登録日:2010/02/09 Tue 00:26:32
更新日:2023/08/07 Mon 16:24:04NEW!
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f1 f1マシン フェラーリ 最強 チート モータースポーツ シューマッハ バリチェロ ブリヂストン ferrari-f2002 ミハエル・シューマッハ
Ferrari-F2002は、2002年のF1世界選手権において『スクーデリア・フェラーリ・マールボロ』チームが使用したマシンである。
1988年のMcLaren-MP4/4、1992年のWilliams-FW14B、2004年のFerrari-F2004と共に、F1における歴代最強マシンの一つに挙げられる。
【成績】
出走…19回
(02年ブラジルGP~03年サンマリノGP)
総獲得ポイント…239
優勝…15回
1-2フィニッシュ…9回
PP…11回
【特徴】
0.1秒を争う現代のF1において、ライバルを時に"一周数秒"という単位で置き去りにしてしまうF2002の凄さは主に、
①圧倒的な空力性能
②タイヤ(ブリヂストン)とのマッチング
③驚異的な信頼性
の3点に集約される。
①においては、F2002は最高速では決して突出するマシンではないのだが、あらゆるパーツの小型化により空気の流れが大幅に改善されたおかげで、あらゆるタイプのサーキットや様々な走行条件でも安定して高い空力性能を発揮する事ができ、またそれらによりマシンには巨大なダウンフォースが発生し、安定性が増すと共にドライビングをより容易にするのである。
②においては、シーズン中のテストに制限がなかった当時、フェラーリは3つのテストチームが週5日のペースで休みなく開発を続けるという何とも贅沢な方法をとっていた。もちろんブリヂストンもそのテストに常に帯同していた。
その為(意識しなくても)結果的に「フェラーリ専用」ともとれるタイヤが完成し、さらに前述の巨大なダウンフォースによって、「タイヤに優しいマシン」へと繋がるという相乗効果を生み出した。
③においては、前述の尋常ならざるテストの積み重ねにより「性能追究と信頼性」という相反する要素のせめぎあいを見事に解決し「圧倒的に速く壊れない」マシンを作る事に繋がったのである。
結局の所、どんなに速く走れても、完走できなければF1では勝てないのである。
ちなみに、当時のデザイナーだったロリー・バーンは、
「私はこのマシンを完璧だとは思ってない。時間の都合で妥協をしてしまった点があるんだ。それが私にとっては気に入らない」
と述べている。
この情熱と飽くなき向上心が、後のF2004に繋がった事は言うまでもないだろう。
【影響】
02年のシーズンにおいてフェラーリは
- 17戦15勝(シューマッハ11勝、バリチェロ4勝)
- シューマッハ全戦完走&表彰台
- 史上最短でのワールドチャンピオン決定
という圧倒的な成績を挙げたため、翌年の2003年のシーズンには(翌年のフェラーリ独走に待ったをかけるため)様々な新レギュレーションが導入された。
例)
- 予選
最大12周のベストタイムによる順位決定→一周限定の一発勝負による順位決定
- 選手権ポイント
6位まで獲得→8位まで獲得
- テスト
制限なし→3/1~11/1の間の10日間のみ
さらに03年には、その速さから他チームの多くが明らかにF2002を模倣したと思われるマシンで参戦するという事態となった。
これらの逸話から、F2002は
- 他チームの一年以上先を行くマシン
- 2ステップ先を行く開発速度により生まれたマシン
- 完璧なシーズンを支えた完璧以上のマシン
と言われた。
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