登録日:2023/03/15 Wed 19:28:00
更新日:2024/07/05 Fri 11:00:55NEW!
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King Gnuとは、日本で活動中のロックバンドである。
読みは「キングヌー」。「キングガン」でも「キンググヌ」でもない。実は「King Gun」なら検索間違い狙いの打ち込み音源を配信しているグループが存在している。
●目次
【概要】
常田大希と井口理によるツインボーカルの4人編成バンド。
2013年に常田を中心として結成された「Srv.Vinci」が前身であり、2015年には今のメンバーとなる。
2017年にバンド名を「King Gnu」へと改名し、2019年にAriola Japanよりメジャーデビュー。
バンド名の「Gnu」とはアフリカ大陸に生息する動物である「ヌー」のこと。
ヌーの春から少しずつ群れ同士で合流し巨大な群れとなる習性にちなんで、「自分たちも老若男女を巻き込む大きな群れになりたい」という想いからつけられたとのこと。
【音楽性】
圧倒的クオリティの楽曲・演奏により、ロックファンのみならず幅広い世代から高い人気を誇る。
ロックだけに留まらず、ブラックミュージック、クラシック、ジャズ、ヒップホップとあらゆる面から影響を受けてる、ボーダーレスな楽曲を作っている。
井口以外の三人はオーケストラやジャズでの演奏経験があるため、演奏技術も非常に高い。
メンバー曰く「何歌わせても邦楽的になる」透き通った井口の声が合わさるため、
常田の切れ味の高い楽曲・演奏をリズム隊が見事にカバーし、井口の声を通すことにより大衆向けになった音楽こそバンドの強みとなる。
同時期にメジャーデビューし、活躍時期も近いOfficial髭男dismと敢えて比較するのなら、
同じブラックミュージックをルーツにしてはいるものの、此方はよりロック色が強い楽曲が多めか。あちらと違い此方には髭男が3人いる。
【メンバー】
・常田大希(ボーカル&ギター)
1992年5月15日生まれで、長野県伊那市出身。
同バンドのリーダー的存在で、バンドの全楽曲を作詞・作曲、大半の楽曲をプロデュースしている。
バンドとは別に、自身のソロプロジェクトとなる「millennium parade」のメンバーとしても活動中。
此方はKing Gnu以上に自身のアート寄りの楽曲を追求した作風となっている。
ソロプロジェクトとは言っているものの、最近はKing Gnuのメンバーも全員参加しているため、
King Gnuのもう一つの活動と言った方がいいだろう。
さらにKing GnuのアートワークやMV制作をするクリエイター集団「PERIMETRON」にも参加している。
父親がプロのジャズ演奏者、母親が音楽教師、兄・常田俊太郎がプロヴァイオリニストという音楽一家で育つ。
ちなみに兄は現在でもKing Gnu、millennium parade両方のレコーディングに参加している。
中学3年で野球部から合唱部に転部し、NHK全国学校音楽コンクールの全国大会にも出場した。ちなみに井口は、同部の後輩だった。
5歳の頃からチェロを習い始め、中学3年で本格的に演奏を始めたその腕前は高く、世界的指揮者である小澤征爾が主宰するアカデミーにチェロ奏者として在籍していたことがあるほど。
大学卒業後は東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻に進学するも、「社会と結びついた音楽をしたい」という理由で後に中退。
大学中退後に元メンバーである石若駿、江崎文武と出会い、Srv.Vinciが結成されることとなった。
ちなみに元メンバー二人は現在millennium paradeに参加し、江崎はKing Gnuの楽曲のレコーディングにも参加している。
男らしい武骨な声が特徴だが、最近ではサブボーカルの側面が強い。
もちろん《壇上》等常田がメインボーカルを務める楽曲もいくつか存在する。
他も様々な楽曲を提供・参加しており、特に有名なものが米津玄師との共演か。
《爱丽丝》のレコーディングにギターとして参加したり、アニメ「チェンソーマン」OPテーマ《KICK BACK》にも米津とともに同曲のプロデュースを担当しており、MVにも出演。
同MVで米津を轢くシーンはネット界隈でも話題となった。
また、米津はKing Gnuにとってもブレイクのきっかけを作った恩人とも言える存在で、
洋楽一辺倒で邦楽の作り方を知らなかったブレイク前の常田に「サビがなきゃ、日本では売れない」とキャッチーな楽曲を作るようアドバイスしたのも米津である。
アドバイスされて本当に売れる曲を作ったのだから、常田のセンスには驚かされるばかりである。
・井口理(ボーカル&キーボード)
1993年10月5日生まれで、長野県伊那市出身。
他メンバーより1歳だけ年下で、常田とは同郷の小・中学校出身の幼馴染だった。
中学校では同じ合唱部の部員だったが、当時は特別仲が良いわけではなかったが、
大学時代に東京藝術大学学園祭の客引きで歌っていた際に常田と再会(常田はこのとき既に大学を中退していた)。
このときに常田にバンドのコーラスに誘われ、Srv.Vinciに合流。数回のサポートを得て正式なメンバーとなる。
バンドのメインボーカルで、ハイトーンで透明感のある声が持ち味で、楽曲によってはキーボードも担当する。
ちなみに餃子や小籠包等の包みものが大好物でスナック巡りが趣味。
バンド内のムードメーカー的なキャラで、俳優やラジオパーソナリティ等メディア出演にも積極的。
最近は滅多にやらないが稀に奇行に走る事があり、Mステに初登場した際はメンバーの誰よりも先に現れめちゃくちゃ荒ぶりながら階段を降りて行ったのは記憶に新しい。
ファンは奇行をしてる時は「井口」、真面目な時は「井口さん」と別人扱いしている。
2019年4月から約1年間『オールナイトニッポン0』の木曜日パーソナリティーをしたり、ドラマスペシャルやドキュメンタリーのナレーション、数本の映画やドラマにも出演している。
2023年3月10日には初主演映画『ひとりぼっちじゃない』が公開された。
・新井和輝(ベース)
1992年10月29日生まれで、東京都福生市出身。
母親がヒップホップやブラックミュージックを好み、幼少期からその影響を受けることに。
14歳でバンドに誘われ初めて音楽に触れるが、ベースを選んだ理由は単にベースしか枠が無かったため。
高校入学後はプロベーシスト・日野賢二から師事、住み込みで修業をし腕を磨き、
卒業後は国立音楽大学でジャズバンド「NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA」にも参加と着々と腕を磨いていく。
バンドとの出会いは、同時期に活動していたSrv.Vinciのサポートの話が来たとき。
常田にバンドに入りたい旨を伝えた後、井口同様何回かのサポートを得て加入となった。
・勢喜遊(ドラムス)
1993年9月2日生まれで、徳島県阿南市出身。
両親はプロミュージシャンで、幼少期から電子ドラムのを叩いていた。
中学時代はダンスも習っており、その頃の経験かドラムのリズム感は卓越している。
高校生の頃に聴いたRed Hot Chili Peppersを聴いたのがきっかけでロックに目覚め、その頃からブラックミュージックをルーツとしたファンク、ラテンなどの音楽も聴くようになった。
高校卒業後に両親の一言により東京へ上京し、セッションバーに通う中で新井と出会い、三味線デュオ「輝&輝」に参加。
その後に、Srv.Vinciでドラムを探していた常田と出会いバンドに合流となった。
2019年に三味線奏者の白藤ひかりと結婚。《Teenager Forever》のMVでも共演した。
【来歴】
前述の通り、Srv.Vinciを得て2017年に1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』でインディーズデビュー。
その後にシングルを4枚発表し、2019年にリリースした2ndアルバム『Sympa』でメジャーデビュー。
メジャーデビューして約1ヶ月後にリリースされた《白日》が大ヒットし、同年の「第70回紅白歌合戦」にも初出場となった。
2020年に3rdアルバム『CEREMONY』をリリース。サブスクで楽曲を単体で聴くことが多い現代に逆行したようなコンセプトアルバムなものの、
あらゆるジャンルを横断するようなミクスチャーサウンドの楽曲たちが話題を呼び、2020年最大の名盤と声も出るほど。
オリコン、Billboard Japan Hot Albums双方で週間1位を獲得。後者に至っては2020年度年間2位の大ヒットとなった。
同年8月初のオンラインライブ『King Gnu Streaming Live』を開催し、更に同年の11月~12月で初のアリーナツアー『King Gnu Live Tour 2020 AW "CEREMONY"』を開催。
2022年にも初のファンクラブ限定ライブ『King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION』、東京ドーム公演『King Gnu Live at TOKYO DOME』も開催。
そして2023年も5月に初のスタジアムツアーを控え、現在も精力的に活動を続けている。
【主な楽曲】
・白日
2019年2月22日リリースのメジャー2nd配信シングル。
日本テレビ系土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌で、同作の為に書き下ろされた。
制作の背景として、常田は前年に地元の友人を二人亡くし、それらの想いが強く意識されて作られたという。
リリース後は瞬く間に話題を呼び、Billboard Japan Streaming Songsには34週トップだった髭男の《Pretender》を首位から引きずり下したほど。
その後も2022年3月9日付で、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数が累計5億回を突破した。
MVは全編モノクロで、メンバー4人+サポート4人+エンジニア1人の計9人が演奏するシンプルで渋い作りとなっており、
Youtubeの公式チャンネルでも約4.3億回再生されている。
名実ともに、同バンドの代表曲とも言える楽曲。
・飛行艇
2019年8月9日リリースのメジャー3rd配信シングル。
ANA国内版テレビCM『ひとには翼がある』篇CMソング。間違えやすいが「飛行船」でも「飛空艇」でもない。
命を揺らすこと請け合いの非常にエネルギッシュな楽曲。
・一途/逆夢
2021年12月29日リリースのメジャー4thCDシングルで、バンド2枚目の両A面シングル。
アニメ映画『劇場版 呪術廻戦0』主題歌/EDテーマで、どちらも同作の為に書き下ろされた。
期間限定生産盤のジャケットには原作者の芥見下々による書き下ろしイラストが使用されている。
特に《一途》の最後の歌詞は、原作を知っていると唸らされること請け合い。
・FLASH!!!
2018年7月13日リリースのインディーズ1st配信シングル。
NTTドコモ『5G』CMソング/フジテレビ系『所JAPAN』テーマ曲。
1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』から約9ヶ月後にリリースされた、同バンド初のシングル。
常田は同曲をいたく気に入っており、後に「King Gnuを象徴する曲」とも語った。
MVも常田が拘りまくった自信作とのことで、タイトル通り大量のフラッシュ、カートゥーンチックなアニメーション、謎のCGムービーが入り乱れる前衛的ながらカッコいい映像となっている。
だが拘り過ぎたあまり、光の点滅が激しくてそのままでのTV放送が禁止されてしまった。ぼっち・ざ・ろっく!扉絵の元ネタにもなった。
・Vinyl
1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』に収録。
Srv.Vinci時代からの楽曲で、そちらのアルバム『トーキョー・カオティック』にも習得されている。
聴き比べると全体の土台は同じなものの、所々アレンジが異なっており、特にCメロ部分は全く違う。
二股を掛けた男への怒りを歌った楽曲で、MVもそれを匂わせるような作りとなっている。
・カメレオン
2022年3月16日リリースのメジャー5thCDシングル。
フジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』主題歌。
MVはアニメーションとなっており、少し不気味なデザインながらもタイトルの「カメレオン」にマッチしている映像美を見る事ができる。
・BOY
2021年10月15日先行リリースのメジャー6th配信シングル。
TVアニメ『王様ランキング』OPテーマで、同作の為に書き下ろされた。
・Prayer X
2018年9月19日リリースのインディーズ1stCDシングル。
TVアニメ『BANANA FISH』EDテーマで、同バンドにとっては初のアニメタイアップとなった。
特に井口は幼少期から同作を読んでいたファンだったとのこと。
・Teenager Forever
2019年12月20日先行リリース。
ソニー『完全ワイヤレス型ノイキャンイヤホン WF-1000XM3』『ハイレゾウォークマン“NW-A100シリーズ』CMソング。
MVはメンバーが一人を除いて世界を放浪する、プライベートドキュメンタリーがテーマの映像となっている。
井口がフィリピンを満喫したり、常田がロシアで余暇を過ごしたり、新井が母親に車をプレゼントしたり、勢喜がグアムへ新婚旅行へ行ったりと過ごし方は様々。
・SPECIALZ
2023年8月31日先行リリース。
TVアニメ『呪術廻戦 「渋谷事変」』OPテーマで、一途/逆夢に続く2回目の呪術廻戦の主題歌となる。
とてつもなく狂気的でサイケデリックな曲調とMV、何度も繰り返される「U R MY SPECIAL(Your my Special)」のフレーズが脳に刻み込まれる、まさしく「呪い」の如し一曲。
また、アニメ本編ではこの曲が絶望的な鬱展開での挿入歌としても使われており、とある登場人物の悲壮な覚悟と重なる、最悪かつ最高な演出に用いられている。
追記・修正は老若男女を巻き込む大きな項目を作れる方がお願いします。
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▷ コメント欄
- 記事名見た時3dioの某クソゲーかと思った。 -- 名無しさん (2023-03-15 19:33:50)
- 初見で正確に読むのが難しいグループ名の一組かもしれない。 -- 名無しさん (2023-03-15 20:11:15)
- グループ名もそうだけど、「白日」も結構読み間違えられてたな。「白目」や「自白」とか。 -- 名無しさん (2023-03-16 06:52:35)
- 髭が生えてる方がKingGnu、生えてないほうがOfficial髭男dismという区別方法があったとかないとか -- 名無しさん (2023-03-16 08:13:10)
- イッテでやってたリモート宴会芸のガンバレルーヤのイメージが強い -- 名無しさん (2023-03-17 02:07:27)
- 初めて見たときはKing gunだと思ってた -- 名無しさん (2023-03-17 22:40:50)
- てっきり「キングガム」と読むと勘違いしてました。 -- 名無しさん (2023-03-19 21:56:09)
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