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更新日:2024/05/24 Fri 12:54:39NEW!
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人生は冒険だ
~概要~
『龍が如く7 光と闇の行方』(Yakuza: Like a Dragon)とは、セガゲームスより発売された龍が如くシリーズ8作目のナンバリング作である。*1
当初はPlayStation4向けに2020年1月16日に発売されたが、後にXbox OneやSteamでも海外版ベースの『インターナショナル』として2021年2月25日に発売された。
なお、海外でSteamでリリースされたのは2020年11月11日(JST基準)だったので、実は当初は「おま国」になっていたということになる。
木村拓哉を主役に起用した外伝作、ジャッジアイズを経て4年ぶりのナンバリングタイトルとなった本作では大きな変更点として、これまでのシリーズで主役を務めてきた桐生一馬からスマホアプリの『龍が如く ONLINE』で初登場した春日一番が新主人公として据えられており、更に戦闘システムも今までのアクションバトルから元々はエイプリルフールネタであったRPG方式のターンバトルへと大きく変更されており、発売前から大きな話題を呼んだ。
システム変更の理由は、新規が入りやすくすることと、春日は桐生と違い一人で大人数を無双できるほどの強者でないことの2つが大きい様子。
しかし話題の大半はネガティブな意見が多数を占め、桐生とは真逆とも言える春日の人物像や裏社会の物語を描く龍が如くに似つかわしくないRPG方式等がユーザーから大きく批判を受け、一部では開発のやり直しやボイコット運動等の声が上がるほどに批判はエスカレートしてしまい、「見えすいた地雷」「2020年最初の魔物」等と揶揄されてしまった。
しかし、ユーザー達の手に本作が行き渡り始めると春日をはじめ個性的で魅力のある登場人物達にシンプルながら奥深い戦闘システム、秀逸で見応えのあるストーリー等の要素が大きく評価され、最終的にはその前評判を見事に覆して「0に匹敵する最高傑作」「完璧な主人公交代作品」と言われるまでになった。
現に発売後は本作の完成度の高さを評価され、日本ゲーム大賞2020ではP5RやMHW:I等の錚々たる顔ぶれと並んで優秀賞を見事に受賞する快挙を成し遂げた。
その様は本編のテーマの一つになっている「どん底からの成り上がり」を現実でも見事に体現しており、主人公が春日一番となり新しくなった龍が如くの門出に相応しいものであると言える。
●目次
~あらすじ~
2000年12月31日。
20世紀も終わりを迎えようとしており神室町も新年ムードに包まれていたが、極道は盆だろうと正月だろうと休みは無く、東城会の三次団体「荒川組」に所属していた春日一番は組のために今日も使いっ走りをしていた。
しかし、年が明けた元日に組長の荒川真澄に呼び出され、若頭の沢城丈が犯した殺人の罪を被るよう直々に頼み込まれ、出頭する。
尊敬する荒川のため18年にも及ぶ辛い刑務所生活を送り、2019年、春日は晴れて出所するが、春日を出迎えてくれる筈の荒川組の者は誰一人いなかった。
途方にくれる春日の前に足立という人物が現れ、東城会は春日が出所する2年前に「神室町3K作戦」*2という都知事の施策により壊滅し、現在の神室町は警察と東京へ進出した近江連合に支配されており、その元凶が荒川真澄である事を聞かされる。
それでも荒川が東城会を裏切ったとは信じる事が出来ず、春日は足立と共に荒川がいる近江連合の会食の場へと趣き真相を確かめるが、無情にも春日は荒川に銃で撃たれてしまう。
辛うじて一命を取り止めた春日だったが、目を覚ました時には神室町から遠く離れた横浜の「伊勢佐木異人町」へと打ち捨てられていた…
~登場人物~
基本メンバー
- 春日一番 CV:中谷一博
本作の主人公。
神室町に存在していた高級ソープ「桃源郷」で生まれ、両親がいない環境で桃源郷のスタッフ達に育てられた。
中学卒業後はチンピラとして喧嘩やカツアゲに明け暮れていたが、ひょんなことから荒川真澄に命を救われ、以後彼が組長を務める荒川組に所属するも、前述の経緯から出頭時に荒川組とは絶縁となった上に出所後は横浜へと打ち捨てられドン底へと落ちる羽目に。
抜けたところがありながらも明るく真っ直ぐな優しい性格をしており、極道だった経緯もあって度胸も備えている熱い男だが、長年刑務所にいたため少々世間知らずな面も垣間見せる。*3
少年時代はドラクエの勇者に憧れて育ってきたために、何かとドラクエになぞらえて話を進めることもしばしばあり、喧嘩のスタンスも「一方的に相手を殴ることを嫌い相手にも行動させる」というRPGの戦闘のような考え方を持っている。「そうしないと力が出せない」とまで言っていたせいで弟分の安村からは真剣にドMではないのかと疑いを持たれる羽目に
このように意図的なものなのか、性格はもちろん外見のデザインも桐生とは対照的な見た目になっている。
一方で担当声優は桐生の「兄弟」こと錦山と同じであり、シリーズファンには感慨深いキャスティングとなっている。
ちなみに妄想性障害級の極端な思い込み傾向があり、これまでのシリーズ作品からかなり方向性のブっとんだスジモン達やオブ・ジ・エンドやクロスゾーンから乱入してきたような必殺技の数々は春日の妄想の産物であり現実にはもっと地味な戦いをしている…という事になっている。
じゃあどうやって石尾田の乗ったモンケン車をぶっ壊したんだよ…
無論この設定がストーリーに関わることは無く、作中の春日は猛進だけではなく思慮を備えた好漢である。
専用ジョブは「フリーター」と「勇者」を持っており、前者は桐生を思わせる素手での攻撃特化の性能をしており、後者は攻撃、防御、回復の三拍子が揃ったあらゆる状況に対応できる万能タイプな性能をしている。
- 足立宏一 CV:大塚明夫
出所した春日に接触してきた人物で、その正体は元神奈川県警の刑事にして現在は免許センター務めをしている男。
春日に近づいたのは現警視総監が荒川から近江連合の東京進出の際に賄賂を受け取っていた疑惑に辿り着き、それを暴くべく接触が容易で荒川に近い存在である春日に目をつけたというのが事の初まり。
酒と女に弱い典型的なダメ親父だが、それと同時に刑事としての正義感や機転の良さも持ち合わせ異人町や神室町に何人か知り合いがおり、そこに拠点を用意してもらうなど年長者として頼り甲斐もある人物である。
ストーリー中でもよくCQCっぽいの使うし「安全装置(セーフティ)外れてないぞ?」と指摘したりするが、あの伝説の男とは関係ないダンボールはナンバがかぶったし
普段は刑事らしく威厳のある高圧的な声で喋るのだが、風俗や女性関係になると俄然元気になる。
専用ジョブは「刑事」免職済みで所謂タンク型の性能をしており防御兼火力要員として運用出来るが、似たような性能を持ち且つ属性攻撃も可能なジョブ「機動隊員」にお株を奪われがち。
- ナンバ(難波悠) CV:安田顕
春日が打ち捨てられたゴミ捨て場近くのコミュニティに身を寄せている元看護士のホームレス。
瀕死の状態だった春日の手当てをするだけで無くコミニティ内に春日の居場所を用意してあげたり、ホームレスなりの生き方を教えるなど春日にとっては正に命の恩人である人物。
足立同様酒と女に弱く良く言えば慎重、悪く言えば弱腰なところもあるが、いざという時には勇気を振り絞り危険な修羅場へと自ら飛び込む仲間想いな一面も持ち合わせており物語が進むごとに春日の良き相棒と言える存在になってくれる。
余談であるが、担当声優の影響かたまに「黄色い着ぐるみ着て殴り合い」だの「俺が牛乳吐くわけねぇだろ」だの「エビチリは苦手」だの水曜どうでしょうネタを言い放つ。
専用ジョブは「ホームレス」で、魔法攻撃が得意な賢者的なポジション。なお、魔法攻撃にあたるのは主に臭い息。
序盤では貴重な属性攻撃と魔法攻撃で戦ってくれる上に後述するジョブチェンジシステムを活用すれば全属性の魔法攻撃を使えるようになるため序盤から終盤までアタッカーから補助要員まで幅広く使える非常に有用な専用ジョブ。
- 向田紗栄子 CV:上坂すみれ
異人町のキャバクラで雇われママとして働いている女性。
菜乃葉という双子の妹がおり、そちらは春日達によってトラブルから救われている。
無職だった春日達を雇ったソープランドオーナー・野々宮から口伝てに春日達のことを聞いており、野々宮の葬儀にて初めて春日達と邂逅し、以降は恩義のある彼の死の真相を追うために春日達と行動を共にする。
若い女性かつ全くの一般人であるため、一見するとせいぜいゲスト枠かと思うかもしれないが正式なパーティーメンバーとなる。
酒豪で男勝りな性格をしており相手が屈強な男であっても物怖じをしない豪胆な人物だが、それと同時に他人を思いやる優しさと涙脆いところがあり、強気な性格はある意味それの裏返しでとあるイベントでは普段と打って変わって弱々しい一面をのぞかせることも。
専用ジョブは「チーママ」。
女性であるためか、HPが低い代わりにMPが高く相手に状態異常を付加したり、味方にバフをかけたりと攻撃と補助が両立したジョブである。
荒川組
- 荒川真澄 CV:中井貴一
東城会の三次団体・荒川組の組長。
旅芸人の一座に生まれ、自身も役者として活躍していたが、14歳の時に団長でもあった父が殺され、母は蒸発してしまったことで行き場が無くなり東城会系列の「氷川興産」という組の所属を経て自身の組を立ち上げた経緯を持ち、以降は「殺しの荒川」の通り名で知られており、神室町に住んでいる者ならば少なからず彼の名前は聞いたことがある程度には名が通った人物。
だが、同時に義理人情に厚い一面があり見ず知らずの春日のために小指を落として命を救ったり、刑期を全うしている春日に態々直筆の手紙をよこす等、通り名が嘘のような理知的で紳士的な人柄をしている。
こう言った人柄もあって春日からはもう一人の父親として深く尊敬されているが、春日が刑期を全うしていた18年の間に心変わりを起こしたのか東城会を裏切りその見返りに近江連合の若頭代行の座につくなど狡猾に立ち回っており、春日と再会した時も手紙を渡すほど大事に想っていた春日を躊躇いなく撃つなど、嘗ての通り名に違わぬ人物へと変わり果ててしまっている。
『ONLINE』の堀内賢雄氏からキャスティングが変更されているが、これは制作にあたり許諾を得て行った意図的なもの。後述の世界線の違いを示唆するためだろうか?
- 荒川真斗 CV:鳥海浩輔
荒川真澄の一人息子。
赤ん坊の頃に重度の低体温症に罹ってしまったことが原因で多臓器不全を患ってしまい車椅子生活を余儀なくされ、春日は荒川からの頼みで彼が出かける時などは一緒に付き添うことが組での仕事の一つとなっていた。
歩けないことと極道の息子であることに大きなコンプレックスを抱いており、それを晴らすかのように荒川組の金で散財をし春日を奴隷のように扱うなど好き放題に振舞っていた。
しかし春日が出頭してからまもなく持病が悪化したようで、春日が出所する数年前に故人となってしまっている。
春日が出所する前後の荒川の様子を知る者は彼の死が荒川を豹変させ、東城会と神室町を売ったのではないかと噂されている。
- 沢城丈 CV:堤真一
荒川組の若頭兼金庫番を務めている男で組のNo.2。
義理人情を重んじる荒川や春日とは対照的に冷徹かつ非情な性格で、シノギの際に相手の事情を鑑みて金を持ち主に返したり、見逃してしまう春日とは折が合わずシノギの稼ぎが悪いのもあって春日とは辛く当たっていた。
そんな苛烈な性格が災いしてか、大晦日の晩に坂木組の鈴森という組員と睨み合いになった末に射殺してしまい、荒川は葛藤の末に春日に身代わりを頼むこととなる。
春日が出所した18年後は荒川とともに近江連合へと鞍替えし、若頭代行となった荒川の補佐を務めており、良くも悪くも荒川以上に極道らしい立ち回りが上手い男。
- 安村光雄 CV:鶴岡聡
春日の唯一の弟分で、春日や荒川からはミツと呼ばれている男。
何かと苦労人気質なところがあり、春日の人の良さと直情的な面に振り回されがちで春日のそういった一面に苦言を呈することも度々あったが、そんな春日のことを兄貴分として慕っており春日が出頭する直前には初詣に誘ったりする等兄弟仲は至って良好であったが、終ぞ春日が出頭することは知らぬまま18年も関係は途絶することとなる。
出所前からの弟分、再会時は敵対組織に所属、そして、シリーズにおいて時にプラスにもマイナスにもなるモデル俳優なし等々のいかにもな設定を持つ事から過去作プレイ層からはシンジ・力也の再来を懸念されていたがこのジンクスを打ち破り見事に生存を果たした。
異人三
本作のメインステージとなる「異人町」を拠点に活動する3つの組織、「星龍会」「横浜流氓」「コミジュル」の通称。
由来は童謡「赤い靴」の歌詞の一部である異人さんとそれぞれの組織が三竦みで睨み合いを続けている事から因んで付けられている。
この3つの組織が冷戦状態となっており、ナンバが「いつ爆発するか分からない火薬庫に盗みに入る気になるか?」と例えた通り均衡が崩れると戦争が起きかねない程に危ない状況。
その為、近江連合や東城会などの外部組織も手出しできない様な状態が保たれている。
核心に触れるネタバレのため注意
実は3つの組織は表向きにはしのぎを削り対立をしているように振る舞っているが、本当は敵対などしておらず異人町のある秘密を巡って共謀関係にあるが、その事実は三組織のトップと極限られた一部の者しか知らされていない。
実働は星龍会と横浜流氓が担い、コミジュルはその二組織間の調停を行う形で結託。
異人町の秘密が外部の者に知られることが無いよう三竦みの対立関係を演じていた。
星龍会
嘗て横浜が戦後の混乱期にあった頃にまとめ役として発足した組織が母体のヤクザ。
発足の経緯から異人三の中でも古株の組織であり、規模こそ小さい物の長年東城会や近江連合の等の大規模な組織の干渉を受けずに独自の力で生き抜いてきた強かな組織。
- 星野龍平 CV:金尾哲夫
星龍会の会長である高齢の男。
「任侠は正否では測れない」「極道は顔やメンツで生きている」等の矜持を持っており、春日曰く「良くも悪くも昔ながらの極道」と評される人柄をしており、初邂逅の際も自身の組員が晒した醜態にケジメを付けさせると共に春日達の実力を評価したが、同時にその行いが一歩間違えれば異人三を敵に回しかねない旨の警告をする等荒川とは違う意味で極道としても組長としても貫録を持った人物。
春日達とは以降様々な形で関わることになるのだが、物語が進む毎に挟まる春日とのやりとりが孫と強面のお爺ちゃんにしか見えないともっぱらの評判。春日にとっては第三の父親ともいえる存在になっていく。
彼の過去に関するネタバレ注意
彼こそが荒川真澄の父を殺した張本人である。
荒川の父・斗司雄は異人町の秘密に繋がる金の運び屋としての裏の顔を持っていたが、ある時その金を荒川の母・ゆう子が見つけてしまい、愛人との遊ぶ欲しさに彼女に全額(一億円分)を盗まれてしまう。
この事態を重く見た星龍会は、跡目として目をかけていた若かりし頃の星野に斗司雄をケジメと口封じを兼ねて殺すよう命じ、真澄と食事を楽しんでいた中華料理店のボーイに扮して射殺。
金を盗み出した荒川の母も後に愛人と共に罰として海の底に沈めて始末をした。
この暗殺を成功させたことで星野は星龍会の会長として栄達することになるのだが、彼の中でこの一件は大きな遺恨として残り続け、後に「殺しの荒川」として再会した荒川に全てを話した上で彼から許しを受けるまで星野は遺恨に苛まれることとなる。
- 高部守 CV:遠藤大智
星龍会のNo.2(若頭)を務める男。通称『高部のカシラ』
龍平に忠実で冷徹なキレ者といった如何にもNo.2らしい知的な人物だが、その反面部下想いの熱い男。異人町と異人三を巡ってとある事件が起きたときには、龍平の静止を振り切って後述の横浜流氓の本拠地へと自らカチコミに向かう程の行動力と実力を併せ持った御仁。
後に春日達と協力関係になった際には、星龍会で使っている車両や道具等を自ら届けて手助けしてくれるようになる。
横浜流氓(ハンピンリュウマン)
異人三の一つである中国マフィアの組織。
嘗て中華街の覇権を巡って別の中華系組織と抗争し、敗北した後に異人町へと流れ着き現在へと至った経緯を持つ。*4
側から見ればよそ者でしかなく、古株である星龍会とは長年抗争が絶えない関係となっており、現在は辛うじて冷戦状態を保っているといった緊張状況となっている。
- 趙天佑(チョウテンユウ) CV:岡本信彦
横浜流氓を率いる若き総帥。
一見すると飄々とした態度の軽い兄ちゃんだが、言動の端々に殺意や狂気を垣間見せたかと思えば急にフランクな態度になったりと真島吾朗のように言動が読めない実にマフィアらしい性格をしている。
…というのは総帥としての建前の姿であり、本来は親しみやすく仲間想いの熱い男。
本質的には春日と似通っている所があり、後述の絆ドラマやパーティチャットでは意外な趣味やコミカルな一面をのぞかせ、組織の拠点が高級料理店のため料理上手だったりと今作の登場人物の中でもとりわけギャップの大きなキャラクターとなっている。
因みにパーティーチャットでドリームキャストプレイヤーであることが明かされ、かつ「クロワッサンの意味をゲームで知った」という話からサクラ大戦3を遊んでいた疑惑がプレイヤー間で浮上していたりする。
後述の鎌滝えりを除けば最後に春日パーティーに加入することになるメンバー。
専用ジョブは「マフィア」*5。
刃物をデフォルトで使える数少ないジョブでその他に独自の拳法も会得しており、育成すると全体攻撃+即死(確率)なんて芸当も出来るようになる強力なジョブとなっている。
戦闘時の演出や必殺技が過去作以上にぶっ飛んでいるからといってベクトル変換でビルを動かしたり、冷気を自在に操ったりはしない
- 馬淵昌 CV:竹田雅則
趙の右腕である横浜流氓No.2の男。
野心と才覚を兼ね備え、多くの部下を率いて稼ぎ頭として貿易会社を運営する等手腕も確かな人物で、組織の下っ端からも尊敬されている。
その分黒い話が絶えず、最近は趙に対して反抗的な態度が露骨に目立つ等油断ならない人物。
彼が手掛けるのはフカヒレや燕の巣など、横浜中華街には無くてはならない高級中華食材。
それをほぼ原価という爆安価格で販売、しかも仕入れの支払いは現金手渡しの一括払い。
そんな無茶苦茶な経営にも関わらず資金繰りは全くもって健全で、背後にマフィアがあるにも関わらず不自然なほどクリーンな経営を維持している。税務調査をどう切り抜けているのか気になる
とある事情から馬淵に目を付けた春日たちは食品輸入の裏でブラックなビジネスに手を出しているのではと当たりを付け、馬淵に接近すべく潜入を試みるのだが……?
貿易会社の実態
偽食材の販売で利益を上げているのではという春日一行の予想に反し、食材自体は本物。
偽物だったのは彼らが支払いに使用していた中国人民元紙幣の方。
つまり日本円より偽造が容易な人民元を利用し、かつ証拠の残らない輸入業者への現金手渡し*6という形で支払いに使ってしまうことで発覚を回避する、偽札ロンダリング事業こそが馬淵の事業の正体。
そしてこの偽札こそ、異人町が抱える秘密の根源に迫るキーワードである。
コミジュル
こちらも異人三の一角を担う組織であり、横浜流氓と同じく大陸系の組織だが構成員が韓国系の人員で固められている謂わば韓国マフィア。韓国語で「蜘蛛の巣」を意味する。
星龍会・横浜流氓とは睨み合いの関係にあるが、前述の組織達と比べると素性が分からない部分が多く、本拠地も異人町の古びた廃ビルを使用している為異人三の中でも一際異彩を放っており不気味な組織として君臨している。
その歴史
韓国系組織という時点でシリーズファンがそれとなく関連を察していた通り、組織の主な構成員は2や6で暗躍したジングォン派の残党。
1980年に風間・嶋野らに壊滅させられた日本支部の残党、更には2で倉橋こと池頻敏が本国から呼び寄せた部隊の生き残りとその子供世代が帰国もままならなないまま日本国内に取り残され*7、異国の地での生き残りを図って集結した正しく流民の群れ。
後に6でハン・ジュンギとともに来日したグループが紆余曲折の果てに合流し、異人町最大の勢力となっていく。
- ソンヒ CV:武田華
コミジュルの総帥を務める妖艶な美女。
マフィア然とした冷酷な一面が目立つ人物で、コミジュルや異人三の均衡を守る為なら殺人等の荒い手を使うことも厭わない一面を持つが、後述のハン・ジュンギを始めとした行き場の無い韓国人達をコミジュルに匿ったり、とある事情から春日達に窮地を救われた際には、コミジュルの持てる力を使って春日達の支援をする等義理堅く、情に熱い一面も併せ持っている。
あるシーンでは油断から春日達に出し抜かれたり、趙の作った料理を美味しそうに食べていたりと趙と同じく悪人になり切れていない部分が見受けられ、本作を遊んだユーザーからは「ポンコツ」と呼ばれたりしている。
- ハン・ジュンギ CV:中村悠一
前作にも登場した元ジングォン派の総帥。彼は6で死亡したはずだが…?
嘗て神室町の一流ホスト店スターダストを手中に収めた後に神室町で桐生と幾度も争い敗北を喫した彼だが、その後異人町に流れ着きそこでソンヒに救われる形でコミジュルに籍を置いており、現在はソンヒの参謀としてその辣腕を振るっている。
任意加入の鎌滝えりを除けば4番目に加入するパーティーメンバーとなる。
専用ジョブは「ヒットマン」。唯一打撃、斬撃、銃撃の全てが単体で揃っているジョブとなっており、毒瓶やスタンガンによる状態異常付与も狙える為、雑魚処理から対ボスまで幅広く対応出来る便利なジョブとなっている。
ちなみに正史シリーズで現役の組織構成員がプレイアブル化したのは実は彼が初*8だったり。
彼の秘密
6を遊んだユーザーは周知の事実であるが、ハン・ジュンギは尾道で桐生に敗れた後に広瀬によって射殺されており、劇中の3年前に死亡している。
つまり彼は本物のハン・ジュンギではなく偽物であり、6で存在が仄めかされていた「影武者」である。
3年前、彼は別の任中だった故に本来果たすべき影武者の役目を果たすことができず、ハンを失ったジングォン派は統制が崩れ東城会によってとどめを刺され壊滅。その後は東城会の追ってから逃れながら生きていたが、不思議な経緯からソンヒに命を救われた。
以降はソンヒの右腕として彼女に恩返しをしながら、かつての同胞達にジングォン派に代わる居場所としてコミジュルの道標になるべくハン・ジュンギの名前を使っており、これからもその生き方は変えるつもりはなく命尽きるまでハンとして生きる覚悟を持っている。
なお、個人イベントを最終盤まで進めると生前のハンに取り入ろうとした父親に無理矢理影武者としての整形手術を受けさせられたこと、生来の名前はキム・ヨンスであること、そっくりに整形させられた際はさすがに本物も呆れていたものの影武者でありながら弟のように大切にしてくれていたことを教えてくれる。
近江連合
2や5に登場した大阪の蒼天堀を根城とする関西最大の極道組織。
関東最大の東城会とは正に火と油の関係性で、過去に幾度も東城会と抗争を繰り返しその度に桐生達によって敗北を喫し辛酸を舐めた本組織だが、今作では怨敵であった東城会が神室町3K作戦で崩壊したのを機にガラ空きになった東京へと進出。
蒼天堀と神室町、二つの歓楽街を手中に収め実質的な日本の裏社会の支配者へと成り上がり我が世の春を謳歌している。
- 石尾田礼二 CV:速水奨
八代目近江連合の若頭補佐にして現在は若頭代行を務める荒川の側近の一人。兼・直参石尾田組組長。
一見すると高部のように知的なインテリヤクザと言った雰囲気を醸し出しており、必要なときはしっかりと筋を通す一面もあるが、その本性は狙った物は力づくで手に入れようとするほどにキレやすく、非常に粗暴な武闘派。初登場時はモンケン車を用いてコミジュルの拠点へと乗り込もうとする等、破天荒な行動が目立つ。
ストーリー上で戦うボスの一人であり、素の攻撃力が高い上にビビりの状態異常を付与したり、弱点以外の攻撃は即座に反撃行動を取る等、性格に違わぬ強引な戦法をとるため、対策無しの初見では苦戦必至の強敵である。
- 天童陽介 CV:田中美央
沢城、石尾田と同じく荒川の補佐を務める男。兼・直参龍童会会長。
プロボクサーでありながら八百長に加担した上に殺人事件を起こしたことで極道へと堕ちた経緯を持っており、腕っ節はそこいらの極道の比ではない。久瀬といい、この世界のボクサーはやべー奴ばかりである。
しかし、性格の方は石尾田とは真逆の冷静で考えて行動するタイプで、石尾田曰く「美味いもんは最後まで取っておくタイプ」。
石尾田と同じくストーリー上で戦うボスの一人であり、石尾田以上の攻撃力と瞬発力でこちらのHPをどんどん削ってくる上に、体力が減ると即死技を放ってくるため石尾田以上に苦戦必死のボスとなっている。
ブリーチジャパン
現東京都知事を勤める青木遼が立ち上げたNPO団体。
「現代社会のグレーゾーンを撤廃して健全な社会を築き上げる」という理念を抱えており、世間からはその活動が評価されているが、水商売等を営む者*9からすれば偏見で自分の居場所を潰そうとする傍迷惑な組織でしかなく、デモに暴力団の人員を起用して横暴なやり方を通す等どこかきな臭い雰囲気を醸す組織である。
- 青木遼 CV:鳥海浩輔
ブリーチジャパン創設者にして、東京都知事をも勤める敏腕の男。
アメリカへの留学経験を持ちそこで政治等を学んだ後に帰国。留学中に知り合った小笠原と共にブリーチジャパンを立ち上げ、組織が成熟すると運営を小笠原に任せ自身は都知事選へと立候補し、当選後は3K作戦を始めとした政策を行い見事成功させたことで世間からの支持率を大きく獲得した足立曰く「行動力のある男」。
しかし、グレーゾーンの代名詞である近江連合の組員を自身の護衛に使ったり、異人町に侵攻させて様々な形で圧力をかける等ダブスタな一面を覗かせることもある。
隠された真実
その正体は死亡したとされていた荒川真斗。
実際には症状が悪化するどころか春日のムショ入り直後に渡米、肺移植手術を受けて下半身の障害は解消されていた。
しかしある出来事が原因で極道の子である経歴を今まで以上に忌避するようになった真斗は自身の存在を精算、裏のルートで手に入れた青木遼青年の戸籍を得て別人としての人生を歩み始めた。
それまでの経歴がバネになった側面もあるとはいえ、地盤0からのスタートで史上最年少都知事当選とその出世ぶりは凄まじく、とんでもない傑物であると言える。ノンキャリアから警視庁副総監に上り詰めた宗像といい勝負である。
裏で近江連合と結託しつつもそれを掴ませることなくストーリー全般にわたり暗躍、ついに与党幹事長の座にまで手が届くも春日達の策にはまり全てを失っていくことに。
本人も知らないことだが、実父は荒川真澄ではなく沢城。
かつて行き場のない不良だった沢城が行きずりの女との間に授かった長男だったが、子を養育するような生活基盤も精神的な覚悟もなかった二人は生まれて間もない真斗(正確にはまだ「真斗」ではないが)を新宿のコインロッカーに放置する。
しかし、なんの因果かそこに「生まれたばかりの我が子がコインロッカーに居る」という情報だけを知って飛んできた若かりし日の荒川真澄が、すぐ隣のロッカーにいた沢城の子を我が子と誤認して連れ去ってしまった。
若き沢城の軽率な行動のツケが、「ほぼ同時刻の同じ場所に2人の赤子がコインロッカーに入れられる」という奇跡的な偶然と合わさり、本作の物語の始まりとなる一大事件となったのであった。
後に沢城は神室町で荒川とその息子である真斗……すなわち成長した我が子と遭遇し、後に真斗がコインロッカーに置き去りにされた際の後遺症で歩けなくなったことを知り、良心の呵責と父としての情に苛まれた結果、真斗を見守るために荒川組へと所属するが、真斗にした仕打ちの負い目から沢城は外道に堕ちていく真斗を父としても人生の先達としても糺すことができず、全ては破局へと向かってしまった。
- 小笠原肇 CV:新垣樽助
ブリーチジャパン現代表。
青木と共に組織を創設した男で、青木が政界に進むと同時に二代目代表に就任した。
組織の運営に勤しむその裏で、自分達の障害になり得る権力者達の裏を探って弱みを握り事が有利に運ぶように暗躍する等、カタギでありながらその人間性はかなり悪どい。
しかし春日には打算的な性格から「金と力に弱い人間」と称されており、わかりやすい俗物でもある。
- 久米颯太 CV:平川大輔
ブリーチジャパン横浜支部長。
青木の理念に心酔しており、自分を正義の使者と信じて疑わずブリーチジャパンの掲げる理想を実現するためなら横暴なやり方も辞さない一面がある。
借り物の歪んだ正義感を振りかざすだけの、ある意味ブリーチジャパンという組織を最も体現している男であり、青木や小笠原にとってはブリーチジャパンの看板に釣られて集まってきた無数の「駒」の一つである。
何の能力もない取るに足らない人物だが、横浜支部長に任じられていることに始まり、神輿として都合よく担ぎ上げられることになる。
その果てに……(最終盤ネタバレ)
幸いにも、別に生命的にも社会的にも使い捨てられるようなことはなく、最後まで都合のよい神輿として生き残る。
……が、春日達の活躍によって青木の計画が打ち壊された結果、青木は清廉潔白とは程遠い悪党そのものであり、彼が盲信した正義など全くの嘘っぱちであったことが明らかとなった。
その現実に絶望した彼に与えられた最後の役回りは、春日の必死の懇願によってついに自らの過ちを認め、どん底からやり直すことを決意した青木もとい荒川真斗にナイフを突き立て、因果応報の死をもたらすことであった。
身内どころか敵対する春日達(ひいてはプレイヤー)にとってすら取るに足らない小物であった彼は、最後の最後でとんでもないことをしでかしたのである。
刺殺後はそのまま平然と立ち去る姿だけが描かれ、彼がその後どうなったかは一切触れられない。
何事もなければ、後ろ盾もなくなった彼が警察から逃げおおせられる道理はないが……
ゲスト
7発表前に行われた「『龍が如く 最新作』助演女優オーディション」に出場し、合格者として選ばれた五人の女性達。全員実在する女優やタレントがモデル。
グランプリ獲得者の鎌滝えり氏の他、特別賞に選ばれた四人もサブキャラとして春日に関わってくる。
- 鎌滝えり CV:鎌滝えり
異人町に拠点を構える企業「一番製菓」の2代目社長を務める物腰の低い女性。
しかし、会社の経営状況は悪徳企業に騙されたことで風前の灯となっており、どうしようもなくなったため会社を畳もうとしていた所へ春日達と出会い、彼女から父である先代の理念を聞き感銘を受けた春日が社長を請け負うこととなり後述のミニゲーム「会社経営」へと物語は進んでいく。
会社経営をある程度進めるとパーティーへと加入する所謂隠しメンバーであり、専用ジョブ「事務員」を携えて力添えしてくれる。
肝心の性能は本作のあらゆるジョブの中でも屈指の強ジョブとなっており、強力な範囲攻撃やデバフ付きの攻撃、高確率のクリティカル攻撃等火力要員として申し分ない性能を誇るが、気絶しやすいというメンバー唯一のマイナス耐性を持っているためその点には注意。
なお見た目は事務用の定規で斬撃したり、ペンや画鋲を手裏剣・撒菱のように投げつけたり、電話機をヌンチャクのごとく振り回したりと全ジョブでも特にアクロバティック。つまるところ忍者枠。事務員とは。
- 柳いろは CV:柳いろは
サバイバーの看板娘。元ホステスで「聞き上手のいろは」と呼ばれている。彼女に話しかける事でパーティチャットの振り返りができる。
- 沢すみれ CV:沢すみれ
異人町の町工場「浪漫製作所」の工場長。材料と資金さえ揃っていればどんな武器や防具も製造してしまうと噂されている。元ヤン説あり。
蒸発した父親が工場の機材を借金のカタに売り飛ばしてしまったため、経営が危うい状態にまで落ち込んでしまっている。
資金援助する事で工場の設備はパワーアップするが、オーバーテクノロジーな機械が設置されるのはご愛嬌。
- 宮越愛恵 CV:宮越愛恵
資格学校「大海原資格学校」の受付嬢。資格修得に励む受講生達を応援しており、その人当たりの良さから彼女目当てにする者も多いとか。
- 里々佳 CV:里々佳
「ハローワークみさき」の女性職員。生真面目かつ誰が相手でも物怖じせず、言いたい事ははっきりと述べる強気な女性。
その他
- 村長
異人町のホームレス達を束ねるコミュニティの長を務める男で本名は不明。
春日がコミュニティで波風を立てたり、厄介事を持ち込もうとした際には厳しい態度で窘める一方で突然やってきた余所者の春日をナンバの紹介があったとはいえほぼ無条件で居座らせるなど話のわかる一面も持ち合わせる。
よく言えば平和主義、悪く言えば事なかれ主義なスタンスをとる人物である。*10
- 浜子 CV:唐沢潤
異人町の隅で小料理屋を経営する妙齢の女性。
ハローワークに赴いた春日とナンバに知り合い経由で仕事を与え、その見返りに少しの金と店の空き部屋を春日達の住居として提供する等異人町でその日暮しをしていた春日にとってはナンバに次ぐ第二の恩人とも呼べる人物。
しかしそれはある意味建前で前述の小料理屋の正体は風俗店であり、春日達を住まわせたのも居住権の効力を盾に自身の小料理屋を不当に立ち退き出来なくさせるための保険としての意味合いが大きいが、その行為の裏には身寄りも国籍もない女性達の最後の居場所を作るという訳があり紗栄子と同じく優しさと気丈さを持ち合わせる世話焼き母さんのような女性である。
- ニック・尾形
出所して間もない春日が神室町で知り合った数々の事業を手がける日系アメリカ人の男。
足立からスマホを貰ったばかりで使い方を理解してなかった春日に使い方を教えたことをきっかけにメル友となり、後に会社経営で資金難に苦しむ春日を支援する等良き友として春日達に関わってくる。
ネタバレ注意
ストーリーの後半で明らかとなる事実だが、なんと彼は3K作戦で東城会が崩壊した後に行方を眩ませた大吾達を匿っていたことが明らかとなる。
本人曰く「仕事柄色んな人達と会う中で知り合った」との事でやむを得ずに匿ったものの、裏社会の住人である大吾達とは深く関わりたくないとも語っている。
更に明言こそされてはいないものの、ストーリーの最終盤にて春日達が青木遼を嵌めるために仕掛けた裏工作にも一枚噛んでいるらしい描写がされており、政界やマスコミにも多少なりも人脈を築いている事がうかがえ、ユーザーの多くは単なるサブキャラだと思っていた彼の思わぬ活躍に驚いたそうな。
しかしこの作戦が、後に重大な結末を迎える事を春日達は知らなかった…
- マスター CV:咲野俊介
異人町のスナック街の一角でBAR「サバイバー」を営む、足立の古い知り合いの男。本名は村長同様不明。
ストーリーの序盤から足立の口利きによって自身の店を春日達の溜まり場として快く解放してくれる。
解放以降は無料の回復場として利用出来る他、カラオケや絆ドラマの進展、CD鑑賞等ができる上に特定の材料を揃えればマスターが便利な回復アイテム等を作ってくれるため、足繁く通うこととなるスポットの一つになる。
マスターまにまつわる謎
このマスターという人物一見すると強面の渋いおっちゃんのように見えるが、3で命を落とした柏木修との関連性を匂わす点が非常に多く
- 顔の傷や声含め柏木と瓜二つ。
- 店名の由来が「嘗て生死の境を彷徨い命の重さを痛感したから」という理由。
- 作ってくれる回復アイテムの中に「冷麺ランチボックス」なる物が存在する。
- とあるサブストーリーで武装ヘリに襲われたことがある過去を明かしてくれる。
- 大吾のデリバリーヘルプにて風間、嶋野、堂島と共に彼も現れるが、他の三人が足元にモヤがあるのに対して彼だけ存命している大吾と同じく足がはっきりと映っている。
- エンドロールで元東城会組員の欄に入っている
等と作中ではっきりとした言及はなくあくまで状況証拠でしか無いものの、あまりにも柏木と結びつく物が多く異人町の隠された性質を加味すれば納得できる点が多いのだが、果たして彼は柏木なのか他人の空似なのか…ファンからは「ヘリの銃撃でハチの巣にされ、長い間生死の境を彷徨った人なんてそんなに居るわけねぇだろ」「これで別人は無理でしょ」などと言われているが
伝説の漢達
- 真島吾朗 CV:宇垣秀成
みんな大好き真島の兄さん。そして春日の実家をぶち壊した張本人。
今作は所属していた東城会が3K作戦によって消滅する前後に消息を絶っていたが、異人町で再開した光雄から荒川の居所を知り近江連合の本部へと乗り込んで来た春日達の前へと現れ、荒川との接触を図る春日達を侵入者とみなし兄弟分の冴島と共に立ちはだかる。『6』ではシナリオの関係上、戦闘機会が無かったためか非常に嬉しそうな登場シーンは必見。
当然ながらボスとして戦闘することになるのだが、レベルが直前の敵達と比べて一回り高く*11攻撃力・瞬発力共に高水準のためこちらのターンが中々回らずにHPをどんどん削られていくことになる。
これだけでも脅威的だが、HPが7割を切ると5で披露した分身を使ってくるうえに5割を下回ると冴島が加勢してくるというとんでもない仕様となっており、レベリングを余りせずにここまで来て返り討ちにあったプレイヤーも多い本作屈指の難敵となっている。*12
4・5で主人公を務めた真島の兄弟分。
彼も真島と同じく東城会の消滅前後に行方をくらましていたが、真島と共に春日達の前へ現れ勝負を挑んでくる。
前述の通り最初は真島の戦いを見守っているが、真島をある程度追い詰めると「そろそろええか?」の一言と共に真島に加勢して来る。来ないでください
ステータスとしては攻撃力とHPが高く一撃が真島以上に重いため、レベル次第ではナンバや女性陣が一撃で落とされかねず、防御が高い足立でも3〜4割は持っていかれるため中々に厳しい。
さらに厄介なのが加勢してから数ターンおきに真島と冴島の絆技とも言える「剛刃合殺」という春日に大ダメージ+全体攻撃を放ってくるため、冴島が加勢し始めたら春日がやられないよう対策しつつ持てるリソースを全て割いて真島を集中攻撃し、この技を発動させないように立ち回るのが基本となってくる。
- 堂島大吾 CV:徳重聡
東城会6代目会長にしてシリーズ屈指の苦労人。
2で会長の座に就いて以来、10年以上東城会を守り続けてきたが青木が行った3K作戦によってついに東城会と神室町を失い真島達と共に姿を消していた。
その後はどういう経緯か敵である近江連合の本部へと身を寄せており、春日達と真島兄弟の喧嘩の仲裁へと入った荒川と共に現れ乗り込んで来た春日達に自身が東城会の6代目である事を明かし東城会壊滅後の自分達の経緯を春日達に語る。
- 渡瀬勝 CV:西凛太郎
5で登場した8代目近江連合の若頭を務める漢。
表面上の役職は若頭となっているが、8代目が病床に臥せっており復帰の目処も立たないため、事実上渡瀬が舵を切る状態となっている。
2年前の3K作戦開始とほぼ同時期に暴対法によって下っ端組員が起こした事件の使用者責任を問われて刑務所へと送られており、春日と同じく2019年に晴れて出所することとなり、近江連合は出所祝いの準備に明け暮れていた。
そんな背景もあって春日達は大吾達がここにいるのは渡瀬の出所を狙って東城会の復讐を目論んでいると推測する。
東城会壊滅の真実
3K作戦で東城会が壊滅したのは時代の流れによる悲劇ではなく、大吾達が自らの計画の布石とするために敢えて青木の政策に乗ってやり壊滅させたのが真実であった。
年々暴対法によって弱体化していき、警察や政治家に振り回される近年の極道の在り方に以前から大吾は疑問と憂いを抱き、同じ考えを持っていた渡瀬と結託して東城会と近江連合の二大極道組織を解散させることを画策する。*13
そんな折に荒川が青木から
「3K作戦の為に東城会の内部情報をよこせ。断れば荒川組が潰れるまで何度でもお前を逮捕する」
と強請られている事を聞き、それを逆手にとって大吾は荒川に裏切り者を演じるよう頼み込んだうえで東城会を潰し、神室町に近江連合の組員を流し本部の戦力を削ぎ落として少しでも解散宣言が穏便になるように根回しをしていた。
後は渡瀬が出所するまで計画を悟られず、且つ信頼できる仲間を増やすことが大吾達に出来る最後の準備であり、荒川が春日に自身の居場所を掴ませたのはそんな経緯もあってのことだった。
こうして春日一行、嶋野の狂犬、極道18人殺しの男、殺しの荒川が揃い渡瀬が出所祝いの席で解散届の書状を読み上げ混乱に陥る本部で解散をかけて合戦が勃発。
一時は大混戦に陥るが、春日を始めとした実力者達と渡瀬が臨時で雇った腕利きの用心棒によって合戦は大吾達の勝利に終わり0の頃から存在していた東城会と近江連合はその長い歴史に幕を下ろすこととなった。*14
しかし、この一連の出来事が後に春日達を襲う大きな波を呼び寄せることとなる…
更なるネタバレ
- 桐生一馬 CV:黒田崇矢
旧主人公にして堂島の龍と呼ばれた伝説の漢。
6で戸籍上死人となり大吾達の前から姿を消した彼だが、渡瀬の働きかけで近江連合の合戦の場へ渡瀬の用心棒として参戦する。
渡瀬曰く「名前も知らん臨時雇いのただの用心棒」、なので暴れても問題ない。
合戦の最中春日達と初邂逅を果たし、春日達に前衛を任せ自身は渡瀬と大吾の護衛に徹し合戦を勝利へと導いた。
その後合戦の後に起きた事件によって仲間の声も届かぬ程荒んだ春日の前へと現れ自身が掴んだ黒幕に繋がる情報を渡すに相応しいかを見極めるべく春日達に勝負を仕掛ける。
彼もボスとして戦うことになるのだが、その強さは本作屈指の強さを誇る。
序盤は6・極2で使用した「喧嘩スタイル」を主体に闘うが、体力が減る度に0・極で使用した「ラッシュ」「壊し屋」「堂島の龍」の3つのスタイルを使用して春日達を追い詰めていく。
スウェイで攻撃を回避したり、高火力の攻撃を放ったり、古牧流奥義を用いて反撃を行う等他のボスには無い厄介な行動が多いため、彼との戦闘では回復やバフ付けを重視して立ち回らなければあっという間にパーティーが瓦解をするため意を決して立ち向かおう。
但し彼はこの戦闘でも「女は殴らない」主義を貫いているため、これを利用するかどうかで攻略難易度は幾分か変わってくる。春日が集中放火された時はご愁傷様です。
~登場する町~
本作はシリーズ恒例の神室町、蒼天堀に加えて新規の異人町がステージとして登場しており、全部で3つのステージで遊べる様になっていてそれぞれの街でしか登場しない敵や遊べないスポットがあるので、今まで以上に街を練り歩き探索する楽しさや必要性が大きくなっている。
余談ではあるが、シリーズの常連でありゾンビに襲われようが幕末の時代であろうが営業していた『ドン・キホーテ』とのタイアップが今回は無いのも特徴。
神室町のドンキは警察署に、蒼天堀のドンキはバトルアリーナになっている。
異人町
神室町に代わる本作のメインステージ。モデルは横浜市伊勢佐木町*15。通称「どん底の町」。
なおこの記事を含め殆どの場面で「異人町」とだけ呼ばれる事が多いが、「伊勢佐木異人町」が正式名称である。
ちなみに選挙のくだりにおいて異人町は神奈川二区の選挙区に属している事が分かるが、モデルとなった伊勢佐木町は神奈川一区である。
異人三の存在によって長年東城会はおろか、他の裏社会の組織も干渉出来ないグレーゾーンとして存在しており、全部で12のエリアに分かれエリア毎に多様な施設やプレイスポットが存在している。出現する敵もエリアによって変化するなど実に多様な顔を持つ町となっている。
エリアの多さだけでなくマップの広さも特徴的であり、その広さは神室町の2〜3倍を誇り、序盤のエリアを歩き回るだけでもそれなりに時間がかかる程広くRPGのダンジョンの様に金庫やアイテムが町中の至る所に落ちているため、これまで以上に探索の楽しみが大きくなっている。
神室町
シリーズお馴染み東京一の歓楽街。
異人町にメインステージの座を譲ってはいるものの、依然としてその存在感は大きく、序盤と終盤はこの町を舞台にメインストーリーが展開される。
春日が出頭前の2000年と出所後の2019年の二つの時代のマップが用意されており、特に序盤のみ探索可能な2000年では建設途中のミレニアムタワー等を見ることが出来るため、初代及び極にて桐生が収監中だった神室町の町並みを拝める貴重なマップとなっている。*16
蒼天堀
関西の一大歓楽街にして近江連合のお膝元でもある街。
前述の二つの町と比べると今作はストーリー上のイベントマップという趣が大きく町自体も所々端折られ小さめなものの、極2を遊んだ人にはニヤリと出来るスポットがあったり、既存作の闘技場にあたるバトルアリーナが存在している等他の町に負けず劣らずの魅力を持っている。
~新たなゲームシステム達~
・戦闘システム
今作はRPGシステムへの変更に伴い攻撃・防御・極技・その他の4つのコマンドから春日達の行動を選択して敵達と戦っていくことになる。
しかし、本作はドラクエやFFの様な王道のRPGバトルではなく「ライブコマンドRPGバトル」と銘打たれ、春日達は勿論敵の集団や町の小物に至るまで常に戦いの状況が変化していく戦闘システムとなっており、敵の配置や小物の存在を意識することで戦いを有利に進めていくことが出来るシンプルながら奥の深いシステムとなっている。
因みに海外ではコマンドがSkill・Etc.・Guard・Attackとなっており、頭文字でSEGAが出来るようになっている。
元々Etc.は「More」だったが、ローカライズを行っているハチノヨンの共同設立者の提案によりこうなったそうな。
・デリバリーヘルプ
おぉぉぉぉぉーー!! こいつに…決めたぁーーー!! ☛【注文確定】
デリバリー…よろしくぅーー!!
異人町のサブストーリーをクリアすることで解禁される、春日のみ使用可能な龍が如く版召喚獣といった塩梅のシステム。本作はCERO:Dとはいえ絶対に略して呼ぶなよ
キャスト達の効果は様々で、敵に大ダメージを与えるものからバフ・デバフ、回復などバリエーションに長ける。
そして呼び出されるキャスト達は個性豊かすぎるな面々ばかりであり、シンプルでカッコいい演出もあればツッコミどころ満載の馬鹿馬鹿しい物まで実に多種多様でどれも一見の価値がある物ばかりとなっている。老若男女のみならず、人ではない違う生き物や、さらにはお高いながらもどこかで見たことがあるようなキャスト等、実に様々。
お金を払えば来てくれるが、一度呼んだキャストはその戦闘で一回のみの登場となる(他のキャストは呼べる)ので呼ぶタイミングに気を付けよう。また、キャストは誰もが24時間働けるわけじゃなく、昼や夜限定なんて方もいるのでよく確認しよう。
他に、スマホの電波が届かないような一部の地下エリアや妨害電波を出してくるような敵がいると利用できないのにも注意しよう。
ちなみに初回はどのキャストも無料でご利用頂けます。ここぞという時に是非ご利用くださいませ。
・ジョブチェンジ
名前の通り異人町の職安街にあるダーマ神殿ハローワークを使用することで専用ジョブから様々な共通ジョブへと変更する事が可能となるシステム。何故かハローワークで扱っているとも思えない自由業や逆に簡単になれそうもない国家公務員もあるが気にしないでおこう。
春日は下記の人間力を、他の仲間達は絆レベルを上げることでより多くのジョブにチェンジ出来るようになる。
これを利用する事で専用ジョブでは使うことのできない属性の攻撃が使える様になるうえに一部の技は他のジョブに切り替えても引き継ぐ事が可能なため、積極的に利用することで攻略の幅を広げられる様になっている。胡椒か雷占いがあれば十分とか思った人はエンコを詰めなさい
・人間力
春日のみが備える専用ステータス。所謂ク・リパース。
情熱・メンタル・陽気・優しさ・知性・お洒落
の6つが存在しサブストーリーで特定の選択肢を選んだり、プレイスポットで遊ぶ事でいずれかのステータスが上昇するようになっており、これらを高めていく事で異人町でやれる事が増えたり、状態異常への耐性を高める事が出来るため資格学校やプレイスポットに足繁く通って高めていこう。
・絆レベル/絆ドラマ
春日が仲間達と戦闘や食事をすることで絆ゲージと呼ばれるゲージが上昇していき、キャップに到達した段階でサバイバーへと行くことで対象の仲間と酒を交わしながら特別な会話が聞けるようになるシステム。
ただし、本編をある程度進めないと次のドラマが展開されない仲間もいる為、並行して本編を進めておこう。
パーティーメンバーの生い立ちや関わりのある人物のその後等、メンバーの様々な話が聞けるため人物像を深く知ることが出来るうえに、絆レベルをMAXまで上げると絆技と呼ばれる強力な極技が使用できるようになる他、ジョブチェンジのアンロックや追撃確率の上昇等の恩恵が受けられるため、積極的に上げていくのが良いだろう。
ここの会話で度々入る台詞の選択肢によって人間力が上昇する。基本的に自分の思うがままの選択肢を取ればいいが、上げたい人間力があるならばそこだけ攻略サイトを見てもいいかもしれない。
・宴会トーク/パーティーチャット
前者は仲間達と飲食店で食事を行う際、後者はフィールドを散策している際に特定のメンバーがいると発生するメンバー同士の掛け合い要素。
話の内容はちょっとした豆知識から下世話な話まで多種多様にあり、絆ドラマ同様メンバー達の意外な一面を知ることも出来たりする。
・スジモン図鑑
世の中には一般人が関わってしまうと危険に巻き込まれてしまう危険人物が跋扈している。
そんな人物には近づかないのが一番だが、どんな輩が存在しているのかは中々分からないものであるため、「どんな危険人物がいるのか」という図鑑を作成できれば世の中の役に立つ。
…という思想を持って「そのスジの者」略してスジモンの図鑑を作ろうとしているスジモン博士と知り合った事から、
「歩いているだけで面倒ごとに巻き込まれそうで、かつ危険人物と殴り合っても平気そうな腕っぷしの人物」と見込まれて図鑑作成を依頼される。
スジモン博士にスジモン図鑑の製作を依頼され、手始めに赤と青と緑のスジモンを紹介され、「めざせ!スジモンマスター!」の掛け声で送り出されるが、某有名ゲームとは関係ない…はず。
図鑑に登録するのは至って簡単で、スジモンと戦い勝つだけである。
登録されたスジモンはいつでも情報が確認出来、耐性や弱点属性がわかるようになるため異人町と自分の身を守るためにどんどん戦ってスジモンマスターになろう!あくタイプばっかりじゃねえか!とかツッコんではいけない
スジモン博士の正体
平和のためにスジモン研究を行っている博士だが、実は自らもスジモンであり、「伝説のスジモン」と称している人物である事が判明する。
なお、彼は昔悪い事ばかりしていたらしく、その贖罪として研究を始めたそうな。
~今作のプレイスポット~
異人町の中には多種多様なプレイスポットが点在しており、既存作にもあったダーツ・カラオケ・キャバクラ、ゲームセンター等の恒例の物から今作登場のスポットも存在している。
長らく登場していなかったパチスロが復活し、逆にシリーズでも毎回力の入っていたキャバクラはかなり簡略化された。
ここでは今作ならではのスポットを挙げていく。
・サバイバル缶拾い
春日がナンバからホームレスなりの金の稼ぎ方として教わった缶拾いのミニゲーム。
専用の自転車を操り職安街エリアに散らばる缶達を拾い集めるシンプルなゲームだが、サバイバルというだけあって他のホームレス達やゴミ収集車を相手に缶を拾い集めていくことになる。
序盤から解放されるうえにここでしか交換できないアイテムがあるため多くの人がやり込むスポットとなっている。
一応、ここで得られるエコポイントを現金に変換するのは可能だが、割に合わないのでおススメしない。
・名画座
異人町にある古き良き映画館「うみねこ坐」で優雅に仲間達と映画鑑賞を楽しめる風変わりな内容のミニゲーム。
…というのは建前で、本当はここで上映されている往年のB級映画達を相手に上映中春日を睡魔達から守り映画を最後まで見きるという反射神経が試される珍妙なミニゲーム。
ミニゲームの対象となる映画は基本的に本作オリジナルの映画だが、タイトルや演出に有名映画のオマージュの数々が散りばめられているため、ネタとして見ても楽しめる要素となっている。
また、パーティーメンバーの1人と一緒に映画を見ることも出来、メンバーの好みの内容だと絆ゲージを上げることが出来るというちょっとした小ネタがある。
ちなみにインターナショナル版のキービジュアルには、スーツを着た羊の悪魔のような謎の物体がメインキャラクターの4人の次にデカデカと描かれているが、ここで登場する睡魔がコイツである。
ここにしか登場しないモブキャラクターのはずなのだが、何故あんなにデカデカと描かれているのかは全く不明。
・ドラゴンカート
藤沢というどこかで見たことある人物が仕切っている異人町を舞台にカートレースを繰り広げるミニゲーム。
5のレースバトルや0・極に存在したカーチェイス「ポケットサーキット」をマリオカートのような何でもありのレースとして発展させたミニゲームとなっており、コース内には様々なサポートアイテムや交換アイテムとしても使えるリング等が設置されており、それらを駆使して異人町のレーサー達としのぎを削り合う爽快感のあるゲーム内容となっている。
…とは言えライバル達も皆正々堂々というわけではなく、スタート開始と同時に春日に体当たりをかまして妨害してくる奴もいるので注意。特にプロレスラーや関取には要注意。
プチネタバレ
過去作を遊んだユーザーはピンと来ているかもしれないが、ドラゴンカートを仕切っている藤沢という人物は嘗てポケットサーキットを仕切っていた「ポケサーファイター」その人である。
極で結婚した後に子供を授かり6では尾道で小さな豆腐屋の店主として働いていた彼だが、6から本作の間に数々の幸運が重なり豆腐屋の事業が軌道に乗ったことで莫大な資金を得ることに成功しており、趣味兼新規事業として尾道から遠く離れた横浜でドラゴンカートを興すことになる。
形は変われどレースに対する情熱は健在で、良き司会者として春日達のレースを見守ってくれている。
そんな彼だが、ドラゴンカートをやり込んでいくと春日のレーサーとして実力を認め直々に勝負を挑めるようになる。
当然ながらこれまでのレーサーとは一味違う強敵なので彼とのレースではカートのカスタマイズはもちろんのこと、テクニックや道中のアイテムをフル活用して全力で迎え撃とう。
・会社経営
鎌滝えりとのイベント後に解禁される既存作の不動産やキャバクラ経営に当たる要素で、どん底に落された煎餅屋「一番製菓」の社長となった春日と共に会社を立て直していくというストーリー展開となっており、鎌滝えりの絆ドラマを兼ねている。
最初のうちは見入りが少ないものの企業として成長していくと稼ぎは大きくなり、最終的には数分で数百万が稼げるようになるため今作屈指の金策要素となってくれる。成り上がりってレベルじゃねぇぞ!
また、ここでしか習得できない春日専用の強力な極技が存在し、このストーリーを進めなければえりも春日のパーティーに加入しないため、これを放置すると戦力及び資金面でストーリーの難易度が大きく変わるので、敢えてこれを縛ってプレイしてみるのも乙である。
DLCを導入すると元不動産王や伝説の支配人等が社員として働く変態企業になるのはご愛嬌。そしてゲームの流れ上東西の巨大暴力団歴代会長や最高幹部が勢揃いしたメンバーに全力で喧嘩売るチンピラ崩れめいた状況が起きるのはもっとご愛嬌。
会社経営終盤の展開、以下ネタバレ注意
一番製菓が横浜第2位まで昇り詰めた後に横浜を牛耳る「宝生」という人物が現れるが、実は彼こそが一番製菓を敵視する総会屋達の親玉であり、えりを騙して彼女から全てを奪った張本人だった。
彼女を陥れた理由は、単に一番製菓が自分にとって目障りだったからという自分勝手なものだった。
「騙されたのが私で良かったじゃないか」と言うなど経営者の風上にも置けない卑劣さに激昂する春日に対して「私を殴ったら横浜を敵に回すことになるよ」と挑発するも、えりに見抜かれて失敗する。
春日達を潰す為手下を引き連れて株主総会に出席するも、自らも敗北して横浜一の座から転げ落ちてしまう。
その後は同時に今までの悪事がバレるも、反省するどころかニックに逆ギレして殴りかかるという完全にブーメランな行動を起こしてしまい、直後に正当防衛としてえりに殴られるという因果応報な末路を辿った。
・資格学校
異人町にある資格学校「大海原」で遊ぶことが可能な所謂クイズ形式のプレイスポット。
出題範囲は多岐に渡り、数学や音楽等の基本的なものからフードコーディネーターや調剤学、裏社会*17なんてマニアックなものまで揃っており、見事試験に合格をすれば人間力も大きく高めることが出来るため、春日を研鑽したい人は積極的に通い詰めていこう。
なお合格するたびに、大喜びする春日を学友達が胴上げしてくれる。たかが資格試験なのに……。
~主題歌~
本作はクロヒョウ2や0の主題歌も担当した湘南乃風と音楽プロデューサー兼DJとして活躍する中田ヤスタカ氏がタッグを組んで作られた「一番歌」が提供されている。
春日一番の人柄や境遇を想起させる湘南乃風のセンス溢れる歌詞選びと中田氏による軽快な音楽が非常にマッチしており、本作に相応しい曲として大きく評価されている。
更にYoutubeでは特別映像としてドラゴンエンジンによって描画された湘南乃風と中田氏のMVがfullバージョンで公開されているため本作を遊んだ人は必見の内容となっている。
~余談~
本作の序盤のストーリーは春日が初登場した『龍が如くONLINE』の設定をベースに作られているが、本編である本作の登場によって7が正史といった意見が見受けられるが公式としてはそういった見方ではなく、あくまでナンバリング作の7の物語はこうなったというだけでonlineの物語も春日が紡ぐ正史であるという。
相互矛盾するジャッジアイズも含めて、どれが正しいではなくどれも正しいという解釈がなされているため掲示板などで議論をする際はその点に留意して意見交換をしていこう。
冥殿が如く
追記と修正の項目
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▷ コメント欄
- コメント欄をリセットしました。作品に対する攻撃的なコメントはお控えください。 -- 名無しさん (2021-06-07 00:13:39)
- 6でくたびれた雰囲気を醸していたファイターが春日同様に大成功を収めて楽しそうに過ごしているのを見たときは感慨深いものを感じたなあ -- 名無しさん (2021-07-28 11:44:49)
- 「主人公交代」と「戦闘システム変更」というどちらか片方だけでも荒れやすくて難しい要素を同時に押し進めてそれでいて遊んだ人の大半が納得出来る完成度に仕上げたのは見事としか言いようがない。 -- 名無しさん (2021-08-03 18:56:58)
- 重箱の隅をつつくようなことだけどさっちゃんと菜乃葉が和解できないまま終わっちゃったのが残念だから次回もさっちゃんが続投されるのなら若いイベントが欲しいなとは思う。 -- 名無しさん (2021-09-01 11:55:57)
- デリバリーヘルプの略称は公式の放送でスタッフが言ってたんだよなぁ -- 名無しさん (2021-09-11 21:22:40)
- 鈴村健一さんがプレイしたって東京エンカウントで言ってたね。ちょうど目の前にハン・ジュンギの中の人がいるから、「めちゃくちゃ活躍したよ」って言ってたw -- 名無しさん (2021-09-23 22:53:51)
- メインストーリーも良質だけど、仲間の絆ストーリーも中々に作り込まれてて面白かったな。特にジャンギの絆ストーリーは見ていて胸が熱くなった -- 名無しさん (2021-10-04 11:45:45)
- ストーリーがいいだけにアクション版も出してほしかったなぁ。 -- 名無しさん (2021-10-29 22:43:26)
- 序盤の神室町パートはストーリーは絶対必要なんだけど戦闘は面白味に欠けたと思う -- 名無しさん (2021-11-08 18:05:43)
- 下馬評の低さをひっくり返したゲームは数多く見てきたけどこの作品ほど期待値が低かったのをひっくり返した例は稀有だからそういう意味ではゲーム史に残る一品だなって感じる -- 名無しさん (2021-11-11 11:47:17)
- 7はグレーゾーンに生きる人達、ロストジャッジメントではそれによって被害を受ける人達を描いているのが面白い対比だと思う。「コミジュルの行いとかちょっとなあなあにし過ぎてない?」と感じたのが一気にスッキリした -- 名無しさん (2022-05-08 01:12:31)
- 足立さんがイケオジ過ぎて個人的には春日よりも愛着が湧いてしまった。次回作も続投してくれるのならロスジャのDLCみたいに足立さんが主人公のスピンオフを遊んでみたいわ。 -- 名無しさん (2022-05-27 12:51:45)
- 上でも触れられてるけど実質世界観を一新したようなものなのに評判の大半が肯定的なのが本当にすごいと思う -- 名無しさん (2022-10-25 15:43:04)
- ムショ帰りした春日の境遇を見た後だと真島の兄さんや風間組の人達が待っていてくれた桐生は恵まれてたんだなって感じる。 -- 名無しさん (2022-10-26 15:11:24)
- 最近インター版を遊んだけど、当時大荒れだったとは思えないくらいストーリーもゲーム部分も作り込まれてて大満足の出来だったわ。強いて言うなら戦闘が少し大味なバランスだったのがモヤッとしたくらいかな -- 名無しさん (2023-09-27 13:07:52)
- 会社経営はDLCを導入してない状態のプレイでもそれはそれで、子供・鶏や猿などの動物・掃除機が活躍する混沌とした企業になる事もある -- 名無しさん (2023-11-17 15:00:22)
- 次回作のPVを見る限りだと戦闘面での不満点に幾らかメスが入ってるみたいだからどんな風に進化してるのか楽しみだわ -- 名無しさん (2023-11-23 13:18:05)
- これがずっこけてたら正真正銘如くシリーズは終焉を迎えてただろうな… 傑作として世に出てくれてありがとう -- 名無しさん (2024-04-01 12:40:43)
- ブリーチジャパンは今で言うとツイフェミやエコテロリストに近い「お気持ちヤクザ」だと思う -- 名無しさん (2024-05-09 10:28:11)
#comment(striction)
*2 ヤクザに「稼がせない・食わせない・居住させない」の3つを柱にしているため3K
*3 18年ぶりに神室町へ戻った時にはスマホや自撮り棒に困惑し、電子タバコの普及に驚愕する等していた。
*4 趙が絆イベントで語る過去から推測するにおそらく抗争の相手は1や極で登場した蛇華。
*5 なお厳密にはパーティー加入前に組織を抜けている。
*6 業者は中国に船で直帰するため、日本国内で流通した形跡も残らない
*7 東城会や警察の監視もあるが、何より本国に帰り着いたところで待っているのはジングォン派本部による血の粛清という事情もある
*8 これまでのプレイアブルキャラクター、及び本作の趙は操作できる間は組織を追放されていたり辞めていたりで現役極道を操作できることは無かった。
*9 作中での水商売は貧困層や不法滞在の外国人などの社会の底辺に位置する人々が最低限の生計手段を得る為の謂わば最後のセーフティネットとして描かれている。
*10 彼らがコミュニティとして利用している公園は本来居住禁止の場所であり、騒ぎを起こして行政やマスコミに介入されれば彼を含めた他の者達の居場所や生活は一気に崩壊してしまうためこのような態度も仕方の無い部分はある
*11 直前の敵達が40前後なのに対して彼らはレベルが50もある。
*12 近江連合本部へと向かう前にナンバが「敵の本部だから念入りに準備しろよ」と警告してくれるうえにレベリングに使ってくれと言わんばかりに蒼天堀バトルアリーナが解禁されるため、何かあることは察することが出来るようにはなっている
*13 栄華を極めているように見える近江連合だが、膨大な人員と資金力をもってしても渡瀬の逮捕は防ぐことができず、神室町へと流れた組員は青木の私兵としていいように使われている現状を見れば未来は明るくないことが容易に想像できる。
*14 少なくとも、近江連合は100年近い歴史を持っていることが渡瀬の書状で明らかになっている。
*15 遠景に横浜のシンボルであるランドマークタワーやパシフィコ横浜も見えるが行くことはできない。
*16 時系列的には桐生が逮捕されてから5年後であり、まだ世良や錦山達が生きている正に狭間の時期。
*17 過去作にちなんだ問題
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