登録日:2011/09/10(土) 03:20:39
更新日:2023/11/20 Mon 11:10:27NEW!
所要時間:約 4 分で読めます
▽タグ一覧
黒歴史 機動戦士ガンダム ガンダム 名曲 楽曲 歴代ガンダム主題歌項目 やしきたかじん 谷村新司 ライリー 砂の十字架
『砂の十字架』とは、1981年2月21日にキングレコードからリリースされた歌手やしきたかじんの7枚目のシングル。
作詞・作曲は谷村新司。
◆概要
同年封切の映画『機動戦士ガンダム』の主題歌で、たかじんはこの曲で人生初のスマッシュヒットを飛ばした。
ところが…
※劇場版ガンダムのラストシーンから抜粋
ガルマ国葬時のギレンのあの演説の後、
ギレン 「ジーーーク・ジオン!!!!」
ジオン国民「「「「ジーク・ジオン!!!!」」」」
「「「「ジーク・ジオン!!!!」」」」
ホワイトベースで傍受した実況放送から延々と艦内にこだまする"ジークジオン"の掛け声。
それをバックにユーラシア大陸に向けて進路を取り太平洋を航行していくホワイトベース隊。
フェードアウトしていく場面はいつしか地上から宇宙へ。そして太陽が差し掛り始めた地球を映し出し…
〜♪〜♪〜〜♪
ここでイントロが流れ出し、エンディングとなる。
ガノタの方、そして当時映画館へ足を運んだ40代以上の方々には印象的な楽曲であろう。「ライリー、ライリー」と口ずさめる人もいるかも。
◆発売までの経緯
この曲をリリースするまでのたかじんは、デビュー当時から泣かず飛ばずのあんまし売れない歌手で、各地をドサ回りしていた。
そんな中たかじんのディレクターはキングレコードへの営業の際、泣き土下座をして曲をリリースさせて欲しいと懇願した。その甲斐あってか会社側は、全国公開される『ガンダム』の主題歌を唄う事を条件にたかじんの起用を決定。
一方たかじんは歌手としてのプライドからか、アニメーションの楽曲でのオファーである事を快く思っておらず乗り気ではなかったが、歌詞に「ガンダム」が入ってなかったことや営業の経緯を考えてかこの仕事を受けることにした。
この楽曲は富野喜幸(現:富野由悠季)監督が谷村新司に直接要請して作品の主題歌として作詞・作曲してもらったが、契約上唄って貰うことは出来なかった。そこでたかじんに白羽の矢が立ったわけだが、収録の際にたかじんは富野御大本人から
「あなたみたいな人が僕の映画の主題歌を歌うんですか…」
とキツいイチャモンを付けられた。当時アニメがヒットし天狗になっていた富野御大。この見下したような態度が非常にムカついたとたかじんは後に語っている。
また、たかじんは楽曲の詞の意味がどうしても理解出来なかった為、詞を書いた谷村本人に直接質問をぶつけた。
たかじん「あのー、この冒頭にある"ライリー、ライリー"って、どういう意味ですか?」
するとこんな返答が返ってきた
谷村「ああ…あれはね、"合いの手"なんだよ。"ハァ〜コリャコリャ"みたいなね」
たかじん「はああああぁあぁあぁあ!?!?」
上述の通り歌詞が理解できなかった事と、ジャケットが自分の写真ではなくアムロ・レイのイラスト(安彦良和先生の描き下ろし)だけであることにも納得できずクレームを付け、一旦リリースを延期したのち発売された。
ちなみにチンペイさんとのくだりはその後もトークの鉄板ネタとして冠番組でよく使っていた。
◆リリース後
上記の事由から、たかじんはこの楽曲に携わったことを"人生の失敗"とみなし、自身のライブや番組でも自ら話題には取り上げず、唄う事も一切無かった。
この話題を振られると本人はものすごく不機嫌になっていたと言われている。
元大阪市長の橋下徹とオタク評論家の岡田斗司夫と共演した関西の番組では『機動戦士ガンダム』が単なる勧善懲悪でない人間ドラマも描いた作品であること、
たかじんがガンダムという作品の主題歌を担当したのは、本人の高い歌唱力故であるとファンも認めていると知らされた時は、それまでとは一転、好意的な反応を示した。
しかし現在は「やっぱり失敗だった」とテレビで発言している。この楽曲についてはたかじん自身、亡くなるまでどう評価していいのか分からず悩んでいたのかもしれない…。
『砂の十字架』はガンダム関連のサントラにはだいたい収録されており、また2006年には何故かオリジナル版がCDとして再度リリースされたため、楽曲を聴くことは容易。やしきたかじんの歌唱力と相まって、ガンダムを知らなくても心に響く名曲なので機会があれば是非お聴き願いたい。
この他、谷村新司の歌ったものや森口博子のカバー版も存在する。
但し本人のベストアルバムには(その後所属レコード会社がポリスターやビクターに変わったこともあるだろうが)一切収録されていない。
ちなみにカップリング曲である『スターチルドレン』(作詞は井荻麟、作曲はたかじん本人)についてはノーコメントだった。
◆その他
SDガンダム外伝聖機兵物語編において、アイテムとして「砂の十字架」が登場。
本当に砂で形成されており、宝石の埋め込まれた謎のアイテム。軍師クワトロが手に入れ、そのまま大した活躍もなく聖機兵編は終了を迎えた。
…が、続編の機甲神伝説編にて騎士シャアは、この砂の十字架が変化した剣を手に、復活したジークジオンにアムロ達と共に戦いを挑んだ。
当然ながら外伝作品において楽曲がモチーフとなった唯一のアイテムである。
追記・修正 頼むで〜。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,6)
▷ コメント欄
- たかじん師匠にとっては不本意かもしれんが、この曲を聴いて「何この美声!?気に入った!!」と思ったことがきっかけで師匠のアルバムを買い集めるようになり、今では4枚くらい持ってる。廃盤でプレミア付いてるヤツとかもあったから大変だったんだぞ。 -- 名無しさん (2013-09-02 08:15:03)
- 超人気曲なのに製作者はあまり評価してないってのはFF5のビックブリッジの死闘に似てるな。あれとはちょっと事情が違うけど。 -- 名無しさん (2013-09-02 10:13:43)
- たかじんは良い仕事をしたと思う。しかし本人認めないのか・・・。 -- 名無しさん (2013-09-19 19:11:18)
- たかじんは政治とかに関わらなければ好きだった。政治云々以前に人間的に問題多いかもしれないけど、歌手としては本当にすごいからな。 -- 名無しさん (2013-09-28 11:40:25)
- 禿が天狗になってた、っていうのがおかしいところなんだよな…天狗になってなくても同じ事を言うはず -- 名無しさん (2013-09-28 16:08:16)
- ↑ワロタ確かにw -- 名無しさん (2013-10-17 19:11:52)
- テレビのたかじんは珍助クラスのDQNなうえに言い訳ぶっこいて東京嫌う井の中(大阪)の蛙でしかないクズだが、歌手としては至宝。 -- 名無しさん (2013-11-27 15:43:05)
- 昔の偉い人の前で笑顔でヘコヘコしてたたかじんが、こうも偉そうな奴になってた。クズ度は昔からだけど、歌だけはマトモなんだよね。 -- 名無しさん (2013-12-08 00:58:15)
- 人生の失敗というけど実質歌手の転機なんだよね…この曲に関わらなかったらどう転んでたのかな -- 名無しさん (2013-12-08 01:46:50)
- フツーにいい曲なんだけどね。オーバーなまでの感傷的なメロディーが、印象深い。 -- 名無しさん (2014-11-21 22:25:06)
- たかじん作曲のスターチルドレンも好きだ -- 名無しさん (2015-03-24 16:29:38)
- SDガンダム外伝では文字通りのアイテムとして登場。シャアが研究してたジークジオンの弱点らしいが、いくら弱点がわかってるからってゴッドマーズみたいな戦いに生身で切り込んでいくシャア… -- 名無しさん (2016-09-23 23:12:32)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧