • この時撃った警官って何か処分受けたんだろうか、MATと違って攻撃していい権限なさそうだし -- 名無しさん (2016-11-19 19:08:58)
  • うまく説明できないけどメビウスの後日談はなんか話の趣旨がずれてるように感じた。 -- 名無しさん (2017-01-05 00:36:33)
  • ↑2地球人でないメイツ星人には人権が与えられていないから残念ながら大した処分には多分ならない -- 名無しさん (2017-01-05 01:02:14)
  • 佐久間少年はあの後、本当に宇宙船を掘り当ててメイツ星に行きメイツ星人ビオになって地球に来たんじゃとか思ったな。あくまで妄想だけど。 -- 名無しさん (2017-01-05 22:53:16)
  • ↑x2さらに言えば、当時のM78ワールドの地球人は、地球外生命を「ウルトラ戦士」と「侵略者」しか知らなかったという事情も関係するだろう。 -- 名無しさん (2017-01-06 21:14:01)
  • ↑ルパーツ星人とかペガッサ星人みたいなのもいたけど一部の人しか知らなかったからな -- 名無しさん (2017-01-06 22:35:00)
  • 露悪好きが好きな話 -- 名無しさん (2017-01-07 00:11:15)
  • ↑6 メビウスの続編に関しては、本来話し合いができない・融和が成り立たない話だったのを「話し合いをすれば分かり合える」と落とし込んでしまったから前編と続編で齟齬が起きているのだと思う。ただそういう風にもっていかなければ続編は作れなかっただろうけど。 -- 名無しさん (2017-01-08 21:43:18)
  • というか「遺産」の方は後半までリョウ君の素性に関してほぼノータッチだったしな。しかも穴掘り続けてる理由が地球に失望していなくなりたいって考えからメイツ星と友達になりたいとか微妙に変わってるし。時間が流れてリョウ君なりに成長したとか見られなくもないけど、そういう描写も無かったしな。釈然としないのは仕方ないかも -- 名無しさん (2017-01-17 14:09:51)
  • ↑7つまりスズメバチやシロアリみたいな「害獣駆除」ってみなされたのか -- 名無しさん (2017-01-18 19:04:14)
  • ↑あるいは「MATが動かないため、止むを得ず警察が怪獣退治を行った」という扱いかもしれん(防衛チームによる怪獣退治の法的扱いが不明なため何とも言えんが) -- 名無しさん (2017-01-18 20:54:34)
  • 正直、ウルトラマンとセブンや、それ以前の帰マンに出てきた今までの宇宙人がやってきた犯罪考えると怖がる気持ちもわかりはする。まあ、だからって少年を迫害してた人らを許すわけじゃないが -- 名無しさん (2017-02-11 21:19:23)
  • ↑メイツ星人側の落ち度は地球の調査の目的が不明瞭なことと、地球が過去に受けた異星からの侵略を受けた歴史があることを考慮しなかった点かな。 -- 名無しさん (2017-02-11 21:52:11)
  • ↑ 実際、小説版「怪獣使いの遺産」ではそのことがメイツ星でも問題視されてこの事件が闇に葬られたことになっている。この時点でウルトラ兄弟以外に地球を訪れた友好的な宇宙人はルバーツ星人のみ(キュラソ星人は星としては友好的だったが地球に降り立ったのは凶悪犯だった)であり、ウルトラマン以外の宇宙人に対する民衆の恐怖は理解するべきだろう -- 名無しさん (2017-02-11 23:52:26)
  • 金山老人個人の性格はともかく、やってたことは侵略の下調べっぽいんだよなあ。そんな設定ないか、仮にあっても明かされないだろうけど -- 名無しさん (2017-04-16 22:22:40)
  • ギンガSのマウンテンピーナッツだったら人々を見殺しにしてムルチを保護するだろうな・・・相手が人間ならクズだろうと人命を尊重する防衛隊と違って -- 名無しさん (2017-04-27 14:12:59)
  • この回でかなりリアルなのが、金山さんを殺した後の市民達の反応。愚か者は自分が責任を取らねばならなくなる最悪の未来を「どうせ起きないから大丈夫」と慢心し、いざそうなると責任が取れずに逃げようとする。 -- 名無しさん (2017-05-01 16:34:24)
  • この回は、いろいろ問題だらけだがウルトラシリーズ最高傑作だと自分は思う。 -- 名無しさん (2017-05-01 21:49:57)
  • 最近になって気づいたんだが、あの金山さんを襲撃した連中、ムルチから逃げる為に、あの不良学生含めて小屋に逃げ込んだ後、その小屋がムルチの熱線の直撃受けてるんだよな…胸が晴れやかになる訳でもないが、被るべき報いは、きっちりと受けてたんだな…。 -- 名無しさん (2017-06-18 00:58:47)
  • ウルトラマンXに登場したピグモンも、危うくこの回のメイツ星人みたいになるところだったな。 -- 名無しさん (2017-08-01 15:15:02)
  • ギガンティアを「見知らぬ存在を恐ろしげにして、敵と決めつけるなんて君らしい」だけど、(子供の頃の)自分がいたら「じゃあ"ウルトラぷりちーザウルス"とか"ビチグソノドン"とかの脱力系のトホホな名前にしたいのか。」や「あんたは男の子心をわかっていない。」と別の意味で怒ってると思う。 -- 名無しさん (2017-08-01 19:04:21)
  • うっかり風船虫と名付けられそうになったバルンガ吹いたw -- 名無しさん (2017-08-01 19:12:08)
  • この世で一番怖いものは人間の心の「闇」 -- 名無しさん (2017-09-09 13:03:05)
  • ↑5 その後燃えながらのたうち回って出てきたらモアベターだったかな -- 名無しさん (2017-09-28 21:49:37)
  • 現実にこんな事件があったとしても果たして民衆が迫害したかは怪しかったと思う、むしろ周りの他人を売りながら自分だけは助かろう&あわよくば利用しようとして、結局金山さんを畏怖の対象にするほうがありそう。このへんは良くも悪くも村社会だった昭和と良くも悪くも他人やルールを出し抜いて個人の利益を掴むことが是とされてる平成の差かもしれないけど -- 名無しさん (2017-11-11 23:00:24)
  • で、この話に対する民衆の憎悪とメフィラス星人に立ち向かった少年の勇気を今の平成の世に当てはめると正反対になりそうで面白いんだよな……こんな事件は起こさないかもしれないがメフィラスに率先して地球を売る奴は軽く1ダースは居る、そんな時代になったと思う。 -- 名無しさん (2017-11-11 23:02:35)
  • 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-01-25 17:31:20)
  • 正直あの少年にパンを普通に売ってくれたお姉さんがいなかったらあんな街滅んでもいいと思ってたわ。 -- 名無しさん (2018-02-02 19:47:31)
  • 何か良い人のように語られているけれど、「地球人に先に手を出したのはメイツ星人だ」ということを無視してはいけない。…というか、金山さん、完全に自業自得だぞ、これ… -- 名無しさん (2018-04-29 23:21:11)
  • 設定を深読みし過ぎなウルトラエピソードの一つ -- 名無しさん (2018-05-11 11:27:06)
  • ↑2何のための調査だったかは分からないけど、別に手は出していないだろ。不良達を軽く痛めつけたのも、リョウを守っただけだし。そもそも先にリョウをいじめた町の連中が悪い。パン屋の姉ちゃん以外の。 -- 名無しさん (2018-06-11 08:38:12)
  • コメントには書かれてないけどこれの一話前の悪魔と天使の間に…は登場する敵宇宙人のゼラン星人のマスクを -- 名無しさん (2018-06-21 20:31:17)
  • ミス コメントには書かれてないけどメイツ星人はこれの一話前の悪魔と天使の間に…に登場した敵宇宙人のゼラン星人のマスクを改造したことは有名だけど何気にこの回とは対を成しているんだよね… -- 名無しさん (2018-06-21 20:34:14)
  • 多分隊長も、郷の怒りはわかってるけど、苦しめられてる人たちの中には、迫害に参加しなかった罪のない人々もいるってことをわかってるから、心を鬼にして叱責したんだろうな。 -- 名無しさん (2018-08-28 13:13:42)
  • ビオの強引な要求は最初から呑んでもらえると思ってない「交渉はしたぞ」というアリバイ作りの一種だろうな。とはいえ色々と無理があるのも確かだしやっぱり個人的な行動とした小説版の方が納得しやすいな -- 名無しさん (2018-08-28 16:16:25)
  • (メタ的視線も含めて)毎週のように侵略宇宙人、怪獣が現れる世界観なんだから現実の「謂れのない差別」とは次元が違う。どっちかというと「犯罪者の親戚は犯罪者だ」という意見に対しての疑問といった方が正しいのではないか…と思う今日この頃 -- 名無しさん (2018-08-28 16:57:32)
  • コレのメイツ星人には同情はできるけど「M78星雲人以外の宇宙人に対する感情が最悪である地球でのトラブルに首突っ込むなよ」とは思った 悲劇ではあるけどどこか滑稽と感じる -- 名無しさん (2018-11-03 23:12:51)
  • ↑7 「不良達を軽く痛めつけた」の時点で十分すぎるほどに手を出してるぞー…しかも、超能力使ったせいで迫害を加速させたとも言える結果になってるからな? いじめた連中が悪いというのなら、その状況を悪化させたメイツ星人も十分悪いだろ -- 名無しさん (2018-11-03 23:50:13)
  • 空想法律読本の「ウルトラ族が地球の日本において人権を保有しているか否か」で某がノリノリで応援している挿絵が非常に印象深い。記念すべき最初の項だったしな。でも普段守っている存在が目の前であんなことをしてるのを直視したら、やるせない気持ちになるのも仕方ない。詭弁ではあるが彼らがいなければ(少なくとも銃撃で)死ぬことはなかった。あの一瞬で色々考えたと思うのぜ。 -- 名無しさん (2018-11-04 00:12:04)
  • 遺産はいい話だったけど、唯一、リョウ少年が宇宙船を掘り出そうとしていた理由が、『地球と人類に失望したから』ではなく、違う理由になったのは、ちょっと違和感があったな。あのスタッフが、考えなしにそこらへんを変えるわけがないから、きっと、あのような話にするための苦渋の決断だったんだろうな。 -- 名無しさん (2018-11-07 10:30:24)
  • てかこの話の警官何も言わずに金山の事撃ったよね -- 名無しさん (2019-01-04 17:45:28)
  • この話そのものへの言及じゃなくなるからアレだけど、11月の"傑作"群って呼び方、帰マンが基本駄作、よくで凡作って感じの言いぐさで個人的にはひっかかるものがある。 -- 名無しさん (2019-03-21 10:41:19)
  • 違反コメント削除 -- 名無しさん (2019-03-23 17:11:40)
  • ウルトラシリーズって、地球人もよその星に勝手に調査機送り込んだり、ひどいと兵器の実験で破壊したりしてるから、「無断で地球に来たのが悪い」ってのは完全にブーメランなんだよな -- 名無しさん (2019-03-23 17:25:05)
  • ↑↑↑そういう異図はないと思うがセブン信者のことを考えると気持ちは分かる。 -- 名無しさん (2019-04-28 22:15:30)
  • 戦時中、一般住民が怪しいと言うだけで証拠もないのに無実の人間をスパイだとして当局につき出したり私刑を加えるような事例があった。作り手の世代を考えると差別云々よりもこちらのイメージの方が強いのかも知れないな -- 名無しさん (2019-04-29 00:40:26)
  • 少年に化けて怪獣操ってたゼラン星人の情報も広まってたのかもなあ。少年が迫害されたのはそのせいもあるかも -- 名無しさん (2019-06-25 20:51:31)
  • 良くある流れだが、迫害なんてしたら復讐されると思わないのかね。自分ならMATに通報して丸投げか、復讐されないようにさっさと殺すね、虐めるだけとか一番リスク高い。この話だと殺したら怪獣が暴れるんだが。 -- 名無しさん (2019-07-18 15:31:33)
  • ↑MATが動かないから自分たちがやるって名目で、でも殺す勇気もない(結果的に普通の少年だったから殺してはダメだったけど)。だからこその迫害だろう。やってることはただの虐めでしかなかったけど -- 名無しさん (2019-07-20 19:08:42)
  • 書かれているけど、MATの代わりにと言っておきながら自分たちで敵わないとなると助けを求めるのは、誰であって助けたくならない。それでもなお助けるという選択を選べたウルトラマンと隊長 -- 名無しさん (2019-07-22 21:30:44)
  • いい話なんだけど、某サイトでは「リョウ少年がUFOを掘り出して、メイツ星に行こうとしてる理由が、『醜い地球を去ろうとしていること』から変えられているのはいかがなものか」という批判があったな。 -- 名無しさん (2020-01-10 15:41:27)
  • ↑コメリセ前にあった仮説として、「『ウルトラマンメビウス』は防衛チームとウルトラ兄弟の正当性を主張するためのプロバガンダ作品である」という説が挙げられていた。「じゃあなんでグロテスセル回があるんだ」という話になってしまうのだが。 -- 名無しさん (2020-01-12 23:19:26)
  • 上でも言われてるけどムルチが復活して逃げ惑う暴徒は小屋に逃げ込んだ後その小屋に熱線が直撃して炎上してるんだよね。暴徒は死んでるって考えていいのかなコレ… -- 名無しさん (2020-01-13 02:22:24)
  • タイトルに怪獣使いってあるから、てっきり「レイオニクスの走りかな?」と思ったら…トンでもねえ内容だった。 -- 名無しさん (2020-09-15 14:21:09)
  • 2年ほど前に関東の某県のローカル放送局で再放送がされたんだけどローカルだったにもかかわらずトレンド入りしたんだよね。それだけ視聴者の心に訴えるものがあったんだろうなと思う。 -- 名無しさん (2020-09-15 14:39:44)
  • みなさんのコメントを読んでいると長期シリーズゆえの問題もはらんでいるように感じます。制作スタッフとしては「地球人と宇宙人の対立を通していわれのない差別・迫害を描く」ことだったのでしょうし、本話だけ見るとそれは十分果たせたように思えます。ただ視聴者がシリーズとして見ると「住民はやり過ぎだと思うが、何度となく宇宙人から侵略を受けている地球に無断で調査に訪れた金山にも問題があるのではないのか」という気持ちが湧きますし後続の作品でも言及されています。『帰ってきたウルトラマン』がシリーズとして明確になるのはこの後の39話ですし、そもそもこの時代シリーズどころか次の話で設定が無視されるというのも珍しくないのですが。本件に限らずウルトラシリーズが長期どころかもはや伝統になっているから矛盾や不都合は仕方のないのかもしれません。近年マルチバースを採用しているのもこういった背景があるのかも。 -- 名無しさん (2020-10-15 11:42:08)
  • >地球の領土を割譲しないとゾアムルチで町を破壊する<これもまさに現状の皮肉だよな -- 名無しさん (2020-10-15 11:59:55)
  • 現在のコロナ禍の日本でいうと、メイツ星人を在日中国人に、良少年を親中に、彼らを虐げた地域住民をコロナのせいでイベントの中止や延期、勤務先が倒産若しくは解雇、家族や友人がコロナに罹患した挙句、死亡並びに重篤化して遣り場の無い憤りや憎しみを抱えた哀しき人々に当て嵌めると何となく理解出来なくは無い。だからと言って迫害を肯定する気を無いが。 -- 名無しさん (2021-01-08 10:50:20)
  • ↑失礼しました。する気「を」では無くて「は」でした。 -- 名無しさん (2021-01-08 10:53:39)
  • いつか「現地住民の醜悪さに嫌気が差し、職場放棄(敵前逃亡)するウルトラマン」というのも見てみたいと思わせてくれる。 -- 名無しさん (2021-02-14 20:41:40)
  • ↑某スパロボの霧さんみたいに嫌われそうだな -- 名無しさん (2021-03-05 07:05:43)
  • 新マンじゃない方のジャックが「それ見たことか」と草葉の陰で高笑いしていそうな話だ。 -- 名無しさん (2021-05-09 14:45:01)
  • 金山は在日コリアンをモチーフ、リョウはアイヌの血筋は説じゃなくてインタビューでそうだと語っている。本作は大正時代にあった関東大震災の朝鮮人虐殺を下敷きにしている -- 名無しさん (2021-06-12 15:41:25)
  • ↑x3せっかくだから「そもそも、貴重な人材を割いてまでアレを守るということにどういう意義があるのか?」と開き直ってもらいたい。 -- 名無しさん (2021-06-12 18:01:39)
  • ネクサスのメモリーポリスの重要性が分かる話。 -- 名無しさん (2021-07-22 16:21:35)
  • 『遺産』をもし、『金山少年が宇宙船を発掘していたのは、地球に見限ってメイツ星に行くためだった』という元の設定で作ったら、どういう話になるかな……。そのままでもいけそうな気がしないでもないが。 -- 名無しさん (2021-08-25 14:27:52)
  • 「差別は人と場所によって変わる」ってのは本当だと思う.あと「立場が人を作る」ってのも.在日とか障碍者の事件を見ると,最初は良かれと「優遇(差別にならないようなケア)」するけど,次第にそれに慣れて特権階級的意識が生まれて横暴になっていく,そうなったら過去の「差別」に正当性が生まれる.金山少年も,宇宙船を発見できなければそうなってしまうかもしれない. -- 名無しさん (2021-09-03 09:26:25)
  • 雨の町とウルトラマン、ムルチの組み合わせがかっこいい -- 名無しさん (2021-10-12 13:13:28)
  • ↑2 正当性があれば差別していいという理由にはならない -- 名無しさん (2021-10-14 21:21:42)
  • 内容的にYouTubeでは配信されない回だろうな -- 名無しさん (2021-10-29 18:15:17)
  • この回の監督はジェットマンでもトラウマ回を・・・ -- 名無しさん (2021-11-14 18:10:13)
  • ↑後年、東條監督は「初監督作品で舞い上がって、若気の至りで暴走してしまった」と答えています。ちなみに東條監督よりもすでにベテランだった上原さんが「暴走を止められなかったのか」と周囲から怒られたそうです。たださらに後『ジェットマン』でも役者の熱意に引きずられて暴走するという・・・。 -- 名無しさん (2021-11-14 18:28:35)
  • 前作のセブンがめちゃくちゃ宇宙人に侵略されまくる話だから、一見市民達の根拠が無い恐怖感にも一定の理解は出来るのよね。新マン自体にも子どものふりして侵略活動する宇宙人居たし -- 名無しさん (2022-07-01 21:55:54)
  • 「もしもジャックがこの事件のことを引きずっていたら」と想像すると面白い。光の国に帰還後、この事件についての一部始終を公に発表したら、光の国の世論にどのような影響が出ただろうか。 -- 名無しさん (2022-07-01 22:31:40)
  • 郷がウルトラマンではなく一般MAT隊員だったらどう考えても収拾がつかない事態に発展してるので、暴徒どもせめて自分のケツは自分で拭ける範囲で行動しろやと言いたくなる気持ちはある -- 名無しさん (2022-07-13 10:15:57)
  • つるの剛さんがパクチーで炎上した時にこの回思い出した。でも当時つるのさんを叩いてた奴ほど怪獣使いを持ち上げてる気がするのは何故なんだろう?やってる事が金山少年いじめてた奴らと一緒やん -- 名無しさん (2022-07-29 04:15:39)
  • ↑同作の悪魔と「天使の間に…」や石川版タロウの「小さな独裁者」なんかがそんな感じの内容だったね。子供や障碍者みたいな弱者ほど優遇されるからそれを悪用して…って内容。正当性があれば差別してはいいとは言わんが、弱者である事を盾にして我儘言ったり事件起こしても無罪放免や減刑なんかになるのは違うでしょと -- 名無しさん (2022-07-29 04:25:54)
  • ミス→天使と悪魔の間に… -- 名無しさん (2022-07-29 04:26:59)
  • トリガー&デッカーのような”善良な異星人にわりとおおらかで防衛隊のTPUは彼らの福利厚生もしてくれる”世界線ではメイツ星人はどういう風に扱われるのかね?逆に没個性になっちゃうか -- 名無しさん (2022-09-14 15:42:19)
  • 「全ウルトラマン大投票」で、他の話との混同か「差別を受けた少年の可愛がってた怪獣が暴れて」みたいに言われてたけど、「じゃあ見てみよう」と思った人がいたら、地獄へ突き落とすようなもんだな…… -- 名無しさん (2022-09-14 15:56:34)
  • シリーズを通してみると、地球を狙う宇宙人がワンサカといるからメイツ星人も同類じゃね?と思えるけど、帰りマンではゼラン星人まで宇宙人出てこないのね。結局、そいつが悪い宇宙人だったばかりに・・・ -- 名無しさん (2022-10-17 02:36:34)
  • そろそろムルチの項目とか作った方が良さそうですね。 -- 名無しさん (2022-12-25 15:07:53)
  • ログ化を提案します -- 名無しさん (2023-04-03 06:59:56)
  • 金山って苗字は狙ったらしいけど良君の目つきは別に暗喩でも何でもないんじゃないかな… -- 名無しさん (2023-05-05 14:40:26)

#comment

*1 暴徒達が小屋に逃げ込むシーンがあったが、その小屋もムルチに破壊されている。
*2 上記の通り音声だけならば最後に上野隊員が出るが
*3 後の『ウルトラマンメビウス』でもメイツ星人ビオはその点は落ち度であることを認めている。
*4 リアル世界では、ソ連が世界中の首都や重要都市にスパイを派遣し、詳細な地図を作っていた。日本のものも当然作られている。結果としてソ連がそれらの国々に攻め込んだわけではないが、だからといって「ソ連はただ地図を作りたかっただけの平和な国だった」とはいえないだろう。
*5 連絡が途絶えた描写もないが、仮にちゃんと連絡を取っていたとするなら「派遣員の著しく体調が悪化したにもかかわらず無視した」となり、なおのこと不穏さが増す。後述の小説作品では、連絡が途絶えたことで「友人」が救援に来た一方、メイツ本星はこの調査派遣の件そのものを無かったことにしようとしている。
*6 これだけ多くの宇宙人の被害を受けてきた地球は、当然宇宙人の存在を知っている。数こそ少ないが、キュラソ星など友好関係を樹立した異星文化だってある。まっとうな調査目的なら、普通に地球の現地政府と交渉すれば済む話であった。
*7 主に地球人の不祥事で現れた怪獣等民間や一般隊員に知られたらまずい怪獣のデータを保管している

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